結論

OneDrive(ワンドライブ)は、ファイルをネット上に保存し、PCやスマホと同期するMicrosoftのサービスです。無料で 5GB まで使えます。

この記事でわかること

  • 無料5GBと有料4プランの料金、アイコン7種の意味
  • 同期の止め方5通りと、消えたファイルの戻し方3通り
  • 消すと両方から消える理由と競合を再現した実物5例

2026年10月23日更新|Microsoft公式で手順確認・Python 3.11で再現

OneDrive のフォルダーに入れたファイルは、クラウド(Microsoft のサーバー)に送られ、同じアカウントでサインインしたほかの PC やスマホにも同じ形で届きます。「同期」なので、どこかで消すと、ほかの場所からも消えます。

flowchart TD
    A[PC の<br>OneDrive フォルダー] <-->|同期| B[クラウド<br>OneDrive]
    B <-->|同期| C[別の PC・Mac<br>iPhone・Android]
    B --- D[Web<br>onedrive.com]

急いでいる人向けに、よく調べられることの答えを先にまとめます。

知りたいこと 答え 詳しい節
無料で使える? 無料で 5GB。増やすなら有料プラン 無料の容量と料金
同期を少し止めたい 雲のアイコン →「同期の一時停止」2・8・24 時間 同期を止めたい
もう使わない 設定 → アカウント →「この PC のリンクを解除」 同期を止めたい
デスクトップが勝手に入った 設定 → 同期とバックアップ →「バックアップの管理」 バックアップを止める
消したら PC からも消えた onedrive.com のごみ箱から「復元」(個人用は 30 日) 削除したら消えた
PC からだけ消したい 右クリック →「空き領域を増やす」 PC からだけ消す
容量がいっぱい ごみ箱を空にする・大きなファイルを整理 容量がいっぱい
同期しない 一時停止の解除・ファイル名・容量・リセット 同期しないとき
雲・緑のチェックの意味 雲=ネットだけ、緑のチェック=PC にもある アイコンの意味

確認環境:OneDrive の機能・メニュー名・手順・制限の値は、Microsoft サポートの OneDrive の記事(ファイル オンデマンド〔Windows・Mac〕、アイコンの意味、同期の一時停止と停止、フォルダーの選択、フォルダーのバックアップ、オフ・無効化・アンインストール、削除したファイルの復元、OneDrive の復元、バージョン履歴、容量がいっぱいのとき、リセット、制限事項と制約事項、ファイル名が変わった理由、共有、個人用 Vault、Mac・iOS・Android の使い方)、Microsoft Learn の同期の問題のトラブルシューティング、Microsoft の OneDrive プラン比較ページで1つずつ確かめました。Google ドライブと Dropbox の値は、それぞれの公式ヘルプと料金ページで確かめました。同期の考え方は、Ubuntu 24.04.4 LTS(Linux カーネル 6.18)で Python 3.11.15 の小さな同期プログラムを書き、2つのフォルダーで再現しました(確認日 2026年10月23日)。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「OneDrive(ワンドライブ)とは・使い方|料金・同期の止め方・消えた時の戻し方」

OneDrive(ワンドライブ)とは(何ができるか)

この節では、OneDrive が何をするサービスで、どんなときに役立つのかが分かります。

OneDrive(ワンドライブ)は、Microsoft が提供するクラウドストレージ(インターネット上の保存場所)です。 Microsoft アカウントで使う個人用と、会社や学校のアカウントで使う「職場または学校」用があります。Windows には OneDrive が組み込まれていることが多く、Microsoft サポートも「一部の Windows に組み込まれており、アンインストールできない」場合があると説明しています。

1どこからでも同じファイル

PC で保存したファイルを、別の PC・Mac・スマホ・ブラウザー(onedrive.com)で開ける。

2PC の容量を節約

ファイル オンデマンドで、使うときだけダウンロード。ふだんはネットにだけ置いておける。

3写真の自動保存

スマホのカメラで撮った写真・動画を、アプリが OneDrive に自動でアップロードする。

4共有と共同編集

リンクを送ってファイルやフォルダーを見せる。編集を許すか、期限を付けるかも選べる。

もう1つ大事なのが、削除したファイルはごみ箱から戻せることです。個人用の OneDrive では、ごみ箱に入って 30 日後に自動で消えるまで、Web のごみ箱から元に戻せます。ファイルの以前の版に戻す「バージョン履歴」も 30 日分あります(後の節)。

OneDrive が向いていること

複数の PC・スマホで同じファイルを使う

PC が壊れてもファイルをネットに残す

Word・Excel などのファイルを人と共有する

気を付けること

消すと、ほかの端末からも消える

無料は 5GB で、すぐいっぱいになりやすい

デスクトップなどが自動で入る設定がある

OneDriveの無料の容量と料金プラン(2026年10月23日時点)

この節では、無料でどこまで使えるかと、有料プランの容量と料金が分かります。

個人用の OneDrive は、無料で 5GB まで使えます。 それより多く使うときは、Microsoft 365 のプランを契約します。Microsoft の「OneDrive のプランを比較」ページの表示価格は次のとおりです(2026年10月23日時点)。

プラン 容量 月払い 年払い
無料(Microsoft アカウント) 5GB 0円 0円
Microsoft 365 Basic 100GB ¥260 ¥2,440
Microsoft 365 Personal 1TB ¥2,130 ¥21,300
Microsoft 365 Family 最大6人・1人 1TB ¥2,740 ¥27,400
Microsoft 365 Premium 最大6人・1人 1TB ¥3,200 ¥32,000
  • 1容量だけ増やしたいMicrosoft 365 Basic(100GB)。Word・Excel などのデスクトップ アプリは含まれない
  • 2Office アプリも使いたいPersonal(1TB)。Word・Excel・PowerPoint・Outlook・OneNote のデスクトップ アプリが付く
  • 3家族で分けたいFamily(最大6人、1人 1TB ずつ)。AI 機能は契約した本人だけが使える
  • 4AI 機能を多く使いたいPremium。Family の内容に、より多くの Copilot の機能が加わる

比較ページでは、Personal・Family・Premium は容量を最大 10TB まで追加できるとされています。有料プランだけの機能もあります。たとえば、共有リンクの有効期限とパスワード、OneDrive 全体を過去 30 日の時点に戻す「OneDrive の復元」、個人用 Vault(鍵付きの保管場所)に 4 つ以上のファイルを入れること、は Microsoft 365 の契約が条件です(それぞれ後の節)。

会社や学校のアカウントの OneDrive は、組織が契約しているプランで容量が決まり、ごみ箱の保存期間なども管理者が決めます。困ったときは組織の管理者に確かめます。

Windowsでの仕組み(ファイル オンデマンドとアイコンの意味)

この節では、エクスプローラーに出る雲や緑のチェックの意味と、PC の容量を使う・使わないの違いが分かります。

OneDrive のファイルには「オンラインのみ」「ローカルで利用可能」「常に保持」の3つの状態があります。 これがファイル オンデマンドという仕組みで、Microsoft サポートによると、OneDrive のビルド 23.066 以降ではすべてのユーザーで既定でオンになっています。使うには Windows 10 バージョン 1709 以降(または Windows Server 2019)が要ります。

flowchart TD
    A[オンラインのみ<br>青い雲] -->|ダブルクリックで開く| B[ローカルで利用可能<br>緑のチェック]
    B -->|空き領域を増やす| A
    B -->|このデバイス上で<br>常に保持する| C[常に保持<br>緑の円に白いチェック]
    C -->|空き領域を増やす| A
状態(アイコン) PC の容量 オフラインで開ける?
オンラインのみ(青い雲) 使わない 開けない
ローカルで利用可能(緑のチェック) 使う 開ける
常に保持(緑の円に白いチェック) 使う いつでも開ける

ほかの PC や Web で作ったファイルは、最初は「オンラインのみ」で表示されます。開くとダウンロードされて「ローカルで利用可能」になります。ストレージ センサーを使っていると、決めた期間使わなかったファイルは自動で「オンラインのみ」に戻ります。

状態を切り替える

1

エクスプローラーでファイルかフォルダーを右クリック

OneDrive のフォルダーの中のものを選ぶ。

選ぶ

2

「このデバイス上で常に保持する」か「空き領域を増やす」を選ぶ

常に保持はオフラインでも使える。空き領域を増やすは PC からだけ中身を外し、OneDrive には残る。

切り替え

フォルダーを「常に保持」にすると、そのフォルダーに後から入った新しいファイルも自動でダウンロードされます。ファイル オンデマンドは、OneDrive の設定の「同期とバックアップ」タブの「詳細設定」でオン・オフします。

通知領域の雲のアイコンの意味

タスクバーの右(通知領域)にある OneDrive の雲のアイコンも、状態を表します。Microsoft サポートの「OneDrive のアイコンの意味」にある7つです。

雲のアイコン 意味 すること
一時停止の記号 同期を止めている 「同期の再開」を選ぶ
赤い丸に白い十字 同期できないファイルがある アイコンを選んで内容を見る
灰色の線が入った雲 サインインしていない・設定が終わっていない サインインする
黄色の三角(Windows 10) アカウントに注意が要る アイコンを選んで警告を読む
茶色の丸(Windows 11) アカウントに注意が要る アイコンを選んで警告を読む
赤い「進入禁止」の丸 アカウントがブロックされている 容量や凍結の案内を見る
青い丸に「i」 お知らせや勧めの操作がある アイコンを選んで読む

OneDriveの使い方(Windowsで始める・保存する・Webで見る)

この節では、Windows で OneDrive を使い始め、ファイルを保存し、ほかの端末から見るまでの流れが分かります。

1

OneDrive を開いてサインインする

スタートで「OneDrive」を検索して起動し、Microsoft アカウントでサインインする。通知領域の雲に灰色の線が無くなれば完了。

サインイン

2

エクスプローラーの「OneDrive」にファイルを入れる

左側に出る OneDrive のフォルダーに保存・コピーすると、クラウドに送られる。

保存

3

ほかの端末や onedrive.com で開く

同じアカウントでサインインすると、同じファイルが見える。最初は「オンラインのみ」で、開くとダウンロードされる。

開く

4

PC に置くフォルダーを選ぶ(必要なら)

雲のアイコン →「OneDrive のヘルプと設定」→「設定」→「アカウント」→「フォルダーの選択」。外したフォルダーは PC から消えるが、ネットには残る。

絞る

設定の画面は、どの操作でも「通知領域の雲のアイコン → 歯車の『OneDrive のヘルプと設定』→『設定』」から開きます。この記事の手順も、ここから始まります。

OneDrive に保存できないファイル名

ファイル名やフォルダー名に " * : < > ? / \ | の文字は使えず、名前の先頭と末尾にスペースも置けません。 Microsoft サポートの「OneDrive と SharePoint の制限事項と制約事項」には、ほかにも次の決まりがあります。

制限 内容
使えない名前 .lock、CON、PRN、AUX、NUL、COM0〜COM9、LPT0〜LPT9、desktop.ini
使えない文字列 名前のどこかに vti、名前の先頭の ~$
1ファイルの大きさ 250GB まで(アップロード・ダウンロードとも)
同期するファイルの数 合計 30 万件以下が推奨
同期されないもの 一時ファイル(.tmp)、ネットワークドライブ、シンボリックリンク
1台で同期できるアカウント 個人用は1つ、職場または学校用は9つまで

使えない文字を含むファイルは、OneDrive が自動で名前を変えることがあります。Microsoft サポートの「ファイル名が変わった理由」によると、無効な文字はアンダースコア(_)に置き換わり、長すぎるパスは短い名前に切り詰められます。

OneDriveの同期を止めたい(一時停止・フォルダーの選択・リンク解除)

この節では、「少しだけ止めたい」「この PC ではもう使わない」など、目的に合った止め方が分かります。

止め方は5通りあり、どれもファイルそのものは消えません。 Microsoft サポートは、PC から OneDrive を外しても、ファイルは onedrive.com でいつでも開けると説明しています。

flowchart TD
    A[OneDrive を<br>止めたい] --> B{しばらく<br>だけ?}
    B -->|はい| C[同期の一時停止<br>2・8・24 時間]
    B -->|いいえ| D{一部の<br>フォルダー?}
    D -->|はい| E[フォルダーの選択<br>バックアップの管理]
    D -->|いいえ| F[この PC の<br>リンクを解除]
止め方 すること 向いている場面
同期の一時停止 2・8・24 時間だけ止める。時間がたつと自動で再開 大きなファイルの転送中に通信を空けたい
OneDrive の終了 アプリを閉じる。次に起動すると再開 その場だけ止めたい
フォルダーの選択 選んだフォルダーだけ PC に置かない 一部のフォルダーが要らない
この PC のリンクを解除 この PC とアカウントの同期をやめる この PC ではもう使わない
アンインストール 設定の「インストールされているアプリ」で削除 OneDrive のアプリごと要らない

同期を一時停止する(2・8・24時間)

1

通知領域の OneDrive の雲を右クリック

Mac はメニューバーの雲を Control キーを押しながらクリックする。

開く

2

「同期の一時停止」で時間を選ぶ

2 時間・8 時間・24 時間から選ぶ。雲に一時停止の記号が付く。

停止

3

早く戻すときは「同期の再開」

時間がたつと自動で再開する。

再開

一時停止は「伝えるのを待つ」だけで、止めている間に消したファイルは、再開すると、ほかの端末やクラウドからも消えます。 後の節の実験で、一時停止中に消した a.txt が、再開した同期でクラウドから消える様子を見せます。

この PC のリンクを解除する(もう使わない)

1

OneDrive の設定を開く

雲のアイコン →「OneDrive のヘルプと設定」→「設定」。

開く

2

「アカウント」タブで「この PC のリンクを解除」

確認の画面で「アカウントのリンク解除」を選ぶ。Mac では「この Mac のリンクを解除」。

解除

リンクを解除すると、その PC は同期をやめるので、その後 PC で消したファイルはクラウドに伝わりません。OneDrive のアイコン自体をエクスプローラーから見えなくしたいときは、Microsoft サポートでは、リンクを解除したあと、エクスプローラーの「OneDrive」を右クリック →「プロパティ」→「全般」タブで「非表示」にチェックを入れ、「OneDrive を終了」を選ぶ手順を案内しています。

リンクの解除の前に、要るファイルが PC に実体として残っているかを確かめます。 雲のアイコンの「オンラインのみ」のファイルは、PC には名前だけで中身がありません。解除後も PC で使いたいフォルダーは、先に「このデバイス上で常に保持する」にしてダウンロードしておきます。

デスクトップ・ドキュメントのバックアップを止める

この節では、デスクトップやドキュメントのファイルが OneDrive に入ってしまったときの、元に戻す手順が分かります。

デスクトップ・ドキュメント・ピクチャを OneDrive に入れるのは、「バックアップ」という設定です。 オンになっていると、これらのフォルダーの中身は OneDrive のフォルダーに入り、クラウドに送られます。そのため、無料の 5GB がすぐいっぱいになることがあります。

1

OneDrive の設定を開く

雲のアイコン →「OneDrive のヘルプと設定」→「設定」。

開く

2

「同期とバックアップ」→「バックアップの管理」

デスクトップ・ドキュメント・ピクチャなどのフォルダーごとに、オン・オフの切り替えが並ぶ。

選ぶ

3

止めたいフォルダーをオフにする

ファイルを OneDrive にだけ残すか、自分の PC にだけ残すかを選ぶ画面になる。

オフ

OneDrive にだけ残す

気を付けることPC のデスクトップなどからは消える。オフラインでは開けない
↔
よいところPC の容量を使わない。ほかの端末からも開ける

PC の容量を空けたいとき

自分の PC にだけ残す

気を付けることOneDrive からは消え、PC が壊れたときの控えが無くなる
↔
よいところOneDrive の容量が空く。PC で今までどおり使える

OneDrive の容量を空けたいとき

「一部のファイルを移動できませんでした。」と出て止められないときは、フォルダーにオンラインのみのファイルが入っています。 Microsoft サポートの手順では、先にそのフォルダーを「このデバイス上で常に保持する」にしてダウンロードしてから、もう一度オフにします。開いているファイルは動かせないので、保存して閉じておきます。OneNote のノートブックが入っているフォルダーも、PC に移せないためエラーになります。

削除したらPCからも消えた(ごみ箱から戻す・PCからだけ消す)

この節では、消えたファイルの戻し方3通りと、OneDrive に残したまま PC からだけ消す方法が分かります。

OneDrive で同期しているファイルを PC で消すと、クラウドとほかの端末からも消えます。 消したファイルは、まず Web の OneDrive のごみ箱を探します。

  1. 1すぐ気づいたら Ctrl+Zエクスプローラーで消した直後なら、Ctrl+Z(Mac は Command+Z)で元に戻る
  2. 2onedrive.com のごみ箱から復元個人用は 30 日、職場または学校用は 93 日(管理者が変えていなければ)まで戻せる
  3. 3PC のごみ箱から復元PC に中身があった(ローカルで利用可能だった)ファイルは、PC のごみ箱にも入る
  4. 4OneDrive の復元で過去の時点に戻すMicrosoft 365 の契約がある人は、OneDrive 全体を過去 30 日のある時点に戻せる

onedrive.com のごみ箱から戻す

1

onedrive.com にサインインする

消したときと同じアカウントで入る。

入る

2

左のメニューで「ごみ箱」を選ぶ

消したファイルとフォルダーが並ぶ。

探す

3

戻したいものの丸いチェックを選び「復元」

元のフォルダーに戻り、同期で PC にも戻る。

復元

Microsoft サポートによると、オンラインのみ(雲のアイコン)だったファイルを PC で消したときは、PC のごみ箱には入りません。 PC に中身が無かったためです。この場合は onedrive.com のごみ箱から戻します。個人用 Vault から消したファイルは、ごみ箱の「Personal Vault アイテムを表示する」で Vault のロックを外すと見えます。ほかの人から共有されていたフォルダーを持ち主が消したときは、自分の側からは戻せません。

以前の版に戻す(バージョン履歴)

上書きして中身が変わってしまったときは、ファイルを右クリック →「バージョン履歴」で、以前の版を選んで「復元」します。onedrive.com でも、エクスプローラーでも(同期アプリが入っていれば)できます。Microsoft サポートでは、バージョン履歴は 30 日間、Office 文書に限らず PDF・写真・動画などすべての種類のファイルで使えます。

OneDrive の復元(Microsoft 365 の契約がある人)

たくさんのファイルを一度に消した、上書きした、マルウェアに書き換えられた、というときは、onedrive.com の「設定」→「オプション」→「OneDrive の復元」で、OneDrive 全体を過去 30 日の中のある時点に戻せます。日付ごとの操作のグラフと一覧から、戻したい最初の操作を選んで「復元」を選びます。ごみ箱からも完全に消したファイルは戻りません。

OneDrive に残したまま、PC からだけ消す

PC の容量を空けたいだけなら、ファイルを消さずに「空き領域を増やす」を選びます。 中身が PC から外れて「オンラインのみ」になり、OneDrive には残ります。

したいこと 操作 OneDrive のファイル
PC の容量を空けたい 右クリック →「空き領域を増やす」 残る
このフォルダーは PC に要らない 設定 →「アカウント」→「フォルダーの選択」で外す 残る
OneDrive から外して PC だけで使う 「常に保持」にしてから OneDrive のフォルダーの外へ移す 消える(PC の新しい場所に移る)
どこからも消したい ふつうに削除 消える(ごみ箱へ)

Microsoft サポートには、オンラインのみのファイルを OneDrive のフォルダーの外へ移すと、新しい場所にダウンロードされ、OneDrive からは削除される、とあります。「OneDrive の外に移す」も、OneDrive から見ると削除と同じです。

なぜ消すと両方から消えるのか(同期の仕組みを実物で確かめる)

この節では、同期が「消したこと」をどう判断しているのかと、両方で編集したときの「競合」を、小さな同期プログラムで実物で確かめます。

同期は、前回そろえたときの一覧を覚えておき、今の中身と比べて「どちら側で何が変わったか」を判断します。 前回はあったのに PC から無くなったファイルは、「PC で消された」と判断され、クラウドでも消されます。これが「消すと両方から消える」理由です。

flowchart TD
    A[前回の一覧と<br>今の中身を比べる] --> B{PC だけ<br>変わった?}
    B -->|はい| C[PC の変更を<br>クラウドへ]
    B -->|いいえ| D{クラウドだけ<br>変わった?}
    D -->|はい| E[クラウドの<br>変更を PC へ]
    D -->|両方| F[競合<br>両方を残す]

OneDrive の内部の作りは公開されていないので、ここでは同じ考え方の同期を Python で書きました。クラウド役のフォルダー cloud と、PC 2台役のフォルダー pcA・pcB を用意し、PC ごとに前回の一覧(.state.json)を持たせます。

"""2つのフォルダーを双方向に同期する小さなプログラム(OneDrive の考え方の再現)
使い方: python3 sync.py PCのフォルダー クラウドのフォルダー [--naive]
前回の同期の状態(state.json)と比べて「何が変わったか」を判断する。
"""
import hashlib, json, os, shutil, sys

DEVICE = os.environ.get("DEVICE", "MYPC")   # この PC の名前(競合したときにファイル名に付ける)

def scan(root):
    """フォルダーの中のファイル → 中身のハッシュ(ごみ箱は除く)"""
    out = {}
    for d, dirs, files in os.walk(root):
        dirs[:] = [x for x in dirs if not x.startswith(".")]
        for f in files:
            if f.startswith("."): continue
            p = os.path.join(d, f)
            rel = os.path.relpath(p, root)
            out[rel] = hashlib.sha256(open(p, "rb").read()).hexdigest()[:8]
    return out

def copy(src_root, dst_root, rel, dst_rel=None):
    dst = os.path.join(dst_root, dst_rel or rel)
    os.makedirs(os.path.dirname(dst), exist_ok=True)
    shutil.copy2(os.path.join(src_root, rel), dst)

def to_trash(root, rel):
    """消すときは、そのフォルダーのごみ箱(.trash)へ移す"""
    trash = os.path.join(root, ".trash", rel)
    os.makedirs(os.path.dirname(trash), exist_ok=True)
    shutil.move(os.path.join(root, rel), trash)

def conflict_name(rel):
    base, ext = os.path.splitext(rel)
    return f"{base}-{DEVICE}{ext}"

def sync(pc, cloud, naive=False):
    state_file = os.path.join(pc, ".state.json")   # 前回の状態は PC ごとに持つ
    P, C = scan(pc), scan(cloud)
    if naive:                         # 前回の状態を持たない「足りない物を写すだけ」の同期
        for rel in sorted(set(P) | set(C)):
            if rel not in C: copy(pc, cloud, rel); print(f"  ↑ {rel}: クラウドに無いので送る")
            if rel not in P: copy(cloud, pc, rel); print(f"  ↓ {rel}: PC に無いので受け取る")
        return
    S = json.load(open(state_file)) if os.path.exists(state_file) else {}
    for rel in sorted(set(P) | set(C) | set(S)):
        p, c, s = P.get(rel), C.get(rel), S.get(rel)
        if p == c:
            continue                                  # 同じ中身(または両方に無い)
        if c == s:                                    # PC 側だけが変わった
            if p is None: to_trash(cloud, rel); print(f"  ↑ {rel}: PC で削除された → クラウドでも削除(ごみ箱へ)")
            else: copy(pc, cloud, rel); print(f"  ↑ {rel}: PC で{'作成' if s is None else '変更'} → クラウドへ送る")
        elif p == s:                                  # クラウド側だけが変わった
            if c is None: to_trash(pc, rel); print(f"  ↓ {rel}: クラウドで削除された → PC でも削除(ごみ箱へ)")
            else: copy(cloud, pc, rel); print(f"  ↓ {rel}: クラウドで{'作成' if s is None else '変更'} → PC へ受け取る")
        elif p is None or c is None:                  # 片方で削除・もう片方で変更 → 変更を残す
            src, dst = (cloud, pc) if p is None else (pc, cloud)
            copy(src, dst, rel); print(f"  ⇄ {rel}: 削除と変更がぶつかった → 変更した方を両方に残す")
        else:                                         # 両方で別々に変更された=競合
            new = conflict_name(rel)
            os.rename(os.path.join(pc, rel), os.path.join(pc, new))
            copy(cloud, pc, rel); copy(pc, cloud, new)
            print(f"  ⚠ {rel}: 両方で変更された(競合)→ PC の版を {new} として両方を残す")
    json.dump(scan(cloud), open(state_file, "w"), ensure_ascii=False, indent=1)

if __name__ == "__main__":
    sync(sys.argv[1], sys.argv[2], naive="--naive" in sys.argv)

前回の一覧の中身は、ファイル名と中身のハッシュ(中身から計算した短い指紋)の組です。中身が1文字でも変わるとハッシュが変わるので、「変更された」と分かります。

$ cat pcA/.state.json
{
 "report.txt": "14f3c824",
 "memo.txt": "f05b80fc"
}

実験1:PC で作ると、もう1台にも届く

== 1. PC-A でファイルを作って同期
[PC-A を同期]
  ↑ memo.txt: PC で作成 → クラウドへ送る
  ↑ report.txt: PC で作成 → クラウドへ送る
[PC-B を同期]
  ↓ memo.txt: クラウドで作成 → PC へ受け取る
  ↓ report.txt: クラウドで作成 → PC へ受け取る
cloud:memo.txt report.txt
pcA:  memo.txt report.txt
pcB:  memo.txt report.txt

実験2:PC で消すと、クラウドからも、もう1台からも消える

== 2. PC-A で report.txt を削除して同期
[PC-A を同期]
  ↑ report.txt: PC で削除された → クラウドでも削除(ごみ箱へ)
[PC-B を同期]
  ↓ report.txt: クラウドで削除された → PC でも削除(ごみ箱へ)
cloud:.trash/report.txt memo.txt
pcA:  memo.txt
pcB:  .trash/report.txt memo.txt

== 3. クラウドのごみ箱から戻して同期
[PC-A を同期]
  ↓ report.txt: クラウドで作成 → PC へ受け取る
[PC-B を同期]
  ↓ report.txt: クラウドで作成 → PC へ受け取る
cloud:memo.txt report.txt
pcA:  memo.txt report.txt
pcB:  .trash/report.txt memo.txt report.txt

PC-A で1つ消しただけで、クラウドと PC-B からも消え、それぞれのごみ箱に入りました。 クラウドのごみ箱から戻すと、次の同期で2台の PC にも戻りました。OneDrive で「Web のごみ箱から復元すると PC にも戻る」のと同じ流れです。

PC で「全部消す」と、全部が消えることも確かめました。写真 5 枚を同期したあと、PC-B で5枚とも消して同期した結果です。

== B. 前回の状態を持つ同期で、PC-B のフォルダーの中身を全部消すと
同期した直後:
cloud:photo1.jpg photo2.jpg photo3.jpg photo4.jpg photo5.jpg
pcA:  photo1.jpg photo2.jpg photo3.jpg photo4.jpg photo5.jpg
pcB:  photo1.jpg photo2.jpg photo3.jpg photo4.jpg photo5.jpg
(PC-B で *.jpg を全部削除)
  ↑ photo1.jpg: PC で削除された → クラウドでも削除(ごみ箱へ)
  ↑ photo2.jpg: PC で削除された → クラウドでも削除(ごみ箱へ)
  ↑ photo5.jpg: PC で削除された → クラウドでも削除(ごみ箱へ)
  ↓ photo5.jpg: クラウドで削除された → PC でも削除(ごみ箱へ)
同期した後:
cloud:
pcA:
pcB:
クラウドのごみ箱: photo1.jpg photo2.jpg photo3.jpg photo4.jpg photo5.jpg

(ログは、PC-B の同期の最初の2行と最後の行、PC-A の同期の最後の行だけを出しています。)

1台消した PCPC-B で5枚を削除
3か所消えた場所PC-B・クラウド・PC-A
5枚ごみ箱に残った数ここから戻せる

同期はバックアップの代わりにはなりません。 消したことや上書きしたことも、正しく「変更」として全部の端末に届けるからです。OneDrive のごみ箱(個人用は 30 日)とバージョン履歴(30 日)が、そのための逃げ道です。大事なファイルは、OneDrive とは別の場所にも控えを取っておきます。控えの世代や保存期間の決め方は、関連記事「バックアップ設計の書き方|RPO・RTOの決め方と世代管理の計算例」で扱っています。

実験3:前回の一覧を持たないと、消したファイルが戻ってくる

「前回の一覧」が無いとどうなるかを、足りないファイルを写すだけの同期(--naive)で比べました。

== A. 前回の状態を持たない同期(--naive)で削除すると
  ↑ report.txt: クラウドに無いので送る
(PC-A で report.txt を削除)
  ↓ report.txt: PC に無いので受け取る
cloud:report.txt
pcA:  report.txt
pcB:

消したはずの report.txt が、次の同期でクラウドから戻ってきました。 前回の一覧が無いと、「PC で消された」のか「クラウドで新しく作られた」のかを区別できないためです。同期のソフトが前回の状態を覚えているからこそ、消したことが伝わります。コマンドでフォルダーをそろえる rsync で「消したファイルも消す」には --delete を付けます。rsync の使い方は、関連記事「rsyncの使い方|オプション一覧と目的別コピペ例(実行結果つき)」で扱っています。

実験4:一時停止中に消しても、再開すると伝わる

同期した直後:
cloud:a.txt b.txt
pcA:  a.txt b.txt

== C. 一時停止中に a.txt を削除 → 再開
(一時停止中なので何も起きない)
cloud:a.txt b.txt
pcA:  b.txt
[再開して同期]
  ↑ a.txt: PC で削除された → クラウドでも削除(ごみ箱へ)
cloud:b.txt
pcA:  b.txt

== D. リンク解除(前回の状態を捨てて同期をやめる)→ b.txt を削除
(リンク解除後は同期しないので何も伝わらない)
cloud:b.txt
pcA:
[もう一度リンクして同期]
  ↓ b.txt: クラウドで作成 → PC へ受け取る
cloud:b.txt
pcA:  b.txt

一時停止してから消す

結果再開した同期で、クラウドの a.txt も消えた
↔
理由前回の一覧が残っていて、「消された」と判断できる

消す前の一時停止では守れない

リンクを解除してから消す

結果クラウドの b.txt は残った(同期をやめたので伝わらない)
↔
理由前回の一覧を捨てたので、再び同期しても「新しいファイル」として届く

この PC だけ整理したいときの考え方

このプログラムでの結果です。OneDrive でも、一時停止は同期を待たせるだけなので、PC からだけ消したいときは、一時停止ではなく「空き領域を増やす」か「フォルダーの選択」を使います。

実験5:両方で編集すると「競合」になり、両方が残る

2台の PC で、同期する前に同じ report.txt を別々に書き換えました(オフラインで編集したときに起きることです)。

== 4. 両方の PC で同じファイルを別々に編集(オフライン)してから同期
[PC-A を同期]
  ↑ report.txt: PC で変更 → クラウドへ送る
[PC-B を同期]
  ⚠ report.txt: 両方で変更された(競合)→ PC の版を report-PC-B.txt として両方を残す
[PC-A を同期]
  ↓ report-PC-B.txt: クラウドで作成 → PC へ受け取る
cloud:memo.txt report-PC-B.txt report.txt
pcA:  memo.txt report-PC-B.txt report.txt
pcB:  .trash/report.txt memo.txt report-PC-B.txt report.txt
cloud/report.txt → 見積もり v2(A が編集)
cloud/report-PC-B.txt → 見積もり v2(B が編集)

先に同期した PC-A の版が元の名前で残り、あとから同期した PC-B の版は名前に PC 名を付けて残りました。 どちらの変更も消えません。Microsoft Learn の同期のトラブルシューティングでも、Office 以外のファイルが競合すると OneDrive は両方の版を残し、ネット上の版は元の名前のまま、PC の版にはデバイス名が付く(例:Report-JOHNS-SURFACE.txt)と説明しています。Word・Excel などの Office ファイルでは、ファイルを開くと Office アプリが競合の解決を案内し、「コピーの保存」か「破棄」を選べます。

ファイル名に PC 名が付いたファイルが増えたら、両方を開いて中身を見比べ、1つにまとめてからもう一方を消します。ファイルのハッシュの計算は、関連記事「Python hashlibの使い方|SHA256・MD5とファイルのハッシュ値」で扱っています。

OneDriveの容量がいっぱいのとき

この節では、容量がいっぱいになったときに起きることと、空きを作る方法が分かります。

容量を超えると、新しいファイルのアップロード・編集・同期ができなくなり、今あるファイルは読み取り専用になります。 Microsoft サポートの「OneDrive がいっぱいだと表示される」によると、容量を超えたまま 6 か月たつと、OneDrive のファイルが削除されることがあり、削除されたファイルは戻せません。Outlook.com のメールも、容量がいっぱいだと送受信できなくなります。

  • 1ごみ箱を空にするごみ箱の中身も容量に数えられる。消したつもりのファイルが容量を使っていることが多い
  • 2何が容量を使っているかを見るonedrive.com のストレージの管理の画面で、大きいファイルを探す
  • 3デスクトップなどのバックアップを見直す要らなければ「バックアップの管理」でオフにし、PC にだけ残す
  • 4スマホの写真の自動保存を見直すカメラのアップロードで動画を含めていると、容量を使いやすい
  • 5容量を増やすMicrosoft 365 のプランを契約する。反映まで最大 24 時間かかることがある

容量が足りないのは、PC のディスクではなく、OneDrive(クラウド)のほうです。 PC の空きを増やす「空き領域を増やす」では、OneDrive の容量は減りません。OneDrive の容量を空けるには、OneDrive からファイルを消すか、OneDrive の外へ移します。Microsoft サポートでは、ほかの原因として、自分が共有しているフォルダーにほかの人が入れたファイル、契約が切れたことによる容量の変化、期間限定の特典が終わったことも挙げています。

OneDriveが同期しないときの直し方

この節では、同期が進まない・終わらないときに、順に確かめることが分かります。

flowchart TD
    A[同期しない] --> B{雲に一時<br>停止の記号?}
    B -->|はい| C[同期の再開]
    B -->|いいえ| D{赤い<br>十字?}
    D -->|はい| E[ファイル名と<br>大きさを直す]
    D -->|いいえ| F[容量を確かめ<br>リセット]
症状 考えられる原因 直し方
雲に一時停止の記号 同期を一時停止している 雲のアイコン →「同期の再開」
雲に赤い十字 同期できないファイルがある 使えない文字・名前・250GB 超えを直す
雲が灰色の線 サインインしていない OneDrive を起動してサインインする
「いっぱい」と出る OneDrive の容量を超えた ごみ箱を空にする・容量を増やす
同じ名前に PC 名が付いた 両方で編集して競合した 中身を見比べて1つにまとめる
雲のアイコンが無い OneDrive が起動していない スタートで「OneDrive」を検索して起動
どれでもない 同期の情報が乱れている OneDrive をリセットする

OneDrive をリセットする

ほかの方法で直らないときは、OneDrive をリセットします。 Microsoft サポートによると、リセットは同期のつながりを切って設定を戻すもので、データは失われず、リセットのあとにすべてを同期し直します。

1

Windows+R で「ファイル名を指定して実行」を開く

下のコマンドの1行目を入れて OK を押す。

入力

2

「見つかりません」と出たら2行目、3行目を試す

OneDrive の入っている場所が PC によって違うため。

試す

3

スタートで「OneDrive」を検索して起動し直す

フォルダーの選択をしていた人は、同期が終わってから選び直す。

再起動

%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset
C:\Program Files\Microsoft OneDrive\onedrive.exe /reset
C:\Program Files (x86)\Microsoft OneDrive\onedrive.exe /reset

どれも見つからないときは、OneDrive の同期アプリが入っていない可能性があります。Microsoft Store 版の OneDrive は、スタートで apps:onedrive と入力して Enter →「アプリの設定」→「リセット」です。

OneDrive が起動時に立ち上がっているかは、タスクマネージャーの「スタートアップ アプリ」でも見られます。タスクマネージャーの開き方は、関連記事「タスクマネージャーの開き方|ショートカット7つと使い方・開かない時の対処」で扱っています。

MacでOneDriveを使う

この節では、Mac で OneDrive を使い始める手順と、Windows との違いが分かります。

1

Mac 用の OneDrive 同期アプリを入れる

Mac App Store 版を使っているときは、先に削除してから入れ直す(Microsoft サポートの案内)。

入れる

2

Spotlight で「OneDrive」を起動してサインイン

OneDrive のフォルダーの場所は、そのままか「場所の変更」で選ぶ。

サインイン

3

Mac に置くフォルダーを選んで「OneDrive フォルダーを開く」

Finder に OneDrive が出て同期が始まる。メニューバーには雲のアイコンが出る。

開始

項目 Windows Mac
アイコンの場所 タスクバーの通知領域 メニューバー
ファイル オンデマンドの条件 Windows 10 バージョン 1709 以降 macOS 10.14 以降・APFS のボリューム
リンクの解除 「この PC のリンクを解除」 「この Mac のリンクを解除」
デスクトップ・書類のバックアップ 「バックアップの管理」 同期アプリ版で、フル ディスク アクセスを許可
消したファイルを戻す PC のごみ箱で「復元」 ゴミ箱で「元に戻す」

Mac のファイル オンデマンドも、Windows と同じく青い雲(オンラインのみ)・緑のチェック(ローカルで利用可能)・緑の円に白いチェック(常に利用可能)の3つで、右クリックで「空き領域を増やす」「このデバイス上で常に保持する」を選びます。Finder で状態のアイコンが出ないときは、Microsoft サポートの案内では、システム環境設定の「拡張機能」で OneDrive の Finder 連携をオンにします。

iPhone・AndroidでOneDriveを使う(写真の自動保存)

この節では、スマホのアプリでファイルを見る方法と、写真を自動で保存する設定が分かります。

スマホでは、OneDrive のアプリ(App Store・Google Play)を入れて、PC と同じアカウントでサインインします。 iPhone では、下の「追加」(青いプラス)からファイルや写真をアップロードし、ファイルを選んで「オフラインで使用可能にする」を選ぶと電波の無い所でも開けます。

項目 iPhone Android
写真の自動保存をオンにする アカウントの画像 →「設定」→「カメラ アップロード」 アカウントの画像 →「カメラ バックアップがオフ」の下の「オンにする」→「確認」
動画も保存する 「ビデオを含める」をオン 「ビデオを含める」をオン
モバイル通信で送る 「携帯データ ネットワークを使用してアップロード」 「データ使用量」で選ぶ
動く条件 アプリを強制終了しない、電池残量 20% 以上、低電力モードはオフ アプリが起動している間。「充電時のみバックアップする」も選べる
スマホで写真を消すと OneDrive の写真は残る OneDrive の写真は残る

カメラのアップロードは片方向で、スマホから写真を消しても OneDrive のコピーは消えません。 PC の OneDrive のフォルダーの同期(両方向)とは、ここが違います。Microsoft サポートによると、iPhone で iCloud 用に最適化された写真は OneDrive にアップロードできず、その場合は「設定」→「写真」で「iCloud写真」をオフにするよう案内しています。カメラのアップロードを使えるのは、一度に1つのアカウントだけです。

OneDriveで共有する方法と注意

この節では、ファイルやフォルダーを人に見せる手順と、リンクの設定の意味が分かります。

OneDrive のファイルは、共有するまでは自分しか見られません。 共有するときは、リンクを作って送るか、相手を指定して招待します。

1

共有したいファイルを選ぶ

onedrive.com で丸いチェックを選び、上の共有のアイコンを選ぶ。エクスプローラー・Finder では右クリック →「OneDrive リンクの共有」。

選ぶ

2

リンクの設定を決める

だれが使えるか、編集を許すか、ダウンロードを禁止するかを選ぶ。

設定

3

「リンクのコピー」で送る

メールやチャットに貼って送る。

送る

設定 意味
すべてのユーザー リンクを受け取った人はだれでも開ける
特定のユーザー 指定した人だけが開ける
編集を許可する 開いた人が編集できる(既定はオン)。オフで見るだけ
ダウンロードを禁止する ファイルやフォルダーをダウンロードできないようにする
有効期限の設定 決めた日を過ぎるとリンクが使えなくなる(Microsoft 365 の契約者)
パスワードの設定 開くときにパスワードを求める(Microsoft 365 の契約者)

エクスプローラーの「OneDrive リンクの共有」で作ったリンクは、既定で編集できるリンクです。 見るだけにしたいときは、onedrive.com で「編集を許可する」をオフにします。編集できるフォルダーを共有すると、相手はフォルダーの中身を全部見られ、消すこともできます。見せたいファイルだけを入れた専用のフォルダーを作って共有すると安全です。

  • 共有をやめる:ファイルを選び、右上の情報アイコン →「アクセスの管理」で、リンクの横の × を選ぶ。
  • リンクが開けなくなった:ファイルを OneDrive の中で別のフォルダーに移すと、それまでのリンクは使えなくなる。新しいリンクを作って送り直す。
  • 個人用 Vault のファイル:共有できない。共有するには Vault の外へ移す。

個人用 Vault は、本人確認(SMS・メールのコード、Microsoft Authenticator)をしてから開く鍵付きのフォルダーです。Microsoft 365 の契約が無いと入れられるファイルは 3 つまでで、Web では 20 分、スマホでは既定で 3 分操作しないと自動でロックされます。

Googleドライブ・Dropboxとの違い

この節では、よく比べられる2つのサービスとの違いを、各社の公式の情報で比べます。

項目 OneDrive Google ドライブ Dropbox
提供元 Microsoft Google Dropbox
無料の容量 5GB 15GB(Gmail・Google フォトと共有) 2GB(Basic)
容量の追加 Microsoft 365 のプラン Google One のプラン Plus(2TB)など
消したファイルの復元 ごみ箱で 30 日(個人用) ゴミ箱で 30 日 30 日(Basic・Plus・Family)

Google ドライブの 15GB は、Gmail と Google フォトと合わせた容量です。Dropbox Basic は、一度に最大3台のデバイスにログインでき、dropbox.com へのログインは台数に含まれません。Dropbox の有料プランの復元期間は、Professional・Essentials・Standard・Business で 180 日、Advanced などで 365 日です。どれも「同期」を使うサービスなので、消すとほかの端末からも消える点は共通です。

同じようにフォルダーを端末どうしでそろえるアプリの例として、メモアプリの同期は、関連記事「Obsidianとは・使い方|保管庫の中身・同期・料金とNotionとの違い」で扱っています。

よくある質問

Q. ワンドライブ(OneDrive)とは何ですか? A. Microsoft のクラウドストレージです。OneDrive のフォルダーに入れたファイルがネットに保存され、同じアカウントのほかの PC・スマホ・Web と同期されます。個人用は無料で 5GB まで使えます。

Q. OneDrive は無料ですか?料金はいくらですか? A. 5GB までは無料です。容量を増やすときは Microsoft 365 Basic(100GB、月 ¥260)や Personal(1TB、月 ¥2,130)などを契約します(2026年10月23日時点の公式の表示価格)。

Q. OneDrive はいらないので止めたいです。ファイルは消えますか? A. 設定 →「アカウント」→「この PC のリンクを解除」で同期をやめても、ファイルは消えず、onedrive.com で開けます。解除の前に、PC で使いたいファイルを「このデバイス上で常に保持する」でダウンロードしておきます。

Q. OneDrive でファイルを削除したら PC からも消えました。戻せますか? A. onedrive.com の「ごみ箱」から「復元」で戻せます。個人用は 30 日、職場または学校用は 93 日までです。同期は削除も変更として伝えるため、どこで消してもほかの端末から消えます。

Q. OneDrive に残したまま PC からだけ消すには? A. ファイルを右クリックして「空き領域を増やす」を選びます。PC からは中身が外れて雲のアイコンになり、OneDrive には残ります。フォルダーごとなら「フォルダーの選択」で外します。

Q. デスクトップのファイルが OneDrive に入ってしまいました。 A. 設定 →「同期とバックアップ」→「バックアップの管理」で、デスクトップをオフにします。オフにするとき、ファイルを OneDrive にだけ残すか、PC にだけ残すかを選びます。

Q. OneDrive の容量がいっぱいです。どうすればよいですか? A. まずごみ箱を空にします(ごみ箱の中身も容量に数えられます)。大きなファイルの整理、デスクトップなどのバックアップや写真の自動保存の見直し、プランの追加で空きを作ります。超えたままだとアップロードや同期ができません。

Q. OneDrive が同期しません。 A. 雲のアイコンで状態を見ます。一時停止なら再開、赤い十字なら使えない文字や 250GB を超えるファイルを直します。直らなければ onedrive.exe /reset でリセットします。データは失われません。

Q. 雲のマークと緑のチェックの違いは何ですか? A. 青い雲は「オンラインのみ」で PC の容量を使わず、オフラインでは開けません。緑のチェックは PC にもあるファイル、緑の円に白いチェックは「常に保持」で、いつでもオフラインで開けます。

Q. OneDrive は Mac やスマホでも使えますか? A. 使えます。Mac は OneDrive の同期アプリ、iPhone・Android は OneDrive のアプリを入れてサインインします。スマホの写真の自動保存は片方向で、スマホから消しても OneDrive の写真は残ります。

Q. OneDrive と Google ドライブの違いは? A. 無料の容量は OneDrive が 5GB、Google ドライブが Gmail・Google フォトと合わせて 15GB です。消したファイルはどちらもごみ箱で 30 日間戻せます。

Q. OneDrive はバックアップになりますか? A. PC が壊れたときにファイルが残る点では役立ちますが、消したことや上書きも全部の端末に伝わるので、ごみ箱(30 日)とバージョン履歴(30 日)の期間を過ぎると戻せません。大事なファイルは別の場所にも控えを取ります。

まとめ

  • OneDrive(ワンドライブ)は Microsoft のクラウドストレージ。無料で 5GB、Microsoft 365 Basic で 100GB、Personal で 1TB(2026年10月23日時点の表示価格は月 ¥260・¥2,130)。
  • ファイルは「オンラインのみ(青い雲)」「ローカルで利用可能(緑のチェック)」「常に保持(緑の円に白いチェック)」の3つの状態。
  • 止めるときは、一時停止(2・8・24 時間)・フォルダーの選択・バックアップの管理・リンクの解除・アンインストールから選ぶ。どれもファイルは消えない。
  • 消したファイルは onedrive.com のごみ箱から戻す(個人用 30 日・職場または学校用 93 日)。PC からだけ消すなら「空き領域を増やす」。
  • 同期は前回の一覧と比べて「消された」と判断するので、1台で消すと全部から消える。実験でも、1台で5枚消すと3か所から消え、両方で編集すると PC 名付きの2つのファイルが残った。
  • 容量を超えると新しいファイルを同期できず、6 か月続くとファイルが削除されることがある。同期しないときはアイコンを見て、最後はリセット。

参考・出典

確認日はいずれも 2026年10月23日です。

  • Microsoft「OneDrive のプランを比較」:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/compare-onedrive-plans
  • Microsoft サポート「Windows 用 OneDrive ファイル オンデマンドでディスク領域を節約する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/office/save-disk-space-with-onedrive-files-on-demand-for-windows-0e6860d3-d9f3-4971-b321-7092438fb38e
  • Microsoft サポート「Mac 用 OneDrive ファイル オンデマンド」:https://support.microsoft.com/ja-jp/office/529f6d53-e572-4922-a585-e7a318c135f0
  • Microsoft サポート「OneDrive のアイコンの意味」:https://support.microsoft.com/ja-jp/office/11143026-8000-44f8-aaa9-67c985aa49b3
  • Microsoft サポート「OneDrive で同期をキャンセルするか、または停止する方法」:https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive/how-to-cancel-or-stop-sync-in-onedrive
  • Microsoft サポート「コンピューターと同期する OneDrive フォルダーを選択する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/office/98b8b011-8b94-419b-aa95-a14ff2415e85
  • Microsoft サポート「OneDrive でフォルダーをバックアップする」:https://support.microsoft.com/ja-jp/office/d61a7930-a6fb-4b95-b28a-6552e77c3057
  • Microsoft サポート「OneDrive をオフにする、無効にする、またはアンインストールする」:https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4026188
  • Microsoft サポート「OneDrive で削除されたファイルまたはフォルダーを復元する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/office/949ada80-0026-4db3-a953-c99083e6a84f
  • Microsoft サポート「OneDrive を復元する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive/restore-your-onedrive
  • Microsoft サポート「OneDrive で以前のバージョンのファイルを復元する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/office/159cad6d-d76e-4981-88ef-de6e96c93893
  • Microsoft サポート「OneDrive がいっぱいだと表示される」:https://support.microsoft.com/ja-JP/onedrive/my-onedrive-says-it-s-full
  • Microsoft サポート「OneDrive をリセットする」:https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive/reset-onedrive
  • Microsoft サポート「OneDrive と SharePoint の制限事項と制約事項」:https://support.microsoft.com/ja-JP/onedrive/restrictions-and-limitations-in-onedrive-and-sharepoint
  • Microsoft サポート「ファイル名が変更されたのはなぜですか?」:https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive/why-has-my-filename-changed
  • Microsoft サポート「Microsoft OneDrive でファイルとフォルダーを共有する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive/share-files-and-folders-in-microsoft-onedrive
  • Microsoft サポート「OneDrive の個人用 Vault でファイルを保護する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4555044
  • Microsoft サポート「macOS で OneDrive を使ってファイルを同期する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/office/d11b9f29-00bb-4172-be39-997da46f913f
  • Microsoft サポート「iOS で OneDrive を使う」:https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive/use-onedrive-on-ios
  • Microsoft サポート「iOS で OneDrive を使用して写真やビデオを自動的に保存する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive/automatically-save-photos-and-videos-with-onedrive-on-ios
  • Microsoft サポート「写真やビデオを OneDrive for Android に自動的に保存する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive/automatically-save-photos-and-videos-with-onedrive-for-android
  • Microsoft Learn「同期の問題のトラブルシューティング」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/troubleshoot/sync/troubleshoot-sync-issues
  • Google ドライブ ヘルプ「Google ドライブの保存容量」:https://support.google.com/drive/answer/2375123?hl=ja
  • Google ドライブ ヘルプ「ファイルを削除、復元する」:https://support.google.com/drive/answer/2405957?hl=ja
  • Dropbox「プラン」:https://www.dropbox.com/ja/plans
  • Dropbox ヘルプ センター「Dropbox アカウントでは何台のデバイスを使用できますか?」:https://help.dropbox.com/ja-jp/account-access/computer-limit
  • Dropbox ヘルプ センター「削除したファイルを復元する」:https://help.dropbox.com/ja-jp/delete-restore/recover-deleted-files-folders

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