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設計書の種類一覧|基本設計・詳細設計の成果物早見表
設計書とは、システムを「何を・どう作り・どう動かすか」を工程ごとに書き分けた文書の集まりです。 基本設計(外部設計)では利用者から見える動きを、詳細設計(内部設計)では作る人が必要とする内部の作りを書きます。
この記事は個々の設計書の書き方ではなく、全体の地図に絞りました。要件定義から運用までの設計書48種類を1枚の一覧表にし、規模別にどれを作るかの目安、成果物どうしの依存関係の図、そのまま使える成果物一覧テンプレートを載せています。
確認環境:Mermaid の図は @mermaid-js/mermaid-cli 12.0.0(mermaid 12.1.0)と Chromium 141 で描画できることを確認し、一覧表の件数とタブ区切りは Python 3.11.15 で原稿の表から生成・集計しました(Ubuntu 24.04、確認日 2026-10-05)。
この記事の結論
- 設計書は「工程」×「誰が読むか」で整理すると、全体が1枚に収まります。
- 基本設計=外部設計、詳細設計=内部設計と読み替えて差し支えありません。迷ったら「利用者に見えるか」で振り分けます。
- 小さな開発でも機能一覧・画面レイアウト・テーブル定義書・テスト仕様書・リリース手順書は作ります。大きくなるほど、一覧と方式の文書が増えます。
- 最初に成果物一覧(どの設計書を誰がいつ作るか)を作っておくと、抜けと重複が見えます。
設計書の種類早見表(工程別の件数)
| 工程 | 別の呼び方 | 主に書くこと | 主な読み手 | 件数 |
|---|---|---|---|---|
| 要件定義 | 要求定義、上流工程 | 何を作るか、なぜ作るか | 発注者、利用部門、設計者 | 5 |
| 基本設計 | 外部設計、概要設計 | 利用者から見える動き、他システムとのやりとり、全体の構成 | 発注者、利用部門、設計者 | 18 |
| 詳細設計 | 内部設計、プログラム設計 | 内部の作り、処理の手順、物理的なデータの形 | 開発者、テスト担当 | 13 |
| テスト | - | 何をどう確かめるか | テスト担当、開発者、発注者 | 4 |
| 移行・リリース | - | データと利用者をどう切り替えるか | 開発者、運用担当、利用部門 | 3 |
| 運用 | 運用・保守 | 動かし続ける手順と備え | 運用担当 | 5 |
呼び方や区切りは組織によって異なります。名前よりも「何を・誰に向けて書くか」が一致しているかを見ると、別の組織の資料も読み替えられます。
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「設計書の種類一覧|基本設計・詳細設計の成果物早見表」
設計書の全体一覧(48種類)
必須度は、規模ごとに「必須」「推奨」「条件つき」「省略可」の4段階で示しています。規模の目安は次のとおりです(人数と期間は例です)。
| 規模 | 目安の例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 小 | 1〜3名、3か月以内、画面10枚前後 | 口頭で補える範囲は1つの文書にまとめる |
| 中 | 4〜10名、半年前後、画面30枚前後 | 一覧と個別の設計書を分ける |
| 大 | 11名以上、1年前後、複数チームや他システムとの連携あり | 方式・非機能・運用の文書を独立させる |
「条件つき」は、該当する機能(帳票、バッチ、外部連携など)がある場合に作るという意味です。「省略可」は、ほかの文書の1章にまとめるか、コードやツールの出力で代えられるという意味です。
| ID | 工程 | 設計書 | 目的 | 主な読み手 | 小 | 中 | 大 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| R1 | 要件定義 | 要件定義書 | 作る範囲と目的を合意する | 発注者、設計者 | 必須 | 必須 | 必須 |
| R2 | 要件定義 | 業務フロー図 | 仕事の流れとシステムの担当範囲を示す | 利用部門、設計者 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| R3 | 要件定義 | 機能要件一覧 | 必要な機能を漏れなく挙げる | 発注者、設計者 | 必須 | 必須 | 必須 |
| R4 | 要件定義 | 非機能要件定義書 | 性能・可用性・セキュリティの目標を決める | 発注者、基盤担当 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| R5 | 要件定義 | 用語集 | 言葉の意味をそろえる | 全員 | 推奨 | 推奨 | 必須 |
| B1 | 基本設計 | システム構成図 | サーバーやサービスのつながりを示す | 設計者、基盤担当 | 必須 | 必須 | 必須 |
| B2 | 基本設計 | 機能一覧 | 作る機能に番号を振り、範囲を確定する | 全員 | 必須 | 必須 | 必須 |
| B3 | 基本設計 | 画面一覧 | 画面の数と名前を確定する | 設計者、開発者 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| B4 | 基本設計 | 画面遷移図 | 画面の行き来を示す | 利用部門、開発者 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| B5 | 基本設計 | 画面レイアウト | 画面の見た目と操作を合意する | 利用部門、開発者 | 必須 | 必須 | 必須 |
| B6 | 基本設計 | 帳票一覧・帳票レイアウト | 出力する帳票の形を合意する | 利用部門、開発者 | 条件つき | 条件つき | 条件つき |
| B7 | 基本設計 | ER図 | データのまとまりと関係を示す | 設計者、開発者 | 必須 | 必須 | 必須 |
| B8 | 基本設計 | テーブル一覧 | テーブルの数と役割を確定する | 設計者、開発者 | 省略可 | 必須 | 必須 |
| B9 | 基本設計 | 外部インターフェース一覧 | 他システムとのやりとりを挙げる | 設計者、連携先 | 条件つき | 条件つき | 必須 |
| B10 | 基本設計 | 外部インターフェース設計書 | やりとりする項目・形式・タイミングを合意する | 連携先、開発者 | 条件つき | 条件つき | 必須 |
| B11 | 基本設計 | バッチ一覧 | 定期処理の数と実行時刻を確定する | 設計者、運用担当 | 条件つき | 条件つき | 必須 |
| B12 | 基本設計 | コード一覧 | 区分値や番号の体系をそろえる | 設計者、開発者 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| B13 | 基本設計 | メッセージ一覧 | 画面に出す文言をそろえる | 利用部門、開発者 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| B14 | 基本設計 | 権限一覧(権限マトリクス) | 誰が何をできるかを決める | 利用部門、開発者 | 条件つき | 必須 | 必須 |
| B15 | 基本設計 | 方式設計書 | 使う技術、層の分け方、共通の仕組みを決める | 設計者、開発者 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| B16 | 基本設計 | セキュリティ設計書 | 認証・通信・データ保護の方針を決める | 設計者、基盤担当 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| B17 | 基本設計 | 運用設計書 | 稼働時間・監視・バックアップの方針を決める | 運用担当、発注者 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| B18 | 基本設計 | 移行方針書 | 何をいつどう移すかの方針を決める | 発注者、開発者 | 条件つき | 条件つき | 条件つき |
| D1 | 詳細設計 | 画面項目定義書 | 項目の型・桁・初期値・表示条件を決める | 開発者、テスト担当 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| D2 | 詳細設計 | 入力チェック仕様書 | 入力の確認内容とメッセージを決める | 開発者、テスト担当 | 省略可 | 必須 | 必須 |
| D3 | 詳細設計 | テーブル定義書 | 列名・型・制約・索引を決める | 開発者 | 必須 | 必須 | 必須 |
| D4 | 詳細設計 | CRUD図 | 機能とテーブルの対応を確かめる | 設計者、開発者 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| D5 | 詳細設計 | クラス図 | クラスの責務と関係を示す | 開発者 | 省略可 | 推奨 | 推奨 |
| D6 | 詳細設計 | シーケンス図 | 部品どうしの呼び出し順を示す | 開発者 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| D7 | 詳細設計 | 状態遷移図 | 状態の種類と変わる条件を示す | 開発者、テスト担当 | 条件つき | 条件つき | 条件つき |
| D8 | 詳細設計 | 処理詳細(モジュール仕様書) | 入力・処理・出力の手順を書く | 開発者 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| D9 | 詳細設計 | バッチ詳細設計書 | 処理順・再実行の方法・終了コードを決める | 開発者、運用担当 | 条件つき | 条件つき | 必須 |
| D10 | 詳細設計 | API詳細仕様書 | リクエストとレスポンスの形を決める | 開発者、連携先 | 条件つき | 条件つき | 必須 |
| D11 | 詳細設計 | エラー処理設計書 | 例外の分類と利用者への伝え方を決める | 開発者 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| D12 | 詳細設計 | ログ設計書 | 出力項目・タイミング・マスクを決める | 開発者、運用担当 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| D13 | 詳細設計 | 共通部品仕様書 | 共通で使う部品の使い方を示す | 開発者 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| T1 | テスト | テスト計画書 | テストの範囲・体制・完了の基準を決める | 発注者、テスト担当 | 省略可 | 必須 | 必須 |
| T2 | テスト | 単体テスト仕様書 | 部品ごとの確認内容を書く | 開発者 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| T3 | テスト | 結合テスト仕様書 | 機能どうしのつながりの確認内容を書く | テスト担当 | 必須 | 必須 | 必須 |
| T4 | テスト | 総合テスト仕様書 | 業務の流れと非機能の確認内容を書く | テスト担当、発注者 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| M1 | 移行・リリース | 移行計画書 | データと利用者の切り替え手順を決める | 開発者、利用部門 | 条件つき | 条件つき | 条件つき |
| M2 | 移行・リリース | リリース手順書 | 本番に反映する手順と戻し方を書く | 開発者、運用担当 | 必須 | 必須 | 必須 |
| M3 | 移行・リリース | 利用者向け操作説明書 | 使い方を利用者に伝える | 利用部門 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| O1 | 運用 | 運用手順書 | 日々・月ごとの作業を書く | 運用担当 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| O2 | 運用 | 監視設計書 | 監視する項目としきい値、通知先を決める | 運用担当 | 省略可 | 推奨 | 必須 |
| O3 | 運用 | バックアップ設計書 | 取得の頻度と戻す手順を決める | 運用担当 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| O4 | 運用 | 障害対応手順書 | 起きた時の連絡と復旧の手順を書く | 運用担当、開発者 | 推奨 | 必須 | 必須 |
| O5 | 運用 | 引き継ぎ資料 | 担当が替わる時に必要な情報をまとめる | 運用担当、開発者 | 推奨 | 推奨 | 必須 |
表計算ソフトに貼る場合は、次のタブ区切りを使います(上の表と同じ内容です)。
規模別の集計
上の表を必須度ごとに数えた結果です。
| 必須度 | 小 | 中 | 大 |
|---|---|---|---|
| 必須 | 9 | 24 | 43 |
| 推奨 | 13 | 15 | 1 |
| 条件つき | 10 | 9 | 4 |
| 省略可 | 16 | 0 | 0 |
| 合計 | 48 | 48 | 48 |
小規模では「必須」が9種類です。機能一覧・画面レイアウト・ER図・テーブル定義書・結合テスト仕様書・リリース手順書など、合意と引き継ぎに欠かせないものが残ります。中規模以上では「省略可」が0になり、大規模では条件つきの4種類を除くほぼすべてが独立した文書になります。
外部設計・内部設計と基本設計・詳細設計の対応
呼び方は2系統ありますが、指している範囲はほぼ重なります。
| 呼び方 | 対応する呼び方 | 視点 | 主な読み手 | 代表的な設計書 |
|---|---|---|---|---|
| 基本設計 | 外部設計、概要設計 | 利用者や他システムから見える動き | 発注者、利用部門、設計者 | 画面レイアウト、画面遷移図、帳票レイアウト、外部インターフェース設計書 |
| 詳細設計 | 内部設計、プログラム設計 | 外からは見えない内部の作り | 開発者、テスト担当 | テーブル定義書、処理詳細、シーケンス図、ログ設計書 |
組織によっては「外部設計・内部設計・プログラム設計」の3段に分け、内部設計を機能の分割まで、プログラム設計を1本ずつのプログラムの手順とすることもあります。その場合は、この記事の詳細設計が後ろの2段にまたがると読み替えてください。
「利用者に見えるか」で振り分ける判断基準
| 書きたい内容 | 利用者に見えるか | 書く先 |
|---|---|---|
| 画面の見た目、ボタンの配置 | 見える | 基本設計(画面レイアウト) |
| 画面に出すメッセージの文言 | 見える | 基本設計(メッセージ一覧) |
| 帳票の様式 | 見える | 基本設計(帳票レイアウト) |
| 他システムと受け渡す項目 | 相手から見える | 基本設計(外部インターフェース設計書) |
| バッチが動く時刻 | 業務に影響するので見える | 基本設計(バッチ一覧) |
| 項目の型・桁・初期値 | 入力時にだけ見える | 詳細設計(画面項目定義書) |
| 入力の確認の順番と条件 | 見えない | 詳細設計(入力チェック仕様書) |
| テーブルの列の型・索引 | 見えない | 詳細設計(テーブル定義書) |
| クラスやメソッドの分け方 | 見えない | 詳細設計(クラス図、処理詳細) |
| ログに出す項目 | 見えない | 詳細設計(ログ設計書) |
| 応答時間の目標 | 見える(体感できる) | 要件定義(非機能要件定義書)で決め、基本設計(方式設計書)で方法を書く |
迷ったときは、「発注者や利用部門に確認してもらう必要があるか」と言い換えると判断しやすくなります。確認が必要なら基本設計、開発チームの中で決められるなら詳細設計です。
成果物どうしの依存関係(Mermaid図)
設計書は前の成果物を入力にして作ります。矢印の元が変わると、先も見直しが必要になります。主な23種類の関係を図にしました。
flowchart LR
subgraph REQ[要件定義]
R1[要件定義書]
R2[業務フロー図]
R4[非機能要件定義書]
end
subgraph BD[基本設計 = 外部設計]
B2[機能一覧]
B3[画面一覧]
B4[画面遷移図]
B5[画面レイアウト]
B7[ER図]
B9[外部インターフェース一覧]
B11[バッチ一覧]
B15[方式設計書]
B17[運用設計書]
end
subgraph DD[詳細設計 = 内部設計]
D1[画面項目定義書]
D3[テーブル定義書]
D4[CRUD図]
D6[シーケンス図]
D8[処理詳細]
D9[バッチ詳細設計書]
D10[API詳細仕様書]
D12[ログ設計書]
end
subgraph TS[テスト]
T2[テスト仕様書]
end
subgraph OP[リリース・運用]
M2[リリース手順書]
O1[運用手順書]
end
R1 --> B2
R2 --> B2
R4 --> B15
R4 --> B17
B2 --> B3
B2 --> B11
B2 --> B9
B3 --> B4
B3 --> B5
R2 --> B7
B5 --> D1
B7 --> D3
B2 --> D4
D3 --> D4
D1 --> D8
D3 --> D8
D8 --> D6
B11 --> D9
B9 --> D10
B15 --> D12
D1 --> T2
D8 --> T2
D9 --> T2
D10 --> T2
B17 --> O1
B15 --> M2
D9 --> O1
図の読み取り方を表にまとめます。
| 変更が入った成果物 | 見直す成果物 |
|---|---|
| 機能一覧 | 画面一覧、バッチ一覧、外部インターフェース一覧、CRUD図 |
| 画面レイアウト | 画面項目定義書、処理詳細、テスト仕様書 |
| ER図 | テーブル定義書、CRUD図、処理詳細 |
| 非機能要件定義書 | 方式設計書、運用設計書、ログ設計書、リリース手順書 |
| バッチ一覧 | バッチ詳細設計書、運用手順書、テスト仕様書 |
矢印が最も多く出ているのは機能一覧(4本)です。機能一覧の番号をほかの設計書から参照しておくと、変更の影響をたどりやすくなります。
成果物一覧テンプレートと記入例
開発の最初に、どの設計書を・誰が・いつまでに作り・誰が確認するかを1枚にします。作らないと決めたものも、理由と一緒に残しておくと後から判断をたどれます。
| ID | 工程 | 成果物名 | 作る/作らない | 作らない理由・代わり | 形式 | 作成者 | 確認者 | 入力になる成果物 | 期限 | 状態 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ID 工程 成果物名 作る/作らない 作らない理由・代わり 形式 作成者 確認者 入力になる成果物 期限 状態
記入例(架空の備品予約システム、4名・4か月)
| ID | 工程 | 成果物名 | 作る/作らない | 作らない理由・代わり | 形式 | 作成者 | 確認者 | 入力になる成果物 | 期限 | 状態 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| R1 | 要件定義 | 要件定義書 | 作る | - | 文書 | 佐藤 | 総務部 | - | 2026-10-16 | 確認済み |
| R2 | 要件定義 | 業務フロー図 | 作る | - | 図 | 佐藤 | 総務部 | - | 2026-10-16 | 確認済み |
| B2 | 基本設計 | 機能一覧 | 作る | - | 表 | 鈴木 | 佐藤 | R1、R2 | 2026-10-23 | 作成中 |
| B3 | 基本設計 | 画面一覧 | 作る | - | 表 | 鈴木 | 佐藤 | B2 | 2026-10-30 | 未着手 |
| B5 | 基本設計 | 画面レイアウト | 作る | - | 画面の試作 | 高橋 | 総務部 | B3 | 2026-11-13 | 未着手 |
| B6 | 基本設計 | 帳票一覧・帳票レイアウト | 作らない | 帳票の出力なし(CSV出力はB5に記載) | - | - | - | - | - | - |
| B7 | 基本設計 | ER図 | 作る | - | 図 | 田中 | 鈴木 | R2 | 2026-11-06 | 未着手 |
| B8 | 基本設計 | テーブル一覧 | 作らない | テーブルが8個のため、D3の先頭の表で代える | - | - | - | - | - | - |
| B11 | 基本設計 | バッチ一覧 | 作る | - | 表 | 田中 | 鈴木 | B2 | 2026-11-06 | 未着手 |
| D1 | 詳細設計 | 画面項目定義書 | 作る | - | 表 | 高橋 | 鈴木 | B5 | 2026-11-27 | 未着手 |
| D3 | 詳細設計 | テーブル定義書 | 作る | - | 表 | 田中 | 鈴木 | B7 | 2026-11-20 | 未着手 |
| D5 | 詳細設計 | クラス図 | 作らない | フレームワークの標準の構成に従うため、方式設計書に1図だけ載せる | - | - | - | - | - | - |
| D12 | 詳細設計 | ログ設計書 | 作る | - | 表 | 田中 | 佐藤 | B2 | 2026-11-27 | 未着手 |
| T3 | テスト | 結合テスト仕様書 | 作る | - | 表 | 鈴木 | 佐藤 | B5、D1 | 2026-12-18 | 未着手 |
| M2 | 移行・リリース | リリース手順書 | 作る | - | 文書 | 田中 | 佐藤 | B11、D3 | 2027-01-15 | 未着手 |
| O1 | 運用 | 運用手順書 | 作る | - | 文書 | 佐藤 | 総務部 | B11 | 2027-01-22 | 未着手 |
ID 工程 成果物名 作る/作らない 作らない理由・代わり 形式 作成者 確認者 入力になる成果物 期限 状態
R1 要件定義 要件定義書 作る - 文書 佐藤 総務部 - 2026-10-16 確認済み
R2 要件定義 業務フロー図 作る - 図 佐藤 総務部 - 2026-10-16 確認済み
B2 基本設計 機能一覧 作る - 表 鈴木 佐藤 R1、R2 2026-10-23 作成中
B3 基本設計 画面一覧 作る - 表 鈴木 佐藤 B2 2026-10-30 未着手
B5 基本設計 画面レイアウト 作る - 画面の試作 高橋 総務部 B3 2026-11-13 未着手
B6 基本設計 帳票一覧・帳票レイアウト 作らない 帳票の出力なし(CSV出力はB5に記載) - - - - - -
B7 基本設計 ER図 作る - 図 田中 鈴木 R2 2026-11-06 未着手
B8 基本設計 テーブル一覧 作らない テーブルが8個のため、D3の先頭の表で代える - - - - - -
B11 基本設計 バッチ一覧 作る - 表 田中 鈴木 B2 2026-11-06 未着手
D1 詳細設計 画面項目定義書 作る - 表 高橋 鈴木 B5 2026-11-27 未着手
D3 詳細設計 テーブル定義書 作る - 表 田中 鈴木 B7 2026-11-20 未着手
D5 詳細設計 クラス図 作らない フレームワークの標準の構成に従うため、方式設計書に1図だけ載せる - - - - - -
D12 詳細設計 ログ設計書 作る - 表 田中 佐藤 B2 2026-11-27 未着手
T3 テスト 結合テスト仕様書 作る - 表 鈴木 佐藤 B5、D1 2026-12-18 未着手
M2 移行・リリース リリース手順書 作る - 文書 田中 佐藤 B11、D3 2027-01-15 未着手
O1 運用 運用手順書 作る - 文書 佐藤 総務部 B11 2027-01-22 未着手
「状態」は、未着手・作成中・確認待ち・確認済みの4つにそろえると集計しやすくなります。「入力になる成果物」にIDを書いておくと、依存関係の図と同じ情報を表で持てます。
省くかどうかの判断基準
| 条件 | 判断 |
|---|---|
| 該当する機能が無い(帳票、バッチ、外部連携、移行) | 作らない。成果物一覧に理由を書く |
| 件数が少なく、ほかの文書の1章で足りる(テーブル10個以下の一覧など) | まとめる。まとめ先を成果物一覧に書く |
| コードやツールから自動で出せる(API仕様、テーブル定義、クラス図) | 生成したものを正とし、生成の手順を残す |
| 発注者や利用部門の確認が必要 | 省かない。規模が小さくても文書にする |
| 担当が替わった後も読まれる(運用、リリース、引き継ぎ) | 省かない。手順の形で残す |
| 複数のチームや連携先が参照する | 省かない。独立した文書にして版を管理する |
| 1人が作って1人が使い、すぐコードになる | 省くか、コードのコメントとプルリクエストの説明で代える |
省く判断の軸は「読む人が作る人と別か」「後から読まれるか」の2つです。どちらも当てはまらない文書は、まとめるか自動生成に置き換えても支障が出にくくなります。
確かめて分かったこと
- 一覧の48種類のうち、最も多いのは基本設計の18種類でした。利用者・連携先・運用担当と合意する内容が集まる工程なので、一覧の類(画面・テーブル・外部インターフェース・バッチ・コード・メッセージ)がここに並びます。
- 小規模で「必須」としたのは9種類、「省略可」は16種類です。省略可の多くは詳細設計にあり、基本設計の「合意のための文書」は小規模でも残ります。
- 依存関係の図では、機能一覧から4本、非機能要件定義書から2本の矢印が出ています。非機能要件は方式設計書を経由してログ設計書やリリース手順書にも届くので、後から変えると広い範囲に影響します。
- Mermaid の
subgraphの名前に「基本設計 = 外部設計」のように記号と空白を含める場合、BD[基本設計 = 外部設計]とIDと表示名を分けて書く形で描画できました。
つまずきやすい点と直し方
| 起きやすいこと | こうなる | こうするとよい |
|---|---|---|
| 一覧を作らずに個別の設計書から書き始める | 番号や名前が文書ごとにずれる | 機能一覧・画面一覧・テーブル一覧を先に確定する |
| 基本設計に内部の作りまで書く | 確認する人が読み切れない | 「利用者に見えるか」で詳細設計へ移す |
| 同じ内容を複数の設計書に書く | 片方だけ直されて食い違う | 正とする文書を1つ決め、ほかはIDで参照する |
| 作らない設計書を記録しない | 抜けなのか判断なのか分からない | 成果物一覧に「作らない」と理由を書く |
| 運用の文書をリリース直前に作る | 設計に反映する時間が足りない | 運用設計書を基本設計の時点で作る |
よくある質問
Q. 設計書にはどんな種類がありますか? A. 工程で分けると、要件定義・基本設計・詳細設計・テスト・移行とリリース・運用の6つのまとまりがあります。この記事の一覧では合計48種類を挙げています。
Q. 外部設計と内部設計の違いは何ですか? A. 利用者や他システムから見える部分を決めるのが外部設計、見えない内部の作りを決めるのが内部設計です。それぞれ基本設計、詳細設計と呼ばれる範囲とほぼ重なります。
Q. 基本設計と詳細設計の成果物の違いは何ですか? A. 読み手が違います。基本設計の成果物は発注者や利用部門が確認する画面レイアウトや画面遷移図など、詳細設計の成果物は開発者が実装に使うテーブル定義書や処理詳細などです。
Q. 小規模な開発ではどの設計書を省けますか? A. 一覧だけの文書や内部の図は、ほかの文書にまとめられます。機能一覧・画面レイアウト・ER図・テーブル定義書・結合テスト仕様書・リリース手順書は、規模が小さくても作ると引き継ぎやすくなります。
Q. アジャイル開発でも設計書は必要ですか? A. 必要なものに絞って作ります。全体をつかむ機能一覧・ER図・システム構成図と、後から読まれる運用・リリースの文書を残し、詳細はコードと自動生成に寄せる分け方がよく使われます。
まとめ
- 設計書は工程(要件定義・基本設計・詳細設計・テスト・移行とリリース・運用)と読み手で整理できます。
- 基本設計=外部設計、詳細設計=内部設計で、迷ったら「利用者に見えるか」で振り分けます。
- 48種類の一覧から、規模別の必須度を目安に作るものを選びます。
- 機能一覧・ER図・非機能要件定義書は多くの成果物の入力になるので、先に固めます。
- 成果物一覧テンプレートに、作らないものも理由つきで残します。
- 省く判断は「読む人が作る人と別か」「後から読まれるか」で行います。
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「設計書の種類一覧|基本設計・詳細設計の成果物早見表」
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