結論

Edge・Chrome とも、Windows なら Ctrl+Shift+Delete で削除の画面を開き、「キャッシュされた画像とファイル」だけにチェックを入れて削除します。Cookie のチェックを外しておけば、ログインは残ります。表示が変わらないだけなら、先に Shift+F5(強制再読み込み)を試します。

この記事でわかること

  • Edge・Chrome・Safari・Firefox の PC・スマホ別の手順(各社の公式ヘルプで確認)
  • キャッシュだけ消すと何が残り、Cookie を消すと何が消えるか(実測)
  • 削除・強制再読み込みの前後でサーバーへのリクエストが何件変わるか

2026年10月29日更新|Chromium 153・自作の HTTP サーバー(127.0.0.1)で実行確認

キャッシュクリアは「ブラウザが手元に保存したページの部品を捨て、次はサーバーから取り直させる」操作です。表示が以前のままのとき、どこまで消すかを次の順で決めます。

flowchart TD
    A[表示が以前のまま] --> B[強制再読み込み<br>Shift+F5]
    B -->|直った| OK[終わり]
    B -->|直らない| C[キャッシュだけ削除<br>Ctrl+Shift+Delete]
    C -->|直った| OK
    C -->|直らない| D[Cookie も削除<br>ログインし直す]

よく調べられることの答えを先にまとめます。

知りたいこと 答え 詳しい節
Edge のキャッシュクリア 設定→プライバシー、検索、サービス→閲覧データをクリアする Edgeのキャッシュクリアのやり方
Chrome(クローム)のキャッシュクリア 右上のメニュー→閲覧履歴データを削除 Chromeのキャッシュクリアのやり方
キャッシュクリアのショートカット Ctrl+Shift+Delete(Mac の Chrome は ⌘+shift+delete) ショートカットキー一覧
スマホ(iPhone・Android) Chrome はメニューから、Safari は設定アプリから スマホのChrome・Safari
ログイン状態は消える? キャッシュだけなら残る。Cookie を消すとログアウトする(実測) 消えるもの・消えないもの
パスワードは消える? Chrome は削除の画面の対象外。パスワード マネージャーで別に消す 消えるもの・消えないもの
1つのサイトだけ消したい 強制再読み込みか、サイトのデータ削除を使う 使い分け
サイトを作る側の対策 HTML は no-cache、JS・CSS はファイル名にハッシュ キャッシュを残さない設定

確認環境:Ubuntu 24.04.5 LTS で、Python 3.13.18 の http.server で作ったサーバーを 127.0.0.1 に起動し、ファイルごとに違う Cache-Control を付けて返しました。ブラウザは Playwright 1.63.0 の Chromium 153.0.8010.12(日本語の画面・ヘッドレス)で、設定の削除画面を操作しました。ヘッドレスではキー操作の Ctrl+Shift+R が効かなかったため、強制再読み込みとキャッシュの無効化は DevTools Protocol の同じ働きの命令で再現しています。Edge・Safari・Firefox と、Mac・Windows・スマホの画面は手元で動かせないため、Google・Microsoft・Apple・Mozilla の公式ヘルプで1つずつ確かめた範囲だけを書いています(確認日 2026年10月29日)。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「Edge・Chromeのキャッシュクリアのやり方|PC・スマホ別・消えるものを実測」

キャッシュクリアとは(消すと何が起きるか)

この節では、キャッシュの正体と、消したときに何が変わるのかが分かります。

キャッシュは、一度開いたページの画像・CSS・JavaScript などを、ブラウザが手元に保存しておく仕組みです。 次に開くときは手元のものを使うので、表示が速くなり、通信量も減ります。

困るのは、サイトが更新されたのに手元の以前の部品が使われ続けるときで、キャッシュを消すと次は全部をサーバーから取り直します。

7件初めて開いたとき全部をサーバーから
2件2回目に開いたとき残りの5件はキャッシュから表示
7件キャッシュを削除したあと初回と同じ

手元のサーバーまで届いた件数です(favicon を除く)。キャッシュを消すと、次の1回は初回と同じだけ通信します。 Google のヘルプも、削除後は一時的に遅く感じることがあると書いています。

Cookie はログイン状態やサイトの設定、閲覧履歴は開いたページの一覧で、どちらもキャッシュとは別に保存されています。

Cookie とセッションの関係は、関連記事「セッションとは|意味・Cookieとの関係・切れる理由を実例で解説」で扱っています。

Edgeのキャッシュクリアのやり方(Windows・Mac)

この節では、Microsoft Edge のパソコン版でキャッシュだけを消す手順が分かります。

Edge は「設定」→「プライバシー、検索、サービス」→「閲覧データをクリアする」から消します。 Microsoft のサポート「Microsoft Edge の閲覧履歴の表示と削除」に書かれた手順です。

1

設定を開く

右上の「設定など」(…)→「設定」。Windows は Ctrl+Shift+Delete で手順3へ進む。

Edge

2

プライバシー、検索、サービス

「閲覧データをクリアする」の欄で、「閲覧データを今すぐクリアする」の横の「クリアするものを選択」を選ぶ。

Edge

3

時間の範囲を選ぶ

「時間の範囲」で期間を選ぶ。分からなければすべての期間。

Edge

4

「キャッシュされた画像とファイル」だけにチェック

「Cookie およびその他のサイト データ」を外すとログインが残る。

Edge

5

「今すぐクリア」を選ぶ

終わったら、そのページを開き直す。

Edge

  • 同期に注意:同期をオンにしていると、同期された項目は同期済みのすべてのデバイスで消去されます(Microsoft サポート)。この端末だけなら、同期をオフにしてから消去します。
  • 閉じるたびに消す:「閲覧データの消去」→「ブラウザーを閉じるたびにクリアする内容を選択」で項目をオンにします(Microsoft「Microsoft Edge で Cookie を管理する」)。

スマホ版 Edge(iPhone・Android)の手順は、Microsoft の公式ヘルプで確かめられるページが見つからなかったため、この記事では書いていません。

Chrome(クローム)のキャッシュクリアのやり方(パソコン)

この節では、Chrome のパソコン版の手順と、Chromium で開いた削除の画面の中身が分かります。

Chrome は右上のその他アイコン(︙)→「閲覧履歴データを削除」で、期間と項目を選んで削除します。 Google のヘルプ「閲覧履歴データを削除する」と「キャッシュと Cookie の消去」の手順です。

  1. パソコンで Chrome を開き、右上のその他アイコンから「閲覧履歴データを削除」を選ぶ(Ctrl+Shift+Delete でも開く)。
  2. 「1 時間以内」「全期間」などの期間を選ぶ。
  3. 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れ、残したいもののチェックを外す。
  4. 削除のボタンを押す。

Chromium 153 で開いた「閲覧履歴データを削除」の画面

画面の部分 表示された文言
題名 閲覧履歴データを削除
期間のボタン 過去 15 分間/過去 1 時間(選択済み)/過去 24 時間/過去 7 日間/もっと見る
「もっと見る」の中 過去 4 週間/全期間
最初から表示される項目 閲覧履歴・Cookie と他のサイトデータ・キャッシュされた画像とファイル・ダウンロード履歴(4つともチェック済み)
「さらに表示」で出る項目 自動入力フォームのデータ・サイトの設定・ホストされているアプリデータ(チェックなし)
ボタン キャンセル/このデバイスから削除

1Cookie が最初からチェック済み

そのまま削除するとログインも消える。キャッシュだけならチェックを外す。

2前回のチェックが残る

キャッシュだけで削除したあと開き直すと、キャッシュだけにチェックが付いていた。

3パスワードは別の画面

項目に無く「パスワードは管理設定で削除できます」と案内された。

Google のヘルプでは、削除のボタンは「データを削除」と書かれていますが、手元の Chromium 153 では「このデバイスから削除」でした。Chromium は Chrome の土台のオープンソース版で、版や製品によって文言が変わります。

スマホ(Android・iPhone)のChromeでキャッシュを削除する

この節では、スマホ版 Chrome のキャッシュクリアの手順が分かります。

スマホの Chrome も、その他アイコン(︙)→「閲覧履歴データの削除」から消します。 Google のヘルプによると、スマホでは期間の初期値が「15 分」です。

Android の Chrome

アドレスバーの右のその他アイコン→「閲覧履歴データの削除」

期間を選ぶ(初期値は15分)

種類を選ぶときは「その他のオプション」→キャッシュされた画像とファイル

「データを削除」

iPhone・iPad の Chrome

その他アイコン→「閲覧履歴データの削除」

期間を選ぶ(初期値は15分)

「閲覧履歴データ」で種類を選び「確認」

「閲覧履歴データを削除」

  • 期間の初期値が15分なので、そのままでは直近15分の分しか消えません。 期間を広げてから削除します。
  • iPhone の Chrome のパスワードは「その他の Google データを管理する」→「パスワードとパスキー」で消します(Google)。

Safari(iPhone・Mac)のキャッシュクリア

この節では、Apple の Safari で、履歴を残したままキャッシュと Cookie を消す方法と、まとめて消す方法が分かります。

iPhone の Safari は、Safari の中ではなく「設定」アプリから消します。 Apple のサポート「iPhone の Safari で閲覧履歴と Cookie を消去する」(2026年9月21日公開)の手順です。

やりたいこと iPhone の手順 消えるもの
履歴もまとめて消す 設定→アプリ→Safari→「履歴とWebサイトデータを消去」→期間→「履歴を消去」 履歴・Cookie・キャッシュ(自動入力の情報は残る)
履歴は残してキャッシュと Cookie を消す 設定→アプリ→Safari→詳細→Webサイトデータ→「全Webサイトデータを削除」→「今すぐ削除」 Cookie・キャッシュ(履歴は残る)

Mac の Safari は、Apple の「Mac の Safari でキャッシュと Cookie を消去する」の手順で消します。

  1. Safari で「Safari」→「設定」を選び、「プライバシー」をクリックする。
  2. 「Webサイトデータを管理」をクリックする。
  3. 1つのサイトだけなら、そのサイトを選んで「削除」。全部なら「すべてを削除」。
  • Safari の「Webサイトデータ」の削除は、キャッシュと Cookie が一緒に消えるため、ログインし直す前提で行います。
  • iCloud を使っていると、履歴は他の Apple デバイスからも削除されます(Apple)。

Safari でキャッシュを無視して再読み込みするキー操作は、Apple の「Mac の Safari のキーボードショートカット」のページで確かめられなかったため、この記事では書いていません。

Firefoxのキャッシュクリア(PC・Android・iPhone)

この節では、Mozilla Firefox のキャッシュだけを消す手順と、終了するたびに消す設定が分かります。

Firefox は「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Cookie とサイトデータ」の「データを消去…」から、「一時的にキャッシュされたファイルとページ」だけを選んで消します。 Mozilla のサポート「Firefox のキャッシュを消去するには」の手順です。

1

パソコン(設定から)

上の手順。期間は「すべての履歴」。

Mozilla サポート

2

パソコン(履歴から)

メニュー→履歴→最近の履歴を消去…(Ctrl+Shift+Del)。

ショートカットあり

3

Android

メニュー(3点)→設定→プライバシーとセキュリティ→閲覧データを削除→項目を選んで「閲覧データを削除」。

終了時の自動削除も可

4

iPhone・iPad

メニュー→設定→プライバシーの下の「データ管理」→「プライベートデータを消去」。元に戻せない。

すべてのサイトが対象

  • 終了時に自動で消す:設定→プライバシーとセキュリティ→履歴で「Firefox の終了時に履歴を消去する」にチェックし、「設定…」で「一時的にキャッシュされたファイルとページ」を選びます(Mozilla サポート)。
  • 1つのサイトだけ:アドレスバーの左の錠前(または盾)のアイコン→「Cookie とサイトデータを消去...」で、表示中のサイトのデータを消せます(Mozilla の「Firefox に保存された Cookie とサイトデータを消去する」)。

キャッシュクリアのショートカットキー一覧(Ctrl+Shift+Delete・スーパーリロード)

この節では、削除の画面を開くキーと、キャッシュを使わずに読み込み直すキー(スーパーリロード)が、ブラウザ別に分かります。

「削除の画面を開く」と「キャッシュを無視して再読み込み」は別の操作です。 前者は保存されたキャッシュを消し、後者は今のページだけをサーバーから取り直します。各社の公式のショートカット一覧に載っているものだけを並べました。

ブラウザ 削除の画面を開く キャッシュを無視して再読み込み シークレット(プライベート)
Chrome(Windows・Linux) Ctrl+Shift+Delete Shift+F5 または Ctrl+Shift+R Ctrl+Shift+N
Chrome(Mac) ⌘+shift+delete ⌘+shift+r ⌘+shift+n
Edge(Windows) Ctrl+Shift+Delete Ctrl+Shift+R または Shift+F5 Ctrl+Shift+N(InPrivate)
Firefox(Windows・Linux) Ctrl+Shift+Del Ctrl+F5 または Ctrl+Shift+R Ctrl+Shift+P
Safari(Mac) 公式の一覧に記載なし 公式の一覧に記載なし ファイル→新規プライベートウインドウ
  • スーパーリロードは「キャッシュを消す」操作ではなく、「今回だけキャッシュを使わない」操作です。

キャッシュクリアで消えるもの・消えないもの(ログイン・パスワード・履歴)

この節では、どのチェックを入れると何が消えるのかが、手元で試した結果と公式の説明で分かります。

「キャッシュされた画像とファイル」だけを消しても、ログイン状態・localStorage・履歴は残りました。 自作サイトにログインし、localStorage と Cache Storage(Service Worker などが使う保存場所)に値を入れてから、設定の削除画面で1項目ずつ削除しました。

削除前             server=2 /:304 /api/time:200 | /me=200 localStorage=v CacheStorage=v1 cache=48KB
キャッシュだけ削除後 server=7 /:200 /style.css:200 /logo.svg:200 /app.js:200 /assets/app.a1b2c3.js:200 /heur.js:200 /api/time:200 | /me=200 localStorage=v CacheStorage=v1 cache=40KB
Cookieだけ削除後    server=2 /:304 /api/time:200 | /me=401 localStorage=null CacheStorage=空 cache=40KB

/me はログインしていれば200、していなければ401を返す確認用の URL です。cache= はプロファイルの Cache フォルダーの大きさで、キャッシュだけを削除した直後は 48KB から 16KB(索引のファイルだけ)に減りました。

保存されているもの キャッシュだけ削除 Cookie と他のサイトデータを削除
ページの部品(画像・CSS・JS) 消えた(次は7件すべて取得) 残った
ログイン状態(Cookie) 残った(/me は200) 消えた(/me は401)
localStorage 残った 消えた
Cache Storage(Service Worker 用) 残った 消えた

表示を直したいだけのとき

避ける初期状態のまま全部にチェックして削除する。Cookie も消え、すべてのサイトからログアウトする
→
代わりに「キャッシュされた画像とファイル」だけを残してほかのチェックを外す。ログインは残った

見分ける問い:「直したいのは表示か、ログインか」

Google のヘルプによると、「Cookie と他のサイトデータ」には HTML5 のストレージなども含まれ、「ダウンロード履歴」を消してもファイル自体は残ります。Chrome にログインしたまま Cookie を削除しても、Google へのログインは保たれます。

Cookie・localStorage・sessionStorage の違いは、関連記事「localStorage・sessionStorage・Cookieの違い|実測比較」で扱っています。

実測:キャッシュクリア・強制再読み込みでリクエスト数はどう変わるか

この節では、再読み込み・強制再読み込み・削除で、サーバーに届くリクエストが何件になるかが分かります。

自作サーバーは、ファイルごとに次のヘッダーを返します(curl -D - の結果から抜粋)。

/                      Cache-Control: no-cache
/style.css             Cache-Control: max-age=3600
/app.js                Cache-Control: max-age=3600
/logo.svg              Cache-Control: max-age=86400
/assets/app.a1b2c3.js  Cache-Control: max-age=31536000, immutable
/heur.js               (Cache-Control なし。Last-Modified は10日前)
/api/time              Cache-Control: no-store

Chromium 153 で操作を続け、サーバーに届いた件数です(favicon を除く)。

操作 サーバーに届いた件数 中身
初めて開く 7 すべて200
同じ URL をもう一度開く 2 HTML は304(変更なし)、API は200
通常の再読み込み(F5) 2 HTML だけ確認(Cache-Control: max-age=0 付き)
強制再読み込み(Shift+F5 と同じ命令) 7 すべて200、no-cache と Pragma 付き
ブラウザを閉じて開き直す 2 5件はディスクのキャッシュから
設定でキャッシュを削除して開く 7 すべて200(初回と同じ)
シークレット相当(新しい一時プロファイル) 7 もう一度開くと2件、閉じて開き直すとまた7件

強制再読み込みでは、すべてのリクエストに Cache-Control: no-cache と Pragma: no-cache が付き、通常の再読み込みでは HTML にだけ If-None-Match(手元の ETag と同じか確かめるヘッダー)と Cache-Control: max-age=0 が付いていました。

更新したのに反映されない様子を再現する

app.js の中身を v1 から v2 に書き換えたあとの表示です。

更新のあとの操作 サーバーに届いた件数 画面の表示
普通に開く 2(HTML と API) app.js v1(以前のまま)
通常の再読み込み(F5) 2 app.js v1(以前のまま)
強制再読み込み 7 app.js v2(新しい内容)

max-age=3600(1時間は確認しない)のファイルは、F5 を押しても以前の内容のままでした。 強制再読み込みかキャッシュの削除で、初めて新しい内容になりました。Cache-Control が無い heur.js も確認なしで使われました。MDN は、Last-Modified からの経過時間の約10%は再利用されることがある、と説明しています。

スーパーリロード・シークレットウィンドウ・サイト単位の削除の使い分け

この節では、キャッシュを全部消す前に試せる軽い方法と、それぞれで何が変わるのかが分かります。

1つのページの表示を直すだけなら、強制再読み込み(スーパーリロード)が一番軽い方法です。 削除と違い、ほかのサイトのキャッシュもログインも残ります。

方法 ログイン 向いている場面
強制再読み込み 残る そのページだけ以前の表示
シークレットウィンドウ ログインしていない状態 キャッシュが原因かを確かめる
サイト単位のデータ削除 そのサイトだけ消える 1つのサイトだけログインがおかしい
キャッシュだけ削除 残る 強制再読み込みで直らない
Cookie も削除 消える ログインできない・ループする
  • シークレットウィンドウ:手元では、新しい一時プロファイルで開くと7件すべてを取り、閉じて開き直すとまた7件でした。Google のヘルプによると、Cookie などは一時的に保存され、シークレット ウィンドウをすべて閉じると削除されます。シークレットで正しく出れば、原因は手元のデータです。
  • サイト単位の削除:Chrome は 設定→プライバシーとセキュリティ→サードパーティ Cookie→「すべてのサイトデータと権限を表示」、Edge は 設定→プライバシー、検索、およびサービス→Cookie→「すべての Cookie とサイト データを表示」で、サイトを探して削除します(各社のヘルプ)。

開発者ツールでキャッシュを無効にする・消す

この節では、作る人が確認のたびにキャッシュを消さずに済む DevTools の設定が分かります。

Chrome の DevTools の Network パネルにある「Disable cache」をオンにすると、ブラウザのキャッシュが無効になります。 Chrome の公式ドキュメント(Network features reference)は、初めて訪れた人の状態を再現する方法として説明しています。同じページには、Requests の表を右クリックして「Clear browser cache」を選ぶと、キャッシュを手で消せることも書かれています。

DevTools が内部で使う命令(Network.setCacheDisabled)で無効化して開くと、サーバーには7件すべてが no-cache 付きで届き、無効化を外すと2件(HTML の304と API)に戻りました。

無効化は保存されたキャッシュを消すわけではないため、外したとたんに、それまでのキャッシュが使われます。DevTools の開き方と、Network パネルの見方は、関連記事「Chrome DevToolsの使い方|デバッグ手順と便利機能一覧」で扱っています。

作る側:キャッシュを残さない設定(Cache-Control・ファイル名にハッシュ)

この節では、サイトを更新したときに、見る人にキャッシュクリアを頼まずに済む設定が分かります。

HTML は no-cache(毎回確かめる)、JS・CSS・画像はファイル名にハッシュを入れて長くキャッシュさせる、が基本の組み合わせです。 MDN も、内容が変わったら URL も変える「キャッシュ破棄」を勧めています。

手元で、HTML が読み込む JS を app.a1b2c3.js から app.d4e5f6.js(新しいファイル名)に変えて更新し、同じプロファイルで普通に開いた結果です。

1 初回                   server: /:200 /style.css:200 /logo.svg:200 /assets/app.a1b2c3.js:200 /app.js:200 /heur.js:200 | 表示: app.js v3 | hashed js
2 デプロイ後に普通に開く  server: /:200 /assets/app.d4e5f6.js:200 | 表示: app.js v3 | hashed 新版 (d4e5f6)
3 もう一度               server: /:304 | 表示: app.js v3 | hashed 新版 (d4e5f6)

ファイル名を変えた JS は、強制再読み込みもキャッシュの削除も無しで、次に開いた1回目から新しい内容になりました。 同じ名前のまま中身を変えた app.js(max-age=3600)は、更新前の内容(v3)のままでした。

  • 1HTML には no-cache と ETag毎回サーバーに確かめ、変わっていなければ304で中身を送らない
  • 2JS・CSS・画像はファイル名にハッシュ中身が変われば名前も変わり、確実に取り直される
  • 3ハッシュ付きは max-age=31536000, immutableMDN:immutable を付けると、再読み込みでも確認のリクエストを送らない
  • 4すべての応答に Cache-Control を明示無いと推測でキャッシュされる。手元の heur.js も確認なしで使われた
  • 5個人の情報を返す API は no-store手元の /api/time は、どの操作でも毎回サーバーまで来た

Clear-Site-Data でサーバーからキャッシュを消させる

サーバーが Clear-Site-Data: "cache" を返すと、ブラウザはそのサイトのキャッシュを消します(MDN。HTTPS での利用が前提)。手元では、受け取ったあと新しいタブでは7件すべてを取り直しましたが、同じタブでは5件がメモリ上のキャッシュから出ました。

no-cache・no-store の違いは、関連記事「Cache-Controlのno-cacheとno-storeの違いと正しい設定」で扱っています。Service Worker を使うサイトのキャッシュは、関連記事「PWAの作り方|Service Worker最小コードとキャッシュ戦略一覧」で扱っています。

キャッシュクリアのよくあるつまずきと判断表

この節では、消したのに直らないときの原因と、どの方法を選ぶかが分かります。

起きたこと 原因 対処
削除したのに表示が変わらない 期間が短い(初期値は過去 1 時間、スマホの Chrome は15分) 期間を「全期間」にして消し直す
すべてのサイトからログアウトした 「Cookie と他のサイトデータ」にもチェックが入っていた ログインし直す。次はキャッシュだけを選ぶ
前回と同じ項目にチェックが入っていた 削除の画面は前回の選択を覚えている 毎回チェックを見直す
F5 では直らず、強制再読み込みで直った F5 は HTML しか確かめない(手元で304の1件だけ) Shift+F5 か Ctrl+Shift+R を使う
Service Worker のサイトが以前の内容のまま Cache Storage はキャッシュの項目では消えない(手元で残った) そのサイトのデータを消す

どの方法を選ぶか

  1. 11つのページの表示が以前のまま → 強制再読み込みShift+F5・Ctrl+Shift+R・Mac は ⌘+shift+r(Chrome)
  2. 2原因がキャッシュか確かめたい → シークレットウィンドウで開く正しく出れば、手元のデータが原因
  3. 3強制再読み込みで直らない → キャッシュだけを全期間で削除Cookie のチェックは外す。ログインは残る
  4. 41つのサイトのログインがおかしい → そのサイトのデータだけ削除ほかのサイトのログインは残る
  5. 5それでも直らない → Cookie と他のサイトデータも削除ログインし直す前提。パスワードを覚えているか先に確かめる

よくある質問

Q. Edge のキャッシュクリアはどこからできますか? A. 設定→「プライバシー、検索、サービス」→「閲覧データをクリアする」です。Windows なら Ctrl+Shift+Delete で開けます。

Q. Chrome(クローム)のキャッシュクリアのショートカットは? A. 削除の画面は Ctrl+Shift+Delete(Mac は ⌘+shift+delete)、今のページだけ取り直すなら Shift+F5 か Ctrl+Shift+R です。

Q. キャッシュを削除するとログインは消えますか? A. 「キャッシュされた画像とファイル」だけなら消えません。手元でもログインしたままでした。「Cookie と他のサイトデータ」を一緒に消すとログアウトします。

Q. 保存したパスワードは消えますか? A. Chrome の削除の画面にはパスワードの項目が無く、別の管理設定で消します。Edge は項目にあるので、チェックを外します。

Q. スーパーリロードとキャッシュクリアは何が違いますか? A. スーパーリロードは、今のページを読み込む1回だけキャッシュを使わない操作で、保存されたキャッシュは消えません。キャッシュクリアは、保存されたキャッシュそのものを消します。

Q. iPhone の Safari のキャッシュだけを消せますか? A. Apple のヘルプにはキャッシュだけを消す手順はなく、「Webサイトデータ」の削除でキャッシュと Cookie が一緒に消えます。履歴は残ります。

Q. 会社のパソコンで消すときに気をつけることは? A. キャッシュだけなら、業務のシステムのログインは残ります。Cookie も消すならパスワードが分かるか先に確かめ、組織が管理するブラウザでは会社の決まりに従います。

Q. サイトを更新したのに、見る人の画面が変わらないと言われました。 A. HTML を no-cache にし、JS・CSS はファイル名にハッシュを入れて更新ごとに名前を変えます。手元では、名前を変えたファイルは次に開いた1回目から新しい内容になりました。

まとめ

  • Edge・Chrome とも Ctrl+Shift+Delete で削除の画面を開き、「キャッシュされた画像とファイル」だけを選んで消す。
  • キャッシュだけを消すと、ログイン・localStorage・Cache Storage は残った。Cookie を消すと、ログアウトし、localStorage と Cache Storage も消えた。
  • 削除の画面は Cookie にも最初からチェックが入り、前回の選択を覚えていた。期間(初期値は過去 1 時間、スマホの Chrome は15分)とチェックを毎回見直す。
  • F5 では HTML しか確かめず、更新されたファイルが以前のまま残った。1ページだけなら強制再読み込み(Shift+F5・Ctrl+Shift+R)で直る。
  • 作る側は、HTML を no-cache、JS・CSS をファイル名にハッシュ+長い max-age にすると、見る人にキャッシュクリアを頼まずに済む。

参考・出典

確認日はいずれも 2026年10月29日です。

  • Google「閲覧履歴データを削除する」:https://support.google.com/chrome/answer/2392709?hl=ja
  • Google「キャッシュと Cookie の消去」:https://support.google.com/accounts/answer/32050?hl=ja
  • Google「Chrome のキーボード ショートカット」:https://support.google.com/chrome/answer/157179?hl=ja
  • Google「Chrome で Cookie を削除、許可、管理する」:https://support.google.com/chrome/answer/95647?hl=ja
  • Google「シークレット モードでのブラウジング」:https://support.google.com/chrome/answer/95464?hl=ja
  • Google「Network features reference」:https://developer.chrome.com/docs/devtools/network/reference
  • Microsoft「Microsoft Edge の閲覧履歴の表示と削除」:https://support.microsoft.com/ja-jp/microsoft-edge/00cf7943-a9e1-975a-a33d-ac10ce454ca4
  • Microsoft「Microsoft Edge で Cookie を管理する: 表示、許可、ブロック、削除、使用」:https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4027947
  • Microsoft「Microsoft Edge のキーボード ショートカット」:https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4531783
  • Apple「iPhone の Safari で閲覧履歴と Cookie を消去する」:https://support.apple.com/ja-jp/105082
  • Apple「Mac の Safari でキャッシュと Cookie を消去する」:https://support.apple.com/ja-jp/guide/safari/sfri11471/mac
  • Apple「Mac の Safari で閲覧履歴を消去する」:https://support.apple.com/ja-jp/guide/safari/sfri47acf5d6/mac
  • Apple「Mac の Safari でプライバシーを保護した形でブラウズする」:https://support.apple.com/ja-jp/guide/safari/ibrw1069/mac
  • Mozilla「Firefox のキャッシュを消去するには」:https://support.mozilla.org/ja/kb/how-clear-firefox-cache
  • Mozilla「Firefox に保存された Cookie とサイトデータを消去する」:https://support.mozilla.org/ja/kb/clear-cookies-and-site-data-firefox
  • Mozilla「キーボードショートカット」:https://support.mozilla.org/ja/kb/keyboard-shortcuts-perform-firefox-tasks-quickly
  • Mozilla「Android 版 Firefox 上のブラウジング履歴やその他の個人情報を消去する」:https://support.mozilla.org/ja/kb/clear-your-browsing-history-and-other-personal-data
  • Mozilla「iOS 版 Firefox でブラウジング履歴を消去する」:https://support.mozilla.org/ja/kb/clear-browsing-history-firefox-ios
  • MDN「HTTP キャッシュ」:https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTTP/Guides/Caching
  • MDN「Clear-Site-Data」:https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTTP/Reference/Headers/Clear-Site-Data

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「Edge・Chromeのキャッシュクリアのやり方|PC・スマホ別・消えるものを実測」

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