スプレッドシートのプルダウンとは、セルに入力できる値を選択肢の中から選ばせる機能で、[データ] → [データの入力規則] または [挿入] → [プルダウン] から作ります。 表記のゆれがなくなるので、あとの集計や絞り込みがそのまま使えるようになります。

この記事では、基本の作り方に加えて、大分類を選ぶと中分類の候補が変わる連動プルダウンを、2階層・3階層・複数行の順にコピーして使える数式で示します。複数選択したセルの集計、色分けの2つの方法、チェックボックスや表の列タイプとの選び方、うまく動かないときの対処表まで扱います。

確認環境:操作手順・メニュー名・関数の構文は Google ドキュメント エディタ ヘルプ(パソコン版)を 2026-10-06 に開いて確認しました。連動の候補の絞り込み結果は同じ処理を Python 3.11 で、COUNTIF などの集計式の結果は LibreOffice Calc 24.2 で求めた値です。

この記事の結論

  • 選択肢は別シートの列に並べて「プルダウン(範囲内)」で参照する。 範囲の内容を変えると、プルダウンにも自動で反映されます。
  • 列全体(例:リスト!A2:A)を範囲に指定しておけば、項目を足したときに範囲を直さなくてよい。
  • 連動は、作業列に FILTER で絞った候補を出して、その作業列を範囲に指定する。 候補を絞る式をプルダウンの設定に直接書くのではなく、いったんセルに出すのが要点です。
  • 複数選択はチップ形式のプルダウンで使える。 選んだ結果は1つのセルに入るので、集計は SPLIT や COUNTIF で行います。
  • 色分けは2通り。 選択肢ごとの色はプルダウンの設定で、行全体の色は条件付き書式で付けます。

プルダウンの早見表(やりたいこと別の設定)

やりたいこと 使う設定・数式 記事内の場所
少ない選択肢をその場で入力して作る 条件「プルダウン」に項目を入力 基本の作り方
別シートの一覧を選択肢にする 条件「プルダウン(範囲内)」に リスト!A2:A 別シートの列を参照する
項目を足したら自動で候補に入れる 範囲を列全体(A2:A)にする 別シートの列を参照する
大分類で中分類の候補を変える(2階層) =FILTER(リスト!D2:D, リスト!C2:C=A2) を作業列に置く 連動プルダウン
3階層にする 2つ目の FILTER を追加 連動プルダウン
連動を何行にも展開する =IFERROR(TRANSPOSE(FILTER(…)),"") を行ごとに置く 連動プルダウン
選択肢の名前で範囲を切り替える 名前付き範囲+=INDIRECT(A2) INDIRECT と名前付き範囲
1つのセルで複数の項目を選ぶ [複数選択できるようにする](チップ形式) 複数選択
複数選択の中身を分ける・数える =SPLIT(B2, ", ", FALSE)、COUNTIF 複数選択
選択肢ごとに色を付ける プルダウンの設定で項目ごとに色を選ぶ 色分け
選んだ値で行全体に色を付ける 条件付き書式のカスタム数式 =$C2="完了" 色分け
リストにない値を入力させない/警告にとどめる [詳細オプション] の「無効なデータの場合」 入力の拒否と警告

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「スプレッドシートのプルダウンの作り方|連動・色分け・複数選択」

基本の作り方(選択肢を直接入力する)

プルダウンを作る入口は4つあり、どれからでも作れます。

入口 操作
メニュー [挿入] → [プルダウン]
入力規則 [データ] → [データの入力規則] → [ルールを追加]
右クリック セルを右クリック → [プルダウン]
キー入力 セルに「@」を入力し、表示されたメニューの [プルダウン] を選ぶ

手順は次のとおりです。

  1. プルダウンにしたいセル範囲を選択する(例:C2:C100)。
  2. [挿入] → [プルダウン] をクリックする。右側に設定のパネルが開く。
  3. 条件が「プルダウン」になっていることを確かめ、選択肢を1つずつ入力する(例:未着手、対応中、完了)。
  4. 選択肢を増やすときは [別のアイテムを追加] をクリックする。
  5. 必要なら、項目ごとの色を選ぶ。
  6. [完了] をクリックする。

設定を変えるときは、[データ] → [データの入力規則] を開いて対象のルールを選びます。プルダウンをやめるときは、同じ画面の [ルールを削除] をクリックします。

別シートの列を参照する(プルダウン(範囲内))

選択肢が多いときや、あとで増えるときは、選択肢を別のシートに並べて参照します。

「リスト」という名前のシートを作り、A列に部署名を並べます。

部署
総務
営業
開発
  1. 入力用のシートで、プルダウンにしたいセル範囲を選択する。
  2. [データ] → [データの入力規則] → [ルールを追加] をクリックする。
  3. 条件で「プルダウン(範囲内)」を選ぶ。
  4. 範囲の欄に リスト!A2:A と入力する(見出しの A1 を除き、A2 から下すべて)。
  5. [完了] をクリックする。

公式ヘルプには、選択した範囲の内容を変更すると、リストにも自動的に反映されると書かれています。範囲を リスト!A2:A4 のように行番号で閉じると、5行目に足した項目は範囲の外になります。A2:A と終わりの行番号を書かない形にしておけば、下に足すだけで済みます。

範囲の書き方 含まれるセル 項目を足したとき
リスト!A2:A4 A2〜A4 の3セル 範囲を直す
リスト!A2:A A2 から下すべて そのまま候補に入る
リスト!A2:A100 A2〜A100 100行目までは入る

連動プルダウン(FILTER で候補を絞る)

1つ目のプルダウンで選んだ値によって、2つ目の候補を変える方法です。候補を絞る数式を作業列に置き、その作業列をプルダウンの範囲に指定する、という2段構えで作ります。

準備:選択肢の表を作る

「リスト」シートに、次の3つの表を作ります。それぞれコピーして、C1・F1・I1 に貼り付けます。

大分類と中分類の対応(C1 に貼る。C列=大分類、D列=中分類)

大分類 中分類
文具  筆記用具
文具  ファイル
用紙  コピー用紙
用紙  封筒
周辺機器    入力機器
周辺機器    ケーブル

中分類と品名の対応(F1 に貼る。F列=中分類、G列=品名)

中分類 品名
筆記用具    ボールペン
筆記用具    マーカー
ファイル    クリアファイル
ファイル    バインダー
コピー用紙   A4用紙
コピー用紙   A3用紙
封筒  長形3号
封筒  角形2号
入力機器    マウス
入力機器    キーボード
ケーブル    USBケーブル
ケーブル    LANケーブル

大分類の一覧(I1 に貼る)

大分類一覧
文具
用紙
周辺機器

「親と子の組み合わせ」を1行ずつ縦に並べるのが要点です。項目を足すときは、表の下に1行足すだけで済みます。

2階層:大分類 → 中分類

「入力」シートの A2 に大分類、B2 に中分類を入れるとします。

  1. 入力!A2 に、範囲 リスト!I2:I のプルダウン(範囲内)を設定する。
  2. リスト!K2 に、次の数式を入れる。
=FILTER(リスト!D2:D, リスト!C2:C=入力!A2)
  1. 入力!B2 に、範囲 リスト!K2:K のプルダウン(範囲内)を設定する。

FILTER は、1つ目の範囲から、条件が成り立つ行だけを返す関数です。上の式は「C列(大分類)が 入力!A2 と同じ行の、D列(中分類)」を K2 から下に並べます。同じ絞り込みを Python で行った結果は次のとおりです。

入力!A2 の値 K列に並ぶ候補
文具 筆記用具、ファイル
用紙 コピー用紙、封筒
周辺機器 入力機器、ケーブル
(空) 該当なし

公式ヘルプには、条件を満たす値が1つもないとき FILTER は #N/A を返すと書かれています。大分類が未選択のときにエラーを表示したくない場合は、IFERROR で包みます。

=IFERROR(FILTER(リスト!D2:D, リスト!C2:C=入力!A2), "")

3階層:大分類 → 中分類 → 品名

2階層の設定に、もう1組を足します。入力!C2 に品名を入れるとします。

  1. リスト!L2 に、次の数式を入れる。
=IFERROR(FILTER(リスト!G2:G, リスト!F2:F=入力!B2), "")
  1. 入力!C2 に、範囲 リスト!L2:L のプルダウン(範囲内)を設定する。
入力!A2 入力!B2 K列(中分類の候補) L列(品名の候補)
用紙 封筒 コピー用紙、封筒 長形3号、角形2号
周辺機器 入力機器 入力機器、ケーブル マウス、キーボード
文具 (空) 筆記用具、ファイル 該当なし

4階層以上も、「親と子の対応表」と「FILTER の作業列」を1組ずつ足していけば同じ形で作れます。

複数行に展開する

ここまでの作り方は、入力行が1行(入力!A2)の場合です。入力行が何行もあるときは、行ごとに候補の置き場所が必要になります。候補を横向きに並べ、入力シートの各行に対応する行を用意します。

「候補」という名前のシートを作り、A2 に次の数式を入れて、必要な行数だけ下へコピーします。

=IFERROR(TRANSPOSE(FILTER(リスト!$D$2:$D, リスト!$C$2:$C=入力!$A2)), "")

TRANSPOSE は縦と横を入れ替える関数です。入力!A2 の候補が 候補!A2 から右へ、入力!A3 の候補が 候補!A3 から右へ並びます。

候補シートの行 入力シートの大分類 A列 B列
2行目 文具 筆記用具 ファイル
3行目 周辺機器 入力機器 ケーブル
4行目 用紙 コピー用紙 封筒

次に、入力!B2 にプルダウン(範囲内)を設定し、範囲を 候補!A2:J2 とします(行番号に $ を付けない)。B2 をコピーして B3 以下に貼り付け、B3 のルールの範囲が 候補!A3:J3 になっていることを [データ] → [データの入力規則] で確かめます。範囲が行ごとにずれていない場合は、行ごとに範囲を指定し直します。

3階層目も同じです。「候補2」シートの A2 に次の式を入れて下へコピーし、入力!C2 の範囲を 候補2!A2:J2 にします。

=IFERROR(TRANSPOSE(FILTER(リスト!$G$2:$G, リスト!$F$2:$F=入力!$B2)), "")

$ の付け方は次のとおりです。

参照 付け方 理由
リスト!$D$2:$D などの対応表 列も行も固定 下へコピーしても同じ表を見る
入力!$A2 列だけ固定 下へコピーすると A3、A4 と行が進む

INDIRECT と名前付き範囲で連動させる

もう1つの作り方は、大分類の名前と同じ名前の「名前付き範囲」を作り、INDIRECT で切り替える方法です。

「横リスト」シートに、大分類ごとに列を分けて中分類を並べます(A1 に貼る)。

文具  用紙  周辺機器
筆記用具    コピー用紙   入力機器
ファイル    封筒  ケーブル
  1. [データ] → [名前付き範囲] を開く。
  2. 横リスト!A2:A に「文具」、横リスト!B2:B に「用紙」、横リスト!C2:C に「周辺機器」という名前を付ける。
  3. リスト!K2 に、次の数式を入れる。
=IFERROR(INDIRECT(入力!A2), "")
  1. 入力!B2 に、範囲 リスト!K2:K のプルダウン(範囲内)を設定する。

INDIRECT は、文字列で指定された範囲を参照する関数です。入力!A2 が「用紙」なら、「用紙」という名前の範囲(コピー用紙、封筒)が K2 から下に並びます。

名前付き範囲の名前には決まりがあります(公式ヘルプ)。

決まり 例
使えるのは文字、数字、アンダースコア 周辺機器、paper_size
数字で始められない。「true」「false」でも始められない 3Dプリンタ は付けられない
スペースや句読点は使えない A4 用紙、文具・雑貨 は付けられない
長さは 1〜250 文字 ―
A1:B2 や R1C1:R2C2 のようなセル参照の形は使えない ―

選択肢の名前がこの決まりに合わない場合は、FILTER の方法を使います。

項目 FILTER+対応表 INDIRECT+名前付き範囲
選択肢の持ち方 親と子の組を縦に並べる 親ごとに列を分ける
親の項目を足すとき 対応表に行を足す 列を足し、名前付き範囲も作る
選択肢の名前の制約 なし 名前付き範囲の決まりに合う名前だけ
向いている場合 親の項目が増える、名前にスペースや記号がある 親の項目が少なく、ほとんど変わらない

複数選択:設定と、SPLIT・COUNTIF での集計

複数選択を有効にする

  1. プルダウンのルールを開く。
  2. [複数選択できるようにする] を選択する。
  3. [完了] をクリックする。

公式ヘルプに書かれている条件は3つです。

  • 表示スタイルがチップのプルダウンでだけ有効にできる。 矢印・書式なしテキストでは使えません。
  • 選択肢の先頭と末尾に空白があると、複数選択を有効にできない。 選択肢の前後の空白を削除します。
  • モバイルでは、複数選択を有効にしていても複数の項目を選べない。

複数選択したセルの集計

複数選択したセルには、選んだ項目がカンマと半角スペース(,)で区切られた1つの文字列として入ります。集計の前に、空いているセルで =B2 のように参照し、自分のシートで区切りがこの形になっていることを確かめてから、次の数式を使ってください。以下は、B2 が 開発, 総務 という文字列の場合の書き方です。

項目ごとに別のセルへ分ける

=SPLIT(B2, ", ", FALSE)

SPLIT の3つ目の引数(各文字での分割)は、省略すると TRUE です。TRUE のときは、区切り文字に書いた文字の1つ1つで分割されます(公式ヘルプ)。", " を TRUE のまま渡すと「カンマ」と「スペース」のそれぞれで分かれるため、項目の中にスペースがあると、そこでも分かれます。 FALSE にすると、, というひと続きの文字列でだけ分かれます。同じ分け方を Python で確かめた結果です。

元の文字列 3つ目が TRUE(省略時)の分かれ方 3つ目が FALSE の分かれ方
開発, 総務 開発/総務 開発/総務
A4 用紙, 長形3号 A4/用紙/長形3号 A4 用紙/長形3号

選んだ項目の数を数える

=LEN(B2)-LEN(SUBSTITUTE(B2,",",""))+1

カンマの数に 1 を足しています。営業, 開発, 総務 なら 3 です(LibreOffice Calc で検算)。項目の中にカンマがあると数がずれるので、複数選択にする選択肢にはカンマを入れないようにします。

ある項目を含むセルの数を数える

B2:B6 に次の5つの値が入っているとします。

開発, 総務
開発支援
総務, 開発支援
開発
営業, 開発, 総務
数式 結果 数えているもの
=COUNTIF(B2:B6,"*開発*") 5 「開発」という文字を含むセル。「開発支援」も数に入る
=COUNTIF(B2:B6,"開発") 1 「開発」だけが選ばれたセル
=SUMPRODUCT(--ISNUMBER(SEARCH(", 開発, ", ", "&B2:B6&", "))) 3 項目として「開発」が選ばれたセル
=SUMPRODUCT(--ISNUMBER(SEARCH(", 開発支援, ", ", "&B2:B6&", "))) 2 項目として「開発支援」が選ばれたセル

結果は LibreOffice Calc で求めた値です。COUNTIF の * は 0 文字以上の文字に一致するワイルドカードなので、ほかの選択肢の一部になっている名前(開発と開発支援)は、まとめて数えられます。 3つ目の式は、値の前後にも区切りを足して , 開発, という形で探すことで、項目単位で一致させています。選択肢の名前を、ほかの選択肢に含まれない名前にしておけば、1つ目の式だけで足ります。

色分け:プルダウンの色と条件付き書式

色の付け方は2つあり、付く範囲が違います。

方法 色が付く範囲 設定する場所 向いている場合
プルダウンの色 そのセル(チップ)だけ プルダウンのルールで、選択肢ごとに色を選ぶ 状態や優先度をひと目で見分けたい
条件付き書式 行全体など、指定した範囲 [表示形式] → [条件付き書式] 完了した行を全体的に薄くしたい

プルダウンの色

プルダウンのルールを開き、選択肢ごとに色を選びます。範囲を参照するプルダウン(範囲内)でも、選択肢ごとに色を割り当てられます。

公式ヘルプには、色を付けた値を参照元の範囲から削除しても、その値と色は条件の欄に編集できない形で残ると書かれています。消すには、参照元の範囲を指定し直すか、ほかの項目の色を変更します。

条件付き書式で行全体に色を付ける

A〜D列の表で、C列(状態)が「完了」の行全体に色を付ける手順です。

  1. 色を付けたい範囲を選択する(例:A2:D100)。
  2. [表示形式] → [条件付き書式] をクリックする。
  3. 「セルの書式設定の条件」で [カスタム数式] を選ぶ。
  4. 数式を入力し、書式を選んで [完了] をクリックする。
C列が「完了」の行
=$C2="完了"

C列が空でない行
=$C2<>""

複数選択のB列に「総務」が含まれる行
=COUNTIF($B2,"*総務*")>0

列の前にだけ $ を付けるのが要点です。$C2 とすると、範囲内のどの列のセルも「同じ行のC列」を見て判定します。行番号は、選択した範囲の先頭行(ここでは 2)に合わせます。LibreOffice Calc で、C2 が「完了」、C3 が「対応中」のとき、1つ目の式は 2行目で TRUE、3行目で FALSE になることを確かめています。

入力の拒否と警告、表示スタイル

プルダウンのルールの [詳細オプション] で設定します。

設定 選択肢 動き
無効なデータの場合 入力を拒否 リストにない値を入力すると、その入力は受け付けられない
無効なデータの場合 警告を表示 リストにない値も入力でき、セルに警告が付く
表示スタイル チップ 複数選択を有効にできるのはこのスタイルだけ
表示スタイル 矢印 複数選択は使えない
表示スタイル 書式なしテキスト 複数選択は使えない

公式ヘルプでは、リストにない値を入力すると拒否されるのが基本の動きで、[詳細オプション] で [警告を表示] に変えられると説明されています。

条件 選ぶ設定
集計に使う列で、表記を必ずそろえたい 入力を拒否
ほとんどは選択肢から選ぶが、まれに自由入力もある 警告を表示
連動プルダウンの子の列 警告を表示(親を変えたあとに残った値に気づける)

プルダウン・チェックボックス・表の列タイプの違いと選び方

項目 プルダウン(直接入力) プルダウン(範囲内) チェックボックス 表の列タイプ(プルダウン)
作る場所 [挿入] → [プルダウン] [データ] → [データの入力規則] [挿入] → [チェックボックス] [表示形式] → [テーブルに変換] のあと、列メニューの「列の型を編集する」
選択肢の置き場所 ルールの中 シートのセル 2つの状態(オン・オフ) 表の列の設定
選択肢の数 少ない(数個) 多くてもよい 2つ ―
選択肢を変えるとき ルールを開いて編集 セルを書き換える カスタムの値を設定し直す 列の型を編集する
セルに入る値 選んだ文字 選んだ文字 TRUE / FALSE(「カスタムのセル値を使用する」で別の値にもできる) 選んだ文字
連動 ― 作業列と組み合わせて作れる ― ―
条件 選ぶもの
選択肢が2〜5個で、ほとんど変わらない(状態、優先度) プルダウン(直接入力)
選択肢が多い、または増減する(部署、品名、担当者) プルダウン(範囲内)+別シートの列
親の値で候補を変えたい プルダウン(範囲内)+FILTER の作業列
はい・いいえの2択 チェックボックス
表として管理し、列ごとに型をそろえたい 表の列タイプ
1つのセルで複数の項目を選びたい プルダウン(チップ形式)+複数選択

うまくいかないときの症状別対処表

症状 原因 対処
連動の子のプルダウンに候補が出ない 親が未選択、または対応表に親の値がなく、FILTER の結果が空 親を選ぶ。対応表の親の表記(全角・半角、前後の空白)を親の選択肢とそろえる
作業列に #N/A が表示される FILTER の条件に合う行がない =IFERROR(FILTER(…), "") で包む
足した項目が候補に出ない 範囲が A2:A4 のように行番号で閉じている 範囲を A2:A にする
2行目以降の候補が1行目と同じになる 子のプルダウンの範囲がどの行も同じ作業列を指している 行ごとの候補の行(候補!A2:J2、候補!A3:J3…)を指すように範囲を直す
入力すると無効な値として受け付けられない リストにない値を入力している(基本の動き) 選択肢から選ぶ。自由入力も許すなら [詳細オプション] で [警告を表示] にする
親を変えたあと、子のセルに前の値が残っている 前に選んだ子の値が、新しい候補に含まれていない 子を選び直す。子の列を [警告を表示] にしておくと気づきやすい
[複数選択できるようにする] が選べない 表示スタイルがチップ以外、または選択肢の前後に空白がある 表示スタイルをチップにし、選択肢の前後の空白を削除する
スマートフォンで複数選べない モバイルでは複数の項目を選べない(公式ヘルプ) パソコンで入力する
消した選択肢が色付きで設定に残る 色を付けた値を参照元から削除した 参照元の範囲を指定し直すか、ほかの項目の色を変更する
名前付き範囲の名前が付けられない 数字で始まる、スペースや句読点がある FILTER+対応表の方法に切り替える
COUNTIF の数が多すぎる ほかの選択肢の一部になっている名前を * で数えている 区切りを含めて探す式(SUMPRODUCT と SEARCH)にする
作成時にプルダウンの候補が自動で提案される 候補の機能が有効 [ツール] → [候補の管理] で設定を変える

確かめて分かったこと

  • 複数選択は標準の機能として用意されている。 公式ヘルプに [複数選択できるようにする] の手順があり、チップ形式に限って使えます。
  • SPLIT は3つ目の引数を FALSE にしないと、項目の中のスペースでも分かれる。 A4 用紙, 長形3号 は、省略時は3つ、FALSE では2つに分かれました。
  • COUNTIF(範囲,"*開発*") は「開発支援」も数える。 5つのセルの例では、ワイルドカードでは 5、項目単位の式では 3 でした。
  • FILTER は該当がないと #N/A を返す。 親が未選択の行のために、IFERROR で包んでおきます。
  • 名前付き範囲の名前は、数字始まり・スペース・句読点が使えない。 選択肢の名前によっては INDIRECT の方法が使えず、FILTER の方法が広く使えます。
  • 色を付けた選択肢は、参照元から消しても設定に残る。 公式ヘルプに、消すための操作(範囲の指定し直し、または色の変更)が書かれています。

よくある質問

Q. スプレッドシートのプルダウンはどうやって作りますか? A. セルを選択して [挿入] → [プルダウン] をクリックし、選択肢を入力して [完了] を押します。選択肢を別シートの列から取る場合は、条件で「プルダウン(範囲内)」を選び、範囲を指定します。

Q. プルダウンを連動させるにはどうすればよいですか? A. 作業列に =FILTER(子の列, 親の列=親のセル) を置いて候補を絞り、その作業列を子のプルダウンの範囲に指定します。複数行に展開するときは、TRANSPOSE で候補を横に並べ、行ごとに範囲を指定します。

Q. プルダウンで複数選択はできますか? A. できます。表示スタイルがチップのプルダウンで、[複数選択できるようにする] を選択します。モバイルでは複数の項目を選べない点に注意します。

Q. プルダウンの選択肢を追加しても反映されないときは? A. プルダウンの範囲が、追加した行を含んでいるかを確かめます。範囲を リスト!A2:A のように終わりの行番号を書かない形にすると、下に足した項目も範囲に入ります。

Q. プルダウンで選んだ値によって行全体に色を付けるには? A. 条件付き書式のカスタム数式を使います。範囲を選択して [表示形式] → [条件付き書式] を開き、=$C2="完了" のように列だけを $ で固定した式を入力します。

まとめ

  • 選択肢は別シートの列に並べ、「プルダウン(範囲内)」で参照する。 範囲の内容を変えると自動で反映される。
  • 範囲は A2:A のように列全体にしておくと、項目を足しても直さなくてよい。
  • 連動は、FILTER で絞った候補を作業列に出し、その作業列を範囲に指定する。 3階層は対応表と作業列をもう1組足す。
  • 複数行に展開するときは、TRANSPOSE で候補を横に並べ、行ごとの範囲を指定する。
  • 複数選択はチップ形式で使える。 分けるときは SPLIT(B2, ", ", FALSE)、数えるときは部分一致に注意する。
  • 色は、セルだけならプルダウンの色、行全体なら条件付き書式の =$C2="完了"。
  • リストにない値の扱いは [詳細オプション] で、入力を拒否するか警告を表示するかを選ぶ。

参考・出典

いずれも Google ドキュメント エディタ ヘルプで、2026-10-06 に確認しました。

  • 「セル内にプルダウン リストを作成する」 https://support.google.com/docs/answer/186103?hl=ja
  • 「FILTER 関数」 https://support.google.com/docs/answer/3093197?hl=ja
  • 「INDIRECT」 https://support.google.com/docs/answer/3093377?hl=ja
  • 「SPLIT 関数」 https://support.google.com/docs/answer/3094136?hl=ja
  • 「TRANSPOSE」 https://support.google.com/docs/answer/3094262?hl=ja
  • 「COUNTIF」 https://support.google.com/docs/answer/3093480?hl=ja
  • 「範囲に名前を付ける」 https://support.google.com/docs/answer/63175?hl=ja
  • 「Google スプレッドシートで条件付き書式ルールを使用する」 https://support.google.com/docs/answer/78413?hl=ja
  • 「チェックボックスを追加して使用する」 https://support.google.com/docs/answer/7684717?hl=ja
  • 「Google スプレッドシートで表を使用する」 https://support.google.com/docs/answer/14239833?hl=ja

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
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(記載例)出典:株式会社RJC「スプレッドシートのプルダウンの作り方|連動・色分け・複数選択」

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