結論

Visual Studio Code(VS Code)は、Microsoft が無料で配布しているコードエディターです。Windows・Mac・Linux で動き、拡張機能を足すと Python・JavaScript などの実行・デバッグ・Git 操作まで1つの画面で行えます。

この記事でわかること

  • 画面の名前・コマンドパレット・拡張機能など、最初の1週間で覚える操作の順番
  • Python と Node.js の最小プロジェクトを実行・デバッグした出力と launch.json
  • F5 を押したときデバッガーと交わすメッセージ(DAP)の実物とエラー原文

2026年10月29日更新|Python 3.13・debugpy 1.8・Node.js 22・Git 2.43で実行確認

VS Code の本体は「編集・検索・Git・ターミナル」を受け持ち、言語ごとの機能は拡張機能が足します。Python や Node.js の実行環境そのものは、別に入れます。

flowchart TD
    V[VS Code 本体<br>編集・検索・Git・ターミナル] --> E[拡張機能<br>Python・ESLint など]
    E --> R[言語の実行環境<br>Python・Node.js は別に入れる]
    V --> T[統合ターミナル<br>OS のシェル]
    T --> R

よく調べられることの答えを先にまとめます。

知りたいこと 答え 詳しい節
Visual Studio Code とは Microsoft の無料のコードエディター。商用利用も無料 VS Codeとは
Visual Studio との違い Visual Studio は Windows 用の統合開発環境。VS Code は軽量で3つの OS で動く Visual Studioとの違い
VS Code のインストール Windows はユーザー インストーラー、Mac は .dmg、Linux は apt・dnf・snap インストール
VS Code で Python を動かす Python 拡張機能+venv+インタープリターの選択 Pythonを動かす
デバッグのやり方 F9 でブレークポイント、F5 で開始。細かい指定は launch.json デバッグの使い方
最初に入れる拡張機能 使う言語の拡張機能から。日本語化・Python・ESLint など10個を表に 拡張機能
VS Code で Copilot を使う GitHub アカウントでサインイン。無料プランあり。使わない設定もできる GitHub Copilot
設定の場所 ユーザー設定とワークスペース設定(.vscode/settings.json)の2段 設定の階層

確認環境:Ubuntu 24.04.5 LTS の上で、VS Code が裏で使う道具を実際に動かして確かめました。Python 3.13.18 の venv(humanize 4.16.0・debugpy 1.8.22)と Node.js 22.23.4 で最小のプロジェクトを作って実行し、Python のデバッグは debugpy を 127.0.0.1 で待ち受けさせ、自作の小さなクライアントから Debug Adapter Protocol(DAP)のメッセージを送って、ブレークポイントで止まる・変数を読む・式を評価するまでの往復を記録しました。Node.js は --inspect-brk で起動してデバッグ用の待ち受けを確かめています。.vscode の settings.json・launch.json・extensions.json は、VS Code と同じ Microsoft の JSONC パーサー(jsonc-parser 3.3.1)で読めるかを検査し、Git 2.43.0 で git status の表示とソース管理ビューの記号の対応を確かめました。画面の日本語名は Microsoft の日本語言語パックの訳文(GitHub の vscode-loc)、ソース管理の記号は VS Code のソースコード(extensions/git)で確かめています。VS Code 本体は GUI のため動かしておらず、code コマンドの .deb は packages.microsoft.com への接続がこの環境で拒否されたため取得できませんでした。そのため画面の操作・code コマンド・インストール手順・Copilot は、公式ドキュメント(code.visualstudio.com/docs)、Visual Studio Marketplace、GitHub Docs、Microsoft Learn で1つずつ確かめた範囲だけを書いています。図は mermaid で描画を確かめています(確認日 2026年10月29日)。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「Visual Studio Codeとは|使い方入門と最初の1週間・拡張機能10選」

VS Code(Visual Studio Code)とは:できることと最初の1週間

この節では、VS Code が何をする道具なのか、何が無料で何が別に要るのか、最初の1週間で覚える順番が分かります。

VS Code は、ソースコードを書く・探す・動かす・直す・記録する作業を、1つのウィンドウで行うためのエディターです。公式の FAQ は、VS Code を「デバッグ・タスク・バージョン管理の道具を備えた、すっきりしたエディター」と位置づけ、より重い作業は Visual Studio のような統合開発環境に任せる、と説明しています。

1.143版最新の安定版公式の更新情報ページ(2026年10月29日時点。1.143.1 の修正版あり)
24,392件日本語言語パックの訳文vscode-loc の main.i18n.json を数えた値
3個Python 拡張機能と一緒に入る拡張機能Pylance・Python Debugger・Python Environments
  • 料金:公式の FAQ は「個人・商用のどちらでも無料」としています。GitHub Copilot は別の契約で、無料プランがあります。
  • ライセンス:GitHub の vscode リポジトリ(Code - OSS)は MIT ライセンスで、配布されている VS Code はそれを元にした Microsoft の製品ライセンスです(FAQ)。
  • 対応 OS:Windows(Microsoft がサポート中の 64bit のクライアント版。Windows Server は対象外)、macOS(Apple がセキュリティ更新を出している版)、Linux(Ubuntu Desktop 20.04・Debian 10・RHEL 8・Fedora 36 以降、glibc 2.28 以降)。推奨は 1.6GHz 以上の CPU と 1GB のメモリです(公式の Requirements)。
  • 更新:Windows・Mac・Linux のセットアップのページには、毎週リリースされ、自動更新に対応すると書かれています。
  • 別に要るもの:Python・Node.js などの実行環境と Git は、VS Code に入っていません。公式の Python と Node.js のチュートリアルも、まず実行環境を入れる手順から始まります。

最初の1週間で覚える順番

毎日少しずつ触る前提で、使う頻度が高い順に並べました。各日の操作は、この記事の節に対応しています。

  1. 11日目:フォルダーを開き、画面の名前を覚えるエクスプローラー・エディター・パネル・ステータス バー
  2. 22日目:コマンドパレットとクイック オープンCtrl+Shift+P と Ctrl+P の2つで、ほとんどの操作にたどり着く
  3. 33日目:使う言語の拡張機能を入れる入れすぎない。発行元と ID を確かめる
  4. 44日目:統合ターミナルでプログラムを動かすCtrl+` で開き、python・node を実行する
  5. 55日目:ブレークポイントと F5 のデバッグprint を足す前に、止めて変数を見る
  6. 66日目:ソース管理ビューで Git を使う変更を見る→ステージ→コミット
  7. 77日目:設定とプロファイルを整えるチームで揃える設定は .vscode に置く

VS CodeとVisual Studioの違い

この節では、名前の似た Visual Studio と VS Code が別の製品であることと、どちらを選ぶかの目安が分かります。

Visual Studio は Windows 用の統合開発環境(IDE)、VS Code は3つの OS で動く軽量なコードエディターです。Microsoft Learn は、Visual Studio を「アプリを 1 か所で開発、ビルド、デバッグ、テスト、デプロイできる Windows 用の IDE」と説明し、軽量のクロスプラットフォームのエディターとして VS Code を案内しています。

Visual Studio Code Visual Studio
種類 コードエディター(拡張機能で機能を足す) 統合開発環境(IDE)
動く OS Windows・macOS・Linux Windows
料金 無料(個人・商用とも) Community は無料、Professional・Enterprise は有料
向く作業 Web・Python・スクリプト・設定ファイル・リモート開発 .NET・C++ の大きなソリューション、Windows アプリ
プロジェクトの単位 フォルダーを開く ソリューション(.sln)とプロジェクト

選ぶときの取り違え

取り違えPython を書きたいのに「Visual Studio」を入れて、ワークロードなど多くの選択肢に迷う
→
代わりにPython・Web なら VS Code。チームが .NET の大きなソリューションを Visual Studio で開いているなら、それに合わせる

見分ける問い:「チームのプロジェクトは .sln で開くか、フォルダーで開くか」

Java や Kotlin を中心に使うなら JetBrains の IDE も候補です。違いは関連記事「JetBrainsとは|IDE一覧・選び方・料金・無料の条件とVS Code比較」で扱っています。

VS Codeのインストール(Windows・Mac・Linux)

この節では、OS ごとのインストールの選び方と、code コマンドを使えるようにする方法が分かります。

入手先は公式サイト(code.visualstudio.com)だけにします。OS ごとの要点を公式のセットアップのページで確かめました。

Windows:User setup(ユーザー インストーラー)

管理者の権限が要らない

入る場所は %LOCALAPPDATA%\Programs\Microsoft VS Code

更新がいちばん滑らか(公式)

Windows:System setup(システム インストーラー)

管理者の権限が要る

Program Files に入り、PC の全ユーザーが使える

更新にも管理者の権限が要る

  • Windows:セットアップが PATH に追加するので、コンソールを開き直すと code . でフォルダーを開けます。セットアップでは GitHub Copilot CLI(copilot コマンド)を一緒に入れるかも選べます。Copilot CLI には Copilot の契約が要ります。ZIP 版もあり、こちらは更新を手で行います。
  • Mac:Universal・Intel・Apple シリコン用があり、Universal はどちらの Mac でも動きます。.dmg を開き、Visual Studio Code.app をアプリケーションへドラッグします。code コマンドは、コマンドパレットで「Shell Command: Install 'code' and optionally 'copilot' commands in PATH」を実行すると使えます。
  • Linux:.deb・.rpm・snap があります。.deb は入れるときに Microsoft の apt リポジトリと署名鍵を追加するかを尋ね、追加すると apt で更新されます。

Ubuntu で apt のリポジトリを手で登録する手順は、公式では次のとおりです(この環境では packages.microsoft.com への接続が拒否されたため、実行はしていません)。

sudo apt install wget gpg &&
wget -qO- https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | sudo gpg --dearmor -o /usr/share/keyrings/microsoft.gpg

# /etc/apt/sources.list.d/vscode.sources を次の内容で作る
Types: deb
URIs: https://packages.microsoft.com/repos/code
Suites: stable
Components: main
Architectures: amd64,arm64,armhf
Signed-By: /usr/share/keyrings/microsoft.gpg

sudo apt update &&
sudo apt install code    # Insiders 版は code-insiders

# snap の場合
sudo snap install --classic code

Windows・Mac・Linux の画面つきの手順と、日本語化(Japanese Language Pack)、日本語にならないときの直し方は、関連記事「VSCode日本語化の方法|拡張機能1つで切り替える手順と直らない時の対処」で扱っています。この記事では、入れたあとの使い方を中心にします。

code コマンドでできること

ターミナルから VS Code を開く code コマンドの主なオプションです(公式の Command Line Interface のページ)。

書き方 すること
code . 今いるフォルダーを VS Code で開く
code -g app.py:12 ファイルの12行目を開く(ファイル:行[:文字])
code -d a.txt b.txt 2つのファイルの差分を開く
code -n / code -r 新しいウィンドウで開く/最後のウィンドウで開く
code -w ファイルを閉じるまで待つ(Git のエディターに使う)
code -v 版・コミット ID・アーキテクチャを表示する
code --profile "名前" 指定したプロファイルで開く(無ければ作られる)
code --locale ja 表示言語を指定して開く

画面の名前と役割(アクティビティ バー・サイド バー・パネル)

この節では、VS Code の画面の6つの場所の名前と、それぞれで何をするかが分かります。

画面の名前を覚えると、公式ドキュメントや記事の「〜を開く」がすぐ分かります。英語名は公式の User Interface のページ、日本語名は Microsoft の日本語言語パックの訳文です。

日本語の画面での名前 英語名 役割
アクティビティ バー Activity Bar いちばん左の縦の帯。エクスプローラー・検索・ソース管理・実行とデバッグ・拡張機能を切り替える。Git の未処理の変更数なども出る
プライマリ サイド バー Primary Side Bar アクティビティ バーで選んだビュー(エクスプローラーなど)を表示する
エディター Editor ファイルを編集する中央の場所。縦・横に並べて開ける
パネル Panel エディターの下。ターミナル・問題・出力・デバッグ コンソールを表示する
セカンダリ サイド バー Secondary Side Bar プライマリ サイド バーの反対側。既定ではチャット(Copilot)を表示する
ステータス バー Status Bar いちばん下の帯。ブランチ名・エラー数・言語・文字コード・改行コードなど

1斜体のタブはプレビュー

エクスプローラーで1回クリックしたファイルは、使い回されるタブ(名前が斜体)で開く。編集するかダブルクリックすると普通のタブになる。

2右端の縮小表示はミニマップ

ファイル全体の縮小図。editor.minimap.enabled で消せる。

3上のパスはパンくずリスト

ファイルの場所と、カーソル位置の関数名を表示する。クリックで移動できる。

4Zen モード

Ctrl+K Z(Mac は ⌘K Z)で周りを隠して集中する。Esc を2回で戻る。

コマンドパレット・クイック オープンと最初のショートカット

この節では、VS Code のほぼすべての操作にたどり着く2つの入口と、最初に覚える少数のショートカットが分かります。

メニューを探す前に、コマンドパレット(Ctrl+Shift+P、Mac は ⇧⌘P)を開いて、やりたいことの単語を打ちます。日本語の画面では「すべてのコマンドの表示」という名前です。ファイル名で開くときは、クイック オープン(Ctrl+P、Mac は ⌘P。日本語の画面では「ファイルに移動」)を使います。

1

コマンドパレット

Ctrl+Shift+P。「Python: Select Interpreter」「表示言語を構成する」など、名前で操作を呼ぶ。

Mac は ⇧⌘P

2

クイック オープン

Ctrl+P でファイル名の一部を打つ。Ctrl+Enter で横に並べて開く。

Mac は ⌘P

3

サイド バーの表示・非表示

Ctrl+B。画面が狭いときに使う。

Mac は ⌘B

4

エディターの分割

Ctrl+\ で同じファイル・別のファイルを横に並べる。

Mac は ⌘\

この記事で使うショートカットを、公式ドキュメントで確かめてまとめました(Windows・Linux の表記。Mac は Ctrl を ⌘ に読み替えるものが多いですが、ターミナルの Ctrl+` などは Mac でも ⌃ です)。

操作 Windows・Linux Mac
拡張機能ビュー Ctrl+Shift+X ⇧⌘X
ソース管理ビュー Ctrl+Shift+G ⌃⇧G
実行とデバッグ ビュー Ctrl+Shift+D ⇧⌘D
ターミナルの表示・新規 Ctrl+` / Ctrl+Shift+` ⌃` / ⌃⇧`
設定エディター Ctrl+, ⌘,
デバッグの開始・続行 F5 F5
ブレークポイント F9 F9
チャット ビュー(Copilot) Ctrl+Alt+I ⌃⌘I

130項目のショートカットと変更の方法(keybindings.json)は、関連記事「VSCodeショートカット一覧|Win/Mac対応130項目とAI操作・変更方法」で扱っています。

拡張機能の入れ方と最初に入れる10個

この節では、拡張機能の入れ方・外し方・コマンドでの入れ方と、最初の候補10個、入れるときに確かめることが分かります。

拡張機能は、アクティビティ バーの拡張機能(Ctrl+Shift+X)で名前を検索し、「Install」を押して入れます。入れたあとはボタンが歯車(Manage)に変わり、そこから無効化(全体・このワークスペースだけ)とアンインストールを選べます。拡張機能は 発行元.名前 の ID で区別され、詳細ページの Marketplace Info に載っています(公式)。

1

拡張機能ビューで検索する

Ctrl+Shift+X を押し、「python」のように名前を打つ。

Mac は ⇧⌘X

2

発行元と ID を確かめる

似た名前の拡張機能がある。詳細ページで発行元(Microsoft など)と ID を見る。

例:ms-python.python

3

Install を押し、発行元を信頼するか答える

1.97 以降、第三者の発行元から初めて入れるときに、その発行元を信頼するかを確かめられる。

拡張機能は VS Code と同じ権限で動く

4

要らなくなったら無効化か削除

歯車から「無効にする」か「アンインストール」。ワークスペースごとに無効化もできる。

入れすぎると起動が遅くなる

最初に入れる候補10個

使う言語と作業に合わせて選びます。全部を入れる必要はなく、上から必要なものだけを選びます。インストール数は 2026年10月29日時点の Visual Studio Marketplace の表示です。

拡張機能(発行元) すること 入れる人 インストール数
Japanese Language Pack(Microsoft) 画面を日本語にする 日本語の画面で使いたい人 約1,573万
Python(Microsoft) Python の補完・実行・デバッグ・環境の管理 Python を書く人 約2億4,285万
Jupyter(Microsoft) .ipynb のノートブックを VS Code で開く データ分析をする人 約1億1,064万
ESLint(Microsoft) JavaScript・TypeScript の問題を表示する JS・TS を書く人 約5,350万
Prettier - Code formatter(Prettier) コードの形(改行・引用符など)を揃える Web 開発をする人 約7,252万
EditorConfig(EditorConfig) .editorconfig のインデント・改行の決まりに従う チームで開発する人 約1,532万
GitLens(GitKraken) 行ごとの変更者・履歴を表示する。一部の機能は有料の GitLens Pro Git の履歴をよく見る人 約5,363万
WSL(Microsoft) Windows から WSL の Linux の中で開発する Windows で Linux 向けに作る人 約4,113万
Remote - SSH(Microsoft) SSH でつないだサーバーのフォルダーを開く 開発用サーバーを使う人 約3,833万
Dev Containers(Microsoft) コンテナーの中を開発環境にする Docker で環境を揃える人 約4,240万

ID を指定して、ターミナルから入れることもできます。公式の Command Line Interface のページにある書き方で、上の10個を並べると次のようになります(--install-extension は繰り返し書けます。@版 を付けると版を指定できます)。

code --install-extension MS-CEINTL.vscode-language-pack-ja \
     --install-extension ms-python.python \
     --install-extension ms-toolsai.jupyter \
     --install-extension dbaeumer.vscode-eslint \
     --install-extension esbenp.prettier-vscode \
     --install-extension editorconfig.editorconfig \
     --install-extension eamodio.gitlens \
     --install-extension ms-vscode-remote.remote-wsl \
     --install-extension ms-vscode-remote.remote-ssh \
     --install-extension ms-vscode-remote.remote-containers

code --list-extensions --show-versions   # 入っている拡張機能と版の一覧
code --uninstall-extension eamodio.gitlens
  • Python 拡張機能を入れると、Pylance(補完)・Python Debugger(デバッグ)・Python Environments(環境の管理)が既定で一緒に入ります(Marketplace の説明)。別々に探して入れなくて済みます。
  • ESLint 拡張機能は、ESLint 本体を使いません。Marketplace の説明は、プロジェクトに npm install --save-dev eslint で入れることを勧めています。
  • 拡張機能が入る場所は、Windows が %USERPROFILE%\.vscode\extensions、Mac・Linux が ~/.vscode/extensions です。
  • 拡張機能は既定で自動更新されます。extensions.autoUpdate で止められます。

以前よく使われた拡張機能

やってはいけない「括弧を色分けする」ために Bracket Pair Colorizer 2 を入れる。作者は開発の終了を告知し、Marketplace の名前は「[Deprecated]」
→
代わりに作者の告知どおり、VS Code の標準機能(editor.bracketPairColorization.enabled)を使う

入れる前に、詳細ページの名前と更新状況を見る

チームで「この拡張機能を入れて」と伝える

コマンドパレットの「Extensions: Configure Recommended Extensions (Workspace Folder)」で .vscode/extensions.json を作ると、フォルダーを初めて開いた人に、入れる拡張機能が案内されます(公式)。手元で作ったファイルです。

{
  "recommendations": ["ms-python.python", "editorconfig.editorconfig"]
}

Plan と Act を切り替えて AI に作業させる拡張機能 Cline は、関連記事「Clineとは|VS Codeでの使い方・Plan/Act・MCP・料金」で扱っています。

VS CodeでPythonを動かす(venv・インタープリターの選択)

この節では、VS Code で Python のファイルを実行するまでの手順と、「自分の PC では動くのに VS Code では ModuleNotFoundError」の原因が、実行した結果で分かります。

VS Code で Python を動かすときに大切なのは、「どの Python(インタープリター)で動かすか」です。公式の Python のチュートリアルは、Python 拡張機能を入れ、フォルダーを開き、仮想環境を作り、インタープリターを選ぶ順に進みます。

1

Python と Python 拡張機能を入れる

Python 本体は Windows なら python.org か Microsoft Store、Mac は Homebrew など、Linux は OS の Python 3(pip は別に入れる)と公式は案内している。

拡張機能の ID:ms-python.python

2

フォルダーを開く

ターミナルで mkdir hello・cd hello・code .。またはメニューの「フォルダーを開く」。

ファイル単体ではなくフォルダーを開く

3

仮想環境(.venv)を作る

コマンドパレットで「Python: Create Environment」→「Venv」→元にする Python を選ぶ。フォルダーに .venv ができる。

ターミナルの python3 -m venv .venv と同じ結果

4

インタープリターを選ぶ

コマンドパレットで「Python: Select Interpreter」→ .venv の Python を選ぶ。ステータス バーに選んだ版が出る。

ここを誤ると ModuleNotFoundError になる

5

実行する

エディター右上の「Run Python File」の▷ボタン。選んだ行だけなら Shift+Enter(Run Selection/Line in Python Terminal)。

パッケージは python -m pip install で入れる

同じファイルを2つの Python で動かした結果

次の app.py を作り、.venv にだけ humanize(数字を3桁区切りにするライブラリ)を入れました。

import humanize


def total(prices):
    s = 0
    for p in prices:
        s += p
    return s


items = [("ノートPC", 158000), ("モニター", 32800), ("キーボード", 12980)]
for name, price in items:
    print(f"{name}: {humanize.intcomma(price)}円")
print("合計:", humanize.intcomma(total([p for _, p in items])), "円")
$ python3 -m venv .venv
$ ls .venv/bin
Activate.ps1  activate  activate.csh  activate.fish  pip  pip3  pip3.13  python  python3  python3.13
$ .venv/bin/python -m pip install humanize debugpy
$ .venv/bin/python -m pip list
Package  Version
-------- -------
debugpy  1.8.22
humanize 4.16.0
pip      26.2.2

$ python3 app.py                 # .venv ではない Python(インタープリターの選び間違い)
Traceback (most recent call last):
  File "/dev/shm/54/hello-py/app.py", line 1, in <module>
    import humanize
ModuleNotFoundError: No module named 'humanize'

$ .venv/bin/python app.py        # .venv の Python
ノートPC: 158,000円
モニター: 32,800円
キーボード: 12,980円
合計: 203,780 円

同じファイルでも、選んだ Python によって結果が変わりました。VS Code の▷ボタンは、選んでいるインタープリターで実行します。pip install したのに ModuleNotFoundError になるときは、ステータス バーの Python の版の表示を押して、パッケージを入れた環境(ここでは .venv)を選び直します。.venv/pyvenv.cfg には、元になった Python の場所が書かれていました。

home = /usr/local/bin
include-system-site-packages = false
version = 3.13.18
executable = /usr/local/bin/python3.13
command = /usr/local/bin/python3 -m venv /dev/shm/54/hello-py/.venv

include-system-site-packages = false は、元の Python に入っているパッケージを venv から見せない設定です。ターミナルで venv を有効にする(activate)コマンドは、上の ls .venv/bin のとおりシェルごとに別のファイル(activate・activate.fish・Activate.ps1 など)が用意されています。ノートブック(.ipynb)は Jupyter 拡張機能で開けます。

デバッグの使い方(launch.json・ブレークポイント・F5の裏側)

この節では、ブレークポイントを置いて止める手順、launch.json の書き方、F5 を押したときに VS Code とデバッガーの間で何が起きているかが、実際のメッセージで分かります。

行番号の左をクリック(または F9)で赤い点のブレークポイントを置き、F5 で始めると、その行の手前で止まって変数を見られます。止まったら、F10 で1行進む(ステップ オーバー)、F11 で関数の中へ(ステップ イン)、Shift+F11 で関数から出る、F5 で次のブレークポイントまで進む、Shift+F5 で止める、です(公式)。

止まったときに見る場所 見えるもの
変数(VARIABLES) その時点のローカル変数・グローバル変数の値
ウォッチ(WATCH) 自分で登録した式の値
呼び出し履歴(CALL STACK) どの関数から呼ばれて今ここにいるか
デバッグ コンソール 止まった位置で式を評価できる REPL

launch.json の書き方

F5 だけで動かない(引数を渡したい、別のファイルから始めたい)ときは、実行とデバッグ ビュー(Ctrl+Shift+D)の「launch.json ファイルを作成」で .vscode/launch.json を作ります。type(使うデバッガー)・request(launch か attach)・name(一覧に出る名前)が必須です。Python 用に作り、Microsoft の JSONC パーサーで読めることを確かめたファイルです。

{
  "version": "0.2.0",
  "configurations": [
    {
      "name": "Python Debugger: Current File",
      "type": "debugpy",
      "request": "launch",
      "program": "${file}",
      "console": "integratedTerminal"
    },
    {
      "name": "Attach (127.0.0.1:5678)",
      "type": "debugpy",
      "request": "attach",
      "connect": { "host": "127.0.0.1", "port": 5678 }
    }
  ]
}
項目 意味
request: launch VS Code がプログラムを起動して、デバッガーをつなぐ
request: attach すでにデバッグ用に動いているプログラムにつなぐ
${file} / ${workspaceFolder} 今開いているファイル/開いているフォルダーのパス
args・env・cwd 引数・環境変数・作業フォルダー
justMyCode 自分のコードだけを対象にする(既定で有効。false で標準ライブラリにも入れる)

F5 の裏側:デバッガーと交わすメッセージ

VS Code は、言語ごとのデバッガーと Debug Adapter Protocol(DAP)という共通の形式でやり取りします。DAP の仕様ページは、開発ツールと各言語のデバッガーの通信を「抽象的なプロトコル」に揃えるものだと説明しています。Python のデバッガー debugpy は「Python 3 向けの DAP の実装」です(debugpy の README)。

flowchart TD
    A[VS Code<br>F5・ブレークポイント] -->|DAP の要求| B[デバッガー<br>debugpy など]
    B -->|実行を制御| C[プログラム<br>app.py]
    C -->|止まった位置・変数| B
    B -->|stopped・variables| A

debugpy を 127.0.0.1 で待ち受けさせ、VS Code の代わりに自作の小さなクライアントから、VS Code の画面操作にあたる要求を送りました。app.py の7行目(s += p)にブレークポイントを置いています。

$ .venv/bin/python -m debugpy --listen 127.0.0.1:45678 --wait-for-client app.py &
$ python3 dap_client.py 45678 app.py 7
>> initialize {"clientID": "vscode", "adapterID": "debugpy", ...}
<< response initialize success=True
>> attach {"justMyCode": true}
<< event initialized {}
>> setBreakpoints {"source": {"path": "/dev/shm/54/hello-py/app.py"}, "breakpoints": [{"line": 7}]}
<< response setBreakpoints success=True
   breakpoints: [{'verified': True, 'id': 0, 'source': {...}, 'line': 7}]
>> configurationDone {}
<< response configurationDone success=True
<< response attach success=True
<< event process {"name": "app.py", "isLocalProcess": true, "startMethod": "attach"}
<< event thread {"reason": "started", "threadId": 1}
<< event stopped {"reason": "breakpoint", "threadId": 1, ...}
>> stackTrace {"threadId": 1}
   frame: total app.py line 7
   frame: <module> app.py line 14
>> variables {"variablesReference": 4}
   var: p = 158000 (int)
   var: prices = [158000, 32800, 12980] (list)
   var: s = 0 (int)
>> evaluate {"expression": "s + p", "frameId": 2, "context": "repl"}
   evaluate s + p = 158000
>> setBreakpoints {..., "breakpoints": []}
>> continue {"threadId": 1}
<< event continued {"threadId": 1, "allThreadsContinued": true}
<< event terminated {}
VS Code での操作 送られた要求 返ってきたもの
赤い点を置く setBreakpoints(7行目) verified: True(その行で止められる)
F5 で始める configurationDone stopped(reason: breakpoint)
呼び出し履歴を見る stackTrace total の7行目 ← 14行目の本体
変数を見る scopes → variables p = 158000、s = 0、prices の一覧
デバッグ コンソールで式を打つ evaluate(s + p) 158000
点を外して F5 setBreakpoints(空)→ continue continued → terminated

画面の「変数」欄は、止まるたびにデバッガーへ stackTrace・scopes・variables を問い合わせた結果です。ブレークポイントが灰色のまま止まらないときは、setBreakpoints の応答で verified が false になっています(ファイルのパスの違い・実行していない行など)。プログラムの出力は、最後まで続行したあとに次のように出ました。

0.00s - Debugger warning: It seems that frozen modules are being used, which may
0.00s - make the debugger miss breakpoints. Please pass -Xfrozen_modules=off
0.00s - to python to disable frozen modules.
0.00s - Note: Debugging will proceed. Set PYDEVD_DISABLE_FILE_VALIDATION=1 to disable this validation.
ノートPC: 158,000円
モニター: 32,800円
キーボード: 12,980円
合計: 203,780 円

先頭の4行は debugpy の警告です。メッセージのとおりデバッグは続き、自分の app.py のブレークポイントでは止まりました。標準ライブラリの中で止めたいときに気にする警告で、消すときはメッセージにある -Xfrozen_modules=off を Python に渡します。

JavaScript・Node.jsの実行とデバッグ

この節では、VS Code で Node.js のプログラムを実行・デバッグする3つの方法と、デバッガーがつなぐ先の実物が分かります。

JavaScript・TypeScript・Node.js のデバッガーは VS Code に入っています(公式)。ただし Node.js 本体は別に入れます。公式の Node.js のチュートリアルは「Node.js のアプリを動かすには、Node.js のランタイムを入れる必要がある」と書いています。

方法 やり方 向く場面
launch.json で起動 type: node・request: launch を書いて F5 毎回同じ引数・環境変数で動かす
JavaScript デバッグ ターミナル コマンドパレットの「Debug: Create JavaScript Debug Terminal」で開き、node app.js や npm run dev npm スクリプトからそのままデバッグ
自動アタッチ(Auto Attach) debug.javascript.autoAttachFilter を smart・always・onlyWithFlag から選ぶ 統合ターミナルで動かしたものに自動でつなぐ
attach(ポート 9229) node --inspect で起動しておき、request: attach でつなぐ すでに動いているサーバー

Node.js 用の launch.json です(JSONC パーサーで検査済み)。skipFiles に <node_internals>/** を書くと、Node.js の組み込みモジュールの中へステップ インしなくなります。

{
  "version": "0.2.0",
  "configurations": [
    {
      "name": "Launch app.js",
      "type": "node",
      "request": "launch",
      "program": "${workspaceFolder}/app.js",
      "skipFiles": ["<node_internals>/**"]
    },
    {
      "name": "Attach 9229",
      "type": "node",
      "request": "attach",
      "port": 9229
    }
  ]
}

127.0.0.1 で待ち受ける小さな HTTP サーバー(app.js)を作り、ふつうに起動した場合と、デバッグ用に起動した場合を比べました。

$ node app.js
listening on http://127.0.0.1:45679
$ curl http://127.0.0.1:45679/hello
{"path":"/hello","total":203780}

$ node --inspect-brk=127.0.0.1:45229 app.js
Debugger listening on ws://127.0.0.1:45229/b27234fb-ac38-4fb9-8916-84f16afa9df0
For help, see: https://nodejs.org/learn/getting-started/debugging

$ curl http://127.0.0.1:45229/json/list
[ {
  "description": "node.js instance",
  "id": "b27234fb-ac38-4fb9-8916-84f16afa9df0",
  "title": "app.js",
  "type": "node",
  "url": "file:///dev/shm/54/hello-js/app.js",
  "webSocketDebuggerUrl": "ws://127.0.0.1:45229/b27234fb-..."
} ]

--inspect-brk で起動すると、Node.js は1行目の前で止まり、デバッガーが WebSocket でつなぎに来るのを待ちます。attach の構成は、この待ち受け(既定のポートは 9229)につなぎます。--inspect は止まらずに動き始め、--inspect-brk はつながるまで止まる、という違いです(公式)。

ターミナルとGit連携(ソース管理ビュー)

この節では、統合ターミナルの開き方と、ソース管理ビューの記号(U・A・M など)が Git のどの状態にあたるかが、実際の git status で分かります。

統合ターミナル

Ctrl+`(バッククォート)でターミナルが開き、開いているフォルダー(ワークスペースのルート)から始まります。新しいターミナルは Ctrl+Shift+`、分割は Ctrl+Shift+5(Mac は ⌘\)です。使うシェルは OS の既定で、ターミナルのプロファイルの一覧から選び直せます。出力に出たファイル名や URL は、Ctrl(Mac は ⌘)を押しながらクリックすると開きます。

ソース管理ビューの記号と git status

ソース管理ビュー(Ctrl+Shift+G)は、Git の状態をファイル名の横の1文字で表示します。Git 本体は別に入れます(公式は「Git をインストールする」と案内しています)。記号は VS Code のソースコード(extensions/git の getStatusLetter)で確かめ、同じ操作を git コマンドで行って表示を並べました。

$ git init -b main
$ git status --porcelain          # まだ何も登録していない
?? .gitignore
?? .vscode/
?? app.py

$ git add .
$ git status --porcelain          # ステージした
A  .gitignore
A  .vscode/extensions.json
A  .vscode/launch.json
A  .vscode/settings.json
A  app.py

$ git commit -m "最初のコミット"
$ (app.py を1行直し、notes.md を新しく作る)
$ git status --porcelain
 M app.py
?? notes.md
$ git log --oneline
699661e 最初のコミット
VS Code の記号 git status --porcelain 意味(日本語の画面での表示)
U ?? Git がまだ追跡していない(追跡対象外)
A A 新しく追加してステージした
M M・M 変更した(変更済み)
D D・D 削除した
R R 名前を変えた
! UU など マージの競合(両方で変更など)

ソースコードには「⚠ は Windows で見栄えが悪いので ! を使う」というコメントがあり、競合は ! で表示されます。ソース管理ビューでは「変更」と「ステージされている変更」の2つの欄に分かれ、ファイルの + で「変更をステージ」、上の入力欄にメッセージを書いて「コミット」です。

  • コミットは手元の記録で、サーバーには送られません。送るのは push、取り込むのは pull、両方を続けて行うのが「変更の同期」です(公式)。
  • ステージしていないままコミットを押すと、日本語の画面では「ステージされている変更がなく、コミットできません。すべての変更をステージして、直接コミットしますか?」と尋ねられます(言語パックの訳文)。
  • 競合は、行ごとの操作か3方向のマージ エディターで直します。タイムライン ビューでは、1つのファイルのコミットと保存の履歴を見られます。

設定の階層・プロファイル・ワークスペースの信頼

この節では、設定がどこに保存され、どちらが優先されるか、言語ごとの設定の書き方、プロファイルと「制限モード」の意味が分かります。

設定は「ユーザー設定(PC 全体)」と「ワークスペース設定(そのフォルダーだけ)」の2段で考えます。設定エディターは Ctrl+,(Mac は ⌘,)、JSON で直接書くときはコマンドパレットの「ユーザー設定を開く (JSON)」です。

種類 保存場所 効く範囲
ユーザー設定(Windows) %APPDATA%\Code\User\settings.json その PC で開くすべてのフォルダー
ユーザー設定(Mac) ~/Library/Application Support/Code/User/settings.json 同上
ユーザー設定(Linux) ~/.config/Code/User/settings.json 同上
ワークスペース設定 フォルダーの .vscode/settings.json そのフォルダーを開いたときだけ。Git でチームと共有できる

公式の優先順位は、既定値 → ユーザー → リモート → ワークスペース → ワークスペース フォルダー の順で、後ろほど強く、言語ごとの設定はさらに強く、管理者のポリシーが最も強い、です。値が文字・数値・配列なら上書き、オブジェクトなら合わさります。実行ファイルの場所を指す設定(git.path など)と、更新・セキュリティの設定は、ワークスペース設定では変えられません。

手元で作ったワークスペース設定です。言語ごとの設定は "[python]" のように言語 ID を角括弧で囲みます。

{
  // このフォルダーだけの設定(ワークスペース設定)
  "editor.formatOnSave": true,
  "files.exclude": {
    "**/__pycache__": true
  },
  "[python]": {
    "editor.tabSize": 4
  },
}

settings.json はコメントと末尾のカンマを書ける「JSONC」です。同じファイルを Node.js の JSON.parse と、Microsoft の jsonc-parser(末尾カンマを許す指定)で読んだ結果です。

## .vscode/settings.json
JSON.parse: Expected property name or '}' in JSON at position 4 (line 2 column 3)
jsonc-parser: OK {"editor.formatOnSave":true,"files.exclude":{"**/__pycache__":true},"[python]":{"editor.tabSize":4}}

## カンマを1つ忘れたファイル
{
  "editor.formatOnSave": true
  "editor.tabSize": 4
}
JSON.parse: Expected ',' or '}' after property value in JSON at position 34 (line 3 column 3)
jsonc-parser: CommaExpected at line 3

コメントは JSON としては誤りでも、settings.json としては正しく読めました。一方、カンマ忘れは JSONC でも誤りで、その場合は「設定が効かない」原因になります。おすすめの設定の全文と各項目の解説は、関連記事「VS Code settings.jsonおすすめ設定|コピペ用全文と各項目解説」で扱っています。

プロファイル

プロファイルは、設定・キーボード ショートカット・拡張機能・スニペット・タスク・MCP サーバー・画面の配置をひとまとめにして切り替える仕組みです。歯車(管理)のメニューか「ファイル > ユーザー設定 > プロファイル」から作り、Python・Data Science・Doc Writer・Node.js・Angular・Java General・Java Spring のテンプレートを選べます。仕事用と勉強用で拡張機能を分けたいときに使います。.code-profile のファイルか GitHub の secret gist で書き出して共有できます。

ワークスペースの信頼と制限モード

見知らぬフォルダーを開くと、日本語の画面では「このフォルダー内のファイルの作成者を信頼しますか?」と尋ねられます(言語パックの訳文)。信頼しないと「制限モード」で開き、フォルダーの中のコードが勝手に動かないようになります。公式によると、制限モードでは次のものが止まるか、信頼を求められます。

  • 1ターミナルを開く既定で止められ、フォルダーを信頼するかを尋ねられる
  • 2タスクとデバッグ実行しようとすると信頼を求められる
  • 3実行ファイルを指すワークスペース設定一部が無効になる
  • 4拡張機能・AI エージェント対応していない拡張機能は無効か機能を絞って動く。エージェントは動かない

迷うときは制限モードのまま中身を読み、信頼できると分かってから、ステータス バーの「制限モード」の表示から信頼します。親フォルダーを信頼すると、その中のフォルダーもすべて信頼されます。security.workspace.trust.enabled で機能ごと切れますが、公式は勧めていません。

VS CodeとGitHub Copilot

この節では、VS Code での GitHub Copilot の位置づけ、始め方、プランと無料の範囲、AI の機能を使わない設定が分かります。

GitHub Copilot は、VS Code の中で入力の続きを提案し(インライン提案)、チャットやエージェントで作業を任せられる AI の機能です。VS Code 本体は無料で、Copilot は GitHub の別の契約です。始めるときは、ステータス バーの Copilot のアイコンから「Use AI Features」を選び、GitHub アカウントでサインインします。契約が無いアカウントは Copilot Free に登録されます(公式の Set up ページ)。

使い方 操作 内容
インライン提案 打ち込むと灰色で出る。Tab で採用、Esc で消す 次の編集の提案(next edit suggestions)もある
チャット ビュー Ctrl+Alt+I(Mac は ⌃⌘I) Ask(質問)・Plan(計画)・Agent(作業を任せる)を選ぶ
インライン チャット Ctrl+I(Mac は ⌘I) エディターの中で、選んだ部分の書き換えを頼む
クイック チャット Ctrl+Shift+Alt+L(Mac は ⇧⌥⌘L) 小さな入力欄で短く質問する

GitHub Docs(日本語)で確かめたプランです(2026年10月29日時点)。

プラン 料金 主な内容
Copilot Free 無料 インラインの補完は1か月 2,000 回まで。組織から Copilot を使えない個人が対象
Copilot Student 無料 確認済みの学生
Copilot Pro 月額 10 USD AI credits 毎月 1,500。確認済みの教師や人気 OSS の保守担当者は無料の対象になる場合あり
Copilot Pro+ / Max 月額 39 USD / 100 USD AI credits 毎月 7,000 / 20,000
Copilot Business / Enterprise 1シート月額 19 USD / 39 USD 組織向け。AI credits 毎月 1,900 / 3,900
  • AI の機能を使わないときは、設定 chat.disableAIFeatures を有効にします。チャットとインライン提案が隠れ、Copilot の拡張機能も無効になります。ユーザー設定にもワークスペース設定にも書けます。
  • Free プランは、既定でテレメトリー(利用状況の送信)が有効です。telemetry.telemetryLevel を off にすると止められます(公式)。
  • 会社のコードを送る前に、GitHub Copilot Trust Center と社内の決まりを確かめるよう、公式は案内しています。

ショートカット・スラッシュ コマンドの一覧と細かい設定は、関連記事「GitHub Copilotの使い方|ショートカット・コマンド一覧と設定」で扱っています。

VS Codeでよくあるエラー・つまずきと判断表

この節では、VS Code を使い始めた人がつまずきやすいエラーの原文と、その直し方、迷ったときの判断の目安が分かります。

エラーの多くは VS Code そのものではなく、選んでいる Python・ターミナル・設定ファイルで起きています。この環境で実際に出た原文と、言語パック・公式で確かめた文言です。

出た文言(原文) 原因 直し方
ModuleNotFoundError: No module named 'humanize' パッケージを入れた環境と違う Python で実行した 「Python: Select Interpreter」で .venv を選ぶ
bash: code: command not found code コマンドが PATH に無い Mac はコマンドパレットの Shell Command を実行。Windows はターミナルを開き直す
Error: Cannot find module 'express' npm のパッケージを入れていない package.json のあるフォルダーで npm install
Error: listen EADDRINUSE: address already in use 127.0.0.1:45679 前に起動したサーバーが別のターミナルで動いたまま 前のターミナルで Ctrl+C、デバッグ中なら Shift+F5
Debugger warning: It seems that frozen modules are being used debugpy の警告。標準ライブラリの中のブレークポイントを逃す可能性 手元では自分のコードの点で止まった。消すなら -Xfrozen_modules=off
Expected ',' or '}' after property value in JSON settings.json・launch.json のカンマ忘れ 問題パネルの行を開いて直す
このフォルダー内のファイルの作成者を信頼しますか? 初めて開いたフォルダー(ワークスペースの信頼) 中身を確かめてから信頼する。迷うなら制限モード
ステージされている変更がなく、コミットできません。 ステージせずにコミットを押した ファイルの + でステージするか、尋ねられたまま全部ステージ
コミット メッセージが空だったため、コミット操作がキャンセルされました。 メッセージの欄が空のまま 何を変えたかを1行書いてからコミット

1まずステータス バーを見る

Python の版・ブランチ名・エラー数・「制限モード」の表示で、原因の半分は見当がつく。

2次に問題パネルと出力パネル

拡張機能のエラーは「出力」の一覧で拡張機能を選ぶと読める。

3拡張機能を疑うときは全部止めて開く

code --disable-extensions で起動して症状が消えれば、拡張機能のどれかが原因。

判断表:迷ったときの目安

迷っていること 目安
User setup か System setup か(Windows) 自分だけで使うなら User setup。PC を共有し管理者が入れるなら System setup
設定をユーザーに書くかワークスペースに書くか 自分の好み(フォント・テーマ)はユーザー、チームで揃える決まり(整形・除外)は .vscode/settings.json
launch.json を作るか 開いているファイルを F5 で動かすだけなら不要。引数・環境変数・attach が要るなら作る
拡張機能を入れるか 使う言語の公式に近い拡張機能から。発行元・更新状況・インストール数を見て、要らなくなったら消す
フォルダーを信頼するか 自分で作った・社内で管理しているものは信頼。出どころの分からないものは制限モードで読む

よくある質問

Q. Visual Studio Code は無料ですか?会社で使っても問題ありませんか? A. 公式の FAQ は「個人・商用のどちらでも無料」としています。GitHub Copilot は別の契約で、無料プラン(Copilot Free)と有料プランがあります。会社で使うときは、社内の決まり(拡張機能・AI の利用)を確かめます。

Q. VS Code と Visual Studio は何が違いますか? A. Visual Studio は Windows 用の統合開発環境で、Community(無料)・Professional・Enterprise があります。VS Code は Windows・Mac・Linux で動く軽量なエディターで、拡張機能で言語の機能を足します。

Q. VS Code をインストールしただけで Python は動きますか? A. 動きません。Python 本体と Python 拡張機能(ms-python.python)を入れ、インタープリターを選びます。拡張機能を入れると Pylance・Python Debugger・Python Environments も一緒に入ります。

Q. pip install したのに ModuleNotFoundError になります。 A. パッケージを入れた Python と、VS Code が実行に使っている Python が違います。手元でも、.venv に入れた humanize は .venv の Python なら動き、別の Python では ModuleNotFoundError になりました。「Python: Select Interpreter」で選び直します。

Q. launch.json は必ず作りますか? A. 開いているファイルを F5 で動かすだけなら作らなくても始められます。引数・環境変数・作業フォルダーを決めたいとき、すでに動いているプログラムにつなぐ(attach)ときに作ります。

Q. settings.json にコメントを書いてもエラーになりませんか? A. なりません。settings.json は JSONC で、コメントと末尾のカンマを書けます。手元でも JSON.parse は失敗し、jsonc-parser は読めました。カンマ忘れは JSONC でもエラーです。

Q. Copilot を使わない設定はありますか? A. 設定 chat.disableAIFeatures を有効にすると、チャットとインライン提案が隠れ、Copilot の拡張機能も無効になります。ワークスペースごとにも設定できます。

Q. 開いたフォルダーで「制限モード」と出て、ターミナルやデバッグが使えません。 A. ワークスペースの信頼の機能です。自分で作ったフォルダーなら、ステータス バーの「制限モード」の表示から信頼します。出どころの分からないフォルダーは、中身を読んでから判断します。

Q. ブレークポイントを置いても止まりません。 A. 実行に使っている構成がデバッグ(F5)になっているか、止めたい行が実際に通るかを確かめます。デバッガーは置いた点ごとに「止められるか(verified)」を返し、止められない点は灰色になります。Python は justMyCode が有効だと、ライブラリの中では止まりません。

Q. VS Code は今どの版で、どのくらいの頻度で更新されますか? A. 2026年10月29日時点で、公式の更新情報ページの最新は 1.143(1.143.1)です。セットアップのページには毎週リリースされると書かれており、Windows・Mac は既定で自動更新されます。

まとめ

  • VS Code は Microsoft の無料のコードエディター。Visual Studio(Windows 用の IDE)とは別の製品で、Python・Node.js・Git の本体は別に入れる。
  • 最初の1週間は、画面の名前→コマンドパレット(Ctrl+Shift+P)→拡張機能→ターミナル→デバッグ→Git→設定の順に覚える。
  • Python は「どのインタープリターで動かすか」が要。手元では .venv の Python では動き、別の Python では ModuleNotFoundError になった。
  • F5 のデバッグは、VS Code とデバッガーが DAP で setBreakpoints・stopped・variables をやり取りしている。止まらないときは verified を疑う。
  • 設定はユーザーとワークスペース(.vscode/settings.json)の2段。settings.json はコメントが書ける JSONC。Copilot は別契約で、使わない設定(chat.disableAIFeatures)もある。

次に読むとよい記事は、本文の各節で紹介した日本語化・ショートカット一覧・settings.json のおすすめ設定・GitHub Copilot の使い方の4本です。

参考・出典

確認日はいずれも 2026年10月29日です。

  • Visual Studio Code「User interface」:https://code.visualstudio.com/docs/getstarted/userinterface
  • Visual Studio Code「Extension Marketplace」:https://code.visualstudio.com/docs/configure/extensions/extension-marketplace
  • Visual Studio Code「Command Line Interface (CLI)」:https://code.visualstudio.com/docs/configure/command-line
  • Visual Studio Code「Settings」:https://code.visualstudio.com/docs/configure/settings
  • Visual Studio Code「Profiles」:https://code.visualstudio.com/docs/configure/profiles
  • Visual Studio Code「Workspace Trust」:https://code.visualstudio.com/docs/editing/workspaces/workspace-trust
  • Visual Studio Code「Python in VS Code(Getting Started with Python)」:https://code.visualstudio.com/docs/python/python-tutorial
  • Visual Studio Code「Python debugging」:https://code.visualstudio.com/docs/python/debugging
  • Visual Studio Code「Debugging」「Debug configuration」:https://code.visualstudio.com/docs/debugtest/debugging
  • Visual Studio Code「Node.js debugging」「Node.js tutorial」:https://code.visualstudio.com/docs/nodejs/nodejs-debugging
  • Visual Studio Code「Source Control」:https://code.visualstudio.com/docs/sourcecontrol/overview
  • Visual Studio Code「Terminal basics」:https://code.visualstudio.com/docs/terminal/basics
  • Visual Studio Code「Set up GitHub Copilot」「Copilot cheat sheet」:https://code.visualstudio.com/docs/copilot/setup
  • Visual Studio Code「Setup(Windows・macOS・Linux)」:https://code.visualstudio.com/docs/setup/linux
  • Visual Studio Code「Requirements」「FAQ」:https://code.visualstudio.com/docs/supporting/faq
  • Visual Studio Code「Updates」:https://code.visualstudio.com/updates
  • Visual Studio Marketplace(Python・Jupyter・ESLint・Prettier・EditorConfig・GitLens・WSL・Remote - SSH・Dev Containers・Japanese Language Pack・Bracket Pair Colorizer 2):https://marketplace.visualstudio.com/vscode
  • Microsoft「vscode-loc」(日本語言語パックの訳文):https://github.com/microsoft/vscode-loc
  • Microsoft「vscode」extensions/git/src/repository.ts:https://github.com/microsoft/vscode/blob/main/extensions/git/src/repository.ts
  • Debug Adapter Protocol「Overview」:https://microsoft.github.io/debug-adapter-protocol/overview
  • Microsoft「debugpy」:https://github.com/microsoft/debugpy
  • Microsoft Learn「Visual Studio IDE へようこそ」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/visualstudio/get-started/visual-studio-ide
  • GitHub Docs「GitHub Copilot のプラン」:https://docs.github.com/ja/copilot/get-started/plans

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「Visual Studio Codeとは|使い方入門と最初の1週間・拡張機能10選」

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