結論

DBeaverとは、PostgreSQL・MySQL・Oracleなど多くのDBを1つの画面で扱える無料のツールです。Community版は Apache License 2.0 です。

この記事でわかること

  • 接続エラー14種の原文と直し方の表
  • 無料版と有料3版の料金・機能の違い表
  • ショートカット26個の早見表(Win・Mac)

2026年10月22日更新|PostgreSQL 16.15・JDBC 42.7.13で接続を実測

DBeaver は、接続ごとの設定を持ち、JDBC ドライバー(Java からデータベースにつなぐための部品)を使ってデータベースにつなぎます。ドライバーの jar ファイルは、初めて接続するときに Maven Central から自動で取得されます。

flowchart TD
    U[DBeaver の画面] --> C[接続設定<br>data-sources.json]
    C --> J[JDBC ドライバー<br>jar ファイル]
    M[Maven Central] -.->|初回に自動で取得| J
    J -->|JDBC の URL で接続| D[(PostgreSQL・MySQL<br>Oracle・SQLite など)]

よく調べられる操作を先にまとめます。

やりたいこと 操作 メモ
ダウンロードする 公式の Download ページ(Community 26.2.3) 無料。Win・Mac・Linux
日本語にする Window → Preferences → User Interface 言語を「日本語」にして再起動
DB につなぐ Ctrl+Shift+N → DB を選ぶ → Test Connection 初回はドライバーを取得
SQL を1文実行する Ctrl+Enter(Mac は ⌘↩) スクリプト全体は Alt+X
ER図を見る テーブルを開いて Diagram タブ 線は外部キーから引かれる
CSV で書き出す テーブルを右クリック → Export Data 取り込みは Import Data
つながらない エラー文の先頭で原因を分ける refused・pg_hba・TimeZone・SSL
料金を知る Community は無料、Lite は月12ドル〜 2026年10月22日時点

確認環境:Ubuntu 24.04.4・PostgreSQL 16.15・OpenJDK 21.0.10・PostgreSQL JDBC Driver 42.7.13(DBeaver 26.2.3 のドライバー定義にある版)・SQLite JDBC 3.53.4.0・OpenSSL 3.0.13。PostgreSQL 16 を手元で起動し、DBeaver と同じ JDBC ドライバーと psql で接続して、成功とエラーの出力を記録しました。DBeaver 本体の画面は動かしておらず、画面の名前・手順は dbeaver.com の公式ドキュメントと GitHub の公式 Wiki で、ドライバー定義・既定値・日本語訳の文言は DBeaver 26.2.3 のソース(GitHub のタグ)で、料金は dbeaver.com の製品ページで、比べた製品は各公式サイトで確かめました(確認日 2026年10月22日)。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「DBeaverとは|インストール・日本語化・接続の使い方とエラー対処」

DBeaverとは(読み方・できること)

この節では、DBeaver がどんなツールで、無料で何ができるかが分かります。

DBeaver は、データベースの中身を見たり、SQL を実行したり、表を編集したりするためのデスクトップアプリ(データベースクライアント)です。 読み方は「ディービーバー」と呼ばれることが多く、ロゴはビーバーです。Java で作られていて、Windows・macOS・Linux で動きます。

公式サイトは Community 版を「個人のプロジェクト向けの、無料でオープンソースのデータベース管理ツール」と紹介しています。ライセンスは Apache License 2.0 で、ソースは GitHub で公開されています。2026年10月22日時点の最新は DBeaver Community 26.2.3(2026年10月18日公開)です。

1多くの DB を1つの画面で

JDBC ドライバーがある DB ならつなげます。公式の Community 版のページには100を超える DB の名前が並んでいます。

2SQL エディタ

入力補完・整形・実行計画・複数の結果タブ。書いたスクリプトはワークスペースに保存されます。

3表のデータを直接編集

表計算ソフトのような画面で行の追加・変更・削除をして、Ctrl+S で DB に反映します。

4ER図・入出力・比較

外部キーから ER図を自動で描き、CSV・JSON・SQL などで書き出し、2つの構造を比べられます。

画面は、Eclipse(Java の開発環境)と同じ作りです。主な部分は次のとおりです(日本語は 26.2.3 の日本語訳ファイルの文言)。

画面の部分 日本語表示 すること
Database Navigator(Connections) データベースナビゲータ 接続・スキーマ・テーブルの木。右クリックで操作
SQL Editor SQLエディタ SQL を書いて実行する。下に結果が出る
Object Editor(F4) ― テーブルの列・制約・DDL・データ・図をタブで見る
Projects プロジェクト スクリプト・図・接続をまとめる単位
Error Log エラーログ 失敗したときの詳しい原因(Window → Show View → Error Log)

DBeaver Community版と有料版の違い・料金

この節では、無料の Community 版と、有料の Lite・Enterprise・Ultimate・Team の違いと料金が分かります。

SQL の実行・表の編集・ER図の表示・CSV の入出力・構造の比較は、無料の Community 版でできます。 有料版(まとめて DBeaver PRO と呼ばれます)は、NoSQL の DB、表データの比較、スキーマの比較と移行、ER図での設計、クラウドの DB などを足した製品です。

料金は各製品ページの表示です(米ドル。2026年10月22日時点)。

製品 月払い 年払い 主に足される機能
Community 無料 無料 ―
Lite 12ドル 113ドル NoSQL(MongoDB など)・Visual Query Builder・AI 支援
Enterprise 26ドル 255ドル スキーマ比較・表データ比較・ER図の編集・タスクの予約実行
Ultimate 51ドル 510ドル AWS・GCP・Azure の DB とストレージを扱う機能
Team Edition ― 年契約 チームで使うサーバー型。最小3ユーザー(管理者1+2)

有料版は14日間の試用ができ、学生向けの無償ライセンス(申請制)もあります。月払いは、起動時と更新のたびにネットに接続できることが条件です。

機能ごとの対応を、公式ドキュメントの各ページに書かれている対象製品で並べました。

機能 Community Lite Enterprise・Ultimate
SQL エディタ・実行計画・表の編集 ○ ○ ○
ER図の表示(PNG・GIF・BMP・GraphML で保存) ○ ○ ○(SVG も可)
CSV・JSON・SQL などへの書き出し ○ ○ ○(XLSX・Parquet も可)
CSV の取り込み ○ ○ ○(XLSX・XML も可)
構造の簡易比較(Simple Structure Compare) ○ ― ○
スキーマ比較・表データの比較・テストデータ生成 ― ― ○
Visual Query Builder・グラフ(Charts) ― ○ ○
AI Chat(OpenAI など) ○ ○ ○(Claude・Ollama なども可)
バックアップ・リストア(pg_dump・mysqldump を呼ぶ) ○ ― ○

Community 版で足りる使い方

RDB(PostgreSQL・MySQL・Oracle・SQL Server・SQLite など)に SQL を投げる

表の中身を見て直す、CSV で出し入れする

ER図で関係を眺める、構造の違いを簡易に比べる

有料版を検討する使い方

MongoDB・Redis などの NoSQL も同じ画面で扱う

本番と検証のスキーマ差分から移行用の SQL を作る

表データの差分を行単位で比べる、XLSX で出し入れする

商用利用:Community 版は Apache License 2.0 なので、会社の業務で使うこともライセンス上できます。有料版の機能が要るかどうかで選びます。

DBeaverのインストール(Windows・Mac・Linux)

この節では、OS ごとのダウンロードの種類と、入れるときの注意が分かります。

公式の Download ページ(dbeaver.io/download)にある配布の形です(Community 26.2.3、2026年10月22日時点)。

OS 配布の形 コマンドで入れる場合
Windows インストーラー(.exe)・ZIP(x86_64 と ARM)・Microsoft Store choco install dbeaver
macOS DMG(Apple シリコン用と Intel 用) brew install --cask dbeaver-community
Linux DEB・RPM・TAR.GZ(x86_64 と aarch64) sudo snap install dbeaver-ce --classic
Linux(Flatpak) Flathub flatpak install flathub io.dbeaver.DBeaverCommunity
Ubuntu(PPA) Launchpad 下のコマンド
# Ubuntu の PPA から入れる(公式の Download ページの手順)
sudo add-apt-repository ppa:serge-rider/dbeaver-ce
sudo apt-get update
sudo apt-get install dbeaver-ce
1

OS と CPU に合ったファイルを選ぶ

Mac は Apple シリコン(M1 以降)なら aarch64、Intel なら x86_64 の DMG です。Windows の ARM 機は aarch64 版を選びます。

動作する OS は Windows 10 以降・macOS 11 以降

2

インストーラーを実行する

Windows と Mac のインストーラーには Java(OpenJDK)が入っていて、別に Java を入れる必要がありません。GitHub の README には「OpenJDK 25 is included in all DBeaver distributions」とあります。

同梱の Java は DBeaver だけが使い、PC の Java は変えない

3

ZIP 版は上書きせずに展開する

公式ドキュメントは、以前の版のフォルダーに上書きで展開しないこと、先に以前の版を消すことを求めています。

設定はホームフォルダー側にあるので消えない

4

起動してワークスペースを確かめる

接続・スクリプト・設定は DBeaverData フォルダーに保存されます。場所は後の「接続情報の保存場所」の節にあります。

アンインストールしても DBeaverData は残る

26.2.3 のソースの起動設定(DBeaver.product)では、必要な Java は21以上(-Dosgi.requiredJavaVersion=21)、使うメモリの上限は -Xmx1024m、文字コードは -Dfile.encoding=UTF-8 です。

メモリ不足で落ちるとき(dbeaver.ini の -Xmx)

大きな結果を読み込むと、メモリ不足(OutOfMemoryError)で止まることがあります。上限は dbeaver.ini の -Xmx で変えます。-vmargs より後ろの行に書きます。

-vmargs
-Xms64m
-Xmx2048m
OS dbeaver.ini の場所(公式ドキュメント)
Windows C:\Program Files\DBeaver\dbeaver.ini
macOS /Applications/DBeaver.app/Contents/Eclipse/dbeaver.ini
Linux(deb・rpm・PPA) /usr/share/dbeaver-ce/dbeaver.ini

DBeaverの日本語化(設定画面とdbeaver.ini)

この節では、DBeaver の画面を日本語にする2つの方法と、日本語にならない部分が分かります。

DBeaver には日本語訳が入っていて、言語を切り替えるだけで日本語になります。 Pleiades などの日本語化プラグインを別に入れなくても切り替えられます。

1

設定を開く

メニューの Window → Preferences → User Interface を開きます。

日本語表示では「設定」「ユーザーインターフェース」

2

言語を選ぶ

言語の一覧から「日本語」を選び、Apply and Close を押します。

一覧の表示名はソースの登録どおり「日本語」

3

再起動する

再起動すると、メニュー・ダイアログが日本語になります。

英語に戻すときは同じ画面で English

インストール先に書き込み権限が無いと、画面から言語を変えられないことがあります。そのときは dbeaver.ini の -vmargs の行より前に、次の2行を足します。

-nl
ja
-vmargs

公式ドキュメントの言語コードの表では日本語が jp と書かれていますが、26.2.3 のソースで言語を登録している部分は <language code="ja" label="日本語"/> で、翻訳ファイルの名前も bundle_ja.properties です。-nl には ja を指定するのが、ソースの登録と一致します。

日本語にしても英語が残る理由

26.2.3 のソースで、英語の文言の数と日本語訳がある数を数えました。

9,873件英語の文言プラグインの bundle.properties と Messages.properties の合計
3,519件日本語訳がある文言約36%。残りは英語のまま表示される
13言語英語以外に登録された言語日本語・中国語・韓国語・ドイツ語など

日本語にしても、訳の無いメニューやダイアログは英語のままです。公式ドキュメント・Q&A サイトの手順は英語の名前で書かれていることが多いので、この記事も英語の名前を主にし、確かめられた日本語訳を添えています。

英語の表示 日本語の表示(26.2.3 の訳)
New Database Connection 新しい接続
Test Connection ... テスト接続(T)...
Driver Manager ドライバーマネージャー
Driver Settings ドライバの設定を編集
Download/Update ダウンロードと更新(D)
Export Data・Import Data データのエクスポート・データのインポート
Execute SQL script SQLスクリプトを実行する
Simple Structure Compare シンプルな構造比較
Read-only connection 読み取り専用接続

DBeaverでデータベースに接続する方法

この節では、接続の作り方と、DB ごとに入れる値・URL の形が分かります。

接続の作り方(共通の手順)

1

新しい接続のウィザードを開く

ツールバーのコンセント形のボタン(New Connection Wizard)を押すか、Ctrl+Shift+N を押します。

Mac も Ctrl+Shift+N(公式の表)

2

DB の種類を選ぶ

一覧から PostgreSQL・MySQL などを選び、Next。上の検索欄で名前を絞れます。

MySQL 8 以降は「MySQL」、5.x は「MySQL 5 (Legacy)」

3

Main タブに接続先を入れる

Host・Port・Database・Username・Password を入れます。URL で指定したいときは Connect by を URL に切り替えます。

SSH・SSL・プロキシは別のタブ

4

Test Connection を押す

ドライバーがまだ無いと、ダウンロードの確認が出ます。取得後、成功すると DB とドライバーの版が表示されます。

ここで出るエラーは後の表で引ける

5

Finish で保存する

Database Navigator に接続が追加されます。ダブルクリックで接続し、スキーマ・テーブルを開けます。

本番は Connection type を Production に

接続の詳細(Connection details)では、接続名・接続の種類(Development・Test・Production)・フォルダー・読み取り専用などを決められます。本番の DB には Read-only connection(読み取り専用接続) を付けると、更新の SQL をうっかり流す事故を防げます。

DB別の既定ポートと接続URLの形

DBeaver 26.2.3 のソースにあるドライバー定義(各プラグインの plugin.xml)から、主な DB の値を抜き出しました。{} の部分に Main タブの値が入り、[] は省略できる部分です。

DB(ドライバー名) 既定ポート 接続URLの形 既定の DB・ユーザー
PostgreSQL 5432 jdbc:postgresql://{host}[:{port}]/[{database}] postgres・postgres
MySQL 3306 jdbc:mysql://{host}[:{port}]/[{database}] ―・root
MariaDB 3306 jdbc:mariadb://{host}[:{port}]/[{database}] ―
Oracle 1521 jdbc:oracle:thin:@{host}[:{port}]/{database} ORCL・system
SQL Server 1433 jdbc:sqlserver://{host}[:{port}][;databaseName={database}] ―
SQLite なし jdbc:sqlite:{file} ファイルのパス

PostgreSQL のドライバー定義には loginTimeout と connectTimeout が 20(秒)と書かれています。つながらない相手には、最大20秒ほど待ってからエラーになります。

PostgreSQLに接続する(JDBCで確かめた結果)

DBeaver が PostgreSQL に使うドライバーは PostgreSQL JDBC Driver です。DBeaver 26.2.3 の定義と同じ 42.7.13 で、手元の PostgreSQL 16 に Java から接続しました(Main タブに Host 127.0.0.1・Port 30500・Database s305db を入れた状態と同じ URL です)。

// 接続して、つながった相手を表示する(DBeaver の Test Connection と同じく DriverManager で接続)
Properties p = new Properties();
p.setProperty("user", "s305user");
p.setProperty("password", "********");
try (Connection c = DriverManager.getConnection("jdbc:postgresql://127.0.0.1:30500/s305db", p)) {
    DatabaseMetaData md = c.getMetaData();
    System.out.println(md.getDatabaseProductName() + " " + md.getDatabaseProductVersion());
    System.out.println(md.getDriverName() + " " + md.getDriverVersion());
}
OK  PostgreSQL 16.15 (Ubuntu 16.15-0ubuntu0.24.04.1)
driver: PostgreSQL JDBC Driver 42.7.13
url: jdbc:postgresql://127.0.0.1:30500/s305db
current_user=s305user | current_database=s305db | tz=Asia/Tokyo | app=PostgreSQL JDBC Driver | port=30500
elapsed 1354 ms

DBeaver の Test Connection で表示される「Server」「Driver」の欄は、この2行と同じ情報です。公式の FAQ も、ドライバーの版はここで確かめる方法を案内しています。

app は接続の名前(application_name)です。DBeaver はここに製品名と版、接続の用途を入れます(26.2.3 のソースの DBUtils.getClientApplicationName)。DB 側で pg_stat_activity を見ると、どの接続が DBeaver から来ているかが分かります。

同じ接続を psql で書くと次のとおりです。JDBC の URL と、psql の接続 URI は形が少し違います。

psql "postgresql://s305user@127.0.0.1:30500/s305db"   # psql の接続 URI(先頭に jdbc: が付かない)
書き方 例
DBeaver・JDBC の URL jdbc:postgresql://127.0.0.1:5432/appdb
psql・libpq の接続 URI postgresql://app@127.0.0.1:5432/appdb
psql の引数 psql -h 127.0.0.1 -p 5432 -U app -d appdb

SQLiteに接続する(ファイルのパスに注意)

SQLite はサーバーが無く、DB は1つのファイルです。Main タブでは Path にファイルを指定します。SQLite JDBC 3.53.4.0 で、中身のある shop.db と、打ち間違えた typo.db に接続しました。

$ java ... JdbcTry 'jdbc:sqlite:shop.db' '' '' "select count(*) n, sqlite_version() v from items"
OK  SQLite 3.53.4
driver: SQLite JDBC 3.53.4.0
n=2 | v=3.53.4

$ ls typo.db
ls: cannot access 'typo.db': No such file or directory
$ java ... JdbcTry 'jdbc:sqlite:typo.db' '' '' "select count(*) n from sqlite_master"
OK  SQLite 3.53.4
n=0
$ ls -l typo.db
0 typo.db
$ java ... JdbcTry 'jdbc:sqlite:typo.db' '' '' "select * from items"
ERR org.sqlite.SQLiteException (SQLState null)
[SQLITE_ERROR] SQL error or missing database (no such table: items)

存在しないパスを指定しても、エラーにならずに 0 バイトの新しいファイルができて「接続成功」になりました。 DBeaver で SQLite につないだのにテーブルが1つも見えないときは、パスの打ち間違いで空の DB を作っていないかを確かめます。

Oracleに接続する(SIDとサービス名)

Oracle の Main タブでは、Database の欄に入れる値が SID か Service Name かを選びます。公式ドキュメントは「サーバーの設定による」としています。違う方を選ぶと、次のエラーになります(Oracle の公式のエラー一覧の文言)。

エラー 意味 直し方
ORA-12505 TNS:listener does not currently know of SID given in connect descriptor その SID はリスナーに登録されていない Service Name に切り替える。SID の綴りを確かめる
ORA-12514 TNS:listener does not currently know of service requested in connect descriptor そのサービス名はリスナーに登録されていない SID に切り替える。PDB 名・サービス名を確かめる

新しい版の Oracle Database では、同じ番号のエラーが「Cannot connect to database. Service … is not registered with the listener at …」の形で出ます。サーバー側で lsnrctl services を実行すると、リスナーが知っているサービスの一覧が見られます。tnsnames.ora がある環境では、接続の形を TNS にして、その別名(Network Alias)を選ぶ方法もあります。

MySQLに接続する(Server Time Zone と Public Key Retrieval)

MySQL の Main タブには Server Time Zone の欄があります。MySQL Connector/J のソースにある、MySQL でよく出る接続エラーの文言です。

エラー 原因 DBeaver での直し方
Public Key Retrieval is not allowed MySQL 8 の認証(caching_sha2_password)で、SSL を使わずに公開鍵の取得が要る Driver properties の allowPublicKeyRetrieval を true、または SSL を使う
The server time zone value '…' is unrecognized or represents more than one time zone. サーバーのタイムゾーン名をドライバーが解釈できない Main タブの Server Time Zone を Asia/Tokyo などにする
Communications link failure サーバーに届かない(停止・ポート・ファイアウォール) ホスト・ポート・起動状態を確かめる

Communications link failure の原因の切り分けは、関連記事「Communications link failureの原因と直し方|MySQL」で扱っています。

SSHトンネル経由で接続する

本番の DB が踏み台サーバーの奥にあるときは、接続設定の SSH タブを使います。

項目 入れるもの
Host/IP・Port 踏み台サーバーのアドレスと SSH のポート(既定 22)
User name 踏み台にログインするユーザー
Authentication method Password・Public Key(鍵ファイル)・Agent
Jump servers 踏み台をさらに経由するとき(多段)

SSH トンネルでは、Main タブの Host は「踏み台から見た DB の場所」です。DB が踏み台と同じサーバーで動いているなら localhost になります。

JDBCドライバーのダウンロードと手動での追加

この節では、ドライバーがどこから来て、取れないときにどう入れるかが分かります。

DBeaver は、多くのドライバーを Maven Central(Java のライブラリの公開リポジトリ)から自動で取得します。 26.2.3 のソースでは、PostgreSQL のドライバーが次のように定義されています。

<file type="jar" path="maven:/org.postgresql:postgresql:RELEASE[42.7.13]" bundle="!drivers.postgresql"/>

MySQL は com.mysql:mysql-connector-j:RELEASE[8.2.0]、SQLite は org.xerial:sqlite-jdbc:RELEASE です。取得先の既定は https://repo1.maven.org/maven2/(ソースの Maven リポジトリの登録)で、取れた jar は次の場所に置かれます。

OS 自動で取得したドライバーの場所
Windows %APPDATA%\DBeaverData\drivers\maven\maven-central\
macOS ~/Library/DBeaverData/drivers/maven/maven-central/
Linux ~/.local/share/DBeaverData/drivers/maven/maven-central/

ドライバーの版を変える・手で入れる

1

接続を右クリック → Edit Connection

開いた画面で Driver Settings(ドライバの設定を編集)を押します。全体の一覧は Database → Driver Manager です。

Driver Manager は「ドライバーマネージャー」

2

Libraries タブを開く

Download/Update を押すと、Version の列で版を選んで取り直せます(Maven から取るドライバーだけ)。

同梱のドライバーは手で差し替える

3

ネットに出られないときは Add File

別の PC で jar を取り、Add File(ファイルを追加)か Add Folder で指定します。PostgreSQL の jar は pgjdbc の GitHub のリリースにもあります。

以前の版の jar が残ると衝突するので外す

4

Test Connection で確かめる

Driver の欄に、入れた版が表示されれば差し替えは完了です。

版は Test Connection の結果で見る

会社のネットワークでダウンロードが失敗するときは、Preferences → Connections → Network Connections でプロキシを設定します。公式ドキュメントは、プロキシが必要になる場面の最初に「サードパーティの JDBC ドライバーのダウンロード」を挙げています。

ドライバーの jar が見つからないとき、Java では次のエラーになります。jar を外して接続した結果です。

ERR java.sql.SQLException (SQLState 08001)
No suitable driver found for jdbc:postgresql://127.0.0.1:30500/s305db

このエラーの原因の一覧は、関連記事「No suitable driver foundの原因と直し方|Java JDBC」で扱っています。

DBeaverのSQLエディタとデータ編集の使い方

この節では、SQL の実行・結果の見方・表の直接編集の基本操作が分かります。

やりたいこと 操作(Windows・Linux) メモ
SQL エディタを開く 接続を選んで Ctrl+] 新しいスクリプトができる
カーソルの文を実行 Ctrl+Enter 空行で区切られた1文が対象
スクリプト全体を実行 Alt+X 文ごとに結果が出る
入力補完 Ctrl+Space テーブル名・列名
SQL を整形 Ctrl+Shift+F 書式は設定で変えられる
実行計画 Ctrl+Shift+E EXPLAIN の結果を木で表示
結果を絞る 結果の上のフィルター欄に WHERE の条件 例 price > 1000
表のデータを編集 セルをダブルクリック → Ctrl+S で反映 Ctrl+R で取り消し
行を追加・削除 Alt+Insert・Alt+Delete 反映は Ctrl+S

Ctrl+Enter は「カーソルがある1文」だけを実行します。 公式ドキュメントでは、文は ; か空行で区切られます。文の終わりに ; も無く、間に空行も無いと、2文が1文として送られてエラーになります。選択してから Ctrl+Enter を押すと、選んだ範囲だけが実行されます。

表の直接編集は、変更を貯めておいて Ctrl+S でまとめて DB に送る仕組みです。自動コミット(Auto-Commit)を切っている接続では、さらにコミットするまで DB に確定しません。

SQL の文法そのものは、関連記事「SQL入門|基本文法一覧と書き方を実行結果つきで解説【コピペOK】」で扱っています。

日時がずれて見えるとき(クライアントのタイムゾーン)

PostgreSQL の timestamptz は、接続のタイムゾーンで表示が変わります。同じ行を、Java のタイムゾーンだけを変えて読みました。

$ java -Duser.timezone=Asia/Tokyo ...
id=10 | ordered_at=2026-10-22 09:00:00+09 | tz=Asia/Tokyo
$ java -Duser.timezone=UTC ...
id=10 | ordered_at=2026-10-22 00:00:00+00 | tz=UTC

PostgreSQL JDBC は、Java のタイムゾーンを接続の TimeZone としてサーバーに送ります。 サーバーの設定(timezone = 'Asia/Tokyo')より、接続側の値が優先されました。DBeaver の表示が9時間ずれるときは、DBeaver のクライアントのタイムゾーンを確かめます。26.2.3 のソースの案内文は「Preferences → User Interface の client timezone を変えるか、dbeaver.ini の最後に -D のパラメーターを足す」です。

-Duser.timezone=Asia/Tokyo

timestamp と timestamptz の違いは、関連記事「PostgreSQL timestampとtimestamptzの違いとJST化」で扱っています。

DBeaverでER図を表示する(線が出ないときの確認)

この節では、ER図の開き方と、テーブルの間に線が出ないときの原因が分かります。

ER図は、テーブルを開いて(ダブルクリックか F4)Diagram タブに切り替えると表示されます。スキーマ全体の図は、スキーマ名(または Tables)をダブルクリックして開きます。記法は IDEF1X(既定)と Crow's Foot を選べます(Bachman は有料版)。

ER図の線は、DB に定義された外部キーから引かれます。 外部キーのあるテーブルと無いテーブルを作り、外部キーの一覧を問い合わせました。

CREATE TABLE customers (id int PRIMARY KEY, name text NOT NULL);
CREATE TABLE orders (id int PRIMARY KEY, customer_id int NOT NULL REFERENCES customers(id),
                     ordered_at timestamptz NOT NULL DEFAULT now());
CREATE TABLE order_items (order_id int REFERENCES orders(id), item text, qty int CHECK (qty > 0),
                          PRIMARY KEY (order_id, item));
CREATE TABLE coupons (id int PRIMARY KEY, customer_id int);  -- 外部キーなし
 子テーブル  |     列      | 親テーブル |          制約名
-------------+-------------+------------+---------------------------
 order_items | order_id    | orders     | order_items_order_id_fkey
 orders      | customer_id | customers  | orders_customer_id_fkey
(2 rows)

coupons.customer_id は名前から見て会員を指していますが、外部キーが無いので一覧に出ません。ER図にも線は引かれません。この4つのテーブルを ER図にすると、次の形になります(列は主なものだけ)。

erDiagram
    customers ||--o{ orders : customer_id
    orders ||--|{ order_items : order_id
    customers {
        int id PK
    }
    orders {
        int id PK
        int customer_id FK
    }
    order_items {
        int order_id PK
        text item PK
    }
    coupons {
        int id PK
        int customer_id
    }

外部キーを付けられない DB(設計の都合で付けていない DB など)では、DBeaver の 仮想外部キー(Virtual foreign key) で、DBeaver の中だけの関係を定義できます。公式ドキュメントによると、仮想のキーは DB には作られず、data-sources.json に保存されます。

ER図は、Save diagram as… で PNG・GIF・BMP・GraphML に保存できます(SVG は有料版)。ER図の記号の読み方は、関連記事「ER図の書き方|記号の読み方からCREATE TABLEまで実行して確認」で扱っています。

データのインポート・エクスポート(CSV)

この節では、CSV の書き出しと取り込みの手順と、文字化けを防ぐ設定が分かります。

エクスポート(書き出し)

Database Navigator でテーブルを右クリック → Export Data(データのエクスポート)。SQL の結果から出すときは、結果を右クリック → Export data、または SQL エディタの Execute → Export from Query(クエリからエクスポート)です。

形式(Community 版) 用途
CSV・TXT 表計算・ほかのシステムへの受け渡し
JSON・XML プログラムで読む
SQL(INSERT 文) 別の DB に同じデータを入れる
HTML・Markdown 資料に貼る
Database 別の DB のテーブルへ直接移す

CSV の主な設定は、Delimiter(区切り文字。\t でタブ)、Header(top・none)、Quote character、NULL string、Encoding です。Encoding の画面には BOM を付ける設定(Insert BOM)もあります。

インポート(取り込み)

取り込み先のテーブルを右クリック → Import Data(データのインポート)→ CSV を選び、ファイル・設定・列の対応(mapping)を決めて Proceed で実行します。

設定 気をつけること
Encoding ファイルの文字コードに合わせる(Shift_JIS のファイルを UTF-8 で読むと文字化けする)
Column delimiter カンマ・タブ(\t)など、ファイルに合わせる
Header position 1行目が列名なら top
NULL value mark・Set empty strings to NULL 空欄を NULL にするか、空文字にするか
Date/time format・Timezone ID 日時の読み方。既定は PC のタイムゾーン

PostgreSQL に大量の CSV を入れるときは、DB の COPY のほうが速いことがあります。関連記事「PostgreSQL CSVインポート|COPYと\copyの違いとエラー対処」で扱っています。

バックアップとリストア(pg_dump を呼ぶ)

PostgreSQL・MySQL のバックアップは、スキーマや DB を右クリック → Tools から行います。公式ドキュメントによると、DBeaver が自分でデータを読むのではなく、各 DB の付属コマンド(PostgreSQL なら pg_dump、MySQL なら mysqldump)を呼びます。形式は Directory・Tar・Custom・Plain から選びます。同じことを pg_dump 16.15 で行った結果です。

$ pg_dump -h 127.0.0.1 -p 30500 -U s305user -d s305db -Fc -f s305db.dump
$ ls -l s305db.dump
4984 bytes
$ pg_restore -l s305db.dump
215; 1259 16391 TABLE public customers s305user
216; 1259 16398 TABLE public orders s305user
3419; 0 16391 TABLE DATA public customers s305user
3274; 2606 16404 FK CONSTRAINT public orders orders_customer_id_fkey s305user
(ほかのテーブル・制約の行は省略)

PC に入っている pg_dump がサーバーより前の版だと、PostgreSQL のソース(pg_backup_db.c)にある次のエラーで止まります。Local Client の設定で、サーバーと同じかそれ以降の版の pg_dump を指定します。

pg_dump: error: aborting because of server version mismatch
pg_dump: detail: server version: (サーバーの版); pg_dump version: (pg_dump の版)

データベースの比較(構造・データ)

この節では、Community 版でできる比較と、有料版だけの比較が分かります。

比較 何を比べるか 製品
Simple Structure Compare 2つのテーブル・スキーマ・DB の構造(列・キー・索引) Community・Enterprise・Ultimate
Schema Compare 構造の差分と、差分を合わせる SQL(Liquibase) Enterprise・Ultimate・Team
Data Compare 2つのテーブル・クエリ結果のデータ Enterprise・Ultimate・Team

Community 版の手順は、Database Navigator で比べたい2つ(同じ種類のもの)を選んで右クリック → Compare/Migrate → Simple Structure Compare(比較/移行 → シンプルな構造比較)です。結果は HTML のレポートとしてブラウザーで開くか、フォルダーに保存されます。違いだけを表示する設定(Show only differences)もあります。

DBeaverのショートカット早見表(Windows・Mac)

この節では、よく使うショートカットを Windows・Mac の両方で引けます。

公式ドキュメントの Shortcuts のページの表から抜き出しました。Mac でも Control(⌃)の組み合わせが多い点に注意します。

操作 Windows・Linux macOS
SQL を1文実行 Ctrl+Enter ⌘↩
スクリプト全体を実行 Alt+X ⌥X
新しいタブに結果を出して実行 Ctrl+\ ⌃\
実行計画 Ctrl+Shift+E ⌃⇧E
新しい SQL スクリプト Ctrl+] ⌃]
SQL コンソール(ファイルを作らない) Ctrl+Alt+Enter ⌃⌥↩
既存の SQL スクリプトを開く F3 F3
SQL を整形 Ctrl+Shift+F ⌃⇧F
入力補完 Ctrl+Space ⌃Space
1行コメントの付け外し Ctrl+/ ⌃/
複数行コメントの付け外し Ctrl+Shift+/ ⌃⇧/
検索と置換 Ctrl+F ⌘F
次・前の文へ移動 Alt+Down・Alt+Up ⌥↓・⌥↑
結果パネルの表示・非表示 Ctrl+T ⌃T
結果タブを閉じる Ctrl+Shift+\ ⌃⇧\
全行を取得(件数の上限なし) Ctrl+Alt+Shift+A ⌃⌥⇧A
件数だけ数える Ctrl+Alt+Shift+C ⌃⌥⇧C
新しい接続 Ctrl+Shift+N Ctrl+Shift+N
エディタの接続を選ぶ Ctrl+9 ⌃9
スキーマを選ぶ Ctrl+0 ⌃0
オブジェクトを開く F4 F4
データの変更を反映 Ctrl+S ⌃S
データの変更を取り消し Ctrl+R ⌃R
行を追加 Alt+Insert ⌥Insert
グリッドとレコード表示の切り替え Tab Tab
値の一覧から絞り込み(Filter by unique attribute values) Ctrl+F11 ⌃F11

キーの割り当ては Window → Preferences → User Interface → Keys で変えられます。キーボード中心で使うなら、同じ画面で「DBeaver Keyboard Only」の方式に切り替えると、割り当てが増えます。

接続情報の保存場所と共有(data-sources.json)

この節では、接続・スクリプト・ドライバーがどこに保存され、別の PC やチームにどう渡すかが分かります。

OS DBeaverData の場所(公式ドキュメント)
Windows %APPDATA%\DBeaverData\
macOS ~/Library/DBeaverData/
Linux $XDG_DATA_HOME/DBeaverData/(未設定なら ~/.local/share)
DBeaverData の中 入っているもの
workspace6/General/.dbeaver/data-sources.json 接続の定義(ホスト・ポート・DB・ドライバー)
workspace6/General/.dbeaver/credentials-config.json ユーザー名・パスワード(暗号化されたファイル)
workspace6/General/Scripts/ 保存した SQL スクリプト
drivers/ 自動で取得したドライバー
settings/ 全体の設定(画面の言語など)

data-sources.json の形は、公式のリファレンスでは次のとおりです(値は例)。

{
  "folders": {},
  "connections": {
    "postgres-jdbc-19a9ccb2c0e-201a227bc74f6a48": {
      "provider": "postgresql",
      "driver": "postgres-jdbc",
      "name": "PostgreSQL - prod",
      "save-password": true,
      "read-only": false,
      "folder": "prod",
      "configuration": {
        "host": "db.example.com",
        "port": "5432",
        "database": "appdb",
        "url": "jdbc:postgresql://db.example.com:5432/appdb",
        "configurationType": "MANUAL",
        "type": "dev",
        "auth-model": "native"
      }
    }
  }
}

driver の postgres-jdbc は、上の節で見た 26.2.3 のドライバー定義の id と同じです(MySQL は mysql8、SQLite は sqlite_jdbc)。

  • 1共有するのは data-sources.json だけにするcredentials-config.json(パスワード)と secure フォルダーは渡さない・Git に入れない
  • 2本番の接続に Production と読み取り専用を付けたConnection type の色で、本番の画面だと一目で分かる
  • 3他のツールからの移行は File → Import を使うpgAdmin 4・DataGrip・MySQL Workbench などの接続を取り込める。パスワードと SSH 鍵は取り込まれない
  • 4PC を移るときは DBeaverData ごとコピーする接続・スクリプト・図・設定がまとめて移る

コマンドラインで接続を開く(-con)

起動時の引数 -con で、接続を作って開けます。値は1つの文字列で、| で区切ります。公式ドキュメントの例です。

# Windows は画面を出さずに結果を見られる dbeaverc.exe、Linux は /usr/bin/dbeaver-ce
dbeaverc.exe -con "driver=sqlite|database=C:\db\SQLite\Chinook.db|name=SQLite"

openConsole=true を足すと SQL コンソールも開き、-f <ファイル> で SQL ファイルを開けます。ワークスペースの場所は -data <パス> で変えられます。

DBeaverのよくあるエラーと直し方(接続拒否・ドライバー・タイムゾーン・SSL)

この節では、Test Connection で出たエラーの原文から、原因と直し方を引けます。

エラーは、最初の1行で原因の場所が分かれます。 手元の PostgreSQL 16 に、DBeaver と同じ PostgreSQL JDBC Driver 42.7.13 で、わざと条件を変えて接続した原文です。DBeaver の画面にも、この文がそのまま表示されます。

flowchart LR
    A{1行目} -->|refused<br>timed out| C[届く前<br>ホスト・ポート]
    A -->|FATAL| D[サーバーが拒否<br>認証・pg_hba]
    A -->|TimeZone| E[クライアントの<br>タイムゾーン]
    A -->|SSL・PKIX| F[SSL Mode<br>証明書]
エラーの原文(PostgreSQL JDBC 42.7.13) 原因 直し方
Connection to 127.0.0.1:30599 refused. Check that the hostname and port are correct and that the postmaster is accepting TCP/IP connections. そのポートで DB が待っていない ポート番号・DB の起動・listen_addresses を確かめる
The connection attempt failed.(cause: SocketTimeoutException: Connect timed out) 相手から応答が無い ファイアウォール・セキュリティグループ・VPN。SSH トンネルを使う
The connection attempt failed.(cause: UnknownHostException: db.invalid) ホスト名が引けない ホスト名の綴り・DNS・hosts を確かめる
FATAL: password authentication failed for user "s305user" パスワードが違う パスワードを入れ直す。保存済みの値も確かめる
The server requested SCRAM-based authentication, but no password was provided. パスワードが空 Main タブの Password を入れる(Save password)
FATAL: no pg_hba.conf entry for host "127.0.0.1", user "s305user", database "postgres", no encryption サーバーがこの組み合わせを許可していない サーバーの pg_hba.conf に許可を足す。DB 名が合っているか
FATAL: database "nodb" does not exist DB 名が違う Database の欄を確かめる。分からなければ postgres でつなぐ
No suitable driver found for jdbc:postgresql://… ドライバーの jar が無い Driver Settings → Libraries → Download/Update か Add File
FATAL: invalid value for parameter "TimeZone": "Asia/Calcutta" PC のタイムゾーン名をサーバーが知らない クライアントのタイムゾーンを変える(下の節)
The server does not support SSL. SSL 必須にしたが、サーバーの SSL が無効 SSL Mode を下げるか、サーバーで ssl = on
Could not open SSL root certificate file /root/.postgresql/root.crt. verify-ca・verify-full に CA 証明書が無い SSL タブの CA Certificate に証明書のファイルを指定
The hostname 127.0.0.1 could not be verified by hostnameverifier PgjdbcHostnameVerifier. 証明書の名前と接続先の名前が違う 証明書にある名前(例 localhost)で接続する
SSL error: (certificate_unknown) PKIX path building failed: … unable to find valid certification path to requested target Java が証明書を信頼していない 証明書を取り込む(下の節)
[SQLITE_ERROR] SQL error or missing database (no such table: items) SQLite のパスが違い、空の DB を開いた Path を正しいファイルに直す

refused の行は「届いたが、そのポートで誰も待っていない」、timed out は「応答が無い」です。同じ「つながらない」でも、見る場所が違います。サーバーのログには、もう1行詳しい理由が出ます。

FATAL:  password authentication failed for user "s305user"
DETAIL:  Connection matched file "(データディレクトリ)/pg_hba.conf" line 2: "host    s305db    s305user  127.0.0.1/32   scram-sha-256"

psql で同じ条件を試すと、文言は少し違いますが原因は同じです。

psql: error: connection to server at "127.0.0.1", port 30599 failed: Connection refused
    Is the server running on that host and accepting TCP/IP connections?
psql: error: could not translate host name "db.invalid" to address: Name or service not known
psql: error: connection to server at "127.0.0.1", port 30500 failed: server does not support SSL, but SSL was required
  • 1エラーの1行目と cause の行を読んだrefused・timed out・UnknownHost は届く前、FATAL で始まればサーバーまで届いている
  • 2同じ値で psql か別の PC から試したほかでもつながらなければ DBeaver ではなくネットワークかサーバー側
  • 3Error Log で詳しい原因を見たWindow → Show View → Error Log
  • 4ドライバーの版を Test Connection の Driver 欄で見たサーバーが新しくドライバーが以前の版だと、認証方式に対応していないことがある

タイムゾーンのエラー(invalid value for parameter "TimeZone")

Java の Asia/Calcutta は、インドの Asia/Kolkata の以前の名前です。手元の Ubuntu 24.04 には以前の名前を入れる tzdata-legacy パッケージが入っておらず、この PostgreSQL は Asia/Calcutta を知りません。JDBC は Java のタイムゾーンをそのまま送るので、接続の時点で断られます。

$ java -Duser.timezone=Asia/Calcutta ... JdbcTry 'jdbc:postgresql://127.0.0.1:30500/s305db' ...
ERR org.postgresql.util.PSQLException (SQLState 22023)
FATAL: invalid value for parameter "TimeZone": "Asia/Calcutta"

$ java -Duser.timezone=Asia/Kolkata ... (新しい名前にすると成功)
tz=Asia/Kolkata | now=2026-10-22 15:19:46.111815+05:30

DBeaver での直し方は3つです。

方法 場所
クライアントのタイムゾーンを変える Preferences → User Interface の client timezone
起動設定に書く dbeaver.ini の最後に -Duser.timezone=Asia/Kolkata
PostgreSQL の接続設定で置き換える 2ページ目の Replace legacy timezone(Europe/Kyiv・Asia/Calcutta だけが対象)

SSLのエラー(SSL Mode と証明書)

PostgreSQL の SSL Mode は、どこまで確かめるかの段階です(PostgreSQL JDBC のドキュメント)。手元のサーバーで、SSL を有効にして自分で署名した証明書(名前は localhost)を置き、モードごとに接続しました。

SSL Mode 暗号化 証明書の確認 手元での結果
disable しない しない SSL 必須(hostssl)の DB には no encryption で拒否
prefer できればする しない 指定なしの接続も、サーバーが SSL 対応なら TLSv1.3 になった
require 必ずする しない(すべての証明書を受け入れる) TLSv1.3 で接続。サーバーが非対応ならエラー
verify-ca 必ずする CA で署名を確かめる CA 証明書のファイルが無いとエラー
verify-full 必ずする 署名と名前を確かめる 127.0.0.1 ではエラー、localhost なら接続
$ java ... 'jdbc:postgresql://localhost:30500/s305sec?sslmode=verify-full&sslrootcert=root.crt' ...
OK  PostgreSQL 16.15 (Ubuntu 16.15-0ubuntu0.24.04.1)
ssl=t | version=TLSv1.3 | cipher=TLS_AES_256_GCM_SHA384

PKIX path building failed は、PostgreSQL のドライバーではなく Java 自体の証明書の確認(トラストストア)で信頼できなかったときのエラーです。Java の標準の仕組みで確かめる設定(sslfactory=org.postgresql.ssl.DefaultJavaSSLFactory)で再現し、証明書をトラストストアに入れると接続できました。

keytool -importcert -noprompt -alias s305pg -file root.crt -keystore s305-trust.jks -storepass changeit
java -Djavax.net.ssl.trustStore=s305-trust.jks -Djavax.net.ssl.trustStorePassword=changeit ...
# → OK  ssl=t

DBeaver では、SSL タブの CA Certificate に証明書を指定するのが基本です。公式ドキュメントによると、DBeaverData/secure/custom-certs(または secure/custom)フォルダーに証明書を置くと、起動時に取り込まれます。

確認を外して通すSkip host name validation・自己署名を許可(non-secure)
→
正しい証明書で通すCA Certificate を指定し、証明書にある名前で接続する

確認を外すと、なりすましたサーバーにもつながる状態になる。本番の接続では証明書を正しく設定する

A5:SQL Mk-2・pgAdmin・DataGripとの違い

この節では、よく比べられるデータベースクライアントとの違いを、事実で比べられます。

ツール 料金(2026年10月22日時点) 対応 OS 対応 DB
DBeaver Community 無料(Apache License 2.0) Windows・macOS・Linux JDBC がある DB。100以上
A5:SQL Mk-2 無料(フリーソフト) Windows Oracle・SQL Server・Db2・PostgreSQL・MySQL・SQLite など
pgAdmin 4 無料(PostgreSQL ライセンス) Windows・macOS・Linux・コンテナ PostgreSQL
DataGrip 非商用は無料、商用は有料 Windows・macOS・Linux PostgreSQL・MySQL・Oracle・MongoDB・Redis など

各公式サイトの説明から、違いが出やすい点です。

  • A5:SQL Mk-2:公式サイトの最新は Version 2.21.1 です。ER図の作成(既存の DB からの逆生成を含む)、SQL の入力補完、実行計画、ダミーデータの作成、AI アシスタント(ChatGPT・Gemini・Claude など)の機能があります。
  • pgAdmin 4:PostgreSQL の管理用ツールで、2026年9月17日に 9.18 が出ています。デスクトップとしても、サーバー(ブラウザーで使う形)としても動きます。
  • DataGrip:JetBrains の製品です。2025年に非商用の利用(学習・趣味・報酬の無いオープンソースなど)が無料になりました。非商用ライセンスでは、匿名の利用統計の送信を止められません。商用は30日の試用があります。
状況 選ぶものの目安
Windows・Mac・Linux が混ざったチームで、同じツールを使いたい DBeaver・DataGrip
使う DB が PostgreSQL だけで、ロール・バックアップなどの管理もしたい pgAdmin 4(DBeaver と併用もできる)
Windows だけで、日本語の画面と ER図の作成を重く見る A5:SQL Mk-2
会社の業務で、費用をかけずに複数の DB を扱う DBeaver Community
JetBrains の IDE と同じ操作感で、補完やリファクタリングを重く見る DataGrip
MongoDB・Redis も1つのツールで扱いたい DBeaver Lite 以上・DataGrip

よくある質問

Q. DBeaverの読み方は? A. 「ディービーバー」と呼ばれることが多いです。DB(データベース)とビーバー(Beaver)を合わせた名前で、ロゴもビーバーです。

Q. DBeaverは無料ですか?商用利用できますか? A. Community 版は無料で、ライセンスは Apache License 2.0 です。会社の業務で使うこともライセンス上できます。NoSQL やスキーマ比較が要る場合は、有料の Lite(月12ドル)・Enterprise(月26ドル)・Ultimate(月51ドル)があります(2026年10月22日時点)。

Q. DBeaverを日本語化するには? A. Window → Preferences → User Interface で言語を「日本語」にして再起動します。画面から変えられないときは、dbeaver.ini の -vmargs より前に -nl と ja の2行を足します。訳がある文言は約36%で、残りは英語で表示されます。

Q. DBeaverのドライバーがダウンロードできないときは? A. 会社のネットワークなら Preferences → Connections → Network Connections でプロキシを設定します。外に出られない環境では、jar を別の PC で取り、Driver Settings → Libraries → Add File で指定します。「JDBCドライバーのダウンロードと手動での追加」の節に手順があります。

Q. DBeaverでER図に線が出ないのはなぜ? A. ER図の線は DB の外部キーから引かれるので、外部キーが無いテーブルの間には線が出ません。DB に外部キーを足すか、DBeaver の仮想外部キーで関係を定義します。

Q. DBeaverでCSVをインポートすると文字化けするのは? A. 取り込みの Encoding がファイルの文字コードと合っていません。Shift_JIS で保存された CSV なら、Encoding を Shift_JIS(または MS932)にします。

Q. DBeaverで時刻が9時間ずれて表示されるのは? A. DBeaver(Java)のタイムゾーンが UTC になっていると、timestamptz が UTC で表示されます。Preferences → User Interface の client timezone を Asia/Tokyo にするか、dbeaver.ini に -Duser.timezone=Asia/Tokyo を足します。

Q. DBeaverで複数のDBに同時につなげますか? A. つなげます。接続ごとに SQL エディタを開き、Ctrl+9 でエディタの接続を切り替えます。

Q. DBeaverの接続設定を別のPCに移すには? A. DBeaverData フォルダーごとコピーするか、data-sources.json を渡します。パスワードは暗号化された credentials-config.json にあり、これを渡さなければ相手が入れ直す形になります。

Q. DBeaverのダークモードは? A. Window → Preferences → User Interface → Appearance で Dark を選び、再起動します。選べるのは Light(既定)・Dark・Classic です。

Q. DBeaverとA5:SQL Mk-2・pgAdminはどちらがよいですか? A. 使う OS と DB で選びます。Windows だけなら A5:SQL Mk-2、PostgreSQL の管理なら pgAdmin 4、複数の OS と DB をまとめて扱うなら DBeaver が候補です。判断表は「A5:SQL Mk-2・pgAdmin・DataGripとの違い」の節にあります。

まとめ

  • DBeaver は、JDBC ドライバーで多くの DB につなぐデータベースクライアント。Community 版(26.2.3)は無料・Apache License 2.0 で、商用利用もできる。
  • 有料版は Lite 月12ドル・Enterprise 月26ドル・Ultimate 月51ドル(2026年10月22日時点)。NoSQL・スキーマ比較・データ比較・XLSX などが加わる。
  • 日本語化は Preferences → User Interface。dbeaver.ini なら -nl ja。訳は約36%で、英語の部分が残る。
  • 接続は Ctrl+Shift+N → DB を選ぶ → Main タブ → Test Connection。ドライバーは Maven Central から自動で取り、取れなければ Add File。
  • エラーは1行目で分ける。refused・timed out は届く前、FATAL はサーバーの判断、TimeZone はクライアントの設定、SSL・PKIX は証明書。
  • ER図の線は外部キーから。無ければ仮想外部キーで補える。

参考・出典

確認日はいずれも 2026年10月22日です。

  • DBeaver Community「Download」:https://dbeaver.io/download/
  • DBeaver Community「About」:https://dbeaver.io/about/
  • DBeaver「Compare DBeaver editions」:https://dbeaver.com/edition/
  • DBeaver「DBeaver Lite」:https://dbeaver.com/dbeaver-lite/
  • DBeaver「DBeaver Enterprise」:https://dbeaver.com/dbeaver-enterprise/
  • DBeaver「DBeaver Ultimate」:https://dbeaver.com/dbeaver-ultimate/
  • DBeaver「DBeaver Team Edition」:https://dbeaver.com/dbeaver-team-edition/
  • DBeaver「Buy」:https://dbeaver.com/buy/
  • DBeaver Docs「Installation」:https://dbeaver.com/docs/dbeaver/Installation/
  • DBeaver Docs「Create connection」:https://dbeaver.com/docs/dbeaver/Create-Connection/
  • DBeaver Docs「Shortcuts」:https://dbeaver.com/docs/dbeaver/Shortcuts/
  • DBeaver Docs「Database drivers」:https://dbeaver.com/docs/dbeaver/Database-drivers/
  • DBeaver Wiki(GitHub。公式ドキュメントの原稿):https://github.com/dbeaver/dbeaver/wiki
  • UI Language・Driver Manager・FAQ・Configuration files in DBeaver・Workspace Location・Data Sources Json Reference・Database driver PostgreSQL・Database driver MySQL・Connecting to Oracle databases・SSH Configuration・SSL Configuration・Import SSL Certificates・Proxy configuration・Data export・Data import・Data transfer・ER Diagrams・How to use Diagrams・Virtual Keys・Simple Structure Compare・Structure and Data Compare・Backup Restore・Command Line・User Interface Themes・How to import Connections from External Tools
  • DBeaver のソース(GitHub、タグ 26.2.3):https://github.com/dbeaver/dbeaver/tree/26.2.3
  • PostgreSQL JDBC Driver(pgjdbc)のリリース:https://github.com/pgjdbc/pgjdbc/releases
  • SQLite JDBC(xerial)のリリース:https://github.com/xerial/sqlite-jdbc/releases
  • MySQL Connector/J のソース(LocalizedErrorMessages.properties):https://github.com/mysql/mysql-connector-j
  • PostgreSQL のソース(REL_16_STABLE、pg_backup_db.c):https://github.com/postgres/postgres
  • PostgreSQL JDBC Driver「Using SSL」:https://jdbc.postgresql.org/documentation/ssl/
  • Oracle「ORA-12505」:https://docs.oracle.com/en/error-help/db/ora-12505/
  • Oracle「ORA-12514」:https://docs.oracle.com/en/error-help/db/ora-12514/
  • A5:SQL Mk-2 公式サイト:https://a5m2.mmatsubara.com/
  • pgAdmin 公式サイト:https://www.pgadmin.org/
  • JetBrains「DataGrip」:https://www.jetbrains.com/datagrip/
  • JetBrains Blog「DataGrip Is Now Free for Non-Commercial Use」:https://blog.jetbrains.com/datagrip/2025/10/01/datagrip-is-now-free-for-non-commercial-use/

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「DBeaverとは|インストール・日本語化・接続の使い方とエラー対処」

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