エンジニアは、学び続ける仕事です。採用する側として正直に言うと、言語も道具も変わり続けるので、入社して研修を終えたら学びが終わる、という仕事ではありません。そして、入社後も学び続ける人が伸びます。 ただし、その学びは学校の勉強とは形が違います。エンジニアの学びの多くは、目の前の問題を解くために、分からない言葉を調べ、手元で動かして確かめ、次に使うために残す、という学び方です。教科書を先に覚えてテストに備える勉強とは順番が逆で、学校の勉強が好きでなかった人でも、この学び方なら続けられる人は多くいます。厚生労働省「能力開発基本調査」では、情報通信業の事業所の87.6%が正社員に研修(OFF-JT)を、71.9%が計画的な OJT を行っていました。一人で学ぶ仕事ではなく、会社が学ぶ場を用意する仕事でもあります。この記事では、学校の勉強と仕事の学び方の違い、エンジニアの1日の学び、会社の学びの支え、学び続けられるかを確かめる方法、そして RJC の場合までを書きました。

確認日:2026年10月11日(一部は10月6日・7日・10日)。研修の実施状況は厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」、職業の記述は厚生労働省 jobtag、開発者のAI利用は Stack Overflow「2025 Developer Survey」を、確認日に開いて引用しています。「学校の勉強と仕事の学び方の違い」は、未経験から入った人を研修で育ててきた経験をもとにした整理です。

この記事の結論

エンジニアは勉強し続ける仕事か

学び続ける仕事。言語も道具も変わり続ける。入社後も学び続ける人が伸びる

本文

学校の勉強と同じか

形が違う。仕事の学びは、目の前の問題から調べ、動かして確かめ、次に使うために残す。教科書を先に覚える勉強とは順番が逆

本文の「学校の勉強と仕事の学び方の違い」

一人で学ぶのか

一人ではない。情報通信業の事業所の87.6%が研修、71.9%が計画的な OJT を行っている。先輩・文書・AIも使ってよい

厚生労働省「能力開発基本調査」

学校の勉強が好きでなかった

仕事の学びは形が違うので、続けられる人は多い。大事なのは「分からないことをそのままにしない」こと

本文

AIで学びは変わるか

調べる速さは上がる。一方で、AIの出力が正しいかを確かめるために、基礎を知っておく学びが要る

本文

いつ応募するか

今からでも。学んでから応募、ではなく、入社後の研修から学べる

本文

数字で見る「エンジニアと学び」

87.6%情報通信業の事業所で、正社員に OFF-JT(研修)を実施した割合全産業は70.9%。厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」
71.9%情報通信業の事業所で、計画的な OJT を実施した割合全産業は60.6%。同調査
3〜4か月jobtag が SE について書いている新人研修の期間(新卒入社の場合)「入社後の3~4ヵ月は新人研修を受けて」。厚生労働省 jobtag
半年〜1年配属後、先輩の指導を受けながら担当する期間「配属後、半年から1年間程度、先輩プログラマーやSEなどの指導を受けながら」。jobtag PG
84%AIツールを使っている・使う予定の開発者調べる道具としても使う。Stack Overflow「2025 Developer Survey」
66%「AIの出力はほぼ正しいが、完全ではない」を最大の不満に挙げた開発者確かめるための基礎の学びが要る。同調査
項目 数値・記述 出典
研修の実施状況(令和7年度) 情報通信業:正社員への OFF-JT 87.6%、計画的な OJT 71.9%。全産業:70.9%、60.6% 厚生労働省「能力開発基本調査」(2026年10月10日確認)
jobtag SE(受託開発) 「新卒入社の場合は、入社後の3~4ヵ月は新人研修を受けて」「一般的には3年目頃には一人で詳細設計を書けるようになる」 厚生労働省 jobtag
jobtag プログラマー 「配属後、半年から1年間程度、先輩プログラマーやSEなどの指導を受けながら」 厚生労働省 jobtag
開発者のAI利用 84%が使用または使用予定。「ほぼ正しいが完全ではない」が最大の不満66% Stack Overflow「2025 Developer Survey」(2026年10月7日確認)

読み方は3つです。

  1. 会社が学ぶ場を用意する仕事。 情報通信業の研修の実施率は87.6%で、全産業の70.9%より高い値です。学びを一人で背負う仕事ではありません。
  2. 研修のあとも、指導を受けながら学ぶ。 配属後の半年から1年は、先輩の指導を受けながら担当するのが一般的です。
  3. AIの時代も、基礎の学びは要る。 AIの出力は「ほぼ正しいが完全ではない」ので、正しいかを確かめるための基礎を知っている必要があります。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「エンジニアは勉強し続ける仕事か|学校の勉強と違う、仕事の学び方」

学校の勉強と、エンジニアの仕事の学び方の違い

学校の勉強 → エンジニアの仕事の学び方

学校:先に教科書を覚える

→

仕事:目の前の問題から調べる必要になったときに、必要な分だけ

学校:決まった範囲がある

→

仕事:範囲は問題が決める分からない言葉が出たら、そこを調べる

学校:答えが一つ

→

仕事:動くかどうかで確かめる答えは手元で動かして分かる

学校:一人で解く

→

仕事:聞いてよい・調べてよい先輩・文書・AIを使う

学校:テストのために覚える

→

仕事:次の問題に使うために残す調べた結果がそのまま道具になる

エンジニアが「勉強し続ける」と言われるのは、このエンジニアの仕事の学び方を毎日しているから

仕事の学びは、目の前の問題を解くための学び。調べて、動かして、確かめて、残す

学校の勉強と仕事の学び方の違い。エンジニアの学びの多くはエンジニアの仕事の学び方の形

エンジニアが「勉強し続ける」と言われるのは、エンジニアの仕事の学び方を毎日しているからです。 机に向かって覚える時間が長いのではなく、仕事の中で、分からないことが出るたびに調べて、動かして、確かめて、残しています。学校の勉強が好きでなかった人でも、この形なら続けられる人は多くいます。

エンジニアの1日の学び:問題から始まる

1

問題に出会う

動かない、エラーが出た、知らない言葉が仕様書にある

学びの始まり
2

調べる

エラー文や言葉を、公式の文書・社内の資料・AIで調べる

3

動かして確かめる

調べたことを手元で動かして、本当にそうなるかを見る

答えは動かすと分かる
4

聞く

調べても分からなければ、試したことを添えて先輩に聞く

5

残す

何で止まり、何を調べ、どう直したかを短く残す

次の問題で使う道具になる

この5つを1日に何度も回すのが、エンジニアの学びです。 一つ一つは小さく、その日のうちに答えが出ることが多いので、学校の試験勉強のように「いつ役に立つか分からないものを覚え続ける」形とは違います。

入社後も学び続ける人が伸びる理由

変

道具が変わり続ける

言語の新しい版、新しい部品、AIの道具。使う道具が変わるたびに、少しずつ学ぶ

積

学びが積み上がる

残した学びが次の問題で使える。積み上がった人ほど、止まる時間が短くなる

任

任される範囲が広がる

設計・リーダーへ進むほど、業務の知識や進め方も学ぶ。学び続けた人が次の役割に進む

jobtag は SE について「3年目頃には一人で詳細設計を書けるようになる」と書いています。そこに届く早さを決めるのは、入社後の毎日の学びです。

会社の学びの支え:一人で学ぶ仕事ではない

支え 中身 一般的な形
入社時研修 言語・データベース・Web・設計・テストを順番に 3〜4か月(jobtag の記述)
配属後の指導 先輩の指導を受けながら担当 半年から1年程度(jobtag の記述)
研修(OFF-JT) 仕事を離れて学ぶ講座 情報通信業の87.6%の事業所が実施
計画的な OJT 仕事の中で、計画を立てて教える 情報通信業の71.9%の事業所が実施

求人票では、研修の期間と中身、研修のあとの育成の仕組み、学ぶための講座や書籍の支援が書かれているかを見ると、学び続けやすい会社かが分かります。

学び続けられるかを確かめる

当てはまる項目をクリックすると印が付きます。学校の成績より、こうした行動が仕事の学びに近いものです。体験会やインターンがある会社なら、実際に手を動かして、向いているかを先に確かめられます。

よくある質問

エンジニアは一生勉強し続けないといけませんか

学び続ける仕事です。言語も道具も変わり続けるので、研修を終えたら学びが終わる、という仕事ではありません。ただし、その学びの多くは、目の前の問題を解くために調べて、動かして、確かめる形で、仕事の中で進みます。

学校の勉強が好きではありませんでした

仕事の学びは形が違うので、続けられる人は多くいます。教科書を先に覚える勉強ではなく、問題に出会ってから必要な分だけ調べる学びです。大事なのは、分からないことをそのままにしないことです。

休日も勉強しないといけませんか

会社と人によります。仕事の中で学ぶ時間が中心で、研修や OJT、講座など会社の学びの支えがある会社では、仕事の時間の中で多くを学べます。求人票で研修の期間と中身、学ぶための支援を確かめると分かります。

どうやって学べばいいか分かりません

入社時研修で、学び方そのものから身につけます。問題に出会う→調べる→動かして確かめる→聞く→残す、の流れを研修の中で何度も回します。

AIがあれば、学ばなくてよくなりますか

なりません。AIで調べる速さは上がりますが、開発者の66%が「AIの出力はほぼ正しいが、完全ではない」を最大の不満に挙げています。正しいかを確かめるために、基礎を知っておく学びが要ります。

学んでから応募したほうがいいですか

応募は今からでもできます。研修で育てる会社なら、学ぶのは入社後からでも間に合います。入社前の学習の量より、入社後に学び続けられるかのほうが大事です。

資格の勉強はしたほうがいいですか

ITの資格は任意です。もし取りたい方は、入社後に仕事の知識と合わせて取り組むのがおすすめです。

学び続けているか、どうやって分かりますか

同じ問題で止まる時間が短くなっているか、残したメモが次の問題で役に立っているかを見ると分かります。関連記事「成長が早い新人エンジニアの特徴」でも、学びの習慣を書いています。

学歴がないと学び続けるのは難しいですか

学歴とは別です。jobtag はプログラマーについて「特に学歴や資格は必要とされない」と書いています。分からないことを調べて確かめる習慣は、学歴に関係なく身につけられます。

RJC の場合:入社後の学びを、10年かけて支える

最後に、この記事を書いている RJC(株式会社RJC)の場合を、公開中の採用情報と入社時研修の内容から書いておきます。RJC は、顧客やSIerの開発チームに入って開発する SES事業を主に、自社で引き受けて開発する SI事業も行う会社で、未経験採用は他業種からの転職者が中心です。これまでに500名以上の未経験者を育ててきました。

応募エントリーフォームの「プログラマ(未経験者)」から。資格・作品は条件にしていない
入社時研修 4か月・12段階「書く・動かす」を基礎から。採用した担当者が修了まで伴走
10年育成プログラム技術研修・設計研修・昇進研修。SE→リーダー→PM、またはテックリード→アーキテクト
応募の条件
学歴不問、業界未経験者大歓迎。元フリーター・他業種からの転職者も活躍中。資格・作品は条件にしていない
入社時研修
4か月・12段階。Java の基礎から、オブジェクト指向、データベースと SQL、Web の基礎、Spring Boot、JavaScript・React・Next.js と進み、最終段階で設計・実装・単体テストのサイクルを AI と一緒に回す(AI駆動開発)
研修の形
採用した担当者が研修の修了まで伴走する
研修のあと
10年育成プログラム(技術研修・設計研修・昇進研修)。600本以上の動画講座、書籍購入費用の会社負担
役割の道
SE→リーダー→プロジェクトマネージャー、またはテックリード→アーキテクト
給与
未経験・1年目は年収308万〜322万円。昇給年1回、賞与年2回
働き方
年間休日127日、完全週休2日(土日)、9:00〜18:00。11期連続黒字
応募
エントリーフォームの希望職種「プログラマ(未経験者)」から。向いているかを先に確かめたい方は「インターン・研修体験を希望の方」から

RJC の入社時研修は4か月・12段階で、採用した担当者が修了まで伴走します。研修のあとも、10年育成プログラム(技術研修・設計研修・昇進研修)、600本以上の動画講座、書籍購入費用の会社負担で、入社後も学び続ける人を支えています。

参考・出典

  • 厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/104-1.html (2026-10-10 確認)
  • 厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag)「システムエンジニア(受託開発)」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/312 、「プログラマー」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/313 (2026-10-11 確認)
  • Stack Overflow「2025 Developer Survey」AI https://survey.stackoverflow.co/2025/ai (2026-10-07 確認)
  • 株式会社RJC「採用情報」 https://www.r-jc.jp/recruitment/ (2026-10-11 確認)

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
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(記載例)出典:株式会社RJC「エンジニアは勉強し続ける仕事か|学校の勉強と違う、仕事の学び方」

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