クレジットカード会社・決済サービス(審査・加盟店営業・コールセンター・不正監視・事務)からエンジニアへ、未経験で転職することはできます。しかも、申込・審査・承認・請求・不正対応という決済の仕事の流れは、決済の業務システムの機能の並びと同じで、「オーソリ」「売上確定」「チャージバック」「締め日」の意味を説明なしで読めることは、要件定義とテストの工程でそのまま生きます。 採用する側として言うと、未経験者の1年目で差がつくのは「要件を読む力」「金額と状態の正確さ」「報告・相談」で、限度額・締め日・承認を毎日扱ってきた人が持っているものです。経済産業省の発表では2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%(国内指標)、決済額は162.7兆円で、そのうちクレジットカードが82.7%(134.6兆円)、コード決済が10.2%(16.6兆円)です。情報サービス産業協会(JISA)の2025年版基本統計調査では、情報サービス産業の売上の22.8%が金融業向けで、取引先別で最も大きい分野です。厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)は、システムエンジニアについて「IT以外の様々な業界の経験や知識も生かせることから、他業界からの転職者も比較的多い」と書いています。転職サービス doda で、IT・通信業界のうちキーワード「決済」を含み職種未経験歓迎の求人は175件、「クレジットカード」は70件です(確認日時点)。一方で数字も正直に書きます。厚生労働省「雇用動向調査」では金融業,保険業の離職率は6.6%(全産業13.7%)で、辞める人が少なく、周りに転職した人が少ない業界です。厚生労働省「一般職業紹介状況」では一般事務従事者の有効求人倍率は0.29倍、事務従事者全体で0.37倍と、求職者のほうが多い職種です。この記事は、他業種からの転職者を未経験から採用し、入社後4か月の研修で育てている会社の立場から、決済の知識が生きる工程、数字、職種別、転職理由別の確かめ方、年収の現実、採用する側が見ている3つ、1年目〜3年目、そして RJC の場合までを省略なしで書いたものです。

確認日:2026年10月10日(一部は10月6日・7日)。キャッシュレス決済比率は経済産業省の発表(2026年3月31日)を報じた Impress Watch の記事、情報サービス産業の売上構成は情報サービス産業協会(JISA)「2025年版 情報サービス産業 基本統計調査」、有効求人倍率は厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」参考統計表、職業の記述は厚生労働省 jobtag、入職率・離職率と転職後の賃金は厚生労働省「令和7年雇用動向調査」、就業者数は総務省統計局「労働力調査(2025年平均)」、企業の採用状況はレバテック「IT人材白書2026」、求人件数は doda の検索結果、開発者のAI利用は Stack Overflow「2025 Developer Survey」を、確認日に開いて引用しています。「決済の知識が生きる工程」「面談で見ているもの」は、他業種からの転職者を採用して育てている経験をもとにした整理です。

この記事の結論

カード・決済会社からエンジニアになれるか

なれる。jobtag:「他業界からの転職者も比較的多い」。プログラマーは「特に学歴や資格は必要とされない」仕事。未経験者を採用中・検討中の企業は7割超

jobtag、レバテック「IT人材白書2026」

決済の知識は生きるか

生きる。申込・審査・承認・請求・不正対応の流れは決済の業務システムの機能の並びと同じ。用語を説明なしで読める(要件定義)、承認・売上・取消の状態の移り変わりを言葉にできる(テスト)、締め日・分割・手数料の計算を確かめられる(テスト・運用)

本文の「システムのどこに当たるか」

求人はあるか

ある。doda IT・通信業界×職種未経験歓迎 5,762件。「決済」を含む求人175件、「クレジットカード」70件

doda(確認日時点)

業界の今の数字は

キャッシュレス決済比率は58.0%で決済額162.7兆円(2025年)。クレジットカードが82.7%、コード決済が10.2%。政府の目標は2030年に65%。情報サービス産業の売上の22.8%は金融業向けで最大。金融業,保険業の離職率は6.6%

経済産業省、JISA、厚生労働省

年収はどうなるか

年収は役割で決まる。1年目は前職と同じ程度からが多く、3年目に詳細設計を任されるかで差がつく

本文の「年収の現実」

採用する側は何を見ているか

分からないときにどうするか、手を動かして確かめるか、人に説明できるか。カード会社の規模や審査の件数ではない

本文、採用する側の整理

いつ応募するか

今からでも。学習を終えてからでなくても応募できる。研修で育てる会社なら学ぶのは入社後からでも間に合う

本文

数字で見る「決済からエンジニア」

58.0%キャッシュレス決済比率(2025年、国内指標)決済額162.7兆円。国際比較指標では46.3%。2024年は42.8%・141兆円。政府の目標は2030年までに65%、将来的に80%。経済産業省の発表(2026年3月31日)
82.7%キャッシュレス決済額に占めるクレジットカードの割合(2025年)134.6兆円。コード決済10.2%(16.6兆円)、電子マネー3.7%(6.0兆円)、デビットカード3.4%(5.5兆円)。経済産業省の発表
22.8%情報サービス産業の売上に占める金融業向けの割合(2024年度)製造業20.5%、サービス業15.1%、官公庁/自治体14.7%、通信業10.1%。取引先別で最も大きい。JISA「2025年版 基本統計調査」(300社)
6.6%金融業,保険業の離職率(2025年)入職率8.7%。全産業13.7%、情報通信業10.4%。就業者157万人(2025年平均)。厚生労働省「雇用動向調査」、総務省統計局「労働力調査」
175件doda IT・通信業界で「決済」を含む職種未経験歓迎の求人「クレジットカード」を含む求人は70件。全体は5,762件。確認日時点
30.7%採用で重視する点の1位「コミュニケーション能力」2位は前職の業務内容26.9%。未経験者を採用中28.4%、検討中45.0%。レバテック「IT人材白書2026」
項目 数値 出典
キャッシュレス決済比率(2025年) 58.0%(国内指標)、国際比較指標46.3%。決済額162.7兆円:クレジットカード82.7%(134.6兆円)、コード決済10.2%(16.6兆円)、電子マネー3.7%(6.0兆円)、デビットカード3.4%(5.5兆円)。目標は2030年に65%、将来的に80% 経済産業省の発表(2026年3月31日)、Impress Watch の記事で確認
キャッシュレス決済比率(2024年) 42.8%(前年比3.5ポイント増)、決済額141兆円:クレジットカード82.9%(116.9兆円)、コード決済9.6%(13.5兆円)、電子マネー4.4%(6.2兆円)、デビットカード3.1%(4.4兆円) 経済産業省の発表(2025年3月31日)、Impress Watch の記事で確認
情報サービス産業の取引先別売上高構成(2024年度) 金融業22.8%、製造業20.5%、サービス業15.1%、官公庁/自治体14.7%、通信業10.1%、同業者7.0%、コンピュータ・メーカー1.9%、その他7.9% JISA「2025年版 情報サービス産業 基本統計調査」図表2-20(300社)
産業別の入職率・離職率(2025年) 金融業,保険業 入職率8.7%・離職率6.6%。情報通信業13.6%・10.4%。全産業14.7%・13.7% 厚生労働省「雇用動向調査」表4-2
就業者数(2025年平均) 金融業,保険業157万人(前年比2万人増)。情報通信業302万人(10万人増)。全産業6,828万人 総務省統計局「労働力調査」表Ⅰ-8
有効求人倍率(常用・パート含む、令和8年8月) 情報処理・通信技術者1.33倍、営業・販売事務従事者0.88倍、事務従事者0.37倍、一般事務従事者0.29倍、職業計1.06倍 厚生労働省「一般職業紹介状況」参考統計表6
doda IT・通信業界×職種未経験歓迎5,762件。「決済」175件、「クレジットカード」70件 doda(確認日時点)
jobtag SE(受託開発) 「IT以外の様々な業界の経験や知識も生かせることから、他業界からの転職者も比較的多い」「理系のイメージが強いが文系も多い」 厚生労働省 jobtag(2026年10月7日確認)
転職後の賃金 増加/減少(2025年) 全体40.8%/31.0%。20〜24歳55.2%/17.5%、25〜29歳49.8%/23.9% 厚生労働省「雇用動向調査」
未経験者の採用状況 採用中28.4%、検討中45.0%。理由:経験者採用が難しい46.5%。採用で重視:コミュニケーション能力30.7%、前職の業務内容26.9% レバテック「IT人材白書2026」(2026年10月6日確認)
開発者のAI利用 84%が使用または使用予定。「ほぼ正しいが完全ではない」が最大の不満66% Stack Overflow「2025 Developer Survey」(2026年10月7日確認)

読み方は3つです。

  1. 決済は増え、仕組みは作り直され続けている。 キャッシュレス決済比率は58.0%(国内指標。従来の国際比較指標では46.3%、2024年は42.8%)、決済額は162.7兆円。承認・請求・不正検知の仕組みは、決済手段が増えるたびに直され、手続きと例外を知っている人が要件を書く側・確かめる側に要ります。
  2. 金融業は情報サービス産業の最大の取引先。 売上の22.8%が金融業向けで、カード・決済の業務システムは作られ続け、制度と手段が変わるたびに直され続けています。仕様書を書く人・読む人・確かめる人のどこにも、決済の手続きを知っている人が要ります。
  3. 採用で重視する1位はコミュニケーション能力、2位は前職の業務内容。 加盟店や会員に手続きを説明し、規程どおりに審査と照会を進めてきた決済の人が、面談で最も話せる2つです。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「カード・決済会社からエンジニアへ転職|審査・承認・請求の知識が生きる工程と現実」

決済の仕事の流れが、システムのどこに当たるか:採用する側の整理

決済の仕事の流れ → システムのどこに当たるか

  1. 申込・審査本人確認と与信で限度額を決める
    →
    要件定義会員管理・与信(スコアリング)申込から発行までの順番が分かる
  2. 利用・承認加盟店からの承認要求に答える
    →
    テスト承認(オーソリ)・売上処理承認・売上・取消の移り変わりを言える
  3. 請求・引落明細を作り、口座から引き落とす
    →
    テスト請求・精算・口座振替締め日・分割・手数料の計算を確かめられる
  4. 不正・照会不審な利用を見つけて調べる
    →
    運用不正検知・モニタリング照会の再現と切り分けができる
  5. ポイント・施策条件を決めて付与する
    →
    要件定義ポイント管理・施策の機能付与の条件と例外が分かる

「オーソリ」「売上確定」「チャージバック」「締め日」の意味を、決済の人は説明なしで読める

最初に戸惑う「書く・動かす」は研修で育つ。決済出身者は状態の移り変わりと、金額計算のテストの立ち上がりが早い

決済の仕事の流れは、決済の業務システムの機能の並びと同じ。下の表には、要件・テスト・運用のどこで生きるかと、1年目にどう見えるかも載せた

決済の仕事の流れ システムのどこに当たるか 要件・テスト・運用で生きる場面と、1年目にどう見えるか
申込・審査:本人確認と与信で限度額を決める 会員管理・与信(スコアリング) 要件定義。申込から発行までの順番と、審査の分岐・限度額の考え方が分かる
利用・承認:加盟店からの承認要求に答える 承認(オーソリ)・売上処理 テスト。承認・売上確定・取消の状態の移り変わりを言葉にでき、観点の抜けが少ない
請求・引落:明細を作り、口座から引き落とす 請求・精算・口座振替 テスト・運用。締め日・分割・リボ・手数料の計算を自分で確かめられる
不正・照会:不審な利用を見つけて調べる 不正検知・モニタリング、チャージバック 運用。照会の再現と切り分けができる。例外の流れを知っている
ポイント・キャンペーン:条件を決めて付与する ポイント管理・施策の機能 要件定義。付与の条件と例外(取消時の戻し)が分かる

決済の人が最初に戸惑うのは「書く・動かす」の工程ですが、これは研修で育ちます。逆に、研修では育ちにくい「用語を知っている」「状態の移り変わりが分かる」「金額を正確に扱う」を、決済の人は入社前から持っています。採用する側がはっきり言えるのは、決済出身者は要件を読む段階で用語の壁がなく、テストの観点が承認から請求の順番に沿って出てくるということです。

決済の知識が生きる3つの場面

読

要件を読む

仕様書には「オーソリ」「売上確定」「チャージバック」「締め日」が説明なしに出てくる。決済の人は辞書を引かずに読み、「この取引のときは明細がこうなる」を先に言える

1年目:設計書の読み合わせで止まらない

試

テストで異常に気づく

承認と売上の金額、締め日と引落日、分割と手数料の計算。業務を知っている人は「この明細はおかしい」に気づける。テストの観点を取引の順番で並べられる

1年目:テストの抜けが少ない

話

顧客と話せる

決済の業務システムの要望を出すのは、カード・決済の業務部門の人。同じ言葉で話せる人は、2〜3年目に顧客との調整役へ進みやすい

2〜3年目:設計と調整へ

この3つは、研修で教えられるものではなく、入社前の仕事でしか身につきません。採用する側として言うと、1年目のうちは「書く・動かす」で先輩に追いつく期間で、2年目以降、業務の知識が設計の工程で差になって現れます。

決済の職種別に生きる経験

前職 特に生きる力 向く場面
審査(入会・与信・途上与信) 規程と書類の突き合わせ。判断の記録 テストの観点、要件の矛盾に気づく
加盟店営業・加盟店管理 端末と手数料の説明。導入の手続きと調整 要件定義、顧客との調整役
コールセンター(会員・加盟店) 問い合わせの再現と切り分け。記録 運用・保守、報告・相談
不正監視・調査 利用の履歴から異常を見つける。照会の手順 テスト、データの扱い(SQL)
事務(請求・精算・債権管理) 締め日と金額の正確さ。差異の確認 テスト・データの扱い、設計書を読む
決済サービス・コード決済の運営 加盟店・利用者・施策の条件を整理する 要件定義、業務の流れを図にする

転職理由別に、求人票で確かめること

決済の仕事から転職を考える理由で多いのは、「コールセンターや審査のシフトと繁忙」「同じ手続きの繰り返しで仕事の幅が広がらない」「仕組みを変えたいのに使う側でしか関われない」「給与の上がり方が見えない」です。同じ理由を繰り返さないために、求人票で確かめる項目を整理します。

転職理由コールセンターや審査のシフトと繁忙
→
求人票で確かめること日勤かどうか。始業・終業の時刻、「完全週休2日(土日)」か

決済の仕事で起きていたこと:締め日と月末に問い合わせと処理が集中する

転職理由同じ手続きの繰り返しで仕事の幅が広がらない
→
求人票で確かめること1年目の仕事の中身。2年目以降に任される範囲が書かれているか

決済の仕事で起きていたこと:手続きは決まっていて、判断の幅が小さい

転職理由仕組みを変えたいのに使う側でしか関われない
→
求人票で確かめること作る側の仕事か。設計・実装・テストの工程が書かれているか

決済の仕事で起きていたこと:改善の要望は出せても、作る側には回れない

転職理由給与の上がり方が見えない
→
求人票で確かめること昇給の回数。年代・役割ごとの年収モデルが公開されているか

決済の仕事で起きていたこと:役職の枠が決まっていて、上がり方が見えない

年収の現実:1年目は前職と同じ程度から

採用する側として正直に書くと、未経験の1年目の年収は、カード・決済会社の時と同じ程度から始まることが多く、手当の有無によっては下がることもあります。厚生労働省「雇用動向調査」では、転職入職者全体で40.8%が賃金増、31.0%が賃金減で、25〜29歳では49.8%が増、23.9%が減です。エンジニアの年収は役割で決まり、3年目に詳細設計、5年目に基本設計・リーダーへ進むかで差がつきます。役職の枠で決まっていた上がり方が、役割で上がる道に変わる、というのが実態に近い見方です。年代・役割ごとの年収モデルを公開している会社なら、入る前に見通しが立ちます。

採用する側が面談で見ている3つ

1

分からないときにどうするか

止まったまま待つ人より、調べて聞く人のほうが伸びる

決済の人はどう話せるか:承認と売上の数字が合わないとき、何を確かめて誰に相談したか

2

手を動かして確かめるか

AIの出力を「動かして確かめる」人かどうか

決済の人はどう話せるか:明細と口座振替の金額を自分で突き合わせてきた習慣。体験会・面談でのやり取り

3

人に説明できるか

顧客・先輩・AIに「何を・なぜ」を伝えられる人は設計へ進める

決済の人はどう話せるか:承認から請求までの流れを、決済を知らない人に分かるように話す

見ていないのは「カード会社の規模」「審査の件数」「作品」「学習の量」です。応募の前に何かを仕上げておかなくても応募できます。

1年目から3年目まで:決済出身者の道筋

入社〜研修

言語の基礎、データベース、Web の仕組み、設計とテスト決済の経験が生きるところ:規程を読むように設計書を読む。分からないことを早く聞く

1年目

小さな修正、テスト、既存の仕組みを読む。「配属後、半年から1年間程度、先輩の指導を受けながら」(jobtag PG)決済の経験が生きるところ:報告・相談。業務システムの画面と表が、申込から請求の順番で読める

2年目

機能単位で任される決済の経験が生きるところ:テストの観点を取引の順番で出す。金額と状態のずれに気づく

3年目詳細設計

詳細設計を書く。「3年目頃には一人で詳細設計を書けるようになる」(jobtag SE)決済の経験が生きるところ:業務部門と同じ言葉で話せる。顧客との調整役へ

生成AI時代、決済の知識はさらに生きる

Stack Overflow の2025年調査では、開発者の84%がAIツールを使っているか使う予定で、66%が「ほぼ正しいが、完全ではない」ことを最大の不満に挙げています。コードの雛形はAIが出す時代になり、開発職で残るのは「何を作るかを決める」「出力を確かめる」「人に伝える」です。AIは規程も仕様書も読みますが、「この決済手段ではこの例外が起きる」という業務の知識は、承認と照会を扱ってきた人の中にしかありません。AIへの指示は、加盟店への説明と同じで、「何を・なぜ」を相手に伝わる言葉で書く作業です。

決

何を作るかを決める

申込から請求までの順番と例外を知っている人が、作るものを決められる

確

出力を確かめる

66%の開発者が「ほぼ正しいが、完全ではない」を最大の不満に挙げている。明細と引落の金額を突き合わせるように確かめる人が要る

伝

人に伝える

AIへの指示も、加盟店への説明と同じ。相手に伝わる言葉で「何を・なぜ」を書く

確かめて分かったこと(2026年10月10日の公開データ)

項目 数値・記述 出典
経済産業省(2026年3月31日発表) 2025年のキャッシュレス決済比率58.0%(国内指標)、国際比較指標46.3%、決済額162.7兆円。クレジットカード82.7%、コード決済10.2%、電子マネー3.7%、デビットカード3.4%。目標2030年65% Impress Watch の記事で確認
経済産業省(2025年3月31日発表) 2024年のキャッシュレス決済比率42.8%、決済額141兆円。クレジットカード82.9%、コード決済9.6% Impress Watch の記事で確認
JISA 基本統計調査(2025年版) 取引先別売上高構成(2024年度):金融業22.8%、製造業20.5%、サービス業15.1%、官公庁/自治体14.7%、通信業10.1% 情報サービス産業協会 図表2-20(300社)
雇用動向調査(2025年) 金融業,保険業 入職率8.7%・離職率6.6%。情報通信業10.4%、全産業13.7%。転職入職者の賃金 増加40.8%/減少31.0% 厚生労働省
労働力調査(2025年平均) 金融業,保険業157万人(2万人増)、情報通信業302万人(10万人増)、就業者総数6,828万人 総務省統計局 表Ⅰ-8
一般職業紹介状況(令和8年8月分) 有効求人倍率 情報処理・通信技術者1.33倍、営業・販売事務従事者0.88倍、事務従事者0.37倍、一般事務従事者0.29倍、職業計1.06倍 厚生労働省 参考統計表6(常用・パート含む)
doda IT・通信業界×職種未経験歓迎5,762件。「決済」175件、「クレジットカード」70件 doda(確認日時点)
jobtag SE・プログラマー 「他業界からの転職者も比較的多い」「文系も多い」「特に学歴や資格は必要とされない」「3年目頃には一人で詳細設計」 厚生労働省 jobtag(2026年10月7日確認)
レバテック 未経験採用中28.4%、検討中45.0%。理由:経験者採用が難しい46.5%。採用で重視:コミュニケーション能力30.7%、前職の業務内容26.9% 「IT人材白書2026」
Stack Overflow 2025 AI利用84%、「ほぼ正しいが完全ではない」66% 「2025 Developer Survey」

よくある質問

カード会社から未経験でエンジニアになれますか

なれます。jobtag はシステムエンジニアについて「他業界からの転職者も比較的多い」、プログラマーについて「特に学歴や資格は必要とされない」としています。情報サービス産業の売上の22.8%は金融業向けで、決済の手続きを知っている人が要件を読む側・確かめる側に要る構造です。

決済の知識はエンジニアで生きますか

生きます。申込・審査・承認・請求・不正対応の流れは決済の業務システムの機能の並びと同じで、用語を説明なしで読める力は要件定義に、承認・売上・取消の状態の移り変わりを言葉にできる力はテストに、締め日・分割・手数料の計算を確かめる力はテストと運用に、そのまま生きます。採用する側の実感では、決済出身者は要件を読む段階で用語の壁がありません。

コールセンターや審査の事務からでも応募できますか

できます。学歴不問・未経験歓迎の求人は、前職の職種を条件にしていません。コールセンターの人は問い合わせの再現と切り分けが運用と報告・相談に、審査の人は規程と書類を突き合わせて判断してきた力がテストの観点に生きます。

コード決済や決済サービスの運営からでも同じですか

同じです。加盟店・利用者・施策の条件を整理してきた経験は要件定義に、付与と取消の例外を知っていることはテストの観点に生きます。決済手段が増えるほど、手続きと例外を知っている人が確かめる側に要る構造です。

金融の資格は無駄になりますか

無駄になりません。応募の条件ではありませんが、資格のために学んだ与信・決済・規制の知識は、業務の理解としてそのまま生きます。ITの資格は任意で、もし取りたい方は入社後に取り組むのも一つの方法です。

シフトや月末の繁忙はなくなりますか

会社によります。求人票で日勤かどうか、始業・終業の時刻、「完全週休2日(土日)」かを確かめると、働き方の違いが分かります。開発の仕事は平日の昼の時間帯にチームで進める形が中心です。

年収は下がりますか

1年目はカード・決済会社の時と同じ程度から始まることが多く、手当の有無によっては下がることもあります。転職入職者全体では40.8%が賃金増、31.0%が賃金減です。年収は役割で決まるので、3年目に設計を任されるか、年収モデルが公開されているかで会社を選ぶと、入った後の見通しが立ちます。

プログラミングを勉強してから応募すべきですか

いいえ。応募は今日からでも受け付けています。研修で育てる会社なら、学ぶのは入社後からでも間に合います。決済の人が持っていない「書く・動かす」は研修で育ち、持っている「用語・状態の移り変わり・金額の正確さ」は研修では育ちにくいものです。

20代後半でも間に合いますか

間に合います。25〜29歳の転職入職者の49.8%が賃金増で、採用する側が見ているのは年齢ではなく向き合い方と説明する力です。迷っている間も年齢は上がるので、早めに動いたほうが選択肢は広く保てます。

決済の経験を生かせる求人はどう探せばいいですか

doda で業種をIT・通信業界、条件を職種未経験歓迎に絞り、キーワード「決済」を含めると175件、「クレジットカード」なら70件です。求人票では、研修の期間と中身、1年目の仕事、役割の道、日勤かどうかが書かれているかが目安になります。

RJC に決済から転職する場合

最後に、この記事を書いている RJC(株式会社RJC)の場合を、公開中の採用情報と入社時研修の内容から書いておきます。RJC は、顧客やSIerの開発チームに入って開発する SES事業を主に、自社で引き受けて開発する SI事業も行う会社で、未経験採用は他業種からの転職者が中心です。これまでに500名以上の未経験者を育ててきました。

応募エントリーフォームの「プログラマ(未経験者)」から。資格・作品は条件にしていない
入社時研修 4か月・12段階「書く・動かす」を基礎から。採用した担当者が修了まで伴走
10年育成プログラム技術研修・設計研修・昇進研修。SE→リーダー→PM、またはテックリード→アーキテクト
応募の条件
学歴不問、業界未経験者大歓迎。元フリーター・他業種からの転職者も活躍中。資格・作品は条件にしていない
入社時研修
4か月・12段階。Java の基礎から、オブジェクト指向、データベースと SQL、Web の基礎、Spring Boot、JavaScript・React・Next.js と進み、最終段階で設計・実装・単体テストのサイクルを AI と一緒に回す(AI駆動開発)
研修の形
採用した担当者が研修の修了まで伴走する
研修のあと
10年育成プログラム(技術研修・設計研修・昇進研修)。600本以上の動画講座、書籍購入費用の会社負担
役割の道
SE→リーダー→プロジェクトマネージャー、またはテックリード→アーキテクト
給与
未経験・1年目は年収308万〜322万円。昇給年1回、賞与年2回
働き方
年間休日127日、完全週休2日(土日)、9:00〜18:00。11期連続黒字
応募
エントリーフォームの希望職種「プログラマ(未経験者)」から。向いているかを先に確かめたい方は「インターン・研修体験を希望の方」から

決済の仕事で身につけた「用語を知っている・状態の移り変わりが分かる・金額を正確に扱う」は、そのまま持ち込める力です。「書く・動かす」は入社後の研修で、採用した担当者が修了まで一緒に伴走します。

参考・出典

  • Impress Watch「2025年のキャッシュレス決済比率」(経済産業省の2026年3月31日の発表を報じた記事) https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2099068.html 、同「2024年のキャッシュレス決済比率」 https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2002754.html (2026-10-10 確認)
  • doda 求人検索 業種IT・通信×職種未経験歓迎 https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchList/j_ind__01L/-op__70/-preBtn__3/ 、同×キーワード「決済」 https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchList/j_k__/%E6%B1%BA%E6%B8%88/-ind__01L/-op__70/-preBtn__3/ 、同×キーワード「クレジットカード」 https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchList/j_k__/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89/-ind__01L/-op__70/-preBtn__3/ (2026-10-10 確認、表示件数)
  • 情報サービス産業協会(JISA)「2025年版 情報サービス産業 基本統計調査」図表2-20 取引先別売上高構成(2024年度、300社) https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/basic2025report.pdf (2026-10-10 確認)
  • 厚生労働省「令和7年雇用動向調査」結果の概要 2 産業別の入職と離職 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/26-2/dl/kekka_gaiyo-02.pdf 、3 転職入職者の状況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/26-2/dl/kekka_gaiyo-03.pdf (2026-10-10 確認)
  • 総務省統計局「労働力調査(基本集計)2025年(令和7年)平均結果の概要」表Ⅰ-8 主な産業別就業者数 https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/gaiyou.pdf (2026-10-10 確認)
  • 厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag)「システムエンジニア(受託開発)」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/312 、「プログラマー」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/313 (2026-10-07 確認)
  • 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76397.html 、参考統計表 https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/001753011.pdf (2026-10-10 確認)
  • レバテック「IT人材白書2026」 https://levtech.jp/files/doc/levtech_research_2026.pdf (2026-10-06 確認)
  • Stack Overflow「2025 Developer Survey」AI https://survey.stackoverflow.co/2025/ai (2026-10-07 確認)
  • 株式会社RJC「採用情報」 https://www.r-jc.jp/recruitment/ (2026-10-10 確認)

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(記載例)出典:株式会社RJC「カード・決済会社からエンジニアへ転職|審査・承認・請求の知識が生きる工程と現実」

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