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リーディングリストとは|ブックマークとの違いとChromeで保存・既読・削除を実測
結論
リーディングリストとは、「後で読みたいページ」を未読・既読に分けて並べておくブラウザの一覧です。何度も開くページを残すブックマークと違い、読み終えたら既読にする・消す前提で使います。Chrome は右上のメニュー→「ブックマークとリスト」→「リーディング リスト」、Safari はサイドバーから使えます。パソコンの Chrome は URL と題名だけを保存し、ページの本文は保存しません。
この記事でわかること
- リーディングリストとブックマーク・履歴・リーディング モードの違い(比較表)
- Chrome 153 で追加・既読・削除・シークレットからの追加を操作した結果と、保存されるデータの中身
- Safari・スマホの Chrome・Edge での扱いと、オフラインで読めるかどうか
この記事で実際に動かしたもの:作業用のプロフィールで起動した Chrome for Testing 153(Chromium ベース)を仮想画面に表示し、127.0.0.1 の自作ページをタブの右クリック・メニュー・サイドパネルのボタンからリーディングリストに追加して、既読・未読の切り替え、削除、シークレット ウィンドウからの追加、サーバーを止めた状態での表示を操作しました。あわせて、拡張機能の chrome.readingList API で状態を読み取り、プロフィールに保存されたデータとブックマークのファイルを比べています。
リーディングリストを使うか、ブックマークにするか、ページを保存するかは、次の2つの問いで決まります。
flowchart TD
A[気になるページ] --> B{何度も開く?}
B -->|はい| C[ブックマーク]
B -->|一度だけ| D{圏外で読む?}
D -->|いいえ| E[リーディングリスト]
D -->|はい| F[ページを保存]
知りたいことごとに、答えを先にまとめます。
| 知りたいこと | 答え | 詳しい節 |
|---|---|---|
| リーディングリストとは何か | 後で読むページを未読・既読で管理する一覧 | リーディングリストとは |
| ブックマークとの違い | 読み終えたら既読・削除する前提。同じ URL は1件だけ | ブックマークとの違い |
| Chrome でリーディングリストに追加したい | タブを右クリック→「タブをリーディング リストに追加」 | Chromeのリーディングリストの使い方 |
| リーディングリストはどこにある | ︙→「ブックマークとリスト」→「リーディング リスト」→「リーディング リストを表示」 | Chromeのリーディングリストの使い方 |
| 開いたのに既読にならない | Chrome 153 では開いただけでは未読のまま。「既読にする」を押す | 既読・未読の動き |
| リーディングリストを消したい | 項目の ✕、または右クリック→「削除」。確認なしで消える | 削除と非表示 |
| オフラインで読めるか | パソコンの Chrome は読めない。Safari は「オフライン用に保存」で読める | オフラインで読めるか |
| シークレットでも使えるか | 使える。追加したページは普段のリストに残る | 同期・シークレットとの関係 |
確認環境:Ubuntu 24.04.5 LTS の上で、Chrome for Testing 153.0.8010.12(Google が配布する検証用の Chrome。日本語の画面)を Xvfb の仮想画面に表示し、作業場所に作ったプロフィールで起動しました。起動オプションで同期・バックグラウンド通信・コンポーネント更新を止め、名前解決を 127.0.0.1 以外は失敗させて、外部への通信が出ないようにしています。Python 3.13.18 の http.server で 127.0.0.1 に記事a〜dのページを置き、画面の操作は xdotool でクリック・右クリックを送り、結果は画面の取り込みと、自作の拡張機能(Manifest V3・readingList と bookmarks の権限)から chrome.readingList.query() で読み取りました。一部の計測は Playwright 1.63.0 で同じ Chrome を操作しています。Google アカウントへのログインと同期は行っていません。Safari・iPhone と Android の Chrome・Edge は、Apple・Google・Microsoft の公式ヘルプで確かめた範囲だけを書いています(確認日 2026年10月29日)。
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「リーディングリストとは|ブックマークとの違いとChromeで保存・既読・削除を実測」
リーディングリストとは(意味と、似た言葉との違い)
この節では、リーディングリストの意味と、ふだんの言葉・似た機能との違いが分かります。
リーディングリストとは、ブラウザに備わった「後で読む」ための一覧です。今は読む時間が無いページを入れておき、読んだら「既読」に移すか削除します。Chrome・Safari などに入っていて、Chrome では「リーディング リスト」(間にスペース)、Safari では「リーディングリスト」と表示されます。英語では Reading List です。
「リーディングリスト」は IT 以外でも使う言葉です。検索すると別の意味の情報も混ざるので、先に分けておきます。
| 場面 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| ふだんの言葉 | 読む予定の本や資料の一覧 | 大学の授業の課題図書の一覧、読書の予定表、書籍の題名 |
| ブラウザ(この記事の主題) | 後で読む Web ページを未読・既読で並べる機能 | Chrome のサイドパネル、Safari のサイドバー |
| 拡張機能の開発 | Chrome のリーディングリストを読み書きする API | chrome.readingList(Chrome 120 以降) |
ブラウザの中にも、名前の似た機能がいくつかあります。とくに「リーディング モード」は別の機能です。
1リーディングリスト
後で読むページの一覧。未読と既読に分かれる。読み終えたら消す前提で使う。
2リーディング モード
今開いているページの広告やメニューを外して、本文だけを読みやすく表示する機能。一覧は作らない。
3ブックマーク
何度も開くページの住所録。フォルダで整理でき、既読・未読の区別は無い。
4閲覧履歴
開いたページが自動で記録される一覧。自分で入れる操作は無い。
閉じてしまったタブは Ctrl+Shift+T で戻し、前に見たページは履歴(Ctrl+H)で探します。どちらも「自分で入れておく」ものではない点で、リーディングリストとは役割が違います。閉じたタブの戻し方と閲覧履歴の見方は、それぞれ別の記事で扱っています。
リーディングリストとブックマークの違い(比較表と実測)
この節では、リーディングリストとブックマークがどう違うのかが、機能の比較と、同じ Chrome で両方に保存した結果で分かります。
いちばんの違いは「既読・未読があるか」と「読み終えたら片付ける前提か」です。保存しているものはどちらも URL と題名で、パソコンの Chrome ではどちらもページの本文は保存しません。
| 比べる点 | リーディングリスト | ブックマーク |
|---|---|---|
| 目的 | 一度読めば終わるページを、読むまで置いておく | 何度も開くページを残しておく |
| 既読・未読 | ある(「未読」「既読のページ」に分かれる) | 無い |
| 整理 | フォルダは無い。新しい順に並ぶ | フォルダで分けられる。並べ替えもできる |
| 同じ URL | 1件だけ(API で2回目は「Duplicate URL.」) | 同じ URL を何件でも登録できた(5件で確かめた) |
| 保存場所(Chrome) | プロフィールの Sync Data/LevelDB | プロフィールの Bookmarks(JSON のファイル) |
| オフライン | パソコンの Chrome は不可。Safari は保存すれば可 | 不可(ページは保存しない) |
| 同期 | Chrome・Safari とも同期の対象 | Chrome・Safari とも同期の対象 |
手元の Chrome で200件ずつ入れて、プロフィールのファイルがどれだけ増えるかを測りました。
1件が数百バイトなので、ページの本文や画像は入っていません。追加したときに Chrome がページを取りに行くこともありませんでした(127.0.0.1 のサーバーのアクセスログに、追加の操作による GET は1行も出ませんでした)。パソコンの Chrome のリーディングリストは「本文の保存」ではなく「URL の控え」です。
よくある思い込み
見分ける問い:「保存されたのは住所か、中身か」
Chromeのリーディングリストの使い方(パソコン・Chrome 153で操作)
この節では、パソコンの Chrome でページをリーディングリストに追加し、一覧を開くまでの手順が、実際に出た画面の文字で分かります。
追加はタブの右クリック、一覧はメニューの「リーディング リストを表示」がいちばん早い方法です。Google Chrome ヘルプの手順を、Chrome 153 で1つずつ操作しました。
後で読むページをタブで開く
リーディングリストに入るのは、開いているタブのページです。http と https のページだけが入ります。
タブを右クリック→「タブをリーディング リストに追加」
メニューからなら、右上の ︙→「ブックマークとリスト」→「リーディング リスト」→「タブをリーディング リストに追加」。追加すると画面の上に「リーディング リストにページを追加しました」と「開く」ボタンが出ました。
一覧を開く
︙→「ブックマークとリスト」→「リーディング リスト」→「リーディング リストを表示」。画面の右にサイドパネル「リーディング リスト」が開き、「未読」の見出しの下に題名・ドメイン・追加してからの時間(「34 秒前」など)が並びました。
開いているタブを一覧から追加する
サイドパネルの下の「現在のタブを追加」を押す。今のタブがすでに一覧に入っていると、ボタンは「現在のタブを既読にする」に変わりました。
サイドパネルの見出しの右にあるピンのアイコンを押すと、ツールバーにリーディングリストのボタンを固定できます。Google Chrome ヘルプには、サイドパネルで項目の並べ替え・編集・削除ができると書かれています。Chrome 153 のサイドパネルでは、項目の右クリックで次のメニューが出ました。
新しいタブで開く
新しいウィンドウで開く
シークレット ウィンドウで開く
──────────
既読にする
削除
- 題名は、追加した時点のページの題名がそのまま入ります。手元では <title> が「記事b|テスト」のページを追加すると、一覧にも「記事b|テスト」と出ました。
- Ctrl+D はブックマークです。Ctrl+D(Mac は ⌘+D)で出るのは「このタブをブックマークに追加…」で、リーディングリストには入りません。Chrome 153 のメニューで、リーディングリストへの追加にショートカットキーは表示されていませんでした。
- 並び順は新しく追加した順です。a→b→c→d の順に入れると、「未読」には d・c・b・a の順に並びました。
自分で確かめる①(画面):右上の ︙→「ブックマークとリスト」を開き、いちばん下に「リーディング リスト」があるかを見ます。あれば、その中の「リーディング リストを表示」で自分の一覧が開きます。会社の端末などで項目が無いときは、管理者の設定や Chrome の版の違いを疑います。
既読・未読の動き(開いただけでは既読にならない)
この節では、リーディングリストの「既読」がいつ付くのかが、操作のたびに状態を読み取った結果で分かります。
Chrome 153 では、サイドパネルから開いただけでは既読になりませんでした。既読にするのは、自分でボタンを押したときだけです。操作のたびに、拡張機能から chrome.readingList.query() で hasBeenRead(既読かどうか)を読み取りました。
| 操作 | 画面の変化 | 状態(読み取った値) |
|---|---|---|
| タブを右クリックして追加 | 「未読」に入る | 未読(false) |
| サイドパネルの項目をクリック | 今のタブがそのページに切り替わる | 未読のまま(20秒後も false) |
| 同じ URL をアドレスバーから開く | 変化なし | 未読のまま |
| 「現在のタブを既読にする」を押す | 「既読のページ」の見出しの下に移る | 既読(true) |
| 項目の ✓(既読にする)を押す | 「既読のページ」に移る | 既読(true) |
| 既読の項目の ✓(未読にする)を押す | 「未読」に戻る | 未読(false) |
| 既読のページで「現在のタブを追加」を押す | 「未読」のいちばん上に「0 秒前」で戻る | 未読(false) |
既読にした項目は「既読のページ」の見出しにまとまり、最初は折りたたまれていました。見出しの右の矢印で開くと、ボタンの説明が「未読にする」に変わります。
- サイドパネルから開くと、今のタブが置き換わります。手元では、記事c を開いていたタブが、一覧の記事b をクリックすると記事b に変わりました。今のタブを残したいときは、右クリック→「新しいタブで開く」を使います。
- 一覧を開いただけでも、内部では更新が起きます。拡張機能の onEntryUpdated のイベントは、一覧を開いた直後にまだ見ていなかった3件分が届きました。値は未読(false)のままで、既読にはなりません。
既読になった操作
「現在のタブを既読にする」
項目の ✓(既読にする)
右クリック→「既読にする」
既読にならなかった操作
サイドパネルの項目をクリックして開く
同じ URL をアドレスバーやリンクから開く
開いたまま20秒置く
Android の Chrome を紹介する Google の公式記事には、開くと「既読」に振り分けられると書かれています。端末や版で動きが違うことがあるので、パソコンでは「読み終えたら自分で ✓ を押す」と覚えておくと迷いません。
リーディングリストの削除と非表示(消し方)
この節では、リーディングリストから項目を消す方法と、一覧の表示を閉じる方法、消した後に何が残るかが分かります。
項目にマウスを重ねると出る ✕(削除)か、右クリック→「削除」で消えます。確認の表示は出ず、押した時点で消えました。サイドパネルの中に「元に戻す」は出ませんでした。
| やりたいこと | Chrome 153 での操作 | 結果 |
|---|---|---|
| 1件消す | 項目に重ねて右端の ✕(説明は「削除(D)」) | すぐ消える。確認なし |
| 1件消す(右クリック) | 項目を右クリック→「削除」 | 同じ |
| 一覧を閉じる | サイドパネルの右上の ✕ | 一覧は残ったまま、パネルだけ閉じる |
| ツールバーのボタンを外す | サイドパネルの見出しのピンを外す | ボタンだけ消える |
| 既読をまとめて消す | パソコン版のメニューに一括削除は見当たらなかった | 1件ずつ消す |
2021年ごろの記事では、chrome://flags で「Reading List」を Disabled にして機能ごと消す方法が紹介されていました。Chrome 153 の chrome://flags を「Reading」で探すと、出てきたのは「Reading Mode」(リーディング モード)の項目だけで、リーディングリストを切る項目はありませんでした。ブックマーク バーを表示しても、右端にリーディングリストのボタンは出ていません。今の Chrome では、リーディングリストは使わないときはサイドパネルを閉じておくだけで、画面には出てきません。
- 消した直後は、ファイルに文字が残っていました。削除の直後に Sync Data/LevelDB のログファイルを調べると、消した記事a の URL の文字列が残っていました。LevelDB は追記していく形式で、削除も「消した」という記録の追加になるためです。プロフィールのファイルまで気にするなら、Chrome を終了しても文字が消えない場合があることを知っておきます。
リーディングリストはオフラインで読めるか(PC・iPhone・Android)
この節では、リーディングリストに入れたページを電波の無い所で読めるかどうかが、ブラウザ・端末別に分かります。
パソコンの Chrome のリーディングリストは、オフラインでは読めません。Google Chrome ヘルプのパソコン版も、オフラインで読むには「キャスト、保存、共有」→「ページを別名で保存」でファイルに保存する、と別の手順を案内しています。手元で確かめた結果です。
| 状況 | リーディングリストの項目を開いた結果(原文) |
|---|---|
| サーバーを止めてサイドパネルから開く | このサイトにアクセスできません/127.0.0.1 で接続が拒否されました。/ERR_CONNECTION_REFUSED |
| ネットワークを切って開く | 次をお試しください/ネットワーク ケーブル、モデム、ルーターを確認する/Wi-Fi に再度接続する/ERR_INTERNET_DISCONNECTED |
| 接続を戻して開く | ふつうに表示された(その時点の最新のページ) |
端末・ブラウザ別にまとめると次のとおりです(Chrome のパソコン版は実測、ほかは公式ヘルプの記載)。
パソコンの Chrome
オフラインでは開けない。残すなら「ページを別名で保存」。
実測+Google Chrome ヘルプ
iPhone・iPad の Chrome
保存したページはインターネットに接続していなくても読める。保存のときは接続が要る。
Google Chrome ヘルプ
Android の Chrome
オフラインで読むには、︙→「ダウンロード」でページを保存する(リーディングリストとは別の機能)。
Google Chrome ヘルプ
Safari(Mac・iPhone)
項目ごとに「オフライン用に保存」、または設定で自動保存。オフラインでも読める。
Apple サポート
オフラインで保存したページは、保存した時点の内容です。iPhone の Chrome のヘルプも、再接続したら最新版が読み込まれ、前の内容が表示されるときは再読み込みする、と書いています。Web アプリ側でオフライン表示を作る仕組みは、関連記事「PWAの作り方|Service Worker最小コードとキャッシュ戦略一覧」で扱っています。
同期・シークレットモードとの関係
この節では、リーディングリストが他の端末とどう共有されるかと、シークレット ウィンドウで追加したときにどうなるかが分かります。
Chrome のリーディングリストは同期の対象で、シークレット ウィンドウで追加したページも普段のリストに残ります。
Google Chrome ヘルプの「すべてのデバイスで同じブックマーク、パスワード、その他の設定を利用する」には、ログインすると全デバイスで使える情報として、ブックマーク・パスワードなどと並んで「リーディング リスト」が挙がっています。Chrome 153 の設定の「同期する内容の管理」(chrome://settings/syncSetup/advanced)にも、「履歴」「ブックマーク」と並んで「リーディング リスト」の項目がありました(手元は同期を止めて起動したため、すべて「この設定は管理者によって管理されています」と表示)。
シークレット ウィンドウ(Ctrl+Shift+N)を開くと、最初のページに次の1文がありました。
ダウンロードしたファイル、ブックマーク、リーディング リストは保存されます。
実際に、シークレット ウィンドウで記事c を開き、タブの右クリック→「タブをリーディング リストに追加」を押すと、メニューは普段と同じように使えました。シークレット ウィンドウを閉じた後も、普段のウィンドウのリーディングリストに記事c が「未読」で残っていました。
シークレットでの勘違い
見分ける問い:「閲覧履歴か、自分で保存したものか」
自分で確かめる②(設定画面):アドレスバーに chrome://settings/syncSetup/advanced と入れ、「リーディング リスト」の項目がオンになっているかを見ます。オンなら、同じ Google アカウントでログインしている他の端末とリーディングリストが共有されます。Safari は iCloud で同じ一覧を使える、と Apple のヘルプにあります。
Safari・Edge・スマホのChromeのリーディングリスト
この節では、Safari(Mac・iPhone)、Android と iPhone の Chrome、Microsoft Edge でのリーディングリストの扱いが、公式ヘルプで確かめた範囲で分かります。
Safari はサイドバー、スマホの Chrome はメニューから使えます。今の Edge にはリーディングリストがありません。
| ブラウザ | 追加 | 一覧を開く | 既読・削除 |
|---|---|---|---|
| Safari(Mac) | スマート検索フィールドに重ねて出る追加ボタン、または共有ボタン→「リーディングリストに追加」。Shift キーを押しながらリンクをクリックでリンク先を追加 | ツールバーの「サイドバー」ボタン→「リーディングリスト」 | 要約を Control キー+クリック→「既読にする」「未読にする」「削除」。上部の「未読のみ」「すべて」で絞り込み |
| Safari(iPhone) | Apple のユーザガイドに「リーディングリストに保存しておいて、あとで読むことができる」「オフラインのときでもアクセスできる」とある | 今回取得できた公式ページの本文に手順の記載なし | 同上 |
| Chrome(Android) | ︙→スター。保存先のフォルダで「リーディング リスト」を選べる | ︙→「ブックマーク」→「リーディング リスト」 | 今回確かめたヘルプに既読の手順の記載なし |
| Chrome(iPhone・iPad) | その他アイコン→「リーディング リストに追加」。他のアプリからは共有メニューで Chrome→「後で読む」 | その他アイコン→「リーディング リスト」 | 削除はページを左にスワイプ→「削除」 |
| Microsoft Edge | リーディングリストは無い(公式) | 以前の Edge の項目は「お気に入り」の「Reading list saves」フォルダ | 代わりはお気に入り |
- Safari の自動オフライン保存:Mac は「Safari」→「設定」→「詳細」→「記事をオフラインで読むために自動的に保存」。1件だけなら、要約を Control キー+クリック→「オフライン用に保存」(Apple の Mac 版 Safari ユーザガイド)。
- Edge:Microsoft の公式ページ「Find your reading list, web notes, and tabs in Microsoft Edge」は、新しい Microsoft Edge はリーディングリストをサポートしていないこと、以前の項目は Favorites の Other favorites にある「Reading list saves」フォルダに入ることを説明しています(英語版の表記)。
- Edge のコレクション:「後で読む」に近い用途の「コレクション」は、Microsoft の公式ページで提供終了が告知されています。Edge 145 から新しい項目を追加できなくなり、2026年6月4日公開の Edge 149 から使えなくなる、という内容で、保存したページはワンクリックでお気に入りに移せるとあります。
スマホの画面の操作は、Android・iOS の版や Chrome の版で変わることがあります。Google の公式記事も、端末や Android のバージョンによって内容が異なる場合がある、と注記しています。
リーディングリストの保存場所とデータの中身(自分で確かめる)
この節では、Chrome のリーディングリストがパソコンのどこに、どんな形で保存されているかが、プロフィールのファイルを調べた結果で分かります。
Chrome のリーディングリストは、プロフィールのフォルダーの「Sync Data/LevelDB」に、URL を鍵にして保存されていました。同期を止めて起動していても、この場所に書かれます。追加してから、プロフィール全体を「18238/c.html」で探して見つかったのは、このフォルダーの 000003.log だけでした。
自分のプロフィールの場所は、アドレスバーに chrome://version と入れたときの「プロフィール パス」に出ます。手元では次のように表示されました。
Google Chrome for Testing 153.0.8010.12 (公式ビルド) (x86_64)
プロフィール パス /srv/s4/r17/t238/profile/Default
通常の Chrome の既定の場所は、Chromium のドキュメント(User Data Directory)によると次のとおりです。この下の Default(または Profile 1 など)がプロフィールです。
| OS | Chrome のユーザーデータの既定の場所 |
|---|---|
| Windows | %LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data |
| Mac | ~/Library/Application Support/Google/Chrome |
| Linux | ~/.config/google-chrome |
自分で確かめる③(ターミナルで1行):Chrome を終了してから、プロフィールの Sync Data/LevelDB の中のログファイルから、リーディングリストの鍵だけを取り出します。Linux(Mac は場所を読み替え)で手元のプロフィールに実行した結果です。
strings -n 4 "$HOME/.config/google-chrome/Default/Sync Data/LevelDB/"*.log | grep -a "reading_list-dt" | sort -u
-reading_list-dt-http://127.0.0.1:18238/a.html
-reading_list-dt-http://127.0.0.1:18238/b.html
-reading_list-dt-http://127.0.0.1:18238/c.html
「reading_list-dt-」の後ろに URL がそのまま続く形で、1件ごとに URL・題名・状態が書かれていました。このとき a.html はすでに削除していましたが、ログには文字が残っています。ここで見えるのは自分のプロフィールの控えで、ページの本文は入っていません。他人のプロフィールを開くことは、この記事の対象外です。
同じプロフィールの Bookmarks は JSON のテキストで、ブックマーク1件は次の形でした(一部を抜粋)。
{
"date_added": "13437887362161897",
"date_last_used": "0",
"guid": "ef1093fa-ceaa-4b03-84ef-df73db9480e5",
"id": "5",
"name": "記事d(ブックマーク)",
"type": "url",
"url": "http://127.0.0.1:18238/d.html"
}
ブックマークには「最後に使った日時」(date_last_used)の欄がありますが、既読・未読の欄はありません。「読んだかどうか」を持てるのはリーディングリストだけです。
拡張機能からリーディングリストを使う(chrome.readingList)
この節では、開発者向けに、Chrome 拡張機能の chrome.readingList API の使い方と、実際に返ってきた値・エラーの原文が分かります。
chrome.readingList は Chrome 120 から使える拡張機能の API で、manifest.json の permissions に "readingList" を書くと使えます(Chrome for Developers の API リファレンス)。追加・取得・更新・削除の4つのメソッドと、追加・更新・削除のイベントがあります。手元で使った manifest.json です。
{
"manifest_version": 3,
"name": "rl-probe",
"version": "1.0",
"permissions": ["readingList", "bookmarks", "tabs"],
"background": { "service_worker": "sw.js" }
}
サービスワーカーの中で呼んだコードと、返ってきた値(creationTime と lastUpdateTime はミリ秒の数値なので省略)です。
await chrome.readingList.addEntry({ url: "http://127.0.0.1:18238/a.html", title: "記事a", hasBeenRead: false });
await chrome.readingList.updateEntry({ url: "http://127.0.0.1:18238/b.html", hasBeenRead: true });
const unread = await chrome.readingList.query({ hasBeenRead: false });
await chrome.readingList.removeEntry({ url: "http://127.0.0.1:18238/a.html#sec2" });
read ['http://127.0.0.1:18238/b.html']
log added a.html / added b.html / added c.html / added a.html#sec2 / added https://example.com/
updated b.html true / removed a.html#sec2
引数を変えて試した結果を表にします。エラーは Promise が拒否されたときのメッセージの原文です。
| 呼び出し | 結果(原文) | 意味 |
|---|---|---|
| 同じ URL をもう一度 addEntry | Error: Duplicate URL. | 同じ URL は1件だけ |
| 末尾に #sec2 を付けて addEntry | 成功(別の項目になる) | # や ? 以降も含めて別の URL として扱う |
| chrome://settings/・file:///・javascript:・about:blank・ftp:// を addEntry | Error: URL is not supported. | http・https 以外は入らない |
| "not a url" を addEntry | Error: URL is not valid. | URL の形になっていない |
| 無い URL を updateEntry・removeEntry | Error: URL not found. | 一覧に無い |
| query({ title: "記事" }) | [](0件) | 題名は完全一致。部分一致では探せない |
200件を順に addEntry すると 134 ミリ秒、203件を query すると 46.4 ミリ秒でした。API リファレンスは、一覧の並び順は保証されないと書いています。手元でも query の結果は URL の文字の順に近く、画面の並び(新しい順)とは違いました。拡張機能のサービスワーカーの値は、関連記事「Chrome DevToolsの使い方|デバッグ手順と便利機能一覧」で紹介している DevTools のコンソールでも確かめられます。
画面からの「現在のタブを追加」は、既読の項目を未読に戻して先頭に出しましたが、API の addEntry は同じ URL を「Duplicate URL.」で断りました。拡張機能で既読を未読に戻すときは、addEntry ではなく updateEntry を使います。
リーディングリストがうまく使えないとき(症状→原因→直し方)
この節では、リーディングリストが見つからない・既読にならない・開けないといった症状を、原因から順に絞り込む方法が分かります。
「見つからない」はメニューの場所、「既読にならない」は開き方、「開けない」は本文を保存しない仕組みを疑います。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| ブックマーク バーにリーディングリストのボタンが無い | 今の Chrome はサイドパネルで表示する | ︙→「ブックマークとリスト」→「リーディング リスト」→「リーディング リストを表示」。ピンで固定 |
| 開いたのに「未読」に残る | Chrome 153 では開いただけでは既読にならない | ✓ または「現在のタブを既読にする」を押す |
| オフラインで開くと「このサイトにアクセスできません」 | パソコンの Chrome は本文を保存しない | 読む前につなぐ。残すなら「ページを別名で保存」 |
| サイドパネルから開いたら、読んでいたタブが消えた | クリックは今のタブで開く | 「戻る」で戻る。次からは右クリック→「新しいタブで開く」 |
| 同じページを2回入れたのに1件しかない | 同じ URL は1件だけ | そのまま使う。既読なら未読に戻って先頭に出る |
| 同じ記事が2件ある | URL の末尾(#・?utm_ など)が違う | どちらか片方を削除する |
| 設定画面などを追加できない | http・https 以外のページは対象外 | ブックマークに入れる |
| 他の端末に出てこない | 同期が止まっている、またはアカウントが違う | chrome://settings/syncSetup/advanced で「リーディング リスト」を確かめる |
| Edge でリーディングリストが見つからない | 今の Edge には機能が無い | お気に入りを使う。以前の項目は「Reading list saves」フォルダ |
- 1使っているのは Chrome か Safari か今の Edge にはリーディングリストが無い。Firefox の機能は今回扱っていない
- 2オフラインで読む必要があるかパソコンの Chrome なら「ページを別名で保存」、Safari なら「オフライン用に保存」
- 3同期しているアカウントはどれかシークレットで追加した分も、同期中なら全端末に出る
- 4既読は自分で付けているかパソコンの Chrome 153 では、開いただけでは付かなかった
よくあるエラー・つまずき(原文つき)
この節では、リーディングリストを使っているときに出た表示の原文と、その意味が分かります。
| 表示(原文) | 出た場面 | 意味と対処 |
|---|---|---|
| リーディング リストにページを追加しました | タブを右クリックして追加した直後(「開く」ボタンつき) | 追加できた。「開く」でサイドパネルが開く。数秒で消える |
| リーディング リストはここに表示されます | 一覧が空のとき | 下に、ボタンで追加するよう促す1文が続く。まだ1件も無い |
| 現在のタブを追加(押せない) | chrome:// のページを開いているとき | http・https 以外は追加できない |
| このサイトにアクセスできません/ERR_CONNECTION_REFUSED | サーバーが止まっているページを一覧から開いた | 本文は保存されていない。サイトが戻るのを待つ |
| ERR_INTERNET_DISCONNECTED | ネットワークを切った状態で一覧から開いた | パソコンの Chrome はオフラインで読めない |
| この設定は管理者によって管理されています | 同期の設定の「リーディング リスト」の下 | 手元は同期を止めて起動したため。会社の端末では管理者が決めていることがある |
画面を英語にすると、空のときの見出しは「You'll find your reading list here」、既読の見出しは「Pages you've read」、ボタンは「Add current tab」でした。英語の情報を探すときは、この表記で検索します。
リーディングリストとブックマークの使い分け(判断表)
この節では、保存したいページをリーディングリスト・ブックマーク・ページの保存のどれに入れればよいかが、場面別に分かります。
- 1今は読めない記事 → リーディングリストタブを右クリック→「タブをリーディング リストに追加」。読んだら ✓
- 2何度も開くページ → ブックマークCtrl+D(Mac は ⌘+D)。フォルダで整理できる
- 3電波の無い所で読む → ページを保存パソコンの Chrome は「ページを別名で保存」、Safari は「オフライン用に保存」
- 4消えると困るページ → 保存+ブックマークリーディングリストは URL の控えなので、ページが消えると読めない
- 5さっき閉じたページ → 閉じたタブを戻す・履歴Ctrl+Shift+T、または Ctrl+H で探す
| 場面 | 向いている方法 | 向いていない方法 |
|---|---|---|
| 技術記事を昼休みに読みたい | リーディングリスト(読んだら既読) | ブックマーク(読み終えても残り続ける) |
| 社内ツールや公式ドキュメントのトップ | ブックマークのフォルダ | リーディングリスト(既読にすると埋もれる) |
| 飛行機の中で読みたい(パソコン) | 「ページを別名で保存」 | リーディングリストだけに入れる(開けない) |
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ブラウザがページのデータをどこに覚えておくかは、関連記事「localStorage・sessionStorage・Cookieの違い|実測比較」でも扱っています。コピーした文字の一時的な置き場所については、関連記事「クリップボードとは|履歴の見方・消し方と仕組みをOS別に実例で解説」で扱っています。
よくある質問
この節では、リーディングリストについてよく聞かれる疑問に短く答えます。
Q. リーディングリストとは、簡単に言うと何ですか?
A. 後で読みたいページを入れておく「読むものリスト」です。読み終えたら既読にするか削除します。ブックマークは何度も開くページ用、リーディングリストは一度読めば終わるページ用です。
Q. リーディングリストとブックマークの違いは何ですか?
A. リーディングリストには既読・未読があり、同じ URL は1件だけです。ブックマークはフォルダで整理でき、既読・未読は無く、同じ URL を何件でも入れられました。パソコンの Chrome ではどちらもページの本文は保存しません。
Q. Chrome のリーディングリストはどこにありますか?
A. 右上の ︙→「ブックマークとリスト」→「リーディング リスト」→「リーディング リストを表示」で、画面の右のサイドパネルに開きます。Chrome 153 では、ブックマーク バーにはボタンが出ませんでした。
Q. リーディングリストに入れたページはオフラインで読めますか?
A. パソコンの Chrome では読めません。ネットワークを切って開くと ERR_INTERNET_DISCONNECTED になりました。Safari は「オフライン用に保存」か自動保存の設定でオフラインでも読め、iPhone の Chrome も保存したページはオフラインで読める、と公式ヘルプにあります。
Q. 開いたのに既読になりません。
A. Chrome 153 のパソコン版では、サイドパネルから開いても未読のままでした。項目の ✓ か、下の「現在のタブを既読にする」を押すと既読になります。
Q. リーディングリストを消すには?
A. 項目にマウスを重ねて出る ✕、または右クリック→「削除」です。確認なしですぐ消えます。パネル自体は右上の ✕ で閉じられ、閉じておけば画面には出てきません。
Q. シークレットモードで追加したら残りますか?
A. 残ります。シークレット ウィンドウの最初のページにも「リーディング リストは保存されます」とあり、手元でも閉じた後に普段の一覧に残っていました。
Q. スマホと PC で同じリーディングリストを使えますか?
A. Chrome は同じ Google アカウントで同期すれば共有されます(同期の対象に「リーディング リスト」がある)。Safari は iCloud で全デバイスに同じ一覧を使える、と Apple のヘルプにあります。
Q. Edge にリーディングリストはありますか?
A. 今の Edge にはありません。Microsoft の公式ページによると、以前の Edge の項目はお気に入りの「Reading list saves」フォルダに入っています。後で読むページはお気に入りに入れます。
Q. リーディングリストに件数の上限はありますか?
A. 公式ヘルプに上限の記載は見当たりませんでした。手元では200件以上入れても追加・表示は普通に動き、1件あたりのファイルの増え方は約280バイトでした。
Q. リーディングリストに入れると、相手のサイトに何か送られますか?
A. 追加の操作でページを取りに行く通信は出ませんでした(127.0.0.1 のサーバーのログで確認)。開いたときにふつうにページを読み込むだけです。同期をオンにしていれば、一覧は Google アカウントにも送られます。
まとめ
この節では、リーディングリストの要点を5つにまとめます。
- リーディングリストとは:後で読むページを未読・既読で並べるブラウザの一覧。読み終えたら片付ける前提が、ブックマークとの違い。
- Chrome での使い方:タブを右クリック→「タブをリーディング リストに追加」。一覧は ︙→「ブックマークとリスト」→「リーディング リスト」→「リーディング リストを表示」。
- 既読と削除:Chrome 153 では開いただけでは既読にならない。✓ で既読、✕ で確認なしに削除。
- オフライン:パソコンの Chrome は URL と題名だけを約280バイトで保存し、本文は保存しない。オフラインで読むなら「ページを別名で保存」、Safari は「オフライン用に保存」。
- 同期とシークレット:同期の対象で、シークレットで追加した分も普段の一覧に残る。今の Edge には機能が無く、お気に入りを使う。
参考・出典
この節では、この記事で確かめた公式の情報源が分かります(確認日 2026年10月29日)。
- Google Chrome ヘルプ「ページを後からオフラインで読む」(パソコン・Android・iPhone と iPad):https://support.google.com/chrome/answer/7343019?hl=ja
- Google Chrome ヘルプ「すべてのデバイスで同じブックマーク、パスワード、その他の設定を利用する」:https://support.google.com/chrome/answer/165139?hl=ja
- Chrome for Developers「chrome.readingList」:https://developer.chrome.com/docs/extensions/reference/readingList?hl=ja
- Android「オフラインでもウェブページを読める! Google Chrome のリーディング リストとは?」:https://www.android.com/intl/ja_jp/articles/447/
- Apple サポート「Mac の Safari でリーディングリストを使用する」:https://support.apple.com/ja-jp/guide/safari/sfri35905/mac
- Apple サポート「iPhone の Safari でウェブページをあとで読むために保存する」:https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph1a4721132/ios
- Microsoft サポート「Find your reading list, web notes, and tabs in Microsoft Edge」:https://support.microsoft.com/en-us/edge/find-your-reading-list-web-notes-and-tabs-in-microsoft-edge
- Microsoft サポート「Organize your ideas with Collections in Microsoft Edge」:https://support.microsoft.com/en-us/microsoft-edge/organize-your-ideas-with-collections-in-microsoft-edge-60fd7bba-6cfd-00b9-3787-b197231b507e
- Chromium ドキュメント「User Data Directory」:https://chromium.googlesource.com/chromium/src/+/HEAD/docs/user_data_dir.md
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(記載例)出典:株式会社RJC「リーディングリストとは|ブックマークとの違いとChromeで保存・既読・削除を実測」
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