結論

第二新卒で、未経験からエンジニアになることはできます。未経験の第二新卒を採用している企業は70%を超え、卒業後3年間は中途の未経験枠に加えて新卒枠にも応募できます。

この記事でわかること

  • 第二新卒の採用と離職の数字(70%超・38.5%・33.8%)
  • 中途の未経験枠と新卒枠、2つの入口の違い
  • 1年目から3年目までの仕事と、求人票で確かめる4項目

2026年10月17日更新|厚生労働省の指針・調査とレバテックの公開データで確認

70%超エンジニア未経験の第二新卒を採用している企業採用理由の1位は「ポテンシャルに期待」53.2%。レバテック(2025年5月公開)
38.5%第二新卒の採用人数が「増加」したIT企業同上(決裁担当者213名)
33.8%大卒就職者の3年以内離職率情報通信業は27.2%。厚生労働省(令和4年3月卒)
73%新卒枠に既卒者が応募できた事業所うち採用に至った44%。厚生労働省「労働経済動向調査」(2026年8月)

早く辞めたこと自体は珍しくありません。採用する側が気にしているのは「辞めた事実」ではなく、「次は何をしたいか」を自分の言葉で言えるかです。この記事は、第二新卒を未経験者と同じ枠で採用し、入社後4か月の研修で育てている会社の立場から、数字、第二新卒が評価される点、2つの入口の使い分け、採用する側が面談で見ているもの、1年目〜3年目、そして RJC の場合までを書いたものです。

確認日:2026年10月7日(一部は10月6日)。第二新卒の採用状況はレバテックの調査、離職率は厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」、新卒枠の扱いは厚生労働省の指針と「労働経済動向調査」、転職入職率と賃金変動は「令和7年雇用動向調査」、転職理由は doda、求人件数は doda とマイナビ転職の検索結果、職業の記述は厚生労働省 jobtag を、確認日に開いて引用しています。「採用する側が見ているもの」は、第二新卒を採用して育てている経験をもとにした整理です。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「第二新卒で未経験からエンジニアへ|採用が増える理由と、新卒枠にも応募できる制度」

第二新卒で未経験からエンジニアへ 早見表

知りたいこと 答え 根拠
第二新卒で未経験からエンジニアになれるか なれる。未経験の第二新卒を採用している企業は70%超、採用人数を増やした企業38.5% レバテック(2025年5月)
早く辞めたことは不利か 不利ではない。大卒3年以内離職率は33.8%(情報通信業27.2%)。採用する側が見るのは「次に何をしたいか」を言えるか 厚生労働省、本文
入口はいくつあるか 2つ。中途の未経験枠と、新卒枠。指針で卒業後3年間は新卒枠に応募できる。既卒者が応募できた事業所73% 厚生労働省 指針、労働経済動向調査
求人はあるか ある。doda「第二新卒歓迎」×IT・通信 30,642件。マイナビ転職「ITエンジニア×第二新卒歓迎」3,713件 各サイト(確認日時点)
採用する側は何を見ているか 分からないときにどうするか、手を動かして確かめるか、人に説明できるか。前職の年数や資格ではない 本文、採用する側の整理
いつ応募するか 今。研修で育てる会社なら学ぶのは入社後 本文

数字で見る「第二新卒とエンジニア」

項目 数値 出典
第二新卒の採用人数 「増加」38.5%(IT人材の第二新卒採用の決裁担当者213名) レバテック(2025年4月調査、5月公開)
未経験の第二新卒の採用 実施している企業70%超。採用理由1位「ポテンシャルに期待」53.2%。課題1位「早期離職リスク」54.5% 同上
新規学卒者の3年以内離職率 大卒33.8%、高卒37.9%。情報通信業は大卒27.2%、高卒36.1%(令和4年3月卒) 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(2025年10月公表)
新卒枠への既卒者の応募 応募可能だった事業所73%、そのうち採用に至った44%(2025年度新卒枠) 厚生労働省「労働経済動向調査」(2026年8月)
指針 「学校等の卒業者が卒業後少なくとも三年間は応募できるものとすること」 厚生労働省 青少年の雇用機会の確保等に関する指針
20代の転職入職率(2025年) 20〜24歳 男16.5%・女15.8%、25〜29歳 男14.1%・女17.1% 厚生労働省「雇用動向調査」
転職後の賃金 増加/減少 20〜24歳 55.2%/17.5%、25〜29歳 49.8%/23.9% 同上
20代の転職理由 労働時間44.6%、評価40.7%、給与37.0%、スキルアップ19.7%、昇進14.1% doda「転職理由ランキング2025年版」
求人件数 doda「第二新卒歓迎」×IT・通信 30,642件。マイナビ転職 ITエンジニア×第二新卒歓迎 3,713件 各サイト(確認日時点)
未経験者の採用状況(全体) 採用中28.4%、検討中45.0% レバテック「IT人材白書2026」

読み方は3つです。

13人に1人は3年以内に辞めている

大卒33.8%です。第二新卒は珍しい立場ではなく、大卒の3分の1が通る道です。採用する側もそう見ています。

2採る側の理由は「ポテンシャル」、心配は「また早く辞めないか」

53.2%と54.5%で、ほぼ同じ大きさです。だから面談で聞かれるのは「なぜ辞めたか」より「次は何をしたいか、なぜ続けられるか」です。

3新卒枠が3年間開いている

指針で定められ、73%の事業所が応募を受け付けています。第二新卒は、中途の未経験枠と新卒枠の両方を使えます。

第二新卒が評価される3つの点:採用する側の整理

基

社会人の基礎がある

報告・相談、時間を守る、文書を読む。研修の導入が早く進む

採用理由1位「ポテンシャルに期待」53.2%(レバテック)

伝

前職で「読む・確かめる・伝える」をしている

1〜3年でも、顧客対応・事務・製造の経験は1年目の仕事に生きる

jobtag SE:「他業界からの転職者も比較的多い」

2

入口が2つある

中途の未経験枠に加え、卒業後3年は新卒枠にも応募できる

指針、労働経済動向調査(応募可能73%)

伝わりにくくなるのは、年数でも学歴でもなく、「次は何をしたいか」がまだ言葉になっていないときです。採用する側の心配は早期離職なので、「前の会社で分かったこと」と「次に続けられる理由」が自分の言葉で話せると、よく伝わります。

2つの入口の使い分け:中途の未経験枠と新卒枠

中途の未経験枠

対象:社会人経験のある未経験者(第二新卒を含む)

時期:通年

選考で見られるもの:前職の経験、向き合い方、確かめる習慣、説明する力

向く人:今すぐ動きたい人。前職の経験を話せる人

新卒枠

対象:卒業後3年以内の既卒者(指針)

時期:会社の採用日程に沿う(2027年度卒は広報3月1日〜、選考6月1日〜)

選考で見られるもの:新卒と同じ基準

向く人:新卒の同期と一緒に研修を受けたい人

採用する側として言うと、どちらから入っても研修の中身は同じ会社が多く、違うのは時期と選考の形です。通年で動けて、前職の経験を話せる中途の未経験枠のほうが、第二新卒には使いやすいのが実態です。

第二新卒がよく気にすること

気になること早く辞めたことが不利になる
→
実際大卒の33.8%は3年以内に辞めている。見られるのは「次は何をしたいか」

厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(令和4年3月卒)

気になること資格や勉強の量で比べられる
→
実際採用理由の1位は「ポテンシャルに期待」53.2%

レバテック「第二新卒のIT人材採用に関する調査」。jobtag プログラマー:「特に学歴や資格は必要とされない」

気になること新卒枠にはもう応募できない
→
実際卒業後3年間は応募できるよう指針で定められ、73%の事業所が受け付けている

厚生労働省の指針、「労働経済動向調査」(2026年8月)

気になること文系だと難しい
→
実際「理系のイメージが強いが文系も多い」。研修は言語の基礎から始まる

厚生労働省 jobtag「システムエンジニア(受託開発)」

採用する側が面談で見ている3つ

見ているもの なぜ どう分かるか
分からないときにどうするか 止まったまま待つ人より、調べて聞く人のほうが伸びる 前職で分からないことにどう向き合ったか
手を動かして確かめるか AIの出力を「動かして確かめる」人かどうか 面談でのやり取り
人に説明できるか 顧客・先輩・AIに「何を・なぜ」を伝えられる人は設計へ進める 前職の仕事を知らない人に分かるように話せるか

見ていないのは「どれだけ勉強したか」「資格」「作品」「前職の年数」です。応募の前に何かを仕上げておくことは、求められていません。

早期離職の心配に、採用する側はどう答えているか

レバテックの調査で、第二新卒採用の課題1位は「早期離職リスク」54.5%です。採用する側は、研修の中身や相談相手、到達目標を示すことで、この心配に答えています。読み手の側からは、求人票と面談で次の4つを確かめると、入社後の姿が見えやすくなります。

20代の転職理由の上位は労働時間44.6%・評価40.7%・給与37.0%です。同じ理由で次も辞めないために、年間休日・完全週休2日か・昇給の回数も求人票で確かめておくと安心です。

1年目から3年目まで:第二新卒が未経験で入った場合

入社〜研修

言語の基礎、データベース、Web の仕組み、設計とテスト。jobtag PG:「企業内で一定期間の教育を受けた後に、プログラマーとして配属される」

1年目

小さな修正、テスト、既存の仕組みを読む。jobtag PG:「配属後、半年から1年間程度、先輩プログラマーやSEなどの指導を受けながら、部分的なプログラムを担当」

2年目

機能単位で任される。設計書を読んで実装し、テストまで回す

3年目

詳細設計を書く。jobtag SE:「一般的には3年目頃には一人で詳細設計を書けるようになる」

前職が1〜3年でも、報告・相談と文書を読む習慣があるので、研修の導入が早く進みます。その先の目安は、3年目に設計を書けるようになることです。

応募のタイミング:学ぶのは入社後

第二新卒で多い迷いは「資格を取ってから」「勉強してから」です。採用する側は資格も学習量も見ていません。研修で育てる会社なら、学ぶのは入社後です。新卒枠に応募できるのは卒業後3年間なので、新卒枠も考えている方は、その期間を目安に動くと選択肢が広がります。

確かめて分かったこと(2026年10月7日の公開データ)

項目 数値・記述 出典
レバテック 第二新卒調査 採用人数「増加」38.5%、未経験の第二新卒採用70%超、理由「ポテンシャルに期待」53.2%、課題「早期離職リスク」54.5%(決裁担当者213名、2025年4月) レバテック
新規学卒就職者の離職状況 3年以内離職率 大卒33.8%、高卒37.9%。情報通信業 大卒27.2%(13,833人/50,819人)、高卒36.1%(令和4年3月卒) 厚生労働省(2025年10月24日公表)
指針 「学校等の卒業者が卒業後少なくとも三年間は応募できるものとすること」 厚生労働省 告示
労働経済動向調査 既卒者が応募可能だった事業所73%、採用に至った44%(2025年度新卒枠、調査産業計) 厚生労働省(2026年8月調査)
雇用動向調査(2025年) 転職入職率 20〜24歳 男16.5%・女15.8%、25〜29歳 男14.1%・女17.1%。賃金増加 20〜24歳55.2%、25〜29歳49.8% 厚生労働省
doda 転職理由(20代) 労働時間44.6%、評価40.7%、給与37.0%、スキルアップ19.7%、昇進14.1% doda(2025年8月調査)
求人件数 doda「第二新卒歓迎」×IT・通信 30,642件、マイナビ転職 ITエンジニア×第二新卒歓迎 3,713件 各サイト(確認日時点)
jobtag SE「他業界からの転職者も比較的多い」「3年目頃には一人で詳細設計」。PG「企業内で一定期間の教育を受けた後に配属」「配属後、半年から1年間程度」 厚生労働省 jobtag
採用活動の日程(2027年度卒) 広報3月1日以降、選考6月1日以降、内定10月1日以降 内閣官房 関係省庁連絡会議

よくある質問

第二新卒で未経験でもエンジニアになれますか

なれます。未経験の第二新卒を採用している企業は70%超、採用人数を増やした企業は38.5%です。採用理由の1位は「ポテンシャルに期待」53.2%で、前職の年数や資格ではなく、向き合い方と確かめる習慣が見られています。

1年で辞めたのですが、不利ですか

不利ではありません。大卒で就職した人の33.8%は3年以内に辞めています。採用する側の心配は「また早く辞めないか」なので、前の会社で分かったことと、次に続けられる理由が自分の言葉で伝わると、その心配に答えられます。

第二新卒は新卒枠に応募できますか

できます。厚生労働省の指針は、卒業後少なくとも3年間は新卒枠に応募できるようにすることを定めていて、2026年8月の調査では73%の事業所が応募を受け付けています。中途の未経験枠と両方使えます。

第二新卒の定義は何ですか

法律上の定義はなく、一般に卒業後1〜3年で転職する人を指します。指針の「卒業後少なくとも三年間」と重なるので、この期間は新卒枠にも応募できる立場です。

第二新卒でプログラマーになるには何が要りますか

jobtag は「特に学歴や資格は必要とされない」「企業内で一定期間の教育を受けた後に、プログラマーとして配属される」としています。研修で育てる会社に応募すれば、学ぶのは入社後です。

第二新卒でSEに転職できますか

できます。SEの入口はプログラマーと同じ開発職で、jobtag は「3年目頃には一人で詳細設計を書けるようになる」としています。第二新卒で入っても、3年目に設計へ進む道は同じです。

文系でも第二新卒でエンジニアになれますか

なれます。jobtag はシステムエンジニアについて「理系のイメージが強いが文系も多い」としています。研修は言語の基礎から始まります。

第二新卒の転職で年収は下がりますか

未経験の1年目は前職より下がることが多いです。転職入職者全体では20〜24歳の55.2%、25〜29歳の49.8%が賃金増です。その後は3年目以降の役割で変わるので、役割ごとの基準を公開している会社だと見通しが立てやすくなります。

資格を取ってから応募すべきですか

いいえ。採用する側は資格を見ていません。もし資格を取りたい方は、入社後に仕事と結びつけて取り組むのがおすすめです。新卒枠に応募できるのは卒業後3年間です。

第二新卒向けの求人はどう探せばいいですか

「第二新卒歓迎」の条件で探すと doda の IT・通信で30,642件、マイナビ転職の ITエンジニアで3,713件です。求人票では、研修の期間と中身、1年目の仕事、年間休日、昇給の回数を確かめておくと比べやすくなります。

RJC に第二新卒で応募する場合

最後に、この記事を書いている RJC(株式会社RJC)の場合を、公開中の採用情報と入社時研修の内容から書いておきます。RJC は SES事業と SI事業の両方を行う会社です。未経験採用は他業種からの転職者が中心で、第二新卒・既卒の方も同じ枠で応募できます。

項目 RJC の場合
応募の条件 第二新卒・既卒の方は未経験者と同じ枠。資格・作品は条件にしていない
入社時研修 4か月・12段階。Java の基礎から、オブジェクト指向、データベースと SQL、Web の基礎、Spring Boot、JavaScript・React・Next.js と進む
研修の最終段階 設計・実装・単体テストのサイクルを AI と一緒に回す AI駆動開発
応募 エントリーフォームの希望職種「プログラマ(未経験者)」から

前の会社で分かったことと、次に続けたい理由を聞かせてください。学ぶのは入社後の研修です。

参考・出典

  • レバテック「第二新卒のIT人材採用に関する調査」(2025年5月21日公開) https://levtech.co.jp/research/3373976/ 、「IT人材白書2026」 https://levtech.jp/files/doc/levtech_research_2026.pdf (2026-10-06 確認)
  • 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」報道発表 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00010.html 、産業別(大学) https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001319024.pdf 、産業別(高校) https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001319006.pdf (2026-10-07 確認)
  • 厚生労働省「青少年の雇用機会の確保及び職場への定着に関して事業主、特定地方公共団体、職業紹介事業者等その他の関係者が適切に対処するための指針」 https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/000922209.pdf (2026-10-07 確認)
  • 厚生労働省「労働経済動向調査(令和8年8月)」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/keizai/2608/index.html (2026-10-07 確認)
  • 厚生労働省「令和7年雇用動向調査」結果の概要 3 転職入職者の状況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/26-2/dl/kekka_gaiyo-03.pdf (2026-10-06 確認)
  • doda「転職理由ランキング【最新版】」 https://doda.jp/guide/reason/ 、求人検索 こだわり「第二新卒歓迎」×業種IT・通信 https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchList/j_ind__01L/-op__3/ (2026-10-07 確認、表示件数)
  • マイナビ転職 エンジニア求人サーチ「ITエンジニア/第二新卒歓迎」 https://tenshoku.mynavi.jp/engineer/list/o16/f210/ (2026-10-07 確認、表示件数)
  • 厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag)「システムエンジニア(受託開発)」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/312 、「プログラマー」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/313 (2026-10-07 確認)
  • 就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_katsudou/pdf/r071226_siryou.pdf (2026-10-06 確認)
  • 株式会社RJC「採用情報」 https://www.r-jc.jp/recruitment/ (2026-10-07 確認)

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
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(記載例)出典:株式会社RJC「第二新卒で未経験からエンジニアへ|採用が増える理由と、新卒枠にも応募できる制度」

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