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NPSの計算方法|eNPSとの違いと必要な回答数
NPS(Net Promoter Score:ネットプロモータースコア)は、「この会社(製品)を友人や同僚に勧める可能性は、0〜10 でどのくらいですか」という1つの質問で、顧客の推奨の度合いを測る指標です。
NPS = 推奨者(9〜10)の割合 − 批判者(0〜6)の割合
| 点数 | 分類 |
|---|---|
| 9〜10 | 推奨者(Promoters) |
| 7〜8 | 中立者(Passives)※ NPS の計算には使わない |
| 0〜6 | 批判者(Detractors) |
この質問は、Frederick F. Reichheld が2003年の Harvard Business Review の論文「The One Number You Need to Grow」で、成長を予測する1つの質問として紹介したものです。分類と計算は、NPS の公式サイト(Bain & Company)の説明に合わせています。
数値の例は架空の数字です。計算は Python 3.11 で検算しました(確認日 2026年10月11日)。
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「NPSの計算方法|eNPSとの違いと必要な回答数」
計算例
例(架空):回答 200件、推奨者 70件、中立者 80件、批判者 50件
| 計算 | 結果 |
|---|---|
| 推奨者の割合 | 70 ÷ 200 = 35% |
| 批判者の割合 | 50 ÷ 200 = 25% |
| NPS | 35 − 25 = 10 |
本記事では NPS を % を付けずに「10」と表します。−100(全員が批判者)から +100(全員が推奨者)の範囲になります。 中立者が多くても少なくても、推奨者と批判者が同じ割合なら NPS は 0 です。
スプレッドシートの式
B列に 0〜10 の点数が入っているとき:
推奨者の割合:=COUNTIF(B2:B1000,">=9")/COUNT(B2:B1000)
批判者の割合:=COUNTIF(B2:B1000,"<=6")/COUNT(B2:B1000)
NPS: =(COUNTIF(B2:B1000,">=9")-COUNTIF(B2:B1000,"<=6"))/COUNT(B2:B1000)*100
回答数による誤差
NPS は「割合の差」なので、ふつうのアンケートの割合より誤差が大きくなります。 上の例(推奨者 35%・批判者 25%)で、95% の幅を計算しました。
| 回答数 | NPS の誤差の目安(±) |
|---|---|
| 30 | 約 ±27.5 |
| 100 | 約 ±15.1 |
| 200 | 約 ±10.6 |
| 400 | 約 ±7.5 |
回答 200件でも、NPS 10 は「0〜20 くらいのどこか」という幅があります。 前回が 8、今回が 12 でも、改善したとは言えません。
誤差(±)= 1.96 × √{(推奨者の割合 + 批判者の割合 −(NPS ÷ 100)²)÷ 回答数} × 100
±10 以内で比べたいなら、この例では約 230件の回答が必要という計算になりました。少ない回答数で細かい上下を議論するより、同じ方法で続けて測り、傾向を見るほうが確実です。
点数より、理由を聞く
NPS は点数だけでは、何を直せばよいか分かりません。 点数のあとに、自由記述で理由を聞きます。
| 質問 | 使い方 |
|---|---|
| 0〜10 の点数 | NPS の計算 |
| その点数をつけた理由 | 推奨者の理由=強み、批判者の理由=直すこと |
| 何が改善されれば、点数が上がりますか | 中立者を推奨者にする手がかり |
eNPS(従業員向け)
eNPS(employee NPS)は、同じ形の質問を従業員に聞く指標です。
「この会社を、働く場所として友人や知人に勧める可能性は、0〜10 でどのくらいですか」
| 注意 | 理由 |
|---|---|
| 匿名にする | 記名だと、本音の点数になりにくい |
| 回答数が少ない部署は、部署別に出さない | 誤差が大きく、個人が特定されるおそれ |
| 点数と理由をセットで聞く | 何を改善するかを決めるため |
| 同じ時期・同じ方法で続ける | 回答数の誤差より大きな変化を見る |
回答が 50件の部署でも、この例の割合なら誤差は ±21 を超えます。 部署どうしを点数で比べるより、全社の傾向と、理由の自由記述を読むことに使います。
よくある質問
Q. NPS がマイナスです。悪い結果ですか。 A. 批判者が推奨者より多いという意味です。他社の点数は、聞き方・対象・回答数が違うと比べられないので、自社の推移と、批判者の理由を見るのが確実です。
Q. PMF の40%テストとは何が違いますか。 A. NPS は「勧めるか」、40%テストは「使えなくなったら困るか」を聞きます。PMF に達したかを見るなら40%テストが使われます。関連記事の「PMFとは|40%テストでの測り方と集計方法」で扱っています。
まとめ
- NPS = 推奨者(9〜10)の割合 − 批判者(0〜6)の割合。−100〜+100
- 原典は Reichheld(2003年、Harvard Business Review)
- 回答 200件でも ±10 前後の誤差。小さな上下で判断しない
- 点数と一緒に理由を聞く
- eNPS は匿名で。少人数の部署を点数で比べない
参考・出典
確認日はいずれも 2026年10月11日です。
- Frederick F. Reichheld「The One Number You Need to Grow」(Harvard Business Review, 2003年12月):https://hbr.org/2003/12/the-one-number-you-need-to-grow
- Net Promoter System「Measuring Your Net Promoter Score」(Bain & Company):https://www.netpromotersystem.com/about/measuring-your-net-promoter-score/
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(記載例)出典:株式会社RJC「NPSの計算方法|eNPSとの違いと必要な回答数」
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