アジェンダとは、会議で扱う議題を、順番・ゴール・担当・時間とともに並べた「会議の予定表」です。 会議の前に参加者へ共有し、全員が同じゴールを持って集まるために使います。

この記事の中心は1つです。議題は「予算について」のような名詞ではなく、「終了時にどうなっていればよいか」で書きます。 そのためのテンプレート、5つの会議種別の記入例、30分・60分・90分の時間配分表、事前共有のメール文とチャット文を、そのまま貼れる形で載せました。

確認環境(2026-10-06):記入例と時間配分表の合計・開始時刻は Python 3.11.15(標準ライブラリのみ)で検算しました。記入例はすべて架空のチーム(勤怠入力システムの改修チーム)のもので、人名も架空です。

この記事の結論

  • 議題は「決める・集める・共有する」のどれかで終わる文にする。「承認ルールについて」ではなく「承認ルールを決める」と書きます。
  • 議題ごとにゴール・担当・分数を持たせる。分数の合計が会議の長さと合うことを確かめます。
  • 時間は「議論に半分、決定とToDoの確認に1〜2割、予備に1割」を目安の例にします。
  • アジェンダは前日までに共有し、読んでおく資料と「当日は読む時間を取らない」ことを添えます。
  • 「共有する」だけの議題しかないなら、会議にせず文書の共有で済ませることを先に考えます。

アジェンダの書き方の早見表

項目 書くこと 書き方の例
会議名 何の会議かが1行でわかる名前 打刻修正の承認ルール 決定会議
日時・場所 開始と終了の時刻、部屋やURL 10/15(木)14:00〜15:00 会議室A
会議のゴール 終了時にどうなっていればよいか(1文) 承認を「上長1名」か「上長+総務」かに決める
参加者と役割 進行・記録・決定者を明記 進行:森、記録:石井、決定者:岡本
議題 「〜を決める/集める/共有する」の形 各案への質問と懸念を集める
種類 決める・集める・共有するのどれか 集める
担当 その議題を進める人 小川
分数 議題に使う時間。合計を会議の長さに合わせる 15
事前に読むもの 資料名とページ、読む期限 比較資料2ページ(前日正午まで)

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「アジェンダの書き方とテンプレート|会議種別の例と時間配分・事前共有メール」

議題は「終了時にどうなっていればよいか」で書く

名詞で書かれた議題は、参加者によって受け取り方が分かれます。「承認ルールについて」と書くと、ある人は説明を聞く場だと考え、別の人は今日決める場だと考えます。ゴールの形で書くと、準備することと終わりの合図が全員でそろいます。

議題のゴールは、次の3種類のどれかに当てはめます。

種類 終了時の状態 語尾の例 終わりの合図
決める 選択肢から1つが選ばれ、理由が言える 〜を決める、〜を選ぶ、〜を承認する 決定者が結論を口に出す
集める 意見・案・懸念・質問が出そろっている 〜を集める、〜を洗い出す、〜を比べる 新しい意見が出なくなる、または目標の数に届く
共有する 全員が同じ内容を自分の言葉で言える 〜を共有する、〜を確認する 質問が出つくす

名詞の議題をゴールの形に書き直す10例

名詞で書いた議題 ゴールの形で書いた議題 種類
進捗について 遅れている2件への対応を決める 決める
承認ルールの件 承認を「上長1名」か「上長+総務」かに決める 決める
スケジュール 受入テストの開始日を10/26か11/2に決める 決める
担当の件 来週の担当を決める 決める
画面レイアウト 入力画面の案Aと案Bへの意見を集める 集める
入力忘れ対策 入力忘れを減らす案を30個以上集める 集める
リスク 月末の切り替え作業で気がかりな点を集める 集める
利用部門からの要望 利用部門の要望12件を共有し、質問を集める 共有する+集める
体制の説明 体制と役割、連絡の方法を共有する 共有する
その他 (議題にしない。必要な話題は事前に議題として追加してもらう) ―

「共有する+集める」のように2つにまたがるときは、議題を2行に分けると時間を見積もりやすくなります。

アジェンダのテンプレート

Markdown版

# (会議名)アジェンダ

- 日時:YYYY-MM-DD(曜)HH:MM〜HH:MM(◯分)
- 場所:
- 会議のゴール:(終了時にどうなっていればよいかを1文で)
- 参加者:(進行: /記録: /決定者: )
- 事前に読むもの:(資料名・ページ・期限)

| No | 議題(終了時の状態) | 種類 | 担当 | 分 | 事前に読むもの |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 冒頭:ゴールと時間の確認 | 共有する |  |  | ― |
| 2 | 〜を共有する | 共有する |  |  |  |
| 3 | 〜を集める | 集める |  |  |  |
| 4 | 〜を決める | 決める |  |  |  |
| 5 | まとめ:決定事項とToDoの読み上げ | 共有する |  |  | ― |

合計:◯分

タブ区切り版(表計算ソフトに貼る用)

No  議題(終了時の状態)  種類  担当  分   事前に読むもの
1   冒頭:ゴールと時間の確認    共有する            ―
2   〜を共有する  共有する            
3   〜を集める   集める         
4   〜を決める   決める         
5   まとめ:決定事項とToDoの読み上げ  共有する            ―

各列の決め方

列 決め方
議題(終了時の状態) 「決める・集める・共有する」で終わる文にする。1行に1つのゴール
種類 3種類から1つ。迷ったら「この議題が終わったとき、何が手元に残るか」で選ぶ
担当 議題を進める人を1人。「全員」は各自が書く・話す議題だけに使う
分 5分単位を基本に、冒頭とまとめは2〜5分。合計を会議の長さに合わせる
事前に読むもの 資料名とページまで書く。無ければ「―」と書き、空欄にしない

会議種別の記入例5つ

架空の「勤怠入力システムの改修チーム」を題材にした5種別の記入例です。会議名や人名を置き換えて使えます。

1. 定例のアジェンダ(30分)

# 勤怠入力システム改修 週次定例 アジェンダ

- 日時:2026-10-13(火)10:00〜10:30(30分)
- 場所:会議室B/オンライン併用
- 会議のゴール:今週の作業の詰まりを解消し、来週の担当を全員が言える状態にする
- 参加者:森(進行)、小川、石井、藤田、岡本
- 事前に読むもの:進捗一覧(前日17時までに各自更新)

| No | 議題(終了時の状態) | 種類 | 担当 | 分 | 事前に読むもの |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 冒頭:ゴールと時間の確認 | 共有する | 森 | 2 | ― |
| 2 | 先週のToDo 6件の完了・未完了を確認する | 共有する | 森 | 5 | 進捗一覧 |
| 3 | 打刻修正画面の遅れ(2日)への対応を決める | 決める | 小川 | 10 | 進捗一覧の3行目 |
| 4 | 来週の休暇予定と、代わりの担当を集める | 集める | 全員 | 5 | ― |
| 5 | 来週の担当を決める | 決める | 森 | 5 | ― |
| 6 | まとめ:決定事項とToDoの読み上げ | 共有する | 石井 | 3 | ― |

合計:30分

定例は短く保ちます。共有は一覧の更新で済ませ、会議では詰まりへの対応と担当決めに時間を使います。

2. 意思決定のアジェンダ(60分)

# 打刻修正の承認ルール 決定会議 アジェンダ

- 日時:2026-10-15(木)14:00〜15:00(60分)
- 場所:会議室A
- 会議のゴール:打刻修正の承認を「上長1名」にするか「上長+総務」にするかを決める
- 参加者:森(進行)、小川、石井、総務の藤田、決定者:岡本
- 事前に読むもの:比較資料(A4で2枚)を前日正午までに読む

| No | 議題(終了時の状態) | 種類 | 担当 | 分 | 事前に読むもの |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 冒頭:ゴール・決め方(決定者は岡本)の確認 | 共有する | 森 | 3 | ― |
| 2 | 2案の内容と違いを共有する | 共有する | 小川 | 10 | 比較資料 1ページ |
| 3 | 各案への質問と懸念を集める | 集める | 全員 | 15 | 比較資料 2ページ |
| 4 | 評価軸(手間・誤りの防止・月末の処理時間)で2案を比べる | 集める | 石井 | 15 | 比較資料の表 |
| 5 | 承認ルールを決める | 決める | 岡本 | 10 | ― |
| 6 | まとめ:決定事項・理由・ToDoの読み上げ | 共有する | 石井 | 4 | ― |
| 7 | 予備 | ― | 森 | 3 | ― |

合計:60分

意思決定の会議では、冒頭で決定者と決め方を確認します。比べる軸を先に置くと、意見が並びやすくなります。

3. ブレストのアジェンダ(60分)

# 入力忘れを減らす工夫 アイデア出し アジェンダ

- 日時:2026-10-16(金)15:00〜16:00(60分)
- 場所:オンライン(共有ボード)
- 会議のゴール:入力忘れを減らす案を30個以上集め、試す案を3つ選ぶ
- 参加者:石井(進行)、森、小川、藤田、岡本
- 事前に読むもの:先月の入力忘れ件数の表を見て、案を各自3つ考えてくる

| No | 議題(終了時の状態) | 種類 | 担当 | 分 | 事前に読むもの |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 冒頭:ゴールとルール(数を出す・人の案に乗る)の確認 | 共有する | 石井 | 5 | ― |
| 2 | 先月の入力忘れの件数と時間帯を共有する | 共有する | 藤田 | 5 | 件数の表 |
| 3 | 案を各自で書く(1人10個が目安) | 集める | 全員 | 10 | ― |
| 4 | 案を読み上げ、似た案をまとめる | 集める | 全員 | 15 | ― |
| 5 | 人の案から思いついた案を足す | 集める | 全員 | 8 | ― |
| 6 | 効果と手間で並べ、試す案を3つ選ぶ | 決める | 石井 | 12 | ― |
| 7 | まとめ:選んだ3案と担当の読み上げ | 共有する | 森 | 5 | ― |

合計:60分

ブレストは「集める」が主役です。目標の数(30個以上)をゴールに書くと、終わりの合図がはっきりします。最後に選ぶ時間を必ず残します。

4. キックオフのアジェンダ(90分)

# 勤怠入力システム改修 キックオフ アジェンダ

- 日時:2026-10-20(火)13:00〜14:30(90分)
- 場所:会議室A
- 会議のゴール:目的・範囲・体制・日程を全員が同じ言葉で説明でき、最初の2週間の担当が決まっている
- 参加者:岡本(進行)、森、小川、石井、藤田、利用部門の2名
- 事前に読むもの:計画書の概要(3ページ)を2日前までに読み、質問を共有メモに書く

| No | 議題(終了時の状態) | 種類 | 担当 | 分 | 事前に読むもの |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 冒頭:ゴールと進め方の確認、自己紹介 | 共有する | 岡本 | 10 | ― |
| 2 | 改修の目的と、完了時にどうなっていればよいかを共有する | 共有する | 岡本 | 10 | 計画書 1ページ |
| 3 | 範囲(含めること・含めないこと)を共有する | 共有する | 森 | 10 | 計画書 2ページ |
| 4 | 事前の質問に答え、追加の質問を集める | 集める | 森 | 15 | 共有メモ |
| 5 | 休憩 | ― | ― | 5 | ― |
| 6 | 体制と役割、連絡の方法を共有する | 共有する | 小川 | 10 | 計画書 3ページ |
| 7 | 日程と節目の日を共有し、気がかりを集める | 集める | 石井 | 10 | 計画書 3ページ |
| 8 | 最初の2週間の担当を決める | 決める | 森 | 10 | ― |
| 9 | まとめ:決定事項・ToDo・次回日程の読み上げ | 共有する | 藤田 | 5 | ― |
| 10 | 予備 | ― | 岡本 | 5 | ― |

合計:90分

キックオフは「共有する」が多くなります。資料を事前に読んでもらい、会議では質問と気がかりを集める時間を厚くします。 90分なので休憩を入れています。

5. 振り返りのアジェンダ(60分)

# 勤怠入力システム改修 第1期の振り返り アジェンダ

- 日時:2026-10-30(金)16:00〜17:00(60分)
- 場所:会議室B
- 会議のゴール:次の期間に試すことを2つ決め、担当と期日が付いている
- 参加者:小川(進行)、森、石井、藤田、岡本
- 事前に読むもの:期間中の出来事を3つ思い出しておく(資料の準備は不要)

| No | 議題(終了時の状態) | 種類 | 担当 | 分 | 事前に読むもの |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 冒頭:ゴールの確認、前回決めたことの結果を共有する | 共有する | 小川 | 5 | 前回のメモ |
| 2 | やったこと・わかったことを各自で書く | 集める | 全員 | 12 | ― |
| 3 | 書いた内容を読み上げ、似たものをまとめる | 集める | 全員 | 18 | ― |
| 4 | 扱う項目を投票で2つに絞る | 決める | 小川 | 5 | ― |
| 5 | 次に試すことを2つ決める(担当・期日つき) | 決める | 全員 | 15 | ― |
| 6 | まとめ:決めたことの読み上げ | 共有する | 石井 | 5 | ― |

合計:60分

振り返りは書く時間と決める時間を分けます。資料の準備が要らないことも、事前共有で伝えます。

5つの記入例のタブ区切り版と合計の検算

5つの記入例を1つにまとめたタブ区切り版です。

会議  開始  会議の長さ   No  議題(終了時の状態)  種類  担当  分   事前に読むもの
定例  10:00   30  1   冒頭:ゴールと時間の確認    共有する    森   2   ―
定例  10:00   30  2   先週のToDo 6件の完了・未完了を確認する  共有する    森   5   進捗一覧
定例  10:00   30  3   打刻修正画面の遅れ(2日)への対応を決める   決める 小川  10  進捗一覧の3行目
定例  10:00   30  4   来週の休暇予定と、代わりの担当を集める 集める 全員  5   ―
定例  10:00   30  5   来週の担当を決める   決める 森   5   ―
定例  10:00   30  6   まとめ:決定事項とToDoの読み上げ  共有する    石井  3   ―
意思決定    14:00   60  1   冒頭:ゴール・決め方(決定者は岡本)の確認   共有する    森   3   ―
意思決定    14:00   60  2   2案の内容と違いを共有する   共有する    小川  10  比較資料 1ページ
意思決定    14:00   60  3   各案への質問と懸念を集める   集める 全員  15  比較資料 2ページ
意思決定    14:00   60  4   評価軸(手間・誤りの防止・月末の処理時間)で2案を比べる    集める 石井  15  比較資料の表
意思決定    14:00   60  5   承認ルールを決める   決める 岡本  10  ―
意思決定    14:00   60  6   まとめ:決定事項・理由・ToDoの読み上げ   共有する    石井  4   ―
意思決定    14:00   60  7   予備  ―   森   3   ―
ブレスト    15:00   60  1   冒頭:ゴールとルール(数を出す・人の案に乗る)の確認  共有する    石井  5   ―
ブレスト    15:00   60  2   先月の入力忘れの件数と時間帯を共有する 共有する    藤田  5   件数の表
ブレスト    15:00   60  3   案を各自で書く(1人10個が目安)   集める 全員  10  ―
ブレスト    15:00   60  4   案を読み上げ、似た案をまとめる 集める 全員  15  ―
ブレスト    15:00   60  5   人の案から思いついた案を足す  集める 全員  8   ―
ブレスト    15:00   60  6   効果と手間で並べ、試す案を3つ選ぶ   決める 石井  12  ―
ブレスト    15:00   60  7   まとめ:選んだ3案と担当の読み上げ   共有する    森   5   ―
キックオフ   13:00   90  1   冒頭:ゴールと進め方の確認、自己紹介  共有する    岡本  10  ―
キックオフ   13:00   90  2   改修の目的と、完了時にどうなっていればよいかを共有する 共有する    岡本  10  計画書 1ページ
キックオフ   13:00   90  3   範囲(含めること・含めないこと)を共有する   共有する    森   10  計画書 2ページ
キックオフ   13:00   90  4   事前の質問に答え、追加の質問を集める  集める 森   15  共有メモ
キックオフ   13:00   90  5   休憩  ―   ―   5   ―
キックオフ   13:00   90  6   体制と役割、連絡の方法を共有する    共有する    小川  10  計画書 3ページ
キックオフ   13:00   90  7   日程と節目の日を共有し、気がかりを集める    集める 石井  10  計画書 3ページ
キックオフ   13:00   90  8   最初の2週間の担当を決める   決める 森   10  ―
キックオフ   13:00   90  9   まとめ:決定事項・ToDo・次回日程の読み上げ 共有する    藤田  5   ―
キックオフ   13:00   90  10  予備  ―   岡本  5   ―
振り返り    16:00   60  1   冒頭:ゴールの確認、前回決めたことの結果を共有する   共有する    小川  5   前回のメモ
振り返り    16:00   60  2   やったこと・わかったことを各自で書く  集める 全員  12  ―
振り返り    16:00   60  3   書いた内容を読み上げ、似たものをまとめる    集める 全員  18  ―
振り返り    16:00   60  4   扱う項目を投票で2つに絞る   決める 小川  5   ―
振り返り    16:00   60  5   次に試すことを2つ決める(担当・期日つき)   決める 全員  15  ―
振り返り    16:00   60  6   まとめ:決めたことの読み上げ  共有する    石井  5   ―

分数を書き換えたら、合計が会議の長さと合っているかを確かめます。次のPythonは、上のタブ区切りを agenda.tsv として保存して実行したものです。議題ごとの開始時刻も出るので、当日の進行の目安になります。

# check_agenda.py : アジェンダの合計時間を確かめ、議題ごとの開始時刻を出す
# Python 3.11、標準ライブラリのみ。agenda.tsv は記事のタブ区切りをそのまま保存したもの
import csv
from collections import defaultdict
from datetime import datetime, timedelta

rows = defaultdict(list)
with open("agenda.tsv", encoding="utf-8", newline="") as f:
    for row in csv.DictReader(f, delimiter="\t"):
        rows[(row["会議"], row["開始"], int(row["会議の長さ"]))].append(row)

for (name, start, length), items in rows.items():
    total = sum(int(r["分"]) for r in items)
    decide = sum(int(r["分"]) for r in items if r["種類"] == "決める")
    mark = "OK" if total == length else f"要調整(差 {total - length:+d}分)"
    print(f"■ {name}({length}分): 合計 {total}分 {mark} / 決める議題 {decide}分({decide / length:.0%})")
    t = datetime.strptime(start, "%H:%M")
    for r in items:
        print(f"  {t:%H:%M}  {int(r['分']):>2}分  {r['種類']}\t{r['議題(終了時の状態)']}")
        t += timedelta(minutes=int(r["分"]))
■ 定例(30分): 合計 30分 OK / 決める議題 15分(50%)
  10:00   2分  共有する  冒頭:ゴールと時間の確認
  10:02   5分  共有する  先週のToDo 6件の完了・未完了を確認する
  10:07  10分  決める   打刻修正画面の遅れ(2日)への対応を決める
  10:17   5分  集める   来週の休暇予定と、代わりの担当を集める
  10:22   5分  決める   来週の担当を決める
  10:27   3分  共有する  まとめ:決定事項とToDoの読み上げ
■ 意思決定(60分): 合計 60分 OK / 決める議題 10分(17%)
  …(省略)…
■ ブレスト(60分): 合計 60分 OK / 決める議題 12分(20%)
  …(省略)…
■ キックオフ(90分): 合計 90分 OK / 決める議題 10分(11%)
  …(省略)…
■ 振り返り(60分): 合計 60分 OK / 決める議題 20分(33%)
  …(省略)…

「承認ルールを決める」を10分から15分に増やして実行すると、次のように差が表示されます。どこかの議題を5分減らすか、予備を使うかをその場で決められます。

■ 意思決定(60分): 合計 65分 要調整(差 +5分) / 決める議題 15分(25%)

30分・60分・90分の時間配分表

会議の長さごとの配分の例です。議論に半分、決定とToDoの確認に1〜2割、予備に1割を置いています。

区分 30分 60分 90分
冒頭(ゴール・進め方の確認) 2分(7%) 3分(5%) 5分(6%)
共有(前提をそろえる) 5分(17%) 10分(17%) 15分(17%)
議論(集める・比べる) 15分(50%) 30分(50%) 45分(50%)
休憩 0分(0%) 0分(0%) 5分(6%)
決定とToDoの確認 5分(17%) 10分(17%) 12分(13%)
予備 3分(10%) 7分(12%) 8分(9%)
合計 30分 60分 90分
区分  30分 60分 90分
冒頭(ゴール・進め方の確認)  2   3   5
共有(前提をそろえる) 5   10  15
議論(集める・比べる) 15  30  45
休憩  0   0   5
決定とToDoの確認  5   10  12
予備  3   7   8

割合は次のPythonで求めました。

# check_alloc.py : 30分・60分・90分の時間配分の合計と割合を確かめる
alloc = {
    "冒頭(ゴール・進め方の確認)": (2, 3, 5),
    "共有(前提をそろえる)": (5, 10, 15),
    "議論(集める・比べる)": (15, 30, 45),
    "休憩": (0, 0, 5),
    "決定とToDoの確認": (5, 10, 12),
    "予備": (3, 7, 8),
}
lengths = (30, 60, 90)
for i, length in enumerate(lengths):
    total = sum(v[i] for v in alloc.values())
    print(f"{length}分会議: 合計 {total}分", "OK" if total == length else "要調整")
    for name, v in alloc.items():
        print(f"  {name}: {v[i]}分({v[i] / length:.0%})")
30分会議: 合計 30分 OK
  冒頭(ゴール・進め方の確認): 2分(7%)
  共有(前提をそろえる): 5分(17%)
  議論(集める・比べる): 15分(50%)
  休憩: 0分(0%)
  決定とToDoの確認: 5分(17%)
  予備: 3分(10%)
60分会議: 合計 60分 OK
  冒頭(ゴール・進め方の確認): 3分(5%)
  共有(前提をそろえる): 10分(17%)
  議論(集める・比べる): 30分(50%)
  休憩: 0分(0%)
  決定とToDoの確認: 10分(17%)
  予備: 7分(12%)
90分会議: 合計 90分 OK
  冒頭(ゴール・進め方の確認): 5分(6%)
  共有(前提をそろえる): 15分(17%)
  議論(集める・比べる): 45分(50%)
  休憩: 5分(6%)
  決定とToDoの確認: 12分(13%)
  予備: 8分(9%)

配分を変えるときの目安

こんなとき 変え方
決める議題が2つ以上ある 共有を事前の資料に回し、その分を決定の時間に足す
参加者が8人を超える 議論を小さな組に分け、発表の時間を議論の中に入れる
初めて集まる人がいる 冒頭を5分伸ばし、役割の確認を入れる
90分を超える 60分ごとに5分の休憩を入れ、休憩も議題の行に書く
予備を使わずに終わった そのまま早く終える(予備は埋めない)

事前共有のメール文とチャット文

アジェンダは前日まで(資料が多い会議は2日前まで)に送ります。伝えることは、ゴール・読んでおくもの・当日の進め方・返信してほしいことの4つです。

メール文(意思決定会議の例)

件名:【10/15 14:00 会議】打刻修正の承認ルール決定のアジェンダ(資料を10/14正午までにご確認ください)

小川さん、石井さん、藤田さん、岡本さん

お疲れさまです。森です。
10/15(木)14:00〜15:00 の会議のアジェンダをお送りします。

■ 会議のゴール
打刻修正の承認を「上長1名」にするか「上長+総務」にするかを決める
(決定者:岡本さん)

■ 事前のお願い
・添付の比較資料(A4で2枚)を、10/14(水)正午までにお読みください。
・当日は資料を読む時間を取らず、質問と懸念の確認から始めます。
・質問がある方は、共有メモに書いておいていただけると当日すぐ扱えます。

■ アジェンダ(60分)
1. 冒頭:ゴール・決め方の確認(森・3分)
2. 2案の内容と違いを共有する(小川・10分)
3. 各案への質問と懸念を集める(全員・15分)
4. 評価軸で2案を比べる(石井・15分)
5. 承認ルールを決める(岡本・10分)
6. まとめ:決定事項・理由・ToDoの読み上げ(石井・4分)
(予備3分)

■ ご返信のお願い
ご欠席の場合は、10/14(水)正午までに、どちらの案がよいかと理由を一言ご返信ください。
議題の追加がある場合も、同じ期限までにお知らせください。

よろしくお願いいたします。
森

チャット文(同じ会議の例)

@森 @小川 @石井 @藤田 @岡本
10/15(木)14:00〜15:00 承認ルール決定会議のアジェンダです。

ゴール:打刻修正の承認を「上長1名」か「上長+総務」かに決める(決定者:岡本さん)
事前に:比較資料(2枚)を 10/14 正午までに読む。当日は読む時間を取りません
アジェンダ:共有10分 → 質問と懸念15分 → 比較15分 → 決定10分 → まとめ
欠席の方:10/14 正午までに、推す案と理由をこのスレッドに一言お願いします

資料とアジェンダの全文:(リンク)

チャット文(週次定例の例・短い形)

明日 10:00〜10:30 週次定例のアジェンダです。
ゴール:詰まりを解消し、来週の担当を全員が言える状態にする
1. 先週のToDo確認(5分)  2. 打刻修正画面の遅れへの対応を決める(10分)
3. 休暇予定と代わりの担当を集める(5分)  4. 来週の担当を決める(5分)
お願い:進捗一覧を今日17時までに更新してください。議題の追加はこのスレッドへ

事前共有の確認表

確認すること できていれば
件名や1行目に、日時と会議名がある ✔
会議のゴールが1文で書いてある ✔
読む資料・ページ・期限が書いてある ✔
当日は読む時間を取らないことを伝えている ✔
議題ごとに担当と分数がある ✔
欠席者にしてほしいことと期限がある ✔
議題を追加する方法と期限がある ✔

アジェンダ・レジュメ・議事録の違い

比べる点 アジェンダ レジュメ 議事録
作る時期 会議の前 会議や発表の前 会議の後(または会議中)
中身 議題・ゴール・担当・時間 発表や説明の内容の要約 決定事項・ToDo・保留
役割 会議の進み方をそろえる 話の内容を理解しやすくする 決まったことを残し、行動につなげる
主に読む人 参加者全員 聞き手 参加者と、参加しなかった関係者
無いと起きること 何を決める会議かがそろわない 説明に時間がかかる 決まったことがあいまいになる

アジェンダの議題の行は、そのまま議事録の見出しに使えます。 アジェンダに「決める」と書いた議題は、議事録に決定事項が1行以上あるはずなので、書きもらしの確認にもなります。

どれを用意するかの判断基準

条件 用意するもの
人が集まって話す場を設ける アジェンダ(必ず)
5分を超える説明や発表がある アジェンダ+レジュメ(事前に読める形で)
決める・集める議題が1つでもある アジェンダ+議事録
共有する議題だけで、質問も少なそう 会議をやめて、文書の共有にする(次の章)

会議にせず文書共有で済ませる判断基準

アジェンダを書いていて「共有する」ばかりが並んだら、会議以外の方法を考える合図です。

確認する問い 「はい」の場合 「いいえ」の場合
「決める」または「集める」議題が1つ以上あるか 会議にする 文書の共有を考える
文書だけでは伝わりにくい内容か(初めての話題、誤解されやすい話題) 会議、または短い説明会にする 文書の共有にする
その場のやり取りで結論が変わりうるか 会議にする チャットや文書へのコメントで集める
参加者全員が同じ時間に集まる必要があるか 会議にする 関係する人だけの短い会にする
期限が迫り、文書の往復では間に合わないか 会議にする 文書の共有にする

文書の共有で済ませるときも、ゴールと期限は書きます。次の形にすると、読んだあとに何をすればよいかが伝わります。

【共有】10月の勤怠締め日の変更(会議は行いません)
ゴール:全員が、10月の締め日が 10/30(金)であることを知っている
読むもの:締め日変更のお知らせ(1ページ・リンク)
お願い:10/13(火)17時までに、読んだらこの投稿にリアクションを付けてください
質問:このスレッドへ。3件以上集まったら15分の説明会を設けます

確かめて分かったこと

  • 5つの記入例は、分数の合計がすべて会議の長さと一致しました(30・60・60・90・60分)。分数を1か所変えると合計がずれるので、書き換えたあとに毎回確かめる価値があります。検算のコードは差を「+5分」のように表示します。
  • 「決める」議題に使う時間は、会議の長さの11〜50%と種別によって大きく違いました。 定例は50%、振り返りは33%、ブレストは20%、意思決定は17%、キックオフは11%です。意思決定の会議でも、時間の多くは決める前の「共有する・集める」に使われています。
  • 時間配分表では、議論の割合が30分・60分・90分のどれでも50%になりました。 一方、決定とToDoの確認は90分で13%と、30分・60分の17%より小さくなっています。休憩を入れた分が効いているので、90分で決める議題が多いときは共有の15分を事前の資料に回します。
  • 開始時刻を出してみると、意思決定の例では「決める」議題が14:43に始まります。 60分の会議の43分目です。前の議題が5分伸びると予備の3分を超えるため、進行役は14:28の時点で時刻を確かめると調整しやすくなります。

よくある質問

Q. アジェンダとは何ですか? A. 会議で扱う議題を、順番・ゴール・担当・時間とともに並べた予定表です。会議の前に参加者へ共有して、全員が同じゴールを持って集まるために使います。

Q. アジェンダとレジュメの違いは何ですか? A. アジェンダは会議の進み方(議題と時間)を示し、レジュメは説明や発表の内容を要約したものです。会議ではアジェンダを必ず用意し、長めの説明があるときにレジュメを添えます。

Q. アジェンダはいつまでに共有すればよいですか? A. 前日までが目安です。読んでおく資料が多い会議は2日前までに送り、読む期限と「当日は読む時間を取らない」ことを添えます。

Q. 議題が時間内に終わらないときはどうすればよいですか? A. 「決める」議題を先に扱える順番に並べ直します。それでも収まらないときは、「共有する」議題を事前の資料に回すか、議題を次回に分けます。当日に伸びた場合は予備の時間を使い、超える分は持ち越す議題をその場で決めます。

Q. 「その他」という議題は入れてもよいですか? A. 入れない書き方をおすすめします。ゴールが決まらない議題は時間を見積もれないためです。話したいことがある人には、事前に「決める・集める・共有する」の形で議題を追加してもらいます。

まとめ

  • 議題は名詞ではなく、終了時の状態(決める・集める・共有する)で書く。
  • 議題ごとにゴール・担当・分数・事前に読むものを持たせ、合計を会議の長さに合わせる。
  • 時間配分は議論に半分、決定とToDoの確認に1〜2割、予備に1割を目安の例にする。
  • 前日までに共有し、読む資料と期限、欠席者へのお願いを添える。
  • アジェンダは会議の前、議事録は会議の後。アジェンダの議題の行は議事録の見出しになる。
  • 「共有する」だけなら、会議にせず文書の共有で済ませることを先に考える。

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
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(記載例)出典:株式会社RJC「アジェンダの書き方とテンプレート|会議種別の例と時間配分・事前共有メール」

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