結論

PowerToysとは、Microsoftが無料で公開しているWindows用の便利ツール集です。入れたら設定画面で使うツールをオンにします。

この記事でわかること

  • 公式31ツールの早見表と既定オフの23項目
  • ソースから取り出した既定ショートカット46件
  • PowerRename正規表現12例と設定移行の3通り

2026年10月22日更新|PowerToys v0.102.2933.0 のソースと公式文書で確認

PowerToys は常駐する本体と、本体から呼び出す小さなツールの集まりです。ツールごとにオン・オフがあり、オンにしたものだけがショートカットや右クリックメニューで動きます。

flowchart TD
    A[winget・Store・GitHub<br>から入れる] --> B[PowerToys 本体が<br>常駐する]
    B --> C[設定のホームで<br>使うツールをオン]
    C --> D[ショートカットや<br>右クリックで使う]
    C --> E[設定は LocalAppData<br>の JSON に保存]
    E --> F[バックアップで<br>別の PC へ移す]

急いでいる人向けに、よく調べられることの答えを先にまとめます。

知りたいこと 答え 詳しい節
PowerToysとは Microsoft の無料のツール集(MIT License) PowerToysとは
入れ方 winget・Microsoft Store・GitHub の3通り インストール
何ができるか ウィンドウ整理・一括リネーム・OCR など31種 ツール一覧
ショートカットが効かない 23項目は既定でオフ。ホームでオンにする 最初の設定
ランチャーの起動 Win+Alt+Space(Command Palette) Command Palette
日本語化 既定は Windows の言語。全般で変更できる インストール
最新版 v0.102.2933.0(2026年10月21日公開) PowerToysとは
別の PC へ設定を移す 全般の[バックアップと復元]か winget configure 設定ファイルの場所
Mac で使えるか 使えない。Windows 10・11 専用 よくある質問

確認環境:PowerToys の公式リポジトリ(GitHub の microsoft/PowerToys、タグ v0.102.2933.0)のソースを読み、各ツールの既定のオン・オフと既定のショートカット、バックアップに入るファイルの規則、Image Resizer の既定のサイズを、ソースから取り出す Python 3.11.15 のスクリプトで出力しました。PowerRename の正規表現の置換は、PowerRename と同じ ECMAScript 文法の std::wregex(GCC 13.3.0)と、Python 3.11.15 の re で同じ入力を実行して結果を載せています。Keyboard Manager の設定ファイル(default.json)の読み方は、公式リポジトリのテストにある JSON を Python で読み解きました。画面の操作・インストール・各ツールの使い方・グループポリシーは Microsoft Learn(日本語版と英語版)、最新版と新しいツールは GitHub のリリースノートで確かめました(確認日 2026年10月22日)。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「PowerToysとは|使い方・全ツール一覧とショートカット早見表」

PowerToysとは(無料・安全性・対応OS)

この節では、PowerToys がどんなソフトで、誰が出していて、どの Windows で動くかが分かります。

PowerToys(パワートイズ)は、Microsoft が GitHub で公開しているオープンソースの、Windows を使いやすくするツール集です。 ウィンドウを好きな位置に並べる、ファイル名を一括で変える、画面の文字をコピーする、といった Windows に足りない機能を小さなツールとして追加します。

項目 内容(2026年10月22日時点)
開発・公開 Microsoft(GitHub の microsoft/PowerToys)
料金 無料。ライセンスは MIT License(リポジトリの LICENSE)
対応 OS Windows 11、Windows 10 バージョン 2004(ビルド 19041)以降
CPU 64ビット(x64 と ARM64)
必要なもの Microsoft Edge WebView2 Runtime(インストーラーが入れる)
最新版 v0.102.2933.0(2026年10月21日公開。GitHub のリリース)
公式一覧のツール数 31(Microsoft Learn の一覧)
Mac・Linux 対応していない(公式文書は Windows 専用のアプリと説明)

名前の由来は、Windows 95 の時代にあった同名のツール集です。いまの PowerToys は Windows 10 向けに作り直されたもので、版番号は「0.数字」のまま更新が続いています。最新の v0.102 では、マウスのボタンを押し続けた状態にする Mouse Button Lock と、文字の入力中などにマウスポインターを隠す CursorHide(Auto Hide Cursor から名前を変更)が加わりました(リリースノート)。

PowerToysは安全か

安全性で確かめておく点は、どこから入れるかとデータを外に送る機能があるかの2つです。

1入手先は公式の3つ

GitHub のリリース、Microsoft Store、winget(Microsoft のパッケージマネージャー)。Learn は GitHub か Store からの入手を勧めている。

2ソースが公開されている

すべてのソースが GitHub にあり、誰でも読める。この記事の既定値の表も、そのソースから取り出した。

3外に送る機能は選んで使う

Advanced Paste の AI 機能は、クリップボードの文字とプロンプトを選んだ AI のサービスに送る。既定はオフ。

4診断データは切り替えられる

全般の[診断とフィードバック]で、診断データの送信のオン・オフと、送ったデータの表示ができる。

会社の PC で使うときは、管理者がグループポリシーでツールごとに使える・使えないを決められます(後の「会社で使うとき」の節)。

PowerToysでできること(全ツール一覧の早見表)

この節では、PowerToys に入っているツールの名前・役割・既定の状態を一覧で引けます。

Microsoft Learn の一覧には31のツールが載っています(2026年10月22日時点)。 「既定」の列は、v0.102.2933.0 のソースで、新しく入れたときにオンかオフかを示します。オフのツールは、設定のホームでオンにするまでショートカットを押しても反応しません。

分類 ツール(日本語表示) できること 既定
ウィンドウ FancyZones 画面を区切ったゾーンにウィンドウをはめ込む オン
ウィンドウ Always On Top 選んだウィンドウを常に手前に表示 オン
ウィンドウ Workspaces(ワークスペース) 複数のアプリを決めた位置にまとめて起動 オフ
ウィンドウ Window Hopper(ウィンドウ ホッパー) 同じアプリのウィンドウだけを切り替える オフ
ウィンドウ Crop And Lock(トリミングとロック) ウィンドウの一部を切り出して別ウィンドウに オフ
ウィンドウ Grab And Move(グラブアンドムーブ) 修飾キー+ドラッグでウィンドウを移動・変形 オフ
起動 Command Palette(コマンド パレット) アプリ・コマンド・設定・ファイルを検索して実行 オン
起動 PowerToys Run Command Palette の前のランチャー オフ
ファイル PowerRename ファイル名の一括変更(正規表現・連番) オン
ファイル File Locksmith(ファイルロックスミス) ファイルを使っているプロセスを表示・終了 オン
ファイル Peek(ピーク) ファイルの中身をすばやくプレビュー オン
ファイル Image Resizer 右クリックで画像を一括で縮小 オン
ファイル File Explorer アドオン エクスプローラーで SVG・Markdown・PDF 等をプレビュー オン
ファイル New+ テンプレートから新しいファイル・フォルダーを作成 オフ
画面・文字 Text Extractor 画面の文字を OCR で読み取ってコピー オフ
画面・文字 Color Picker(カラーピッカー) 画面の色を HEX などでコピー オン
画面・文字 Advanced Paste(高度な貼り付け) プレーンテキスト・Markdown・JSON で貼り付け オフ
画面・文字 Screen Ruler(画面ルーラー) 画面上のピクセル数を測る オン
画面・文字 ZoomIt 画面の拡大・書き込み・録画(発表向け) オフ
画面・文字 Shortcut Guide(ショートカット ガイド) Windows のショートカットを画面に表示 オフ
入力 Keyboard Manager(キーボード マネージャー) キーの入れ替え、ショートカットの割り当て オフ
入力 Quick Accent(クイック アクセント) アクセント付きの文字を入力 オフ
入力 Mouse Utilities(マウス ユーティリティ) マウスの位置を示す・クリックを強調など 一部オン
入力 Mouse Without Borders(罫線のないマウス) 1組のキーボード・マウスで複数の PC を操作 オフ
表示 Light Switch(ライト スイッチ) 時刻でライト・ダークのテーマを切り替え オフ
表示 Power Display(電源ディスプレイ) 外部モニターの明るさ・入力などを操作 オフ
システム Awake PC をスリープさせない オン
開発 Hosts File Editor(ホストファイルエディタ) hosts ファイルを画面で編集 オフ
開発 Environment Variables(環境変数) 環境変数をプロファイルで管理 オフ
開発 Registry Preview(レジストリ プレビュー) .reg ファイルを見て編集 オフ
開発 Command Not Found PowerShell 7 で見つからないコマンドの winget パッケージを提案 オン

Mouse Utilities は、Find My Mouse(Ctrl を2回押してポインターの位置を示す)と Mouse Highlighter(クリックを強調)が既定でオン、Mouse Jump・Mouse Pointer Crosshairs・CursorWrap・CursorHide・Mouse Button Lock がオフです。以前の版にあった Video Conference Mute は、2026年10月22日時点の公式一覧に載っていません。

31種Microsoft Learn のツール一覧2026年10月22日時点
14項目新しく入れたときにオン設定の37項目のうち(v0.102.2933.0)
23項目新しく入れたときにオフText Extractor・Keyboard Manager など

既定のオン・オフとショートカットをソースから取り出す

PowerToys の設定画面は、既定値を src/settings-ui/Settings.UI.Library の C# のファイルに持っています。ツールのオン・オフは EnabledModules.cs、ショートカットは ○○Properties.cs の new HotkeySettings(Win, Ctrl, Alt, Shift, キーコード) です。これを読み出すスクリプトです。

"""PowerToys のソース(設定画面のライブラリ)から、各ツールの既定のオン/オフと既定のショートカットを取り出す"""
import re, sys, pathlib

LIB = pathlib.Path(sys.argv[1])  # src/settings-ui/Settings.UI.Library

# 1) 既定でオンのツール(EnabledModules.cs の private bool xxx = true; と JsonPropertyName)
src = (LIB / "EnabledModules.cs").read_text(encoding="utf-8-sig")
mods = []
for m in re.finditer(r"private bool (\w+)( = true)?;(.*?)public bool (\w+)", src, re.S):
    j = re.search(r'JsonPropertyName\("([^"]+)"\)', m.group(3))
    mods.append((bool(m.group(2)), j.group(1) if j else m.group(4)))
on = [name for t, name in mods if t]
off = [name for t, name in mods if not t]
print(f"ツールの数: {len(mods)}  既定でオン: {len(on)}  既定でオフ: {len(off)}")
print("オン :", ", ".join(on))
print("オフ :", ", ".join(off))
print()

# 2) 既定のショートカット(new HotkeySettings(win, ctrl, alt, shift, code))
VK = {0x20: "Space", 0x21: "PageUp", 0x22: "PageDown", 0xBB: "OEM_PLUS(=)", 0xBD: "-", 0xBE: ".",
      0xBF: "/", 0xC0: "OEM_3(`)", "VkOem3": "OEM_3(`)", "VkNext": "PageDown", "VkPrior": "PageUp", "VkX": "X"}

def key(code):
    code = code.strip()
    if code in VK:
        return VK[code]
    if code.startswith("'"):
        return code.strip("'")
    n = int(code, 16) if code.lower().startswith("0x") else int(code)
    return VK.get(n, chr(n))

rows = []
for f in sorted(LIB.glob("*Properties.cs")):
    for line in f.read_text(encoding="utf-8-sig").splitlines():
        m = re.search(r"(\w+)\s*(?:=>|=)\s*new HotkeySettings\((true|false), (true|false), (true|false), (true|false), ([^)]+)\)", line)
        if not m:
            continue
        name, w, c, a, s, code = m.groups()
        mods_ = [k for k, v in (("Win", w), ("Ctrl", c), ("Alt", a), ("Shift", s)) if v == "true"]
        rows.append((f.stem.replace("Properties", ""), name.replace("Default", ""), "+".join(mods_ + [key(code)])))
for r in rows:
    print(f"{r[0]:<24} {r[1]:<28} {r[2]}")
print("件数:", len(rows))
python3 defaults.py PowerToys/src/settings-ui/Settings.UI.Library
ツールの数: 37  既定でオン: 14  既定でオフ: 23
オン : FancyZones, Image Resizer, File Explorer Preview, PowerRename, ColorPicker, Awake, FindMyMouse, MouseHighlighter, AlwaysOnTop, Measure Tool, File Locksmith, Peek, CmdNotFound, CmdPal
オフ : Shortcut Guide, Keyboard Manager, PowerToys Run, CropAndLock, MouseWithoutBorders, AltWindowCycle, MouseJump, MousePointerCrosshairs, QuickAccent, TextExtractor, AdvancedPaste, Hosts, RegistryPreview, EnvironmentVariables, NewPlus, Workspaces, ZoomIt, AutoHideCursor, CursorWrap, MouseButtonLock, LightSwitch, PowerDisplay, GrabAndMove

AdvancedPaste            AdvancedPasteUIShortcut      Win+Shift+V
AdvancedPaste            PasteAsPlainTextShortcut     Win+Ctrl+Alt+V
AltWindowCycle           NextWindowShortcut           Alt+OEM_3(`)
AltWindowCycle           PreviousWindowShortcut       Alt+Shift+OEM_3(`)
AlwaysOnTop              HotkeyValue                  Win+Ctrl+T
AlwaysOnTop              IncreaseOpacityHotkeyValue   Win+Ctrl+OEM_PLUS(=)
AlwaysOnTop              DecreaseOpacityHotkeyValue   Win+Ctrl+-
CmdPal                   HotkeyValue                  Win+Alt+Space
ColorPicker              ActivationShortcut           Win+Shift+C
CropAndLock              ReparentHotkeyValue          Win+Ctrl+Shift+R
CropAndLock              ThumbnailHotkeyValue         Win+Ctrl+Shift+T
CropAndLock              ScreenshotHotkeyValue        Win+Ctrl+Shift+S
CursorWrap               ActivationShortcut           Win+Alt+U
FZConfig                 EditorHotkeyValue            Win+Shift+OEM_3(`)
FZConfig                 NextTabHotkeyValue           Win+PageDown
FZConfig                 PrevTabHotkeyValue           Win+PageUp
FZConfig                 MonitorRotationHotkeyValue   Alt+X
FindMyMouse              ActivationShortcut           Win+Shift+F
KeyboardManager          EditorShortcut               Win+Shift+Q
LightSwitch              ToggleThemeHotkey            Win+Ctrl+Shift+D
MeasureTool              ActivationShortcut           Win+Ctrl+Shift+M
MouseHighlighter         ActivationShortcut           Win+Shift+H
MouseJump                ActivationShortcut           Win+Shift+D
MousePointerCrosshairs   ActivationShortcut           Win+Alt+P
MousePointerCrosshairs   GlidingCursorActivationShortcut Win+Alt+.
MouseWithoutBorders      HotKeyLockMachine            Win+Ctrl+Alt+L
MouseWithoutBorders      HotKeyReconnect              Win+Ctrl+Alt+R
MouseWithoutBorders      HotKeyToggleEasyMouse        Win+Ctrl+Alt+E
Peek                     ActivationShortcut           Ctrl+Space
PowerDisplay             ActivationShortcut           Win+Ctrl+Shift+P
PowerLauncher            OpenPowerLauncher            Alt+Space
PowerOcr                 ActivationShortcut           Win+Shift+T
ShortcutGuide            OpenShortcutGuide            Win+Shift+/
Workspaces               HotkeyValue                  Win+Ctrl+OEM_3(`)
ZoomIt                   ToggleKey                    Ctrl+1
ZoomIt                   LiveZoomToggleKey            Ctrl+4
ZoomIt                   DrawToggleKey                Ctrl+2
ZoomIt                   RecordToggleKey              Ctrl+5
ZoomIt                   SnipToggleKey                Ctrl+6
ZoomIt                   SnipSaveToggleKey            Ctrl+Shift+6
ZoomIt                   SnipOcrToggleKey             Ctrl+Alt+6
ZoomIt                   SnipPanoramaToggleKey        Ctrl+8
ZoomIt                   SnipPanoramaSaveToggleKey    Ctrl+Shift+8
ZoomIt                   BreakTimerKey                Ctrl+3
ZoomIt                   DemoTypeToggleKey            Ctrl+7
ZoomIt                   MirrorToggleKey              Ctrl+9
件数: 46

設定の項目は37あり、14がオン、23がオフでした。 公式一覧の31より多いのは、Mouse Utilities が Find My Mouse など7つに、Window Hopper(内部名 AltWindowCycle)などが別の項目に分かれているためです。PowerRename・Image Resizer・Hosts など、右クリックや画面から起動するツールにはショートカットがありません。

Text Extractor(内部名 PowerOcr)・Keyboard Manager・PowerToys Run・Workspaces は既定でオフです。 「Win+Shift+T を押しても何も起きない」のはこのためで、設定のホームでオンにすると使えます。PowerToys Run は既定でオフ、後継の Command Palette は既定でオンです。

PowerToysのインストール(winget・Store・GitHub)と日本語化

この節では、3つの入れ方の違いと手順、インストール後に日本語で表示する方法が分かります。

入れ方は、winget・Microsoft Store・GitHub のインストーラーの3通りが公式です。 Learn には、コミュニティが管理する Chocolatey と Scoop の手順も載っています。

方法 コマンド・手順 向いている人
winget winget install --id Microsoft.PowerToys --source winget コマンドで入れたい・複数の PC にそろえたい
Microsoft Store Store で「PowerToys」を開いて[入手] 画面で入れたい
GitHub リリースの Assets から PowerToysSetup-…-x64.exe 等 版を選びたい・ユーザー単位で入れたい
Chocolatey choco install powertoys すでに Chocolatey を使っている
Scoop scoop bucket add extras → scoop install powertoys すでに Scoop を使っている
1

ターミナルを開く

スタートを右クリックして[ターミナル]を選びます。PowerShell かコマンドプロンプトのどちらでも、winget は同じように使えます。

winget の場合

2

winget で入れる

winget install --id Microsoft.PowerToys --source winget を実行します。表示される確認に答えると、インストーラーが動きます。

ID は Microsoft.PowerToys

3

概要の画面を見る

インストールが終わると、各ツールを紹介する概要の画面が開きます。タスクバーの通知領域に PowerToys のアイコンが出ます。

常駐する本体

4

設定のホームでツールをオンにする

アイコンを開き[設定]のホームで、使うツールのスイッチをオンにします。既定でオフの23項目はここで入れます。

次の節で詳しく

GitHub のインストーラーは2種類あります。v0.102.2933.0 の Assets にあるファイル名です。

ユーザー単位(Per user)

ファイル名が PowerToysUserSetup で始まる

自分のユーザーのフォルダーに入る

入れたユーザーだけが使える

マシン全体(Machine wide)

ファイル名が PowerToysSetup で始まる

Program Files に入る

その PC のすべてのユーザーが使える

種類 v0.102.2933.0 のファイル(x64) 入る場所
ユーザー単位 PowerToysUserSetup-0.102.2933.0-x64.exe %userprofile%\AppData\Local\Programs
マシン全体 PowerToysSetup-0.102.2933.0-x64.exe %ProgramFiles%(多くは C:\Program Files)

ARM64 の PC 用は、ファイル名の末尾が -arm64.exe のものです。どちらの種類も更新は同じように届きます(Learn)。会社の PC で、管理者がユーザー単位のインストールを禁止するポリシー(DisablePerUserInstallation)を設定していることがあります。

インストーラーには、Microsoft の標準のインストーラーのオプションを付けられます(Learn の winget のタブ)。

オプション 短い形 働き
/quiet /q 画面を出さずに入れる
/silent /s 画面を出さずに入れる
/passive ― 進み具合のバーだけ出す
/layout ― ブートストラッパーのローカルのイメージを作る
/log /l ログをファイルに書く

更新のしかた

PowerToys は起動中に新しい版を確かめ、見つかると通知を出します。全般の[更新プログラムを自動的にダウンロードする]は新しく入れたときにオンです。自動で更新されると PowerToys が再起動し、更新の前に settings.json などを退避して、壊れていれば戻します(Learn)。winget で入れた場合は winget upgrade --id Microsoft.PowerToys でも更新できます。

PowerToysの日本語化

PowerToys は Windows の表示言語で表示されるので、日本語の Windows なら入れた時点で日本語です。 英語で表示されている場合は、設定の[全般]→[アプリケーション言語](Application language)で日本語を選び、PowerToys を再起動すると切り替わります。Learn の対応言語の一覧に Japanese が含まれています。

ツール名の一部は英語のまま(FancyZones・PowerRename など)で、Learn の日本語版でも「罫線のないマウス」(Mouse Without Borders)のように直訳の表示があります。この記事の表は、英語名と日本語表示を並べています。

インストール後に最初にする設定

この節では、入れてすぐに確かめておく設定と、管理者として動かすかどうかの判断が分かります。

  • 1使うツールをホームでオンにしたかText Extractor・Keyboard Manager・Workspaces などは既定でオフ
  • 2使わないツールをオフにしたかFancyZones の Shift ドラッグや Peek の Space など、意図せず動くものを止める
  • 3[起動時に実行]の状態オンにするとサインイン時に自動で起動する。常駐していないとショートカットは効かない
  • 4ショートカットの衝突の通知同じキーを複数のツールが使うと「PowerToys shortcut conflicts」の画面で知らせる
  • 5管理者として動かすか管理者で動くアプリの上で使うなら[管理者として再起動]

Peek は v0.102.2933.0 のソースで、新しく入れたユーザーには「Space キーで開く」がオンになっています(既存のユーザーには影響しない、とソースの注記にあります)。 エクスプローラーでファイルを選んで Space を押すとプレビューが開くので、意図しないときは Peek の設定でオフにします。

管理者として動かすかどうか

タスクマネージャーや管理者のターミナルなど、管理者の権限で動くアプリが手前にあると、PowerToys のキーボードの横取りとウィンドウの移動が効きません。 Learn の「管理者モード」のページが挙げている、影響を受ける場面です。

ツール 管理者の権限が要る場面
Always On Top 管理者で動くウィンドウを手前に固定する
FancyZones 管理者で動くウィンドウ(タスクマネージャー等)をゾーンに入れる・動かす
File Locksmith 管理者で動くプロセスを終了する
Hosts File Editor hosts ファイルを保存する
Keyboard Manager キーの入れ替え・ショートカットの割り当て全般
Mouse Without Borders サービスを使う
PowerToys Run ショートカットで呼び出す
Registry Preview レジストリに書き込む
Shortcut Guide ショートカットを表示する

Learn が勧めるのは、管理者のアプリを見つけたときの通知から、設定の[全般]で[管理者として再起動]を選ぶ方法です。[常に管理者として実行]もありますが、必要なとき以外はアプリを管理者で動かさないよう、Learn は注意しています。

ウィンドウ整理の使い方(FancyZones・Always On Top・Workspaces)

この節では、ウィンドウを並べる・手前に固定する・まとめて開く、の3つのツールの操作が分かります。

FancyZones(ウィンドウを好きな区画に並べる)

FancyZones は、画面を「ゾーン」に区切り、Shift を押しながらウィンドウをドラッグしてゾーンにはめ込むツールです。 Windows のスナップ(Win+矢印)は半分・4分の1が基本ですが、FancyZones は3列や、中央を広くした配置などを自由に作れます。

操作 キー・マウス
レイアウトエディターを開く Win+Shift+`(日本語配列では Win+Shift+@)
ゾーンに入れる Shift を押しながらウィンドウをドラッグ
2つ以上のゾーンにまたがらせる ドラッグ中に Ctrl も押す
同じゾーンのウィンドウを切り替える Win+PageUp/PageDown
レイアウトをすぐ切り替える Win+Ctrl+Alt+数字(クイック レイアウト スイッチ)
Win+矢印でゾーン間を移動 設定で[Windows スナップ ホットキーをオーバーライド]をオン

レイアウトは、格子を割って作る「グリッド」と、ゾーンを自由に置いて重ねられる「キャンバス」の2種類から作ります。作ったカスタムレイアウトは %LocalAppData%\Microsoft\PowerToys\FancyZones\custom-layouts.json に保存され、このファイルを別の PC に持っていくとレイアウトを共有できます。同じフォルダーの他の JSON は編集しないよう Learn は注意しています。

v0.102 には、コマンドで操作する FancyZonesCLI.exe もあります(Learn)。

# レイアウトにホットキー Win+Ctrl+Alt+3 を割り当てる
FancyZonesCLI.exe shk 3 {uuid}
# すべてのモニターに「列」のテンプレートを当てる
FancyZonesCLI.exe s columns --all

Always On Top(常に手前に表示)

手前に固定したいウィンドウを選んで Win+Ctrl+T を押すと、そのウィンドウが常に一番手前になります。 もう一度押すか、ウィンドウを閉じると解除されます。固定中のウィンドウには色の枠が付き、枠の色・太さ・角の丸み・音を設定で変えられます。v0.102.2933.0 のソースには、固定したウィンドウの透明度を変える Win+Ctrl+= と Win+Ctrl+- も既定で入っています。

Citrix・リモートデスクトップ・VMware の手前に表示するウィンドウより上には出ないことがある、と Learn に書かれています。

Workspaces(アプリをまとめて決まった位置で開く)

Workspaces は、いま開いているアプリの配置を「キャプチャ」して保存し、あとからワンクリックで同じ配置で起動するツールです。 既定でオフなので、ホームでオンにしてから Win+Ctrl+`(日本語配列では Win+Ctrl+@)でエディターを開きます。

1

[+ ワークスペースの作成]

エディターで作成を押すと、デスクトップを自由に操作できる「キャプチャ」の状態になります。

Win+Ctrl+@

2

アプリを並べてキャプチャ

VS Code・ターミナル・ブラウザーなどを開いて好きな位置に置き、[キャプチャ]を押します。

並べてから押す

3

名前と引数を付けて保存

アプリごとにコマンドラインの引数を足せます。VS Code に --reuse-window を付けると、開いているウィンドウを動かします。

デスクトップにショートカットも作れる

Learn の FAQ によると、PowerToys はアプリを「決めた位置で起動」させることはできないので、起動してから位置を動かします。そのため、開いたウィンドウが一瞬でゾーンに飛ぶように見えます。管理者として起動するアプリは位置を直せないという既知の問題も書かれています。

Window Hopper・Crop And Lock・Grab And Move

ツール 使い方(既定)
Window Hopper Alt+で同じアプリの次のウィンドウ、Alt+Shift+ で前へ(日本語配列は ` が @ のキー)
Crop And Lock Win+Ctrl+Shift+T で一部を切り出したサムネイル、R で操作できる切り出しウィンドウ
Grab And Move Alt(設定で Win に変更可)を押しながらウィンドウ内のどこでもドラッグして移動

Command PaletteとPowerToys Runの使い方(ランチャー)

この節では、キーボードだけでアプリやコマンドを起動するランチャーの使い方と、2つのランチャーの違いが分かります。

Command Palette は Win+Alt+Space で開き、名前を入れるとアプリ・ファイル・設定・コマンドを探して実行するランチャーです。 PowerToys Run の後継として作られ、Learn の PowerToys Run のページには「PowerToys Run は v2 にアップグレードされます。PowerToys Run の進化形である Command Palette をご覧ください」という趣旨の注記があります。

キーボードでアプリやコマンドを起動したいとき

PowerToys RunAlt+Space で開く。既定でオフ。プラグインの文字(= ? > など)で絞り込む。Learn では「Command Palette が進化形」と案内
→
Command PaletteWin+Alt+Space で開く。既定でオン。拡張機能ギャラリー・Dock(画面の端に固定するバー)・ブックマークがある

新しく使い始めるなら既定でオンの Command Palette。Run の操作に慣れている場合も、プレフィックスの多くは共通

やりたいこと Command Palette PowerToys Run
開く Win+Alt+Space Alt+Space
アプリを起動 名前を入れて Enter 名前を入れて Enter
コマンドを実行 > ping localhost > ping localhost
計算 23*47 か = に続けて式 = 2+2
Web 検索 ?? に続けて語句 ?? に続けて語句
Windows の設定を開く $ display $ Add/Remove Programs
ファイル検索 file とスペース ? に続けて語句
アプリを探して入れる Search WinGet ―
ウィンドウの切り替え Switch windows < に続けて名前

Command Palette は、ほかにクリップボードの履歴・サービスの開始と停止・Windows Terminal のプロファイル起動・レジストリの検索・リモートデスクトップの接続・CPU やメモリの表示ができます(Learn)。よく使うコマンドは右クリックの[Pin to Home]でホームに、Dock に固定すると Command Palette を開かずにワンクリックで使えます。

> で実行するコマンドの書き方は、関連記事「PowerShellコマンド一覧|用途別50選とbash対応表・実行例付き」で扱っています。

PowerToys Runのキー操作

PowerToys Run をオンにして使う場合のキー操作です(Learn)。

キー 働き
Alt+Space 開く・閉じる
Esc 閉じる
Ctrl+Shift+Enter 選んだアプリを管理者として起動
Ctrl+Shift+U 別のユーザーとして起動
Ctrl+Shift+E 入っているフォルダーをエクスプローラーで開く
Ctrl+C パスをコピー(ファイル・フォルダー)

Run のプラグインの文字は、= 計算・!! 履歴・? Windows 検索・. プログラム・: レジストリ・! サービス・) 日時・%% 単位変換・// URL・# GUID やハッシュ・{ VS Code のワークスペース・_ ターミナルのプロファイル・< ウィンドウ、です。# sha1 abc でハッシュ、# base64 abc で Base64 に変換できます。

ファイル操作の使い方(PowerRename・File Locksmith・Peek・Image Resizer)

この節では、エクスプローラーの右クリックから使う4つのツールの使い方が分かります。

Windows 11 では、PowerRename・File Locksmith などが右クリックの最初のメニューに出ないことがあります。 そのときは[その他のオプションを確認](Shift+F10 でも開く)の中にあります。PowerRename は設定の[PowerRenameを表示]で、最初のメニューに出すか、拡張メニューだけに出すかを選べます。

PowerRename(ファイル名の一括変更)

ファイルを選んで右クリック → PowerRename を選ぶと、検索と置換でファイル名をまとめて変える画面が開きます。 変更後の名前は右側にプレビューされ、[適用]を押すまで実際の名前は変わりません。間違えたときは、エクスプローラーの[元に戻す](Ctrl+Z)で直前の名前の変更を戻せます(Learn)。

オプション 働き 既定
正規表現を使用する 検索の文字を正規表現として扱う オフ
すべての出現箇所を一致させる オフだと最初の1か所だけ置換 オフ
大文字と小文字を区別する オフだと IMG と img を同じとみなす オフ
適用先 ファイル名のみ・拡張子のみ。どちらも選ばないと名前全体 名前全体
ファイル・フォルダー・サブフォルダーを含める 外すとその種類を対象から除く 含める
テキストの書式設定 小文字・大文字・先頭だけ大文字・単語ごとに大文字 なし
項目の列挙 ${} で連番を入れる ―

「既定」の列は、PowerRename のソース(lib/Settings.cpp でフラグの既定値が 0)によるものです。正規表現とすべての一致はオフから始まるので、次の節の例は両方をオンにして使います。

連番・日時・ランダムな文字列は、置換の欄に次の変数を書きます(Learn)。

変数 入るもの 例
${} 0 から始まる連番 photo_${}.jpg → photo_0.jpg, photo_1.jpg
${start=10;increment=2;padding=4} 開始値・増分・桁数を指定した連番 0010, 0012, 0014
$YYYY $MM $DD $hh $mm $ss ファイルの作成日時(年・月・日・時・分・秒) $YYYY-$MM-$DD_ → 2026-10-22_
${rstringalnum=8} 英数字のランダムな8文字 ―
${ruuidv4} ランダムな UUID(v4) ―
$DATE_TAKEN_YYYY $CAMERA_MODEL など 写真の EXIF・XMP の撮影日・カメラ名 撮影日で並べる

連番の ${…} の中は、ソース(lib/Enumerating.cpp)が start= increment= padding= をそれぞれ探して読む作りで、1つの ${} に並べて書けます。

File Locksmith(使用中のファイルのプロセスを調べる)

「ファイルは別のプロセスで使用されているため、操作を完了できません」と出て消せないとき、そのファイルを右クリック → [その他のオプションを確認]→ File Locksmith の[Unlock]で、使っているプロセスの一覧が出ます。 フォルダーを選ぶと、中のファイルとサブフォルダーまでまとめて調べます。一覧から[タスクの終了]でプロセスを終わらせられます。

ほかのユーザーのプロセスは見えないことがあり、すべて調べるには[管理者として再起動]を押します。v0.102 では FileLocksmithCLI.exe でコマンドからも使えます(Learn)。

FileLocksmithCLI.exe --json "C:\File1.txt" "C:\Folder\File2.dll"   # 結果を JSON で出す
FileLocksmithCLI.exe --wait "C:\bin\output.exe"                    # 解放されるまで待つ
FileLocksmithCLI.exe --kill "C:\LockedFile.dat"                    # ロックしているプロセスを終了

Peek(ファイルのプレビュー)

エクスプローラーでファイルを選び、Ctrl+Space(新しく入れた場合は Space でも)を押すと、アプリを開かずに中身をプレビューします。 矢印キーで同じフォルダーの次のファイルへ移り、Enter で既定のアプリで開きます。画像・Office の文書・動画・Web ページ・Markdown・テキスト・ソースコードを表示できます。2026年9月のプレビュー版(v0.101.2432.0)では、SQLite のデータベースのテーブルを読み取り専用で表示する機能が加わりました(リリースノート)。

Image Resizer(画像の一括縮小)

画像を選んで右クリック → Image Resizer でサイズ変更 を選び、サイズを選ぶと、元の画像を残したまま縮小した画像を作ります。 v0.102.2933.0 のソースにある既定のサイズと、4032×3024 の写真(スマホの横長の写真)を縦横比を保って枠に収める(Fit)と何ピクセルになるかを計算しました。

"""Image Resizer の既定プリセット(Fit=縦横比を保って枠に収める)で、写真が何ピクセルになるかを計算する"""
presets = [("Small", 854, 480), ("Medium", 1366, 768), ("Large", 1920, 1080), ("Phone", 320, 568)]
def fit(w, h, W, H, ignore_orientation=True):
    if ignore_orientation and (w < h) != (W < H):   # 画像の向きに合わせて枠の縦横を入れ替える
        W, H = H, W
    s = min(W / w, H / h)
    return round(w * s), round(h * s)
for w, h in [(4032, 3024), (3024, 4032), (1920, 1080)]:
    print(f"{w}x{h}: " + "  ".join(f"{n} {fit(w, h, W, H)[0]}x{fit(w, h, W, H)[1]}" for n, W, H in presets))
4032x3024: Small 640x480  Medium 1024x768  Large 1440x1080  Phone 427x320
3024x4032: Small 480x640  Medium 768x1024  Large 1080x1440  Phone 320x427
1920x1080: Small 853x480  Medium 1365x768  Large 1920x1080  Phone 568x320
既定の設定(ソース) 値
サイズ Small 854×480・Medium 1366×768・Large 1920×1080・Phone 320×568(すべて Fit)
画像の向きを無視する オン(縦長の写真は枠の縦横を入れ替えて当てる)
JPEG の品質 90
ファイル名 %1 (%2)(例:photo (Small).jpg)
元の画像を置き換える オフ

上の計算は Fit の考え方で出した目安で、端数の丸め方は実際の出力と1ピクセル違うことがあります。ファイル名の %1 は元の名前、%2 はサイズ名、%3 %4 は選んだ幅と高さ、%5 %6 は実際の高さと幅です(Learn)。

PowerRenameの正規表現の使い方(実行結果つき)

この節では、PowerRename で使える正規表現の書き方と、よくある置換12例の結果、つまずきやすい点が分かります。

PowerRename の正規表現は ECMAScript(JavaScript と同じ系統)の文法で、置換で使うグループは $1 $2 と書きます。 ソース(lib/PowerRenameRegEx.cpp)を読むと、標準ライブラリの std::wregex を ECMAScript の指定で作り、[大文字と小文字を区別する]がオフなら icase(区別しない)、[すべての出現箇所を一致させる]がオフなら最初の1か所だけ(format_first_only)で置換しています。設定の[Boost ライブラリを使用する]をオンにすると、標準ライブラリの代わりに Boost の正規表現を使います。

同じ呼び方をする C++ の小さなプログラムを作り、PowerRename の検索・置換と同じ入力で実行しました。比べるため、Python の re でも同じ置換をしています(Python 側は $1 を \g<1> に変え、\ は文字として扱うようにしています)。

// PowerRename の正規表現置換(標準ライブラリ版)と同じ呼び方で std::wregex を動かす
// 使い方: ./pr <検索> <置換> <すべて一致 0|1> <大文字小文字を区別 0|1> <ファイル名>...
#include <clocale>
#include <cstdlib>
#include <iostream>
#include <regex>
#include <string>

static std::wstring W(const char* s) { std::wstring w(std::mbstowcs(nullptr, s, 0), L'\0'); std::mbstowcs(w.data(), s, w.size()); return w; }
static std::string N(const std::wstring& w) { std::string s(std::wcstombs(nullptr, w.c_str(), 0), '\0'); std::wcstombs(s.data(), w.c_str(), s.size()); return s; }

int main(int argc, char** argv) {
    std::setlocale(LC_ALL, "C.UTF-8");
    std::wstring search = W(argv[1]), replace = W(argv[2]);
    bool matchAll = argv[3][0] == '1', caseSensitive = argv[4][0] == '1';
    try {
        // PowerRename の RegexReplaceEx と同じ:ECMAScript 文法、区別しないときは icase、すべて一致でなければ format_first_only
        std::wregex pattern(search, std::regex_constants::ECMAScript | (caseSensitive ? std::regex_constants::syntax_option_type{} : std::regex_constants::icase));
        auto flags = matchAll ? std::regex_constants::match_default : std::regex_constants::format_first_only;
        for (int i = 5; i < argc; ++i) {
            std::wstring src = W(argv[i]);
            std::wstring res = std::regex_replace(src, pattern, replace, flags);
            std::cout << "  " << argv[i] << " -> " << (res == src ? "(変更なし)" : N(res)) << "\n";
        }
    } catch (const std::regex_error& e) {
        std::cout << "  regex_error: " << e.what() << "\n";
    }
}
g++ -std=c++17 -O1 -o pr pr.cpp
python3 rename_demo.py     # 12 通りの検索・置換を C++ と Python の両方で実行する
■ 日付の並べ替え  検索 (\d{2})-(\d{2})-(\d{4})  置換 $3-$2-$1  すべて一致=オン  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  report_29-03-2020.pdf -> report_2020-03-29.pdf
 Python re:
  report_29-03-2020.pdf -> report_2020-03-29.pdf

■ 先頭に日付を付ける  検索 ^  置換 2026-10-22_  すべて一致=オン  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  memo.txt -> 2026-10-22_memo.txt
  議事録.docx -> 2026-10-22_議事録.docx
 Python re:
  memo.txt -> 2026-10-22_memo.txt
  議事録.docx -> 2026-10-22_議事録.docx

■ 空白を _ に(すべて一致 オフ)  検索 \s  置換 _  すべて一致=オフ  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  my file name v2.txt -> my_file name v2.txt
 Python re:
  my file name v2.txt -> my_file name v2.txt

■ 空白を _ に(すべて一致 オン)  検索 \s  置換 _  すべて一致=オン  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  my file name v2.txt -> my_file_name_v2.txt
 Python re:
  my file name v2.txt -> my_file_name_v2.txt

■ コピーの (1) を消す  検索  \(\d+\)  置換   すべて一致=オン  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  photo (1).jpg -> photo.jpg
  photo (12).jpg -> photo.jpg
  photo.jpg -> (変更なし)
 Python re:
  photo (1).jpg -> photo.jpg
  photo (12).jpg -> photo.jpg
  photo.jpg -> (変更なし)

■ 1桁の番号を2桁に  検索 ^(\d)_  置換 0$1_  すべて一致=オン  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  1_intro.md -> 01_intro.md
  2_setup.md -> 02_setup.md
  10_faq.md -> (変更なし)
 Python re:
  1_intro.md -> 01_intro.md
  2_setup.md -> 02_setup.md
  10_faq.md -> (変更なし)

■ 公式の例 (.*).png を そのまま使う  検索 (.*).png  置換 foo_$1.png  すべて一致=オン  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  shot.png -> foo_shot.png
  data_png -> foo_data.png
  apng.txt -> foo_.png.txt
 Python re:
  shot.png -> foo_shot.png
  data_png -> foo_data.png
  apng.txt -> foo_.png.txt

■ ドットをエスケープし末尾に限定  検索 ^(.*)\.png$  置換 foo_$1.png  すべて一致=オン  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  shot.png -> foo_shot.png
  data_png -> (変更なし)
  apng.txt -> (変更なし)
 Python re:
  shot.png -> foo_shot.png
  data_png -> (変更なし)
  apng.txt -> (変更なし)

■ 大文字小文字(既定は区別しない)  検索 img_  置換 photo_  すべて一致=オン  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  IMG_0001.JPG -> photo_0001.JPG
  img_0002.jpg -> photo_0002.jpg
 Python re:
  IMG_0001.JPG -> photo_0001.JPG
  img_0002.jpg -> photo_0002.jpg

■ 大文字小文字を区別する  検索 img_  置換 photo_  すべて一致=オン  区別=する
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  IMG_0001.JPG -> (変更なし)
  img_0002.jpg -> photo_0002.jpg
 Python re:
  IMG_0001.JPG -> (変更なし)
  img_0002.jpg -> photo_0002.jpg

■ \1 と書いた場合  検索 (\w+)-(\w+)  置換 \2-\1  すべて一致=オン  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  alpha-beta.txt -> \2-\1.txt
 Python re:
  alpha-beta.txt -> \2-\1.txt

■ 後読み (?<=...)  検索 (?<=IMG_)\d+  置換 X  すべて一致=オン  区別=しない
 C++ std::wregex (ECMAScript):
  regex_error: Invalid '(?...)' zero-width assertion in regular expression
 Python re:
  IMG_0001.jpg -> IMG_X.jpg

12例のうち11例で、C++(ECMAScript)と Python の結果が一致しました。 違ったのは最後の後読みだけで、標準ライブラリの ECMAScript は (?<=…) を受け付けずにエラーになりました。結果から読み取れることです。

結果 読み方
すべて一致がオフだと my_file name v2.txt 最初の1か所しか変わらない。複数の空白を変えるならオンにする
(.*).png で apng.txt が foo_.png.txt に . は任意の1文字。a の後ろの png に当たった。拡張子は \.png$ と書く
data_png も foo_data.png に 同じく . が _ に当たった。Learn の例をそのまま使うと拡張子の無いファイルも変わる
既定では IMG_ と img_ の両方が変わる 大文字と小文字を区別しないのが既定
\2-\1 と書くと文字のまま入る ECMAScript の置換は $2-$1。sed や Python の癖で \1 と書かない
後読みは標準ライブラリでエラー PowerRename では[Boost ライブラリを使用する]をオンにすると後読みが使える(Learn)
^ に置換で先頭に付け足せる 日本語のファイル名にもそのまま付く

$0 や $10 以上の扱いは、PowerRename のソースが置換の文字列を前処理していて、Windows の標準ライブラリ(MSVC)の動きに合わせた部分があるため、この記事では使っていません。Learn は、$1 などのグループを使うときは[すべての出現箇所を一致させる]をオンにするよう書いています。

正規表現を使う前に、[適用]を押す前のプレビューで、変わる予定のファイルだけを表示([名前の変更]の列見出しを選ぶ)して確かめます。 Learn の一覧にある主な書き方です。

検索 置換 結果
^foo.*bar$ ― foo で始まり bar で終わる名前に一致
.+?(?=bar) ― bar の手前までに一致(先読みは標準でも使える)
(\d{2})-(\d{2})-(\d{4}) $3-$2-$1 29-03-2020 → 2020-03-29
^(.{n})(.*) $1foo$2 先頭から n 文字目の後ろに foo を入れる
^.{n} (空) 先頭の n 文字を消す
.{n}$ (空) 末尾の n 文字を消す

記号の意味と、言語ごとの書き方の違いは、関連記事「正規表現 早見表|記号一覧・言語別の違い・実用パターン(実行結果つき)」で扱っています。Python で同じ置換を書くときの関数の使い分けは、関連記事「Python 正規表現(re)の使い方|関数・パターン早見表付き」で扱っています。

画面・文字のツールの使い方(Text Extractor・Color Picker・Advanced Paste)

この節では、画面の文字をコピーする、色を取る、形式を選んで貼り付ける、の3つのツールが分かります。

Text Extractor(画面の文字をコピーするOCR)

Text Extractor をオンにして Win+Shift+T を押し、文字のある範囲をドラッグで囲むと、読み取った文字がクリップボードに入ります。 画像・動画・リモートデスクトップの画面・エラーダイアログなど、選んでコピーできない文字に使えます。ドラッグ中に Shift を押すと、範囲の大きさではなく位置を動かせます。Esc でやめます。

読み取れるのは、Windows に OCR の言語パックが入っている言語だけです。 日本語が読めないときは、Windows PowerShell(PowerShell 7 ではない)で入っている言語を確かめ、管理者の PowerShell で言語パックを入れます。Learn の英語の例を日本語(ja-JP)に置き換えたものです。

# 使える OCR の言語を表示(Windows PowerShell で)
[Windows.Media.Ocr.OcrEngine, Windows.Foundation, ContentType = WindowsRuntime]
[Windows.Media.Ocr.OcrEngine]::AvailableRecognizerLanguages

# 管理者の PowerShell で:OCR の言語パックの一覧(State が NotPresent なら未インストール)
Get-WindowsCapability -Online | Where-Object { $_.Name -Like 'Language.OCR*' }

# 日本語の OCR パックを入れる
$Capability = Get-WindowsCapability -Online | Where-Object { $_.Name -Like 'Language.OCR*ja-JP*' }
$Capability | Add-WindowsCapability -Online

「使用可能な OCR 言語がインストールされていません」と出て、言語パックを入れても直らず、システムのドライブが C: でない(例 X:)場合は、X:\Windows\OCR フォルダーを C:\Windows\OCR にコピーすると直る、と Learn に書かれています。読み取った文字には誤りが混ざることがあるので、貼り付けた後に確かめます。

Color Picker(画面の色をコピー)

Win+Shift+C で起動し、色を取りたい場所をクリックすると、その色が HEX(#RRGGBB)でクリップボードに入り、エディターが開きます。 マウスのホイールを上に回すと、その場所を拡大して固定できるので、ボタンのホバー時の色のように、ポインターを動かすと変わる色も取れます。右クリックでコピーせずに閉じます。

エディターには最近の色が20個まで残り、HSV・RGB・HEX で微調整できます。形式は HEX が既定で、%Re %Gr %Bl(赤・緑・青)などの記号で独自の形式(例 rgb(%Re, %Gr, %Bl))を足せます。HDR と広色域の色は扱えません(Learn)。

Advanced Paste(形式を選んで貼り付け)

Win+Shift+V で貼り付けの画面を開き、プレーンテキスト・Markdown・JSON などの形式を選んで貼り付けます。 Win+Ctrl+Alt+V は、書式を落としたプレーンテキストとしてすぐに貼り付けます。既定でオフなので、ホームでオンにしてから使います。

貼り付けの種類 処理する場所
プレーンテキスト・Markdown・JSON PC の中(AI を使わない)
.txt・.html・.png のファイルとして PC の中
画像から文字(OCR) PC の中
音声・動画を .mp3・.mp4 に変換 PC の中
AI で貼り付け(翻訳・要約など) 選んだ AI のサービス(既定はオフ)

AI で貼り付ける機能を使うと、クリップボードの文字とプロンプトが選んだ AI のサービスに送られます(Learn)。オンラインのサービス(OpenAI・Azure OpenAI・Mistral・Google・Azure AI Inference)は API キーが必要で、使った量に応じた料金とアカウントのクレジットが要ります。API key quota exceeded と出たら、そのアカウントのクレジットが残っていません。PC の中で動く Foundry Local・Ollama・Phi Silica(NPU のある Copilot+ PC)も選べます(2026年10月22日時点)。

Screen Ruler・ZoomIt・Shortcut Guide

ツール 使い方(既定)
Screen Ruler Win+Ctrl+Shift+M で起動し、画面上の要素の幅・高さをピクセルで測る
ZoomIt Ctrl+1 で拡大、Ctrl+2 で書き込み、Ctrl+4 でライブズーム、Ctrl+5 で録画(既定でオフ)
Shortcut Guide Win+Shift+/ で Windows のショートカット一覧を表示(既定でオフ)

キーボード・マウスのツールの使い方(Keyboard Manager・Mouse Utilities)

この節では、キーの入れ替えとショートカットの割り当て、マウスのツールの使い方が分かります。

Keyboard Manager(キーの入れ替え・ショートカットの割り当て)

Keyboard Manager をオンにし、設定から[キーの再マップ]か[ショートカットの再マップ]を開いて、元のキーと割り当てるキーを選びます。 OK を押した時点で反映され、再起動は要りません。PowerToys が常駐していて Keyboard Manager がオンの間だけ効きます。

できること 例
キー → キー CapsLock → Esc、A と B を入れ替え(2つ割り当てる)
キー → ショートカット Ctrl → Win+←
キー → 文字 F2 → hello と入力
ショートカット → キー・ショートカット Ctrl+A を Ctrl+V に
ショートカット → 文字 Ctrl+G → 定型文を入力
ショートカット → アプリを起動 引数・作業フォルダー・管理者で起動を指定
ショートカット → URI を開く Web ページを開く
アプリごとの割り当て 対象アプリをプロセス名(例 msedge.exe)で指定

ショートカットは修飾キー(Ctrl・Shift・Alt・Win)で始まり、修飾キーでないキーで終わる、4つまでのキーです。 [コードを許可]をオンにすると、修飾キーの後に2つのキーを順に押す形(例 Shift+Ctrl+V のあと U)も使えます(Learn)。

割り当てられないもの・注意する点です(Learn)。

項目 内容
Win+L・Ctrl+Alt+Del Windows が予約していて割り当てられない
Fn キー ほとんどの場合割り当てられない(F1〜F24 はできる)
サインインやパスワードの画面 管理者で動かしても効かない
管理者で動くウィンドウ PowerToys も管理者で動かすと効く
ゲーム 勧めない(FPS が下がる、効かない API がある)
キーボードごとの割り当て できない(ノート PC と外付けで分けられない)
AltGr Ctrl+Alt として扱われる

Keyboard Managerの設定ファイル(default.json)の読み方

割り当ては %LocalAppData%\Microsoft\PowerToys\Keyboard Manager\default.json に、キーを仮想キーコードの数字で保存します(ファイル名はソースの KeyboardManagerConstants.h の既定の構成名「default」)。公式リポジトリのテストにある default.json を、ソースのキー名の表(KbmKeyNames.cs)で読み解くスクリプトです。

"""Keyboard Manager の default.json(キーは仮想キーコードの数字)を、キーの名前に直して読む"""
import json, re, sys

src = open(sys.argv[1], encoding="utf-8-sig").read()          # KbmKeyNames.cs(PowerToys のソース)
names = {int(n): v for n, v in re.findall(r"\[(\d+)\] = \"(\w+)\"", src)}
names[0x104], names[0x100] = "Win", "Disable"                 # VkWinBoth / VkDisabled
names.update({c: chr(c) for c in range(65, 91)})              # A〜Z
names.update({c: chr(c) for c in range(48, 58)})              # 0〜9
names.update({111 + i: f"F{i}" for i in range(1, 25)})        # F1〜F24

def keys(s):
    return " + ".join(names.get(int(k), f"VK{k}") for k in s.split(";"))

OP = {0: "キー/ショートカットに置き換え", 1: "アプリを起動", 2: "URI を開く"}
p = json.load(open(sys.argv[2], encoding="utf-8"))
for e in p["remapKeys"]["inProcess"]:
    print(f"[キー→キー]        {keys(e['originalKeys']):<14} → {keys(e['newRemapKeys'])}")
for e in p["remapKeysToText"]["inProcess"]:
    print(f"[キー→文字]        {keys(e['originalKeys']):<14} → \"{e['unicodeText']}\"")
for scope in ("global", "appSpecific"):
    for e in p["remapShortcuts"][scope]:
        op = e.get("operationType", 0)
        to = keys(e["newRemapKeys"]) if op == 0 else e.get("runProgramFilePath") or e.get("openUri")
        app = f"({e['targetApp']} だけ)" if "targetApp" in e else ""
        print(f"[ショートカット/{scope}] {keys(e['originalKeys']):<14} → {OP[op]}: {to} {app}")
for e in p["remapShortcutsToText"]["global"]:
    print(f"[ショートカット→文字] {keys(e['originalKeys']):<14} → \"{e['unicodeText']}\"")

読み込んだ JSON(テストの中のもの。一部)と、出力です。

{
    "remapKeys": { "inProcess": [ { "originalKeys": "20", "newRemapKeys": "27" }, { "originalKeys": "45", "newRemapKeys": "256" } ] },
    "remapShortcuts": {
        "global": [ { "originalKeys": "162;65", "exactMatch": false, "newRemapKeys": "163;86", "operationType": 0 } ],
        "appSpecific": [ { "originalKeys": "17;18;78", "exactMatch": true, "newRemapKeys": "17;83", "operationType": 0, "targetApp": "Notepad.exe" } ]
    }
}
[キー→キー]        CapsLock       → Esc
[キー→キー]        Insert         → Disable
[キー→文字]        F2             → "hello"
[ショートカット/global] LCtrl + A      → キー/ショートカットに置き換え: RCtrl + V 
[ショートカット/global] Win + O + K    → アプリを起動: cmd.exe 
[ショートカット/global] Ctrl + Alt + B → URI を開く: https://example.com 
[ショートカット/appSpecific] Ctrl + Alt + N → キー/ショートカットに置き換え: Ctrl + S (Notepad.exe だけ)
[ショートカット→文字] Ctrl + Alt + T → "typed"

20 は CapsLock、27 は Esc、256 は「無効にする」、260 は左右どちらの Win でもよい「Win」です。 複数のキーは ; でつなぎ、exactMatch が true だと、ほかのキーを押していないときだけ反応します。ソースのキー名の表には「記号のキーの名前は US 配列での位置で付けている」という注記があります。

Mouse Utilities(マウスのツール)

ツール 使い方(既定) 既定
Find My Mouse 左 Ctrl を2回押すとポインターの周りにスポットライト オン
Mouse Highlighter Win+Shift+H でクリックした位置を色で強調 オン
Mouse Jump Win+Shift+D で画面の縮小図を出し、クリックした場所へ移動 オフ
Mouse Pointer Crosshairs Win+Alt+P でポインターに十字線 オフ
CursorWrap Win+Alt+U で画面の端を越えると反対側へ オフ
CursorHide 文字の入力中や操作が無いときにポインターを隠す オフ
Mouse Button Lock ボタンを押し続けると押したままの扱いに(既定は右ボタン) オフ

Find My Mouse の既定のショートカット Win+Shift+F は、起動の方法を[カスタム ショートカット]にしたときに使う値です。

PowerToysのショートカット一覧(既定値・日本語配列の注意)

この節では、PowerToys の既定のショートカットを1つの表で引け、日本語キーボードで押すキーが分かります。

ソースから取り出した既定のショートカットを、よく使う順に並べました(v0.102.2933.0)。 既定でオフのツールは、オンにしてから使えます。

ツール 既定のショートカット 既定の状態
Command Palette Win+Alt+Space オン
FancyZones(エディター) Win+Shift+`(日本語配列 Win+Shift+@) オン
Always On Top Win+Ctrl+T オン
Text Extractor Win+Shift+T オフ
Color Picker Win+Shift+C オン
Peek Ctrl+Space(新規は Space も) オン
Advanced Paste Win+Shift+V/プレーン Win+Ctrl+Alt+V オフ
Workspaces Win+Ctrl+`(日本語配列 Win+Ctrl+@) オフ
Window Hopper Alt+`(日本語配列 Alt+@) オフ
Screen Ruler Win+Ctrl+Shift+M オン
Find My Mouse 左 Ctrl を2回 オン
Mouse Highlighter Win+Shift+H オン
Keyboard Manager(エディター) Win+Shift+Q オフ
Shortcut Guide Win+Shift+/ オフ
Crop And Lock Win+Ctrl+Shift+T・R・S オフ
Light Switch Win+Ctrl+Shift+D オフ
Power Display Win+Ctrl+Shift+P オフ
Mouse Jump Win+Shift+D オフ
PowerToys Run Alt+Space オフ
ZoomIt Ctrl+1〜9 オフ

**表の のキーは、ソースでは仮想キーコード 0xC0(VK_OEM_3)です。** このコードは US 配列では のキーで、日本語配列(JIS)では @ のキーが送ります。日本語キーボードで FancyZones のエディターを開くときは Win+Shift+@ を押します。同じように、Always On Top の透明度を上げる 0xBB(VK_OEM_PLUS)は、日本語配列では ; のキーです。

どのショートカットも、各ツールの設定の[アクティブ化のショートカット]で変えられます。ほかのアプリと重なったときは、PowerToys の衝突の通知か、変えたい側のアプリの設定で直します。VS Code のキー操作と重ならないように確かめるときは、関連記事「VSCodeショートカット一覧|Win/Mac対応130項目とAI操作・変更方法」で扱っています。

開発者向けツールの使い方(Hosts・環境変数・Awake ほか)

この節では、開発で使う機会の多い Hosts File Editor・Environment Variables・Awake・Registry Preview・Command Not Found が分かります。

ツール できること 使い方
Hosts File Editor hosts ファイルの行を表の形で追加・無効化・並べ替え 管理者で起動すると保存できる。ループバックの重複を検出する設定あり
Environment Variables ユーザーとシステムの環境変数を編集。変数の組を「プロファイル」にまとめて切り替え システムの変数を変えるには管理者で起動
Awake 電源の設定を変えずに PC をスリープさせない 無期限・時間指定・日時まで、の3つ。画面を点けたままにもできる
Registry Preview .reg ファイルの中身を木の形で見て編集 レジストリへの書き込みは管理者で
Command Not Found PowerShell 7 で見つからないコマンドを打つと、入れる winget パッケージを提案 PowerShell 7 のモジュール

Awakeをコマンドで使う

Awake は PowerToys.Awake.exe に引数を付けて、コマンドからも動かせます(Learn)。長いビルドや大きなファイルのダウンロードの間だけスリープを止めるときに使えます。

引数 働き
--time-limit 3600 3600秒(1時間)スリープさせない
--expire-at=17:00:00 17時まで
--display-on true 画面も点けたままにする
--pid 1234 PID 1234 のプロセスが終わったら Awake も終わる
--use-parent-pid 起動した親のプロセスが終わったら終わる
引数なし 無期限にスリープさせない

Awake は、ロック画面の間とサインインしていない間は動きません。 共有の PC でずっとスリープさせない設定が要るときは、Windows の電源プランの設定を直接変えるよう Learn は案内しています。

エンジニアの使い方の例

1ビルドの成果物が消せない

File Locksmith でロックしているプロセス(起動したままのアプリやデバッガー)を探す。ビルドの前に FileLocksmithCLI.exe --wait で解放を待つ。

2開発用のドメインを手元に向ける

Hosts File Editor で 127.0.0.1 api.local.test のような行を追加・無効化する。メモ帳を管理者で開く手間が減る。

3JDK や Node の版を切り替える

Environment Variables のプロファイルに JAVA_HOME と PATH の組を作り、案件ごとに切り替える。

4エラー画面の文字を検索する

リモートデスクトップや動画の中のエラーメッセージを Text Extractor でコピーし、そのまま検索に貼る。

5作業の画面を一発でそろえる

Workspaces に VS Code(フォルダーの引数つき)・ターミナル(プロファイル指定)・ブラウザー(URL の引数)を登録する。

6スクリーンショットの名前をそろえる

PowerRename で ^ を $YYYY-$MM-$DD_ に置換し、作成日を先頭に付ける。

Windows の上で Linux の開発環境を作る手順は、関連記事「WSL2環境構築|Ubuntu開発環境をコマンドだけで整える手順」で扱っています。PowerToys は1つ1つの操作を速くする道具で、決まった手順をまとめて自動で流す用途には Power Automate Desktop があります。その使い方は、関連記事「Power Automate Desktopとは|使い方・無料の範囲とエラー処理」で扱っています。

PowerToysの設定ファイルの場所と別のPCへの移行

この節では、設定がどこに保存されるか、バックアップに何が入るか、別の PC に同じ設定を作る3つの方法が分かります。

PowerToys の設定は %LOCALAPPDATA%\Microsoft\PowerToys の下に、全体の settings.json と、ツールごとのフォルダーの settings.json で保存されます。 ソース(src/common/SettingsAPI/settings_helpers.cpp)は、LocalAppData の下に Microsoft\PowerToys を作り、その下にツール名のフォルダーを作って settings.json を置く作りです。

ファイル 中身
PowerToys\settings.json 全般の設定(起動時に実行・テーマ・各ツールのオン・オフ)
PowerToys\<ツール名>\settings.json ツールごとの設定(ショートカットなど)
FancyZones\custom-layouts.json 自分で作ったレイアウト
Keyboard Manager\default.json キーとショートカットの割り当て
Workspaces\workspaces.json 保存したワークスペース
Awake\settings.json Awake のモードと時間(customTrayTimes で通知領域の時間の選択肢を足せる)

フォルダー名はソースの ModuleName で、「Keyboard Manager」「PowerToys Run」「File Locksmith」「Image Resizer」のように空白を含むものがあります。

方法1:全般の[バックアップと復元]

設定の[全般]→[バックアップと復元]で、保存する場所を決めてバックアップし、別の PC で同じ場所から復元します。 ソース(SettingsBackupAndRestoreUtils.cs)では、場所を決めていないときの既定は「ドキュメント\PowerToys\Backup」で、settings_数字.ptb という1つのファイルにまとめます。OneDrive など同期されるフォルダーを場所に選ぶと、別の PC から同じバックアップを読めます。

どのファイルがバックアップに入るかは、backup_restore_settings.json の IncludeFiles と IgnoreFiles のワイルドカードで決まります。ソースと同じ変換(* を .* にした正規表現)で、設定フォルダーにある JSON の例を判定しました。

"""PowerToys の[バックアップ]に入るファイルを、ソースと同じ規則(IncludeFiles / IgnoreFiles のワイルドカード)で判定する"""
import json, re, sys

rules = json.load(open(sys.argv[1], encoding="utf-8-sig"))      # backup_restore_settings.json
base = r"C:\Users\taro\AppData\Local\Microsoft\PowerToys"
files = [  # 設定フォルダにある .json の例(ファイル名は PowerToys のソースにある名前)
    r"settings.json", r"log_settings.json", r"oobe_settings.json", r"last_version_run.json",
    r"FancyZones\settings.json", r"FancyZones\custom-layouts.json", r"FancyZones\layout-hotkeys.json",
    r"FancyZones\layout-templates.json", r"FancyZones\applied-layouts.json", r"FancyZones\app-zone-history.json",
    r"Keyboard Manager\settings.json", r"Keyboard Manager\default.json",
    r"Workspaces\settings.json", r"Workspaces\workspaces.json",
    r"PowerToys Run\settings.json", r"PowerRename\settings.json", r"ColorPicker\settings.json",
]

def wild(p):  # SettingsBackupAndRestoreUtils.WildCardToRegular と同じ変換
    return "^" + re.escape(p).replace(r"\*", ".*") + "$"

inc = [wild(p) for p in rules["IncludeFiles"]]
ign = [wild(p) for p in rules["IgnoreFiles"]]
ok = 0
for f in files:
    full = base + "\\" + f
    i = any(re.match(r, full) for r in inc)
    g = any(re.match(r, full) for r in ign)
    mark = "入る  " if i and not g else "入らない"
    ok += i and not g
    print(f"{mark}  {f}")
print(f"{ok} / {len(files)} 件がバックアップの対象")
入る    settings.json
入らない  log_settings.json
入らない  oobe_settings.json
入らない  last_version_run.json
入る    FancyZones\settings.json
入る    FancyZones\custom-layouts.json
入る    FancyZones\layout-hotkeys.json
入る    FancyZones\layout-templates.json
入らない  FancyZones\applied-layouts.json
入らない  FancyZones\app-zone-history.json
入る    Keyboard Manager\settings.json
入る    Keyboard Manager\default.json
入る    Workspaces\settings.json
入る    Workspaces\workspaces.json
入る    PowerToys Run\settings.json
入る    PowerRename\settings.json
入る    ColorPicker\settings.json
12 / 17 件がバックアップの対象

各ツールの settings.json と、FancyZones のレイアウト・Keyboard Manager の割り当て・Workspaces は入り、ログの設定・初回の案内の状態・「どのモニターにどのレイアウトを当てたか」(applied-layouts.json)は入りませんでした。 モニターの構成は PC ごとに違うので、FancyZones は復元した後にモニターごとにレイアウトを選び直します。backup_restore_settings.json には、各ファイルの powertoys_version の値などを比べる対象から外す指定もあります。

flowchart TD
    A[元の PC で<br>バックアップ] --> B[ドキュメント PowerToys Backup<br>settings_数字.ptb]
    B --> C[OneDrive などで<br>新しい PC へ]
    C --> D[全般の<br>バックアップと復元で復元]
    D --> E[PowerToys が再起動し<br>設定が戻る]

方法2:winget configure(設定ファイルで入れて設定する)

winget の構成ファイル(YAML)に「PowerToys を入れる」「このツールをオンにする」を書いておくと、winget configure 1回で入れて設定までできます。 PowerToys v0.80.0 以降の PowerShell DSC のモジュール(Microsoft.PowerToys.Configure)を使います。PowerShell 7.2 以上・PSDesiredStateConfiguration 2.0.7 以上・winget v1.6.2631 以上が要ります(Learn)。

# configuration.dsc.yaml(PowerToys を入れて、よく使うツールをオンにする)
properties:
  resources:
    - resource: Microsoft.WinGet.DSC/WinGetPackage
      id: installPowerToys
      directives:
        description: Install PowerToys
      settings:
        id: Microsoft.PowerToys
        source: winget

    - resource: Microsoft.PowerToys.Configure/PowerToysConfigure
      dependsOn:
        - installPowerToys
      directives:
        description: Configure PowerToys
      settings:
        GeneralSettings:
          Startup: true
        PowerOcr:
          Enabled: true
        KeyboardManager:
          Enabled: true
        AlwaysOnTop:
          Enabled: true
          Hotkey: "Win+Ctrl+T"
        PowerRename:
          Enabled: true
          UseBoostLib: true
  configurationVersion: 0.2.0
winget configure .\configuration.dsc.yaml

YAML の形が正しいかを Python(PyYAML)で読み込んで確かめた結果です。

resources: 2 | version: 0.2.0
- Microsoft.WinGet.DSC/WinGetPackage | dependsOn: None
- Microsoft.PowerToys.Configure/PowerToysConfigure | dependsOn: ['installPowerToys']
PowerToysConfigure settings: {"GeneralSettings": {"Startup": true}, "PowerOcr": {"Enabled": true}, "KeyboardManager": {"Enabled": true}, "AlwaysOnTop": {"Enabled": true, "Hotkey": "Win+Ctrl+T"}, "PowerRename": {"Enabled": true, "UseBoostLib": true}}

設定の名前は内部名で、Text Extractor は PowerOcr、Screen Ruler は MeasureTool、PowerToys Run は PowerLauncher です。PowerShell DSC では Keyboard Manager の割り当て(キーの再マップ)は書けず、FancyZones のレイアウトも書けません(Learn)。

方法3:Microsoft DSC(PowerToys.DSC.exe)

PowerToys v0.95.0 以降には、PowerShell に頼らない PowerToys.DSC.exe(DSC v3)もあります。ツールごとの設定のリソース(例 AwakeSettings)と、Keyboard Manager の割り当てを書ける Microsoft.PowerToys/KeyboardManagerProfile があります。Mouse Without Borders・PowerToys Run・New+ は、接続の鍵や絶対パスを含むので対象外です(Learn、2026年10月22日時点)。

方法 向いている場面 Keyboard Manager の割り当て
バックアップと復元 自分の PC から新しい PC へそのまま移す 入る
winget configure(PowerShell DSC) 入れるところから設定まで1つのファイルで 書けない
Microsoft DSC 複数の PC に同じ設定を配る・JSON スキーマで検証 KeyboardManagerProfile で書ける

PowerToysがうまく動かないとき(よくあるトラブルと直し方)

この節では、PowerToys でよく起きる症状の原因と直し方を引けます。

ショートカットが効かないときは、次の順に確かめると原因を絞れます。

flowchart TD
    A{本体は<br>常駐している?} -->|いいえ| B[起動して<br>起動時に実行]
    A -->|はい| C{ツールは<br>オン?}
    C -->|オフ| D[ホームで<br>オンにする]
    C -->|オン| E{手前のアプリは<br>管理者?}
    E -->|はい| F[管理者として<br>再起動]
症状 原因 直し方
ショートカットを押しても何も起きない ツールが既定でオフ(Text Extractor・Keyboard Manager・Workspaces 等) 設定のホームでオンにする
特定のアプリの上でだけ効かない そのアプリが管理者で動いている 全般で[管理者として再起動]
日本語キーボードで ` が押せない 0xC0 のキーは JIS では @ Win+Shift+@ を押すか、ショートカットを変える
「使用可能な OCR 言語がインストールされていません」 Windows の OCR の言語パックが無い Language.OCR の言語パックを入れる
PowerRename で何も変わらない 正規表現かすべて一致がオフ、. を含むのにエスケープしていない オプションを確かめ、\. と書く
PowerRename で \1 がそのまま入る ECMAScript の置換は $1 $1 $2 で書く
PowerRename で後読みが使えない 標準ライブラリの ECMAScript は後読み非対応 [Boost ライブラリを使用する]をオン
右クリックに PowerRename が出ない Windows 11 の最初のメニューに無い・設定で非表示 [その他のオプションを確認]か Shift+F10
FancyZones に入らないアプリがある 管理者のアプリ・Hyper-V・VMware Workstation Player 等 管理者で再起動。入らないアプリは Learn の一覧を参照
Keyboard Manager がゲームで効かない 一部の入力の API は割り当ての対象外 ゲームでは使わないよう Learn は案内
Advanced Paste で API key quota exceeded AI のアカウントにクレジットが無い プロバイダーでクレジットを購入する
Space を押すとプレビューが開く Peek の Space で開く設定(新規はオン) Peek の設定でオフ
PC の起動直後に PowerToys が動かない TaskbarX との相性(Learn の既知の問題) TaskbarX を閉じて PowerToys を起動し直す
Awake を使ってもロック中にスリープする ロック画面では Awake は動かない仕様 Windows の電源プランを変える
アンインストールできない 以前の版のインストーラーの問題 公式リポジトリの CleanUp_tool を使う

キーの割り当てが効かなくなったときは、Keyboard Manager をいったんオフにしてオンに戻すと、キーボードのフックが作り直されます(Learn のトラブルシューティング)。

会社でPowerToysを使うとき(グループポリシー)

この節では、会社の PC で管理者が PowerToys の機能を止めたり固定したりする方法が分かります。

PowerToys v0.64 以降には、グループポリシーの管理用テンプレート(ADMX)があり、ツールごとに「常にオン」「常にオフ」を強制できます。 テンプレートは GitHub のリリースの Assets にある GroupPolicyObjectsFiles-<版>.zip です。Intune にも取り込めます。

ポリシー(レジストリの値の名前) 働き
ConfigureGlobalUtilityEnabledState すべてのツールのオン・オフを強制
ConfigureEnabledUtility+ツール名(例 ConfigureEnabledUtilityTextExtractor) ツールごとのオン・オフを強制(全体より優先)
AllowPowerToysAdvancedPasteOnlineAIModels Advanced Paste のオンラインの AI を使わせない
DisablePerUserInstallation ユーザー単位のインストールを禁止(コンピューターのポリシーだけ)
DisableAutomaticUpdateDownload 更新の自動ダウンロードを止める
MwbClipboardSharingEnabled Mouse Without Borders のクリップボード共有を止める

レジストリの場所は Software\Policies\PowerToys(HKLM か HKCU)、型は DWORD です。コンピューターの構成とユーザーの構成の両方で設定したときは、コンピューターの構成が優先されます(Learn)。会社の PC に入れる前に、社内のソフトウェアの利用のルールを確かめます。

PowerToysのアンインストール

この節では、PowerToys を外す手順と、外す前にしておくことが分かります。

Windows の[設定]→[アプリ]→[インストールされているアプリ]で PowerToys を選び、[アンインストール]を押します。 winget で入れた場合は、winget uninstall --id Microsoft.PowerToys でも外せます。設定を新しい PC で使う予定があるなら、先に[バックアップと復元]でバックアップを取っておきます。アンインストールがうまくいかないときは、Learn が案内している公式リポジトリの掃除用のスクリプト(tools/CleanUp_tool と CleanUp_tool_powershell_script)を使います。

よくある質問

Q. PowerToysとは何ですか? A. Microsoft が無料で公開している、Windows を使いやすくするツールの集まりです。ウィンドウの整理・ファイル名の一括変更・画面の文字のコピーなど、31のツールが入っています(2026年10月22日時点の Learn の一覧)。

Q. PowerToysは無料ですか? A. 無料です。ソースは GitHub で MIT License で公開されています。Advanced Paste の AI 機能でオンラインの AI を使う場合だけ、その AI のサービス側の料金がかかります。

Q. PowerToysは安全ですか? A. Microsoft が GitHub でソースを公開しているソフトで、入手先は GitHub・Microsoft Store・winget の公式の3つです。データを外に送るのは、選んで使う Advanced Paste の AI 機能(既定はオフ)と、オン・オフを切り替えられる診断データです。

Q. Windows 10でも使えますか?Macでは? A. Windows 10 バージョン 2004(ビルド 19041)以降と Windows 11 で使えます。Mac と Linux には対応していません。

Q. PowerToysを日本語にするには? A. 日本語の Windows なら最初から日本語です。英語のときは[全般]→[アプリケーション言語]で日本語を選び、PowerToys を再起動します。

Q. ショートカットを押しても動かないのはなぜですか? A. 多いのは、そのツールが既定でオフ(Text Extractor・Keyboard Manager・Workspaces など23項目)の場合です。設定のホームでオンにします。管理者で動くアプリの上では、PowerToys も管理者で動かします。

Q. PowerToys RunとCommand Paletteはどちらを使えばいいですか? A. Command Palette(Win+Alt+Space)が既定でオンで、Learn は PowerToys Run の進化形と案内しています。PowerToys Run(Alt+Space)は既定でオフです。

Q. PowerRenameで連番を付けるには? A. [項目の列挙]をオンにして、置換の欄に ${}(0から)や ${start=1;padding=3}(001から)を書きます。

Q. PowerRenameの変更を元に戻せますか? A. エクスプローラーの[元に戻す](Ctrl+Z)で、直前の名前の変更を戻せます。

Q. 設定を別のPCに移すには? A. [全般]→[バックアップと復元]でバックアップし、新しい PC で復元します。既定の保存先はドキュメントの PowerToys\Backup です。入れるところから設定までまとめるなら winget configure を使います。

Q. Text Extractorで日本語が読み取れません。 A. Windows に日本語の OCR の言語パック(Language.OCR の ja-JP)が入っているかを確かめ、無ければ管理者の PowerShell で入れます。

まとめ

  • PowerToys は Microsoft の無料・オープンソースのツール集。Windows 10(2004 以降)と 11 で動き、最新は v0.102.2933.0(2026年10月21日)。
  • 入れ方は winget install --id Microsoft.PowerToys --source winget、Microsoft Store、GitHub の3通り。GitHub にはユーザー単位とマシン全体のインストーラーがある。
  • 設定の37項目のうち23項目は既定でオフ。Text Extractor・Keyboard Manager・Workspaces・PowerToys Run は、ホームでオンにしてから使う。
  • ランチャーは Win+Alt+Space の Command Palette。FancyZones のエディターは日本語配列で Win+Shift+@。
  • PowerRename の正規表現は ECMAScript。置換は $1、拡張子は \.png$、後読みは Boost をオン。
  • 設定は %LOCALAPPDATA%\Microsoft\PowerToys。移行はバックアップと復元、winget configure、Microsoft DSC の3通り。

参考・出典

確認日はいずれも 2026年10月22日です。

  • Microsoft Learn「Microsoft PowerToys」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/
  • Microsoft Learn「PowerToys のインストール」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/install
  • Microsoft Learn「PowerToys の全般設定」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/general
  • Microsoft Learn「管理者モードで PowerToys を実行する」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/administrator
  • Microsoft Learn「FancyZones」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/fancyzones
  • Microsoft Learn「コマンド パレット」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/command-palette/overview
  • Microsoft Learn「PowerToys Run」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/run
  • Microsoft Learn「PowerRename」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/powerrename
  • Microsoft Learn「File Locksmith」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/file-locksmith
  • Microsoft Learn「Peek」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/peek
  • Microsoft Learn「Image Resizer」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/image-resizer
  • Microsoft Learn「Text Extractor」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/text-extractor
  • Microsoft Learn「カラー ピッカー」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/color-picker
  • Microsoft Learn「高度な貼り付け」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/advanced-paste
  • Microsoft Learn「キーボード マネージャー」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/keyboard-manager
  • Microsoft Learn「Always On Top」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/always-on-top
  • Microsoft Learn「Workspaces」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows/powertoys/workspaces
  • Microsoft Learn「Mouse utilities」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows/powertoys/mouse-utilities
  • Microsoft Learn「Awake」:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/awake
  • Microsoft Learn「Configure PowerToys with Group Policy Settings」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows/powertoys/grouppolicy
  • Microsoft Learn「Configure PowerToys with Desired State Configuration」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows/powertoys/dsc-configure/overview
  • Microsoft Learn「Configure PowerToys with PowerShell DSC」:https://learn.microsoft.com/en-us/windows/powertoys/dsc-configure/psdsc
  • GitHub「microsoft/PowerToys」(ソース・LICENSE):https://github.com/microsoft/PowerToys
  • GitHub「Release v0.102.2933.0」:https://github.com/microsoft/PowerToys/releases/tag/v0.102.2933.0

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
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(記載例)出典:株式会社RJC「PowerToysとは|使い方・全ツール一覧とショートカット早見表」

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