Claude Code を使い始めると、多くの人が同じ壁に当たります。

  • 会話が長くなるほど、応答が遅くなる
  • 週の後半に急に使えなくなる、または品質が落ちる
  • 気づくと、コンテキスト使用率が90%を超えている

これはすべて、トークンの問題です。 この記事では、仕組みの説明と、公式ドキュメントで確認した7つの節約方法をまとめました。RJC の無料オンラインセミナーでは、同じ内容を手を動かしながら解説しています。

  • なぜ、長い会話で遅く・高くなるのか

    Claude Code は、毎回の依頼で会話の全履歴を送っています。履歴が長いほど、一言の質問でも全体ぶんのトークンを使います。

    コンテキスト=AIが一度に持てる情報量。上限に近づくと自動で要約(compact)され、細かい文脈が落ちます。

  • 今日からできる、いちばん効く2つ

    作業を切り替えるときは /clear。同じ作業を続けるなら、使用率70%あたりで /compact。

    RJC での一例では、使用率93%のセッションが /compact で12%まで戻りました。

確認環境:Claude Code 公式ドキュメント「Manage costs effectively」「Commands」「Explore the context window」「Model configuration」、Claude API の料金ページ(2026年10月10日確認)。コマンドの動きと料金は、記事作成時点の公式の記載です。

実は、サブスクにも「見えない上限」があります

月額固定のプランでも、使い放題ではありません。公式ドキュメントでは、プランの利用枠は5時間ごとに回復する枠(セッションの枠)と、週ごとの枠の2種類で説明されています。週の後半に急に使えなくなるのは、週の枠に当たっているサインです。

もうひとつがセッションの上限(コンテキストウィンドウ)です。コンテキストとは、AIが一度に保持できる情報量のこと。長い作業を続けると、使用率はすぐに90%を超えます。上限に近づくと会話が自動で要約され、細かい文脈が落ちたり、作業が止まったりします。

仕組み 何が起きるか 見る場所
5時間の枠・週の枠 枠を使い切ると、回復するまで待つことになる /usage(プランの利用状況と、何に使ったかの内訳)
コンテキストの上限 近づくと自動で要約(auto-compact)される /context(何がどれだけ使っているかの図)
プロンプトキャッシュの期限 一定時間(サブスクは1時間、APIは既定5分)空けると、次の依頼で全履歴を読み直す /usage の Prompt cache の行

この仕組みを知っているかどうかで、Claude Code との付き合い方が変わります。

節約術①|まず /context で、何が使っているかを見る

節約の前に計測です。/context を実行すると、コンテキストの使用状況が色付きの図で表示され、どの要素(システムプロンプト、CLAUDE.md、読んだファイル、ツールの結果など)がどれだけ使っているかが分かります。容量の警告や、重い要素への改善案も出ます。

/context        ← 現在の使用状況を図で表示(最初にこれ)
/usage          ← セッションのトークン・プランの利用枠・内訳(/cost でも同じ)
/status         ← バージョン・モデル・アカウントなどの状態

よくある発見:読み込んだ大きなファイルや、長いテストの出力が、思った以上に残っていること。次の②③で片づけます。

節約術②|使用率70%あたりで /compact。指示を付けると、残したいものが残る

/compact は、ここまでの会話を要約してコンテキストを圧縮するコマンドです。自動の要約を待つより、自分のタイミングで、残してほしいことを指示して圧縮するほうが、必要な文脈が残ります。

/compact 認証まわりの修正内容と、未解決のテスト失敗を優先して残して

RJC での目安は「70%を超えたら /compact」です。この目安を知っておくだけで、上限のエラーに当たる回数が減ります。自動で要約される位置そのものを変えたいときは /autocompact 500k のように指定でき、会話の途中から要約したいときは /rewind から「ここから要約」を選べます。

要約のときに毎回同じことを残してほしいなら、CLAUDE.md に書いておけます。

# Compact instructions
要約のときは、テストの出力と変更したファイルの一覧を優先して残す

要約のあとに残るもの(公式ドキュメントより):CLAUDE.md と .claude/rules/ は改めて読み直され、直近に触ったファイルは5つまで読み直され、呼び出した Skill の本文は1つ5,000トークン・合計25,000トークンを上限に再添付されます。会話の細部は要約に置き換わります。

節約術③|作業を切り替えるときは /clear。履歴の持ち越しをやめる

別の作業に移るのに同じセッションを続けると、関係のない履歴を毎回送り続けることになります。作業の切り替えは /clear です。/compact は会話を読み直して要約するので、それ自体が大きなリクエストになります。続きが要らないなら、/clear のほうが軽く済みます。

/rename 認証APIのレート制限   ← あとで探せるように名前を付けてから
/clear                        ← 空のコンテキストで新しい会話を始める
/resume                       ← 名前で選んで、前の会話に戻る

セッションに関する小さな質問は /btw で聞くと、会話に積み上がりません。

節約術④|CLAUDE.md は200行以内。手順は Skills へ、領域ごとの規約は .claude/rules/ へ

役割、コーディング規約、禁止事項のように毎回伝えている内容は、CLAUDE.md に置くとセッションごとの説明が不要になります。ただし CLAUDE.md も毎回読み込まれてトークンを使うので、短く要点だけにするのがコツです。公式ドキュメントの目安は 1ファイル200行以内です。

書く場所 向いている内容 読まれるタイミング
CLAUDE.md 毎回知っておいてほしい事実(ビルドコマンド、構成、命名) 毎セッションの最初
.claude/rules/(paths つき) 特定のファイルを扱うときだけの規約 そのファイルを扱うとき
Skills(.claude/skills/<名前>/SKILL.md) 特定の作業の手順(PRレビュー、マイグレーション、リリース) その作業のときだけ

コマンドで削るより、そもそも消費しない設計にするほうが効果が大きい。これが CLAUDE.md を短く保つ理由です。/memory で CLAUDE.md を開いて編集でき、/doctor prompt-audit で矛盾や曖昧な指示を点検できます。

節約術⑤|モデルと effort を、作業に合わせて切り替える

モデルの選択は、トークン消費とコストに直結します。/model でセッションの途中でも切り替えられ、/effort で思考の深さ(low・medium・high・xhigh・max)を変えられます。複雑な設計判断では深く、定型作業では浅く。 使い分けるだけで消費が大きく変わります。

コマンド 役割 使いどころ
/model モデルを切り替える 定型作業は Sonnet、設計判断は Opus のように
/effort 思考の深さを変える low〜xhigh・max。Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5 の既定は medium
/skills Skill の一覧とトークン数を確認する 重い Skill を見つける
/resume 前の会話に戻る 作業を切り替えて、あとで戻るときに

料金の目安(Claude API・2026年10月時点)

同じ作業でも、モデルによって単価が変わります。サブスクの方も、消費する量の比率として参考になります。

モデル 入力(100万トークン) 出力(100万トークン) キャッシュ読み取り
Claude Fable 5.1 $10 $50 $0.25
Claude Opus 5.5 $4 $20 $0.20
Claude Sonnet 5.5 $2 $10 $0.10
Claude Haiku 5.5(10万トークンまで) $0.10 $0.50 $0.01

キャッシュの読み取りは、入力単価の20分の1です。Claude Code は同じ前提(システムプロンプト・CLAUDE.md・履歴)を自動でキャッシュしますが、サブスクでは1時間、API では既定5分空けると期限が切れ、次の依頼で全履歴を読み直します。長い休憩のあとの最初の依頼が重いのは、このためです。

セミナーでは、他社の API も含めた料金の比較と、「同じタスクでモデルを変えると、コストがどれだけ変わるか」を数字で扱います。

節約術⑥|調査・テスト・ログの読み込みは、サブエージェントに任せる

テストの実行、ドキュメントの取得、ログの解析は、出力が大きくコンテキストを圧迫します。サブエージェントに任せると、大量の出力はサブエージェント側のコンテキストに留まり、メインには要約だけが戻ります。

テストを実行して、失敗しているものだけを要約して(サブエージェントで)

さらに踏み込むなら、Hooks で出力そのものを絞れます。公式ドキュメントには、テストコマンドの出力を「失敗した行の前後だけ」に絞る PreToolUse フックの例があります。数万トークンのログが、数百トークンになります。

節約術⑦|使っていない MCP サーバーは無効にし、CLI で済むものは CLI で

MCP サーバーのツール定義は、2026年10月時点では既定で遅延読み込み(名前だけを先に読み、使うときに定義を読む)になっています。それでも、つないでいるサーバーが多いほど初期のコンテキストは増えます。/mcp で一覧を見て、使っていないサーバーは無効にします。

gh・aws・gcloud のような CLI がある作業は、MCP より CLI のほうがコンテキストを使いません。Claude は CLI を直接実行できます。

7つの方法の早見表

# 方法 効き方
① /context で計測する 何が重いかが分かる
② 70%で /compact(指示付き) 必要な文脈を残して圧縮できる
③ 作業の切り替えは /clear 関係ない履歴を送らずに済む
④ CLAUDE.md は200行以内、手順は Skills へ 毎回の固定消費を減らす
⑤ /model・/effort を作業に合わせる 単価と思考量を下げる
⑥ 大きな出力はサブエージェントへ メインのコンテキストを守る
⑦ MCP を減らし、CLI を使う 初期のコンテキストを減らす

無料セミナーで扱う内容

この記事の7つを、実際の画面で手を動かしながら扱います。

内容 ポイント
① 覚えておきたいコマンドと使い分け /model・/effort・/skills・/resume
② トークン節約のコマンド /context・/usage・/status・/memory・/compact・/clear
③ 毎回の説明を不要にするグローバルコンテキスト CLAUDE.md を短く保つ書き方、Skills への分け方
④ 各社 API の料金比較 同じタスクで、モデルを変えるとコストがどう変わるか

参加方法

項目 内容
参加費 無料
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日程 高頻度で開催。LINE に登録すると、次回の日程と Zoom の URL が届きます
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トークンの悩みは、Claude Code を使う全員に共通しています。明日から使えるコマンドを、持ち帰っていただけるように構成しています。

よくいただくご質問

Q. /compact と /clear は、どちらを使えばいいですか。 A. 同じ作業を続けるなら /compact、別の作業に移るなら /clear です。/compact は会話を読み直して要約するため、それ自体が大きなリクエストになります。続きが要らないなら /clear のほうが軽く済みます。

Q. 自動で要約されるのを待てば、何もしなくていいですか。 A. 動きはしますが、自動の要約は「何を残すか」をAIが推測します。自分で /compact に指示を付けたほうが、必要な文脈が残ります。

Q. 週の枠に当たったら、どうすればいいですか。 A. /usage で回復の時刻と、何に使ったかの内訳(Skill・サブエージェント・MCP の割合、長いコンテキストやキャッシュミスの警告)を確認できます。内訳を見て、この記事の③④⑦から手を付けるのが近道です。

Q. CLAUDE.md に書いたことが守られません。 A. CLAUDE.md は強制される設定ではなく、AIが読んで従おうとするコンテキストです。長いほど守られにくくなるので、200行以内に絞ります。必ず守らせたいことは、Hooks で仕組みにします。

関連する無料セミナー・記事

参考・出典

確認日はいずれも 2026年10月10日です。

  • Claude Code 公式ドキュメント「Manage costs effectively」:https://code.claude.com/docs/en/costs
  • Claude Code 公式ドキュメント「Commands」:https://code.claude.com/docs/en/commands
  • Claude Code 公式ドキュメント「Explore the context window」:https://code.claude.com/docs/en/context-window
  • Claude Code 公式ドキュメント「Model configuration(effort)」:https://code.claude.com/docs/en/model-config
  • Claude Code 公式ドキュメント「How Claude remembers your project(CLAUDE.md)」:https://code.claude.com/docs/en/memory
  • Claude API「Pricing」:https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing

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