- マネジメント
課題管理表のテンプレートと書き方 項目一覧・記入例・Excel数式
課題管理表とは、「すでに起きていて、誰かが期限までに解決する必要があること」を1行ずつ記録し、担当・期限・状態を追いかける表です。 書く項目を絞り、状態の意味をそろえ、期限切れが自動で目立つようにしておくと、定例の場で上から順に確かめるだけで運用できます。
この記事では、架空の「備品予約システム」の開発を題材に、必須項目と任意項目を分けた項目一覧、15件の記入例が入ったタブ区切りテンプレート、期限超過日数・滞留日数・ステータス別件数を出すExcel数式、課題とリスクなどの違い、ステータス遷移の図をまとめました。
確認環境:Excel の数式と条件付き書式の式は LibreOffice Calc 24.2.7 で計算して結果を確かめました(Excel と共通の関数だけを使用)。Mermaid の図は Mermaid 11.14.0(@mermaid-js/mermaid-cli 11.14.0 + Chromium)で描画できることを確かめました。
課題管理表の項目早見表(必須9項目と任意6項目)
| 区分 | 項目 | 書くこと | 入力値の定義 |
|---|---|---|---|
| 必須 | No | 重複しない番号 | I-001 からの連番。欠番は詰めない |
| 必須 | 起票日 | 課題を登録した日 | 日付 |
| 必須 | 件名 | 何が困っているかを1行で | 30字程度。「〜が決まっていない」「〜できない」と状態で書く |
| 必須 | 内容 | 事実と、止まっている作業 | 「事実。そのため何が進められないか」の2文 |
| 必須 | 優先度 | 対応の順番 | 高・中・低の3択(基準は後述) |
| 必須 | 担当 | 解決まで責任を持つ人 | 個人名を1人。部署名やチーム名は書かない |
| 必須 | 期限 | 解決する日 | 日付。「なるべく早く」は書かない |
| 必須 | 状態 | いまの段階 | 未着手・対応中・確認待ち・保留・完了・取り下げの6択 |
| 必須 | 完了日 | 完了と確認できた日 | 日付。完了・取り下げにしたときに記入 |
| 任意 | 起票者 | 登録した人 | 個人名。内容を聞き返す相手になる |
| 任意 | 分類 | 課題の種類 | 仕様・設計・環境・品質・移行・体制・外部連携 など |
| 任意 | 対応内容・経過 | やったことと次の予定 | 「日付 やったこと」を追記していく |
| 任意 | 関連 | つながる資料や番号 | リスクNo、チケット番号、議事録の日付 |
| 任意 | 期限超過日数 | 期限を何日過ぎたか | 数式で自動計算 |
| 任意 | 滞留日数 | 起票から何日たったか | 数式で自動計算 |
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「課題管理表のテンプレートと書き方 項目一覧・記入例・Excel数式」
項目を選ぶ基準:必須と任意の分け方
項目は多いほどよいわけではなく、入力されない列が増えると表全体が読まれなくなります。次の基準で選びます。
| 状況 | 入れる項目 |
|---|---|
| 3〜5人、期間1〜2か月 | 必須9項目だけ |
| 課題が20件を超える | +分類(絞り込みに使う)、期限超過日数 |
| 定例で経過を報告する | +対応内容・経過 |
| リスク管理表やチケットと併用する | +関連 |
| 起票する人が複数の部署にまたがる | +起票者 |
| 解決までの速さを振り返りたい | +滞留日数 |
「影響範囲」「原因」「重要度と緊急度」などを別の列にする表もありますが、最初は内容の欄に文章で書き、絞り込みや集計に使いたくなった時点で列に分けると、空欄だらけの列ができません。
優先度の基準
| 優先度 | 基準 | 期限の目安 |
|---|---|---|
| 高 | 放置すると、ほかの人の作業が止まる。またはリリース日に影響する | 1週間以内 |
| 中 | 自分の作業は止まるが、別の作業を先に進められる | 2週間以内 |
| 低 | 当面の作業には影響しない。決めておくと後が楽になる | 次の工程が始まるまで |
各項目の書き方:良い例と直したい例
| 項目 | 直したい例 | 良い例 | 直すポイント |
|---|---|---|---|
| 件名 | 連携の件 | 社員マスタとの連携方式の回答が来ていない | 件名だけで何の話かわかるようにする |
| 件名 | 性能問題 | 予約一覧APIの応答が目標の1秒を超えている | 対象と状態を書く |
| 内容 | 仕様が不明確 | 利用開始の何時間前まで取り消せるかが要件に書かれておらず、予約APIの設計を進められない | 事実と、止まっている作業を書く |
| 内容 | 急ぎで対応が必要 | 備品1,000件のデータで一覧取得に2.4秒かかる。目標は1秒以内 | 数値で書く |
| 担当 | 開発チーム | 高橋 | 1人の名前にする |
| 期限 | 早めに | 2026/10/15 | 日付にする |
| 期限 | 未定 | 2026/10/23(定例で方針を決める日) | 解決日が読めないときは「次に判断する日」を入れる |
| 対応内容・経過 | 対応中 | 10/16 再度依頼。10/20 担当者から「10/23までに回答」と連絡あり | 日付と事実を追記する |
| 完了日 | (完了なのに空欄) | 2026/10/7 | 完了にしたら必ず入れる |
件名は「〜の件」ではなく、「〜が決まっていない」「〜できない」「〜が来ていない」のように困っている状態で終えると、一覧を眺めるだけで内容がつかめます。
課題管理表のテンプレート(記入例15件・タブ区切り)
次のブロックをコピーし、シート名を「課題」にしたシートの A1 に貼り付けます。列は A:No/B:起票日/C:起票者/D:分類/E:件名/F:内容/G:優先度/H:担当/I:期限/J:状態/K:対応内容・経過/L:完了日/M:関連/N:期限超過日数/O:滞留日数 です。N列・O列は次の章の数式を入れるため空にしてあります。
No 起票日 起票者 分類 件名 内容 優先度 担当 期限 状態 対応内容・経過 完了日 関連 期限超過日数 滞留日数
I-001 2026/10/1 佐藤 仕様 予約の取り消し期限が決まっていない 利用開始の何時間前まで取り消せるかが要件に書かれておらず、予約APIの設計を進められない 高 佐藤 2026/10/8 完了 10/7 利用部門と合意。開始1時間前までと決定し、要件定義書を更新した 2026/10/7
I-002 2026/10/2 鈴木 仕様 備品の写真の最大サイズが決まっていない 登録画面の設計に上限値が必要。未決のため画面設計のレビューが止まっている 中 鈴木 2026/10/9 完了 10/13 1枚あたり5MBまでと決定し、画面設計書に反映した 2026/10/13
I-003 2026/10/5 高橋 環境 検証用サーバーにログインできない 高橋・田中の2名のアカウントが発行されておらず、DB設計の検証ができない 高 田中 2026/10/7 完了 10/6 管理者に申請し、2名ぶんのアカウントが発行された 2026/10/6
I-004 2026/10/6 田中 仕様 繰り返し予約の上限回数が決まっていない 毎週の予約を何回先まで登録できるかが未決。予約APIの入力チェックを確定できない 中 佐藤 2026/10/16 対応中 10/14 利用部門に案(最大12回)を提示。10/23の定例で決定する予定
I-005 2026/10/8 鈴木 設計 予約一覧の表示件数と並び順が決まっていない 1ページの件数と初期の並び順が未決。一覧画面の実装に着手できない 低 鈴木 2026/10/23 対応中 10/20 案を2つ作成。10/23のレビューで選ぶ
I-006 2026/10/9 高橋 外部連携 社員マスタとの連携方式の回答が来ていない 10/2に管理部門へ質問したが回答がなく、認証まわりの設計に着手できない 高 佐藤 2026/10/15 確認待ち 10/16 再度依頼。10/20 担当者から「10/23までに回答」と連絡あり R-011
I-007 2026/10/13 佐藤 体制 設計レビューの参加者が確定していない 利用部門からの参加者が未定で、レビューの日程を確定できない 中 佐藤 2026/10/15 完了 10/15 利用部門から2名の参加が決まり、日程を確定した 2026/10/15
I-008 2026/10/14 高橋 品質 レビュー待ちの修正がたまっている 予約API関連のレビュー依頼が6件あり、3日以上待っているものが4件ある 高 高橋 2026/10/21 対応中 10/19 レビュー担当を1名から2名に増やした。残り3件
I-009 2026/10/15 鈴木 設計 スマートフォンでの表示対象の範囲が決まっていない 予約画面だけか管理画面も含むかが未決。画面実装の見積もりが確定しない 中 鈴木 2026/10/27 未着手
I-010 2026/10/16 田中 環境 テスト用メールの送信先が用意されていない 通知メールの確認に受信用のアドレスが必要だが、申請先が決まっていない 中 田中 2026/10/24 対応中 10/21 申請先を確認し、申請書を提出した
I-011 2026/10/16 佐藤 仕様 管理者が代理で予約できるようにしたいという要望が出た 初回リリースの範囲に含まれていない追加の要望。採否の判断が必要 低 佐藤 2026/10/30 保留 10/19 初回リリース後に検討する方針で合意。11月の定例で再確認する
I-012 2026/10/19 高橋 品質 予約一覧APIの応答が目標の1秒を超えている 備品1,000件のデータで一覧取得に2.4秒かかる。目標は1秒以内 高 高橋 2026/10/28 対応中 10/21 検索条件にインデックスを追加する案を検証中 R-013
I-013 2026/10/20 田中 移行 現行の台帳に備品番号の重複がある 現行のExcel台帳で12件の備品番号が重複しており、そのままでは取り込めない 中 田中 2026/10/29 未着手 R-037
I-014 2026/10/20 鈴木 仕様 祝日の予約可否が決まっていない 祝日に予約を受け付けるかが未決。カレンダー画面の表示を確定できない 中 佐藤 2026/10/26 確認待ち 10/21 利用部門に質問を送付した
I-015 2026/10/21 佐藤 体制 利用者説明会の会場が確保できていない 11月中旬の説明会に使う会議室が未予約。案内文を出せない 低 田中 2026/11/4 未着手
記入例を消して使うときは、2行目以降を削除し、1行目の見出しだけ残します。
状態の選択肢をドロップダウンにする
状態・優先度・分類は、入力のゆれ(「対応中」と「着手中」など)があると件数の集計が合わなくなります。「設定」シートに選択肢を縦に並べ、ドロップダウンから選ぶ形にします。
状態 優先度 分類
未着手 高 仕様
対応中 中 設計
確認待ち 低 環境
保留 品質
完了 移行
取り下げ 体制
外部連携
Excel では、対象のセル範囲(状態なら J2 から下)を選び、Microsoft のサポートページの手順のとおり[データ]タブの[データの入力規則]を開き、[設定]タブの[入力値の種類]で[リスト]を選んで、選択肢の範囲を指定します。
期限超過日数・滞留日数を出すExcel数式
基準日(今日)は「集計」シートの B1 に置きます。=TODAY() を入れておくと毎日自動で進み、日付を直接入れると「先週金曜の時点」のように固定して見られます。この記事の計算結果は、基準日を 2026/10/22 に固定して出したものです。
集計!B1 : =TODAY()
N2 : =IF(I2="","",IF(L2<>"",MAX(0,L2-I2),MAX(0,集計!$B$1-I2)))
O2 : =IF(B2="","",IF(L2<>"",L2-B2,集計!$B$1-B2))
N2・O2 は最後の行までコピーします。
| セル | 何をしているか |
|---|---|
| N2(期限超過日数) | 完了日が入っていれば「完了日−期限」、空なら「基準日−期限」。期限内なら 0 にする |
| O2(滞留日数) | 完了日が入っていれば「完了日−起票日」(解決までにかかった日数)、空なら「基準日−起票日」 |
土日祝を除いた日数で見たいときは、祝日の一覧を「設定」シートの A列などに置き、NETWORKDAYS を使います。NETWORKDAYS は両端の日を含めて数えるので、1を引いて「経過した稼働日数」にしています。
=IF(B2="","",NETWORKDAYS(B2,IF(L2<>"",L2,集計!$B$1),祝日の範囲)-1)
計算結果(記入例15件・基準日 2026/10/22)
稼働日の列は、祝日の範囲に 2026/10/12 と 2026/11/3 を入れて計算した結果です。
| No | 起票日 | 件名 | 優先度 | 担当 | 期限 | 状態 | 完了日 | 期限超過日数 | 滞留日数 | 滞留(稼働日) | 色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| I-001 | 10/1 | 予約の取り消し期限が決まっていない | 高 | 佐藤 | 10/8 | 完了 | 10/7 | 0 | 6 | 4 | 灰 |
| I-002 | 10/2 | 備品の写真の最大サイズが決まっていない | 中 | 鈴木 | 10/9 | 完了 | 10/13 | 4 | 11 | 6 | 灰 |
| I-003 | 10/5 | 検証用サーバーにログインできない | 高 | 田中 | 10/7 | 完了 | 10/6 | 0 | 1 | 1 | 灰 |
| I-004 | 10/6 | 繰り返し予約の上限回数が決まっていない | 中 | 佐藤 | 10/16 | 対応中 | 6 | 16 | 11 | 赤 | |
| I-005 | 10/8 | 予約一覧の表示件数と並び順が決まっていない | 低 | 鈴木 | 10/23 | 対応中 | 0 | 14 | 9 | 黄 | |
| I-006 | 10/9 | 社員マスタとの連携方式の回答が来ていない | 高 | 佐藤 | 10/15 | 確認待ち | 7 | 13 | 8 | 赤 | |
| I-007 | 10/13 | 設計レビューの参加者が確定していない | 中 | 佐藤 | 10/15 | 完了 | 10/15 | 0 | 2 | 2 | 灰 |
| I-008 | 10/14 | レビュー待ちの修正がたまっている | 高 | 高橋 | 10/21 | 対応中 | 1 | 8 | 6 | 赤 | |
| I-009 | 10/15 | スマートフォンでの表示対象の範囲が決まっていない | 中 | 鈴木 | 10/27 | 未着手 | 0 | 7 | 5 | ||
| I-010 | 10/16 | テスト用メールの送信先が用意されていない | 中 | 田中 | 10/24 | 対応中 | 0 | 6 | 4 | 黄 | |
| I-011 | 10/16 | 管理者が代理で予約できるようにしたいという要望が出た | 低 | 佐藤 | 10/30 | 保留 | 0 | 6 | 4 | ||
| I-012 | 10/19 | 予約一覧APIの応答が目標の1秒を超えている | 高 | 高橋 | 10/28 | 対応中 | 0 | 3 | 3 | ||
| I-013 | 10/20 | 現行の台帳に備品番号の重複がある | 中 | 田中 | 10/29 | 未着手 | 0 | 2 | 2 | ||
| I-014 | 10/20 | 祝日の予約可否が決まっていない | 中 | 佐藤 | 10/26 | 確認待ち | 0 | 2 | 2 | ||
| I-015 | 10/21 | 利用者説明会の会場が確保できていない | 低 | 田中 | 11/4 | 未着手 | 0 | 1 | 1 |
- I-002 は完了していますが、期限超過日数は 4:期限 10/9 に対して完了日が 10/13 のためです。完了した課題にも値が残るので、あとで「期限どおりに終わった割合」を振り返れます
- I-004・I-006・I-008 は未完了で期限を過ぎている:次の章の条件付き書式で赤になる行です
- I-005・I-010 は期限まで3日以内:黄になる行です。I-005 は期限内ですが、起票から14日たっています
- 稼働日で数えると、I-004 の滞留は 16日から 11日になる:土日と 10/12 の祝日を除いた値です
期限切れに色を付ける条件付き書式
表の範囲(A2:O16)を選び、数式を使うルールを上から順に3つ登録します。
| 順位 | 意味 | 式 | 書式の例 |
|---|---|---|---|
| 1 | 期限切れ(未完了で期限を過ぎた) | =AND($I2<>"",$J2<>"完了",$J2<>"取り下げ",$I2<集計!$B$1) |
薄い赤 |
| 2 | 期限が3日以内 | =AND($I2<>"",$J2<>"完了",$J2<>"取り下げ",$I2>=集計!$B$1,$I2<=集計!$B$1+3) |
薄い黄 |
| 3 | 完了・取り下げ | =OR($J2="完了",$J2="取り下げ") |
グレー |
$I2 や $J2 のように列だけを固定すると、行のどのセルから見ても、その行の期限と状態を参照します。期限が空の行は色が付かないよう、先頭に $I2<>"" を入れています。
長く動いていない課題を見つけたい場合は、滞留日数を使うルールを足します。
=AND($J2<>"完了",$J2<>"取り下げ",$O2>=14)
記入例では I-004(16日)と I-005(14日)が当てはまりました。
ステータス別件数を出すCOUNTIFSの数式
「集計」シートの A4 から下に状態名、C3 から右に優先度(高・中・低)を並べ、次の式を入れます。
B4 : =COUNTIFS(課題!$J$2:$J$16,A4)
C4 : =COUNTIFS(課題!$J$2:$J$16,$A4,課題!$G$2:$G$16,C$3)
B4 は下へ、C4 は右と下へコピーします。行数が増えるときは $J$2:$J$500 のように範囲を広めに取っておきます。
計算結果
| 状態 | 件数 | 高 | 中 | 低 |
|---|---|---|---|---|
| 未着手 | 3 | 0 | 2 | 1 |
| 対応中 | 5 | 2 | 2 | 1 |
| 確認待ち | 2 | 1 | 1 | 0 |
| 保留 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 完了 | 4 | 2 | 2 | 0 |
| 取り下げ | 0 | 0 | 0 | 0 |
定例の報告に使える集計の式
| 知りたいこと | 式 | 結果 |
|---|---|---|
| 未完了の件数 | =COUNTIFS(課題!$J$2:$J$16,"<>完了",課題!$J$2:$J$16,"<>取り下げ",課題!$A$2:$A$16,"<>") |
11 |
| 期限切れの件数 | =COUNTIFS(課題!$J$2:$J$16,"<>完了",課題!$J$2:$J$16,"<>取り下げ",課題!$I$2:$I$16,"<"&$B$1) |
3 |
| 期限が3日以内の件数 | =COUNTIFS(課題!$J$2:$J$16,"<>完了",課題!$J$2:$J$16,"<>取り下げ",課題!$I$2:$I$16,">="&$B$1,課題!$I$2:$I$16,"<="&$B$1+3) |
2 |
| 優先度が高で未完了の件数 | =COUNTIFS(課題!$G$2:$G$16,"高",課題!$J$2:$J$16,"<>完了",課題!$J$2:$J$16,"<>取り下げ") |
3 |
| 担当別の未完了件数(A20 に担当名) | =COUNTIFS(課題!$H$2:$H$16,A20,課題!$J$2:$J$16,"<>完了",課題!$J$2:$J$16,"<>取り下げ") |
佐藤 4/鈴木 2/高橋 2/田中 3 |
| 期限超過日数の最大 | =MAX(課題!$N$2:$N$16) |
7 |
| 未完了の滞留日数の平均 | =AVERAGEIFS(課題!$O$2:$O$16,課題!$J$2:$J$16,"<>完了",課題!$J$2:$J$16,"<>取り下げ") |
7.1 |
| 完了までにかかった日数の平均 | =AVERAGEIFS(課題!$O$2:$O$16,課題!$J$2:$J$16,"完了") |
5 |
COUNTIFS は、条件をすべて満たす行だけを数えます。「未完了」は「完了ではない、かつ取り下げではない」の2条件で表します。日付との比較は "<"&$B$1 のように、比較の記号を文字列にしてセルとつなげます。未完了の件数の式で最後に付けている 課題!$A$2:$A$16,"<>" は、No が空の行を数えないための条件です。範囲を広めに取ったときに空行が件数に入るのを防ぎます。
定例では「未完了11件、うち期限切れ3件、優先度が高で未完了3件」の3つを最初に伝えると、表のどこを見ればよいかが伝わります。
課題・リスク・タスク・障害・ToDoの違い
似た言葉を同じ表に混ぜると、件数が増えて大事な行が埋もれます。次の基準で書く先を分けます。
| 種類 | 何か | 起きているか | 例 | 書く先 |
|---|---|---|---|---|
| 課題 | 進行を妨げていて、判断や調整が必要なこと | 起きている | 社員マスタとの連携方式の回答が来ていない | 課題管理表 |
| リスク | 起きるかもしれないこと | まだ起きていない | 連携先の仕様が変わるかもしれない | リスク管理表 |
| タスク | 計画どおりに進める作業 | 予定されている | 予約APIを実装する | WBS・ガントチャート |
| 障害(不具合) | 動いているものが仕様どおりに動かないこと | 起きている | 予約の登録ボタンを押すとエラー画面になる | 障害管理表・チケット |
| ToDo | 個人や会議で出た短い宿題 | 予定されている | 議事録を金曜までに送る | 議事録・個人のリスト |
迷ったときの判断表
| 確かめること | はい | いいえ |
|---|---|---|
| まだ起きていないか | リスク | 次へ |
| 計画にもともと入っている作業か | タスク | 次へ |
| 作ったものが仕様どおりに動かない話か | 障害 | 次へ |
| 1人が1〜2日で終えられ、判断や調整が要らないか | ToDo | 課題 |
障害のうち「直すかどうかの判断が必要」「仕様を変える必要がある」ものは、障害管理表の番号を関連欄に書いたうえで課題としても起票します。記入例の I-012(応答が目標を超えている)は、テストで見つかった事象のうち方針の判断が必要なものを課題として起票した例です。
リスクから課題へ移す条件
リスク管理表と併用する場合は、「いつ課題に移すか」を決めておきます。
flowchart TD
R[リスク管理表に登録済みのリスク] --> Q1{兆候が出ているか}
Q1 -- いいえ --> W[監視を続ける]
Q1 -- はい --> Q2{すでに起きたか<br>または起きることが確定したか}
Q2 -- いいえ --> U[確率を上げて<br>対応策を前倒しする]
Q2 -- はい --> Q3{担当と期限を決めて<br>対応する必要があるか}
Q3 -- はい --> I[課題管理表に起票する<br>関連欄にリスクNoを書く]
Q3 -- いいえ --> A[影響を記録して<br>リスクを終了にする]
I --> S[リスクの状態を<br>発生 課題へ に変える]
移す条件を表にすると次の3つです。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 兆候が出ている |
| 2 | 出来事がすでに起きた、または起きることが確定した |
| 3 | 担当と期限を決めて対応する必要がある |
記入例では、I-006(関連 R-011:外部システムとのインターフェース仕様が確定しない)、I-012(関連 R-013:性能の見積もりが甘く応答が遅くなる)、I-013(関連 R-037:移行データに想定外の値や欠けがある)が、リスクから移した課題です。関連欄にリスクNoを残しておくと、「見込んでいたリスクのうち、いくつが課題になったか」をあとで数えられます。
ステータスの定義と遷移
状態は6つに絞り、それぞれ「誰が次に動くか」が決まるように定義します。
| 状態 | 定義 | 次に動く人 |
|---|---|---|
| 未着手 | 起票されたが、担当がまだ動いていない | 担当 |
| 対応中 | 担当が解決に向けて動いている | 担当 |
| 確認待ち | 担当の対応が済み、起票者や決定者の確認・回答を待っている | 起票者・決定者 |
| 保留 | いまは進めないと決めた。再開の条件と次回確認日が決まっている | 定例の進行役 |
| 完了 | 解決を確認した。完了日が入っている | なし |
| 取り下げ | 重複や対象外などで、対応しないと決めた。理由が書いてある | なし |
stateDiagram-v2
[*] --> 未着手: 起票
未着手 --> 対応中: 担当が着手
対応中 --> 確認待ち: 対応が済み、起票者や決定者の確認を依頼
確認待ち --> 完了: 確認OK(完了日を記入)
確認待ち --> 対応中: 差し戻し
対応中 --> 保留: 判断や外部の回答を待つ(再開条件と次回確認日を記入)
未着手 --> 保留: 着手の前提が整っていない
保留 --> 対応中: 再開条件が整う
未着手 --> 取り下げ: 重複・対象外と判断
対応中 --> 取り下げ: 対応しないと決定(理由を記入)
保留 --> 取り下げ: 対応しないと決定(理由を記入)
完了 --> 対応中: 再発・やり残しが判明
完了 --> [*]
取り下げ --> [*]
押さえる点は3つです。
- 「確認待ち」を「対応中」と分ける:ボールを持っている人が担当から確認者に移ったことが、状態だけでわかります
- 「保留」には再開条件と次回確認日を書く:書かれていない保留は、そのまま忘れられやすくなります。記入例の I-011 は「11月の定例で再確認する」と経過欄に書いています
- 「完了」は担当ではなく、起票者や決定者が確認してから付ける:対応が済んだ時点では「確認待ち」にします
課題管理表の運用:定例での確かめ方
| 順番 | 見るもの | やること |
|---|---|---|
| 1 | 赤の行(期限切れ) | 止まっている理由を聞き、新しい期限か、担当の変更か、上位への相談かを決める |
| 2 | 黄の行(期限が3日以内) | 間に合うかを確かめる |
| 3 | 確認待ちの行 | 確認する人と日を決める |
| 4 | 新しく起票された行 | 担当・期限・優先度が入っているかを確かめる |
| 5 | 保留の行(月1回) | 再開するか、取り下げるかを決める |
期限を延ばすときは、経過欄に「10/22 期限を 10/16 から 10/23 に変更。理由:定例で決定するため」のように、元の期限と理由を残します。期限の列だけを書き換えると、何度延ばしたかがわからなくなります。
よくある質問
Q. 課題管理表はExcelとチケット管理ツールのどちらがよいですか? A. 10〜30件ほどで、定例で全員が同じ画面を見て確かめる使い方なら、表計算ソフトで十分です。件数が増えて担当ごとの通知や履歴が必要になったら、チケット管理ツールに移すと管理しやすくなります。その場合も、項目と状態の定義はこの記事のものをそのまま使えます。
Q. 完了した課題は消してよいですか? A. 消さずに残します。完了や取り下げの行はグレーにして、フィルターで未完了だけを表示します。残しておくと、同じ話が再び出たときに経緯を確かめられ、解決までの日数の振り返りにも使えます。
Q. 担当が決まらない課題はどうしますか? A. 起票した場で「担当を決める人」を担当欄に入れ、期限を次の定例の日にします。担当が空欄のまま残る行を作らないことが、表を動かし続けるコツです。
Q. 1つの課題に複数の対応が必要なときはどうしますか? A. 担当と期限が別々になるなら、行を分けます。関連欄に元の課題のNoを書いておくと、つながりを追えます。1人が続けて対応するなら、1行のまま経過欄に追記します。
まとめ
- 課題管理表は「すでに起きていて、期限までに解決が必要なこと」を1行ずつ追う表。まだ起きていないことはリスク管理表に書く
- 必須はNo・起票日・件名・内容・優先度・担当・期限・状態・完了日の9項目。任意の項目は、絞り込みや集計に使う場面が出てから足す
- 件名は困っている状態で終え、担当は1人の名前、期限は日付で書く
- 期限超過日数は
=IF(I2="","",IF(L2<>"",MAX(0,L2-I2),MAX(0,集計!$B$1-I2)))、滞留日数は完了日があれば完了日−起票日、なければ基準日−起票日 - 期限切れ・期限間近・完了の3つの条件付き書式で、見るべき行が色でわかる
- ステータス別件数は COUNTIFS。「未完了」は「完了ではない、かつ取り下げではない」の2条件で数える
- 状態は6つに絞り、「確認待ち」と「保留」の定義を決める。リスクから移した課題は関連欄にリスクNoを残す
参考
- Microsoft サポート「ドロップダウン リストを作成する」 https://support.microsoft.com/ja-jp/office/ドロップダウン-リストを作成する-7693307a-59ef-400a-b769-c5402dce407b
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(記載例)出典:株式会社RJC「課題管理表のテンプレートと書き方 項目一覧・記入例・Excel数式」
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