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Claude Haiku 5.5とは|料金・effort・10万トークンの境目
結論
Claude Haiku 5.5 は、Anthropic が2026年10月7日に公開した Claude でいちばん速く安い小型モデルです。入力100万トークンあたり0.10ドル・出力0.50ドルから使えますが、プロンプトが10万トークンを超えたリクエストは単価が5倍になります。モデル ID は claude-haiku-5-5、effort(考える量)は5段階で既定は medium です。
この記事でわかること
- 料金・コンテキスト長・effort・提供先・モデル ID を公式で確かめた表
- 10万トークンの境目で金額が跳ねる計算と、分割・キャッシュでの差
- anthropic 2.5.0 で確かめた呼び出し方と、移行でつまずく5つの実物
この記事で実際に動かしたもの:Python 用の anthropic SDK 2.5.0 を作業用の venv に入れ、127.0.0.1 に立てた自作のモック(Messages API の形だけを返すサーバー)に Haiku 5.5 宛てのリクエストを送り、SDK が組み立てる JSON・ヘッダー・例外・再送の様子を記録しました。料金は公式の単価で自作の計算スクリプトを動かしています。本物の API には接続していないため、モデルの回答の質や速さは測っていません。
flowchart TD
A{複雑な実装や<br>長いエージェント?}
A -->|はい| O[Opus 5.5]
A -->|いいえ| B{件数が多い<br>速さが大事?}
B -->|いいえ| S[Sonnet 5.5]
B -->|はい| C{10万トークン以下に<br>収まる・分けられる?}
C -->|いいえ| S
C -->|はい| H[Haiku 5.5<br>effort low か medium]
よく調べられることの答えを先にまとめます。
| 知りたいこと | 答え | 詳しい節 |
|---|---|---|
| Claude Haiku 5.5 とは | 2026年10月7日公開の小型モデル。分類・抽出・振り分け・サブエージェント向け | Claude Haiku 5.5とは |
| Haiku 5.5 の料金 | 10万トークン以下は入力0.10ドル・出力0.50ドル、超えると0.50ドル・2.50ドル | Claude Haiku 5.5の料金 |
| Haiku 4.5 よりどれだけ安い | 公式発表で平均約75%減。10万以下は約90%減、超えると約50%減 | 料金の計算例 |
| コンテキスト長 | 100万トークン。最大出力12万8千トークン | コンテキスト長と最大出力 |
| effort の指定 | output_config={"effort": "low"}。5段階、既定は medium |
effortとは |
| モデル ID | claude-haiku-5-5(Bedrock は anthropic.claude-haiku-5-5) |
モデルIDと提供先 |
| Haiku 4.5 のコードが動かない | temperature・budget_tokens・プリフィルは400エラー。読み方も変える | Haiku 4.5から移行するとき |
| Claude の最新モデルでどれを選ぶ | 迷ったら Opus 5.5、件数の多い定型処理は Haiku 5.5 | 使い分け(判断表) |
確認環境:Ubuntu 24.04.5 LTS(2 CPU)の上で、Python 3.13.18 の venv に anthropic 2.5.0(PyPI、2026年11月4日公開)と型チェックの mypy 2.4.1 を入れました。SDK の接続先を base_url="http://127.0.0.1:18284" にして、自作のモック(Python 標準の http.server で Messages API の応答の形だけを返すもの)にリクエストを送り、送られた本文・ヘッダー・再送の時刻をログに記録しています。API キーはダミーで、環境変数は env -i で外しています。料金・コンテキスト長・effort・提供先・モデル ID・移行の注意は、Anthropic の公式ドキュメント(platform.claude.com/docs の Models overview・Haiku 5.5 の概要と移行ガイド・Pricing・Effort・Haiku 5.5 のプロンプトの書き方・Release notes)と公式発表(anthropic.com の Introducing Claude Haiku 5.5)、Claude Code の公式ドキュメント(Model configuration)で確かめました。本物の API・Claude アプリ・各クラウドの画面は操作しておらず、そこで返るエラーの文言やモデルの回答の質は公式ドキュメントの範囲です。図は mermaid で描画を確かめています(確認日 2026年11月5日)。
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「Claude Haiku 5.5とは|料金・effort・10万トークンの境目」
Claude Haiku 5.5とは(何が・いつ・誰に・いくらで)
この節では、Claude Haiku 5.5 がどんなモデルで、いつから、どこで、いくらで使えるのかが1枚の表で分かります。
Claude Haiku 5.5 は、Claude の4つの最新モデル(Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5)のうち、いちばん速く、いちばん安いモデルです。公式ドキュメントは用途を「分類・抽出・振り分けのような、件数が多く待ち時間に敏感な作業」と書き、公式発表は「これまでに公開した中で最も安く、最も速く、最も賢い小型モデル」と紹介しています。Haiku の系統で初めて effort(考える量の調整)に対応したのも大きな変化です。
| 項目 | 内容(2026年11月5日時点) |
|---|---|
| 何が | Claude Haiku 5.5。テキストと画像を受け取り、テキストを返す |
| いつ | 2026年10月7日公開。提供終了は「2027年10月7日より前にはしない」 |
| 誰に | 分類・抽出・要約・振り分け・サブエージェントなど、件数が多い処理を回す開発者 |
| どこで | Claude API、Claude Platform on AWS、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundry |
| いくらで | 100万トークンあたり入力0.10ドル・出力0.50ドルから(10万トークン超は5倍) |
| モデル ID | claude-haiku-5-5(日付の付かない固定の ID。別名は無い) |
| 知識の期限 | 2026年6月(信頼できる知識・学習データとも) |
Claude 全体のモデルの並びと世代の流れは、関連記事「Claudeモデル比較2026年10月版|Haiku 5.5〜Fable 5.1料金」で扱っています。この記事は Haiku 5.5 だけに絞り、料金の境目・effort・SDK での呼び方・移行の落とし穴を深く見ます。
Claude Haiku 5.5の料金(10万トークンで変わる単価)
この節では、Haiku 5.5 の料金表と、ほかのモデルにはない「プロンプトの長さで単価が変わる」決まりの読み方が分かります。
Haiku 5.5 の単価は、1回のリクエストのプロンプトが10万トークン以下か、それを超えるかで2段階に分かれます。超えたリクエストは、入力・出力・キャッシュのすべてが5倍の単価になります。単位は100万トークンあたりの米ドルです。
| 種類 | 10万トークン以下 | 10万トークン超 | Haiku 4.5(参考) |
|---|---|---|---|
| 入力 | 0.10ドル | 0.50ドル | 1ドル |
| 出力 | 0.50ドル | 2.50ドル | 5ドル |
| キャッシュ書き込み(5分) | 0.125ドル | 0.625ドル | 1.25ドル |
| キャッシュ書き込み(1時間) | 0.20ドル | 1ドル | 2ドル |
| キャッシュ読み取り | 0.01ドル | 0.05ドル | 0.10ドル |
| Batch API(入力/出力) | 0.05ドル/0.25ドル | 0.25ドル/1.25ドル | 0.50ドル/2.50ドル |
公式の Pricing は、境目の数え方を次のように書いています(要旨)。
プロンプトの長さには、キャッシュの読み取りと書き込みを含むすべての入力トークンを数える。リクエストは1回ずつ判定され、境目を超えたリクエストは、一部がキャッシュから読まれていても高い単価になる。
1判定はリクエストごと
月の合計ではなく、1回のリクエストのプロンプトが10万トークンを超えたかで決まる。前のリクエストの単価は変わらない。
2キャッシュも長さに数える
キャッシュから読んだ9万トークンと新しい2万トークンなら、合計11万で高い単価になる。
3出力も5倍になる
境目を超えたリクエストは、出力も0.50ドルから2.50ドルに上がる。思考の分も出力に数える。
ほかの割引・上乗せも Haiku 5.5 に重なります。Batch API は入力・出力とも50%引きで、長さの2段階の上に重なります。inference_geo: "us"(米国内だけで推論)は全項目が1.1倍で、10万トークン超の単価にもかかります。公式の Pricing では、Fast mode(出力を速くする設定)の表に Haiku 5.5 は載っていません。Amazon Bedrock と Google Cloud(Google が運営する側)の価格はそれぞれのクラウドの価格ページで決まり、リージョンを限定したエンドポイントはグローバルより10%高い、と公式は書いています。
プランの料金(Pro・Max・Ultra など)と API の請求の関係は、関連記事「Claudeの仕組みと使い方8選|effort・OpusとSonnetの使い分け」でも触れています。公式発表によると、Haiku 5.5 の公開と同時に、Max に月100ドル、Ultra に月200ドル、Team に最大500ドル(メンバーで共有)の API クレジットが毎月付くようになりました。
料金の計算例(分類1万件・長文要約・キャッシュ)
この節では、公式の単価で自作の計算スクリプトを動かし、Haiku 5.5 の金額が「境目」「分割」「キャッシュ」「Batch」でどう変わるかが実際の数字で分かります。
10万トークンを1トークン超えるだけで、そのリクエストの金額は約5倍になりました。長い資料を扱うときは、分けて10万トークン以下に収めるかどうかで金額が大きく変わります。
計算に使ったスクリプトです。単価は公式の Pricing の値(2026年11月5日時点)をそのまま入れています。
# 100万トークンあたりのドル:入力, 出力, キャッシュ書き込み(5分), キャッシュ読み取り
P = {
"haiku-5-5": (0.10, 0.50, 0.125, 0.01),
"haiku-5-5L": (0.50, 2.50, 0.625, 0.05), # プロンプトが10万トークン超
"sonnet-5-5": (2.00, 10.0, 2.50, 0.10),
"opus-5-5": (4.00, 20.0, 5.00, 0.20),
"haiku-4-5": (1.00, 5.00, 1.25, 0.10),
}
def cost(model, inp, out, cw=0, cr=0, batch=False, geo_us=False):
if model == "haiku-5-5" and inp + cw + cr > 100_000: # キャッシュも長さに数える
model = "haiku-5-5L"
i, o, w, r = P[model]
usd = (inp * i + out * o + cw * w + cr * r) / 1e6
if batch: usd *= 0.5
if geo_us: usd *= 1.1
return usd
実行した結果です(ドル)。
== 境目(出力1,000トークン)
99,000 -> 0.010400
100,000 -> 0.010500
100,001 -> 0.052500
120,000 -> 0.062500
== 120,000を60,000×2に分けた場合: 0.0125
== 分類1万件(入力1,800・出力20)
haiku-5-5 1.9
sonnet-5-5 38.0
opus-5-5 76.0
haiku-4-5 (同じ文が約30%少ないトークン) 14.6154
haiku-5-5 キャッシュ読み(1,500) 0.55
haiku-5-5 Batch 0.95
haiku-5-5 inference_geo=us 2.09
== キャッシュ読み9万+新規2万(合計11万) 0.017
== 思考で出力が20→500になった場合 4.3
| 場面 | Haiku 5.5 | 比べた相手 | 読み取れること |
|---|---|---|---|
| プロンプト10万→10万1トークン(1回) | 0.0105→0.0525ドル | ― | 1トークンの差で5倍 |
| 12万トークンの資料(1回) | 0.0625ドル | 6万×2回で0.0125ドル | 分けると5分の1 |
| 問い合わせ分類1万件 | 1.90ドル | Sonnet 5.5 38ドル・Opus 5.5 76ドル | 20分の1・40分の1 |
| 同じ分類を Haiku 4.5 で | 1.90ドル | 14.62ドル | トークン増を入れても約87%安い |
| 指示1,500トークンをキャッシュ | 0.55ドル | キャッシュ無し1.90ドル | 書き込み分は別にかかる |
| Batch API で流す | 0.95ドル | 通常1.90ドル | 急がない処理は半額 |
| 思考で出力が500トークンに増えた | 4.30ドル | 出力20なら1.90ドル | effort で出力量が変わる |
Haiku 4.5 との比較では、公式の「同じ文章が Haiku 5.5 では約30%多くのトークンになる」を使い、Haiku 4.5 側のトークン数を1.3で割っています。結果の約87%減は、公式発表の「10万トークン以下のリクエストは約90%安い」と近い値です。最後の行のように、思考(thinking)の量で出力トークンが増えると金額も増えるため、分類のような短い答えの作業では effort を low にして出力を小さく保つことが金額にも効きます。
Haiku 5.5 に長い資料を渡すとき
キャッシュから読んだ分も長さに数える点に注意
コンテキスト長・最大出力・知識の期限
この節では、Haiku 5.5 に一度に渡せる量と返せる量、そして Haiku 4.5 から増えたトークン数の数え方が分かります。
コンテキスト長は100万トークン、最大出力は12万8千トークンで、ほかの3つの最新モデルと同じです。Message Batches API では、ベータのヘッダー output-300k-2026-03-24 を付けると出力を30万トークンまで伸ばせます。
| 項目 | Haiku 5.5 | メモ |
|---|---|---|
| コンテキスト長 | 100万トークン | ただし10万トークン超は高い単価 |
| 最大出力 | 12万8千トークン | Batch はベータで30万トークン |
| 入力の種類 | テキスト・画像 | 出力はテキスト |
| キャッシュできる最小の長さ | 512トークン | これより短いとキャッシュされない |
| トークナイザー | Claude 4.7 以降と同じ新しいもの | Haiku 4.5 より約30%多く数える |
| 画像 | 高解像度の区分 | 長辺2,576ピクセルまで縮小しない |
画像は、Haiku 4.5 の「長辺1,568ピクセル」から Haiku 5.5 では「長辺2,576ピクセル」まで縮小されずに渡るようになりました。移行ガイドは「2,000×1,500ピクセルの画像は、Haiku 5.5 では Haiku 4.5 の約2.5倍の画像トークンになる」と書いています。画像を多く送る処理は、トークン数を数え直してから見積もります。
トークン数は、API の無料のトークン計測(count_tokens)に model="claude-haiku-5-5" を指定して数えるのが正確です。Haiku 4.5 で数えた値をそのまま使うと、約30%少なく見積もることになります。
effortとは(Haiku 5.5で選べる5段階と既定値)
この節では、effort の5段階の意味と、Haiku 5.5 でどの段階を選べばよいかの目安が、公式の説明から分かります。
effort は「その応答にどれだけ手間をかけるか」をモデルに伝える設定で、Haiku 5.5 では low・medium・high・xhigh・max の5段階すべてを選べます。既定は medium です(Opus 5.5 と同じで、Sonnet 5.5 の既定は high)。公式は effort を「厳密なトークンの上限ではなく、振る舞いの合図」と説明しています。
- 1low:いちばん安く速いチャット・短いツール作業・件数の多い単純な処理。長いエージェントでは検索や確認を飛ばしやすい
- 2medium:既定。まずここから公式は「エージェント的なコーディングを含め、多くの作業はここから始める」と書く
- 3high:知識作業・長めのエージェント指示を厳密に守らせたいときにも向く
- 4xhigh:長時間の作業評価で質の向上が費用に見合うときだけ。Sonnet 5.5 とも比べる
- 5max:制約なしの最大トークンの消費に上限を設けない。思考をオフにできない
Haiku 5.5 のプロンプトの書き方の公式ページには、effort について次の記述があります。
- low から medium に上げると、長いエージェントで作業を途中でやめる割合が約半分になったが、出力トークンは2倍以上になった(Anthropic の試験)。
- low と medium では、コードを直したあとに確認を実行しないまま「完了」と報告することがある。テスト・型チェック・ビルドなど本当の確認を求める段落をプロンプトに足す。
- xhigh の複数ターンのチャットでは、答えを全部思考の中に書き、見える文が空のまま終わることがある。空の返答を確かめる。
- トップレベルの effort を会話の途中で変えると、プロンプトキャッシュが作り直しになる。
会話の途中で effort だけを変えたいときは、ベータのヘッダー mid-conversation-output-config-2026-07-01 を付け、messages の中に {"role": "system", "content": [], "output_config": {"effort": "low"}} を入れます。この形ならキャッシュは保たれます。Haiku 5.5 は Claude API でこのベータに対応しています。手元の SDK で送った実物は後の節に載せます。
思考(adaptive thinking)とmax_tokensの関係
この節では、Haiku 5.5 の思考が既定でオンになっている意味と、max_tokens を小さくしすぎたときに起きることが分かります。
Haiku 5.5 は adaptive thinking(必要なときだけ考える方式)が既定でオンで、思考の量は effort で調整します。Haiku 4.5 の thinking: {"type": "enabled", "budget_tokens": N} は Haiku 5.5 では400エラーになります。
Haiku 4.5 まで
思考は既定でオフ。budget_tokens で量を決める
応答の最初のブロックが答えの文
temperature・プリフィルが使えた
Haiku 5.5
思考は既定でオン。量は effort で調整
先頭に thinking ブロックが来ることがある
temperature・プリフィルは400エラー
公式の移行ガイドとプロンプトの書き方のページから、実装で効く点をまとめます。
- 思考は max_tokens に数える:max_tokens は「思考と答えを合わせた出力全体の上限」です。小さすぎると、thinking ブロックのあと答えの文が出る前に
stop_reason: "max_tokens"で止まります。上限は12万8千トークンまで設定できます。 - 思考の中身は既定で空:thinking ブロックの
thinking欄は既定で空で、署名(signature)だけが返ります。要約を見たいときはthinking: {"type": "adaptive", "display": "summarized"}にします。 - 思考をオフにできる段階:
thinking: {"type": "disabled"}は low・medium・high では使えますが、xhigh・max では400エラーになります。 - ツールを強制すると思考しない:
tool_choiceで any や特定のツールを指定すると、応答はツール呼び出しから始まり thinking ブロックはありません。考えさせたいときは auto にして、いつツールを使うかをプロンプトに書きます。 - 思考ブロックは作ったアカウントでだけ有効:別のアカウントから送り返すと、API はそのブロックをエラー無しで捨てます。保存した会話は、作ったアカウントで再生します。
- 会話は追記だけにする:思考ブロックを送り返すとき、system・tools・前のメッセージを変えると、2026年8月31日以降に作られたアカウントでは400エラーになります。
思考ブロックの扱いは Opus 5.5・Sonnet 5.5 とも関係します。公式によると、Haiku 5.5 は Opus 5.5・Sonnet 5.5 の思考ブロックを読まずに捨てますが、Claude API と Google Cloud(Google が運営する側)では Opus 5.5・Sonnet 5.5 が Haiku 5.5 の思考ブロックを読めます。モデルを切り替える会話では、この向きを意識します。
モデルIDと提供先(Claude Platform・Bedrock・Google Cloud・Foundry)
この節では、Haiku 5.5 を使える場所と、それぞれで指定するモデル ID が分かります。
モデル ID は Amazon Bedrock だけが anthropic.claude-haiku-5-5 で、ほかはすべて claude-haiku-5-5 です。Haiku 4.5 のような日付付きの ID や別名はありません。
| 提供先 | Haiku 5.5 の ID | Haiku 4.5 の ID(移行前) |
|---|---|---|
| Claude API | claude-haiku-5-5 |
claude-haiku-4-5 など |
| Claude Platform on AWS | claude-haiku-5-5 |
claude-haiku-4-5 |
| Amazon Bedrock | anthropic.claude-haiku-5-5 |
anthropic.claude-haiku-4-5 |
| Google Cloud(Anthropic が運営) | claude-haiku-5-5 |
claude-haiku-4-5-20251001 |
| Google Cloud(Google が運営) | claude-haiku-5-5 |
claude-haiku-4-5@20251001 |
| Microsoft Foundry | claude-haiku-5-5 |
claude-haiku-4-5 |
手元の anthropic 2.5.0 の型定義(types/model_param.py)でも、"claude-haiku-5-5" がモデルの候補の先頭に入っていました。Priority Tier(優先して処理する契約)は Haiku 5.5 では使えない、と移行ガイドに書かれています。Haiku 4.5 で Priority Tier を契約している組織は、切り替える前に確かめます。Bedrock から Python で Claude を呼ぶ方法は、関連記事「Bedrock Python入門|Converse APIでClaudeを呼ぶ」で扱っています。
Python SDKでHaiku 5.5を呼ぶ(127.0.0.1のモックで確認)
この節では、anthropic SDK で Haiku 5.5 を呼ぶコードと、そのとき SDK が実際に送る JSON・ヘッダーが、手元のモックの記録で分かります。
effort はトップレベルの output_config={"effort": "low"} で指定し、答えは type == "text" のブロックから取り出します。手元では次の順で確かめました。
作業用の venv に SDK を入れる
python3 -m venv venv のあと pip install anthropic==2.5.0。依存は httpx2・pydantic 2.14.2 などで、venv 全体(pip を含む)は約60MBでした。
接続先をモックに向ける
anthropic.Anthropic(api_key="ダミー", base_url="http://127.0.0.1:18284")。本物の API には接続していません。
effort を low にして分類を頼む
モデル ID と output_config を指定して messages.create を呼ぶ。
モックの記録で送信内容を見る
モックは受け取った本文とヘッダーを1行の JSON でログに書く。
import anthropic
client = anthropic.Anthropic(api_key="dummy-key-for-mock", base_url="http://127.0.0.1:18284")
resp = client.messages.create(
model="claude-haiku-5-5",
max_tokens=1024,
output_config={"effort": "low"},
system="問い合わせを「請求」「技術」「その他」のどれか1つに分類し、カテゴリ名だけを返す。",
messages=[{"role": "user", "content": "先月の請求書が二重に届きました。"}],
)
print("stop_reason:", resp.stop_reason)
print("blocks:", [b.type for b in resp.content])
text = next(b.text for b in resp.content if b.type == "text")
print("answer:", text)
print("usage:", resp.usage.input_tokens, resp.usage.output_tokens)
実行結果です。応答の中身(thinking と text のブロック、usage の数字)はモックが返した固定の値で、本物のモデルの答えではありません。
stop_reason: end_turn
blocks: ['thinking', 'text']
answer: カテゴリ: 請求
usage: 1234 56
このときモックが受け取ったヘッダーと本文です。
{
"path": "/v1/messages",
"hdr": {
"x-stainless-retry-count": "0",
"user-agent": "Anthropic/Python 2.5.0",
"anthropic-version": "2026-10-21"
},
"body": {
"max_tokens": 1024,
"messages": [{"role": "user", "content": "先月の請求書が二重に届きました。"}],
"model": "claude-haiku-5-5",
"output_config": {"effort": "low"},
"system": "問い合わせを「請求」「技術」「その他」のどれか1つに分類し、カテゴリ名だけを返す。"
}
}
anthropic 2.5.0 は API バージョン 2026-10-21 を送っていました。公式のリリースノートによると、2026年10月21日に出た Python SDK 2.0.0 からこの API バージョンが既定になり、SDK の側にも互換性のない変更が入っています。1.x から上げるときは、リリースノートを読んでから上げます。
会話の途中で effort を変えるベータと、米国内だけで推論する指定も送ってみました。モックの記録です(messages は省略)。
{'anthropic-version': '2026-10-21', 'anthropic-beta': 'mid-conversation-output-config-2026-07-01'} {"max_tokens": 1024, "model": "claude-haiku-5-5", "output_config": {"effort": "medium"}}
{'anthropic-version': '2026-10-21'} {"max_tokens": 1024, "model": "claude-haiku-5-5", "inference_geo": "us"}
ベータは client.beta.messages.create(..., betas=[...]) で呼ぶと anthropic-beta ヘッダーが付きました。inference_geo は本文にそのまま入ります。SDK の基本の使い方(ストリーミング・ツール・画像)は、関連記事「Claude API Python入門|Anthropic SDKコピペレシピ集」で扱っています。
自分で確かめる:送っている JSON を見る
自分のコードがどこへ何回送っているかは、接続先を手元に向けると1行で確かめられます。別のターミナルで python3 -m http.server 18285 --bind 127.0.0.1 を起動し、base_url をそこへ向けて呼ぶと、標準の http.server は POST を受け付けないため501を返し、ターミナルに次の行が出ました。
127.0.0.1 - - [05/Nov/2026 04:41:57] code 501, message Unsupported method ('POST')
127.0.0.1 - - [05/Nov/2026 04:41:57] "POST /v1/messages HTTP/1.1" 501 -
127.0.0.1 - - [05/Nov/2026 04:41:57] code 501, message Unsupported method ('POST')
127.0.0.1 - - [05/Nov/2026 04:41:57] "POST /v1/messages HTTP/1.1" 501 -
127.0.0.1 - - [05/Nov/2026 04:41:58] code 501, message Unsupported method ('POST')
127.0.0.1 - - [05/Nov/2026 04:41:58] "POST /v1/messages HTTP/1.1" 501 -
SDK は5xx の応答を2回再送してから、HTTPNotImplementedError を出して止まりました。送り先のパスが /v1/messages であることと、再送で合計3回届くことがここで分かります。本文まで見るには、この記事のモックのように受け取った本文を書き出す小さなサーバーを使います。
自分で確かめる:SDK の版と型
ターミナルで python -c "import anthropic; print(anthropic.__version__)" を実行すると、使っている SDK の版が出ます。effort の候補は anthropic/types/output_config_param.py に Literal["low", "medium", "high", "xhigh", "max"] として書かれていました。
Haiku 4.5から移行するときに壊れる点
この節では、Haiku 4.5 向けのコードを Haiku 5.5 に切り替えるときに、エラーになる点と結果が変わる点を、公式の移行ガイドの順に確かめられます。
公式のリリースノートは「Haiku 4.5 向けのコードは Haiku 5.5 で壊れることがある」と明記しています。budget_tokens・temperature・top_p・top_k・アシスタントのプリフィルは、どれも400エラーになります。
- 1モデル ID を差し替える提供先ごとの ID は前の節の表。日付の付かない固定の ID
- 2トークン数と max_tokens・見積もりを数え直す同じ文で約30%増。思考も max_tokens に数える
- 3budget_tokens を adaptive と effort に変えるthinking は {"type": "adaptive"}、量は output_config.effort
- 4最初のブロックではなく type で答えを選ぶ先頭が thinking ブロックのことがある
- 5temperature・top_p・top_k を消す振る舞いはプロンプトで指示する
- 6最後がアシスタントのメッセージで終わらないようにする形式の指定は structured outputs か enum 付きのツールで
- 7stop_reason の refusal と max_tokens を処理するHaiku 5.5 にはサーバー側の代わりのモデルが無い
- 8computer use のツールを新しい形に変えるcomputer_20250124 は400エラー。computer_toolset_20260801 へ
移行ガイドにある前後の例です(Haiku 4.5 → Haiku 5.5)。
{
"model": "claude-haiku-5-5",
"max_tokens": 16000,
"thinking": { "type": "adaptive" },
"output_config": { "effort": "medium" },
"messages": [{ "role": "user", "content": "..." }]
}
移行前は "model": "claude-haiku-4-5" と "thinking": { "type": "enabled", "budget_tokens": 8000 } でした。Haiku 4.5 で思考を使っていなかった、または小さな budget で節約していた処理は、低い effort を選ぶ、と公式は書いています。Haiku 5.5 は簡単なリクエストでは思考を飛ばすこともあります。
プリフィル(アシスタントの書き出しを先に渡す方法)で形式をそろえていた処理は、置き換えが要ります。公式が挙げる置き換えは、出力の形式なら structured outputs か enum を持つツール、前置きを消したいなら system で「直接答える」と指示、途中からの続きならユーザーのメッセージに「前の応答は途中で切れた。続きから書く」と書いて渡す、です。Haiku 3.5 以前から移る場合は、コード実行ツールを code_execution_20250825 以降に、テキストエディターのツールを text_editor_20250728 に変えます。
よくあるエラー/つまずき(原文つき)
この節では、Haiku 5.5 を呼ぶコードで実際に出たエラーの原文と、SDK が止めずに送ってしまう誤りが分かります。
手元で出したエラーのうち3つは、API に届く前に Python の側で分かるものでした。一方で、budget_tokens や effort の綴りの誤りは SDK がそのまま送るため、本物の API で400エラーになります(API の文言は公式ドキュメントの範囲)。
確かめたコードの一部です。
r = c.messages.create(**base)
try:
print(r.content[0].text) # 先頭のブロックを答えとして読む
except AttributeError as e:
print("AttributeError:", e)
try:
c.messages.create(**base, temperature=0)
except TypeError as e:
print("TypeError:", e)
AttributeError: 'ThinkingBlock' object has no attribute 'text'
TypeError: Messages.create() got an unexpected keyword argument 'temperature'
effort に thinking の値の「adaptive」を書いた誤りは、実行時には何も言われずに送られました。mypy にかけると、呼び出しの型が合わないことが分かりました。
$ python bad.py
送信できた: end_turn
(モックが受け取った値){'effort': 'adaptive'}
$ mypy bad.py
bad.py:3: error: No overload variant of "create" of "Messages" matches argument types "str", "int", "dict[str, str]", "list[dict[str, str]]" [call-overload]
Found 1 error in 1 file (checked 1 source file)
(mypy 2.4.1。続けて出た候補のシグネチャの note は省略しています)
| 症状・原文 | 原因 | 直し方 | 手元で |
|---|---|---|---|
'ThinkingBlock' object has no attribute 'text' |
先頭のブロックを答えとして読んだ | b.type == "text" のブロックを探す |
出した |
unexpected keyword argument 'temperature' |
anthropic 2.5.0 の create に temperature の引数が無い | 消してプロンプトで指示する | 出した |
mypy の No overload variant of "create" |
effort に low〜max 以外を書いた | 5つの値から選ぶ。adaptive は thinking の値 | 出した |
| 答えが無く stop_reason が max_tokens | 思考で max_tokens を使い切った | max_tokens を大きくする・effort を下げる | モックで処理を確認 |
| stop_reason が refusal | 安全のための分類器が断った | 同じ内容の再送は避け、利用者に知らせる | モックで処理を確認 |
| budget_tokens で400エラー | 手動の思考の量の指定は Haiku 5.5 で使えない | adaptive と effort に変える | 公式(SDK は送信した) |
| プリフィルで400エラー | 最後がアシスタントのメッセージ | structured outputs かユーザーのメッセージへ | 公式 |
| disabled で400エラー | xhigh・max で思考をオフにした | thinking を書かないか adaptive にする | 公式 |
refusal と max_tokens は、モックにその stop_reason を返させて、コードの分岐が動くかを確かめました。どちらも content には thinking ブロックだけが入り、text ブロックはありません。
refusal -> refusal ['thinking']
short -> max_tokens ['thinking']
公式によると、refusal のときは stop_details.category に cyber・frontier_llm・bio・general_harms のどれかが入り、同じリクエストを再送してもたいていまた断られます。
混み合い(529)のときの再送
モックに2回続けて 529 overloaded_error を返させると、SDK は既定の設定のまま2回再送し、3回目で成功しました。モックの記録の時刻と、SDK が付けた再送の回数のヘッダーです。
1793853394.175 x-stainless-retry-count=0 → 529
1793853394.667 x-stainless-retry-count=1 → 529
1793853395.431 x-stainless-retry-count=2 → 200
after retries: end_turn 1.26s
再送の間隔は約0.49秒、約0.76秒で、合計1.26秒でした。既定の再送は2回なので、件数の多いバッチ処理では max_retries とタイムアウトを処理の性質に合わせて決め、急がない処理は Batch API に回すほうが安く確実です。
Opus 5.5・Sonnet 5.5との使い分け(判断表)
この節では、Claude の最新モデルの中で Haiku 5.5 を選ぶ場面と、Sonnet 5.5・Opus 5.5 に任せる場面が、公式の料金と説明に沿って分かります。
公式の Models overview は「迷ったら Opus 5.5 から始める」と書き、Haiku 5.5 は件数が多く待ち時間に敏感な作業向けとしています。公式発表も、複雑なエージェント的コーディングでは Sonnet 5.5・Opus 5.5 のほうが優れ、Haiku 5.5 は要約・圧縮・サブエージェントのような範囲の狭い作業に合う、と書いています。
| モデル | 入力/出力(100万トークン) | 速さ | 既定の effort | 公式の位置づけ |
|---|---|---|---|---|
| Opus 5.5 | 4ドル/20ドル | 中くらい | medium | 長いエージェント的コーディングと知識作業 |
| Sonnet 5.5 | 2ドル/10ドル | 速い | high | 速さと賢さの組み合わせ |
| Haiku 5.5 | 0.10ドル/0.50ドルから | いちばん速い | medium | 分類・抽出・振り分け |
| やりたいこと | 向くモデルと設定 | 理由 |
|---|---|---|
| 問い合わせ・ログ・レビューの分類(数千〜数万件) | Haiku 5.5・low・Batch | 1万件で約1ドル規模の試算。急がなければ半額 |
| 文書からの項目の抽出(JSON) | Haiku 5.5・medium+structured outputs | プリフィルの代わりに形式を固定できる |
| エージェントの下で動く検索・要約役 | Haiku 5.5・low か medium | 公式がサブエージェントの用途に挙げる |
| チャットの一次応答・案内 | Haiku 5.5・low(ルールの厳守は high) | 速さが体験に効く。公式は厳守に high をすすめる |
| 10万トークンを超える資料を一度に読ませる | 分割して Haiku 5.5、か Sonnet 5.5 | Haiku 5.5 は単価が5倍になる |
| 複雑な実装・長時間のエージェント | Opus 5.5(か Sonnet 5.5) | 公式が Haiku 5.5 より優れると明記 |
| 使うモデルが決まらない | Opus 5.5 で評価を作り、Haiku 5.5 で同じ評価を回す | 同じ評価で質と金額を比べて下げられるか決める |
サブエージェントに安いモデルを割り当てる考え方は、関連記事「Claude Codeサブエージェントの使い方|実測で見る委任とコンテキスト節約」で扱っています。
公式発表のベンチマーク(Anthropicの公表値)
この節では、Anthropic が公式発表で示した Haiku 5.5 のベンチマークの数字が、Haiku 4.5・Sonnet 5.5 と並べて分かります。
次の数字はすべて Anthropic の公表値で、手元で測ったものではありません。公式発表には他社のモデルの数字も載っていますが、この記事では Claude どうしの比較だけを載せます。
| ベンチマーク | Haiku 5.5 | Haiku 4.5 | Sonnet 5.5 |
|---|---|---|---|
| OSWorld 2.1(オフラインの一部) | 72.4% | 15.7% | 83.9% |
| Terminal-Bench 4.0 | 39.2% | 0.0% | 70.6% |
| Humanity's Last Exam(ツール無し) | 45.9% | 10.2% | 56.9% |
| Humanity's Last Exam(ツールあり) | 57.4% | 18.7% | 64.5% |
| Chartography(ツール無し) | 46.4% | 6.4% | 61.6% |
| GDPval-AA v2.1 | 1620 | 735 | 1840 |
どの項目でも Haiku 5.5 は Haiku 4.5 を大きく上回り、Sonnet 5.5 には届いていません。とくに Terminal-Bench(ターミナルでの作業)は Sonnet 5.5 との差が大きく、公式の「複雑なエージェント的コーディングは Sonnet 5.5・Opus 5.5」という説明と合っています。自分の作業でどうかは、こうした数字ではなく、自分のデータで作った評価で確かめるのが確実です。
Claude CodeでHaiku 5.5を使う
この節では、Claude Code で Haiku 5.5 を指定する方法と、提供先によって別名の指す先が違う点が分かります。
Claude Code の haiku という別名は、Anthropic API では Haiku 5.5 を指しますが、Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWS ではまだ Haiku 4.5 を指します。Claude Code の公式ドキュメント(Model configuration)の表でそう示されています。
| 提供先 | haiku の指す先 |
Haiku 5.5 を確実に使うには |
|---|---|---|
| Anthropic API | Haiku 5.5 | 別名のままでよい |
| Claude Platform on AWS | Haiku 4.5 | 完全なモデル名を指定 |
| Amazon Bedrock・Google Cloud | Haiku 4.5 | 完全なモデル名を指定 |
| Microsoft Foundry | Haiku 4.5 | 完全なモデル名を指定 |
公式ドキュメントは、特定の版に固定したいときは完全なモデル名を使うか、ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL のような環境変数を設定する、と書いています。Haiku 5.5 を使うには Claude Code v2.1.293 以降が必要で、Claude Code でも Haiku 5.5 の既定の effort は medium、思考はオフにできません。Claude Code のサブエージェントに Haiku を割り当てる書き方とコマンドは、前の節で挙げた関連記事にまとめています。
よくある質問
この節では、Claude Haiku 5.5 について検索でよく調べられる疑問に短く答えます。
Q. Claude Haiku 5.5 はいつ出ましたか? A. 2026年10月7日です。同じ日に、Sonnet 5.5 のキャッシュ読み取りの単価が100万トークンあたり0.20ドルから0.10ドルに下がりました。
Q. Haiku 5.5 の料金はいくらですか? A. 100万トークンあたり、プロンプトが10万トークン以下なら入力0.10ドル・出力0.50ドル、10万トークンを超えると入力0.50ドル・出力2.50ドルです。Batch API ならそれぞれ半額です。
Q. 「Haiku 4.5 より75%安い」は本当ですか? A. 公式発表の値で、平均の数字です。10万トークン以下のリクエストは約90%、超えるリクエストは約50%安く、新しいトークナイザーでトークン数が増える分も計算に入っている、と公式は書いています。手元の試算(分類1万件)では約87%安くなりました。
Q. 10万トークンの判定にキャッシュは含まれますか? A. 含まれます。キャッシュの読み取りと書き込みを含むすべての入力トークンで、リクエストごとに判定します。
Q. effort はどう指定しますか?
A. Messages API の output_config.effort に low・medium・high・xhigh・max のどれかを入れます。Python SDK なら output_config={"effort": "low"} です。ベータのヘッダーは要りません。
Q. Haiku 5.5 で思考をオフにできますか?
A. API では low・medium・high のときだけ thinking: {"type": "disabled"} でオフにできます。xhigh・max では400エラーになります。Claude Code では思考をオフにできません。
Q. temperature を0にして答えを安定させたいです。 A. Haiku 5.5 では temperature・top_p・top_k を送らないよう公式が案内しており、手元の anthropic 2.5.0 では temperature を渡すと TypeError になりました。形式をそろえたいなら structured outputs、分類なら enum を持つツールを使います。
Q. Haiku 4.5 はもう使えませんか? A. 2026年11月5日時点で、Haiku 4.5 は公式の料金表に載っており、API で指定できます。Haiku 5.5 には Priority Tier が無いため、それが要る処理は切り替えの前に確かめます。
Q. Claude のアプリ(claude.ai)で Haiku 5.5 を選べますか? A. Claude アプリのリリースノート(2026年10月7日)にも Haiku 5.5 の公開が載っていますが、どのプランでどう選べるかの記載は見つかりませんでした。この記事は API での使い方を中心に書いています。
Q. 日本語の文章は何トークンになりますか?
A. 公式は日本語の換算を示していません。正確な数は count_tokens に claude-haiku-5-5 を指定して数えます。Haiku 4.5 で数えた値より約30%多くなる、というのが公式の目安です。
まとめ
- Claude Haiku 5.5 は2026年10月7日公開の、Claude でいちばん速く安いモデル。モデル ID は
claude-haiku-5-5(Bedrock はanthropic.claude-haiku-5-5)、コンテキストは100万トークン、最大出力は12万8千トークン。 - 料金は入力0.10ドル・出力0.50ドルからだが、プロンプトが10万トークンを超えたリクエストは全項目5倍。キャッシュも長さに数え、判定はリクエストごと。手元の計算では10万1トークンで金額が約5倍になり、12万トークンを2つに分けると5分の1になった。
- effort は low〜max の5段階で既定は medium。分類のような短い作業は low、ルールを厳しく守らせたいなら high。思考は既定でオンで、max_tokens に数える。
- Haiku 4.5 からの移行では、budget_tokens・temperature・プリフィルが400エラー。手元の anthropic 2.5.0 では、先頭ブロックを読むと AttributeError、temperature は TypeError、effort の誤りは送信されて mypy で見つかった。
- 件数の多い分類・抽出・サブエージェントは Haiku 5.5、複雑な実装や長いエージェントは Opus 5.5・Sonnet 5.5。自分の評価で質と金額を比べて決める。
次に読むとよい記事です。Claude の全モデルの比較は関連記事「Claudeモデル比較2026年10月版|Haiku 5.5〜Fable 5.1料金」で、SDK の基本は関連記事「Claude API Python入門|Anthropic SDKコピペレシピ集」で扱っています。
参考・出典
確認日はいずれも 2026年11月5日です。
- Anthropic「Introducing Claude Haiku 5.5」:https://www.anthropic.com/claude-haiku-5-5
- Claude Platform Docs「Claude Haiku 5.5」(概要):https://platform.claude.com/docs/en/models/haiku-5-5/overview
- Claude Platform Docs「Claude Haiku 5.5 migration guide」:https://platform.claude.com/docs/en/models/haiku-5-5/migration-guide
- Claude Platform Docs「Models overview」:https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/models/overview
- Claude Platform Docs「Pricing」:https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing
- Claude Platform Docs「Effort」:https://platform.claude.com/docs/en/build-with-claude/effort
- Claude Platform Docs「Prompting Claude Haiku 5.5」:https://platform.claude.com/docs/en/build-with-claude/prompt-engineering/prompting-claude-haiku-5-5
- Claude Platform Docs「Release notes」:https://platform.claude.com/docs/en/release-notes/overview
- Claude Code Docs「Model configuration」:https://code.claude.com/docs/en/model-config
- Claude Help Center「Release notes」:https://support.claude.com/en/articles/12138966-release-notes
- PyPI「anthropic」2.5.0:https://pypi.org/project/anthropic/
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(記載例)出典:株式会社RJC「Claude Haiku 5.5とは|料金・effort・10万トークンの境目」
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