- マネジメント
1on1の質問一覧100選とテーマ別シートのテンプレート|エンジニア向け
1on1とは、上司と部下が1対1で定期的に行う対話の時間で、主役は部下です。 進み具合の報告を受ける場ではなく、部下が話したいことを話し、上司は聞いて支える場として使います。
この記事は、質問とシートのひな形に徹しました。8テーマ×100個の質問を「ねらい」と「深掘りの聞き方」つきで一覧にし、コピーして使える1on1シート、30分の時間配分、経験年数別・場面別の早見表、部下側から話題を持ち込むためのひな形をそろえています。
確認環境:質問の数は Python 3.11 で数えて100個であることを確かめ、タブ区切りのシートは LibreOffice Calc 24.2.7 に読み込んで4列の表になることを確かめました。
1on1の早見表
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 頻度と長さ | 隔週30分が始めやすい。配属直後は毎週15〜30分 |
| 話す割合 | 部下が7割、上司が3割を目安にする |
| テーマ | 業務・技術・キャリア・体調・チーム・評価・学習・雑談の8分類から、1回に1〜2個 |
| 質問の数 | 1回で使うのは3〜5個。100個は選ぶための一覧 |
| 30分の配分 | 導入3分→前回の約束5分→部下の話題15分→上司から4分→次回までの約束3分 |
| 記録 | 1on1シートに「決まったこと」と「次回までの約束」を残し、2人で見られる場所に置く |
| 部下の準備 | 事前記入欄に、話したいことを1〜3行書いておく |
| 話題が出ないとき | 雑談の質問(Q91〜Q100)から始めるか、場面別の早見表から選ぶ |
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「1on1の質問一覧100選とテーマ別シートのテンプレート|エンジニア向け」
テーマ8分類と質問番号
| テーマ | 質問番号 | 個数 | このテーマで知りたいこと |
|---|---|---|---|
| 業務 | Q1〜Q15 | 15 | 目の前の仕事の進み具合と、妨げになっていることを知る |
| 技術 | Q16〜Q30 | 15 | 技術的な悩みと、伸ばしたい力を知る |
| キャリア | Q31〜Q45 | 15 | これから進みたい方向と、そのために必要な経験を知る |
| 体調 | Q46〜Q55 | 10 | 働くペースと休みの取り方に、無理が無いかを確かめる(診断はしない) |
| チーム | Q56〜Q67 | 12 | チームの中での関わり方と、雰囲気を知る |
| 評価 | Q68〜Q77 | 10 | 期待と目標のすり合わせをする(評価の決め方には踏み込まない) |
| 学習 | Q78〜Q90 | 13 | 学びの進み具合と、続ける工夫を知る |
| 雑談 | Q91〜Q100 | 10 | 話しやすい空気を作り、人となりを知る |
質問一覧100選(ねらい・深掘りの聞き方つき)
質問は、そのまま読み上げるより、相手とふだん話している言葉に直して使うと自然です。「深掘りの聞き方」は、最初の答えのあとに重ねる2つ目の質問です。
業務の質問(Q1〜Q15・15個)
| No | 質問 | ねらい | 深掘りの聞き方 |
|---|---|---|---|
| Q1 | この2週間で、いちばん手応えがあった仕事は何ですか? | うまくいったことを本人の言葉で確かめる | どの場面でそう感じましたか? |
| Q2 | いま抱えている作業で、いちばん時間を取られているものは何ですか? | 負荷の偏りを見つける | それは想定よりどのくらい多いですか? |
| Q3 | 手が止まっている作業はありますか? | 妨げを早めに見つける | だれの、どんな情報があれば進みますか? |
| Q4 | 優先順位に迷っているものはありますか? | 判断の材料がそろっているか確かめる | どれとどれで迷っていますか? |
| Q5 | いまのタスクの目的や背景で、分かりにくいところはありますか? | 依頼の伝わり方を確かめる | どの部分を補うと進めやすいですか? |
| Q6 | レビューや確認の待ち時間は気になっていますか? | 流れの詰まりを見つける | いちばん長く待ったのはどの作業ですか? |
| Q7 | 見積もりと実際にかかった時間に、大きな差が出た作業はありますか? | 見積もりの精度を一緒に上げる | 差が出た理由は何だと思いますか? |
| Q8 | 会議や割り込みで、集中する時間は取れていますか? | 作業時間の確保を確かめる | どの時間帯なら集中できそうですか? |
| Q9 | 引き受けすぎていると感じる作業はありますか? | 仕事量の調整につなげる | 手放すとしたらどれですか? |
| Q10 | 逆に、もっと任せてほしいと思う仕事はありますか? | 意欲と余力を知る | まずどこから始めたいですか? |
| Q11 | 最近「これは自分がやらなくてもよいのでは」と感じた作業はありますか? | 自動化や分担の見直しの種を拾う | 仕組みで減らすなら、どんな方法がありそうですか? |
| Q12 | 関係者とのやり取りで、進めにくいと感じることはありますか? | 連携の妨げを知る | 私が間に入ると進みそうなところはありますか? |
| Q13 | 次の2週間で、いちばん気がかりな予定は何ですか? | 先の心配ごとを前もって共有する | いまのうちに準備できることは何ですか? |
| Q14 | 仕様や方針の変更で、戸惑ったことはありますか? | 変更の伝え方を見直す | どの時点で知っていれば動きやすかったですか? |
| Q15 | 私に判断してほしいこと、決めてほしいことはありますか? | 上司側の宿題を引き取る | いつまでに決まっていると助かりますか? |
技術の質問(Q16〜Q30・15個)
| No | 質問 | ねらい | 深掘りの聞き方 |
|---|---|---|---|
| Q16 | 最近書いたコードや設計で、気に入っているものはありますか? | 得意と工夫を言葉にしてもらう | どこを工夫しましたか? |
| Q17 | いま触っているコードで、読みにくい・直したいと感じるところはありますか? | 改善の種を拾う | 直すとしたら、どこから手を付けますか? |
| Q18 | 最近つまずいたエラーや不具合はありますか? | 調べ方の癖を知る | 解決までに、何が手がかりになりましたか? |
| Q19 | レビューでもらった指摘で、印象に残っているものはありますか? | 指摘の受け取り方を確かめる | 次に生かすとしたら、どう書きますか? |
| Q20 | レビューをする側として、迷うことはありますか? | レビューの観点をそろえる | どんな基準があると判断しやすいですか? |
| Q21 | 設計を決めるときに、迷った選択肢はありましたか? | 判断の過程を一緒にたどる | 選ばなかった案の良い点は何でしたか? |
| Q22 | テストの書き方や範囲で、悩んでいることはありますか? | 品質への考え方を知る | どこまで書くと安心できますか? |
| Q23 | 開発環境やツールで、不便に感じていることはありますか? | 環境の改善につなげる | それで1日にどのくらい時間を使っていますか? |
| Q24 | 生成AIの使い方で、うまくいった例や困った例はありますか? | 新しい道具の使い方を共有する | ほかの人にも勧めたい使い方はありますか? |
| Q25 | いまの担当で、理解があいまいだと感じる技術はありますか? | 学ぶ対象をはっきりさせる | どの部分が分かると全体がつながりそうですか? |
| Q26 | 技術的な負債で、気になっているところはありますか? | 先の手間を見える形にする | 放っておくと、どんな場面で困りそうですか? |
| Q27 | 障害や問い合わせの対応で、手順が分かりにくいものはありますか? | 運用の抜けを見つける | 手順書に足すなら、どの一文ですか? |
| Q28 | チームのコーディングの決まりで、変えたいものはありますか? | 決まりを見直すきっかけにする | 変えるとしたら、どう提案しますか? |
| Q29 | 最近、ほかの人のコードから学んだことはありますか? | 学び合いを促す | それを自分のコードにどう取り入れますか? |
| Q30 | 技術的な判断で、私や先輩と意見が違ったことはありますか? | 異なる意見を出しやすくする | そのとき、何を大事にしたかったですか? |
キャリアの質問(Q31〜Q45・15個)
| No | 質問 | ねらい | 深掘りの聞き方 |
|---|---|---|---|
| Q31 | 1年後、どんな仕事を任されていたいですか? | 近い将来の姿を言葉にしてもらう | そのために、いま足りないと感じる経験は何ですか? |
| Q32 | 3年後に、どんなエンジニアになっていたいですか? | 中期の方向を知る | その姿に近い人は身近にいますか? |
| Q33 | 技術を深める道と、人やチームをまとめる道では、どちらに関心がありますか? | 進みたい方向を確かめる | そう思うようになったきっかけは何ですか? |
| Q34 | これまでの仕事で、いちばん夢中になれたのはどんなときでしたか? | やりがいの源を知る | 何がそろっていたから夢中になれたのでしょう? |
| Q35 | いまの仕事は、目指す方向につながっていると感じますか? | 仕事と希望の結び付きを確かめる | つながりが薄いと感じるのは、どの部分ですか? |
| Q36 | 次に挑戦してみたい役割はありますか? | 任せる仕事を考える材料にする | まず小さく試すなら、どんな形がよいですか? |
| Q37 | 得意だと思うことと、周りから頼られることは一致していますか? | 強みの自己理解を助ける | 最近、頼られたのはどんな場面でしたか? |
| Q38 | 苦手だけれど、伸ばしたいと思っていることはありますか? | 伸ばす点を本人が選ぶ | どんな機会があれば取り組みやすいですか? |
| Q39 | 取りたい資格や、身に付けたい技術はありますか? | 学びの目標を知る | いつごろまでに、という目安はありますか? |
| Q40 | 社内で、話を聞いてみたい人はいますか? | 人とのつながりを広げる | 私から紹介できそうな人はいますか? |
| Q41 | いまの担当を、どのくらい続けたいと考えていますか? | 配置の希望を早めに知る | 変わるとしたら、どんな仕事に関心がありますか? |
| Q42 | 働き方(時間や場所)について、希望はありますか? | 続けやすい働き方を一緒に考える | いまの働き方で、いちばん合っている点は何ですか? |
| Q43 | 自分の市場での価値について、気になっていることはありますか? | 外から見た自分への関心を受け止める | どんな経験があると自信になりそうですか? |
| Q44 | 後輩に教える立場になることに、関心はありますか? | 育てる役割への意向を知る | 教えるとしたら、何から伝えたいですか? |
| Q45 | キャリアについて、私に聞いてみたいことはありますか? | 上司の経験を材料として渡す | 私の経験で、参考になりそうな話はどの時期のものですか? |
体調の質問(Q46〜Q55・10個)
| No | 質問 | ねらい | 深掘りの聞き方 |
|---|---|---|---|
| Q46 | 最近、休みは取れていますか? | 休みの取り方を確かめる | 次にまとまった休みを取るなら、いつがよいですか? |
| Q47 | 仕事の終わりの時間は、想定どおりになっていますか? | 働く時間の偏りを知る | 遅くなる日は、何が原因になっていますか? |
| Q48 | いまの仕事量を10段階で表すと、いくつですか? | 負荷を数字で共有する | いくつになると、ちょうどよいですか? |
| Q49 | 集中しやすい時間帯と、そうでない時間帯はありますか? | 仕事の組み立てを工夫する | 会議の時間を動かすなら、いつがよいですか? |
| Q50 | 通勤や在宅の環境で、困っていることはありますか? | 働く環境の妨げを知る | すぐ変えられそうなことはありますか? |
| Q51 | 休みの日に、仕事のことが頭から離れないことはありますか? | 切り替えのしやすさを確かめる | 何が片付くと、気持ちよく休めそうですか? |
| Q52 | 最近の睡眠や食事のリズムは、ふだんどおりですか? | 生活のリズムの変化に気づく | 私のほうで調整できる予定はありますか? |
| Q53 | この先1か月で、負荷が高まりそうな時期はありますか? | 前もって調整する | その時期に、外せる作業はありますか? |
| Q54 | 気分転換になっていることは何ですか? | 元気の源を知る | 最近、それをする時間は取れていますか? |
| Q55 | 働き方について、会社や私に配慮してほしいことはありますか? | 言い出しにくい希望を受け止める | 話しにくければ、書いて渡してもらう形でもかまいませんか? |
チームの質問(Q56〜Q67・12個)
| No | 質問 | ねらい | 深掘りの聞き方 |
|---|---|---|---|
| Q56 | チームの中で、相談しやすい人はいますか? | 頼れる相手がいるか確かめる | その人には、どんなことを相談していますか? |
| Q57 | 最近、チームのだれかに助けられたことはありますか? | 助け合いを見える形にする | その人に、どう伝えましたか? |
| Q58 | 逆に、だれかを助けたことはありますか? | 貢献を言葉にしてもらう | そのとき、相手の反応はどうでしたか? |
| Q59 | 会議で、言いたいことは言えていますか? | 発言のしやすさを確かめる | 言いにくいのは、どんな話題のときですか? |
| Q60 | チームの進め方で、変えたいことを1つ挙げるなら何ですか? | 改善の提案を引き出す | まず1週間だけ試すなら、どうしますか? |
| Q61 | 情報が自分に届くのが遅いと感じることはありますか? | 情報共有の抜けを知る | どの場で共有されていると助かりますか? |
| Q62 | 役割分担で、あいまいだと感じるところはありますか? | 担当の境目をはっきりさせる | だれが決めると、すっきりしますか? |
| Q63 | チームの雰囲気を、天気にたとえるとどうですか? | 言葉にしにくい感覚を聞く | 晴れに近づけるには、何があるとよいですか? |
| Q64 | ほかのチームや部署とのやり取りで、困っていることはありますか? | チームの外との連携を知る | 窓口を決めるとしたら、だれが合いそうですか? |
| Q65 | 新しく入った人は、なじめていそうですか? | 受け入れの様子を複数の目で見る | 自分が入ったときに、助かったことは何でしたか? |
| Q66 | チームの中で、もっと話してみたい人はいますか? | 関係づくりのきっかけを作る | ペア作業をするなら、どの作業がよいですか? |
| Q67 | 私のチームの動かし方で、やりにくいと感じることはありますか? | 上司への意見を受け取る | まず1つ変えるなら、何がよいですか? |
評価の質問(Q68〜Q77・10個)
| No | 質問 | ねらい | 深掘りの聞き方 |
|---|---|---|---|
| Q68 | いまの目標は、自分の言葉で説明できますか? | 目標の理解を確かめる | 分かりにくい言葉は、どこですか? |
| Q69 | 目標に対して、いまどのあたりまで来ていると感じますか? | 進み具合の認識をそろえる | そう考える根拠は何ですか? |
| Q70 | 目標の中で、進め方が見えていないものはありますか? | 支援が必要な目標を知る | 最初の一歩は、何になりそうですか? |
| Q71 | 私があなたに期待していることは、伝わっていますか? | 期待の伝わり方を確かめる | あなたの言葉で言うと、どうなりますか? |
| Q72 | 自分では頑張ったのに、伝わっていないと感じることはありますか? | 見えにくい貢献を拾う | どんな形で残しておくと、伝わりやすいですか? |
| Q73 | 前回もらったフィードバックで、納得しにくかった点はありますか? | 受け止め方を確かめる | どんな例があれば、分かりやすかったですか? |
| Q74 | フィードバックは、どのくらいの頻度でほしいですか? | 伝え方を本人に合わせる | その場で言うのと、まとめて言うのでは、どちらがよいですか? |
| Q75 | 目標を見直したほうがよいと感じる変化はありましたか? | 状況の変化を目標に反映する | 変えるとしたら、どの項目ですか? |
| Q76 | 次の半期で、目標に入れたいことはありますか? | 目標づくりに本人の考えを入れる | それができたと言えるのは、どんな状態ですか? |
| Q77 | 評価の仕組みで、分かりにくいところはありますか? | 制度への疑問を受け止める | 私から担当の部署に確かめたほうがよいことはありますか? |
学習の質問(Q78〜Q90・13個)
| No | 質問 | ねらい | 深掘りの聞き方 |
|---|---|---|---|
| Q78 | 最近、新しく学んだことは何ですか? | 学びを言葉にしてもらう | それを使えそうな場面はありますか? |
| Q79 | いま読んでいる本や、見ている教材はありますか? | 関心の向きを知る | どのあたりが面白いですか? |
| Q80 | 学んだことを、仕事で試す機会はありましたか? | 学びと仕事を結び付ける | 試すとしたら、どの作業が合いそうですか? |
| Q81 | 学ぶ時間は、週にどのくらい取れていますか? | 時間の確保を確かめる | 仕事の時間の中で取るなら、いつがよいですか? |
| Q82 | 分からないことを調べるとき、まず何を見ますか? | 調べ方を知り、選択肢を増やす | 公式のドキュメントは、どのくらい読みますか? |
| Q83 | 人に聞くタイミングで、迷うことはありますか? | 質問のしやすさを確かめる | 何分調べて分からなければ聞く、と決めるならどうしますか? |
| Q84 | 勉強会や社外のイベントで、参加してみたいものはありますか? | 外の刺激を取り入れる | 参加したら、チームに何を持ち帰りたいですか? |
| Q85 | チームに共有したい知識や、発表してみたいことはありますか? | 教えることで学びを深める | 10分で話すなら、何を選びますか? |
| Q86 | 学び方で、自分に合っていると感じる方法は何ですか? | 本人に合う学び方を知る | 合わなかった方法はありましたか? |
| Q87 | 以前は分からなかったのに、いまは分かるようになったことはありますか? | 成長を本人が確かめる | 分かるようになったきっかけは何でしたか? |
| Q88 | 次の1か月で、できるようになりたいことを1つ挙げるなら何ですか? | 小さな目標を決める | できたかどうかは、どう確かめますか? |
| Q89 | 学ぶうえで、会社に用意してほしいものはありますか? | 支援の要望を知る | それがあると、何が変わりますか? |
| Q90 | 私が教えられることで、聞いてみたいことはありますか? | 上司の知識を使ってもらう | どんな形(資料、ペア作業、雑談)がよいですか? |
雑談の質問(Q91〜Q100・10個)
| No | 質問 | ねらい | 深掘りの聞き方 |
|---|---|---|---|
| Q91 | 最近、うれしかったことはありますか? | 明るい話題で始める | それはどんな場面でしたか? |
| Q92 | 週末は、どんなふうに過ごしましたか? | 仕事の外の様子を知る(答えたくないときは流す) | よく行く場所はありますか? |
| Q93 | 最近、はまっているものはありますか? | 関心を知る | どこが面白いですか? |
| Q94 | 仕事の道具(キーボードやエディタなど)で、こだわりはありますか? | エンジニアらしい話題で和む | それを選んだ決め手は何でしたか? |
| Q95 | 最近、気になっている技術の話題はありますか? | 雑談から技術の関心を知る | 触ってみましたか? |
| Q96 | 子どものころ、どんなことが好きでしたか? | 人となりを知る | いまの仕事とつながっているところはありますか? |
| Q97 | この仕事を選んだきっかけは何でしたか? | 原点を知る | そのときの気持ちは、いまも変わりませんか? |
| Q98 | おすすめの本・動画・ポッドキャストはありますか? | 話題を広げる | どんな人に勧めたいですか? |
| Q99 | 最近、だれかに感謝したことはありますか? | 前向きな気持ちを共有する | その人には伝えましたか? |
| Q100 | 今日の1on1で、ほかに話しておきたいことはありますか? | 話し残しを拾う | 次回の最初に話すことにしてもよいですか? |
30分の時間配分表
| 時間 | 段階 | やること | 上司の動き |
|---|---|---|---|
| 0〜3分 | 導入 | 雑談で空気をほぐす。今日のテーマを確かめる | シートの事前記入欄を見ながら「今日はこの話からでよいですか」と聞く |
| 3〜8分 | 前回の約束 | 部下・上司それぞれの約束の結果を確かめる | 上司側の約束から先に報告する |
| 8〜23分 | 部下の話題 | 部下が持ってきた話題を1〜2個話す | 質問は3〜5個。答えを急がず、深掘りの聞き方を1回重ねる |
| 23〜27分 | 上司から | 伝えたいこと、感謝、気づいた点を伝える | 具体的な場面を1つ挙げて伝える |
| 27〜30分 | 次回までの約束 | 部下と上司がそれぞれやることを1つずつ決める | 期限を入れてシートに書き、次回の日時を決める |
時間が変わる場合の配分は次のとおりです。
| 全体 | 導入 | 前回の約束 | 部下の話題 | 上司から | 次回までの約束 |
|---|---|---|---|---|---|
| 15分 | 1分 | 2分 | 8分 | 2分 | 2分 |
| 30分 | 3分 | 5分 | 15分 | 4分 | 3分 |
| 45分 | 5分 | 5分 | 25分 | 5分 | 5分 |
| 60分 | 5分 | 5分 | 35分 | 10分 | 5分 |
どの長さでも、全体の半分以上を「部下の話題」にあてるのが目安です。
1on1シートのテンプレート
Markdown版
社内のWikiやノートツールに、1回分ずつ貼って使います。
# 1on1シート(2026-10-05)
- 参加者:上司 〈名前〉/部下 〈名前〉
- 今回のテーマ(8分類から1〜2個):〈業務・技術・キャリア・体調・チーム・評価・学習・雑談〉
## 事前記入欄(前日までに書く)
### 部下が書く
- 前回の約束の結果:
- この2週間でうまくいったこと:
- 困っていること・相談したいこと:
- 上司に決めてほしいこと:
### 上司が書く
- 前回の約束の結果:
- 伝えたいこと(感謝・気づいた点):
## 当日メモ
- 話したこと(要点を3行まで):
- 決まったこと:
- 持ち越すこと:
## 次回までの約束
| だれが | 何を | いつまでに |
|---|---|---|
| 部下 | | |
| 上司 | | |
- 次回の日時:
タブ区切り版(表計算ソフト用)
コピーしてA1セルに貼ると、4列の表になります。1回ごとにシートを複製して使います。
区分 項目 記入する人 記入欄
基本 実施日 上司 2026/10/05
基本 参加者 上司 上司: /部下:
基本 今回のテーマ(8分類から1〜2個) 部下
事前記入 前回の約束の結果 部下・上司
事前記入 この2週間でうまくいったこと 部下
事前記入 困っていること・相談したいこと 部下
事前記入 上司に決めてほしいこと 部下
事前記入 上司から伝えたいこと 上司
当日メモ 話したこと(要点) 上司
当日メモ 決まったこと 上司
当日メモ 持ち越すこと 上司
次回までの約束 部下がやること(期限) 部下
次回までの約束 上司がやること(期限) 上司
次回までの約束 次回の日時 上司
記入例
# 1on1シート(2026-10-05)
- 参加者:上司 田中/部下 佐藤
- 今回のテーマ:技術、学習
## 事前記入欄
### 部下が書く
- 前回の約束の結果:テストの書き方の資料を読み、備品予約の検索機能にテストを3本足した
- この2週間でうまくいったこと:レビューの指摘が前回の半分になった
- 困っていること・相談したいこと:設計を決めるとき、どこまで先を考えるかで迷う
- 上司に決めてほしいこと:検索機能の並び順の仕様
### 上司が書く
- 前回の約束の結果:並び順について企画担当に確認した(名前順で確定)
- 伝えたいこと:テストを自分から足してくれたことへの感謝
## 当日メモ
- 話したこと:設計で迷った2案を図にして比べた。いま必要な範囲で決め、変えやすくしておく方針で合意
- 決まったこと:次の機能は、設計メモを先に書いてから実装する
- 持ち越すこと:勉強会での発表(次回に話す)
## 次回までの約束
| だれが | 何を | いつまでに |
|---|---|---|
| 部下 | 予約取消の設計メモを1ページ書く | 10/14 |
| 上司 | 設計メモの例を2つ共有する | 10/7 |
- 次回の日時:10/19 15:00
シートを続けるための決めごと
| 決めること | おすすめ |
|---|---|
| 置き場所 | 2人だけが見られる場所に、1回1ページで並べる |
| 書く人 | 事前記入欄は各自、当日メモは上司、約束はその場で2人で確かめる |
| 書く量 | 当日メモは3行まで。全部を書き取るより、決まったことを残す |
| 見返す時点 | 次回の最初の5分。約束の結果から始める |
| ほかの人への共有 | 本人が同意した内容だけにする |
経験年数別の質問早見表
| 経験年数 | 重点を置くテーマ | 使いやすい質問 | 聞くときの心がけ |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 業務・学習・チーム | Q3、Q5、Q18、Q25、Q56、Q82、Q83 | 答えを急がず、聞きやすい空気を先に作る。毎週の短い時間が合う |
| 2〜3年目 | 技術・学習・キャリア | Q7、Q10、Q21、Q24、Q36、Q38、Q85 | 任せる範囲を少しずつ広げる。やってみたい仕事を聞く |
| 4〜7年目 | キャリア・技術・チーム | Q11、Q26、Q33、Q35、Q44、Q60、Q62 | 進みたい方向を一緒に言葉にする。チームへの提案を引き出す |
| 8年目以上・リーダー | チーム・キャリア・評価 | Q15、Q30、Q41、Q64、Q67、Q71、Q76 | 相談相手として対等に話す。上司への意見を受け取る |
場面別の質問早見表
| 場面 | 使いやすい質問 | ねらい |
|---|---|---|
| 初回の1on1 | Q97、Q42、Q74、Q55、Q100 | 進め方の希望を聞き、話しやすい形を一緒に決める |
| 配属直後 | Q5、Q23、Q56、Q61、Q83、Q97 | 分かりにくい点と、頼れる相手がいるかを確かめる |
| 目標設定の前 | Q31、Q36、Q38、Q39、Q76 | 本人の希望を目標に入れる材料を集める |
| 期の途中のふりかえり | Q68、Q69、Q70、Q75 | 目標の進み具合と、見直す点をそろえる |
| フィードバックを伝えた後 | Q73、Q72、Q71、Q74 | 受け止め方を確かめ、伝え方を合わせる |
| 異動・担当替えの前 | Q41、Q34、Q35、Q40、Q45 | 希望と不安を前もって聞く |
| 大きなリリースの後 | Q1、Q7、Q26、Q46、Q54 | 手応えと学びを言葉にし、休みの予定を確かめる |
| 遅い時間までの作業が続いているとき | Q2、Q9、Q47、Q48、Q53 | 仕事量を数字で共有し、外せる作業を決める |
| 話すことがないと言われたとき | Q91、Q93、Q94、Q78、Q8 | 答えやすい話題から始める |
| チームに新しい人が入ったとき | Q65、Q56、Q62、Q44 | 受け入れの様子を聞き、教える役割への関心を知る |
部下側から持ち込む話題のひな形
1on1は部下の時間です。部下の側から話題を持ち込むと、時間の使い方を自分で決められます。前日までに、次の形で1〜3行を書いておきます。
## 今回話したいこと
1. 【種類:相談/報告/お願い/雑談】〈話題を1行で〉
- いまの状況:
- 自分の考え・試したこと:
- 上司にしてほしいこと:〈聞いてほしいだけ/助言がほしい/決めてほしい/ほかの人につないでほしい〉
「上司にしてほしいこと」を先に書いておくと、上司は聞くのか、助言するのか、決めるのかを取り違えずに済みます。
持ち込む話題の書き方の例
| こんなとき | 書き方の例 | してほしいこと |
|---|---|---|
| 作業が止まっている | 【相談】予約取消の仕様で、開始後の扱いが決まらず2日止まっています | 決めてほしい |
| やってみたい仕事がある | 【お願い】次の機能で、設計から担当してみたいです | 助言がほしい |
| レビューで迷う | 【相談】レビューで、好みの違いをどこまで指摘するか迷っています | 助言がほしい |
| 学んだことを話したい | 【報告】テストの本を1冊読み、境目の値のテストを足しました | 聞いてほしいだけ |
| 仕事量が多い | 【相談】今週は割り込みが5件あり、予定の作業が半分になりました | 決めてほしい(優先順位) |
| 将来の方向を考えたい | 【相談】3年後に設計をまとめる役割を目指したいです。必要な経験を知りたいです | 助言がほしい |
| 話を聞きたい人がいる | 【お願い】データベースに詳しい方に、30分ほど話を聞きたいです | ほかの人につないでほしい |
| 特に話題が無い | 【雑談】最近試したエディタの設定について | 聞いてほしいだけ |
話題が見つからないときの探し方
| 探し方 | 具体的には |
|---|---|
| 2週間の予定表を見返す | いちばん時間を使った作業、いちばん楽しかった作業を1つずつ選ぶ |
| チャットやレビューの履歴を見返す | 迷った場面、助けてもらった場面を拾う |
| 8テーマを順番に見る | 前回と違うテーマを1つ選び、質問一覧から自分に聞いてみる |
| 次の2週間を見る | 気がかりな予定を1つ書く |
進め方でつまずきやすい点と直し方
| つまずきやすい点 | そのままだとこうなる | こうするとよい |
|---|---|---|
| 進み具合の確認で時間が終わる | 部下が話したいことを話せない | 進み具合は別の場で確かめ、1on1では「止まっていること」だけ聞く |
| 上司が長く話す | 部下が聞き役になる | 質問のあと、相手が話し始めるまで待つ。助言は「案を言ってもよいですか」と聞いてからにする |
| 質問を次々に投げる | 面接のような空気になる | 1回の質問は3〜5個。深掘りの聞き方を1回重ねる |
| 約束を書き残さない | 次回に同じ話を繰り返す | 終わりの3分で、だれが・何を・いつまでにを書く |
| 予定がよく流れる | 「後回しにされる時間」だと受け取られる | 流すのではなく日時を動かす。動かすときは上司から候補を出す |
| 体調や家庭の話に踏み込みすぎる | 部下が答えにくくなる | 仕事の量・時間・休みの取り方にとどめ、答えたくないことは答えなくてよいと先に伝える |
体調のテーマは、働くペースを一緒に整えるためのものです。心身の不調が気になるときは、上司が判断しようとせず、社内の相談窓口や専門の担当につなぎます。評価のテーマも、期待と目標のすり合わせまでを扱い、評価の決め方そのものは社内の制度に沿って別の場で伝えます。
よくある質問
Q. 100個の質問は、順番に全部聞くものですか? A. いいえ、選ぶための一覧です。1回で使うのは3〜5個で、部下が持ってきた話題に合うテーマから選びます。同じ質問を数か月おきに繰り返すと、答えの変化から成長が見えます。
Q. 部下が「特に話すことはありません」と言うときはどうしますか? A. 雑談の質問(Q91〜Q100)から始めるか、事前記入欄を「うまくいったこと1つ・困っていること1つ」の2行だけにして、書く負担を下げます。場面別の早見表の「話すことがないと言われたとき」も使えます。
Q. リモートでの1on1で気を付けることはありますか? A. シートを画面で共有し、2人で同じものを見ながら話すと、沈黙の時間も考える時間として使いやすくなります。約束はその場で書き込み、終わる前に読み上げて確かめます。
Q. 上司が技術に詳しくない場合、技術のテーマはどう扱いますか? A. 答えを出そうとせず、「どこで迷いましたか」「だれに聞くと進みそうですか」のように、考えを整理する質問をします。詳しい人につなぐことも、上司ができる支援です。
まとめ
- 1on1の主役は部下。話す割合は部下7割を目安にし、全体の半分以上を部下の話題にあてる
- テーマは8分類(業務・技術・キャリア・体調・チーム・評価・学習・雑談)から1回に1〜2個選ぶ
- 質問は100個の一覧から3〜5個を選び、深掘りの聞き方を1回重ねる
- 30分の配分は、導入3分・前回の約束5分・部下の話題15分・上司から4分・次回までの約束3分
- シートには事前記入欄・当日メモ・次回までの約束を設け、約束には期限を入れる
- 部下は「話題・いまの状況・自分の考え・上司にしてほしいこと」を前日までに書いて持ち込む
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(記載例)出典:株式会社RJC「1on1の質問一覧100選とテーマ別シートのテンプレート|エンジニア向け」
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