- マネジメント
プレイングマネージャーの時間配分|比率の目安と週次配分表テンプレート
プレイングマネージャーの時間配分は、自分で手を動かす時間(プレイング比率)を週の30%未満、週40時間なら12時間未満に収めるのが1つの目安です。 この数値は、リクルートワークス研究所が2020年1月に発行した報告書「プレイングマネジャーの時代」にもとづきます。
この記事には、週40時間の配分表テンプレート、1週間の予定をCSVで渡すと区分別の比率を出すPythonスクリプトと表計算の数式(実行結果つき)、チーム人数別の配分の目安、手放す順番の一覧、限界のサインを測る指標、上司へ相談する文面を載せています。例は3〜8人のIT開発チームのリーダーを想定しています。
確認環境:Ubuntu 24.04 / Python 3.11.15(標準ライブラリのみ)/ LibreOffice Calc 24.2.7.2。出典に挙げた資料の確認日は 2026年10月7日です。
時間配分の早見表
週40時間を5つの区分に分けた、この記事の目安です。プレイングの上限は調査にもとづき、ほかの区分はチーム人数に合わせて調整します。
| 区分 | 中身 | 比率の目安 | 週40時間では |
|---|---|---|---|
| プレイング | 自分の担当作業(実装・設計・調査) | 30%未満 | 12時間未満 |
| メンバー支援 | レビュー、1on1、相談対応、育成 | 25〜40% | 10〜16時間 |
| 会議 | 朝会、定例、ふりかえり | 15〜20% | 6〜8時間 |
| 計画 | 割り振り、見積もり、リスク整理 | 15%前後 | 6時間前後 |
| 対外 | 顧客・上司・他チームとの調整と報告 | 10〜15% | 4〜6時間 |
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「プレイングマネージャーの時間配分|比率の目安と週次配分表テンプレート」
プレイング比率30%未満の根拠
根拠は、リクルートワークス研究所「プレイングマネジャーの時代」(2020年1月発行)です。 2020年の報告書であること、課長相当の管理職を対象にした調査であることを踏まえて、目安として使います(確認日:2026年10月7日、https://www.works-i.com/research/report/item/pmgrjobassign2020.pdf )。報告書の表記は「プレイングマネジャー」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査の時期 | 2019年3月 |
| 対象 | 従業員100名以上の企業に勤務し、一次考課対象の部下がいる課長相当の管理職 |
| 有効回答数 | 2,183人 |
| プレイング業務の意味 | 部下が担う業務と同様の業務 |
| プレイング業務を行っている割合 | 87.3% |
報告書の図表2に、プレイング業務に割いている時間の分布が載っています。
| プレイング業務の比率 | 割合 |
|---|---|
| 行っていない | 12.7% |
| 20%未満 | 19.3% |
| 20〜30%未満 | 13.1% |
| 30〜40%未満 | 12.4% |
| 40〜50%未満 | 11.5% |
| 50〜60%未満 | 11.0% |
| 60〜70%未満 | 8.2% |
| 70〜80%未満 | 5.2% |
| 80%以上 | 6.6% |
30%未満に収まっている人は、行っていない人を含めて45.1%(12.7+19.3+13.1)です。半数以上の人が30%以上をプレイングに使っていることになり、30%未満は「多くの人がこれから近づけていく数値」だと分かります。
報告書は、プレイング業務の比率が30%以上になるとマネジメント業務の実施状況が急速に下がること、30%未満と30%以上の差が統計的に有意であることを示したうえで、比率を30%未満におさえることを勧めています。チームの成果の指標も、比率が「20〜30%未満」(3.27)、「20%未満」(3.24)、「30〜40%未満」(3.22)の順に高いという結果です。プレイングをまったく行わないより、少し持っているほうが高い点も読み取れます。
週40時間の配分表テンプレート
まず目標の時間を書き、1週間の記録を右に書き足して差を見ます。
# 週次配分表( 月 日の週)
| 区分 | 目標h | 目標% | 記録h | 差h |
|---|---|---|---|---|
| プレイング | | | | |
| メンバー支援 | | | | |
| 会議 | | | | |
| 計画 | | | | |
| 対外 | | | | |
| 合計 | 40 | 100 | | |
## 区分の決め方
- プレイング: 自分が担当者になっている作業(実装、設計書の作成、調査、テスト)
- メンバー支援: レビュー、1on1、質問への対応、ペア作業、育成
- 会議: 朝会、定例、ふりかえり、設計レビュー会
- 計画: 割り振り、見積もり、スケジュールの更新、リスクと課題の整理
- 対外: 顧客・上司・他チームへの報告、調整、依頼の受付
## 今週の気づき
- 予定より増えた区分と理由:
- 来週、手放すもの(誰に、何を):
記入例(5人チーム、目標と記録)
| 区分 | 目標h | 目標% | 記録h | 差h |
|---|---|---|---|---|
| プレイング | 10 | 25 | 21 | +11 |
| メンバー支援 | 12 | 30 | 7 | -5 |
| 会議 | 8 | 20 | 7 | -1 |
| 計画 | 6 | 15 | 3 | -3 |
| 対外 | 4 | 10 | 2 | -2 |
| 合計 | 40 | 100 | 40 | 0 |
プレイングが11時間多く、その分だけメンバー支援と計画が削られています。この例の記録を、次のスクリプトで集計します。
予定CSVから区分別の比率を出す
カレンダーの予定を5つの区分に分けてCSVにすれば、比率は自動で出せます。
入力(week.csv)
day,start,end,category,title
月,09:00,09:30,会議,朝会
月,09:30,12:00,プレイング,検索APIの実装
月,13:00,14:00,メンバー支援,1on1(Aさん・Bさん)
月,14:00,15:00,会議,顧客定例
月,15:00,18:00,プレイング,検索APIの実装
火,09:00,09:30,会議,朝会
火,09:30,11:00,メンバー支援,コードレビュー
火,11:00,12:00,計画,次スプリントの見積もり確認
火,13:00,17:00,プレイング,検索APIのテスト
火,17:00,18:00,対外,顧客への週次報告の作成
水,09:00,09:30,会議,朝会
水,09:30,12:00,プレイング,不具合の調査
水,13:00,14:00,メンバー支援,1on1(Cさん・Dさん)
水,14:00,16:00,会議,設計レビュー会
水,16:00,18:00,プレイング,不具合の修正
木,09:00,09:30,会議,朝会
木,09:30,11:30,メンバー支援,コードレビュー
木,11:30,12:00,会議,他チームとの調整会
木,13:00,16:00,プレイング,バッチ処理の実装
木,16:00,18:00,計画,リスクと課題の整理
金,09:00,09:30,会議,朝会
金,09:30,12:00,プレイング,バッチ処理の実装
金,13:00,14:00,会議,ふりかえり
金,14:00,15:00,対外,上司への週報
金,15:00,16:30,メンバー支援,設計の相談対応
金,16:30,18:00,プレイング,リリース手順の確認
スクリプト(time_share.py)
#!/usr/bin/env python3
"""1週間の予定CSVから区分別の時間と比率を出す。
使い方: python3 time_share.py week.csv"""
import csv
import sys
from collections import defaultdict
from datetime import datetime
# 区分ごとの目標比率(%)。合計100にする。チームに合わせて書き換える
TARGET = {"プレイング": 25, "メンバー支援": 30, "会議": 20, "計画": 15, "対外": 10}
PLAYING_LIMIT = 30 # プレイング比率の上限の目安(%)
def hours(start: str, end: str) -> float:
fmt = "%H:%M"
delta = datetime.strptime(end, fmt) - datetime.strptime(start, fmt)
if delta.total_seconds() <= 0:
raise ValueError(f"終了が開始より前です: {start}-{end}")
return delta.total_seconds() / 3600
def main(path: str) -> None:
total = defaultdict(float)
with open(path, encoding="utf-8-sig", newline="") as f:
for row in csv.DictReader(f):
total[row["category"]] += hours(row["start"], row["end"])
week = sum(total.values())
print(f"{'区分':<8}{'時間':>6}{'比率':>8}{'目標':>7}{'差':>8}")
for cat in list(TARGET) + sorted(set(total) - set(TARGET)):
h = total.get(cat, 0.0)
share = h / week * 100
target = TARGET.get(cat)
diff = "" if target is None else f"{share - target:+.1f}"
tgt = "-" if target is None else f"{target}%"
print(f"{cat:<8}{h:>6.1f}h{share:>7.1f}%{tgt:>7}{diff:>8}")
print(f"{'合計':<8}{week:>6.1f}h{100:>7.1f}%")
playing = total.get("プレイング", 0.0) / week * 100
over = (playing - PLAYING_LIMIT) / 100 * week
if playing >= PLAYING_LIMIT:
print(f"\nプレイング比率 {playing:.1f}% は目安の {PLAYING_LIMIT}% 以上です。"
f"目安まで下げるには週あたり約 {over:.1f} 時間分を手放します。")
else:
print(f"\nプレイング比率 {playing:.1f}% は目安の {PLAYING_LIMIT}% 未満に収まっています。")
if __name__ == "__main__":
main(sys.argv[1])
実行結果
$ python3 time_share.py week.csv
区分 時間 比率 目標 差
プレイング 21.0h 52.5% 25% +27.5
メンバー支援 7.0h 17.5% 30% -12.5
会議 7.0h 17.5% 20% -2.5
計画 3.0h 7.5% 15% -7.5
対外 2.0h 5.0% 10% -5.0
合計 40.0h 100.0%
プレイング比率 52.5% は目安の 30% 以上です。目安まで下げるには週あたり約 9.0 時間分を手放します。
全角文字を含むため列の位置は少しずれますが、数値はそのまま読めます。「9時間分を手放す」という具体的な数字が出るので、次の「手放す順番」で何を渡すかを決められます。CSVは Excel で保存した BOM つき UTF-8 でも読めるよう、utf-8-sig で開いています。
表計算ソフトの数式で出す
同じ集計を表計算ソフトでも出せます。A〜E列に上のCSVを貼り(B・C列は時刻として入力)、次の数式を入れます。データは2〜27行目にある前提です。
| セル | 数式 | 意味 |
|---|---|---|
| F2 | =(C2-B2)*24 |
その予定の時間数(27行目までコピー) |
| I2 | =SUMIF($D$2:$D$27,H2,$F$2:$F$27) |
H2の区分の合計時間 |
| J2 | =ROUND(I2/SUM($I$2:$I$6)*100,1) |
比率(%) |
| I7 | =SUM(I2:I6) |
週の合計時間 |
| I8 | =IF(J2>=30,"プレイング30%以上","30%未満") |
目安との比較 |
H2〜H6に「プレイング、メンバー支援、会議、計画、対外」と入力して I2・J2 を6行目までコピーした結果は、LibreOffice Calc 24.2.7.2 で次のとおりでした。Pythonの結果と一致します。
区分,時間,比率
プレイング,21,52.5
メンバー支援,7,17.5
会議,7,17.5
計画,3,7.5
対外,2,5
合計,40,
判定,プレイング30%以上,
SUMIF は Excel にもある関数で、Microsoft のサポートページでは構文が SUMIF(範囲, 検索条件, [合計範囲]) と説明されています(確認日:2026年10月7日、https://support.microsoft.com/ja-jp/office/sumif-関数-169b8c99-c05c-4483-a712-1697a653039b )。
チーム人数別の配分の目安
人数が増えるほど、メンバー支援に必要な時間が増え、プレイングに使える時間は減ります。 下の表は、プレイング30%未満という調査の目安を上限に置き、8人のときにメンバー1人あたり週2時間(レビュー・相談・1on1)を確保できるように組んだ、この記事の目安です。人数が少ないうちは、1人あたりの支援を厚めに取れます。
| 区分 | 3人 | 5人 | 8人 |
|---|---|---|---|
| プレイング | 12h(30%) | 10h(25%) | 5h(12.5%) |
| メンバー支援 | 10h(25%) | 12h(30%) | 16h(40%) |
| 会議 | 6h(15%) | 7h(17.5%) | 8h(20%) |
| 計画 | 7h(17.5%) | 6h(15%) | 6h(15%) |
| 対外 | 5h(12.5%) | 5h(12.5%) | 5h(12.5%) |
| 人数 | プレイングで持つとよい作業 | 体制の工夫 |
|---|---|---|
| 3人 | 期限に余裕のある作業、設計の下書き | レビューを相互に行う |
| 5人 | 調査や試作など、止まっても影響が小さい作業 | レビュー担当を2人育てる |
| 8人 | 期限のある作業は持たず、試作や技術的な判断の材料づくり | サブリーダーを置く |
スクラムガイド(2020年11月版)はスクラムチームを「通常10人以下」としています(確認日:2026年10月7日、https://scrumguides.org/scrum-guide.html )。8人を超えたら、時間配分を工夫するよりも、チームを分けるかサブリーダーを置くことを上司と相談する段階です。
手放す順番の業務一覧
手放す順番は「手順があるもの → 自分が得意なもの → 判断が要るもの」です。 上から順に渡すと、渡す側も受ける側も負担が小さく進められます。
| 順番 | 業務 | 渡し方 | 週あたりの目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 議事メモ、朝会の進行 | 持ち回りにする | 1〜2h |
| 2 | 手順が決まっている定例作業 | 手順書を渡して1回一緒に行う | 1〜3h |
| 3 | 環境構築、リリース手順の実施 | チェックリスト化して渡す | 1〜2h |
| 4 | 通常の変更のコードレビュー | レビュー観点を共有し2人に任せる | 2〜4h |
| 5 | 自分が得意な分野の実装 | 最初の1件を一緒に行い次から任せる | 3〜8h |
| 6 | 不具合の一次調査 | 調査の手順と報告の型を渡す | 1〜3h |
| 7 | 顧客との日程調整など定型の連絡 | 文面の型を渡す | 1h |
| 8 | 期限が厳しい作業(クリティカルパス上) | 最初から自分の担当にしない | 状況による |
8番目は順番というより原則です。リーダーが期限の厳しい作業を持つと、会議や相談で手が止まったときにチーム全体の予定が動きます。 自分が持つなら、止まっても全体に影響しにくい作業を選びます。
上のスクリプトの例(9時間を手放す)に当てはめると、4番(レビューの一部で2時間)と5番(バッチ処理の実装7時間)を渡すと届きます。
限界のサイン一覧(測れる指標)
「忙しい」という感覚を、数えられる指標に置き換えると、上司に相談しやすくなります。 目安の数値はこの記事の案です。自分のチームの普段の値から決め直してください。
| 指標 | 測り方 | 注意の目安 | 相談の目安 |
|---|---|---|---|
| レビュー待ち日数 | 依頼から初回コメントまで | 1営業日を超える | 2営業日超が週3件以上 |
| 1on1の延期回数 | 月の延期・中止の回数 | 月1回 | 月2回以上 |
| プレイング比率 | 週の記録から算出 | 30%以上 | 50%以上が2週続く |
| 自分の残業時間 | 勤怠の月次集計 | 先月より増えた | 自分で決めた上限を2か月続けて超える |
| 質問への返答時間 | チャットの初回返信まで | 半日を超える | 1日超が週3件以上 |
| 計画の更新 | スケジュール表の最終更新日 | 1週間更新なし | 2週間更新なし |
| 割り込みの回数 | プレイング中に中断した回数 | 1日5回以上 | 1日10回以上が続く |
| 休暇の取得 | 直近3か月の取得日数 | 予定より少ない | 3か月で0日 |
「注意」が2つ以上ついたら配分表を見直し、「相談」が1つでもついたら上司に時間をもらいます。メンバーの待ち時間(レビュー、返答)が先に延びるのが特徴で、自分の残業よりも先に、チームの流れに表れます。
自分が持つ・任せるの判断表
| 確かめること | 自分が持つ | 任せる |
|---|---|---|
| 期限 | 余裕がある | 厳しい(専念できる人へ) |
| 中断の影響 | 止まっても全体に響かない | 止まると他の作業が待つ |
| 知識 | チームで自分だけが判断できる | 手順や前例がある |
| 育成 | 学ぶ機会が小さい | 任せると本人が伸びる |
| 頻度 | 一度きり | 繰り返し発生する |
| 相手 | 上司や顧客との方針の話 | チーム内で完結する |
自分だけが判断できる作業は当面自分で持ちますが、同時に「次は誰かが判断できる」ように手順や判断の理由を残すことをセットにします。任せ方の詳しい型(権限委譲のレベルなど)は、当サイトの記事「仕事の任せ方と依頼テンプレート|5W1Hと権限委譲レベル表」で扱っています。工数の記録の付け方は「工数管理のやり方|Excel入力表と集計数式・予定比較のテンプレート」が参考になります。
任せ方を直した例
直す前
鈴木さん、バッチ処理の実装、手が空いたらお願いします。分からなければ聞いてください。
期限・範囲・完了の基準・相談のタイミングが伝わらず、結局リーダーが巻き取る形になりやすい頼み方です。
直した後
鈴木さん、在庫集計バッチの実装をお願いしたいです。
・目的: 月初の集計を手作業から自動に変えるためです
・範囲: 集計処理とそのテストまで。スケジューラへの登録は私が行います
・完了の基準: 先月のデータで、手作業の集計結果と件数・合計が一致すること
・期限: 来週木曜の朝会まで。火曜に一度、途中の状態を見せてください
・参考: 注文集計バッチ(src/batch/order_summary.py)と同じ書き方で
・決めてよいこと: クラスや関数の分け方はお任せします
・相談してほしいこと: テーブル定義を変えたくなったとき、期限に間に合わないと感じたとき
最初の30分は一緒に既存のバッチを読みましょう。今日の15時からはどうですか。
途中の確認日と決めてよいこと・相談してほしいことを先に伝えると、任せた後に細かく口を出す必要が減り、プレイングに戻らずに済みます。
上司に体制変更を相談する文面の例
相談は「数字で示した現状・影響・案・お願い」の順に書くと、判断してもらいやすくなります。
メール・チャットの例
件名: チーム体制のご相談(開発チーム 佐藤)
田中マネージャー
お疲れさまです。佐藤です。
チームの体制について、30分ほどご相談の時間をいただけますか。
■ 現状(直近4週間の記録)
・私の時間の使い方: プレイング 52%、メンバー支援 18%、会議 18%、計画 7%、対外 5%
・レビュー待ち: 依頼から初回コメントまで平均2.5営業日(4週前は1営業日)
・1on1: 今月は5人中3人の回を延期
■ 影響
・レビュー待ちでメンバーの作業が止まる時間が増えています
・計画の更新が遅れ、来月のリリースの見通しをお伝えしにくくなっています
■ 案(ご相談したい順)
1. 私が担当しているバッチ処理の実装を鈴木さんへ引き継ぐ(週7時間分)
2. レビュー担当を鈴木さん・山田さんに広げ、私は重要な変更だけを見る(週2時間分)
3. 1と2で足りない場合、1月のリリースまで実装担当を1名追加していただく
■ お願い
・1と2は来週から始めたいと考えています。進めてよいかご判断ください
・3は、12月第2週の記録を見て、あらためてご相談させてください
候補日: 10月9日(金)15時以降、10月12日(月)午前
配分の記録(表)を添付します。よろしくお願いいたします。
相談の前にそろえる材料
| 材料 | 出どころ | あると伝わること |
|---|---|---|
| 区分別の比率 | 配分表・スクリプトの出力 | 何に時間を使っているか |
| レビュー待ち日数 | プルリクエストの履歴 | チームへの影響 |
| 1on1の延期回数 | カレンダー | 支援が削られていること |
| 手放す候補と渡し先 | 手放す順番の一覧 | 自分で打てる手 |
| 追加で必要な支援 | 上の差し引き | 上司に決めてほしいこと |
自分で打てる手(案1・2)を先に示し、上司にしか決められないこと(案3)を分けて書くのがこつです。
よくある質問
Q. プレイングを0%にするのが理想ですか? A. 0%が最良という結果ではありません。リクルートワークス研究所の報告書(2020年1月発行)では、チームの成果の指標は「20〜30%未満」「20%未満」の人が高く、「行っていない」人はそれより低い値でした。少し手を動かしながら、30%未満に収めるのが目安です。
Q. メンバーの経験が浅く、自分でやったほうが早いです。 A. 短い期間ではそのとおりです。ただ、同じ作業が繰り返し発生するなら、最初の1件を一緒に行う時間は数週間で戻ってきます。手放す順番の1〜3番(手順のあるもの)から始めると、渡す負担が小さく済みます。
Q. 30%未満にできる見通しが立ちません。 A. まず1週間の記録を取り、今の比率を数字にします。そのうえで、今より10ポイント下げることを最初の目標にし、限界のサインの指標と合わせて上司に相談します。人数や期限の条件は自分だけでは変えられないため、相談そのものが大事な仕事です。
Q. 会議が多くて配分どおりになりません。 A. 会議を「何が決まる場か」で見直し、内容が重なっているものを1つにまとめます。参加者を必要な人に絞り、ほかの人には議事メモを共有する方法も使えます。
まとめ
- プレイング比率は週の30%未満(週40時間なら12時間未満) が目安。出典はリクルートワークス研究所の2020年1月発行の報告書
- 同報告書では課長相当2,183人のうち87.3% がプレイング業務を行い、30%未満に収まっているのは45.1%
- 週40時間を5区分(プレイング/メンバー支援/会議/計画/対外)に分け、目標と記録の差を見る
- 予定をCSVにすれば、スクリプトや SUMIF で比率と手放す時間数が出せる
- 人数が増えるほどメンバー支援が増える。8人ではプレイングを週5時間ほどに絞る
- 手放す順番は手順があるもの → 得意なもの → 判断が要るもの
- レビュー待ち日数や1on1の延期回数で限界のサインを測り、数字を添えて上司に相談する
参考・出典(確認日:2026年10月7日)
- リクルートワークス研究所「プレイングマネジャーの時代」(2020年1月発行) https://www.works-i.com/research/report/item/pmgrjobassign2020.pdf
- Scrum Guide(2020年11月版) https://scrumguides.org/scrum-guide.html
- Microsoft サポート「SUMIF 関数」 https://support.microsoft.com/ja-jp/office/sumif-関数-169b8c99-c05c-4483-a712-1697a653039b
- 労働政策研究・研修機構(JILPT)調査研究成果の一覧(調査シリーズ No.212「管理職の働き方に関する調査」2021年7月 を掲載) https://www.jil.go.jp/institute/research/index.html
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「プレイングマネージャーの時間配分|比率の目安と週次配分表テンプレート」
株式会社RJC ― SI事業・SES事業・AI駆動開発。RJCは一緒に成長を楽しめる会社です。
WE ARE HIRING
RJCで一緒に開発しながら、
成長を楽しみませんか?
RJCは、Web・モバイル・AIを活用した開発プロジェクトで、テックリードやPM・PMOも活躍するシステム開発会社です。会社を知る、待遇を確かめる、話を聞いてみる。気になるところ見てみてください!
- 127日年間休日
- 12時間平均残業時間
- 毎日ガチャ遊びココロも大切にする福利厚生。アマギフなどの賞品ラインナップ!
ほかにも、チケットレストラン、書籍読み放題、2年ごとの慰労報奨(休暇 or 金一封)、11期連続の黒字決算。