結論

コマンドプロンプトは、タスクバーの検索ボックスに「コマンド プロンプト」と入力するか、Windows ロゴ キー+R で「cmd」と入力して開きます。管理者として開くときは、検索結果を右クリックして「管理者として実行」を選びます。

この記事でわかること

  • 開き方7通りと、管理者として実行する5つの方法
  • ショートカットキーと基本コマンド40個の書式・主なオプション
  • bash との対応表(bash 側は実行した出力)と、公式に載っているエラー文言

2026年10月29日更新|Microsoft Learn・Microsoft サポートで確認/bash 5.2 で実行確認

コマンドプロンプトは、文字でコマンドを打って Windows を操作する画面です。本体のプログラムは cmd.exe で、その画面(ウィンドウ)を出すのはコンソールホストや Windows Terminal です。

flowchart TD
    U[キーボードで入力] --> T[画面<br>Windows Terminal<br>またはコンソールホスト]
    T --> C[cmd.exe<br>コマンドプロンプト]
    T --> O[ほかのシェル<br>PowerShell<br>WSL の bash]
    C --> W[Windows のコマンド<br>dir・ipconfig]

よく調べられることの答えを先にまとめます。

知りたいこと 答え 詳しい節
コマンドプロンプトの出し方 検索ボックスに「コマンド プロンプト」、または Windows+R で「cmd」 開き方(出し方)7通り
管理者として開く 検索結果を右クリック →「管理者として実行」→「はい」 管理者として実行する方法
コマンドプロンプトのショートカット Windows+R、↑(前のコマンド)、F7(履歴の一覧)、Tab(補完) ショートカットキー一覧
コマンド一覧を見る help。各コマンドの説明は コマンド /? 基本の使い方
フォルダー移動・一覧 cd で移動、dir で一覧 ファイル・フォルダー操作のコマンド
IP アドレスの確認 ipconfig(詳しくは ipconfig /all) ネットワークのコマンド
PowerShell との違い PowerShell は Windows のコマンドとコマンドレットの両方を動かせる PowerShell・Windows Terminal との違い
Linux(bash)だと何に当たるか dir=ls、type=cat、findstr=grep など bash との対応表

確認環境:この記事は Windows の実機では動かしていません。コマンドプロンプトの開き方・ショートカット・各コマンドの書式とオプション・メッセージの文言は、Microsoft Learn の「Windows Commands」リファレンス(cmd・cd・dir・copy・del・ipconfig・ping・tasklist など各コマンドのページ)、Microsoft サポートの「Windows のキーボード ショートカット」「システム ファイル チェッカーを使用する」、Windows Terminal の公式ドキュメント、PowerShell の公式ドキュメント、Microsoft の Windows Command Line ブログ・The Old New Thing で1つずつ確かめた範囲だけを書いています。出力例は公式に載っているものだけを載せ、公式に無い出力は書いていません。bash との対応表の bash 側は、Ubuntu 24.04.5 LTS の GNU bash 5.2.21 で、作業用フォルダーの中でコマンドを実際に実行した出力です(tree 2.1.1 と iputils-ping は確認のために apt で入れ、確認後に削除しました)。図は mermaid で描画を確かめています(確認日 2026年10月29日)。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「コマンドプロンプトの開き方・使い方|ショートカットとコマンド一覧・bash対応表」

コマンドプロンプトとは(cmd.exe の役割)

この節では、コマンドプロンプトが何をするもので、PowerShell・Windows Terminal とどういう関係にあるのかが分かります。

コマンドプロンプトは、Windows に最初から入っている「コマンド シェル(cmd.exe)」です。 Microsoft Learn は、Windows には「コマンド シェル」と「PowerShell」の2つのシェルがあり、コマンド シェルは Windows に最初に組み込まれたシェルで、バッチファイル(.bat)で作業を自動化してきた、と説明しています。

  • シェル:打ったコマンドを読み取って実行するプログラム。コマンドプロンプトなら cmd.exe。
  • ターミナル(端末):文字を表示し、キー入力を受け取る画面。Microsoft Learn は、ターミナルを「コマンドライン アプリケーションのユーザー インターフェイスと操作のモジュール」と定義しています。
  • コンソールホスト(conhost.exe):コンソールの API を受け持つサーバーで、以前からの Windows のコンソール画面でもあります。
  • Windows Terminal:コマンドプロンプト・PowerShell・bash(WSL 経由)などを、タブやペインで使えるホスト アプリケーション。

1できること

フォルダーの移動と一覧、ファイルのコピー・削除、ネットワークの確認(ipconfig・ping)、プロセスの一覧と終了、バッチファイルの実行。

2動かせるもの

コマンド シェルが動かせるのは Windows のコマンド(Windows Commands)だけ。PowerShell のコマンドレットは動かない(Microsoft Learn)。

3Windows 11 の既定

Windows 11 22H2 から、コマンドラインのアプリは既定で Windows Terminal で開くようになった(Windows Terminal 1.15 以降)。

Windows 11 22H2 の変更は、Microsoft の Windows Command Line ブログ(2022年10月18日)が「Windows Terminal is now the default command line experience on Windows 11 22H2」と伝えています。そのため、同じ「コマンド プロンプト」を開いても、パソコンによってはタブのある Windows Terminal の画面で開きます。中で動いているシェルは同じ cmd.exe です。

コマンドプロンプトの開き方(出し方)7通り

この節では、コマンドプロンプトの出し方を、公式の情報で確かめられた7通りに分けて、どれを選べばよいかが分かります。

いちばん簡単なのは、タスクバーの検索ボックスに「コマンド プロンプト」と入力する方法です。 キーボードだけで開くなら Windows ロゴ キー+R です。

1

検索ボックスから

タスクバーの検索ボックスに「コマンド プロンプト」と入力し、結果の「コマンド プロンプト」を選ぶ。

Microsoft サポートの手順

2

Windows+R から

Windows ロゴ キー+R で「ファイル名を指定して実行」を開き、cmd と入力して Enter。

本体は cmd.exe

3

タスクバーの番号で

タスクバーにピン留めしてあれば、Windows ロゴ キー+数字(左からの位置)で開く。

Windows+1〜9、0

4

Windows Terminal から

wt -p "Command Prompt" でコマンドプロンプトのプロファイルを開く。新しいタブは Ctrl+Shift+T。

タブ・ペインで使える

5

フォルダーを決めて開く

wt -d d:\ のように、始めのフォルダーを指定して開く。cmd なら start /d で指定できる。

作業フォルダーを先に決める

6

PowerShell から

Start-Process -FilePath "$Env:ComSpec" でコマンドプロンプト(cmd.exe)を起動する。

ComSpec は cmd.exe の場所

7

コマンドプロンプトから

start cmd で、もう1つ別のコマンドプロンプトのウィンドウを開く。

2つの作業を並べる

  • Windows+R:Microsoft サポートの「Windows のキーボード ショートカット」で「[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスを開く」と説明されています。コマンドプロンプトの実行ファイル名は cmd.exe で、Windows Terminal の公式ドキュメントでもプロファイルの commandline の既定値が "cmd.exe" になっています。
  • Windows ロゴ キー+数字:「タスク バーにピン留めされたアプリを、数字が示す位置で開く」(Microsoft サポート)。
  • start:Microsoft Learn は、start を「別のコマンド プロンプト ウィンドウを開いて、指定したプログラムやコマンドを実行する」コマンドと説明しています。先頭が拡張子もパスも無い CMD のときは、環境変数 COMSPEC の値に置き換えられます。
  • Windows Terminal:wt は Windows Terminal の実行エイリアスで、既定で有効です(公式ドキュメント)。wt -p "Command Prompt" ; new-tab -p "Windows PowerShell" のように、タブを並べて開くこともできます。

どの開き方を選ぶか

場面 向いている開き方
初めて開く・たまに使う 検索ボックスに「コマンド プロンプト」
キーボードから手早く開きたい Windows+R →「cmd」
毎日使う タスクバーにピン留めして Windows+数字
PowerShell や WSL と行き来する Windows Terminal のタブ(Ctrl+Shift+T)
管理者の権限が要るコマンドを打つ 次の節の「管理者として実行」

コマンドプロンプトを管理者として実行する方法

この節では、管理者の権限でコマンドプロンプトを開く方法と、管理者の権限が要るコマンドが分かります。

chkdsk や sfc /scannow のように、管理者の権限が要るコマンドがあります。 Microsoft Learn は chkdsk について「ローカルの Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等の権限が最低限必要」としています。Microsoft サポートの手順で開くと、次のようになります。

1

検索ボックスに入力する

タスクバーの検索ボックスに「コマンド プロンプト」と入力する。

Microsoft サポート

2

右クリックか長押しをする

結果の一覧の「コマンド プロンプト」を右クリック(タッチ操作なら長押し)する。

Microsoft サポート

3

「管理者として実行」を選ぶ

メニューから「管理者として実行」を選ぶ。

Microsoft サポート

4

確認の画面で「はい」を選ぶ

確認の画面が出たら「はい」を選ぶ。開いたウィンドウでは、管理者の権限でコマンドが動く。

Microsoft サポート

ほかに、公式の情報で確かめられた方法です。

方法 操作 出典
検索結果から 右クリック →「管理者として実行」→「はい」 Microsoft サポート
タスクバーのアイコンから Ctrl+Shift を押しながらアイコンを選ぶ Microsoft サポート
タスクバーの番号から Windows+Ctrl+Shift+数字 Microsoft サポート
PowerShell から Start-Process -FilePath "$Env:ComSpec" -Verb RunAs PowerShell の公式ドキュメント
Windows Terminal で常に プロファイルの「管理者として自動実行」(elevate)をオンにする Windows Terminal の公式ドキュメント
  • PowerShell の Start-Process の公式の例は Start-Process -FilePath "powershell" -Verb RunAs(PowerShell を管理者として起動)で、-Verb に使える動詞として .exe には Open・RunAs・RunAsUser があると書かれています。上の表は、その -FilePath を cmd.exe($Env:ComSpec)にした形です。
  • Windows Terminal では、管理者のタブと管理者でないタブは同じウィンドウに並べられません(公式ドキュメント)。elevate を有効にしたプロファイルを管理者でないウィンドウから開くと、管理者の新しいウィンドウが開きます。
  • 管理者のコマンドプロンプトは、削除や設定の変更がそのまま通ります。 普段の作業は管理者でないウィンドウで行い、要るときだけ管理者で開きます。

コマンドプロンプトのショートカットキー一覧

この節では、コマンドプロンプトで使えるショートカットキーを、コピー・貼り付け、履歴、補完、中断に分けて確かめられます。

前に打ったコマンドは ↑ で呼び出し、F7 で一覧から選べます。 Microsoft サポートの「コマンド プロンプトのショートカット」と、Microsoft Learn の doskey のページに載っているキーです。

コピー・貼り付け・選択(Microsoft サポート)

キー 動作
Ctrl+C、Ctrl+Insert 選んだ文字をコピーする
Ctrl+V、Shift+Insert 貼り付ける
Ctrl+M マーク モードに入る(キーで範囲を選ぶ)
Alt+選択キー ブロック(四角い範囲)で選び始める
Page Up/Page Down カーソルを1ページ上/下へ動かす
Ctrl+Home/Ctrl+End(マーク モード) バッファーの先頭/末尾へ動かす
Ctrl+↑/Ctrl+↓ 出力の履歴を1行上/下へ動かす

履歴と行の編集(Microsoft Learn の doskey)

キー 動作
↑/↓ 1つ前/後のコマンドを呼び出す
Page Up/Page Down このセッションで最初/最後に使ったコマンドを呼び出す
F7 記録されたコマンドを一覧で出す。↑↓で選んで Enter で実行
F8 打ちかけの文字で始まる履歴を順に出す
F9 履歴の番号を入れて、そのコマンドを出す
F3 直前のコマンドの残りを行に写す
F1 直前のコマンドを1文字ずつ写す
Alt+F7 記録された履歴をすべて消す
Esc 打っている行を消す
Ctrl+←/Ctrl+→ 1語ずつ左/右へ動く
Home/End 行の先頭/末尾へ動く

補完・中断・開く

  • Tab:ファイル名とフォルダー名を補完する(Microsoft Learn「Windows Commands」。既定で Tab が補完のキー)。
  • Ctrl+C:実行中のコマンドを止める。ping の公式ドキュメントは、/t で送り続けているときに Ctrl+C で終了、Ctrl+Break で統計を出して続ける、と書いています。del の確認中に Ctrl+C を押すと del が止まります。
  • Windows ロゴ キー+R:「ファイル名を指定して実行」を開く。
  • Windows ロゴ キー+X:クイック リンク メニューを開く(スタートの右クリックと同じ)。

Ctrl+C は、文字を選んでいるときはコピー、選んでいないときは実行中のコマンドの中断として使われます。履歴の一覧は doskey /history(短く doskey /h)でも表示でき、doskey /history> tmp.bat とするとバッチファイルに保存できます(Microsoft Learn)。

コマンドプロンプトの基本の使い方(書式・ヘルプ・補完)

この節では、コマンドの打ち方、書式の記号の読み方、使い方を調べる方法、止め方・閉じ方が分かります。

使い方が分からないコマンドは、後ろに /? を付けると説明が出ます。 help だけを打つと、システムのコマンドを一覧にして短く説明します(Microsoft Learn)。

help
help robocopy
dir /?

書式の記号の読み方

Microsoft Learn の各コマンドのページは、次の記号で書式を書いています(Command-Line Syntax Key)。

記号 意味 例
かっこ無し そのまま打つ cd
<山かっこ> 自分で値を入れる場所 <path>
[角かっこ] 省略できる [/d]
{波かっこ} 中から1つ選ぶ(必須) {table | list | csv}
|(縦棒) どれか1つを選ぶ区切り [/c|/k]
…(省略記号) くり返し使える [ ...]

打ち方の決まり

  • オプションは / で始まる:dir /s、ipconfig /all。bash の - とは違います(netstat のように -a を使うコマンドもあります)。
  • パスの区切りは \:cd \Windows\System32。ドライブは C: のように書きます。
  • 空白を含むパスは " で囲む:del の公式の例は del "c:\test folder\"。cd は、コマンド拡張が有効(既定)なら空白を含むパスを囲まずに書けます。
  • 大文字・小文字:cd は、コマンド拡張が有効なら、ディスク上の名前と同じ大文字・小文字に直して表示します(cd c:\temp → C:\Temp)。
  • 止める・閉じる:実行中は Ctrl+C。ウィンドウを閉じるのは exit。cls で画面を消します。

cmd を起動するときのオプション

オプション 意味(Microsoft Learn)
cmd /c 文字列 コマンドを実行して、終わったら cmd を閉じる
cmd /k 文字列 コマンドを実行して、cmd を開いたままにする
cmd /d AutoRun(起動時に自動で動くコマンド)を実行しない
cmd /u 出力を Unicode にする(/a は ANSI)
cmd /v:on 遅延展開を有効にし、!変数名! で実行時の値を使う
cmd /t:0a 背景色と文字色を指定する(0=黒、a=明るい緑)

1行に書ける長さには上限があります。Microsoft Learn のトラブルシューティングの記事は「コマンド プロンプトで使える文字列の最大の長さは 8191 文字」で、コマンドラインのほか、PATH などの環境変数とその展開、バッチファイルの処理にも当てはまる、と書いています。

コマンド一覧:ファイル・フォルダー操作(cd・dir・copy・del)

この節では、フォルダーの移動・一覧、ファイルのコピー・移動・名前の変更・削除に使うコマンドの書式と主なオプションが分かります。

まず覚えるのは cd(移動)と dir(一覧)です。 書式とオプションは Microsoft Learn の各コマンドのページで確かめました。

コマンド すること よく使う形 主なオプション
cd(chdir) 今のフォルダーを表示・移動 cd ..、cd\、cd /d d:\work /d ドライブも一緒に変える
dir ファイルとフォルダーの一覧 dir、dir *.txt /s 下のフォルダーも、/b 名前だけ、/a 属性、/o 並べ替え、/p 1画面ずつ
mkdir(md) フォルダーを作る mkdir \Taxes\Property\Current 途中のフォルダーもまとめて作る(コマンド拡張が有効なとき)
rmdir(rd) フォルダーを消す rmdir /s test /s 中身ごと、/q 確認しない
copy ファイルをコピー copy robin.typ c:\birds /y 上書きの確認をしない、/-y 確認する、/v 検証
xcopy フォルダーごとコピー xcopy a: b: /s /e /s 下のフォルダー、/e 空のフォルダーも、/h 隠しファイルも
robocopy 大量・確実なコピー robocopy 元 先 /E /mir 同じ状態にする、/l 一覧だけ、/r・/w 再試行
move ファイルを移動 move \data\*.xls \second_q\reports\ /y 上書きの確認をしない
ren(rename) 名前を変える ren *.txt *.doc 別のフォルダー・ドライブへは移せない
del(erase) ファイルを消す del *.bat /p 1つずつ確認、/s 下のフォルダーも、/q 確認しない、/f 読み取り専用も
type ファイルの中身を表示 type holiday.mar | more バイナリのファイルには使わない
tree フォルダーの構造を図で表示 tree c:\ /f | more /f ファイル名も、/a 文字だけで線を引く
pushd/popd 今のフォルダーを覚えて移動/戻る pushd %1 … popd ネットワークのパスには空いているドライブ文字(Z: から)を割り当てる

dir の出力例(公式)

Microsoft Learn の dir のページには、短い名前(8.3 形式)を表示する /x の出力例が載っています。

C:\test>dir /x
Volume in drive C has no label.
Volume Serial Number is B86A-EF32

    Directory of C:\test

    11/30/2004  01:40 PM <DIR>  .
11/30/2004  01:40 PM <DIR> ..
11/30/2004  11:05 AM 0 T97B4~1.TXT t.txt2
11/30/2004  01:16 PM 0 t97.txt

ワイルドカードの * は「いつも短いファイル名の対応づけを使うため、思わぬ結果になることがある」と書かれています。この例では、t.txt2 の短い名前が T97B4~1.TXT なので、dir t97* のような指定に当たることがあります。

覚えておくと迷わない点

  • cd だけではドライブは変わりません。 別のドライブへ移るときは cd /d d:\work とするか、先に d: と打ちます。cd だけを打つと、今のドライブとフォルダーが表示されます。
  • copy はフォルダーの中身を丸ごとはコピーしません。 公式は「0バイトのファイル、またはフォルダーのすべてのファイルとサブフォルダーをコピーするには xcopy を使う」としています。copy a.txt + b.txt c.txt のように + でつなぐと、1つのファイルにまとまります。
  • robocopy の終了コードは、8以上が失敗です。 0はコピーなし(すでに同じ)、1はすべてコピー成功です。バッチファイルで「0以外は失敗」と判定すると、成功を失敗と見誤ります。
  • move はフォルダーの名前を変えるのにも使えます。 元を今のフォルダーのパスと名前、先を新しいパスと名前にします。

コマンド一覧:ネットワーク(ipconfig・ping・tracert・nslookup)

この節では、IP アドレスの確認、つながるかの確認、経路の確認、名前解決の確認に使うコマンドと、公式に載っている出力例が分かります。

「ネットにつながらない」ときは、ipconfig → ping → nslookup の順に見ると、どこで止まっているかを切り分けられます。

コマンド すること よく使う形 主なオプション
ipconfig IP アドレスなどの設定を表示 ipconfig /all /release・/renew DHCP、/flushdns DNS のキャッシュを消す、/displaydns 表示
ping 相手まで届くか確かめる ping /n 10 10.0.99.221 /t 止めるまで、/n 回数(既定4)、/l 大きさ(既定32バイト)、/w 待ち時間(既定4000ミリ秒)
tracert 途中の経路を表示 tracert /d www.microsoft.com /d 名前を引かない、/h 最大ホップ数(既定30)
nslookup DNS で名前を引く nslookup -type=AAAA mydomain.com 2つ目の引数で DNS サーバーを指定、引数なしで対話モード
netstat 接続と待ち受けのポートを表示 netstat -n -o -a すべて、-n 数字で、-o PID も、-b 実行ファイル名(権限が要る)
hostname コンピューター名を表示 hostname /? 以外の引数はエラーになる

ping の出力例(公式)

C:\>ping example.microsoft.com
    pinging example.microsoft.com [192.168.239.132] with 32 bytes of data:
    Reply from 192.168.239.132: bytes=32 time=101ms TTL=124
    Reply from 192.168.239.132: bytes=32 time=100ms TTL=124
    Reply from 192.168.239.132: bytes=32 time=120ms TTL=124
    Reply from 192.168.239.132: bytes=32 time=120ms TTL=124

ping の公式ドキュメントは、IP アドレスへの ping は通るのに名前への ping が通らないときは、名前解決の問題の可能性がある、としています。応答が待ち時間の中に返らないと「Request timed out」と表示されます。

tracert の出力例(公式・一部)

Tracing route to e13678.dscb.akamaiedge.net [23.216.93.114]
over a maximum of 30 hops:

 1     1 ms     1 ms    <1 ms  <devicename>.mshome.net [172.26.96.1]
 2    11 ms    13 ms     6 ms  192.168.191.20
 3    20 ms    11 ms    18 ms  192.168.1.1
...
14     *        *        *     Request timed out.
...
17   204 ms    58 ms    51 ms  a23-216-93-114.deploy.static.akamaitechnologies.com [23.216.93.114]

Trace complete.

途中に * が並ぶのは、その経路のルーターが応答(ICMP の時間超過メッセージ)を返さないためで、公式は「一部のルーターは返さず、tracert からは見えない」と説明しています。最後まで届いていれば、途中の * だけで故障とは言えません。

ipconfig の公式ページには出力例が載っていないため、この記事でも載せていません。/all や /flushdns の読み方は、関連記事「ipconfigの使い方とMTUとは|/all・/flushdnsとMTUの実例」で扱っています。

コマンド一覧:システム・プロセス(tasklist・taskkill・sfc)

この節では、動いているプログラムの一覧と終了、パソコンの情報、シャットダウン、ディスクとシステム ファイルの検査に使うコマンドが分かります。

応答しないプログラムは、tasklist で PID(プロセス ID)を調べてから taskkill /pid 番号 で止めます。

コマンド すること よく使う形 主なオプション・注意
tasklist 動いているプロセスの一覧 tasklist /fi "STATUS eq running" /v 詳しく、/svc サービス、/fo csv 形式、/fi 絞り込み
taskkill プロセスを終わらせる taskkill /pid 1230 /im 名前で、/f 強制、/t 子プロセスも
systeminfo OS・メモリ・ネットワークカードなどの情報 systeminfo /fo list 形式を選ぶ
whoami 今のユーザー名 whoami /groups 所属グループ、/priv 特権、/all すべて
shutdown シャットダウン・再起動 shutdown /r /t 60 /s 終了、/r 再起動、/a 取り消し、/t 秒(既定30)
chkdsk ディスクを検査 chkdsk d: /f /f 修復、/r 不良セクターも、管理者の権限が要る
sfc システム ファイルを検査 sfc /scannow 管理者のコマンドプロンプトで実行(Microsoft サポート)
  • whoami の公式の出力例は DOMAIN1\administrator です(ドメイン名\ユーザー名)。
  • shutdown /t は、0より大きい秒数にすると /f(アプリを警告なしで閉じる)が付いたものとして扱われます。公式は /f で保存していないデータが失われることがある、と注意しています。予約を取り消す shutdown /a は、待ち時間の間に新しいコマンドプロンプトで打ちます。
  • chkdsk を引数なしで実行すると、状態を表示するだけで何も直しません(Microsoft Learn)。

sfc /scannow の手順(Microsoft サポート)

Microsoft サポートの「システム ファイル チェッカーを使用する」は、管理者のコマンドプロンプトで、先に DISM、次に sfc を実行する手順を載せています。

DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
sfc /scannow

DISM が終わると「操作は正常に完了しました」、sfc が終わると「検証 100% 完了しました」と表示される、と書かれています。/ の前に空白を入れる点にも注意が書かれています(sfc/scannow ではなく sfc /scannow)。

リダイレクト・パイプ・環境変数(>・|・set・setx)

この節では、結果をファイルに保存する、別のコマンドに渡す、続けて実行する方法と、環境変数の見方・変え方が分かります。

結果をファイルに残すなら >、別のコマンドに渡すなら | を使います。 記号の意味は Microsoft Learn の cmd のページで確かめました。

記号 意味 例
> 出力をファイルへ書く dir > \records\dir.doc
| 出力を次のコマンドへ渡す(パイプ) type holiday.mar | more
& 続けて実行する cd temp & dir
&& 前が成功したときだけ次を実行 mkdir out && cd out
|| 前が失敗したときだけ次を実行 cd out || mkdir out
^ 特別な記号をただの文字にする echo a ^& b

以前の版の Windows のドキュメント(Using command redirection operators)には、>> が「ファイルの末尾に追記する」、ハンドル番号が STDIN=0・STDOUT=1・STDERR=2 と書かれています。エラーだけをファイルに残すときは 2> と書きます。

環境変数:set と setx の違い

set(今のウィンドウだけ)

set だけで全部を表示、set p で p から始まるものを表示

set include=c:\directory で設定、%include% で使う

cmd.exe の中の機能で、今のコンソール ウィンドウだけに効く

setx(次から開くウィンドウ)

setx MACHINE Brand1、/m でシステムの環境変数

レジストリに書くので残る。今のウィンドウには反映されない

1024文字を超えると切り詰められる。PATH の上書きに注意

setx の公式ページは、%PATH% の中に %JAVADIR% のような参照があるときに setx で PATH を書き換えると、参照が展開された値に置き換わり、あとで JAVADIR を変えても PATH に反映されなくなる、と注意しています。PATH が長い環境で setx PATH "%PATH%;…" を打つと、1024文字で切り詰められて元の PATH の一部が失われることがあります。

where・clip・echo

  • where:今のフォルダーと PATH の中から、名前に合うファイルを探して場所を表示します。拡張子を省くと PATHEXT の拡張子を付けて探します。/q は表示せず、見つかれば0、無ければ1を返します。「コマンドが見つからない」ときに、どこの何が動いているかを調べるのに使います。
  • clip:出力をクリップボードへ送ります。dir | clip、clip < readme.txt(公式の例)。
  • echo:文字を表示します。echo. で空行(ピリオドの前に空白を入れない)、バッチファイルの1行目の @echo off でコマンド自体を表示しない設定になります。

コマンドプロンプトとbashの対応表(bash側は実行結果つき)

この節では、Linux や Mac・Git Bash・WSL で使う bash のコマンドが、コマンドプロンプトでは何に当たるのかが、bash の実行結果と並べて分かります。

考え方は同じでも、名前とオプションの書き方が違います。 cmd 側は Microsoft Learn と PowerShell の公式の対応表(Compatibility aliases)で確かめ、bash 側は Ubuntu 24.04 の bash 5.2.21 で実行しました。

やりたいこと コマンドプロンプト bash bash で実行した結果
今のフォルダーを表示 cd pwd /srv/s4/r17/t32/demo
一覧 dir ls・ls -l fruits.txt memo.txt work
移動・1つ上へ cd work・cd .. cd work・cd .. 同じ書き方で動いた
フォルダーを作る mkdir a\b\c mkdir -p a/b/c 途中もまとめて作られた
コピー copy・xcopy /s /e cp・cp -r -r なしでフォルダーは omitting directory
移動・名前の変更 move・ren mv 無い名前は cannot stat
ファイルを消す del rm フォルダーには Is a directory
フォルダーを消す rmdir /s rm -r rmdir は Directory not empty
中身を表示 type cat apple banana Windows 11
文字列を探す findstr /n /i grep -n -i 3:Windows 11
フォルダーの構造 tree /f tree 4 directories, 3 files
ファイルの比較 fc diff 違いがあると終了コード1(fc も同じく0=同じ・1=違う)
画面を消す cls clear (画面が消えるだけ)
IP アドレス ipconfig ip addr lo 127.0.0.1/8
疎通確認 ping /n 2 ping -c 2 2 received, 0% packet loss
待ち受けのポート netstat -a -n ss -tln LISTEN 127.0.0.1:…
プロセスの一覧・終了 tasklist・taskkill /pid ps・kill 自分で起動した sleep を止めた
コンピューター名・ユーザー hostname・whoami hostname・whoami vm・root
環境変数を表示 echo %PATH%・set echo $PATH・printenv 区切りは cmd が ; 、bash が :
環境変数を設定 set A=1 export A=1 hello と表示された
コマンドの場所 where which・type /usr/bin/ls、cd is a shell builtin
直前の成否 %ERRORLEVEL% $? 成功0、見つからないコマンドは127

bash で実行した出力

作業用フォルダーで、ファイルを作ってコピー・移動・一覧・検索をした出力です(+ の行は実行したコマンド)。

+ pwd
/srv/s4/r17/t32/demo
+ mkdir -p work/src/app
+ cp memo.txt letter.txt
+ mv letter.txt work/
+ ls -l
total 12
-rw-r--r-- 1 root root   24 Oct 29 20:28 fruits.txt
-rw-r--r-- 1 root root    6 Oct 29 20:28 memo.txt
drwxr-xr-x 3 root root 4096 Oct 29 20:28 work
+ tree
.
|-- fruits.txt
|-- memo.txt
`-- work
    |-- letter.txt
    `-- src
        `-- app

4 directories, 3 files
+ grep -n -i windows fruits.txt
3:Windows 11

失敗したときの文言です。コマンドプロンプトの文言は次の節の表と比べられます。

+ rmdir test
rmdir: failed to remove 'test': Directory not empty
+ rm -r test
+ sl
/bin/bash: line 1: sl: command not found
+ echo exit=$?
exit=127
+ cp work work2
cp: -r not specified; omitting directory 'work'
+ mv nothing.txt x
mv: cannot stat 'nothing.txt': No such file or directory
+ rm work
rm: cannot remove 'work': Is a directory
+ cd nothing
/bin/bash: line 1: cd: nothing: No such file or directory

リダイレクトとパイプは、記号の意味が cmd とほぼ同じです。

$ ls work > list.txt && cat list.txt
letter.txt
src
$ echo second >> list.txt; cat list.txt
letter.txt
src
second
$ ls nothing 2> err.txt || echo "failed: $?"
failed: 2
$ cat err.txt
ls: cannot access 'nothing': No such file or directory
$ ping -c 2 127.0.0.1
PING 127.0.0.1 (127.0.0.1) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.019 ms
64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.023 ms

--- 127.0.0.1 ping statistics ---
2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1034ms
  • ping の回数:bash(Linux の ping)は Ctrl+C まで送り続けるので -c で回数を決めます。コマンドプロンプトの ping は既定で4回で止まり、送り続けるのが /t です。
  • 区切り文字:パスの区切りは cmd が \、bash が /。PATH の区切りは cmd が ;、bash が : です。
  • オプション:cmd は /s、bash は -r のように、記号も文字も違います。

Linux 側のコマンドを広く見るなら関連記事「Linuxコマンド一覧|100個をカテゴリ別に実行結果つきで解説」、相対パスと絶対パスは関連記事「Linuxのcd・pwdコマンドの使い方|相対パスと絶対パスの違いを図解」で扱っています。Windows の中で bash を使うなら、関連記事「WSL2環境構築|Ubuntu開発環境をコマンドだけで整える手順」が入口です。

コマンドプロンプトとPowerShell・Windows Terminalの違い

この節では、コマンドプロンプト・PowerShell・Windows Terminal の違いと、どれを使えばよいかが分かります。

コマンドプロンプトと PowerShell は「シェル」、Windows Terminal は両方を入れて使う「画面(ターミナル)」です。 比べるものの種類が違います。

コマンドプロンプト PowerShell Windows Terminal
種類 シェル(cmd.exe) シェル ホスト アプリケーション(画面)
動かせるもの Windows のコマンドだけ Windows のコマンドとコマンドレット cmd・PowerShell・WSL の bash など
スクリプト バッチファイル(.bat・.cmd) PowerShell スクリプト (シェルが実行する)
dir の正体 cmd のコマンド Get-ChildItem の別名(エイリアス) (開いたシェルによる)
Microsoft Learn の記述 Windows に最初に組み込まれたシェル 最新の自動化には PowerShell を推奨 Windows 11 22H2 から既定の画面
  • Microsoft Learn の「Windows Commands」は、PowerShell は Windows のコマンドとコマンドレットの両方を実行でき、コマンド シェルは Windows のコマンドだけを実行できると説明し、最新の Windows の自動化には PowerShell を勧めています。
  • PowerShell では cd・dir・copy・del・type・cls が、それぞれ Set-Location・Get-ChildItem・Copy-Item・Remove-Item・Get-Content・Clear-Host の別名として使えます(公式の Compatibility aliases)。ただし別名には引数を含められない(公式)ため、オプションは cmd の /s ではなくコマンドレットの書き方になります。
  • PowerShell で fc と打つと、Format-Custom の別名として動きます。ファイルを比べる fc を使うときは fc.exe と書きます(Microsoft Learn の fc のページ)。
  • Windows Terminal の既定の画面は、Windows Terminal の設定の「スタートアップ」で「既定のターミナル アプリケーション」を選びます(公式ドキュメント)。Windows の設定の「プライバシーとセキュリティ」→「開発者向け」にもこの設定があります(Windows Command Line ブログ)。

どれを使うかの判断

  1. 1手順書に cmd のコマンドが書いてある → コマンドプロンプトipconfig・ping・sfc などはそのまま打てる
  2. 2既存のバッチファイル(.bat)を動かす → コマンドプロンプトcmd の書き方で作られている
  3. 3これから自動化を書く → PowerShellMicrosoft Learn が推奨。Windows のコマンドも動く
  4. 4Linux と同じコマンドで作業したい → WSL の bashWindows Terminal のタブで並べて使える
  5. 5いくつも並べて使う → Windows Terminalタブ・ペインで cmd・PowerShell・bash を行き来する

PowerShell のコマンドは関連記事「PowerShellコマンド一覧|用途別50選とbash対応表・実行例付き」で扱っています。

よくあるエラーとつまずき(公式に載っている文言)

この節では、コマンドプロンプトで出るメッセージのうち、Microsoft の公式の情報に載っているものの意味と直し方が分かります。

日本語の Windows では日本語のメッセージが出ます。 ここでは、日本語の文言を公式で確かめられなかったため、公式に載っている英語の原文を載せています。

メッセージ(原文) 出る場面 直し方
'notepad' is not recognized as an internal or external command, operable program or batch file. コマンド名の誤り・PATH に無い・PATH を壊した 綴りを見直す。where 名前 で探す。新しいウィンドウを開く
The directory is not empty rmdir で中身のあるフォルダー dir /a で隠しファイルも見る。rmdir /s
The process can't access the file because it is being used by another process. 今いるフォルダーを rmdir した cd .. で外へ出てから消す
Duplicate file name or file not found ren の新しい名前が既にある・元が無い dir で名前を確かめる
File cannot be copied onto itself copy の元と先が同じファイル コピー先のパスを見直す
Are you sure (Y/N)? del *.* 消すなら Y、やめるなら N
Invalid code page chcp に無効な番号 chcp だけで今の値を見る
Request timed out ping・tracert で応答が待ち時間内に来ない 名前と IP の両方で ping する
Chkdsk cannot run because the volume is in use by another process. 使用中のドライブを chkdsk /f Y で次の再起動時に検査する
Nonexistent domain nslookup で名前が存在しない 綴りと DNS サーバーを見直す
ECHO is off バッチで空の変数を echo echo:%var% と書く

「内部コマンドまたは外部コマンド…として認識されていません」

Microsoft の The Old New Thing(2012年7月30日)は、バッチファイルの1行目の set path=C:\awesomedir が PATH を丸ごと置き換えたため、同じウィンドウで reg・regedit・notepad がすべて見つからなくなった例を紹介しています。

C:\> notepad
'notepad' is not recognized as an internal or external command,
operable program or batch file.

Windows では path と PATH は同じ変数として扱われます。set の変更は今のウィンドウだけに効くので、PATH を壊したときは、そのウィンドウを閉じて開き直すと元に戻ります。原因の切り分けは関連記事「command not foundの直し方|PATHの確認方法と原因別の対処表」で扱っています。

消す・上書きするコマンドでのつまずき

del で消したファイルは戻せない

やってはいけないいきなり del *.* や rmdir /s /q を打つ
→
代わりに同じワイルドカードで先に dir を打ち、消える一覧を見てから del

公式:del で消したファイルは取り戻せない。del の前に同じ指定で dir を使う

robocopy /mir は先のファイルを消す

やってはいけないコピー元とコピー先を逆にして /mir を実行する
→
代わりに先に /l を付けて一覧だけ出し、消えるものを確かめる

公式:/mir は元に無いファイルを先から消す。/l で結果を先に見る

setx で PATH を書き換える

やってはいけない長い PATH を setx PATH "%PATH%;…" で上書きする
→
代わりにWindows の設定画面で編集するか、今のウィンドウだけなら set

公式:setx は1024文字で切り詰め、変数の参照も展開してしまう

  • 1今どこにいるかを cd で確かめたドライブとフォルダーが表示される。思ったフォルダーと違えば止める
  • 2消す対象を dir で一覧にしたdel・rmdir と同じワイルドカードで dir を打つ
  • 3/q・/f・/y を付ける理由を言える確認を省くオプション。付けると聞かれずに消える・上書きされる
  • 4管理者で開く必要があるか考えた普段は管理者でないウィンドウで作業する

文字化けとコードページ(chcp)

この節では、コマンドプロンプトの文字コード(コードページ)を確かめる方法と、公式に書かれている注意が分かります。

今のコードページは chcp と打つと表示されます。 公式の例では「Active code page: 437」のように表示されます。

chcp
chcp 850
  • 番号を変えたあとに起動したプログラムは新しいコードページを使います。変える前に起動していたプログラム(cmd.exe を除く)は元のコードページのままです(Microsoft Learn)。
  • ラスター フォントのウィンドウでは、Windows と一緒に入った OEM のコードページだけが正しく表示されます。ほかのコードページは TrueType フォントのウィンドウか全画面で正しく表示されます(Microsoft Learn)。
  • 無効な番号を指定すると「Invalid code page」と表示されます。

chcp の公式ページの表に載っているのは 437(米国)・850(多言語 Latin I)・936(中国語)などで、日本語の 932 や UTF-8 の 65001 は表に載っていません。この記事では、番号ごとの動きは公式で確かめた範囲を超えるため扱いません。

よくある質問

Q. コマンドプロンプトとは何ですか? A. Windows に最初から入っている、文字でコマンドを打って操作するためのシェル(cmd.exe)です。フォルダーの移動、ファイルのコピー、ネットワークの確認、バッチファイルの実行などに使います。

Q. コマンドプロンプトの出し方でいちばん早いのは? A. キーボードだけなら、Windows ロゴ キー+R で「ファイル名を指定して実行」を開き、cmd と入力して Enter です。毎日使うならタスクバーにピン留めして、Windows ロゴ キー+数字で開けます。

Q. 管理者として開くには? A. タスクバーの検索ボックスに「コマンド プロンプト」と入力し、結果を右クリック(または長押し)して「管理者として実行」→「はい」を選びます。タスクバーのアイコンなら Ctrl+Shift を押しながら選びます。

Q. コマンドプロンプトのショートカットキーは? A. ↑ で前のコマンド、F7 で履歴の一覧、Tab で補完、Ctrl+C で中断(文字を選んでいればコピー)、Ctrl+V で貼り付け、Esc で行を消す、です。

Q. 使えるコマンドの一覧を見るには? A. help と打つと、システムのコマンドの一覧と短い説明が出ます。個別のコマンドは help robocopy か robocopy /? で詳しく見られます。

Q. 前に打ったコマンドをもう一度使うには? A. ↑ で1つずつさかのぼるか、F7 で一覧を出して選びます。打ちかけの文字で始まる履歴は F8 で探せます。doskey /h で一覧を文字で出せます。

Q. 実行中のコマンドを止めるには? 閉じるには? A. 止めるのは Ctrl+C です。ping /t のように止まらないコマンドも Ctrl+C で終わります。ウィンドウを閉じるのは exit です。

Q. コマンドプロンプトと PowerShell はどちらを使えばよいですか? A. 手順書が cmd のコマンドで書かれているとき、既存のバッチファイルを動かすときはコマンドプロンプト、これから自動化を書くなら PowerShell です。Microsoft Learn は自動化には PowerShell を勧めています。

Q. コマンドプロンプトで ls や grep は使えますか? A. コマンドプロンプトが動かせるのは Windows のコマンドなので、dir・findstr を使います。Linux と同じコマンドを使いたいときは WSL の bash を、Windows Terminal のタブで開きます。

Q. del で消したファイルはごみ箱から戻せますか? A. 公式は「del で消したファイルは取り戻せない」としています。消す前に同じワイルドカードで dir を打ち、対象を確かめます。

Q. 長いコマンドが途中で切れます。 A. コマンドプロンプトで使える文字列は最大 8191 文字です(Microsoft Learn)。引数をファイルに書いてファイル名を渡す、フォルダー名を短くして PATH を短くする、が公式の回避策です。

Q. 開くと Windows Terminal の画面になります。 A. Windows 11 22H2 から、コマンドラインのアプリは既定で Windows Terminal で開くようになりました。中で動いているのは同じ cmd.exe です。既定は Windows Terminal の設定の「スタートアップ」で変えられます。

まとめ

  • コマンドプロンプトは Windows のシェル(cmd.exe)。検索ボックスに「コマンド プロンプト」、または Windows+R で「cmd」で開く。Windows 11 22H2 からは Windows Terminal の画面で開くことがある。
  • 管理者として開くのは、検索結果の右クリック →「管理者として実行」、タスクバーのアイコンの Ctrl+Shift+選択。chkdsk・sfc は管理者の権限が要る。
  • ショートカットは、↑・F7(履歴)、Tab(補完)、Ctrl+C(中断・コピー)、Ctrl+V(貼り付け)、Ctrl+M(マーク モード)。
  • 使い方は help と コマンド /? で調べる。del で消したファイルは戻せないので、先に同じ指定で dir を打つ。robocopy /mir は /l で先に確かめる。
  • bash とは、dir=ls、type=cat、findstr=grep、del=rm、set=export のように対応する。区切りは cmd が \ と ;、bash が / と :。新しく自動化を書くなら PowerShell。

参考・出典

確認日はいずれも 2026年10月29日です。

  • Microsoft Learn「Windows commands」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows-server/administration/windows-commands/windows-commands
  • Microsoft Learn「cmd」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows-server/administration/windows-commands/cmd
  • Microsoft Learn「Command-Line Syntax Key」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows-server/administration/windows-commands/command-line-syntax-key
  • Microsoft Learn 各コマンドのページ(cd・dir・mkdir・rmdir・copy・xcopy・robocopy・move・ren・del・type・tree・pushd・cls・help・exit・start・echo・set・setx・where・findstr・clip・doskey・chcp・ipconfig・ping・tracert・nslookup・netstat・hostname・tasklist・taskkill・systeminfo・whoami・shutdown・chkdsk):https://learn.microsoft.com/en-us/windows-server/administration/windows-commands/
  • Microsoft Learn「Command prompt (Cmd.exe) command-line string limitation」:https://learn.microsoft.com/en-us/troubleshoot/windows-client/shell-experience/command-line-string-limitation
  • Microsoft Learn「Using command redirection operators」(以前の版の文書):https://learn.microsoft.com/en-us/previous-versions/windows/it-pro/windows-xp/bb490982(v=technet.10)
  • Microsoft Learn「Windows Console and Terminal Definitions」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows/console/definitions
  • Microsoft Learn「Windows Terminal」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows/terminal/
  • Microsoft Learn「Install and get started setting up Windows Terminal」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows/terminal/install
  • Microsoft Learn「Command line arguments for Windows Terminal」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows/terminal/command-line-arguments
  • Microsoft Learn「Profiles - General(Windows Terminal)」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows/terminal/customize-settings/profile-general
  • Microsoft Learn「Start-Process」:https://learn.microsoft.com/en-us/powershell/module/microsoft.powershell.management/start-process
  • Microsoft Learn「Using aliases」(PowerShell の Compatibility aliases):https://learn.microsoft.com/en-us/powershell/scripting/learn/shell/using-aliases
  • Microsoft サポート「Windows のキーボード ショートカット」:https://support.microsoft.com/en-us/windows/keyboard-shortcuts-in-windows-dcc61a57-8ff0-cffe-9796-cb9706c75eec
  • Microsoft サポート「システム ファイル チェッカーを使用する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/use-system-file-checker-365e0031-36b1-6031-f804-8fd86e0ef4ca
  • Windows Command Line ブログ「Windows Terminal is now the Default in Windows 11」(2022年10月18日):https://devblogs.microsoft.com/commandline/windows-terminal-is-now-the-default-in-windows-11/
  • The Old New Thing「Why don't any commands work after I run my batch file?」(2012年7月30日):https://devblogs.microsoft.com/oldnewthing/20120730-00/?p=7023

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
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(記載例)出典:株式会社RJC「コマンドプロンプトの開き方・使い方|ショートカットとコマンド一覧・bash対応表」

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