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Eclipse(エクリプス)インストールと日本語化|Win/Mac・起動エラー
結論
日本語で Java を始めるなら、Pleiades All in One の Full Edition を展開して起動するのが近道です。最新の Eclipse 2026-09 は起動に Java 25 が要ります。
この記事でわかること
- 入手方法3通りの違いと、Windows・Mac 別の手順
- 起動しないときのエラー原文6種と eclipse.ini の直し方
- Hello World とコンパイルエラー4種の実際の出力
Eclipse の入れ方は「日本語で使うか」でほぼ決まります。どの道でも、最後は起動してワークスペース(作業フォルダ)を選ぶところに合流します。
flowchart TD
A[Eclipse を使いたい] --> B{日本語で使う?}
B -- はい --> C[Pleiades<br>All in One]
B -- 英語 --> D[eclipse.org<br>公式版]
D -. 後で日本語に .-> E[Pleiades<br>プラグイン]
C --> F[起動して<br>ワークスペース選択]
D --> F
状況ごとの選び方です。詳しい手順は本文の各節にあります。
| やりたいこと | 選ぶもの | ポイント |
|---|---|---|
| 日本語で Java を始めたい(Windows) | Pleiades の Java・Full Edition | JDK 8〜25 同梱。設定なしで動く |
| Mac(Apple シリコン)で日本語 | Pleiades の Mac 版(dmg) | Intel Mac 版は 2023 で終了 |
| 英語のままで最新を使う | eclipse.org の Java Developers | Java 25 の実行環境を同梱 |
| 公式版をあとから日本語に | Pleiades プラグイン | eclipse.ini に1行足す |
| Eclipse が起動しない | eclipse.ini の -vm で Java 25 |
起動エラーの表を参照 |
| Hello World を動かす | Java プロジェクト→クラス→実行 | 本文に出力の実物 |
確認環境:Eclipse 2026-09(Platform 4.41)と Pleiades All in One 2026(2026-09.20261016)の版・同梱物・対応 OS は、eclipse.org のダウンロードページ、Eclipse Project 4.41 のリリースノートと計画書、EPP(Eclipse Packaging Project)の CHANGELOG とパッケージ定義、Pleiades の配布ページで確かめています。Java のコードは JDK 25.0.4.1(Ubuntu 24.04)で、javac と、Eclipse が使うコンパイラー ECJ(eclipse.jdt.core のソースからビルド)の両方でコンパイル・実行しました。起動時の Java の版チェックは、Eclipse の起動部(Equinox launcher)をソースからビルドし、JDK 21.0.10 と 25.0.4.1 で動かしてメッセージを確かめています。画面の文言は Eclipse のソースのメッセージ定義(英語の原文)で確認しました(確認日 2026年10月17日)。
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「Eclipse(エクリプス)インストールと日本語化|Win/Mac・起動エラー」
Eclipse(エクリプス)とは:Java の統合開発環境
Eclipse(エクリプス)は、Eclipse Foundation が開発する、無料でオープンソースの統合開発環境(IDE)です。 IDE とは、コードを書くエディタ、コンパイル、実行、デバッグ(不具合探し)をひとつの画面でまとめて行える道具のことです。ライセンスは Eclipse Public License 2.0 です。
Java の開発で長く使われてきた IDE で、プラグイン(機能を足す部品)を入れると C/C++・PHP・Python などにも使えます。
| 項目 | 内容(2026年10月17日時点) |
|---|---|
| 最新版 | Eclipse 2026-09(Eclipse Platform 4.41) |
| リリースの間隔 | 年4回(3月・6月・9月・12月)。版名は「年-月」 |
| 起動に要る Java | Java 25 以上(2026-09 から。2024-06〜は Java 21) |
| 対応 OS | Windows(x86_64・AArch64)、macOS(x86_64・AArch64)、Linux(x86_64・AArch64・riscv64) |
| 料金 | 無料(Pleiades も無料) |
| 日本語化 | 公式版は英語。日本語は Pleiades(日本語化プラグイン)で行う |
起動に要る Java の版は、EPP の CHANGELOG の 2026-09 の項に「Eclipse IDE now ships with Java 25 by default and the individual downloads now require Java 25.」とあります。パッケージ定義(eclipse.ini の元になるファイル)にも -Dosgi.requiredJavaVersion=25 が書かれています。Eclipse Platform 単体のリリースノートは「at least a Java SE 21」としていますが、ダウンロードページから入れる各パッケージは Java 25 が必要です。
Eclipse と Pleiades の関係
Pleiades(プレアデス)は、Eclipse を日本語で表示するための日本語化プラグインです。 MergeDoc Project が配布しています。Eclipse 本体に Pleiades と便利なプラグイン、Java などの処理系をまとめて同梱したものが「Pleiades All in One」です。中身は Eclipse なので、操作や機能は公式版と同じで、メニューやメッセージが日本語になります。
Eclipse のダウンロード:3つの入手方法と選び方
入手方法は3つあります。日本語で使う人の多くは1つ目を選びます。
1Pleiades All in One(日本語・全部入り)
Eclipse+日本語化+JDK を1つにした配布物。展開して起動するだけで、日本語のメニューと Java の開発環境がそろいます。Windows x64 と Mac(Apple シリコン)向け。
2eclipse.org のパッケージ(英語・公式)
「Eclipse IDE for Java Developers」などを zip(Windows)・dmg(Mac)・tar.gz(Linux)で入れます。Java 25 の実行環境(JustJ)を同梱。メニューは英語です。
3Eclipse Installer(英語・公式)
インストーラーを起動して、一覧からパッケージを選び、インストール先を指定して「Install」を押す方式。既定のインストール先はユーザーのフォルダです。
Pleiades All in One の種類(Full Edition と Standard Edition)
Pleiades の配布ページでは、パッケージの種類(言語)と、処理系を含むかどうか(Edition)を選びます。
| 選ぶ項目 | 選択肢 | 内容 |
|---|---|---|
| Edition | Full Edition(推奨) | JDK などの処理系を同梱。パスは自動で設定される |
| Edition | Standard Edition | Eclipse とプラグインだけ。Java 25 以降を別に用意する |
| パッケージ | Java | Java 開発者向け(Java EE Developers の公式パッケージがベース) |
| パッケージ | Ultimate | 全部入り。重いので、非力な PC には向かない |
| パッケージ | Platform | いちばん軽い。マーケットプレースも含まない |
| パッケージ | C/C++・PHP・Python | 各言語向け |
Full Edition に同梱される JDK(2026 版):Eclipse の起動用に JDK 25。開発用に 8u504・11.0.32.1・17.0.20.1・21.0.12.1・25.0.4.1(Adoptium Temurin)。JDK のインストールや環境変数 JAVA_HOME の設定をしなくても、Java 8〜25 のどれでもコンパイルできます。
配布ページに書かれているファイルの例(Windows x64)です。Full Edition は JDK を含むぶん大きくなります。
| ファイル | サイズ |
|---|---|
pleiades-2026-09-java-win-64bit-jre_20261016.exe(Java・Full) |
1,372,458,472 バイト(約1.3GB) |
pleiades-2026-09-ultimate-win-64bit_20261016.exe(Ultimate・Standard) |
764,781,073 バイト(約730MB) |
Java の Full Edition の MD5 は 168c9eb1b604be90ea7a11cc14984c45 と配布ページに出ています。ダウンロード後に照合すると、壊れていないことを確かめられます(Windows では certutil -hashfile ファイル名 MD5、Mac では md5 ファイル名)。
Windows に Eclipse をインストールする(Pleiades All in One)
Pleiades の Windows 版は、自己解凍形式の exe です。インストーラーではなく「展開(解凍)すると使える」形なので、展開先のフォルダを選ぶのが実質のインストールです。
配布ページで最新版(Eclipse 2026)を開き、Windows x64 の Java・Full Edition をダウンロードする
exe をダブルクリックし、展開先を短いパスにして展開する
例:C:\pleiades\2026-09。スペース・日本語・Program Files の下は避けます。「Windows によって PC が保護されました」と出たら「詳細情報」→「実行」。
展開したフォルダの eclipse.exe を起動する
デスクトップにショートカットを作っておくと次から楽です。
ワークスペース(作業フォルダ)を選んで「起動」
作ったプロジェクトが保存される場所です。意味は「ワークスペースとは」の節で説明します。
コマンドプロンプトから展開先を指定することもできます。配布ページでは -s2 -d展開先 の形の引数が案内されています。
pleiades-2026-09-java-win-64bit-jre_20261016.exe -s2 -dc:\pleiades\2026-09
展開先のパスに入れてはいけない文字:Eclipse 4.41 のリリースノートは、:%#<>"! のような文字を含むフォルダに入れると Eclipse が起動しない、としています。日本語やスペースもトラブルのもとになるので、C:\pleiades\2026-09 のような英数字だけの短いパスが無難です。
アンインストール:Pleiades はレジストリに登録するインストーラーではないので、展開したフォルダを削除すれば消えます。ワークスペースのフォルダは別に残るので、要らなければそれも削除します。
Mac に Eclipse をインストールする
Mac は Apple シリコン(M1 以降)か Intel かで選ぶものが変わります。画面左上のアップルメニュー →「この Mac について」の「チップ」が「Apple M○」なら Apple シリコンです。
| Mac の種類 | 日本語で使う | 英語でよい |
|---|---|---|
| Apple シリコン(M1 以降) | Pleiades の Mac 版(dmg) | eclipse.org の macOS AArch64 版 |
| Intel | eclipse.org の macOS x86_64 版+Pleiades プラグイン | eclipse.org の macOS x86_64 版 |
Pleiades の Mac 版は Intel Mac 向けが 2023 で終了しています。Mac 版には MinGW・XAMPP・Python は含まれません(Java の開発には影響しません)。
手順(Pleiades・dmg)
- dmg ファイルを開き、中の Eclipse をアプリケーションフォルダへドラッグする
- 初回起動で「開発元を検証できません」という趣旨の警告が出たら、アプリを右クリック(control+クリック)→「開く」を選び、警告ダイアログの「開く」を押す。2回目からは警告は出ない
- ワークスペースを選んで起動する
Mac の eclipse.ini の場所:Mac では設定ファイル eclipse.ini がアプリの中にあります。Finder でアプリを右クリック →「パッケージの内容を表示」→ Contents/Eclipse/eclipse.ini です(Eclipse 4.41 のリリースノートの記述)。起動エラーを直すときに使います。
Eclipse を日本語化する方法(公式版を使う場合)
Pleiades All in One なら最初から日本語なので、この節の作業は要りません。eclipse.org の公式版を日本語にしたいときの方法は2つです。
| 方法 | 日本語になる範囲 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Pleiades プラグインを追加 | メニュー・ダイアログ・多くのプラグイン | 公式版を使いつつ日本語にしたい |
| Babel の言語パック | 翻訳が提供されている部分だけ | 公式の仕組みだけで済ませたい |
方法1:Pleiades プラグインを追加する
Pleiades の配布ページから「Pleiades プラグイン」の zip をダウンロードして展開し、Eclipse の起動時に読み込ませます。
- Windows:同梱の
setup.exeを起動し、日本語化したいeclipse.exeを選んで「日本語化する」を押すと、eclipse.ini に設定が書き込まれます。そのあと-cleanを付けて一度起動します。 - Mac・Linux:eclipse.ini の末尾に次の行を自分で足します。パスは展開した場所に合わせます。
-javaagent:/opt/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
以前の解説には、もう1行 -Xverify:none を足す手順が載っていることがあります。JDK 25 でこのオプションを付けると、次の警告が出ます(JDK 25.0.4.1 で実行)。
OpenJDK 64-Bit Server VM warning: Options -Xverify:none and -noverify were deprecated in JDK 13 and will likely be removed in a future release.
英語に戻すときは、eclipse.ini から -javaagent:...pleiades.jar の行を消して、-clean を付けて起動します。
方法2:Babel の言語パック
Eclipse Foundation の Babel プロジェクトが翻訳の言語パックを出しています。Eclipse のメニュー「Help」→「Install New Software...」で、次の更新サイトを追加し、日本語の言語パックを選びます。
https://download.eclipse.org/technology/babel/update-site/latest/
Babel のリリースは 0.20.0(2023年3月1日)が最新で、Eclipse の新しい機能の画面は英語のまま残ることがあります。メニューまで全体を日本語にしたいときは方法1を選ぶ人が多いです。
ワークスペースとは:最初に聞かれるフォルダの意味
Eclipse を起動すると、最初に「Select a directory as workspace」(Pleiades では日本語)というダイアログが出ます。説明文の原文は「{0} uses the workspace directory to store its preferences and development artifacts.」です。
ワークスペースは、Eclipse の設定と、作ったプロジェクトを保存するフォルダです。 1つのワークスペースに、複数のプロジェクトを入れられます。
eclipse-workspace/ ← ワークスペース
├── .metadata/ ← Eclipse の設定・ログ(消すと設定が初期化される)
├── hello/ ← プロジェクト1
│ ├── src/hello/HelloWorld.java
│ └── bin/hello/HelloWorld.class
└── practice/ ← プロジェクト2
| よくある疑問 | 答え |
|---|---|
| どこにすればよい? | 英数字だけの短いパス(例 C:\workspace)。EPP の公式版の既定は ホーム/eclipse-workspace |
| あとから変えられる? | 「File」→「Switch Workspace」で切り替えられる |
| 「次回から表示しない」を押した | 起動時に -data フォルダ を付けると、そのワークスペースで起動する |
| エラーの記録はどこ? | .metadata/.log。起動後に落ちたときはここを見る |
ワークスペースについて出るメッセージ(原文)です。
| メッセージ(原文) | 意味と対処 |
|---|---|
| Workspace Unavailable / Please choose another workspace as '…' is currently in use. | 同じワークスペースを別の Eclipse が使用中。もう一方を閉じるか、別のフォルダを選ぶ |
| Workspace Cannot Be Created / … The specified workspace directory is either invalid or read-only. | フォルダが作れない・書き込めない。書き込める場所を選ぶ |
| Older Workspace Version / The '…' workspace was written with an older version. | 前の版で作ったワークスペース。Continue で更新される(前の版で開けなくなることがある) |
| Newer Workspace Version / … This workspace was written with a newer version. | 新しい版で作ったワークスペースを前の版で開こうとしている。データが壊れることがあるので別のフォルダを選ぶ |
Eclipse で Java の Hello World を作って実行する
Eclipse の画面の項目名は、公式版(英語)では次のとおりです。Pleiades では同じ位置の項目が日本語で表示されます。
File → New → Java Project で、Project name に hello と入力
JRE は「Use default JRE」のまま。Project layout は「Create separate folders for sources and class files」(src と bin を分ける)。
Module の「Create module-info.java file」のチェックを外して Finish
module-info.java はモジュールの設定ファイルです。入門の段階では無いほうが、クラスの参照で迷いません。
src を右クリック → New → Class。Package に hello、Name に HelloWorld
「public static void main(String[] args)」にチェックを入れると main メソッドの枠が入ります。
コードを書いて保存し、右クリック → Run As → Java Application
保存した時点で自動的にコンパイルされます。結果は下の Console ビューに出ます。
書くコードです。
package hello;
public class HelloWorld {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello, Eclipse!");
System.out.println("Java " + System.getProperty("java.version"));
}
}
Eclipse のコンパイラー(ECJ)でコンパイルして実行した出力です。Console ビューにも同じ2行が出ます。
Hello, Eclipse!
Java 25.0.4.1
コンパイルされたクラスファイルは、プロジェクトの bin/hello/HelloWorld.class にできます(パッケージ名がフォルダになります)。
Java 25 の書き方(クラスを書かない main)
Java 25 からは、クラス宣言を省いた短い書き方(コンパクトソースファイル)も正式な機能になりました。次のコードも ECJ と JDK 25.0.4.1 でコンパイル・実行できました。
void main() {
IO.println("Hello, compact source!");
}
Hello, compact source!
教材や業務のコードの多くは、まだ public static void main(String[] args) の形です。両方の形を読めるようにしておくと困りません。main メソッドの意味は、関連記事「Java public static void mainの意味とargsの使い方」で扱っています。
よくあるコンパイルエラーの原文と直し方
Eclipse はコードを書いている途中から、エラーの箇所に赤い波線を引き、「Problems」ビューに一覧を出します。そこに出るのは Eclipse のコンパイラー(ECJ)のメッセージです。入門でよく起きる4つを、実際に ECJ でコンパイルした出力で示します(公式版の英語の原文。Pleiades では日本語に訳して表示されます)。
① 文末の ; が無い
1. ERROR in HelloWorld.java (at line 5)
System.out.println("Hello")
^
Syntax error, insert ";" to complete BlockStatements
② public クラスの名前とファイル名が違う(HelloWorld.java の中に public class Hello)
1. ERROR in HelloWorld.java (at line 3)
public class Hello {
^^^^^
The public type Hello must be defined in its own file
③ 大文字・小文字の間違い(system.out.println)
1. ERROR in HelloWorld.java (at line 5)
system.out.println("Hello");
^^^^^^
system cannot be resolved
④ 全角スペースが混ざっている(行頭のインデントに全角スペース)
1. ERROR in HelloWorld.java (at line 5)
System.out.println("Hello");
^
Syntax error on token "Invalid Character", delete this token
| メッセージ(ECJ の原文) | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| Syntax error, insert ";" to complete BlockStatements | 文末の ; が無い |
指された位置に ; を足す |
| The public type Hello must be defined in its own file | public クラス名とファイル名が違う | クラス名かファイル名をそろえる |
| system cannot be resolved | 大文字・小文字の間違い、つづりの誤り | System のように正しく書く |
| Syntax error on token "Invalid Character", delete this token | 全角スペース・全角記号が混ざっている | 半角に打ち直す |
| Syntax error, insert "VariableDeclarators" … | “Hello” のような全角の引用符 |
"Hello" と半角で書く |
| Selection does not contain a main type | 実行したクラスに main メソッドが無い | main を書く、main のあるクラスで実行する |
最後の行は、「Run As → Java Application」を選んだときに Eclipse が出すメッセージです。コンパイルエラーの種類をもっと知りたいときは、関連記事「Javaコンパイルエラー一覧|cannot find symbol他20種と対処法」で扱っています。
Eclipse が起動しない・エラーが出るときの直し方
Eclipse が起動しない原因の多くは「起動に使われる Java の版が合っていない」ことです。Eclipse は起動時に Java の版を確かめ、足りなければ止まります。
Eclipse の起動部(Equinox launcher)をソースからビルドし、起動に必要な版を 25 にして(2026-09 のパッケージと同じ設定)、JDK 21 で起動したときのメッセージです。
<title>Incompatible JVM</title>Version 21.0.10 of the JVM is not suitable for this product. Version: 25 or greater is required.
Windows や Mac では、このメッセージが「Incompatible JVM」という題のダイアログで表示されます。同じ条件で JDK 25.0.4.1 で起動すると、この版チェックは通りました。
起動エラーの原文と直し方の表
| 出るメッセージ(原文) | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| Version 21.0.10 of the JVM is not suitable for this product. Version: 25 or greater is required. | PATH の先頭にある Java の版が 25 未満 | eclipse.ini の -vm で Java 25 を指定する |
| A Java Runtime Environment (JRE) or Java Development Kit (JDK) must be available in order to run Eclipse. No Java virtual machine was found … | Java が見つからない(Standard Edition・同梱 JRE の削除など) | Java 25 を入れて -vm で指定。Pleiades なら Full Edition を使う |
| Java was started but returned exit code=… | Java は起動したが、Eclipse の起動処理が途中で失敗した(13 は起動中の例外) | ダイアログ内のコマンドラインで使われた Java を確かめ、-vm で Java 25 を指定。ログも読む |
| JVM terminated. Exit code=… | eclipse.ini の書き方の誤り、メモリ指定が大きすぎる | 直前に変えた eclipse.ini の行を戻す |
| An error has occurred. See the log file … | 起動途中のエラー。原因はログにある | 表示されたログファイル(configuration フォルダ内)を読む。-clean で起動 |
| The … executable launcher was unable to locate its companion launcher jar. | 展開が途中で止まった、ファイルが足りない | ダウンロードと展開をやり直す |
ダイアログの文言は Eclipse の起動部のソース(eclipse.c・Main.java)に書かれている原文です。
eclipse.ini の -vm で Java を指定する
eclipse.ini は、Windows では eclipse.exe と同じフォルダ、Mac ではアプリの中の Contents/Eclipse/eclipse.ini にあります。-vm の書き方には決まりがあります。
-vmと、Java のパスを別の行に書く- パスは Java のフォルダではなく、実行ファイル(Windows は
javaw.exe)まで書く -vmargsより前に書く(-vmargsより後ろは、すべて Java への引数として渡されるため)
-startup
plugins/org.eclipse.equinox.launcher_(版).jar
-vm
C:\jdk-25\bin\javaw.exe
-vmargs
-Dosgi.requiredJavaVersion=25
Mac・Linux では /Library/Java/JavaVirtualMachines/(JDK名)/Contents/Home/bin/java や /usr/lib/jvm/(JDK名)/bin/java のように、bin/java まで書きます。
-vm を書かないと、Eclipse は OS の PATH から Java を探します。ほかのソフトが PATH を書き換えると、ある日突然起動しなくなることがあるため、Eclipse のリリースノートも -vm で明示するやり方を案内しています。
起動しないときの確認リスト
上から順に確かめると、ほとんどの原因が見つかります(クリックで印が付きます)。
- 1起動に使う Java は 25 以上か(Eclipse 2026-09 の場合)ターミナルで java -version。足りなければ -vm で Java 25 を指定
- 2Eclipse と Java の CPU 向けが同じか(x64 と ARM)Apple シリコンの Mac に Intel 版を混ぜると起動しない
- 3展開先のパスに日本語・スペース・記号が無いか:%#<>"! を含むと起動しない(リリースノート)
- 4eclipse.ini の -vm は2行に分かれ、-vmargs より前にあるか直前に足した行があれば、まず戻す
- 5-clean を付けて起動したかプラグインのキャッシュを作り直す。数分かかることがある
- 6ワークスペースの .metadata/.log を読んだか起動後に落ちる場合の原因はここに出る
-clean の付け方:Windows は eclipse.exe のショートカットの「リンク先」の末尾に -clean を足すか、コマンドプロンプトで eclipse.exe -clean。Pleiades の配布ページも、起動しないときは eclipse.exe -clean で起動するよう案内しています。毎回付けると起動が遅くなるので、直ったら外します。
Gradle のプロジェクトで同期に失敗するとき:Pleiades 2026 の配布ページは、Gradle 9.1 より前のプロジェクトは Java 25 の Eclipse で同期・ビルドに失敗することがあるとしています。Gradle を 9.1 以降に上げるか、Gradle が使う Java に Java 21 を指定します。
JDK と Eclipse の Java の版の関係
Eclipse では「Eclipse を起動する Java」と「プロジェクトをコンパイル・実行する Java」が別に設定できます。
| 種類 | 決める場所 | Eclipse 2026-09 の場合 |
|---|---|---|
| 起動する Java | eclipse.ini の -vm(無ければ同梱 JRE か PATH) |
25 以上が必須 |
| プロジェクトの Java | 「Window」→「Preferences」→「Java」→「Installed JREs」 | 8〜25 から選べる(Pleiades Full は同梱) |
| コンパイルの版 | プロジェクトの「Java Compiler」の Compiler compliance level | 使う Java に合わせる |
Java 8 や 17 のプロジェクトを扱う場合も、起動用の Java は 25 のまま、プロジェクト側だけ 8 や 17 を選びます。JDK を自分で入れる手順は、関連記事「Javaインストール(Windows)|JDK 25とJAVA_HOME設定まで」で扱っています。
Eclipse を入れたあとに覚えること
最初に覚えると作業が速くなるのはショートカットです。コード補完(Ctrl+Space)、整形、検索などは、関連記事「Eclipseショートカット一覧|Win/Mac対応・便利キー100選」で扱っています。
ソースファイルの文字コードが原因でコンパイルできないときの対処は、関連記事「unmappable characterの直し方|javacの文字コード」で扱っています。IntelliJ IDEA の操作は、関連記事「IntelliJ IDEAショートカット一覧|Win/Mac対応の便利機能」で扱っています。
よくある質問
Q. エクリプスとは何ですか。 A. Eclipse Foundation が開発する無料・オープンソースの統合開発環境(IDE)です。Java の開発でよく使われ、プラグインで他の言語にも対応します。詳しくは「Eclipse(エクリプス)とは」の節にあります。
Q. eclipse java の最新版はどれですか。 A. 2026年10月17日時点では Eclipse 2026-09(Platform 4.41)です。日本語版は Pleiades All in One 2026(2026-09.20261016)です。起動には Java 25 が要ります。
Q. eclipse を日本語で使うにはどうすればよいですか。 A. Pleiades All in One を入れると最初から日本語です。公式版を使っている場合は、Pleiades プラグインを追加します。手順は「Eclipse を日本語化する方法」の節にあります。
Q. eclipse のインストールに JDK は必要ですか。 A. Pleiades の Full Edition と、eclipse.org の各パッケージは Java を同梱しているため、別に入れなくても起動します。Pleiades の Standard Edition は Java 25 以降を別に用意します。
Q. eclipse のダウンロードはどこからしますか。 A. 日本語で使うなら Pleiades の配布ページ(willbrains.jp)、英語の公式版なら eclipse.org のダウンロードページです。違いは「Eclipse のダウンロード:3つの入手方法と選び方」の節の表にあります。
Q. eclipse が起動しないのはなぜですか。
A. 多くは起動に使う Java の版が足りない(2026-09 では 25 未満)ことが原因です。eclipse.ini の -vm で Java 25 を指定します。エラーの原文と直し方は「Eclipse が起動しない・エラーが出るときの直し方」の節の表にあります。
Q. Eclipse は無料で商用利用できますか。 A. Eclipse は Eclipse Public License 2.0 のオープンソースで、無料で使えます。Pleiades も無料で配布されています。
まとめ
- Eclipse(エクリプス)は無料の IDE。最新は Eclipse 2026-09、起動には Java 25 以上が必要
- 日本語で Java を始めるなら Pleiades All in One の Java・Full Edition。JDK 8〜25 を同梱し、展開して起動するだけ
- 公式版を日本語にするなら Pleiades プラグイン(eclipse.ini に
-javaagentの行) - ワークスペースは設定とプロジェクトの保存場所。英数字だけの短いパスにする
- 起動しないときは eclipse.ini の
-vmで Java 25 を指定(2行に分け、-vmargsより前)→-clean→.metadata/.logの順に確かめる
参考・出典
確認日はいずれも 2026年10月17日です。
- Eclipse Foundation「Eclipse IDE Packages」:https://www.eclipse.org/downloads/packages/
- Eclipse Foundation「Eclipse Installer」:https://www.eclipse.org/downloads/packages/installer
- Eclipse IDE「Release」:https://eclipseide.org/release/
- Eclipse Project「Release Notes 4.41」:https://eclipse.dev/eclipse/development/readme_eclipse_4.41.html
- Eclipse Project「Project Plan 4.41」:https://eclipse.dev/eclipse/development/plans/eclipse_project_plan_4_41.xml
- Eclipse Packaging Project「CHANGELOG.md」:https://github.com/eclipse-packaging/packages/blob/master/CHANGELOG.md
- Eclipse Wiki「Eclipse.ini」:https://wiki.eclipse.org/Eclipse.ini
- Eclipse Help「New Java Project Wizard」:https://help.eclipse.org/latest/topic/org.eclipse.jdt.doc.user/reference/ref-wizard-java-project.htm
- Babel Project:https://projects.eclipse.org/projects/technology.babel
- MergeDoc Project「Pleiades All in One Eclipse 2026 ダウンロード」:https://willbrains.jp/pleiades_distros2026.html
- MergeDoc Project「Pleiades」:https://willbrains.jp/
- Equinox(Eclipse の起動部のソース):https://github.com/eclipse-equinox/equinox
- Eclipse JDT Core(ECJ のソース):https://github.com/eclipse-jdt/eclipse.jdt.core
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「Eclipse(エクリプス)インストールと日本語化|Win/Mac・起動エラー」
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