結論

Azure Portalとは、Microsoft のクラウド Azure をブラウザーで操作する無料の管理画面です。URL は portal.azure.com。料金は作ったリソースにかかります。

この記事でわかること

  • 画面10要素とリソースグループ4つの決まり
  • 主要サービス16とAWS・GCPの対応表
  • 無料アカウントの条件と、課金が続く5つの例

2026年10月22日更新|Azure CLI 2.91.0・Microsoft Learn で確認

ポータルも Azure CLI も、同じ受付(Azure Resource Manager)を通って、サブスクリプションの中のリソース グループにリソースを作ります。

flowchart TD
    P[Azure Portal<br>ブラウザーの画面] --> A[Azure Resource Manager<br>受付と権限の確認]
    C[Azure CLI<br>Cloud Shell] --> A
    A --> S[サブスクリプション<br>請求と管理の単位]
    S --> G[リソース グループ<br>まとめて消せる入れ物]
    G --> R[VM・ストレージ・DB など]

ポータルでよく使う操作と、同じことをする Azure CLI のコマンドです。

やりたいこと ポータルでの場所 Azure CLI
サインインする portal.azure.com az login
サービス・リソースを探す 画面上部のグローバル検索 az resource list
入れ物を作る [リソース グループ]→[作成] az group create
VM などを作る ポータル メニューの[リソースの作成] az vm create など
予算と通知を作る [コストの管理と請求]→[予算] ポータルで設定
日本語にする 歯車の[設定]→ Language + region なし
コマンドを打つ 上部の Cloud Shell アイコン ブラウザー内で az が使える
使い終わったら片付ける [リソース グループの削除] az group delete

確認環境:Azure CLI 2.91.0(pip で導入、Python 3.11.15・Linux)。Azure には接続せず、Azure Resource Manager の REST API(Microsoft Learn のリファレンス)と同じ形で応答する自作の検証用サーバーに、カスタムクラウドの設定で Azure CLI を向けました。az --version・ヘルプ・ログイン前のエラー・引数のエラー・送られた HTTP リクエスト(URL・api-version・ヘッダー・本文)は Azure CLI の実際の出力です。リソース グループ作成などの応答の中身は検証用サーバーが返したもので、サブスクリプション ID はドキュメント用の例の形です。画面の名前・無料アカウント・料金・サービスの対応・Cloud Shell・Entra ID は、Microsoft Learn(日本語版)と azure.microsoft.com の各ページで確かめました(確認日 2026年10月22日)。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「Azure Portalとは|Azureの使い方・画面・料金を初心者向けに解説」

Azureとは:Microsoftのクラウドを3分で

この節では、Azure が何で、AWS・Google Cloud とどう並ぶのかが分かります。

Azure(Microsoft Azure、日本では「アジュール」と読まれることが多い)は、Microsoft が 2010 年に始めたクラウドサービスです。 Microsoft の解説ページでは「革新的なソリューションを構築、デプロイ、管理するための信頼できるクラウド プラットフォーム」と説明しています。仮想マシン・ストレージ・データベース・AI などを、インターネット経由で使った分だけ借ります。

200+製品とサービスMicrosoft の「Azure とは」のページ
2010提供開始の年AWS・Google Cloud と並ぶ大手
3日本の東日本リージョンの可用性ゾーン西日本も3。互いにペアのリージョン

Azure のサービスは、利用者が管理する範囲で3つに分けられます。

種類 利用者が管理するもの Azure の例
IaaS(インフラを借りる) OS・ミドルウェア・アプリ・データ 仮想マシン・Virtual Network・マネージド ディスク
PaaS(土台ごと借りる) アプリ・データ App Service・Azure SQL Database・Azure Functions
SaaS(完成品を使う) 使い方・データ Microsoft 365 など

Azureが向いているケースと、気をつける点

Azure を選ぶ理由として多いのは、Microsoft の製品とつながりやすいことです。ID の仕組み(Microsoft Entra ID)が Microsoft 365 と共通で、Windows Server や SQL Server を使っている会社は移行の選択肢が多くあります。Linux や Java・Python・Node.js なども使えます。

向いているケース

Microsoft 365・Entra ID で社員のアカウントを管理している

Windows Server・SQL Server・.NET のシステムをクラウドへ移す

オンプレミスとクラウドを両方使う(Azure Arc・Azure Local)

GitHub・Azure DevOps と開発の流れをそろえたい

気をつける点

サービス名・画面の名前が変わることがある(Azure AD → Entra ID など)

サブスクリプション・テナント・リソース グループの3つを最初に理解する必要がある

VM を「停止」しただけでは課金が止まらない場合がある

AWS・Google Cloud とサービスの対応が完全には一致しない

日本向けの請求の通貨は、無料アカウントの使用条件では JPY と書かれています。

Azure Portalとは:何ができる画面か

この節では、Azure Portal の役割・料金・ほかの操作方法との違いが分かります。

Azure Portal は、Azure のリソースを作る・見る・直す・消すをブラウザー1つで行う管理画面です。 サインインの URL は https://portal.azure.com です。Microsoft Learn によると、ポータルはすべての Azure データセンターに置かれ、メンテナンスで止まる時間はありません。

ポータル自体の利用は無料です。料金がかかるのは、ポータルで作った VM・ストレージ・データベースなどのリソースです。 画面を開く・メニューを見る・予算を設定するだけでは請求は発生しません。

ポータルでできることを、目的ごとに並べます。

やりたいこと ポータルで使う機能 例
リソースを作る リソースの作成(ウィザード形式) VM・Web アプリ・データベース
まとめて見る ダッシュボード・リソース グループ よく見るリソースをタイルでピン留め
動きを見る Azure Monitor(メトリック・アラート) CPU 使用率のグラフ、異常時のメール
料金を見る コストの管理と請求(Cost Management) 日ごとの費用、予算アラート
権限を渡す アクセス制御 (IAM) 「閲覧者」だけ付けて見るだけにする
誤操作を防ぐ ロック 「削除」ロックで消せなくする
コマンドを打つ Cloud Shell ブラウザーの中で Bash・PowerShell
質問する Azure Copilot 「この VM のコストを下げるには」と聞く

Portal・Azure CLI・Azure PowerShellの違い

Azure Resource Manager の概要ページによると、ポータルの操作も CLI の操作も、同じ Azure Resource Manager に届きます。 そのため、ポータルでできることは Azure CLI・Azure PowerShell・REST API・SDK でもできます。

方法 向く人・場面 弱いところ
Azure Portal 初めて触る人、状態を目で確かめたいとき 同じ作業の繰り返し・大量の作成
Azure CLI(az) Bash・スクリプトで自動化したいとき コマンドとオプションを覚える必要がある
Azure PowerShell Windows の管理に慣れた人 PowerShell の書き方に慣れが要る
Bicep・ARM テンプレート 同じ構成を何度も作るとき 最初の学習に時間がかかる
Azure モバイル アプリ 外出先で状態の確認・VM の起動と停止 新規作成や細かい設定はポータルが中心

ポータルで一度作ってから、同じことを CLI で行うと、画面の項目と CLI のオプション名が結び付きます。

Azure Portalの画面構成(10の要素)

この節では、ポータルの画面のどこに何があるかが分かります。

Microsoft Learn の「Azure portal の概要」にある画面の要素です。名前は日本語版の表記のままです。

番号 要素 何をする場所か
1 ポータル メニュー サービスの間を移動する。[リソースの作成][お気に入り]がある
2 階層リンク 1つ前の画面へ戻る(パンくずリスト)
3 ページ ヘッダー すべての画面の上部。検索などが並ぶ
4 グローバル検索 リソース・サービス・ドキュメントを名前で探す
5 Copilot Azure Copilot に質問する
6 グローバル コントロール Cloud Shell・通知・設定・サポート・フィードバック
7 お客様のアカウント ディレクトリの切り替え・サインアウト
8 コマンド バー 今の画面の操作(作成・削除・更新など)
9 サービス メニュー 開いているリソースのメニュー(概要・アクセス制御など)
10 作業ペイン 選んだリソースの中身を表示する

サインイン直後に開くのは ホーム です。[リソースの作成]、最近使ったリソース、学習用のリンクが並びます。ダッシュボード は、よく見るリソースをタイルで並べる画面で、作って組織の人と共有できます。設定で、サインイン後に開くページをダッシュボードに変えられます。

ポータルを日本語にする・表示を変える

ポータルが英語で表示されたときは、ページ ヘッダーの歯車([設定])から言語を変えます。

1

歯車の[設定]を開く

ページ ヘッダー右上のグローバル コントロールにあります。

2

Language + region を選ぶ

[Language]で日本語を選びます。英語を含む18の言語から選べます。[地域設定]で日付・数値・通貨の形も選べます。

3

[適用]を押す

この設定はポータルだけに効きます。ドキュメントへのリンクはブラウザーの言語に従います。

同じ[設定]の画面には、次の項目もあります。

項目 変えられること
ディレクトリ + サブスクリプション ディレクトリ(テナント)の切り替え、表示するサブスクリプションの絞り込み
外観 + スタートアップ ビュー メニューの出し方、テーマ(ライト・ダーク・Auto)、最初に開くページ
Language + region 表示の言語、日付・数値の形
サインアウト + 通知 操作しない時間で自動サインアウト、ポップアップ通知

サブスクリプション・リソースグループ・テナントの関係

この節では、Azure で最初につまずく「入れ物の階層」が分かります。

Azure のリソースは、次の4つの階層(スコープ)のどれかに属します。上の階層に付けた権限やポリシーは、下の階層に引き継がれます。 たとえばサブスクリプションに「閲覧者」を付けると、その中のすべてのリソース グループとリソースを見られるようになります。

flowchart TD
    T[Entra テナント<br>ID の管理] -. 信頼 .-> S1
    M[管理グループ] --> S1[サブスクリプション<br>開発用]
    M --> S2[サブスクリプション<br>本番用]
    S1 --> G1[リソース グループ<br>rg-web-dev]
    G1 --> R1[VM・DB・ネットワーク]
階層 一言でいうと 身近なたとえ
管理グループ 複数のサブスクリプションの束 会社全体
サブスクリプション 請求と利用上限の単位 部署ごとの財布
リソース グループ 一緒に作って一緒に消すものの入れ物 プロジェクトのフォルダー
リソース VM・ストレージ・DB など1つ1つ フォルダーの中のファイル

テナント(ディレクトリ)は、ユーザーとサインインを管理する Microsoft Entra ID の単位です。 Microsoft Learn によると、すべてのサブスクリプションは1つの Entra テナントを信頼し、1つのテナントは複数のサブスクリプションから信頼されることがあります。サブスクリプションは「リソースと Azure ロールを管理する範囲」、テナントは「サインインする ID を持つディレクトリ」と考えます。

Microsoft Entra IDとは(Azure ADの今の名前)

Microsoft Learn では、Microsoft Entra ID を「ユーザー、デバイス、アプリ、リソースに対する認証、ポリシーの適用、保護を提供するクラウドベースの ID およびアクセス管理サービス」と説明しています。以前の名前は Azure Active Directory(Azure AD)で、Azure CLI 2.91.0 のヘルプにも次のように書かれています。

    ad                    : Manage Microsoft Entra ID (formerly known as Azure Active Directory,
                            Azure AD, AAD) entities needed for Azure role-based access control
                            (Azure RBAC) through Microsoft Graph API.

権限には2つの種類があり、混ざりやすい点です。

種類 何へのアクセスを決めるか 例
Azure ロール(Azure RBAC) サブスクリプション内のリソース 所有者・共同作成者・閲覧者
Microsoft Entra ロール ユーザー・グループ・ドメインなどのディレクトリ グローバル管理者

Azure RBAC の主な組み込みロールです(組み込みロールの一覧ページの説明より)。

ロール できること
所有者 すべてのリソースの管理と、ほかの人へのロールの割り当て
共同作成者(ページにより「投稿者」) すべてのリソースの管理。ロールの割り当てはできない
閲覧者 すべてのリソースを見られるが、変更はできない
ユーザー アクセス管理者 Azure リソースへのユーザーのアクセスの管理

ロールの割り当ては「誰に(セキュリティ プリンシパル)・何を(ロール定義)・どこで(スコープ)」の3つで決まります。権限の表の作り方は、関連記事「権限設計の書き方 ロール×権限マトリクスのテンプレートとRBAC例」で扱っています。

リソースグループとは:4つの決まりと名前の付け方

この節では、リソース グループをどう分けて、どう消すかが分かります。

リソース グループは、関連するリソースを入れておく入れ物です。 Azure Resource Manager の概要ページにある決まりのうち、初心者が知っておくと迷わない4つです。

1同じライフサイクルのものを入れる

一緒に作り、一緒に更新し、一緒に消すものを同じグループにします。別のタイミングで消すものは、別のグループに分けます。

2リソースが入れるのは1つだけ

1つのリソースは1つのリソース グループにだけ属します。後から別のグループやサブスクリプションへ移動できます。

3グループの場所は「情報の置き場」

リソース グループのリージョンには、中のリソースの情報(メタデータ)が保存されます。中のリソースは別のリージョンにも置けますが、同じリージョンが推奨です。場所は作成後に変えられません。

4グループを消すと中身も全部消える

削除は元に戻せません。ロックが付いていると削除は失敗します。タグはグループに付けても中のリソースには引き継がれません。

分け方の例と名前の付け方

Microsoft の Cloud Adoption Framework では、リソースの種類ごとの省略形を推奨しています。リソース グループは rg です。

リソース 省略形 名前の例
リソース グループ rg rg-web-dev
仮想マシン vm vm-web-dev-01
仮想ネットワーク vnet vnet-web-dev
ストレージ アカウント st stwebdev001(記号が使えない)
App Service(Web アプリ) app app-web-dev
Key Vault kv kv-web-dev

REST API のリファレンスによると、リソース グループの名前は1〜90文字で、英数字・アンダースコア・かっこ・ハイフン・ピリオドが使え、ピリオドで終わることはできません。

分け方は「アプリ × 環境」が基本です。rg-web-dev と rg-web-prod のように分けると、開発環境だけを消す・本番だけに権限を付ける、が1回の操作でできます。

誤って消さないためのロック

ロックは、リソース グループのサービス メニューの[ロック]から付けます。種類は2つです。

ロック(ポータル) CLI の値 効果
削除 CanNotDelete 変更はできるが、削除できない
読み取り専用 ReadOnly 見ることだけできる

Azure CLI 2.91.0 の az lock create --help の出力の一部です。

    --lock-type -t  [Required] : The type of lock restriction.  Allowed values: CanNotDelete,
                                 ReadOnly.

Azure Portalの使い方:アカウント作成から片付けまで

この節では、アカウントを作ってから、リソースを作って消すまでの順番が分かります。

最初の1回は次の順に進めると、料金の事故を避けながら一通りの操作を覚えられます。

1

無料アカウントを作る

Azure の無料アカウントのページで[無料で始める]を選び、Microsoft アカウントか GitHub アカウントでサインインします。電話番号と、プリペイド以外のクレジットカードかデビットカードで本人確認をします。

USD$1 相当が一時的に承認されることがあり、後で取り消される

2

ポータルにサインインし、多要素認証を付ける

portal.azure.com にサインインします。パスワードに加えて、認証アプリなどの2つ目の確認(多要素認証)を設定します。

3

予算アラートを先に作る

[コストの管理と請求]→ サブスクリプションを選ぶ →[予算]→[追加]で、月の予算額と通知の条件(実際のコスト・予測コストの何%)とメールアドレスを入れます。

予算は通知だけで、リソースは止まらない

4

リソース グループを作る

[リソース グループ]→[作成]で、サブスクリプション・リソース グループ名・リージョン(例 Japan East)を入れ、[確認および作成]→[作成]を選びます。数秒で作られます。

5

その中にリソースを作る

[リソースの作成]か検索から作りたいサービスを開き、手順4のリソース グループを選んで作ります。VM なら、無料枠の対象のサイズ(B1s など)を選びます。

6

使い終わったらグループごと消す

リソース グループを開き、[リソース グループの削除]を選びます。中の VM・ディスク・ネットワーク・IP アドレスがまとめて消え、課金が止まります。

削除は元に戻せない

予算アラートの通知の目安

予算の作成のチュートリアルによると、通知の条件は1つの予算に最大5つ、受け取るメールアドレスも最大5つです。予算は24時間ごとに評価され、コストのデータは通常8〜24時間で反映されます。しきい値を超えても、リソースは止まりません。

種類 しきい値の例(月1,000円の予算) 届くタイミング
実際のコスト 50%(500円) 使った額が半分を超えた
実際のコスト 80%(800円) 残りが少ない
実際のコスト 100%(1,000円) 予算に達した
予測コスト 110%(1,100円) このままだと月末に超えそう

メールが迷惑メールに入らないよう、ドキュメントでは azure-noreply@microsoft.com を承認済みの差出人に入れることを勧めています。

Azureの主要サービス一覧(早見表)

この節では、200 を超えるサービスのうち、最初に出会う16個の役割が分かります。

サービス 何をするか 種類
Virtual Machines 仮想サーバー IaaS
Blob Storage(ストレージ アカウント) ファイルの保存 ストレージ
マネージド ディスク VM 用のディスク ストレージ
Azure Files ファイル共有 ストレージ
Virtual Network 自分専用のネットワーク ネットワーク
Azure SQL Database 管理付きの SQL Server 系 DB PaaS
Azure Database for PostgreSQL・MySQL 管理付きの PostgreSQL・MySQL PaaS
Azure Cosmos DB NoSQL のデータベース PaaS
App Service Web アプリ・API の置き場 PaaS
Azure Functions 呼ばれたときだけ動くコード サーバーレス
Azure Container Apps コンテナーをサーバーレスで動かす コンテナー
Azure Kubernetes Service(AKS) 管理付きの Kubernetes コンテナー
Azure Monitor 監視・ログ・アラート 運用
Microsoft Entra ID ユーザー・サインインの管理 ID
Key Vault パスワード・鍵・証明書の保管 セキュリティ
Azure OpenAI・Microsoft Foundry 生成 AI のモデルを API で使う AI

迷いやすいのは、プログラムを動かす場所の選び方です。

やりたいこと 選ぶもの 理由
OS から自由に設定したい Virtual Machines 一番自由。OS の更新も自分で行う
Web アプリをすぐ公開したい App Service OS の管理が要らない
呼ばれたときだけ短い処理 Azure Functions 動いた分だけの課金
コンテナーを手軽に動かしたい Azure Container Apps クラスターの管理が要らない
Kubernetes をそのまま使いたい AKS クラスター管理は無料、ノードに課金

AzureとAWS・Google Cloudの対応表

この節では、AWS や Google Cloud を知っている人が、Azure の名前に置き換えられます。

Microsoft Learn の「AWS 専門家向けの Azure」「Google Cloud 専門家向けの Azure」の対応表をもとに、よく使うものを並べました。Microsoft のページにもあるとおり、対応するサービスの機能が完全に同じとは限りません。

分野 Azure AWS Google Cloud
管理画面 Azure Portal AWS マネジメントコンソール Google Cloud コンソール
ブラウザーのシェル Azure Cloud Shell AWS CloudShell Cloud Shell
CLI Azure CLI(az) AWS CLI(aws) gcloud(Google Cloud SDK)
仮想サーバー Virtual Machines EC2 Compute Engine
VM のディスク マネージド ディスク EBS 永続ディスク
ファイルの保存 Blob Storage S3 Cloud Storage
ネットワーク Virtual Network VPC VPC
通信の許可・拒否 ネットワーク セキュリティ グループ セキュリティ グループ ファイアウォール規則
関係 DB Azure SQL Database・Database for MySQL/PostgreSQL RDS Cloud SQL
NoSQL Azure Cosmos DB DynamoDB Firestore
サーバーレス関数 Azure Functions Lambda Cloud Functions
コンテナー(サーバーレス) Azure Container Apps ECS・Fargate Cloud Run
Kubernetes AKS EKS GKE
Web アプリの置き場 App Service Elastic Beanstalk App Engine
CDN Azure Front Door CloudFront Cloud CDN
DNS Azure DNS Route 53 Cloud DNS
監視 Azure Monitor CloudWatch Google Cloud Operations Suite
操作の記録 アクティビティ ログ CloudTrail (対応表に記載なし)
ID・サインイン Microsoft Entra ID IAM Identity Center Cloud Identity
権限 Azure RBAC IAM Cloud IAM
鍵・秘密情報 Key Vault KMS・CloudHSM Cloud KMS・Secret Manager
構成をコードで ARM テンプレート・Bicep CloudFormation・CDK Cloud Deployment Manager
コスト管理 Microsoft Cost Management 請求とコスト管理・Cost Explorer Cloud Billing
生成 AI Azure OpenAI・Microsoft Foundry Amazon Bedrock Gemini モデル・Vertex AI Agent Builder
機械学習 Azure Machine Learning SageMaker Vertex AI
複数アカウントの束 管理グループ AWS Organizations (対応表に記載なし)

いちばん大きな違いは「入れ物」の考え方です。 Microsoft Learn では、Azure のサブスクリプションが AWS のアカウントに近い役割で、管理グループが AWS Organizations に当たると説明しています。リソース グループは AWS に同じ名前の概念が無い、Azure 独自の入れ物です。

Microsoft Learn によると、Azure のサブネットは複数の可用性ゾーンにまたがれますが、AWS のサブネットは1つのアベイラビリティーゾーンに属します。ネットワークを設計するときに違いが出る点です。

AWS の全体像は関連記事「AWSとは|初心者向けに主要サービス・料金・始め方を解説」で扱っています。Google Cloud の全体像は、関連記事「GCPとは|Google Cloudの主要サービス・料金・無料枠・始め方」で扱っています。

Azureの料金と無料アカウント(2026年10月22日時点)

この節では、無料で使える範囲と、課金が始まる条件が分かります。

Azure の料金は、使った時間・量・回数で決まる従量課金です。ポータルの利用は無料で、作ったリソースに料金がかかります。2026年10月22日時点の無料アカウントの内容です。

$200最初の30日のクレジット翌月への繰り越しは無い
20+12か月無料のサービス新規ユーザーのみ
65+常に無料のサービス毎月の無料枠の範囲内
項目 無料アカウント 従量課金制
クレジット USD$200(30日以内) なし
12か月無料・常に無料の枠 使える 使える(新規ユーザー)
30日後・クレジットを使い切ったら 従量課金制へ移さないと、アカウントとサービスが無効になる そのまま使える
カードへの請求 無い(本人確認の一時的な承認だけ) 無料枠を超えた分
作れる数 新規ユーザー1人に1つ —

使用条件には次の点も書かれています。

  • クレジットは Azure Marketplace の購入・サポート プランなどには使えない。
  • 料金が発生しない状態や操作が無い状態が30日を超えると、VM などのリソースが削除されることがある(削除の前に通知がある)。
  • 学生向けには、クレジットカードが要らない Azure for Students(USD$100、12か月)がある。

12か月無料の主な枠

サービス 毎月の無料枠
Virtual Machines(Linux・Windows) B1s・B2pts v2・B2ats v2 をそれぞれ750時間
Azure Database for PostgreSQL・MySQL B1MS を750時間、ストレージ32GB
Azure Container Registry Standard 1つ、100GB
Cloud Shell Azure Files 5GB

常に無料の枠には、Azure Functions(100万リクエスト)、App Service(最大10アプリ・1日1時間)、Azure Cosmos DB(1,000 RU/秒・25GB)、Azure DevOps(5ユーザー)、AKS のクラスター管理などがあります。

750時間の枠で、VM を何台動かせるか

B1s の750時間は「1台を1か月ずっと動かせる量」です(31日 × 24時間 = 744時間)。台数を増やすと、枠を使い切る日が早くなります。

同時に動かす台数 1日に使う時間 枠を使い切るまで
1台 24時間 約31日(1か月もつ)
2台 48時間 約15日
3台 72時間 約10日
5台 120時間 約6日

「停止」しても課金が続く5つの例

VM は、OS の中からシャットダウンしても課金が続きます。 Microsoft Learn の VM の状態と課金のページによると、課金が止まるのは「割り当て解除済み」になったときです。

VM の状態 VM の計算の料金 どうなるとこの状態か
実行中 かかる 起動している
停止済み(割り当て済み) かかる OS の中からシャットダウンした
割り当て解除済み かからない 割り当てを解除した(CLI では az vm deallocate)
リソース グループごと削除 すべて止まる [リソース グループの削除]
続くOS の中でシャットダウンした VM
→
止める割り当てを解除して「割り当て解除済み」にする

「停止済み」のままだと計算の料金がかかる

続く割り当て解除した VM のディスク
→
止める使わないならディスクも削除する

ディスクやネットワークは割り当て解除後も課金される

続くVM を消した後に残ったパブリック IP・ディスク
→
止めるリソース グループごと削除する

VM だけ消すと周りのリソースが残ることがある

続くCloud Shell 用に作られたストレージ
→
止める使わないならストレージ アカウントを消す

Cloud Shell のホストは無料、ストレージは通常の料金

続く使っていないリージョンに作ったリソース
→
止める「すべてのリソース」で全リージョンを見る

使うリージョンを1つに決めておくと見落としが減る

料金の見積もりは、Azure の料金計算ツール(https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/calculator/)で行えます。使った額とクレジットの残りは、ポータルの Microsoft Cost Management で見られます。

Cloud ShellとAzure CLIを使う

この節では、ポータルからコマンドを打つ方法と、Azure CLI の実際の動きが分かります。

Cloud Shellとは

Cloud Shell は、ポータルの中で開ける、ブラウザーのターミナルです。 ページ ヘッダーの Cloud Shell アイコンか https://shell.azure.com から開きます。Microsoft Learn の説明をまとめます。

項目 内容
シェル Bash か PowerShell を選ぶ
サインイン 自動。Azure CLI・Azure PowerShell がすぐ使える
ファイルの保存 5GB のファイル共有(Azure Files)を $HOME に使う
料金 ホストのマシンは無料。ストレージは通常の料金
タイムアウト 操作が無いと20分で切れる

手元の PC に何も入れずに az を使えるので、最初は Cloud Shell から始めるのが手軽です。

Azure CLIを入れる

Azure CLI の現在の版は、Microsoft Learn のインストールのページで 2.91.0 です。

OS コマンド
Windows winget install --exact --id Microsoft.AzureCLI
Mac brew update && brew install azure-cli
Ubuntu・Debian Microsoft Learn の apt の手順(リポジトリを足して sudo apt-get install azure-cli)
RHEL・CentOS Stream sudo dnf install azure-cli

Windows では、入れた後にターミナルを開き直します。入ったかどうかは az --version か az version で確かめます。

$ az --version
azure-cli                         2.91.0

core                              2.91.0
telemetry                          1.1.0

Dependencies:
msal                              1.39.0
azure-mgmt-resource               24.0.0

Python (Linux) 3.11.15 (main, Mar  3 2026, 09:26:23) [GCC 13.3.0]

Legal docs and information: aka.ms/AzureCliLegal

$ az version
{
  "azure-cli": "2.91.0",
  "azure-cli-core": "2.91.0",
  "azure-cli-telemetry": "1.1.0",
  "extensions": {}
}

az --help には、group(リソース グループ)・vm・storage・aks・ad(Entra ID)など90のサブグループと、login・configure・find などのコマンドが並びます。リソース グループのコマンドは次のとおりです。

$ az group --help

Group
    az group : Manage resource groups and template deployments.

Subgroups:
    lock   : Manage Azure resource group locks.

Commands:
    create : Create a new resource group.
    delete : Delete a resource group.
    exists : Check if a resource group exists.
    export : Captures a resource group as a template.
    list   : List resource groups.
    show   : Gets a resource group.
    update : Update a resource group.
    wait   : Place the CLI in a waiting state until a condition of the resource group is met.

サインインとサブスクリプションの確認

サインインする前にコマンドを打つと、次のエラーになります。終了コードは 1 でした。

$ az group list
ERROR: Please run 'az login' to setup account.

az login を実行するとブラウザーが開き、サインインします。ブラウザーを開けない SSH 先などでは az login --use-device-code を使います。サインインしたら、どのサブスクリプションで動いているかを確かめます。

$ az account show -o table
EnvironmentName    HomeTenantId                          IsDefault    Name                  State    TenantId
-----------------  ------------------------------------  -----------  --------------------  -------  ------------------------------------
LocalFake          00000000-0000-0000-0000-0000000000aa  True         Azure subscription 1  Enabled  00000000-0000-0000-0000-0000000000aa

本物の Azure では、EnvironmentName は AzureCloud になります。サブスクリプションが複数あるときは az account set --subscription <名前かID> で切り替えます。

リソースグループを作る・一覧を見る・消す

$ az group create --name rg-portal-test --location japaneast --tags env=dev owner=tanaka
{
  "id": "/subscriptions/00000000-0000-0000-0000-000000000001/resourceGroups/rg-portal-test",
  "location": "japaneast",
  "managedBy": null,
  "name": "rg-portal-test",
  "properties": {
    "provisioningState": "Succeeded"
  },
  "tags": {
    "env": "dev",
    "owner": "tanaka"
  },
  "type": "Microsoft.Resources/resourceGroups"
}

$ az group list -o table
Name            Location    Status
--------------  ----------  ---------
rg-portal-test  japaneast   Succeeded

$ az group exists --name rg-portal-test
true

--location に入れるのは japaneast(東日本)・japanwest(西日本)のような、表示名とは違う名前です。使える名前は az account list-locations で見られます。

$ az account list-locations --query "[].{Name:name, DisplayName:displayName}" -o table
Name       DisplayName
---------  -------------
japaneast  Japan East
japanwest  Japan West
eastus     East US

(本物の Azure ではもっと多くのリージョンが並びます。)

このとき Azure CLI が実際に送った HTTP リクエストです。 ポータルの[作成]も、同じ Azure Resource Manager の API に届きます。

PUT /subscriptions/00000000-0000-0000-0000-000000000001/resourcegroups/rg-portal-test?api-version=2024-11-01
User-Agent: AZURECLI/2.91.0 (PIP) azsdk-python-core/1.39.0 Python/3.11.15 (Linux-...)
Content-Type: application/json
CommandName: group create
ParameterSetName: --name --location --tags
Authorization: Bearer eyJhbGciOiAiUlMyNTYiLCA...

{"location": "japaneast", "tags": {"env": "dev", "owner": "tanaka"}}

本物の送り先は https://management.azure.com です。az group exists は同じ URL への HEAD、az group delete は DELETE でした。REST API のリファレンスによると、新しく作ったときは 201、既にあって更新したときは 200 が返ります。

--query で必要な項目だけを選び、-o(--output)で形を変えられます。形は json・jsonc・none・table・tsv・yaml・yamlc の7つです。

$ az group show --name rg-portal-test --query "{name:name, location:location, state:properties.provisioningState}" -o table
Name            Location    State
--------------  ----------  ---------
rg-portal-test  japaneast   Succeeded

$ az group list --query "[].name" -o tsv
rg-portal-test

--query は JMESPath という書き方で、AWS CLI と同じです。書き方は関連記事「AWS CLI --queryの使い方|JMESPath絞り込みと出力形式」で扱っています。

毎回 --location を付けるのが手間なら、既定値を設定します。設定しないと、--location を省いたときに次のエラーになります(終了コード 2)。

$ az group create --name rg-portal-test2
ERROR: the following arguments are required: --location/-l

Examples from command's help:
az group create -l westus -n MyResourceGroup
Create a new resource group in the West US region.

$ az configure --defaults location=japaneast group=rg-portal-test
$ az group create --name rg-portal-test2
{
  "id": "/subscriptions/00000000-0000-0000-0000-000000000001/resourceGroups/rg-portal-test2",
  "location": "japaneast",
  ...
}

削除するときは確認が出ます。n で取り消せます。--yes を付けると確認なしで消えるので、名前を見直してから使います。

$ az group delete --name rg-portal-test
Are you sure you want to perform this operation? (y/n): n
Operation cancelled.

$ az group delete --name rg-portal-test2 --yes
$ az group list -o table
Name            Location    Status
--------------  ----------  ---------
rg-portal-test  japaneast   Succeeded

無いリソース グループを指定したときの表示です(終了コード 3)。

$ az group show --name rg-nothing
ERROR: (ResourceGroupNotFound) Resource group 'rg-nothing' could not be found.
Code: ResourceGroupNotFound
Message: Resource group 'rg-nothing' could not be found.

構成をファイルで管理して何度も同じ環境を作るなら、Bicep・ARM テンプレートか Terraform を使います。Terraform の流れは関連記事「Terraform入門|基本の流れからstate管理・既存リソースの取り込みまで」で扱っています。

よくあるつまずきと直し方

この節では、ポータルと CLI で多い症状の原因と直し方が分かります。

症状・エラー(原文) 原因 直し方
作ったはずのリソースが一覧に出ない ディレクトリかサブスクリプションの絞り込みが違う [設定]→ ディレクトリ + サブスクリプションで切り替える
ポータルが英語になった 言語の設定 [設定]→ Language + region → 日本語 →[適用]
ポータルが開かない・画面が進まない 障害、ブラウザーの拡張機能・広告ブロッカー Azure の状態ページを見る。対応ブラウザーの最新版で、広告ブロッカーを外す
ERROR: Please run 'az login' to setup account. CLI でサインインしていない az login(SSH 先は --use-device-code)
the following arguments are required: --location/-l 場所の指定が無い -l japaneast を付けるか az configure --defaults location=japaneast
(ResourceGroupNotFound) 名前の誤り、別のサブスクリプション az group list・az account show で確かめる
AuthorizationFailed そのスコープでの権限が無い 自分のロールと、割り当てのスコープを確かめる
MissingSubscriptionRegistration リソース プロバイダーが登録されていない サブスクリプションでそのプロバイダーを登録する
SkuNotAvailable そのリージョンで選んだサイズが使えない 別のサイズかリージョンを選ぶ
OperationNotAllowed(クォータ超過) サブスクリプション・リージョンの上限 数を減らすか、クォータの引き上げを申請する
RequestDisallowedByPolicy Azure Policy で禁止されている どのポリシーが止めているかを調べ、条件に合わせる
ResourceGroupBeingDeleted 削除の途中 削除が終わるまで待つ
リソース グループを削除できない ロックが付いている、別のグループのリソースが使っている ロックを外す。依存しているリソースを先に消す
停止したのに請求が続く 「停止済み(割り当て済み)」、ディスク・IP が残っている 割り当て解除するか、リソース グループごと消す
無料アカウントが使えなくなった 30日たった、クレジットを使い切った 従量課金制へ移す

エラーコードの意味は、Microsoft Learn の「Azure デプロイの一般的なエラーのトラブルシューティング」の表に基づきます。

初めての操作の前に見る確認リスト

Azureを学ぶ順番

この節では、ポータルに慣れた後に何を覚えると進みやすいかが分かります。

順番 学ぶこと 手を動かす例
1 ポータル・サブスクリプション・リソース グループ・予算 リソース グループを作って消す
2 Entra ID と Azure RBAC 別のユーザーに「閲覧者」を付ける
3 Virtual Machines と Virtual Network B1s の VM を作って SSH で入り、割り当て解除して消す
4 ストレージ アカウント(Blob) ファイルを置いて、URL で読む
5 App Service か Azure Functions 小さな Web アプリか API を公開する
6 Azure Monitor と Cost Management アラートと費用の内訳を見る
7 Azure CLI・Bicep 1〜6 をコマンドとコードで作り直す

Microsoft の入門資格 Azure Fundamentals(AZ-900)の出題分野は、クラウドの概念(25〜30%)・Azure のアーキテクチャとサービス(35〜40%)・Azure の管理とガバナンス(30〜35%)の3つです(学習ガイドの2026年7月20日時点のスキル)。AWS の同じ位置の資格は、関連記事「AWSクラウドプラクティショナーとは|CLF-C02の範囲・配点・対策」で扱っています。

よくある質問

Q. Azure Portal とは何ですか? A. Microsoft のクラウド Azure を、ブラウザーで操作する管理画面です。URL は https://portal.azure.com で、リソースの作成・監視・権限・料金の確認を1か所で行えます(「Azure Portalとは」)。

Q. Azure とは何ですか? A. Microsoft が 2010 年に始めたクラウドサービスで、200 を超える製品とサービスを、使った分だけ払う形で借ります。仮想マシン・データベース・AI などがあります。

Q. Azure Portal は無料ですか? A. ポータルの利用は無料です。料金は、ポータルで作った VM・ストレージなどのリソースにかかります。予算の設定や画面を見るだけでは請求されません。

Q. Azure ポータルの使い方を初心者向けに教えてください。 A. 無料アカウントを作る → サインインして多要素認証 → 予算アラート → リソース グループ作成 → その中にリソースを作る → グループごと削除、の順です(「Azure Portalの使い方」)。

Q. Azure の無料アカウントでは何ができますか? A. 2026年10月22日時点で、最初の30日に使える USD$200 のクレジット、20以上のサービスの12か月無料枠、65以上の常に無料のサービスがあります。30日後かクレジットを使い切ったら、従量課金制へ移さないとアカウントが無効になります。

Q. 無料アカウントにクレジットカードが要るのはなぜですか? A. 本人確認のためです。USD$1 相当が一時的に承認されることがありますが、取り消されます。従量課金制へ移さない限り請求されません。学生向けの Azure for Students はカードが要りません。

Q. リソースグループとは何ですか? A. 一緒に作って一緒に消すリソースを入れる入れ物です。1つのリソースは1つのグループにだけ入り、グループを消すと中身も全部消えます。

Q. サブスクリプションとリソースグループの違いは? A. サブスクリプションは請求と管理の単位(財布)、リソース グループはその中の入れ物(フォルダー)です。1つのサブスクリプションに複数のリソース グループを作ります。

Q. Azure と AWS の違いは? A. 主な違いは入れ物の考え方で、Azure にはリソース グループがあり、AWS のアカウントに近いのがサブスクリプションです。ID は Microsoft Entra ID で Microsoft 365 と共通です。サービス名の対応は「AzureとAWS・Google Cloudの対応表」にあります。

Q. VM を停止したのに料金がかかるのはなぜですか? A. OS の中でシャットダウンした VM は「停止済み(割り当て済み)」で、計算の料金がかかり続けます。割り当てを解除して(CLI では az vm deallocate)「割り当て解除済み」にするか、リソース グループごと削除します。ディスクは割り当て解除後も課金されます。

Q. Azure Portal はスマホで使えますか? A. ブラウザー版はデスクトップとタブレット向けです。スマホでは Azure モバイル アプリ(iOS・Android)で、状態の確認・アラートの受信・VM の起動と停止・Cloud Shell が使えます。

Q. Azure ポータルが英語になったら? A. 歯車の[設定]→ Language + region で日本語を選び、[適用]を押します。

まとめ

  • Azure Portal は、Azure をブラウザーで操作する無料の管理画面。料金は作ったリソースにかかる。
  • ポータル・Azure CLI・Cloud Shell は、どれも同じ Azure Resource Manager を通る。CLI は PUT .../resourcegroups/名前 のような REST API を送っている。
  • 入れ物は「管理グループ → サブスクリプション → リソース グループ → リソース」。リソース グループは同じライフサイクルのものを入れ、消すと中身も全部消える。
  • サインインと ID は Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)。リソースの権限は Azure RBAC(所有者・共同作成者・閲覧者)。
  • 2026年10月22日時点の無料アカウントは、30日の USD$200 クレジット・12か月無料・常に無料の3つ。30日後は従量課金制へ移す。
  • VM は「割り当て解除済み」で計算の課金が止まる。最後はリソース グループごと削除する。

参考・出典

確認日はいずれも 2026年10月22日です。

  • Microsoft Azure「Azure とは」:https://azure.microsoft.com/ja-jp/resources/cloud-computing-dictionary/what-is-azure/
  • Microsoft Learn「Azure portal の概要」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-portal/azure-portal-overview
  • Microsoft Learn「Azure portal の設定と基本設定を管理する」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-portal/set-preferences
  • Microsoft Learn「サポートされているブラウザーとデバイス」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-portal/azure-portal-supported-browsers-devices
  • Microsoft Learn「Azure モバイル アプリの概要」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-portal/mobile-app/overview
  • Microsoft Learn「Azure Copilot の概要」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/copilot/overview
  • Microsoft Learn「Azure Resource Manager の概要」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-resource-manager/management/overview
  • Microsoft Learn「Azure portal を使用したリソース グループの管理」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-resource-manager/management/manage-resource-groups-portal
  • Microsoft Learn「リソース グループとリソースの削除」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-resource-manager/management/delete-resource-group
  • Microsoft Learn「Resource Groups - Create Or Update(REST API)」:https://learn.microsoft.com/en-us/rest/api/resources/resource-groups/create-or-update
  • Microsoft Learn「Azure リソースの種類の省略形の推奨事項」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cloud-adoption-framework/ready/azure-best-practices/resource-abbreviations
  • Microsoft Learn「Microsoft Entra ID とは」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/entra/fundamentals/whatis
  • Microsoft Learn「Azure サブスクリプションを Microsoft Entra テナントに関連付けまたは追加する」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/entra/fundamentals/how-subscriptions-associated-directory
  • Microsoft Learn「Azure ロールベースのアクセス制御 (Azure RBAC) とは」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/role-based-access-control/overview
  • Microsoft Learn「Azure 組み込みロール」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/role-based-access-control/built-in-roles
  • Microsoft Learn「AWS 専門家向けの Azure」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/aws-professional/
  • Microsoft Learn「Azure と AWS のコンピューティング サービス」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/aws-professional/compute
  • Microsoft Learn「Azure と AWS 上のストレージ」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/aws-professional/storage
  • Microsoft Learn「Azure と AWS のデータベース サービス」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/aws-professional/databases
  • Microsoft Learn「Azure と AWS でのネットワーキング」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/aws-professional/networking
  • Microsoft Learn「Azure と AWS の AI と機械学習サービス」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/aws-professional/data-ai
  • Microsoft Learn「Google Cloud から Azure へのサービスの比較」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/gcp-professional/services
  • Microsoft Learn「Azure リージョンの一覧」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/reliability/regions-list
  • Microsoft Azure「Azure 無料アカウント」:https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/purchase-options/azure-account
  • Microsoft Azure「無料アカウントと従量課金制」:https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/pricing-offers/
  • Microsoft Azure「Azure 無料アカウントの使用条件」:https://azure.microsoft.com/ja-jp/offers/ms-azr-0044p/
  • Microsoft Azure「Azure for Students」:https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/students/
  • Microsoft Learn「仮想マシンの電源状態と課金」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/states-billing
  • Microsoft Learn「チュートリアル:Azure の予算を作成して管理する」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cost-management-billing/costs/tutorial-acm-create-budgets
  • Microsoft Learn「Azure Cloud Shell の概要」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cloud-shell/overview
  • Microsoft Learn「Azure CLI のインストール方法」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/install-azure-cli
  • Microsoft Learn「Windows に Azure CLI をインストールする」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/install-azure-cli-windows
  • Microsoft Learn「macOS に Azure CLI をインストールする」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/install-azure-cli-macos
  • Microsoft Learn「Linux に Azure CLI をインストールする」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/install-azure-cli-linux
  • Microsoft Learn「AZ-900 学習ガイド」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/resources/study-guides/az-900
  • Microsoft Learn「az vm(Azure CLI リファレンス)」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/vm
  • Microsoft Learn「Azure デプロイの一般的なエラーのトラブルシューティング」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-resource-manager/troubleshooting/common-deployment-errors
  • Microsoft「Azure の状態」:https://azure.status.microsoft/ja-jp/status

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(記載例)出典:株式会社RJC「Azure Portalとは|Azureの使い方・画面・料金を初心者向けに解説」

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