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スプレッドシートのピボットテーブルの使い方|集計と日付グループ化
ピボットテーブルとは、一覧形式のデータを、数式を書かずに「行・列・値・フィルタ」の4つの枠へ項目を置くだけで集計表にする機能です。 元のデータは書き換えず、枠に置く項目を入れ替えるだけで、月別・部署別・カテゴリ別と見方を変えられます。
この記事では、貼り付けてすぐ試せるサンプルデータを用意し、「この表を作りたいなら4枠に何を置くか」を早見表にしました。月別にまとめる日付グループ、集計方法と割合表示の一覧、計算フィールド、GETPIVOTDATA、うまくいかないときの対処表、QUERY の pivot 句や SUMIFS との選び方まで扱います。
確認環境:操作手順とメニュー名は Google ドキュメント エディタ ヘルプ(パソコン版)、集計方法・日付グループの種類は Google Sheets API リファレンスを 2026-10-06 に開いて確認しました。記事中の集計値は、サンプルデータに対する同じ集計を Python 3.11(pandas 3.0.2)で求め、合計・件数・割合の一部を LibreOffice Calc 24.2 の SUMIFS・COUNTIFS で検算した値です。
この記事の結論
- 行・列・値・フィルタの4枠に何を入れるかを決めれば作れる。 行=縦に並べたい項目、列=横に並べたい項目、値=集計したい数値、フィルタ=絞り込みたい項目。
- 月別にしたいなら、日付列を行に入れて日付グループを作成する。 日付のセルを右クリックして「ピボット日付グループを作成」を選びます。
- 作成は [挿入] → [ピボット テーブル]。 元データは各列に見出しが必要です。
- 割合は [表示方法]、独自の計算は [計算フィールド]。 どちらも [値] の枠の中で設定します。
- 数式で作りたいときは QUERY の pivot 句か SUMIFS。 後半の判断表で選べます。
ピボットテーブルの早見表(4枠に何を置くか)
下のサンプルデータ(発注日・部署・カテゴリ・品名・数量・金額)を使った場合の置き方です。
| 作りたい表 | 行 | 列 | 値(集計方法) | フィルタ | 追加の設定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 部署別の金額合計 | 部署 | ― | 金額(SUM) | ― | ― |
| 部署別の件数 | 部署 | ― | 品名(COUNTA) | ― | ― |
| 部署×カテゴリのクロス集計 | 部署 | カテゴリ | 金額(SUM) | ― | ― |
| 月別の金額合計 | 発注日 | ― | 金額(SUM) | ― | 発注日を右クリック →「ピボット日付グループを作成」で年と月の単位を選ぶ |
| 月別×カテゴリ | 発注日 | カテゴリ | 金額(SUM) | ― | 同上 |
| カテゴリ別の構成比 | カテゴリ | ― | 金額(SUM) | ― | [表示方法] を総計に対する割合にする |
| 部署別の平均と最大 | 部署 | ― | 金額(AVERAGE)、金額(MAX) | ― | 値を2つ追加する |
| カテゴリ別の平均単価 | カテゴリ | ― | 計算フィールド =SUM(金額)/SUM(数量) |
― | 集計方法をカスタムにする |
| 特定の部署だけの月別 | 発注日 | カテゴリ | 金額(SUM) | 部署 | [値でフィルタ] で部署を選ぶ |
| 数量の帯ごとの件数 | 数量 | ― | 品名(COUNTA) | ― | 数量を右クリック →「ピボット グループのルールを作成」で間隔を指定 |
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「スプレッドシートのピボットテーブルの使い方|集計と日付グループ化」
サンプルデータ(貼り付けて試せる)
架空の備品発注の記録です。次のブロックをコピーして、新しいシートの A1 に貼り付けると、6列・17行(見出し1行+16件)の表になります。
発注日 部署 カテゴリ 品名 数量 金額
2026/07/03 総務 文具 ボールペン 50 5000
2026/07/08 営業 用紙 コピー用紙A4 20 9000
2026/07/15 開発 周辺機器 USBケーブル 10 8000
2026/07/22 営業 文具 付箋 30 4500
2026/07/29 総務 用紙 コピー用紙A3 5 4000
2026/08/04 開発 周辺機器 マウス 8 16000
2026/08/06 総務 文具 クリアファイル 100 6000
2026/08/12 営業 用紙 コピー用紙A4 30 13500
2026/08/19 開発 文具 ホワイトボードマーカー 12 3600
2026/08/26 営業 周辺機器 USBメモリ 6 9000
2026/09/02 総務 用紙 コピー用紙A4 40 18000
2026/09/09 開発 周辺機器 キーボード 4 14000
2026/09/11 営業 文具 ボールペン 60 6000
2026/09/16 総務 文具 付箋 20 3000
2026/09/24 開発 用紙 コピー用紙A4 10 4500
2026/09/30 営業 周辺機器 マウス 5 10000
ピボットテーブルの元データには、次の3つの形が必要です。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 1行目が見出しで、すべての列に見出しがある | 見出しが4枠に置く項目の名前になる。公式ヘルプでも、列ごとに見出しを付けることが必要とされています |
| 1行が1件のデータ | 小計の行や結合セルが混ざると、その行も1件として数えられる |
| 日付は日付として、数値は数値として入っている | 文字列の日付は日付グループにできず、文字列の数字は合計に入らない |
ピボットテーブルの作り方(基本の手順)
公式ヘルプ(パソコン版)の手順に沿っています。
- 元データのセル範囲を選択する(例では A1:F17)。
- 上部のメニューで [挿入] → [ピボット テーブル] をクリックする。
- ピボットテーブルのシートが開いていなければ、そのシートをクリックして開く。右側に設定用のサイドパネルが表示される。
- サイドパネルの [行] または [列] の横にある [追加] をクリックし、項目を選ぶ。
- [値] の横にある [追加] をクリックし、集計したい項目を選ぶ。
- 追加した項目の下向き矢印から、集計方法・並べ替え・表示方法を変える。
サイドパネルを閉じたあとは、ピボットテーブルの下に出る [編集] ボタンから開き直せます。
4枠の役割
| 枠 | 置くもの | 例 | 置いた結果 |
|---|---|---|---|
| 行 | 縦方向の見出しにしたい項目 | 部署 | 部署ごとに1行になる |
| 列 | 横方向の見出しにしたい項目 | カテゴリ | カテゴリごとに1列になる |
| 値 | 集計したい項目と集計方法 | 金額(SUM) | 行と列が交わるセルに合計が入る |
| フィルタ | 集計の対象を絞る項目 | 部署 | 選んだ部署のデータだけで集計される |
行と列には「分類」、値には「数える・足すもの」を置くと覚えると迷いません。行に2つ置くと、1つ目の中に2つ目が入れ子で並びます(部署 → カテゴリ)。
作例1:部署×カテゴリのクロス集計
行=部署、列=カテゴリ、値=金額(SUM)を置くと、次の形の表になります。数値は同じ集計を Python と LibreOffice Calc で求めた値です。
| 部署 | 周辺機器 | 文具 | 用紙 | 総計 |
|---|---|---|---|---|
| 営業 | 19,000 | 10,500 | 22,500 | 52,000 |
| 総務 | 14,000 | 22,000 | 36,000 | |
| 開発 | 38,000 | 3,600 | 4,500 | 46,100 |
| 総計 | 57,000 | 28,100 | 49,000 | 134,100 |
総務には周辺機器の発注がないので、そのセルは空になります。総計の行・列は、[行]・[列] に置いた項目の [総計を表示] で切り替えます。並び順は同じ場所の [順序] と [並べ替え] で変えます。
作例2:部署別の件数・平均・最大
行=部署、値に「品名(COUNTA)」「金額(AVERAGE)」「金額(MAX)」「金額(SUM)」の4つを追加した場合です。
| 部署 | 件数(COUNTA) | 金額の平均(AVERAGE) | 金額の最大(MAX) | 金額の合計(SUM) |
|---|---|---|---|---|
| 営業 | 6 | 8,666.67 | 13,500 | 52,000 |
| 総務 | 5 | 7,200 | 18,000 | 36,000 |
| 開発 | 5 | 9,220 | 16,000 | 46,100 |
件数を数えるときは、必ず値が入っている列(ここでは品名)を COUNTA で数えるのが確実です。
日付グループ化:月別・四半期別・年別にまとめる
日付列をそのまま行に置くと、日付ごとに1行ずつ並びます。月別にまとめる手順は次のとおりです。
- [行] に「発注日」を追加する。
- ピボットテーブル上で、日付が表示されているセルを右クリックする。
- 「ピボット日付グループを作成」を選ぶ。
- まとめたい単位(年と月、四半期、年など)を選ぶ。
元に戻すときは、同じセルを右クリックして 「ピボット アイテムのグループ化を解除」を選びます。
行=発注日(年と月でグループ化)、列=カテゴリ、値=金額(SUM)にした場合の数値です。
| 発注日(年-月) | 周辺機器 | 文具 | 用紙 | 総計 |
|---|---|---|---|---|
| 2026-07 | 8,000 | 9,500 | 13,000 | 30,500 |
| 2026-08 | 25,000 | 9,600 | 13,500 | 48,100 |
| 2026-09 | 24,000 | 9,000 | 22,500 | 55,500 |
| 総計 | 57,000 | 28,100 | 49,000 | 134,100 |
日付グループの種類一覧
Google Sheets API リファレンスには、日付・時刻のグループ化の種類が 15 個定義されています。画面で選ぶときの目安として、定義名と意味を並べます。
| 定義名 | まとめる単位 | リファレンスの例 |
|---|---|---|
SECOND |
秒 | 0〜59 |
MINUTE |
分 | 0〜59 |
HOUR |
時(24時間制) | 0〜23 |
HOUR_MINUTE |
時と分(24時間制) | 19:45 |
HOUR_MINUTE_AMPM |
時と分(12時間制) | 7:45 PM |
DAY_OF_WEEK |
曜日 | Sunday |
DAY_OF_YEAR |
年の何日目か | 1〜366 |
DAY_OF_MONTH |
月の何日か | 1〜31 |
DAY_MONTH |
日と月 | 22-Nov |
MONTH |
月 | Nov |
QUARTER |
四半期 | Q1(Jan-Mar) |
YEAR |
年 | 2008 |
YEAR_MONTH |
年と月 | 2008-Nov |
YEAR_QUARTER |
年と四半期 | 2008 Q4 |
YEAR_MONTH_DAY |
年月日 | 2008-11-22 |
複数の年にまたがるデータを月別にするときは、「月」ではなく「年と月」を選びます。 「月」だけにすると、2025年7月と2026年7月が同じ「7月」にまとまります。
数値や文字のグループ化
日付以外の項目もまとめられます。どちらも対象のセルを右クリックして選びます。
| やりたいこと | 右クリックで選ぶもの | 設定 |
|---|---|---|
| 数量を 0〜19、20〜39 のように一定の幅でまとめる | 「ピボット グループのルールを作成」 | 間隔のサイズ。開始と終了の値は省略できる |
| 「文具」と「用紙」を「消耗品」として1つにまとめる | まとめたい項目を選択して「ピボット グループを作成」 | グループ名を付ける |
| まとめたものを元に戻す | 「ピボット アイテムのグループ化を解除」 | ― |
サンプルデータの数量を幅 20 でまとめると、0〜19 が 8 件、20〜39 が 4 件、40〜59 が 2 件、60〜79 が 1 件、100〜119 が 1 件になります(Python で求めた値)。
集計方法と表示方法の一覧
集計方法(値をどう計算するか)
[値] に追加した項目ごとに選びます。Google Sheets API リファレンスに定義されている集計の種類は次のとおりで、それぞれ同名の関数に対応しています。
| 集計方法 | 求めるもの | 使いどころ |
|---|---|---|
| SUM | 合計 | 金額・数量の合計 |
| COUNTA | 空でないセルの個数 | 件数(文字の列も数えられる) |
| COUNT | 数値が入っているセルの個数 | 数値が入力済みの件数 |
| COUNTUNIQUE | 重複を除いた種類の数 | 品名が何種類あるか |
| AVERAGE | 平均 | 1件あたりの金額 |
| MAX | 最大 | いちばん大きい発注 |
| MIN | 最小 | いちばん小さい発注 |
| MEDIAN | 中央値 | 極端な値に引っ張られにくい代表値 |
| PRODUCT | 積 | 掛け合わせ |
| STDEV | 標本の標準偏差 | ばらつき(一部を抜き出したデータ) |
| STDEVP | 母集団の標準偏差 | ばらつき(全件のデータ) |
| VAR | 標本の分散 | 同上 |
| VARP | 母集団の分散 | 同上 |
| CUSTOM(カスタム) | 計算フィールドの数式をそのまま使う | =SUM(金額)/SUM(数量) のような式 |
COUNT と COUNTA の違いに注意します。COUNT は数値だけを数えるので、品名や部署のような文字の列を COUNT にすると 0 になります。件数には COUNTA を使います。
表示方法(割合で表示する)
[値] の項目にある [表示方法] は、最初は [デフォルト](集計値そのまま)です。ここを切り替えると割合で表示できます。API リファレンスに定義されている割合表示は次の3種類です。
| 表示方法 | 分母 | 例(カテゴリ別の金額) |
|---|---|---|
行の合計に対する割合(PERCENT_OF_ROW_TOTAL) |
その行の合計 | 営業の行の中で用紙が占める割合 |
列の合計に対する割合(PERCENT_OF_COLUMN_TOTAL) |
その列の合計 | 用紙の列の中で営業が占める割合 |
総計に対する割合(PERCENT_OF_GRAND_TOTAL) |
全体の合計 | 全体の中でそのセルが占める割合 |
行=カテゴリ、値=金額(SUM)で、総計に対する割合にした場合の数値です。
| カテゴリ | 金額の合計 | 総計に対する割合 |
|---|---|---|
| 周辺機器 | 57,000 | 42.5% |
| 文具 | 28,100 | 21.0% |
| 用紙 | 49,000 | 36.5% |
| 総計 | 134,100 | 100.0% |
同じ「金額」を値に2回追加し、片方を [デフォルト]、もう片方を割合にすると、上の表のように金額と割合を並べられます。
計算フィールドの数式例
元データにない値を、ピボットテーブルの中だけで計算する機能です。
- ピボットテーブルの下の [編集] をクリックする。
- サイドパネルの [値] の横にある [追加] → [計算フィールド] をクリックする。
- 数式を入力し、集計方法を選ぶ。
公式ヘルプでは、計算フィールドは SUM で集計するか、カスタム数式で値を求めると説明されています。数式では元データの列の見出しをそのまま名前として使います。見出しにスペースが含まれる場合は、引用符で囲みます。
| 求めたいもの | 数式 | 集計方法 | カテゴリ別の結果(周辺機器/文具/用紙) |
|---|---|---|---|
| 平均単価(金額の合計 ÷ 数量の合計) | =SUM(金額)/SUM(数量) |
カスタム | 1,727.27/103.31/466.67 |
| 1件あたりの金額 | =SUM(金額)/COUNTA(品名) |
カスタム | 11,400/4,683.33/9,800 |
| 品目1種類あたりの金額 | =SUM(金額)/COUNTUNIQUE(品名) |
カスタム | 14,250/7,025/24,500 |
結果は Python で同じ計算をした値です(周辺機器は金額 57,000・数量 33・5件・4種類、文具は 28,100・272・6件・4種類、用紙は 49,000・105・5件・2種類)。
平均単価は「単価の列を作って AVERAGE」ではなく「合計 ÷ 合計」で求めます。 行ごとの単価を平均すると、数量が少ない行も多い行も同じ重みになり、全体の単価とずれます。カスタムを選ぶのは、数式の中で SUM などの集計をすでに書いているためです。
GETPIVOTDATA の書き方
ピボットテーブルの中の値を、別のセルから取り出す関数です。行や列の並びが変わっても、同じ項目の値を取り出せます。
GETPIVOTDATA(値の名前, ピボットテーブルのセル, [元の列, ...], [ピボットのアイテム, ...])
| 引数 | 書くもの |
|---|---|
| 値の名前 | ピボットテーブルに表示されている値の見出し。二重引用符で囲むか、その文字が入ったセルを参照する |
| ピボットテーブルのセル | ピボットテーブル内のセル。公式ヘルプでは左上のセルが推奨されています |
| 元の列 | 元データの列の見出し(例:部署) |
| ピボットのアイテム | その列の中で取り出したい項目(例:営業) |
ピボットテーブルが「ピボット」というシートの A1 から始まり、行=部署、列=カテゴリ、値=金額(SUM)の場合の書き方です。値の見出しが入っているセルを B1 とします。
総計を取り出す
=GETPIVOTDATA(ピボット!B1, ピボット!A1)
営業の合計を取り出す
=GETPIVOTDATA(ピボット!B1, ピボット!A1, "部署", "営業")
営業の用紙を取り出す
=GETPIVOTDATA(ピボット!B1, ピボット!A1, "部署", "営業", "カテゴリ", "用紙")
サンプルデータでは、順に 134,100、52,000、22,500 が対応する値です。
公式ヘルプに書かれている注意点は3つです。
- 値の名前は、表示されているとおりに指定する。 値が複数あるときは、それぞれの見出しを正確に書きます。文字を打つかわりに見出しのセルを参照すると、表記のずれを避けられます。
- 取り出す値は、ピボットテーブルに表示されている必要がある。 フィルタで隠した項目や、枠に置いていない項目は取り出せません。
- 見出しをカスタムの名前に変えた場合は、その名前で指定する。
行を足しても範囲に入る指定と、範囲の変更
ピボットテーブルは、作成時に指定した範囲を集計します。A1:F17 で作った場合、18行目に追加したデータは範囲の外です。
範囲を変えるには、[編集] でサイドパネルを開き、データ範囲を選択するアイコンから指定し直します。あとから行が増える表は、最初から列全体(例:発注!A:F)を範囲にしておくと、追加のたびに直さずに済みます。
列全体を範囲にすると、データが入っていない行も集計の対象に入ります。Python で、サンプルデータに空の行を3行足して部署別に集計すると、「部署が空」という1つのグループが増えました。
部署 金額の合計 行数
営業 52000 6
総務 36000 5
開発 46100 5
(空) 0 3
ピボットテーブルで見出しが空の行が出たときは、[フィルタ] の横の [追加] で「部署」を選び、[値でフィルタ] で空の項目のチェックを外します。
うまくいかないときの症状別対処表
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 日付のセルを右クリックしても日付グループを作れない | 日付が文字列として入っている | 下の「日付が文字列かどうかの確かめ方」で直す |
| 行の見出しが空の行が出る | 範囲にデータのない行が含まれている | [フィルタ] に同じ項目を追加し、[値でフィルタ] で空の項目を外す |
| 追加したデータが集計に入らない | 追加した行が範囲の外にある | [編集] → データ範囲を指定し直す。列全体を範囲にしておく |
| 見出しのない列がある | 列ごとに見出しが必要(公式ヘルプ) | 元データの1行目に見出しを入れてから範囲を指定する |
| 合計が 0 になる、または小さい | 数値が文字列として入っている | =VALUE(E2) で数値にした列を作り、その列を値に置く |
| 件数が 0 になる | 文字の列を COUNT で数えている | 集計方法を COUNTA にする |
| 月別にしたら別の年の同じ月が合算された | 「月」でグループ化している | 「年と月」でグループ化し直す |
| 総計の行・列を表示したくない | [総計を表示] がオン | [行]・[列] の項目の [総計を表示] をオフにする |
| GETPIVOTDATA がエラーになる | 値の名前が表示と違う、または取り出す項目が表示されていない | 値の見出しセルを参照する。フィルタで隠していないか確かめる |
| 元データの見出しを変えたら項目名が変わった | 見出しの変更が反映された | サイドパネルで「以前の名前(新しい名前)」の形で表示される。値や数式で使っている名前を確かめる |
| 作成時に集計表の候補が自動で入る | ピボットテーブルの候補が有効 | [ツール] → [候補の管理] → [ピボット テーブルの候補を有効にする] をオフにする |
| セルの内訳を見たい | ― | [編集] を押したあと、ピボットテーブルのセルをダブルクリックすると、元データの該当行が新しいシートに表示される |
日付が文字列かどうかの確かめ方
日付は内部では数値(通し番号)として扱われます。空いているセルに次の式を入れると判定できます。
=ISNUMBER(A2)
TRUE なら日付(数値)、FALSE なら文字列です。文字列だった場合は、作業用の列に DATEVALUE で日付に直した値を作り、その列を行に置きます。
=DATEVALUE(A2)
DATEVALUE は通し番号の整数を返すので、セルの表示形式を日付にします。LibreOffice Calc で、文字列の 2026-07-03 が入ったセルに対して確かめた結果は次のとおりです。
| 数式 | 結果 |
|---|---|
=ISNUMBER(A2) |
FALSE |
=DATEVALUE(A2) |
46206(表示形式を日付にすると 2026-07-03) |
=TEXT(DATEVALUE(A2),"yyyy-mm") |
2026-07 |
公式ヘルプには、DATEVALUE が認識する日付の形式は地域と言語の設定によって変わること、数値(すでに日付になっているセル)を渡すとエラーになることが書かれています。
ピボットテーブル・QUERY の pivot 句・SUMIFS の違いと選び方
同じクロス集計は、数式でも作れます。
QUERY の pivot 句(部署×カテゴリの金額合計)
=QUERY(発注!A1:F17, "select B, sum(F) group by B pivot C", 1)
SUMIFS(H列に部署、1行目にカテゴリを並べておき、I2 に入れてコピー)
=SUMIFS(発注!$F$2:$F$17, 発注!$B$2:$B$17, $H2, 発注!$C$2:$C$17, I$1)
SUMIFS の式は LibreOffice Calc で検算し、開発×周辺機器が 38,000、総務の合計が 36,000 になることを確かめています。
| 項目 | ピボットテーブル | QUERY の pivot 句 | SUMIFS |
|---|---|---|---|
| 作り方 | 操作(4枠に項目を置く) | 数式1つ | 数式を表の形に並べる |
| 元データが変わったとき | 範囲内なら集計に反映される | 数式なので再計算される | 数式なので再計算される |
| 項目(部署など)が増えたとき | 行・列が自動で増える | 行・列が自動で増える | 見出しを自分で足す |
| 並べ替えの自由度 | [順序]・[並べ替え] で設定、見出しのドラッグでも動かせる | order by 句で指定 | 見出しを置いた順(自由) |
| 表の形の自由度 | 4枠で決まる形 | 句で決まる形 | 好きなレイアウトにできる |
| 日付を月別にまとめる | 右クリックで日付グループ | 月を取り出す列や関数が必要 | 月初と月末の条件を書く |
| 内訳の確認 | セルのダブルクリックで元の行を表示 | ― | ― |
| 向いている人 | 数式を書かずに見方を何度も変えたい | 条件や列を数式で管理したい | 決まった様式の帳票に数字を入れたい |
| 条件 | 選ぶもの |
|---|---|
| まずデータの傾向を見たい。切り口を何度も変える | ピボットテーブル |
| 月別・四半期別にすばやくまとめたい | ピボットテーブル(日付グループ) |
| 集計表を別の数式から参照し続ける | QUERY の pivot 句、または ピボットテーブル+GETPIVOTDATA |
| 見出しの順番やレイアウトが決まっている報告書 | SUMIFS |
| 集計の条件を、セルの値で切り替えたい | QUERY または SUMIFS |
| 共有相手が数式に慣れていない | ピボットテーブル |
確かめて分かったこと
- 作成のメニューは [挿入] の中にある。 公式ヘルプの手順は [挿入] → [ピボット テーブル] です。
- 日付グループの種類は、操作のヘルプには一覧がなく、API リファレンスに 15 種類が定義されている。 「月」と「年と月」は別の種類で、複数年のデータでは結果が変わります。
- 計算フィールドで使える集計は SUM とカスタムの2つ。 API リファレンスにも、数式を指定した値では SUM と CUSTOM だけが使えると書かれています。
- 割合表示は行・列・総計の3種類。 「前月比」のような比較は表示方法にはないので、計算フィールドや別の数式で求めます。
- 列全体を範囲にすると、空の行が1つのグループになる。 Python で同じ集計をすると、空の見出しの行が1行増えました。フィルタで外せます。
- GETPIVOTDATA は、ピボットテーブルに表示されている値だけを取り出せる。 値の名前は見出しのセルを参照すると表記がずれません。
よくある質問
Q. ピボットテーブルとは何ですか? A. 一覧形式のデータを、行・列・値・フィルタの4つの枠に項目を置くだけで集計表にする機能です。元のデータは変更されず、置く項目を入れ替えると集計の切り口を変えられます。
Q. ピボットテーブルで日付を月ごとにまとめるにはどうすればよいですか? A. 日付列を行に置き、ピボットテーブル上の日付のセルを右クリックして「ピボット日付グループを作成」を選びます。複数の年があるデータでは「年と月」の単位を選びます。
Q. ピボットテーブルと QUERY 関数の違いは何ですか? A. ピボットテーブルは操作で作り、QUERY は数式で作ります。切り口を何度も変えて眺めるならピボットテーブル、集計の条件を数式やセルの値で管理したいなら QUERY が合います。
Q. データを追加したのにピボットテーブルに反映されないときは? A. 追加した行がピボットテーブルの範囲の外にあります。[編集] からデータ範囲を指定し直すか、最初から列全体(A:F など)を範囲にしておきます。
Q. ピボットテーブルで割合を表示するにはどうすればよいですか? A. [値] に置いた項目の [表示方法] を [デフォルト] から割合の表示に切り替えます。行の合計・列の合計・総計のどれを分母にするかを選べます。
まとめ
- ピボットテーブルは、行・列・値・フィルタの4枠に何を置くかを決めれば作れる。 行と列に分類、値に数値を置く。
- 作成は [挿入] → [ピボット テーブル]。 元データは全列に見出しを付け、1行1件にする。
- 月別は、日付のセルを右クリックして「ピボット日付グループを作成」。 複数年なら「年と月」。
- 件数は COUNTA、合計は SUM、割合は [表示方法]。
- 平均単価のような独自の計算は計算フィールドで、「合計 ÷ 合計」をカスタムで書く。
- 行が増える表は列全体を範囲にし、空の行はフィルタで外す。
- 数式で作るなら QUERY の pivot 句か SUMIFS。 切り口を変えるならピボットテーブル、様式が決まっているなら SUMIFS。
参考・出典
いずれも 2026-10-06 に確認しました。
- Google ドキュメント エディタ ヘルプ「ピボット テーブルを作成、使用する」 https://support.google.com/docs/answer/1272900?hl=ja
- Google ドキュメント エディタ ヘルプ「ピボット テーブルをカスタマイズする」 https://support.google.com/docs/answer/7572895?hl=ja
- Google ドキュメント エディタ ヘルプ「GETPIVOTDATA」 https://support.google.com/docs/answer/6167538?hl=ja
- Google ドキュメント エディタ ヘルプ「DATEVALUE」 https://support.google.com/docs/answer/3093039?hl=ja
- Google ドキュメント エディタ ヘルプ「QUERY 関数」 https://support.google.com/docs/answer/3093343?hl=ja
- Google Sheets API リファレンス「Pivot tables」 https://developers.google.com/workspace/sheets/api/reference/rest/v4/spreadsheets/pivot-tables
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「スプレッドシートのピボットテーブルの使い方|集計と日付グループ化」
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RJCは、Web・モバイル・AIを活用した開発プロジェクトで、テックリードやPM・PMOも活躍するシステム開発会社です。会社を知る、待遇を確かめる、話を聞いてみる。気になるところ見てみてください!
- 127日年間休日
- 12時間平均残業時間
- 毎日ガチャ遊びココロも大切にする福利厚生。アマギフなどの賞品ラインナップ!
ほかにも、チケットレストラン、書籍読み放題、2年ごとの慰労報奨(休暇 or 金一封)、11期連続の黒字決算。