結論

Claude Desktopは、Anthropic公式のMac・Windows・Linux(ベータ)用アプリです。Web版の機能に加え、手元のMCPサーバーを使えます。

この記事でわかること

  • 3つのOS別のインストール手順と動作環境
  • MCP設定ファイルの場所3つと書き方の実例
  • エラー原文7種と直し方、ログの場所

2026年10月17日更新|MCP SDK 1.32.1・filesystem 1.0.0 で実行確認

Claude Desktop は、チャット・Cowork・Code の3つのタブを持つアプリで、手元のパソコンで動く MCP サーバー(Claude に道具を足す小さなプログラム)を起動してつなげます。

flowchart TD
    D[Claude Desktop<br>Chat・Cowork・Code] --> M{MCP の足し方}
    M --> E[拡張機能<br>.mcpb]
    M --> J[JSON<br>に書く]
    M --> R[コネクタ<br>リモート]
    E --> S[手元で動く<br>MCP サーバー]
    J --> S

やりたいことごとの入口は次のとおりです。

やりたいこと やること 詳しくは
アプリを入れたい claude.com/download から OS 別に入手 ダウンロードとインストール
Web 版との違いを知りたい 違いの表を見る Web版との違い
MCP サーバーを足したい 拡張機能か設定ファイルで追加 MCPサーバーの追加
設定ファイルの場所を知りたい Settings → Developer → Edit Config 設定ファイルの場所
MCP がつながらない mcp.log と mcp-server-名前.log を見る うまく動かないとき
Linux で使いたい Ubuntu・Debian は apt で入れる Linux のインストール

確認環境:Node.js 22.22.2・MCP 公式 TypeScript SDK(@modelcontextprotocol/sdk)1.32.1・公式の Filesystem サーバー(@modelcontextprotocol/server-filesystem)1.0.0・MCPB CLI(@anthropic-ai/mcpb)2.1.2・Ubuntu 24.04。claude_desktop_config.json と同じ形の設定ファイルを読み、Claude Desktop と同じく stdio(標準入出力)でサーバーを起動するスクリプトで、書き方・エラー文・ツール一覧を確かめました。アプリの仕様・画面の項目名・料金は support.claude.com・claude.com・code.claude.com・modelcontextprotocol.io の公式ページで確かめています(確認日 2026年10月17日)。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「Claude Desktopとは|ダウンロード・使い方・MCP設定とログの場所」

Claude Desktopとは

Claude Desktop は、Anthropic が配布している Claude の公式デスクトップアプリです。 claude.ai と同じアカウントでサインインして使います。公式ドキュメントでは、アプリには次の3つのタブがあると説明されています。

タブ できること 使えるプラン
Chat Web 版と同じ会話。ファイルの添付、プロジェクト、コネクタ Free を含む全プラン
Cowork 時間のかかる作業を、隔離された仮想マシンの中で進める Pro・Max・Team・Enterprise
Code Claude Code をアプリの画面で使う。差分の確認、ターミナル、プレビュー Pro・Max・Team・Enterprise

2026年9月16日のリリースノートでは、Cowork の機能を会話の中から直接使える形(モードを選ばずに使える形)が、Pro・Max から順に Web・デスクトップ・モバイルへ提供されると案内されています。ダウンロードページにも「Claude Cowork is now just Claude」とあります。

デスクトップアプリは、claude.ai のアカウントか組織の SSO でサインインします。Linux 版のドキュメントには、Claude Console の API キーではサインインできない(API キーで使うなら Claude Code の CLI を使う)と書かれています。

関連記事「Claude Code 使い方完全ガイド|導入・コマンド一覧・エラー対処」で扱っています。

Claude DesktopとWeb版(claude.ai)の違い

いちばん大きな違いは、手元のパソコンで動く MCP サーバー(ローカル MCP サーバー)を使えるかどうかです。 ヘルプセンターの記事には「ローカル MCP サーバーは claude.ai では使えない」と書かれています。インターネット上に公開した MCP サーバー(リモートのカスタムコネクタ)は、アカウントで設定するため Web 版でもデスクトップでも使えます。

項目 Claude Desktop Web 版(claude.ai)
チャット 使える(全プラン) 使える(全プラン)
ローカル MCP サーバー・拡張機能(.mcpb) 使える 使えない
リモートのカスタムコネクタ 使える(アカウントで設定) 使える(アカウントで設定)
Quick Entry(どのアプリからでも呼び出す) Mac・Linux(X11) ―
音声入力(Caps Lock で口述) Mac(macOS 14 以上) ―
コンピューター操作(Computer use) Mac・Windows の Pro・Max(研究プレビュー) ―
Code タブ(Claude Code) 使える(有料プラン) ―
更新 Windows は約4時間ごとに自動確認。Mac は Check for Updates...、Linux は apt ブラウザで開いたときの版

Windows の更新間隔は、Windows 向けの展開ガイドに「約4時間ごとに更新を確認し、自動で適用する」とある値です。

混同 1デスクトップ版は手元のパソコンで AI が動く
→
実際モデルはクラウド側で動く。手元で動くのは MCP サーバーや Cowork の仮想マシン

Cowork のローカルのセッションはパソコンの中に残る(ダウンロードページの説明)

混同 2デスクトップ版は有料
→
実際アプリは Free プランでも使える。有料なのは Code と Cowork

「Claude apps are available on Free, Pro, Max, Team, and Enterprise」(ダウンロードページ)

混同 3MCP の設定は Claude Code と同じファイル
→
実際Chat 用は claude_desktop_config.json、Claude Code は ~/.claude.json や .mcp.json

Code タブは CLI と同じ設定ファイルを読む(code.claude.com のドキュメント)

関連記事「Claude Code MCP設定の追加方法|.mcp.json雛形と一覧」で扱っています。

Claude Desktopの対応OSと動作環境

ヘルプセンターの「Install Claude Desktop」とダウンロードページに書かれている動作環境です(2026年10月17日時点)。

OS 必要な版 補足
macOS macOS 13(Ventura)以上 Apple シリコン・Intel 共通の DMG(Universal)
Windows Windows 10 以上 x64 と ARM64 のインストーラー、Microsoft Store 版あり
Linux(ベータ) Ubuntu 22.04 以上、Debian 12 以上 x64・arm64。Fedora・RHEL は対象外

Cowork を使う場合は、さらに次の条件があります。

OS Cowork の条件(公式ドキュメント)
Windows 管理者権限、Windows の「仮想マシン プラットフォーム」機能。入れ子の仮想化が無い VM・VDI では使えない
Linux ハードウェア仮想化(KVM)、QEMU、ユーザーを kvm グループへ追加、空きディスク約25GB・メモリ8GB以上

Linux のベータ版では、コンピューター操作と音声入力はまだ使えません。Quick Entry のホットキーは X11 で動き、Wayland ではデスクトップ環境の GlobalShortcuts ポータルが要ります。

Claude Desktopのダウンロードとインストール

ダウンロードは公式の claude.com/download(claude.ai/download)から行います。 Mac と Windows はインストーラーを開くだけで、Linux は apt で入れます。

Mac・Windows のインストール

1

claude.com/download を開き、OS に合うものを選ぶ

Mac は Universal の DMG。Windows は x64 か ARM64 のインストーラー(ClaudeSetup.exe)。Microsoft Store からも入れられる。

Windows の ARM 機は ARM64 版を選ぶ

2

ダウンロードしたファイルを開く

Mac は DMG、Windows はインストーラーを開いて、インストールを終える。

Windows の ClaudeSetup.exe は UAC(管理者の確認)を求める

3

Claude を起動してサインインする

Mac は「アプリケーション」から、Windows はスタートメニューから起動し、claude.ai のアカウントでサインインする。

Cowork で読み書きできるのは、接続したフォルダだけ

Windows で Cowork を使うときは、「仮想マシン プラットフォーム」機能を有効にします。Windows 向けの展開ガイドにあるコマンドです(管理者の PowerShell で実行)。

Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName VirtualMachinePlatform -All -NoRestart

Linux(Ubuntu・Debian)のインストール

Linux 版は Anthropic の apt リポジトリから入れます。code.claude.com の「Claude Desktop on Linux (beta)」にあるコマンドです。

# curl と gpg が無ければ先に入れる
sudo apt install curl gnupg

# 署名鍵を取得して、指紋を確かめる
sudo curl -fsSLo /usr/share/keyrings/claude-desktop-archive-keyring.asc https://downloads.claude.ai/claude-desktop/key.asc
gpg --show-keys /usr/share/keyrings/claude-desktop-archive-keyring.asc

# リポジトリを登録する
echo "deb [arch=amd64,arm64 signed-by=/usr/share/keyrings/claude-desktop-archive-keyring.asc] https://downloads.claude.ai/claude-desktop/apt/stable stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/claude-desktop.list

# 入れる
sudo apt update && sudo apt install claude-desktop

# 起動する
claude-desktop

gpg --show-keys が出す指紋は、ドキュメントでは 31DDDE24DDFAB679F42D7BD2BAA929FF1A7ECACE です。鍵が違うと、後の apt update が NO_PUBKEY BAA929FF1A7ECACE で失敗します。

更新とアンインストール

OS 更新 公式の記載
Mac Claude メニュー → Check for Updates... modelcontextprotocol.io
Windows 約4時間ごとに確認し、自動で適用 Windows 向け展開ガイド
Linux sudo apt update && sudo apt upgrade Linux 版のドキュメント

Linux 版のアンインストールは sudo apt remove claude-desktop です。

Linux 版はアプリ自身では更新せず、システムのパッケージ更新で新しい版が入ります。

Claude Desktopの使い方:最初に決める設定

インストールしてサインインすれば、チャットは Web 版と同じように使えます。デスクトップ版で最初に決めておくと便利な設定は次の3つです。

Quick Entry(Mac)

Quick Entry は、どのアプリを使っていても Claude を呼び出せる機能です。 ヘルプセンターによると、既定では Option キーを2回押すと開きます。

操作 結果
Option を2回押す Quick Entry を開く
開いてからドラッグで範囲を選ぶ その範囲のスクリーンショットを添付
開いてからアプリのウィンドウをクリック そのウィンドウの内容を添付
Caps Lock(音声の設定を有効にしたとき) 音声で入力。もう一度押すと止まる

変更は Settings → General の「Quick access shortcut」で、Option を2回・Option+Space・自分で決めたキーから選べます。macOS の「システム設定 → プライバシーとセキュリティ」で、画面収録(スクリーンショット)・アクセシビリティ(Quick Entry)・音声認識(音声入力、macOS 14 以上)の許可が要ります。Windows では Quick Entry は使えません。

コンピューター操作(Computer use)

Claude がアプリを開いたり、画面をクリック・入力したりする機能です。ドキュメントでは、Mac と Windows の Pro・Max プラン向けの研究プレビューで、Team・Enterprise では使えないとされています。既定では無効で、Settings → This computer → System → Enable computer use で有効にします。Mac ではアクセシビリティと画面収録の許可が要ります。

拡張機能と MCP

ファイル・社内ツール・データベースなどを Claude から使えるようにするのが MCP です。追加の方法は次の節にまとめました。

Claude Desktopのショートカット一覧

公式ドキュメントにあるショートカットです。Code タブの一覧は、アプリ内で Cmd+/(Windows は Ctrl+/)を押しても表示されます。

操作 Mac Windows
Quick Entry を開く Option を2回(既定) ―(Quick Entry 非対応)
ショートカット一覧(Code) Cmd+/ Ctrl+/
新しいセッション(Code) Cmd+N Ctrl+N
セッションを閉じる(Code) Cmd+W Ctrl+W
次・前のセッション(Code) Ctrl+Tab・Ctrl+Shift+Tab Ctrl+Tab・Ctrl+Shift+Tab
応答を止める(Code) Esc Esc
差分のペインを開閉(Code) Cmd+Shift+D Ctrl+Shift+D
ターミナルのペインを開閉(Code) Ctrl+` Ctrl+`
権限モードのメニュー(Code) Cmd+Shift+M Ctrl+Shift+M
モデルのメニュー(Code) Cmd+Shift+I Ctrl+Shift+I
開発者ツール(要 developer_settings.json) Command+Option+I Ctrl+Alt+I

Code タブでは、ターミナル版と違って Shift+Tab で権限モードは切り替わらないと書かれています。

関連記事「Claude Code コマンド 一覧|CLI・スラッシュ・ショートカット早見表」で扱っています。

Claude DesktopにMCPサーバーを追加する方法

手元の MCP サーバーを足す方法は、「拡張機能(.mcpb)を入れる」と「claude_desktop_config.json に書く」の2つです。 インターネット上のサーバーは、どちらでもなく「カスタムコネクタ」としてアカウントで追加します。

拡張機能(.mcpb)

Settings → Extensions から入れる。JSON の編集が要らない

Node.js がアプリに同梱。別に入れなくてよい

API キーは OS のキーチェーンに保存できる

claude_desktop_config.json

npm・Python など、どんなコマンドでも起動できる

Node.js や uv などを自分で入れる

設定を変えたらアプリを完全に終了して起動し直す

迷ったときは、次の表で選べます。

状況 選ぶもの
配布されている .mcpb がある 拡張機能
npm・PyPI のサーバーや自作のサーバーを試す claude_desktop_config.json
チームに同じサーバーを配る 自作のサーバーを .mcpb にまとめる
Web 版・スマホでも同じ道具を使いたい リモートのカスタムコネクタ
ファイアウォールの内側のシステムにつなぐ 拡張機能か claude_desktop_config.json

拡張機能(.mcpb)を入れる

ヘルプセンターの手順は次のとおりです。

  1. Settings → Extensions を開く。
  2. 「Browse extensions」で Anthropic が確認した拡張機能を選び、「Install」を押す。
  3. API キーなど、求められる設定を入れる。

配布された .mcpb ファイルは、ファイルをダブルクリックするか、Claude のウィンドウにドラッグするか、Settings → Extensions → Advanced settings → Install Extension… から選んで入れます。なお、開発者向けドキュメントでは、ディレクトリへの .mcpb の新規掲載は受け付けを終えていて、手元のサーバーを広く配る場合はプラグインに含める形が案内されています。

claude_desktop_config.json の場所

設定ファイルは、Settings → Developer → Edit Config で開けます。 ファイルが無ければ作られます。Mac では、Claude のウィンドウの中の設定ではなく、画面上部のメニューバーの「Claude」→「Settings...」から開きます。

OS 場所
macOS ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json
Windows %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json
Linux ~/.config/Claude/claude_desktop_config.json

macOS と Windows の場所は modelcontextprotocol.io の「Connect to local MCP servers」、Linux の場所は同じサイトの「Build an MCP server」に載っています。

claude_desktop_config.json の書き方

公式の Filesystem サーバー(指定したフォルダのファイルを読み書きするサーバー)を登録する例です。形は modelcontextprotocol.io の例と同じで、フォルダだけ手元の Linux のものにしています。

{
  "mcpServers": {
    "filesystem": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@modelcontextprotocol/server-filesystem",
        "/home/demo/Desktop",
        "/home/demo/Downloads"
      ]
    }
  }
}

Mac なら /Users/ユーザー名/Desktop、Windows なら C:\\Users\\ユーザー名\\Desktop のように書きます。

キー 意味
mcpServers 登録するサーバーの一覧。中のキー(例 filesystem)が画面に出る名前
command 起動するコマンド(npx・node・uv など)。見つからなければ絶対パスで書く
args コマンドに渡す引数の配列。ファイルやフォルダは絶対パスで書く
env サーバーに渡す環境変数(API キー・プロキシなど)

保存したら、Claude Desktop を完全に終了して起動し直します。 デバッグガイドには「ウィンドウを閉じるだけでは足りない」とあります。起動後、入力欄の左下の「+」(Add files, connectors, and more)→ Connectors → Manage connectors で、サーバーとツールの一覧が見られます。

書いた設定が動くか、手元で確かめる

Claude Desktop は、設定ファイルの command と args でサーバーを子プロセスとして起動し、stdio(標準入出力)で JSON-RPC のメッセージをやり取りします。同じことを MCP 公式の TypeScript SDK で行う小さなスクリプトを作り、上の設定ファイルを読ませました。

// check-config.mjs  使い方: node check-config.mjs <設定ファイル> [ツール名] [引数JSON]
// 事前に: npm install @modelcontextprotocol/sdk
import { readFileSync } from "node:fs";
import { Client } from "@modelcontextprotocol/sdk/client/index.js";
import { StdioClientTransport, getDefaultEnvironment } from "@modelcontextprotocol/sdk/client/stdio.js";

const [file, tool, args = "{}"] = process.argv.slice(2);
const cfg = JSON.parse(readFileSync(file, "utf8"));
const baseEnv = process.env.ONLY_DEFAULT_ENV ? getDefaultEnvironment() : process.env;

for (const [name, s] of Object.entries(cfg.mcpServers)) {
  const t0 = Date.now();
  const transport = new StdioClientTransport({
    command: s.command,
    args: s.args ?? [],
    env: { ...baseEnv, ...(s.env ?? {}) },
    stderr: "pipe",
  });
  let stderr = "";
  transport.stderr?.on("data", (d) => (stderr += d));
  const client = new Client({ name: "check-config", version: "1.0.0" });
  client.onerror = (e) => console.log(`[${name}] onerror: ${e.message}`);
  try {
    await client.connect(transport);
    const info = client.getServerVersion();
    const { tools } = await client.listTools();
    console.log(`[${name}] connected: ${info.name} ${info.version} (${Date.now() - t0}ms)`);
    console.log(`[${name}] tools(${tools.length}): ${tools.map((t) => t.name).join(", ")}`);
    if (tool) {
      const r = await client.callTool({ name: tool, arguments: JSON.parse(args) });
      console.log(`[${name}] ${tool} -> ${r.content.map((c) => c.text).join("\n")}${r.isError ? " (isError)" : ""}`);
    }
  } catch (e) {
    console.log(`[${name}] FAILED: ${e.message}`);
  } finally {
    if (stderr.trim()) console.log(`[${name}] stderr: ${stderr.trim()}`);
    await client.close().catch(() => {});
  }
}
node check-config.mjs claude_desktop_config.json list_allowed_directories
[filesystem] connected: secure-filesystem-server 1.0.0 (1618ms)
[filesystem] tools(14): read_file, read_text_file, read_media_file, read_multiple_files, write_file, edit_file, create_directory, list_directory, list_directory_with_sizes, directory_tree, move_file, search_files, get_file_info, list_allowed_directories
[filesystem] list_allowed_directories -> Allowed directories:
/home/demo/Desktop
/home/demo/Downloads
[filesystem] stderr: Secure MCP Filesystem Server running on stdio
Client does not support MCP Roots, using allowed directories set from server args: [ '/home/demo/Desktop', '/home/demo/Downloads' ]

Filesystem サーバー 1.0.0 は14個のツールを出し、args に書いた2つのフォルダだけを許可しました。 許可していない場所を読もうとすると、サーバーが断ります。

node check-config.mjs claude_desktop_config.json read_text_file '{"path":"/etc/hostname"}'
[filesystem] read_text_file -> Access denied - path outside allowed directories: /etc/hostname not in /home/demo/Desktop, /home/demo/Downloads (isError)

ただし、ドキュメントには「サーバーはあなたのユーザー権限で動くので、あなたが手でできるファイル操作はすべてできる」とあります。args には、Claude に読み書きさせてよいフォルダだけを書きます。

14個Filesystem サーバーのツール数server-filesystem 1.0.0 の tools/list
1.6秒npx で起動して接続までパッケージがキャッシュにある状態で
60秒npx が止まったときに諦めるまでSDK の既定のタイムアウト。プロキシの節を参照

自作の MCP サーバーを登録する(env で値を渡す)

Node.js で作った最小のサーバーです。環境変数 GREETING を読んで挨拶を返します。ログは console.error(stderr)に出し、console.log(stdout)には書きません。 stdout はやり取りのメッセージ専用だからです。

// /home/demo/mcp/hello.mjs(同じフォルダで npm install @modelcontextprotocol/sdk)
import { McpServer } from "@modelcontextprotocol/sdk/server/mcp.js";
import { StdioServerTransport } from "@modelcontextprotocol/sdk/server/stdio.js";
import { z } from "zod";

const server = new McpServer({ name: "hello", version: "1.0.0" });
server.registerTool(
  "greet",
  { description: "名前を受け取って挨拶を返す", inputSchema: { name: z.string() } },
  async ({ name }) => ({
    content: [{ type: "text", text: `${process.env.GREETING ?? "こんにちは"}、${name}さん` }],
  })
);
console.error("hello server ready"); // ログは stderr へ
await server.connect(new StdioServerTransport());
{
  "mcpServers": {
    "hello": {
      "command": "node",
      "args": ["/home/demo/mcp/hello.mjs"],
      "env": { "GREETING": "おはようございます" }
    }
  }
}
[hello] connected: hello 1.0.0 (196ms)
[hello] tools(1): greet
[hello] greet -> おはようございます、田中さん
[hello] stderr: hello server ready

サーバーを複数登録するときは、mcpServers の中に "filesystem": {…}, "hello": {…} のようにカンマで区切って並べます。

関連記事「MCPとは?サーバーとクライアントの仕組みと設定例を図解」で扱っています。

Python(uv)で作ったサーバーを登録する

modelcontextprotocol.io の「Build an MCP server」では、uv で作った Python のサーバーを次の形で登録しています。uv が見つからないときは、which uv(Windows は where uv)で調べた絶対パスを command に書きます。

{
  "mcpServers": {
    "weather": {
      "command": "uv",
      "args": [
        "--directory",
        "/ABSOLUTE/PATH/TO/PARENT/FOLDER/weather",
        "run",
        "weather.py"
      ]
    }
  }
}

関連記事「MCPサーバーの作り方|Pythonで作ってClaude Codeにつなぐ」で扱っています。

自作のサーバーを .mcpb にまとめる

チームに配るときは、サーバーを .mcpb(MCP Bundle。サーバーと manifest.json をまとめた zip)にすると、受け取った人はダブルクリックで入れられます。上の hello サーバーを MCPB CLI 2.1.2 でまとめました。

npm install -g @anthropic-ai/mcpb
mcpb init -y          # manifest.json を既定値で作る
mcpb validate manifest.json
mcpb pack . ../hello.mcpb

mcpb init -y が作った manifest.json に、設定画面の項目(user_config)と対応 OS を足したものです。${__dirname} は展開したフォルダ、${user_config.greeting} は利用者が設定画面で入れた値に置き換わります。

{
  "manifest_version": "0.2",
  "name": "hello-mcpb",
  "display_name": "Hello(挨拶サンプル)",
  "version": "1.0.0",
  "description": "挨拶を返すだけの MCP サーバー",
  "author": { "name": "RJC" },
  "server": {
    "type": "node",
    "entry_point": "server/index.js",
    "mcp_config": {
      "command": "node",
      "args": ["${__dirname}/server/index.js"],
      "env": { "GREETING": "${user_config.greeting}" }
    }
  },
  "user_config": {
    "greeting": {
      "type": "string",
      "title": "挨拶の言葉",
      "description": "返す挨拶の先頭に付ける言葉",
      "default": "こんにちは",
      "required": false
    }
  },
  "compatibility": {
    "platforms": ["darwin", "win32"],
    "runtimes": { "node": ">=18.0.0" }
  },
  "license": "MIT"
}
Manifest schema validation passes!
...
Archive Details
name: hello-mcpb
version: 1.0.0
filename: hello-mcpb-1.0.0.mcpb
package size: 3.7MB
unpacked size: 12.0MB
shasum: 3b03f29cfe2f4427f997efeca507926dfde239cd
total files: 2368
ignored (.mcpbignore) files: 1289

node_modules ごと入るため、1ツールのサーバーでも 3.7MB になりました。mcpb unpack で展開したサーバーを、GREETING を「こんばんは」にして起動すると こんばんは、佐藤さん が返りました。署名していない .mcpb は mcpb info で WARNING: Not signed と出ます(mcpb sign で署名できます)。

Claude Desktopのログの場所

MCP がつながらないときは、まずログを見ます。 modelcontextprotocol.io のドキュメントにある場所です。

OS ログの場所
macOS ~/Library/Logs/Claude
Windows %APPDATA%\Claude\logs
ファイル 中身
mcp.log MCP の接続全体の記録と、接続の失敗
mcp-server-サーバー名.log そのサーバーが stderr に出した内容(エラー以外のログも入る)
# macOS:新しい行を追いかけて表示
tail -n 20 -F ~/Library/Logs/Claude/mcp*.log
# Windows(PowerShell)
type "$env:AppData\Claude\logs\mcp*.log"

アプリのメニューの Help → Troubleshooting → Show Logs からもログのフォルダを開けます。画面側のエラーを調べるときは、developer_settings.json を作ると開発者ツール(Chrome DevTools)が使えます。

# macOS
echo '{"allowDevTools": true}' > ~/Library/Application\ Support/Claude/developer_settings.json
# Windows
'{"allowDevTools": true}' | Set-Content "$env:AppData\Claude\developer_settings.json"

Claude Desktopがうまく動かないときの直し方

MCP サーバーがつながらないときのエラー原文と直し方

設定ファイルをわざと間違えて、上の check-config.mjs で起動したときのエラー原文です。Claude Desktop では、同じ内容がログ(mcp.log・mcp-server-名前.log)に出ます。

起こしたこと 出たエラー(原文) 直し方
配列の最後にカンマ Expecting value: line 5 column 86(Python)
SyntaxError: Unexpected token ']'(Node.js)
最後の要素のあとのカンマを消す
Windows のパスを \ 1つで書いた Invalid \escape: line 5 column 68(Python)
Bad escaped character in JSON(Node.js)
\\ か / で書く
command の綴り違い・PATH に無い spawn npxx ENOENT 綴りを直す。which・where で調べた絶対パスを書く
許可フォルダの1つが無い Warning: Cannot access directory /home/demo/Dowloads, skipping パスを直す。残りのフォルダだけで起動はする
許可フォルダが全部無い Error: None of the specified directories are accessible
MCP error -32000: Connection closed
パスを直す。サーバーが起動直後に終了している
相対パス(./Desktop)で書いた Warning: Cannot access directory /Desktop, skipping 絶対パスで書く。起動時の作業フォルダが / だと /Desktop になる
サーバーが stdout に文字を出した Unexpected token 's', "server started" is not valid JSON ログは stderr(console.error・print(..., file=sys.stderr))へ

JSON の書き間違いは、保存したあとに次のコマンドで確かめられます(Mac・Linux。Windows は python で同じ)。何も出なければ JSON として正しい形です。

python3 -m json.tool ~/Library/Application\ Support/Claude/claude_desktop_config.json > /dev/null

関連記事「JSON.parseとJSON.stringifyの使い方|エラー原因と整形」で扱っています。

npx のサーバーが起動しない(社内プロキシ・環境変数)

stdio で起動されるサーバーには、パソコンの環境変数が全部は渡りません。 デバッグガイドには「受け継ぐ環境変数は一部だけ(どれかは OS による)」とあります。MCP 公式 TypeScript SDK 1.32.1 の stdio クライアントも、既定では Linux・Mac で HOME・LOGNAME・PATH・SHELL・TERM・USER の6つだけを渡す作りでした。

プロキシ経由でしかインターネットにつながない環境で、この既定のまま npx のサーバーを起動すると、npx がパッケージを取りに行けずに止まり、60秒後に次のエラーになりました。

[filesystem] FAILED: MCP error -32001: Request timed out

設定ファイルの env にプロキシを書くと、同じ環境で11.3秒(パッケージの取得を含む)で接続できました。

{
  "mcpServers": {
    "filesystem": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/home/demo/Desktop"],
      "env": {
        "HTTPS_PROXY": "http://proxy.example.com:8080",
        "NODE_EXTRA_CA_CERTS": "/path/to/company-ca.pem"
      }
    }
  }
}

NODE_EXTRA_CA_CERTS は、プロキシが独自の証明書で通信を検査している場合に、その証明書を Node.js に教えるための変数です。Windows で、ログに ${APPDATA} を含むパスの ENOENT エラーが出るときは、ドキュメントでは env に "APPDATA": "C:\\Users\\user\\AppData\\Roaming\\" を足す方法が案内されています。

それでも直らないときの確認リスト

  • 1アプリを完全に終了して起動し直したウィンドウを閉じるだけでは設定を読み直さない(デバッグガイド)
  • 2編集したのは Edit Config で開いたファイルと同じ場所の表のパスと一字一句同じか
  • 3ターミナルで同じコマンドを手で実行するとエラーが出ない例:npx -y @modelcontextprotocol/server-filesystem /Users/ユーザー名/Desktop
  • 4node --version で Node.js が出るnpx・node で起動するサーバーには Node.js が要る(拡張機能は同梱の Node.js を使う)
  • 5mcp-server-名前.log の最後の行を読んだサーバーが出したエラーはこのファイルに残る
  • 6Claude Desktop が最新版Mac は Claude メニュー → Check for Updates...

アプリそのもののトラブル(Linux)

Linux 版のドキュメントにあるエラーと直し方です。

エラー(原文) 直し方
E: Unable to locate package claude-desktop リポジトリ登録のあとに sudo apt update を実行する。dpkg --print-architecture が amd64 か arm64 か確かめる
libc6 (>= 2.34) の依存エラー Ubuntu 20.04 は対象外。Ubuntu 22.04 以上か Debian 12 以上にする
Running as root without --no-sandbox is not supported root ではなく一般ユーザーで起動する
Your sign-in won't be saved on this device キーリング(GNOME Keyring など)を入れるか、ロックを解除する
Cowork requires hardware virtualization (KVM) BIOS・UEFI で仮想化を有効にする
Cowork requires the vhost_vsock kernel module sudo modprobe vhost_vsock のあと、アプリを起動し直す

Claude Desktopの料金とプラン(2026年10月17日時点)

アプリのダウンロードと Chat は無料(Free プラン)で使えます。 Code タブと Cowork は有料プランが要ります。claude.com/pricing に載っている価格です(米ドル)。

プラン 月払い 年払い(月あたり)
Free $0 ―
Pro $20 $17($200 を一括)
Max $100〜 ―
Team Standard(2〜150席) 1席 $25 1席 $20
Team Premium 1席 $125 1席 $100
Enterprise 問い合わせ ―

カスタムコネクタ(リモートの MCP サーバー)は全プランで追加でき、ヘルプセンターでは Free プランは1つまでとされています。

よくある質問

Q. Claude Desktop とは何ですか? A. Anthropic 公式の、Claude のデスクトップアプリです。Mac・Windows・Linux(ベータ)で動き、Web 版のチャットに加えて、手元の MCP サーバー、Code タブ、Cowork を使えます。詳しくは「Claude Desktopとは」の節にあります。

Q. Claude デスクトップアプリは無料で使えますか? A. 使えます。ダウンロードページには Free を含む全プランで使えるとあります。Code タブと Cowork は Pro・Max・Team・Enterprise が対象です。

Q. Claude Desktop はどこからダウンロードしますか? A. claude.com/download(claude.ai/download)からです。Mac は DMG、Windows は x64・ARM64 のインストーラーか Microsoft Store、Linux は apt で入れます。

Q. claude_desktop_config.json はどこにありますか? A. macOS は ~/Library/Application Support/Claude/、Windows は %APPDATA%\Claude\、Linux は ~/.config/Claude/ です。Settings → Developer → Edit Config で開けます。

Q. MCP サーバーを追加したのに表示されません。 A. アプリを完全に終了して起動し直し、mcp.log と mcp-server-名前.log を見ます。JSON の書き間違い・相対パス・コマンドが見つからないことが多い原因です。「うまく動かないときの直し方」に原文つきの表があります。

Q. Claude Desktop は Linux で使えますか? A. ベータ版があり、Ubuntu 22.04 以上・Debian 12 以上(x64・arm64)に対応しています。コンピューター操作と音声入力はまだ使えません。

まとめ

  • Claude Desktop は Mac・Windows・Linux(ベータ)の公式アプリ。Chat・Cowork・Code の3つのタブがある。
  • Web 版との最大の違いは、手元の MCP サーバー(拡張機能・claude_desktop_config.json)を使えること。
  • 設定ファイルは Settings → Developer → Edit Config で開く。パスは絶対パス、Windows は \\ で書く。
  • 変更後はアプリを完全に終了して起動し直す。つながらなければ mcp.log・mcp-server-名前.log を見る。
  • プロキシ環境で npx が止まるときは、env に HTTPS_PROXY などを書く。
  • ダウンロードと Chat は無料。Code と Cowork は Pro(月$20)以上(2026年10月17日時点)。

参考・出典

確認日はいずれも 2026年10月17日です。

  • Claude「Download Claude」:https://claude.com/download
  • Claude ヘルプセンター「Install Claude Desktop」:https://support.claude.com/en/articles/10065433-install-claude-desktop
  • Claude ヘルプセンター「Getting Started with Local MCP Servers on Claude Desktop」:https://support.claude.com/en/articles/10949351-getting-started-with-local-mcp-servers-on-claude-desktop
  • Claude ヘルプセンター「Get started with custom connectors using remote MCP」:https://support.claude.com/en/articles/11175166-get-started-with-custom-connectors-using-remote-mcp
  • Claude ヘルプセンター「Use Quick Entry with Claude Desktop on Mac」:https://support.claude.com/en/articles/12626668-use-quick-entry-with-claude-desktop-on-mac
  • Claude ヘルプセンター「Deploy Claude Desktop for Windows」:https://support.claude.com/en/articles/12622703-deploy-claude-desktop-for-windows
  • Claude ヘルプセンター「Release notes」:https://support.claude.com/en/articles/12138966-release-notes
  • Claude「Pricing」:https://claude.com/pricing
  • Claude Docs「Build a desktop extension with MCPB」:https://claude.com/docs/connectors/building/mcpb
  • Claude Code Docs「Claude Desktop on Linux (beta)」:https://code.claude.com/docs/en/desktop-linux
  • Claude Code Docs「Use Claude Code Desktop」:https://code.claude.com/docs/en/desktop
  • Model Context Protocol「Connect to local MCP servers」:https://modelcontextprotocol.io/docs/develop/connect-local-servers
  • Model Context Protocol「Build an MCP server」:https://modelcontextprotocol.io/docs/develop/build-server
  • Model Context Protocol「Debugging」:https://modelcontextprotocol.io/docs/tools/debugging
  • GitHub「modelcontextprotocol/mcpb」:https://github.com/modelcontextprotocol/mcpb

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「Claude Desktopとは|ダウンロード・使い方・MCP設定とログの場所」

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