- マネジメント
CPA・CPC・CTR・CVRの計算式|広告指標の関係
広告の指標は、それぞれ別のものではなく、式でつながっています。 つながりが分かると、「CPA を下げるには、どの指標を改善すればよいか」を計算で判断できます。
| 指標 | 意味 | 計算式 |
|---|---|---|
| CTR(クリック率) | 広告が表示されて、クリックされた割合 | クリック数 ÷ 表示回数 |
| CPC(クリック単価) | 1回のクリックにかかった費用 | 広告費 ÷ クリック数 |
| CVR(コンバージョン率) | クリックした人が、成約(申し込み・購入)した割合 | 成約数 ÷ クリック数 |
| CPA(獲得単価) | 1件の成約にかかった費用 | 広告費 ÷ 成約数 |
| CPM(千回表示あたりの費用) | 広告を1,000回表示するのにかかった費用 | 広告費 ÷ 表示回数 × 1,000 |
CTR・CVR・CPC の定義は、Google 広告のヘルプの説明に合わせています。
数値の例は架空の数字です。計算は Python 3.11 で検算しました(確認日 2026年10月11日)。
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「CPA・CPC・CTR・CVRの計算式|広告指標の関係」
指標どうしの関係
CPA = CPC ÷ CVR
CPC = CPM ÷(CTR × 1,000)
成約数 = 表示回数 × CTR × CVR
CPA は、「1クリックの値段(CPC)」を「クリックが成約になる割合(CVR)」で割ったものです。CPC が同じでも、CVR が半分になれば CPA は2倍になります。
同じ数字で全部を計算する
例(架空):表示回数 100,000 回、CTR 1.5%、CPC 120円、CVR 2%
| 指標 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| クリック数 | 100,000 × 1.5% | 1,500 回 |
| 広告費 | 1,500 × 120円 | 180,000 円 |
| 成約数 | 1,500 × 2% | 30 件 |
| CPA | 180,000 ÷ 30 | 6,000 円 |
| CPA(関係式で) | CPC ÷ CVR = 120 ÷ 0.02 | 6,000 円(同じ) |
| CPM | 180,000 ÷ 100,000 × 1,000 | 1,800 円 |
| CPC(関係式で) | CPM ÷(CTR × 1,000)= 1,800 ÷ 15 | 120 円(同じ) |
関係式で計算しても、元の数字と一致しました。
どの指標を改善すると、CPA がいくら下がるか
上の例(CPA 6,000円)から、1つずつ改善したときの CPA です。
| 改善 | CPA | 変化 |
|---|---|---|
| そのまま | 6,000 円 | — |
| CVR を 2% → 2.5%(申し込みのページを改善) | 4,800 円 | −20% |
| CPC を 120円 → 100円(入札・広告の品質) | 5,000 円 | −16.7% |
| 両方 | 4,000 円 | −33.3% |
| CTR を上げる(CPC・CVR は変わらない場合) | 6,000 円 | 変わらない |
CTR を上げても、CPC と CVR が変わらなければ CPA は変わりません(クリックと費用が同じ割合で増えるため)。CTR の改善で CPC か CVR が変われば、そのぶん CPA も変わります。CPA を直接動かすのは、CPC と CVR です。
スプレッドシートの式
| セル | 内容 | 式 |
|---|---|---|
| B1 | 表示回数 | (入力) |
| B2 | クリック数 | (入力) |
| B3 | 成約数 | (入力) |
| B4 | 広告費 | (入力) |
| B5 | CTR | =B2/B1 |
| B6 | CPC | =B4/B2 |
| B7 | CVR | =B3/B2 |
| B8 | CPA | =B4/B3 |
| B9 | CPM | =B4/B1*1000 |
| B10 | CPA の検算 | =B6/B7(B8 と同じ値になる) |
B5・B7 はパーセント表示にします。成約数が 0 の期間は、CPA が #DIV/0! になるので、=IF(B3=0,"成約なし",B4/B3) のようにしておきます。
BtoB の問い合わせ獲得での見方
BtoB で成約(コンバージョン)を「問い合わせ」や「資料請求」にすると、CPA は「問い合わせ1件の費用」になります。 ただし、問い合わせの全部が商談になるわけではありません。
| 段階 | 指標 | 例(架空) |
|---|---|---|
| 問い合わせ | CPA(問い合わせ) | 30,000 円 |
| 商談 | 商談化率 | 30% → 商談1件 100,000 円 |
| 契約 | 成約率 | 20% → 契約1件 500,000 円 |
契約1件あたりの広告費 = CPA ÷ 商談化率 ÷ 成約率
(30,000 ÷ 0.3 ÷ 0.2 = 500,000 円)
問い合わせの CPA が安くても、商談にならない問い合わせばかりなら、契約1件あたりの費用は高くなります。 広告の画面の CPA だけでなく、営業の段階の割合までつなげて見ます。売上で見る指標(ROAS)との違いは、関連記事の「ROASの計算方法|ROI・CPAとの違いと損益分岐」で扱っています。
よくある質問
Q. CVR は「クリック」と「セッション(訪問)」のどちらで割りますか。 A. 広告の管理画面では、広告のクリック(Google 広告では「インタラクション」)で割ります。アクセス解析のツールなどでは、訪問の数など別の分母を使うことがあり、同じ CVR という名前でも値が違うことがあります。比べるときは、分母をそろえます。
まとめ
- CTR = クリック ÷ 表示、CPC = 費用 ÷ クリック、CVR = 成約 ÷ クリック、CPA = 費用 ÷ 成約
- CPA = CPC ÷ CVR。CPA を直接動かすのは CPC と CVR
- CVR を 2% → 2.5% で、CPA は 20% 下がる(例)
- CTR だけを上げても、CPC・CVR が同じなら CPA は変わらない
- BtoB は、CPA ÷ 商談化率 ÷ 成約率で、契約1件あたりの費用まで見る
参考・出典
確認日はいずれも 2026年10月11日です。
- Google 広告 ヘルプ「クリック率(CTR)」:https://support.google.com/google-ads/answer/2615875?hl=ja
- Google 広告 ヘルプ「コンバージョン率」:https://support.google.com/google-ads/answer/2684489?hl=ja
- Google 広告 ヘルプ「平均クリック単価(平均 CPC)」:https://support.google.com/google-ads/answer/14074?hl=ja
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「CPA・CPC・CTR・CVRの計算式|広告指標の関係」
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