結論

応用情報の午後(科目B)は、問1必須と10問中4問の記述式で、60点以上が合格です。選ぶ分野を早めに決め、IPAの過去問で解きます。

この記事でわかること

  • 11分野の特徴と、経験別の選び方の判断表
  • 2026年度CBTの日程と、過去問の使い方4ステップ
  • 分野別の自作小問11問と、実際に解いた出力

2026年10月22日更新|IPA試験要綱Ver.5.6・Python 3.11で確認

午後(科目B)は、午前(科目A)が60点以上の人だけが採点されます。科目Bでは、問1(情報セキュリティ)と、問2〜問11から選んだ4問の計5問に答えます。

flowchart TD
    A[科目A<br>80問 150分] --> B{60点以上か}
    B -- 未満 --> X[科目Bは<br>採点されず不合格]
    B -- 以上 --> C[科目B 150分<br>問1と4問を選ぶ]
    C --> D[60点以上で合格]

午後(科目B)の要点を先にまとめます(2026年10月22日時点)。

知りたいこと 答え 補足
何問に答える? 問1必須+問2〜11から4問 計5問・各20点
合格点は? 科目A・科目Bとも60点以上 どちらも100点満点
午前が60点未満なら? 科目Bは採点されない 多段階選抜方式
形式と時間は? 記述式・150分 旧「午後試験」の名前が変わった
過去問はどこ? IPAの過去問題ページ 2009〜2025年度を無料で公開
2026年度の日程は? 前期の科目Bは11月24日〜12月6日 CBT方式・申込は11月7日まで
受験手数料は? 7,500円 消費税込み
応用情報はなくなる? 現行の制度は2026年度で終了予定 2027年度から新しい試験(仮称)

確認環境:試験の形式・配点・合格基準・採点方式は IPA の「情報処理技術者試験 試験要綱 Ver.5.6」(2026年7月6日掲載)と応用情報技術者試験のページ、2026年度の日程・受験手数料・メモ用紙の扱いは IPA の「令和8年度 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験の申込受付期間及び試験実施期間について」(2026年9月17日更新)と「令和8年度前期試験について(受験申込み)」(2026年10月21日更新)、CBT 化の内容は IPA の CBT 方式の案内、2027年度からの見直し案は IPA の「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」、過去問の公開範囲と使用の決まりは IPA の過去問題ページと「試験に関するよくある質問」、分野ごとの出題と失点の傾向は令和7年度春期・秋期の午後の解答例(出題趣旨)と採点講評、合格率は IPA の令和7年度秋期の合格発表で確かめました。分野別の小問は自作で、Python 3.11.15 と PostgreSQL 16.15(Ubuntu 24.04)で実際に解いた出力を載せています(確認日 2026年10月22日)。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「応用情報の午後(科目B)対策|過去問の使い方・選び方・答え方」

応用情報の午後(科目B)とは:形式・選択のルール・合格基準

この節では、午後(科目B)がどんな試験で、何点取れば合格かが分かります。

応用情報技術者試験は、科目A(旧・午前)と科目B(旧・午後)の2つに分かれた試験です。 IPA は2026年7月に試験要綱とシラバスの「午前」「午後」の表記を「科目A」「科目B」に改めました。検索では今も「応用情報 午後」が多く使われているため、この記事では「午後(科目B)」と書きます。中身は同じ試験です。

5問答える問題の数11問のうち問1は必須
150分試験時間1問あたり30分
60点合格の基準点100点満点・各問20点
24.5%令和7年度秋期の合格率受験者44,005人中10,792人

試験要綱 Ver.5.6 に書かれている内容を表にします。

項目 科目A(旧・午前) 科目B(旧・午後)
試験時間 150分 150分
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 記述式
出題数・解答数 80問・80問 11問・5問
配点 1問1.25点 1問20点
基準点 60点(100点満点) 60点(100点満点)

選択のルール:問1は必須、問2〜問11から4問

試験要綱の「問題別配点割合」では、科目Bの問1は解答数1、問2〜問11は解答数4で、どれも1問20点です。問1(情報セキュリティ)は全員が答え、残りの10問から4問を選びます。 選んだ問題で合計5問・100点になります。

合格基準と「足切り」(多段階選抜方式)

科目Aと科目Bの両方が60点以上で合格です。 試験要綱は、科目Aの得点が基準点(60点)に達しないときは科目Bを採点せずに不合格にする「多段階選抜方式」をとると定めています。午後の勉強だけを進めても、午前で60点を下回ると午後の答案は採点されません。

得点は素点方式です。試験要綱には、試験の結果に難易差が認められたときは基準点を変えることがある、とも書かれています。IPA は設問ごとの採点基準や部分点の付け方を公表していません。公表されているのは、解答例・出題趣旨・採点講評です。

2026年度の変更:CBT化・日程・2027年度の新しい試験

この節では、2026年度に何が変わり、いつ受けられるかが分かります。

2026年度(令和8年度)から、応用情報技術者試験は紙の試験からCBT方式(パソコンでの受験)に変わりました。 春期・秋期の年2回の実施ではなく、前期・後期のそれぞれで「一定の期間の中から会場と日時を選ぶ」形です。IPA は、出題範囲・出題形式・採点方式・配点・合格基準と、科目A・科目Bの試験時間(各150分)は変えないとしています。

2026年度に変わったこと

紙からCBT(パソコン)へ

午前・午後 → 科目A・科目B

年2回の指定日 → 期間内で日時を選ぶ

科目Aと科目Bは別の期間に実施

試験問題は非公開

変わらないこと

出題範囲・出題形式(科目Bは記述式)

出題数・解答数(11問中5問)

試験時間(各150分)

配点・合格基準(各60点)

令和8年度(2026年度)の日程

IPA の申込受付期間・試験実施期間のページの内容です(2026年10月22日時点)。

区分 申込受付期間 科目A 科目B
前期 2026年10月6日10時〜11月7日17時 2026年10月28日〜11月10日 2026年11月24日〜12月6日
後期 2027年1月27日〜2月16日 2027年2月6日〜2月19日 2027年3月3日〜3月15日
  • 前期・後期とも、申込みは1回だけです。科目A群と科目B群は申込みのときに同時に予約します。
  • 会場ごとに試験日と時間帯が違い、空いている予約枠から選びます。
  • 合格発表は前期が2027年2月頃、後期が2027年6月頃の予定です。
  • 科目Aの得点は試験の終了後に試験端末に表示されます。科目Bの得点は試験端末には表示されず、マイページで照会します(前期は2027年1月頃から)。

今日(2026年10月22日)から前期の各日までの日数を Python で数えました。

前期 科目A 開始 2026-10-28 まで 6 日
前期 科目B 開始 2026-11-24 まで 33 日
前期 科目B 最終日 2026-12-06 まで 45 日
後期 科目B 開始 2027-03-03 まで 132 日

試験室で使えるもの(メモ用紙は1枚)

IPA のページは、2026年9月17日の更新で「試験画面上でのメモ機能・電卓機能に加えて、試験室入室時にメモ用紙1枚と筆記用具を配布」すると改めました(8月26日の時点の案内から変わっています)。自分で用意したメモ用紙・筆記用具は持ち込めません。

項目 2026年度のCBT 紙の試験(2025年度まで)
問題 画面に表示される 問題冊子に書き込めた
メモ 画面のメモ機能+配布のメモ用紙1枚 問題冊子の余白
計算 画面の電卓機能 筆算
持ち込み キーボード・マウスは不可。ラベルを外した水(1,000ml以下)1本 試験ごとの決まり
試験問題 非公開。第三者への開示は禁止 試験後にIPAが公開

試験画面の操作説明(科目A群・科目B群)は、IPA から申込業務を任されている CBT-Solutions のページに掲載されています。記述の解答をどう入力するかは、受験前にこの操作説明で確かめます。

2027年度からの新しい試験(見直し案)

IPA は2026年3月31日に、試験区分の見直し案を公表しました。現行の試験制度は2026年度の実施をもって終了し、応用情報技術者試験と高度試験は「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」の3区分(マネジメント・データ・AI・システム)に再編される予定です。 IPA の検討状況のページにある内容は次のとおりです(どれも案で、変わる場合があります)。

項目 見直し案の内容
開始時期 2027年度夏頃から秋頃
区分 マネジメント・データ・AI・システムの3区分
方式 すべてCBT
試験時間・問題数 科目A-1が90分・60問、科目A-2と科目Bを合わせて120分(科目A-2が23問、科目Bが12問)
サンプル問題 マネジメントとシステムの科目Bを2026年8月31日に掲載。データ・AIは準備中

応用情報技術者試験の合格者が新しい試験でどう扱われるかは、2026年10月22日時点の IPA のページには書かれていません。今の応用情報技術者試験として受けられるのは、2026年度の前期と後期です。

午後の11分野の特徴と選び方

この節では、問2〜問11の10分野がそれぞれ何を問い、自分はどれを選ぶとよいかが分かります。

令和7年度秋期の午後(科目B)は、次の11問でした。分野とテーマは IPA の解答例(出題趣旨)と採点講評から要約しています。

問 分野 令和7年度秋期のテーマ 主に使う知識
1(必須) 情報セキュリティ サプライチェーン攻撃への対処と情報管理 認証・ログ・脆弱性管理・内部不正対策
2 経営戦略 スポーツウェアメーカーの事業領域拡大 SWOT・コアコンピタンス・ブランド・財務
3 プログラミング 最長共通部分列(動的計画法) 擬似言語の読解・配列・計算量
4 システムアーキテクチャ 動画配信サービスの設計 性能・容量の計算・稼働率・構成
5 ネットワーク 社内サーバのクラウド移行 DHCP・DNS・NAT・経路制御
6 データベース 受講管理システムの改修 E-R図・SQL・スーパータイプとサブタイプ
7 組込みシステム開発 猫の自動給餌・健康監視システム 要求仕様の読解・タスク設計・単位計算
8 情報システム開発 カフェのモバイルオーダーの画面設計 設計・テスト・UML・レビュー
9 プロジェクトマネジメント ウォーターフォールとアジャイルの混在 計画・進捗・バーンダウンチャート
10 サービスマネジメント 社内向けFAQとサービスデスク 問合せ窓口・SLA・停止時間の計算
11 システム監査 アクセス管理点検の監査 監査手続・監査証拠・内部統制

令和7年度春期も、問1がランサムウェア(情報セキュリティ)、問3が幅優先探索(プログラミング)、問6がE-R図とSQL(データベース)というように、同じ並びで出題されています。

1技術で解く分野

プログラミング・ネットワーク・データベース・システムアーキテクチャ・組込み。知識があれば答えが1つに決まりやすく、計算やSQLは得点が読みやすい分野です。

2読解で解く分野

情報システム開発・プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・システム監査。本文の事例から答えを探す設問が多く、本文に書かれた言葉で答えます。

3経営の知識を使う分野

経営戦略。SWOT・アンゾフの成長マトリクスなどのフレームワークと、損益分岐点などの計算を使います。

経験別の選び方(判断表)

選択問題は「当日に4問を選ぶ」形なので、準備は5〜6分野にしておくと、苦手なテーマが出た分野を外せます。 自分の業務の経験と、分野で使う知識が重なるところから選ぶのが近道です。

いまの経験 まず準備する分野 予備の分野 理由
業務アプリの開発(Java・Python など) プログラミング・データベース・情報システム開発 ネットワーク・システムアーキテクチャ 擬似言語・SQL・設計の読解が業務と重なる
インフラ・運用・クラウド ネットワーク・システムアーキテクチャ・サービスマネジメント データベース・情報システム開発 DNS・NAT・冗長化・SLA の知識をそのまま使う
組込み・制御 組込みシステム開発・システムアーキテクチャ・プログラミング ネットワーク タスク・割込み・単位計算に慣れている
リーダー・PM プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・情報システム開発 システム監査 計画・進捗・品質の判断を事例で問う
企画・営業・文系出身 経営戦略・システム監査・情報システム開発 サービスマネジメント 技術の前提知識が少なくても本文から答えやすい
IT の業務経験がまだ少ない ネットワーク・データベース・情報システム開発 プログラミング 科目Aの学習と重なる範囲が広い

選ぶ分野を決める3つの基準

1

どのテーマが出ても60%取れるか

過去問を3回分ほど解き、テーマが変わっても点が大きく崩れない分野を「本命」にします。点の上下が大きい分野は予備に回します。

本命3〜4分野と予備1〜2分野

2

科目Aの勉強と重なるか

ネットワーク・データベース・セキュリティは科目Aのテクノロジ系と知識が重なります。科目Aで60点を取ることが前提なので、重なる分野は一度で2つの科目の準備になります。

多段階選抜で科目Aが先

3

30分で解き終わるか

1問に使えるのは平均30分です。正答率が高くても時間を超える分野は、ほかの4問の時間を削ります。時間を計って解き、かかった分数を記録します。

150分 ÷ 5問 = 30分

応用情報の過去問の入手先と使い方

この節では、午後の過去問をどこで手に入れ、どの順番で解くかが分かります。

応用情報技術者試験の過去問は、IPA の「過去問題」ページで、2009年度から2025年度までの分が無料で公開されています。 令和7年度の春期・秋期には、それぞれ午前の問題冊子と解答例、午後の問題冊子・解答例・採点講評の5つの PDF があります。午後の解答例には、各問の「出題趣旨」も載っています。

ファイル 中身 午後の対策での使い方
午後 問題冊子 問1〜問11の問題文と設問 時間を計って解く
午後 解答例 設問ごとの解答例と出題趣旨 自分の答えと言葉を比べる
午後 採点講評 問ごとの正答率の傾向と、誤りの多かった設問 どこで点を落としやすいかを知る
午前 問題冊子・解答例 80問と正解の記号 科目Aの60点を確かめる

令和7年度(2025年度)の午後のファイル名は、秋期が 2025r07a_ap_pm_qs.pdf(問題冊子)・2025r07a_ap_pm_ans.pdf(解答例)・2025r07a_ap_pm_cmnt.pdf(採点講評)、春期は r07a が r07h になります。どれも過去問題ページの「2025年度(令和7年度)」から開けます。

過去問を使うときの決まり

IPA の「試験に関するよくある質問」には、公表している過去の試験問題の使用について、法令に特別の定めがある場合を除き「許諾や使用料は必要ありません」、ダウンロードでの利用も問題ない、とあります。著作権は放棄されていません。問題集やテキストに使うときは「出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午後 問3」のように年度・期・試験区分・時間区分・問番号を明記し、改変したときはその旨も書く決まりです。

2026年度からの CBT の試験問題は非公開で、第三者への開示(漏洩)は禁じられています。 午後の記述式の過去問として使えるのは、2025年度(令和7年度)秋期までの紙の試験の分です。

過去問の使い方4ステップ

1

最新の1回を150分で通して解く

令和7年度秋期の午後を、問1と好きな4問で150分を計って解きます。目的は点数ではなく、選ぶ分野の当たりを付けることと、時間の感覚をつかむことです。

11問すべての設問に目を通す

2

分野ごとに年度をさかのぼって解く

選んだ5〜6分野を、同じ分野だけ年度をさかのぼって続けて解きます(横に解く)。分野ごとに出やすい用語と設問の型が見えてきます。

1問30分を計る

3

解答例・出題趣旨・採点講評と比べる

自分の答えと解答例を並べ、キーワードが入っているか、問いの形に合った文末か、本文の言葉を使っているかを確かめます。採点講評で、誤りの多かった設問を読みます。

間違えた理由を1行で記録

4

CBTの形で通しの練習をする

PDFを画面で開き、問題に書き込まず、メモは紙1枚だけで解きます。記述の答えはテキストエディタに打ち込み、字数を数えます。

本番の2週間前までに2回

何年分を解くか

使える時間から逆算します。例えば選択の5分野に問1を加えた6分野を、それぞれ5回分ずつ解くと30問で、1問30分なら15時間です。答え合わせと見直しに同じくらいの時間をかけると、合わせて約30時間になります。問1(情報セキュリティ)は必ず答える問題なので、ほかの分野より多くの回数を解く価値があります。

さかのぼった年度を解くときの注意

出題の数と必須・選択の分け方は、年度によって違うことがあります。解く回の問題冊子の表紙で、必須の問題と選ぶ問題の数を確かめてから、分野ごとに問題を拾って使います。サービスの名前(クラウドのサービスなど)や法令は、出題された年度の時点の内容で書かれています。

午後の答え方:設問の読み方・記述の字数・時間配分

この節では、記述式の設問をどの順に読み、どう書けば点になりやすいかが分かります。

午後の1問は、事例を説明する長い本文と、その後ろの設問でできています。先に設問を読んで「何を探すか」を決めてから本文を読むと、読み直しが減ります。

flowchart TD
    A[設問を先に読む<br>何を答えるか] --> B[本文を読む<br>該当箇所に印]
    B --> C[答えの形を決める<br>理由・目的・名詞]
    C --> D[本文の言葉で<br>字数内に書く]
    D --> E[問いの条件と<br>単位・桁を見直す]

問いの形と、答えの文末

記述の答えは、問いの形に合わせて文末を決めます。問いと答えの形がずれていると、中身が合っていても答えになっていないと読まれやすくなります。

問いの形 答えの文末 例
理由は何か・なぜか 〜から・〜ため 失敗回数がしきい値に達しないから
目的は何か 〜ため・〜すること 不正な送信元を早く見つけるため
何か・どれか(名詞を問う) 名詞で終える 送信元IPアドレス
どのような問題が起きるか 〜こと・〜おそれがある 必要な利用者が使えなくなるおそれがある
どうすればよいか(対策) 〜する 送信元IPアドレスごとに失敗回数を数える
本文中の字句で答えよ 本文の字句をそのまま 一字でも変えない

記述の答えを字数と比べる(Python)

記述の答えは字数の上限の中に入れます。CBT では答えを打ち込むので、練習でも答えを打ち、字数を数えておくと本番と同じ感覚になります。次の関数は、文字列の長さ(len)と上限を比べるだけのものです。

def chars(text, limit):
    n = len(text)
    print(f"{n:2d}字 / {limit}字以内 {'OK' if n <= limit else '超過'} : {text}")

chars("各アカウントの失敗回数がしきい値に達しないから", 30)
chars("攻撃者が一つのパスワードを多数のアカウントに試行しているため、アカウント単位の失敗回数がしきい値に達しないから", 30)
chars("ロックアウトが効かない", 30)
23字 / 30字以内 OK : 各アカウントの失敗回数がしきい値に達しないから
55字 / 30字以内 超過 : 攻撃者が一つのパスワードを多数のアカウントに試行しているため、アカウント単位の失敗回数がしきい値に達しないから
11字 / 30字以内 OK : ロックアウトが効かない

「ロックアウトが働かない理由を30字以内で」と問われたとき

点になりにくいロックアウトが効かない(11字。理由になっていない)
→
点になりやすい各アカウントの失敗回数がしきい値に達しないから(23字)

字数を大きく下回る答えは、必要な言葉が足りていないことが多い。上限を超えた答えは削る

この3つは、後の「分野別の自作小問」の小問1に付けた設問への答えの例です。字数の数え方(英数字・記号の扱い)や入力欄の仕様は、CBT-Solutions の試験画面の操作説明で確かめます。

時間配分(150分を5問で)

150分を5問で割ると1問30分です。最初の5分で11問の設問をざっと見て選ぶ問題を決め、最後の5分を見直しに残すと、1問28分になります。

150分 ÷ 5問 = 30 分(見直し10分を取ると 28 分)
    0〜  5分 問題の選択(設問をざっと見る)
    5〜 33分 問1 情報セキュリティ
   33〜 61分 選択1
   61〜 89分 選択2
   89〜117分 選択3
  117〜145分 選択4
  145〜150分 見直し
  合計 150 分

1問で28分を過ぎたら、その問は空欄の設問を残したまま次へ進みます。1問を仕上げるより、5問すべてで答えを書くほうが、合計点を落としにくくなります。選んだ分野の解く順番は、得意な分野から先にすると、時間が足りなくなったときに失う点が小さくなります。

分野別の自作小問を解く(計算・SQL・トレース)

この節では、各分野でよく使う計算や読み方を、自作の小問で確かめられます。

ここに載せる11問は、過去問ではなく、この記事のために作った問題です。計算は Python 3.11.15、SQL は PostgreSQL 16.15 で実際に解いた出力を載せています。

小問1(情報セキュリティ):ログからロックアウトが働かない理由を読む

ある Web システムは「同じアカウントで5回続けて失敗したらロックする」設定です。次の自作の認証ログを、アカウント別と送信元 IP アドレス別に数えます。

log = [
    ("09:00:01", "203.0.113.5", "sato",   "NG"),
    ("09:00:02", "203.0.113.5", "suzuki", "NG"),
    ("09:00:03", "203.0.113.5", "tanaka", "NG"),
    ("09:00:04", "203.0.113.5", "ito",    "NG"),
    ("09:00:05", "203.0.113.5", "kato",   "NG"),
    ("09:00:06", "203.0.113.5", "yamada", "NG"),
    ("09:10:00", "198.51.100.7", "sato",  "NG"),
    ("09:10:05", "198.51.100.7", "sato",  "OK"),
]
アカウント別の失敗回数: {'sato': 2, 'suzuki': 1, 'tanaka': 1, 'ito': 1, 'kato': 1, 'yamada': 1}
ロックされたアカウント: なし
送信元IP別の失敗回数: {'203.0.113.5': 6, '198.51.100.7': 1}
IP別で5回以上: ['203.0.113.5']

1つの送信元から6回失敗しているのに、アカウントごとの失敗は最大2回なので、ロックは1つも働きません。「理由を30字以内で」と問われたら、前の節の例のように「各アカウントの失敗回数がしきい値に達しないから」と答えます。対策は「送信元 IP アドレスごとにも失敗回数を数えて通知する」などです。令和7年度春期の問1の採点講評でも、正答率の低かった設問で、ロックアウトのしきい値が働く範囲の誤解が挙げられています。

Web アプリケーションの脆弱性と対策のコードは、関連記事「SQLインジェクション対策|脆弱なコードと修正版を実行して比較」で扱っています。

小問2(経営戦略):損益分岐点と安全余裕率

売上高4,000万円、変動費2,400万円、固定費1,200万円の事業の損益分岐点売上高を求めます。

変動費率 = 2400/4000 = 0.60
損益分岐点売上高 = 1200 / (1 - 0.60) = 3,000 万円
安全余裕率 = (4000 - 3,000) / 4000 = 25.0%

損益分岐点売上高は「固定費 ÷(1 − 変動費率)」です。売上があと25%減ると利益が0になる、と読みます。

小問3(プログラミング):動的計画法の表をトレースする

2つの文字列 ABCBDAB と BDCABA の最長共通部分列(LCS)の長さを、表を埋めて求めます。令和7年度秋期の問3も、この最長共通部分列を動的計画法で解くプログラムが題材でした。表の中身を自分で追う(トレースする)練習になります。

def q_prog(a="ABCBDAB", b="BDCABA"):
    n, m = len(a), len(b)
    t = [[0] * (m + 1) for _ in range(n + 1)]
    for i in range(1, n + 1):
        for j in range(1, m + 1):
            if a[i - 1] == b[j - 1]:
                t[i][j] = t[i - 1][j - 1] + 1      # 同じ文字なら左上 + 1
            else:
                t[i][j] = max(t[i - 1][j], t[i][j - 1])  # 違えば上と左の大きいほう
        B  D  C  A  B  A
    0  0  0  0  0  0  0
 A  0  0  0  0  1  1  1
 B  0  1  1  1  1  2  2
 C  0  1  1  2  2  2  2
 B  0  1  1  2  2  3  3
 D  0  1  2  2  2  3  3
 A  0  1  2  2  3  3  4
 B  0  1  2  2  3  4  4
LCSの長さ = 4、1つの例 = BCBA
表のマスの数 = 56(計算量は O(n×m))

右下の4が答えです。表は0行目・0列目を持つので、大きさは(7+1)×(6+1)=56マスになります。令和7年度秋期の採点講評では、2次元配列の要素番号の誤りが目立ったとされています。配列の添字が0から始まるか1から始まるかは、擬似言語の問題文の定義で毎回確かめます。

小問4(システムアーキテクチャ):並列と直列の稼働率

稼働率0.99の Web サーバ2台を並列にし、その後ろに稼働率0.98の DB サーバ1台を直列につないだシステムの稼働率です。

Web 2台の並列 = 1 - (1 - 0.99)^2 = 0.9999
全体(並列 × DB) = 0.9999 × 0.98 = 0.979902
30日のうち止まる時間の期待値 = 14.47 時間
Web 1台のままなら = 0.9702

Web を2台にしても、全体の稼働率は DB の0.98を超えません。直列の部分(単一障害点)が全体の稼働率の上限を決めます。 「稼働率を上げるには次にどこを冗長化するか」と問われたら、DB です。

小問5(ネットワーク):サブネットの範囲

192.168.10.64/27 のネットワークで、割り当てられるアドレスの範囲を Python の ipaddress で確かめます。

ネットワークアドレス : 192.168.10.64
ブロードキャスト     : 192.168.10.95
サブネットマスク     : 255.255.255.224
割り当てられる数     : 30 (192.168.10.65 〜 192.168.10.94)
192.168.10.70 はこのサブネットに含まれる
192.168.10.100 はこのサブネットに含まれない

/27 はホスト部が5ビットで、2^5=32個のうち、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除く30個が割り当てられます。サブネットの一覧と計算コードは、関連記事「CIDR計算・サブネット早見表|/0〜/32一覧とPython計算コード」で扱っています。

小問6(データベース):申込0件の講座を数え落とさない SQL

講座(course)・受講者(student)・申込(enroll)の3つの表で、「講座ごとの申込数を、申込の無い講座も含めて」出します。PostgreSQL 16.15 で3通りの SQL を実行しました。

CREATE TABLE course  (course_id int PRIMARY KEY, title text NOT NULL);
CREATE TABLE student (student_id int PRIMARY KEY, name text NOT NULL);
CREATE TABLE enroll  (course_id int REFERENCES course, student_id int REFERENCES student,
                      PRIMARY KEY (course_id, student_id));
INSERT INTO course  VALUES (1, 'SQL入門'), (2, 'ネットワーク基礎'), (3, 'セキュリティ基礎');
INSERT INTO student VALUES (10, '佐藤'), (11, '鈴木'), (12, '田中');
INSERT INTO enroll  VALUES (1, 10), (1, 11), (2, 12);
[誤り1] INNER JOIN:申込0件の講座が消える
      title       | 申込数 
------------------+--------
 SQL入門          |      2
 ネットワーク基礎 |      1
(2 rows)

[誤り2] LEFT JOIN + COUNT(*):0件の講座が1件になる
      title       | 申込数 
------------------+--------
 SQL入門          |      2
 ネットワーク基礎 |      1
 セキュリティ基礎 |      1
(3 rows)

[正解] LEFT JOIN + COUNT(e.student_id)
      title       | 申込数 
------------------+--------
 SQL入門          |      2
 ネットワーク基礎 |      1
 セキュリティ基礎 |      0
(3 rows)

正解の SQL は次のとおりです。

SELECT c.title, COUNT(e.student_id) AS 申込数
FROM course c LEFT JOIN enroll e ON e.course_id = c.course_id
GROUP BY c.course_id, c.title ORDER BY c.course_id;

COUNT(*) は行の数を数えるので、LEFT JOIN で作られた「相手の無い行」も1と数えます。COUNT(列) は NULL を数えないので0になります。申込の表の主キーを(講座, 受講者)の組にしてあるため、同じ人の2回目の申込は次のエラーで止まりました。

ERROR:  duplicate key value violates unique constraint "enroll_pkey"
DETAIL:  Key (course_id, student_id)=(1, 10) already exists.

令和7年度の春期・秋期の問6は、どちらも E-R 図と SQL を組み合わせた問題でした。E-R 図の記号と CREATE TABLE の対応は、関連記事「ER図の書き方|記号の読み方からCREATE TABLEまで実行して確認」で扱っています。

小問7(組込みシステム開発):単位をそろえてバッファの大きさを出す

10ミリ秒ごとに12ビットの値を測り、1秒ごとに送信する装置です。1つの値を2バイトに入れ、送信に3回続けて失敗しても値を失わないためのバッファの大きさを求めます。

1秒あたりのサンプル数 = 1000 / 10 = 100
12ビットを2バイトに格納 → 1秒分 = 100 × 2 = 200 バイト
送信を3回失敗しても保持する → 800 バイト(今回分+3回分)
ビットのまま詰めた場合 = 1200 ビット = 150 バイト

答えは800バイトです。ビットとバイト、ミリ秒と秒を取り違えると、答えが8倍・1,000倍ずれます。 問題文に「値を2バイトに格納」のような条件があるときは、それに従います。

小問8(情報システム開発):境界値分析のテスト値

入力欄の有効な値が1〜100のときのテスト値です。

有効な範囲: 1〜100
境界値分析のテスト値: [0, 1, 100, 101]
同値分割の代表値    : {'無効(小)': -9, '有効': 50, '無効(大)': 110}

境界値分析は、有効と無効の境目の両側(0と1、100と101)を試します。同値分割は、同じ扱いになるグループから代表を1つずつ選びます。

小問9(プロジェクトマネジメント):クリティカルパスとEVM

作業A〜Fの所要日数と前の作業から、最早開始日・最遅開始日・余裕を計算しました。

作業 所要日数 前の作業
A 3日 なし
B 4日 A
C 2日 A
D 5日 B
E 3日 C
F 2日 D・E
作業 所要 最早開始 最遅開始 余裕
  A   3日     0       0     0
  B   4日     3       3     0
  C   2日     3       7     4
  D   5日     7       7     0
  E   3日     5       9     4
  F   2日    12      12     0
全体の日数 = 14 日/クリティカルパス = A→B→D→F
EVM: SPI = EV/PV = 80/100 = 0.80、CPI = EV/AC = 80/90 = 0.89

余裕が0の作業をつないだ A→B→D→F がクリティカルパスで、全体は14日です。C と E は4日遅れても全体は延びません。EVM の SPI が0.80なら進捗の遅れ、CPI が0.89ならコストの超過を表します。クリティカルパスの求め方は、関連記事「クリティカルパスの求め方を例題3問で解説|最早・最遅と余裕日数の計算」で扱っています。

小問10(サービスマネジメント):SLA の稼働率から停止してよい時間

30日(43,200分)の月で、稼働率の目標ごとに停止してよい時間を計算しました。

稼働率 99.0% → 30日で停止してよい時間  432.0 分
稼働率 99.5% → 30日で停止してよい時間  216.0 分
稼働率 99.9% → 30日で停止してよい時間   43.2 分
99.9% で今月すでに 25 分停止 → 残り 18.2 分。計画停止 30 分は SLA の除外条件を確かめる

99.9% の月にすでに25分止まっていると、残りは18.2分です。30分の計画停止を入れられるかは、SLA が計画停止を稼働率の計算から除くと定めているかで変わります。令和7年度秋期の採点講評でも、本文から必要な情報を読み取って停止可能時間を計算する力が求められた、とあります。SLA の項目の書き方は、関連記事「SLAの項目例と目標値一覧 SLO・SLIとの違いと合意書ひな形」で扱っています。

小問11(システム監査):アカウントと人事の名簿を突き合わせる

監査では「設定のとおりに運用されているか」を、記録を突き合わせて確かめます(監査証拠)。システムのアカウント一覧と人事の在籍者・異動者の名簿を、集合の差と共通部分で照合しました。

在籍者リストに無いのに残るアカウント: ['u003', 'u005']
異動者で権限が残るアカウント        : ['u002']

「どの資料とどの資料を照合するか」「照合で何が分かるか」は、システム監査の設問の型の1つです。令和7年度秋期の採点講評でも、点検の指示の有無を照合すべき監査資料の理解が求められたとあります。

採点講評に出た失点の型と直し方

この節では、IPA の採点講評に書かれた「正答率が低かった理由」を、型ごとに分けて直し方と一緒に確かめられます。

令和7年度の春期・秋期の午後の採点講評から、誤りの型を分けて表にしました。

失点の型 採点講評の例(要約) 直し方
問題文の条件の読み落とし 小数点以下の桁数の指示を無視(春期 問7)。変数の仕様を読まずに条件式を書いた(春期 問3) 設問と本文の条件に印を付け、書いた後に照らし合わせる
用語の誤解 OP25B をオープンリレー防止の技術と誤解(秋期 問5)。SNMP トラップの用語の誤り(春期 問5) 間違えた用語を一覧にし、科目Aの勉強で定義から覚え直す
本文に無いことを書く 問題文に無い項目を挙げた(秋期 問10) 答えの根拠になる本文の行を必ず探す
答えの範囲が片側だけ クロス SWOT で外部環境か内部環境の一方しか使っていない(春期 問2) 問いが何と何の組合せを求めているかを先に書き出す
図の書き漏れ E-R 図の主キーの実線の下線の書き漏れ、1対1の関連の誤り(秋期 問6) 下線・多重度・矢印の向きを最後に見直す
目的と手段の取り違え バーンダウンチャートを確かめる目的を「進捗の可視化」と答えた(秋期 問9) 「何のために」と問われたら、本文の事例で達成したいことを答える
状況と原因の取り違え データ欠落の原因ではなく、欠落の前の状況を書いた(秋期 問7) 問いの言葉(原因・状況・影響)をそのまま答えの主語にする

どの型も、知識の不足より「問いと本文の読み違い」から生まれています。 過去問の答え合わせでは、正解か不正解かだけでなく、この表のどの型で落としたかを記録すると、同じ型を繰り返さなくなります。

学習の順番と、残り日数別の計画

この節では、何から手を付け、前期の科目Bまでの33日をどう使うかが分かります。

学習の順番

  1. 1科目Aで60点を確実にする60点未満だと科目Bは採点されない。テクノロジ系は午後の知識と重なる
  2. 2最新の午後を1回通して解く11問の設問を見て、選ぶ分野の当たりを付ける
  3. 3問1(情報セキュリティ)を固める全員が答える20点。認証・ログ・脆弱性管理の用語を定義から
  4. 4本命の3〜4分野を横に解く同じ分野を年度をさかのぼって続けて解き、設問の型を覚える
  5. 5予備の1〜2分野を足す本命で難しいテーマが出たときの差し替え用
  6. 6CBTの形で150分を通す画面で読み、メモは紙1枚、答えは打ち込んで字数を数える

前期の科目Bまで33日の計画の例

2026年10月22日から、前期の科目Bの初日(11月24日)までは33日です。科目Aは10月28日から11月10日の間に受けるので、前半は科目Aと重なります。

1〜7日目

午後の準備
令和7年度秋期の午後を150分で通して解き、本命と予備の分野を決める
あわせて
科目Aの過去問で60点を超えているか確かめる

8〜19日目

午後の準備
問1と本命の分野を、1日2問ずつ年度をさかのぼって解く
あわせて
科目Aを受ける(10月28日〜11月10日の予約日)

20〜28日目

午後の準備
予備の分野を足し、採点講評で失点の型を確かめる
あわせて
間違えた用語の一覧を見直す

29〜33日目

午後の準備
CBTの形で150分を2回通す。時間配分(1問28分)を確かめる
あわせて
会場・時間・本人確認書類を確かめる

時間がもっとある人(後期の科目Bまで132日など)は、2〜4の段階を長く取り、本命の分野を解く回数を増やします。

試験当日までのチェックリスト

この節では、受験の前に確かめておくことを一覧で確かめられます。

受験票は送られてきません。会場と時間は、予約の内容で確かめます。

よくある質問

Q. 応用情報の午後は何問選びますか? A. 11問のうち、問1(情報セキュリティ)は必須で、問2〜問11の10問から4問を選び、合わせて5問に答えます。1問20点で100点満点です。

Q. 応用情報の午後は何割取れば合格ですか? A. 100点満点の60点以上(6割)です。科目A(旧・午前)も60点以上が必要です。試験の結果に難易差が認められたときは、基準点が変わることがあります。

Q. 午前が60点に届かないと、午後はどうなりますか? A. 多段階選抜方式のため、科目Bは採点されずに不合格になります。午後の対策と並行して、科目Aの得点も過去問で確かめます。

Q. 応用情報の過去問はどこで手に入りますか?無料ですか? A. IPA の「過去問題」ページで、2009年度から2025年度までの問題冊子・解答例・採点講評が無料で公開されています。法令に特別の定めがある場合を除き、使用に許諾や使用料は要りません。

Q. 過去問は何年分解けばよいですか? A. 使える時間から決めます。例えば6分野を5回分ずつ解くと30問・約15時間で、答え合わせを含めると約30時間です。問1は必須なので、ほかの分野より多く解く価値があります。

Q. CBTになってから、過去問は公開されますか? A. IPA は、2026年度からの CBT の試験問題を非公開とし、第三者への開示を禁じています。記述式の過去問として使えるのは、2025年度秋期までの紙の試験の分です。

Q. 午後の記述は何文字くらい書けばよいですか? A. 字数は設問ごとに上限が示されるので、その中に収めます。IPA は採点基準を公表していません。上限を大きく下回る答えは必要な言葉が足りないことが多いため、問いに必要な言葉が入っているかを見直します。

Q. 午後のおすすめの選択分野はどれですか? A. 人によって違います。業務の経験と分野の知識が重なる分野が近道です。開発ならプログラミング・データベース、インフラならネットワーク・システムアーキテクチャ、リーダーならプロジェクトマネジメント・サービスマネジメントが候補です(判断表を参照)。

Q. 午後の時間が足りません。どうすればよいですか? A. 150分を5問で割ると1問30分です。最初の5分で選ぶ問題を決め、1問28分を過ぎたら次へ進みます。設問を先に読んでから本文を読むと、読み直しが減ります。

Q. 「午後」と「科目B」は違う試験ですか? A. 同じです。2026年度の CBT 化に合わせて、IPA は「午前試験」を「科目A試験」、「午後試験」を「科目B試験」と呼び方を改めました。出題範囲・形式・時間は変わっていません。

Q. 応用情報技術者試験は廃止されますか? A. IPA の見直し案では、現行の試験制度は2026年度で終了し、2027年度夏頃から秋頃に「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」の3区分へ再編される予定です。2026年度の前期・後期は、今の応用情報技術者試験として実施されます。

まとめ

  • 午後(科目B)は記述式・150分で、問1(情報セキュリティ)必須と問2〜問11から4問の計5問に答える。60点以上で合格。
  • 科目A(旧・午前)が60点未満だと、科目Bは採点されない(多段階選抜方式)。
  • 2026年度は CBT で、前期の科目Bは2026年11月24日〜12月6日、申込は11月7日17時まで。メモ用紙1枚と筆記用具は会場で配られる。
  • CBT の試験問題は非公開。過去問は IPA で2009〜2025年度の分を無料で使える。
  • 選択は本命3〜4分野と予備1〜2分野。業務の経験と重なる分野から選ぶ。
  • 記述は設問を先に読み、問いの形に合わせた文末で、本文の言葉を使って字数内に書く。
  • 採点講評の失点は、知識の不足より「問いと本文の読み違い」が多い。
  • 現行の制度は2026年度で終了予定。2027年度からは新しい試験(仮称)に再編される見通し。

参考・出典

確認日はいずれも 2026年10月22日です。

  • IPA「応用情報技術者試験」:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html
  • IPA「試験要綱・シラバス」:https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/gaiyou.html
  • IPA「情報処理技術者試験 試験要綱 Ver.5.6」:https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/rcu1hd00000141gq-att/youkou_ver5_6.pdf
  • IPA「令和8年度 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験の申込受付期間及び試験実施期間について」:https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/ap_koudo_sc_kikan.html
  • IPA「令和8年度前期試験について(受験申込み)」:https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/r08zen_exam.html
  • IPA「応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験におけるCBT方式での実施について」:https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/ap_koudo_sc-cbt.html
  • IPA「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」:https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/henkou/2025/20260331.html
  • IPA「新試験制度のサンプル問題について」:https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/henkou/2026/20260622.html
  • IPA「過去問題」:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/index.html
  • IPA「2025年度(令和7年度)の過去問題」:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/2025r07.html
  • IPA「試験に関するよくある質問」:https://www.ipa.go.jp/shiken/faq.html
  • IPA「令和7年度秋期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について」:https://www.ipa.go.jp/news/2025/shiken_20251225.html

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
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(記載例)出典:株式会社RJC「応用情報の午後(科目B)対策|過去問の使い方・選び方・答え方」

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