公務員(市役所・県庁などの行政事務)からエンジニアへ、未経験で転職することはできます。しかも、転入・転出の届出、課税と収納、給付の審査という自治体の仕事の流れは、自治体の業務システムの機能の並びとほぼ同じで、仕様書に出てくる「異動」「賦課」「収納」「受給資格」を説明なしで読めることは、要件定義とテストの工程でそのまま生きます。 採用する側として言うと、未経験者の1年目で差がつくのは「要件を読む力」「正確さ」「報告・相談」で、法令と手続きを正確に扱ってきた人が持っているものです。情報サービス産業協会(JISA)の2025年版基本統計調査では、情報サービス産業の売上の14.7%が官公庁/自治体向けです。デジタル庁は、住民記録や税などの20事務について、自治体のシステムを国の標準に合わせる「標準化」を進めており、原則2025年度までの移行を目指し、2026年度以降の移行となるシステムにも支援を続けるとしています。制度と手続きを知っている人が、システムを作る側に要る時期です。厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)は、システムエンジニアについて「IT以外の様々な業界の経験や知識も生かせることから、他業界からの転職者も比較的多い」と書いています。この記事は、他業種からの転職者を未経験から採用し、入社後4か月の研修で育てている会社の立場から、自治体の知識が生きる工程、数字、職種別、転職理由別の確かめ方、年収の現実、採用する側が見ている3つ、1年目〜3年目、そして RJC の場合までを書いたものです。

確認日:2026年10月11日(一部は10月6日・7日・10日)。情報サービス産業の売上構成は情報サービス産業協会(JISA)「2025年版 情報サービス産業 基本統計調査」、自治体システムの標準化はデジタル庁「地方公共団体の情報システムの標準化」、地方公務員の数は総務省「地方公共団体定員管理調査」、職業の記述と有効求人倍率は厚生労働省 jobtag、転職後の賃金は厚生労働省「令和7年雇用動向調査」、就業者数は総務省統計局「労働力調査(2025年平均)」、企業の採用状況はレバテック「IT人材白書2026」、求人件数は doda の検索結果、開発者のAI利用は Stack Overflow「2025 Developer Survey」を、確認日に開いて引用しています。「自治体の知識が生きる工程」「面談で見ているもの」は、他業種からの転職者を採用して育てている経験をもとにした整理です。

この記事の結論

公務員からエンジニアになれるか

なれる。jobtag:「他業界からの転職者も比較的多い」。プログラマーは「特に学歴や資格は必要とされない」仕事。未経験者を採用中・検討中の企業は7割超

jobtag、レバテック「IT人材白書2026」

自治体の知識は生きるか

生きる。住民記録・税・給付の流れは自治体の業務システムの機能の並びとほぼ同じ。手続きの順番と例外を知っている(要件定義)、税額や期限のずれに気づける(テスト)、施行日と影響の範囲が分かる(運用)

本文の「システムのどこに当たるか」

求人はあるか

ある。doda IT・通信業界×職種未経験歓迎 5,762件。「自治体」を含む求人704件、「公務員」91件

doda(確認日時点)

今の数字は

情報サービス産業の売上の14.7%は官公庁/自治体向け。標準化の対象は20事務。地方公務員は280万9,298人

JISA、デジタル庁、総務省

年収はどうなるか

年収は役割で決まる。1年目は前職と同じ程度からが多く、手当がなくなる分、下がることもある。3年目に詳細設計を任されるかで差がつく

本文の「年収の現実」

採用する側は何を見ているか

分からないときにどうするか、手を動かして確かめるか、人に説明できるか。試験の席次や在籍年数ではない

本文、採用する側の整理

いつ応募するか

今からでも。学習を終えてからでなくても応募できる。研修で育てる会社なら学ぶのは入社後からでも間に合う

本文

数字で見る「公務員からエンジニア」

14.7%情報サービス産業の売上に占める官公庁/自治体向けの割合(2024年度)金融業22.8%、製造業20.5%、サービス業15.1%に次ぐ。JISA「2025年版 基本統計調査」(300社)
20事務自治体システムの標準化の対象住民記録・税・福祉などの基幹の事務。原則2025年度までの移行を目指し、2026年度以降となるシステムも支援を続ける。デジタル庁
280.9万人地方公務員の数(2025年4月1日)2,809,298人。総務省「地方公共団体定員管理調査」
0.46倍地方公務員(行政事務)の有効求人倍率(令和7年度)試験・選考で採用される職業。システムエンジニア(受託開発)は2.54倍。厚生労働省 jobtag
704件doda IT・通信業界で「自治体」を含む職種未経験歓迎の求人「公務員」を含む求人は91件。全体は5,762件。確認日時点
30.7%採用で重視する点の1位「コミュニケーション能力」2位は前職の業務内容26.9%。未経験者を採用中28.4%、検討中45.0%。レバテック「IT人材白書2026」
項目 数値 出典
情報サービス産業の取引先別売上高構成(2024年度) 金融業22.8%、製造業20.5%、サービス業15.1%、官公庁/自治体14.7%、通信業10.1% JISA「2025年版 情報サービス産業 基本統計調査」図表2-20(300社)
自治体システムの標準化 「標準化の対象となる事務(標準化対象事務、現時点で20事務)」。「原則、2025年度(令和7年度)までに、標準準拠システムへの円滑かつ安全な移行を目指す」。2026年度以降の移行となるシステムは「概ね5年以内」の移行を支援 デジタル庁「地方公共団体の情報システムの標準化」
地方公務員の数 2,809,298人(令和7年4月1日現在) 総務省「地方公共団体定員管理調査」
jobtag 地方公務員(行政事務) 「行政施策の企画・立案、予算の編成から実際の業務にかかわる事務処理を担当する」。有効求人倍率0.46(令和7年度) 厚生労働省 jobtag
就業者数(2025年平均) 公務252万人(前年比2万人減)。情報通信業302万人(10万人増) 総務省統計局「労働力調査」表Ⅰ-8
doda IT・通信業界×職種未経験歓迎5,762件。「自治体」704件、「公務員」91件 doda(確認日時点)
jobtag SE(受託開発) 「IT以外の様々な業界の経験や知識も生かせることから、他業界からの転職者も比較的多い」「理系のイメージが強いが文系も多い」 厚生労働省 jobtag(2026年10月7日確認)
転職後の賃金 増加/減少(2025年) 全体40.8%/31.0%。20〜24歳55.2%/17.5%、25〜29歳49.8%/23.9% 厚生労働省「雇用動向調査」
未経験者の採用状況 採用中28.4%、検討中45.0%。理由:経験者採用が難しい46.5%。採用で重視:コミュニケーション能力30.7%、前職の業務内容26.9% レバテック「IT人材白書2026」(2026年10月6日確認)
開発者のAI利用 84%が使用または使用予定。「ほぼ正しいが完全ではない」が最大の不満66% Stack Overflow「2025 Developer Survey」(2026年10月7日確認)

読み方は3つです。

  1. 官公庁/自治体は情報サービス産業の大きな取引先。 売上の14.7%が官公庁/自治体向けで、法令が変わるたびにシステムも直されます。仕様を書く人・読む人・確かめる人のどこにも、制度と手続きを知っている人が要ります。
  2. 標準化で、自治体のシステムは作り直しの時期。 20事務の標準化は、移行を終えたあとも、改正に合わせた改修が続きます。手続きの例外を知っている人の出番は、移行のあとにも続きます。
  3. 採用で重視する1位はコミュニケーション能力、2位は前職の業務内容。 窓口で住民に制度を説明し、手続きを正確に進めてきた公務員が、面談で最も話せる2つです。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「公務員からエンジニアへ転職|住民・税・福祉の業務知識が生きる工程」

公務員の仕事の流れが、システムのどこに当たるか:採用する側の整理

自治体の仕事の流れが、システムのどこに当たるか自治体の仕事の流れシステムのどこに当たるか窓口:転入・転出、証明書の交付住民記録・証明書の機能要件定義:手続きの順番と例外を知っている税:課税の計算、納付と催告税の計算と収納の機能テスト:税額や期限のずれに気づける福祉・給付:申請の受付と審査、支給給付の審査・支給の機能要件定義・テスト:支給の条件を言葉にできる制度改正:法令の改正を手続きに反映改正に合わせた改修運用:施行日と影響の範囲が分かる統計・報告:国や県への報告、集計集計・帳票の機能テスト:数字の突き合わせが早い仕様書に出てくる「異動」「賦課」「収納」「受給資格」の意味を、自治体の人は説明なしで読める最初に戸惑う「書く・動かす」は研修で育つ。自治体出身者は、手続きと法令を読む段階で壁がない
自治体の仕事の流れは、自治体の業務システムの機能の並びとほぼ同じ。下の表には、要件・テスト・運用のどこで生きるかと、1年目にどう見えるかも載せた
自治体の仕事の流れが、システムのどこに当たるか自治体の仕事の流れ → 生きる工程窓口:転入・転出、証明書の交付住民記録・証明書の機能要件定義:手続きの順番と例外を知っている税:課税の計算、納付と催告税の計算と収納の機能テスト:税額や期限のずれに気づける福祉・給付:申請の受付と審査、支給給付の審査・支給の機能要件定義・テスト:支給の条件を言葉にできる制度改正:法令の改正を手続きに反映改正に合わせた改修運用:施行日と影響の範囲が分かる統計・報告:国や県への報告、集計集計・帳票の機能テスト:数字の突き合わせが早い「書く・動かす」は研修で育つ「手続き・法令・正確さ」は入社前から持っている
自治体の仕事の流れは、自治体の業務システムの機能の並びとほぼ同じ。下の表には、要件・テスト・運用のどこで生きるかと、1年目にどう見えるかも載せた
自治体の仕事の流れ システムのどこに当たるか 要件・テスト・運用で生きる場面と、1年目にどう見えるか
窓口:転入・転出・転居の届出、証明書の交付 住民記録・証明書の機能 要件定義。届出の順番と「この状態では交付できない」例外を知っているので、設計書の分岐を追える
税:課税の計算、納付書の発送、納付と催告 税の計算と収納の機能 テスト。税額・納期限・延滞の日数のずれに気づける。年度の切り替わりの動きが分かる
福祉・給付:申請の受付、審査、支給の決定 給付の審査・支給の機能 要件定義・テスト。支給の条件と期間を言葉にでき、テストの観点の抜けが少ない
制度改正:法令の改正を手続きと様式に反映 改正に合わせた改修 運用。施行日と経過措置、影響する手続きの範囲が分かり、改修の相談で話が通じる
統計・報告:国や県への報告、件数や金額の集計 集計・帳票の機能 テスト。帳票の数字を突き合わせる習慣がそのまま生きる

公務員の人が最初に戸惑うのは「書く・動かす」の工程ですが、これは研修で育ちます。逆に、研修では育ちにくい「法令と手続きを読む」「例外を知っている」「正確に扱う」を、公務員の人は入社前から持っています。採用する側がはっきり言えるのは、自治体出身者は要件を読む段階で用語の壁がなく、テストの観点が手続きの順番に沿って出てくるということです。

公務員の知識が生きる3つの場面

読

要件を読む

仕様書には「異動」「賦課」「収納」「受給資格」が説明なしに出てくる。自治体の人は辞書を引かずに読み、「この届出のときはこの状態になる」を先に言える

1年目:設計書の読み合わせで止まらない

試

テストで異常に気づく

税額、期限、支給の期間、年度の切り替わり。手続きを知っている人は「この結果はおかしい」に気づける。テストの観点を手続きの順番で並べられる

1年目:テストの抜けが少ない

話

顧客と話せる

業務システムの要望を出すのは、その業務を担当する職員。同じ言葉で話せる人は、2〜3年目に顧客との調整役へ進みやすい

2〜3年目:設計と調整へ

この3つは、研修で教えられるものではなく、入社前の仕事でしか身につきません。採用する側として言うと、1年目のうちは「書く・動かす」で先輩に追いつく期間で、2年目以降、制度と手続きの知識が設計の工程で差になって現れます。

公務員の職種別に生きる経験

前職 特に生きる力 向く場面
市民課・区民課(窓口) 届出の受付と証明書の交付。例外の手続きを規程で確かめる 要件を読む、テストの観点、人に説明する
税務課(課税・収納) 税額の計算と確認、納付の管理、年度の切り替え テスト(金額と期限)、データの扱い
福祉・子育て・年金の担当 申請の受付と審査、支給の決定、制度の説明 要件定義、条件分岐の整理、報告・相談
総務・企画・財政 予算と計画、条例や規程の文書を作る 設計書を書く・読む、全体の段取り
情報政策・情報システムの担当 システムの調達と事業者とのやり取り、庁内の問い合わせ 要件定義、運用、顧客との調整
県庁・国の出先機関の事務 法令の解釈と通知、市町村や事業者との調整 要件の矛盾に気づく、文書で伝える

転職理由別に、求人票で確かめること

公務員から転職を考える理由で多いのは、「年功で決まり、手応えが評価に表れにくい」「数年ごとの異動で専門が身につかない」「前例に合わせることが多い」「手に職をつけたい」です。同じ理由を繰り返さないために、求人票で確かめる項目を整理します。

転職理由年功で決まり、手応えが評価に表れにくい
→
求人票で確かめること役割の道(SE→リーダー→PM など)と、役割ごとの年収モデルが公開されているか

自治体で起きていたこと:在籍年数と号俸で決まる部分が大きい

転職理由数年ごとの異動で専門が身につかない
→
求人票で確かめること研修の期間と中身、研修のあとの育成の仕組み(技術・設計の研修)が書かれているか

自治体で起きていたこと:部署が変わるたびに、別の制度を覚え直す

転職理由前例に合わせることが多い
→
求人票で確かめること1年目の仕事の中身と、提案や改善が評価に入るかが書かれているか

自治体で起きていたこと:前例と規程に合わせることが求められる

転職理由手に職をつけたい
→
求人票で確かめること「書く・動かす」を基礎から教える研修があるか。学ぶための講座・書籍の支援があるか

自治体で起きていたこと:手続きの知識はあっても、他の職場で使える形になっていないと感じる

年収の現実:1年目は前職と同じ程度から

採用する側として正直に書くと、未経験の1年目の年収は、公務員の時と同じ程度から始まることが多く、地域手当や住居手当などがなくなる分、前職によっては下がることもあります。厚生労働省「雇用動向調査」では、転職入職者全体で40.8%が賃金増、31.0%が賃金減で、25〜29歳では49.8%が増、23.9%が減です。エンジニアの年収は役割で決まり、3年目に詳細設計、5年目に基本設計・リーダーへ進むかで差がつきます。在籍年数で上がっていた給与が、任される役割で段階的に上がる道に変わる、というのが実態に近い見方です。年代・役割ごとの年収モデルを公開している会社なら、入る前に見通しが立ちます。

採用する側が面談で見ている3つ

1

分からないときにどうするか

止まったまま待つ人より、調べて聞く人のほうが伸びる

公務員の人はどう話せるか:規程にない例外の届出で、何を確かめて誰に相談したか

2

手を動かして確かめるか

AIの出力を「動かして確かめる」人かどうか

公務員の人はどう話せるか:帳票の数字を突き合わせてきた習慣。体験会・面談でのやり取り

3

人に説明できるか

顧客・先輩・AIに「何を・なぜ」を伝えられる人は設計へ進める

公務員の人はどう話せるか:制度の仕組みを、初めて来た住民に分かるように話す

見ていないのは「試験の席次」「在籍年数」「資格の数」「作品」「学習の量」です。応募の前に何かを仕上げておかなくても応募できます。

1年目から3年目まで:公務員出身者の道筋

入社〜研修

言語の基礎、データベース、Web の仕組み、設計とテスト公務員の経験が生きるところ:規程を読むように設計書を読む。分からないことを早く聞く

1年目

小さな修正、テスト、既存の仕組みを読む。「配属後、半年から1年間程度、先輩の指導を受けながら」(jobtag PG)公務員の経験が生きるところ:報告・相談。業務システムの画面と帳票が、手続きの順番で読める

2年目

機能単位で任される公務員の経験が生きるところ:テストの観点を手続きの順番で出す。税額や期限のずれに気づく

3年目詳細設計

詳細設計を書く。「3年目頃には一人で詳細設計を書けるようになる」(jobtag SE)公務員の経験が生きるところ:業務を担当する人と同じ言葉で話せる。顧客との調整役へ

生成AI時代、公務員の知識はさらに生きる

Stack Overflow の2025年調査では、開発者の84%がAIツールを使っているか使う予定で、66%が「ほぼ正しいが、完全ではない」ことを最大の不満に挙げています。コードの雛形はAIが出す時代になり、開発職で残るのは「何を作るかを決める」「出力を確かめる」「人に伝える」です。AIは法令も通知も読みますが、「この手続きでは、この届出が先に要る」「この年度の切り替えではこの例外がある」という運用の知識は、実物を扱ってきた人の中にしかありません。AIへの指示は、起案文書で「何を・なぜ」を書くのと同じ作業です。

決

何を作るかを決める

手続きの順番と例外を知っている人が、作るものを決められる

確

出力を確かめる

66%の開発者が「ほぼ正しいが、完全ではない」を最大の不満に挙げている。帳票を突き合わせるように確かめる人が要る

伝

人に伝える

AIへの指示も、起案文書と同じ。相手に伝わる言葉で「何を・なぜ」を書く

確かめて分かったこと(2026年10月の公開データ)

項目 数値・記述 出典
JISA 基本統計調査(2025年版) 取引先別売上高構成(2024年度):金融業22.8%、製造業20.5%、サービス業15.1%、官公庁/自治体14.7%、通信業10.1% 情報サービス産業協会 図表2-20(300社)
デジタル庁 自治体システムの標準化 標準化対象事務は現時点で20事務。原則2025年度までの移行を目指す。2026年度以降の移行となるシステム(特定移行支援システム)は概ね5年以内の移行を支援 デジタル庁
地方公共団体定員管理調査 地方公務員2,809,298人(令和7年4月1日現在) 総務省
jobtag 地方公務員(行政事務) 有効求人倍率0.46(令和7年度)。入職後、一般的な就業者と同様に働けるまでの期間は「1年超~2年以下」が24.4%で最多 厚生労働省 jobtag
労働力調査(2025年平均) 公務252万人(2万人減)、情報通信業302万人(10万人増) 総務省統計局 表Ⅰ-8
doda IT・通信業界×職種未経験歓迎5,762件。「自治体」704件、「公務員」91件 doda(確認日時点)
jobtag SE・プログラマー 「他業界からの転職者も比較的多い」「文系も多い」「特に学歴や資格は必要とされない」「3年目頃には一人で詳細設計」 厚生労働省 jobtag(2026年10月7日確認)
レバテック 未経験採用中28.4%、検討中45.0%。理由:経験者採用が難しい46.5%。採用で重視:コミュニケーション能力30.7%、前職の業務内容26.9% 「IT人材白書2026」
Stack Overflow 2025 AI利用84%、「ほぼ正しいが完全ではない」66% 「2025 Developer Survey」

よくある質問

公務員から未経験でエンジニアになれますか

なれます。jobtag はシステムエンジニアについて「他業界からの転職者も比較的多い」、プログラマーについて「特に学歴や資格は必要とされない」としています。情報サービス産業の売上の14.7%は官公庁/自治体向けで、制度と手続きを知っている人が、要件を読む側・確かめる側に要る構造です。

自治体の知識はエンジニアで生きますか

生きます。住民記録・税・給付の流れは、自治体の業務システムの機能の並びとほぼ同じです。手続きの順番と例外を知っている力は要件定義に、税額や期限のずれに気づく力はテストに、施行日と影響の範囲が分かる力は運用に、そのまま生きます。

自治体システムの標準化は、転職と関係がありますか

関係します。デジタル庁は20事務の標準化を進め、2026年度以降の移行となるシステムにも支援を続けるとしています。移行のあとも、法令の改正に合わせた改修は続きます。制度を知っている人が、作る側・確かめる側にいる意味は大きい分野です。ただし、入社後にどの分野の開発を担当するかは会社と時期によって違うので、自治体の仕事に限らず、業務システム全般で生きる力として考えるのが現実的です。

市役所の窓口しか経験がなくても応募できますか

できます。学歴不問・未経験歓迎の求人は、前職の職種を条件にしていません。窓口で例外の手続きを規程で確かめてきた経験は要件を読む力に、住民に制度を説明してきた経験は人に説明する力に生きます。

情報システムの担当課にいました。有利ですか

有利に働く場面があります。事業者とのやり取りや調達の経験があると、要件定義の場で「発注する側が何を求めているか」が分かります。ただし、「書く・動かす」は未経験として研修から始めるのが一般的です。

安定を手放すのが不安です

不安に思うのは自然なことです。求人票で、固定給か、昇給の回数、年間休日、研修の期間と中身、年代・役割ごとの年収モデルが公開されているかを確かめると、入ったあとの見通しが立ちます。開発の仕事は、在籍年数ではなく任される役割で評価が決まる形が中心です。

年収は下がりますか

1年目は公務員の時と同じ程度から始まることが多く、手当がなくなる分、下がることもあります。転職入職者全体では40.8%が賃金増、31.0%が賃金減です。年収は役割で決まるので、3年目に設計を任されるか、年収モデルが公開されているかで会社を選ぶと、入った後の見通しが立ちます。

プログラミングを勉強してから応募すべきですか

いいえ。応募は今からでも受け付けています。研修で育てる会社なら、学ぶのは入社後からでも間に合います。公務員の人が持っていない「書く・動かす」は研修で育ち、持っている「手続き・法令・正確さ」は研修では育ちにくいものです。

20代後半でも間に合いますか

間に合います。25〜29歳の転職入職者の49.8%が賃金増で、採用する側が見ているのは年齢ではなく向き合い方と説明する力です。迷っている間も年齢は上がるので、早めに動いたほうが選択肢は広く保てます。

自治体の経験を生かせる求人はどう探せばいいですか

doda で業種をIT・通信業界、条件を職種未経験歓迎に絞り、キーワード「自治体」を含めると704件、「公務員」なら91件です(確認日時点)。求人票では、研修の期間と中身、1年目の仕事、役割の道、固定給かどうかが書かれているかが目安になります。

RJC に公務員から転職する場合

最後に、この記事を書いている RJC(株式会社RJC)の場合を、公開中の採用情報と入社時研修の内容から書いておきます。RJC は、顧客やSIerの開発チームに入って開発する SES事業を主に、自社で引き受けて開発する SI事業も行う会社で、未経験採用は他業種からの転職者が中心です。これまでに500名以上の未経験者を育ててきました。

応募エントリーフォームの「プログラマ(未経験者)」から。資格・作品は条件にしていない
入社時研修 4か月・12段階「書く・動かす」を基礎から。採用した担当者が修了まで伴走
10年育成プログラム技術研修・設計研修・昇進研修。SE→リーダー→PM、またはテックリード→アーキテクト
応募の条件
学歴不問、業界未経験者大歓迎。元フリーター・他業種からの転職者も活躍中。資格・作品は条件にしていない
入社時研修
4か月・12段階。Java の基礎から、オブジェクト指向、データベースと SQL、Web の基礎、Spring Boot、JavaScript・React・Next.js と進み、最終段階で設計・実装・単体テストのサイクルを AI と一緒に回す(AI駆動開発)
研修の形
採用した担当者が研修の修了まで伴走する
研修のあと
10年育成プログラム(技術研修・設計研修・昇進研修)。600本以上の動画講座、書籍購入費用の会社負担
役割の道
SE→リーダー→プロジェクトマネージャー、またはテックリード→アーキテクト
給与
未経験・1年目は年収308万〜322万円。昇給年1回、賞与年2回
働き方
年間休日127日、完全週休2日(土日)、9:00〜18:00。11期連続黒字
応募
エントリーフォームの希望職種「プログラマ(未経験者)」から。向いているかを先に確かめたい方は「インターン・研修体験を希望の方」から

自治体の仕事で身につけた「手続きと法令を読む・例外を知っている・正確に扱う」は、そのまま持ち込める力です。「書く・動かす」は入社後の研修で、採用した担当者が修了まで一緒に伴走します。

参考・出典

  • デジタル庁「地方公共団体の情報システムの標準化」 https://www.digital.go.jp/policies/local_governments (2026-10-11 確認)
  • 総務省「地方公務員数の状況」(地方公共団体定員管理調査) https://www.soumu.go.jp/iken/kazu.html (2026-10-11 確認)
  • 厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag)「地方公務員(行政事務)」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/139 (2026-10-11 確認)
  • doda 求人検索 業種IT・通信×職種未経験歓迎 https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchList/j_ind__01L/-op__70/-preBtn__3/ 、同×キーワード「自治体」 https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchList/j_k__/%E8%87%AA%E6%B2%BB%E4%BD%93/-ind__01L/-op__70/-preBtn__3/ 、同×キーワード「公務員」 https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchList/j_k__/%E5%85%AC%E5%8B%99%E5%93%A1/-ind__01L/-op__70/-preBtn__3/ (2026-10-11 確認、表示件数)
  • 情報サービス産業協会(JISA)「2025年版 情報サービス産業 基本統計調査」図表2-20 取引先別売上高構成(2024年度、300社) https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/basic2025report.pdf (2026-10-10 確認)
  • 厚生労働省「令和7年雇用動向調査」結果の概要 2 産業別の入職と離職 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/26-2/dl/kekka_gaiyo-02.pdf 、3 転職入職者の状況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/26-2/dl/kekka_gaiyo-03.pdf (2026-10-10 確認)
  • 総務省統計局「労働力調査(基本集計)2025年(令和7年)平均結果の概要」表Ⅰ-8 主な産業別就業者数 https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/gaiyou.pdf (2026-10-10 確認)
  • 厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag)「システムエンジニア(受託開発)」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/312 、「プログラマー」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/313 (2026-10-07 確認)
  • 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76397.html 、参考統計表 https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/001753011.pdf (2026-10-10 確認)
  • レバテック「IT人材白書2026」 https://levtech.jp/files/doc/levtech_research_2026.pdf (2026-10-06 確認)
  • Stack Overflow「2025 Developer Survey」AI https://survey.stackoverflow.co/2025/ai (2026-10-07 確認)
  • 株式会社RJC「採用情報」 https://www.r-jc.jp/recruitment/ (2026-10-10 確認)

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「公務員からエンジニアへ転職|住民・税・福祉の業務知識が生きる工程」

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RJCは、Web・モバイル・AIを活用した開発プロジェクトで、テックリードやPM・PMOも活躍するシステム開発会社です。会社を知る、待遇を確かめる、話を聞いてみる。気になるところ見てみてください!

  • 127日年間休日
  • 12時間平均残業時間
  • 毎日ガチャ遊びココロも大切にする福利厚生。アマギフなどの賞品ラインナップ!

ほかにも、チケットレストラン、書籍読み放題、2年ごとの慰労報奨(休暇 or 金一封)、11期連続の黒字決算。

ABOUT RJC RJCがどんな会社か知る 考え方、研修、働き方、福利厚生、社員の前職まで。RJCのことが丸わかり! RJC丸わかりページへ JOB DESCRIPTION 仕事内容・待遇を見てみる 仕事内容、給与・待遇、選考の流れ。経験者も未経験も!応募前に知りたいこと、まとめました! 募集要項を見る ENTRY エントリーする エントリーは1〜2分・履歴書不要です。まずは話を聞いてみたい、という方でも歓迎です! エントリーフォームへ

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