CSSのborderとは、要素のまわりに枠線を引くプロパティで、「太さ(border-width)・種類(border-style)・色(border-color)」の3つを組み合わせて指定します。 border: 1px solid #333; の1行で四辺に線が引け、border-radius を足すと角を丸くできます。

この記事では、border-style 全10種の見え方の一覧、一括指定・辺ごとの指定・論理プロパティの書き方、border-radius の値の数と角の対応、円・カプセル・吹き出しなどのコピペ用コードをまとめました。さらに「線を足したら幅がずれた」「角丸から画像がはみ出す」「table の線が二重になる」といったつまずきを、Chromium 141(Playwright 1.56)で再現し、測った数値と一緒に直し方を示します。

borderの早見表

書き方の早見表

やりたいこと 書き方
四辺に線を引く border: 1px solid #333;
下だけに線を引く border-bottom: 2px solid #06c;
左だけ太い線(見出しの飾り) border-left: 6px solid #06c;
一辺だけ線を消す border: 1px solid #333; border-bottom: none;
点線・破線にする border: 2px dotted #333; / border: 2px dashed #333;
二重線にする border: 3px double #333;(3px以上)
角を丸くする border-radius: 8px;
円にする 正方形に border-radius: 50%;
カプセル形(左右が半円)にする border-radius: 9999px;
上の2つの角だけ丸くする border-radius: 12px 12px 0 0;
大きさを変えずに線を足す box-sizing: border-box; または outline
table の線を1本にまとめる border-collapse: collapse;

border-style 全10種の一覧

値 見え方 幅を取るか メモ
none(初期値) 線なし 取らない table の線の競合では優先度が最も低い
hidden 線なし 取らない table の線の競合では優先度が最も高い(隣の線も消す)
dotted 丸い点線 取る 点の直径は線の太さと同じ
dashed 破線(短い線の連続) 取る 線と空白の長さはブラウザが決める
solid 1本の実線 取る 最もよく使う
double 二重線 取る 2本の線+間の空白で、指定した太さになる
groove 溝が彫られたような立体線 取る ridge の逆
ridge 盛り上がったような立体線 取る groove の逆
inset 要素がへこんで見える立体線 取る outset の逆
outset 要素が浮き出て見える立体線 取る inset の逆

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。

(記載例)出典:株式会社RJC「CSS borderの書き方一覧|線の種類10種と角丸border-radius」

検証した環境

項目 内容
ブラウザ Chromium 141.0.7390.37(Playwright 1.56.0 から起動)、画面 800×600px
測り方 getComputedStyle() と offsetWidth などで数値を取得。色や形はスクリーンショットの画素を Pillow 12.2 で確認
仕様の確認 MDN の border-style のページを開いて、10種の説明と table での優先度を確認
未実行のもの Safari・Firefox での表示。点線や破線の間隔はブラウザごとに異なる

borderの基本:太さ・種類・色の3つ

.box {
  border: 1px solid #333;
  /*      太さ 種類  色   (順番は自由) */
}

border は次の3つをまとめた一括指定です。

個別プロパティ 役割 初期値(実測) 省略したとき
border-width 太さ medium(線があるとき3px) 3pxになる
border-style 種類 none 線が表示されない
border-color 色 currentColor(文字色と同じ) 文字色になる

省略の組み合わせを実際に書いて、適用された値を読み取りました(文字色は rgb(10, 20, 30))。

書いた指定 適用された値(上辺) 結果
border: solid; 3px solid rgb(10, 20, 30) 太さ3px・文字色の実線
border: 3px red; 0px none rgb(255, 0, 0) 線は出ない(style が none のまま)
border: thin dashed; 1px dashed rgb(10, 20, 30) thin は1px
border: thick double blue; 5px double rgb(0, 0, 255) thick は5px

3つのうち省略できないのは border-style だけです。 「太さと色を書いたのに線が出ない」ときは、種類(solid など)が抜けていないかを確認します。また、border-style が none や hidden のとき、太さの計算値は0pxになります。

色を省略すると文字色になる性質は、ボタンなどで便利に使えます。

.btn-outline {
  color: #06c;
  border: 1px solid;   /* 色を書かない=文字色と同じ */
}
.btn-outline:hover { color: #c00; } /* 文字色を変えるだけで線の色も変わる */

線の種類10種を見比べる表示見本コード

次のHTMLを保存して開くと、10種類の線を「太さ・色違い」の3列で見比べられます。

<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<style>
  .grid { display: grid; grid-template-columns: repeat(3, 160px); gap: 16px; font: 14px/1.5 sans-serif; }
  .grid > div { padding: 8px; text-align: center; }
  .w2 { border-width: 2px; border-color: #333; }
  .w6 { border-width: 6px; border-color: #2a6; }
  .w10 { border-width: 10px; border-color: #06c; }
</style>
</head>
<body>
<div class="grid" id="samples"></div>
<script>
  const styles = ['none','hidden','dotted','dashed','solid','double','groove','ridge','inset','outset'];
  const box = document.getElementById('samples');
  for (const s of styles) {
    for (const w of ['w2', 'w6', 'w10']) {
      const d = document.createElement('div');
      d.className = w;
      d.style.borderStyle = s;
      d.textContent = s + ' / ' + w.slice(1) + 'px';
      box.append(d);
    }
  }
</script>
</body>
</html>

幅100pxの箱に border: 6px ◯◯ #2a6 を指定して offsetWidth を測ると、none と hidden は100px(線の幅0px)、ほかの8種はすべて112px(左右6pxずつ)でした。

doubleは3px以上で二重に見える

double の上辺を縦に1画素ずつ読み取った結果です(# が線、. が空白)。

border-width 上から順の画素 見え方
1px # 1本の実線と同じ
2px ## 2pxの実線と同じ
3px #.# 1px線+1px空白+1px線の二重線
6px ##..## 2px線+2px空白+2px線
9px ###...### 3px線+3px空白+3px線

指定した太さを「線・空白・線」に3等分するので、二重線に見せるには3px以上が必要です。

groove・ridge・inset・outsetは色の濃淡で立体に見せる

#2a6(rgb(34, 170, 102))を指定した6pxの線の色を、画素で確認しました。

値 上辺の色 下辺の色 見え方
groove 外側半分が暗い色、内側半分が指定色 内側半分が暗い色、外側半分が指定色 線の中央が溝のようにへこむ
ridge 外側半分が指定色、内側半分が暗い色 内側半分が指定色、外側半分が暗い色 線の中央が盛り上がる
inset 全体が暗い色(左辺も同じ) 全体が指定色 箱全体がへこんで見える
outset 全体が指定色(左辺も同じ) 全体が暗い色 箱全体が浮き出て見える

暗い色は rgb(17, 86, 51)(指定色の半分の明るさ)でした。黒(#000)を指定した groove でも、Chromium 141 では黒と濃い灰色(rgb(84, 84, 84))に塗り分けられましたが、差が小さく立体感は弱くなります。立体系の4種は、中間の明るさの色を指定するとはっきり見えます。 濃淡の作り方はブラウザごとに少し異なります。

一括指定と上下左右の個別指定

border 系のプロパティは「辺 × 項目」の組み合わせで名前が決まります。

対象 太さ・種類・色をまとめて 太さだけ 種類だけ 色だけ
四辺 border border-width border-style border-color
上 border-top border-top-width border-top-style border-top-color
右 border-right border-right-width border-right-style border-right-color
下 border-bottom border-bottom-width border-bottom-style border-bottom-color
左 border-left border-left-width border-left-style border-left-color

値を1〜4個書いたときの対応

border-width・border-style・border-color は、margin や padding と同じく値を1〜4個書けます。

値の数 当たる辺 例
1個 四辺すべて border-width: 1px;
2個 上下 / 左右 border-style: solid dashed;
3個 上 / 左右 / 下 border-color: red blue green;
4個 上 / 右 / 下 / 左(時計回り) border-width: 1px 2px 3px 4px;

3つを同時に使った例で確認しました。

.mix {
  border-width: 1px 2px 3px 4px;
  border-style: solid dashed;
  border-color: red blue green;
}
辺 適用された値
上 1px solid 赤
右 2px dashed 青
下 3px solid 緑
左 4px dashed 青

なお、border 自体には辺ごとの値を書けません(border: 1px 2px solid は無効)。辺ごとに変えたいときは、上の3プロパティか border-top などを使います。

書く順番で結果が変わる

/* 一辺だけ消す:border を先に、消す辺を後に */
.a { border: 2px solid red; border-bottom: none; }

/* 順番が逆だと、後から書いた border が四辺すべてを上書きする */
.b { border-top: 1px solid red; border: 4px dotted blue; }
クラス 上 右 下 左
.a 2px solid 赤 2px solid 赤 0px none 2px solid 赤
.b 4px dotted 青 4px dotted 青 4px dotted 青 4px dotted 青

「全体を先に、例外を後に」書くのが基本です。

論理プロパティ:書字方向に合わせて辺を指定する

border-left は常に「物理的な左」ですが、論理プロパティは文章の向きに合わせて辺が決まります。 右から左へ書く言語や縦書きに対応するページで役立ちます。

論理プロパティ 意味 横書き(左→右)での辺
border-inline-start 行の始まり側 左
border-inline-end 行の終わり側 右
border-block-start ブロックの始まり側 上
border-block-end ブロックの終わり側 下
border-inline 行方向の両側 左右
border-block ブロック方向の両側 上下

同じ指定を3つの書字方向で試しました。

.note {
  border-inline-start: 5px solid red;
  border-block-end: 2px dashed blue;
}
書字方向 赤い5pxの線 青い2pxの破線
横書き・左から右(dir="ltr") 左 下
横書き・右から左(dir="rtl") 右 下
縦書き(writing-mode: vertical-rl) 上 左

角丸にも論理プロパティがあります(border-start-start-radius など)。Chromium 141 では CSS.supports('border-start-start-radius', '4px') が true でした。日本語の横書きだけのページでは、従来の border-left などで十分です。

border-radiusで角を丸くする

値の数と角の対応

border-radius は値を1〜4個書けます。左上から時計回りに当たります。

   左上 ────── 右上
    │            │
    │            │
   左下 ────── 右下

   4値の順番: 左上 → 右上 → 右下 → 左下

適用された各角の値を読み取った結果です。

書き方 左上 右上 右下 左下 覚え方
20px 20 20 20 20 全部同じ
20px 40px 20 40 20 40 「左上と右下」/「右上と左下」(対角どうし)
20px 40px 60px 20 40 60 40 左上 / 右上と左下 / 右下
10px 20px 30px 40px 10 20 30 40 時計回りに4つ

角ごとに指定する個別プロパティもあります。

角 プロパティ
左上 border-top-left-radius
右上 border-top-right-radius
右下 border-bottom-right-radius
左下 border-bottom-left-radius

スラッシュ指定:横と縦の半径を分ける

スラッシュの前が横方向の半径、後ろが縦方向の半径です。別々にすると、角が楕円の弧になります。

.ellipse-corner { border-radius: 50px / 20px; }
/*                              横50px / 縦20px を四隅すべてに */

.mixed { border-radius: 10px 20px 30px 40px / 5px 10px; }
/*                      横:左上10 右上20 右下30 左下40 / 縦:左上と右下5、右上と左下10 */
書き方 左上(横 縦) 右上 右下 左下
50px / 20px 50px 20px 50px 20px 50px 20px 50px 20px
10px 20px 30px 40px / 5px 10px 10px 5px 20px 10px 30px 5px 40px 10px

スラッシュの前後それぞれに、1〜4値の決まりが別々に当たります。

%とpxの違い:50%と9999px

200×100pxの長方形で、角丸の値だけを変えて形を確かめました。上辺のうち、まっすぐな部分がどこからどこまで残るかを画素で測っています。

指定 上辺のまっすぐな部分 形
border-radius: 50% 中央の約20pxだけ 楕円(横の半径100px・縦の半径50px)
border-radius: 9999px 左から45〜154pxあたり カプセル形(左右が半径50pxの半円)
border-radius: 300px 左から45〜154pxあたり 9999px と同じカプセル形

%は横の半径が幅に対して、縦の半径が高さに対して計算されます。 そのため長方形に 50% を指定すると楕円になります。一方、px で大きすぎる値を指定すると、隣り合う角の半径の合計が辺の長さに収まるよう、ブラウザが同じ比率で縮めます。結果として「短い辺の半分」が半径になり、カプセル形になります。300px と 9999px が同じ形になったのはこのためです。

作りたい形 書き方
正円 正方形にして border-radius: 50%
楕円 長方形に border-radius: 50%
カプセル形 border-radius: 9999px(十分に大きい px 値)

コピペで使える角丸コード集

サイズは Chromium 141 で測った値です。

円(アイコン・アバター)

.circle {
  width: 120px;
  aspect-ratio: 1;       /* 正方形にする */
  border-radius: 50%;
  background: #06c;
}
img.avatar {
  width: 64px;
  aspect-ratio: 1;
  border-radius: 50%;
  object-fit: cover;     /* 縦横比の違う写真も中央で切り抜く */
}

.circle は120×120pxの正円になりました。

カプセル形(タグ・ボタン)

.pill {
  display: inline-block;
  padding: 8px 20px;
  border-radius: 9999px;
  background: #06c;
  color: #fff;
}

「タグ」の2文字を入れると72×37pxで、文字数が増えても左右は半円のまま保たれます。

片側だけ角丸(タブ・カードの上部)

.tab       { border-radius: 12px 12px 0 0; }   /* 上の2つだけ */
.left-only { border-radius: 12px 0 0 12px; }   /* 左の2つだけ */
.leaf      { border-radius: 0 50% 0 50%; }     /* 右上と左下だけ(葉の形) */

.tab の計算値は 12px 12px 0px 0px、.leaf は 0px 50%(2値の形に短縮)でした。

吹き出し

<p class="bubble">こんにちは</p>
.bubble {
  position: relative;
  display: inline-block;
  padding: 12px 16px;
  border-radius: 12px;
  background: #e8f1ff;
  color: #123;
}
.bubble::after {
  content: "";
  position: absolute;
  top: 100%;                     /* 本体のすぐ下 */
  left: 24px;
  border: 10px solid transparent; /* 四辺とも透明な10pxの線 */
  border-top-color: #e8f1ff;      /* 上の辺だけ色を付ける=下向きの三角形 */
}

吹き出し本体は112×45pxで、その真下に高さ10pxの三角形が同じ色で描かれることを画素で確認しました。幅も高さも0の要素に太い border を付けると、4つの辺は三角形になります。 1辺だけ色を付け、残りを透明にすると、その方向を指す三角形になります。

三角形の向き 色を付ける辺 位置の指定
下向き(吹き出しの下に付ける) border-top-color top: 100%
上向き border-bottom-color bottom: 100%
右向き border-left-color left: 100%
左向き border-right-color right: 100%

見出しの飾り線

.h-left   { padding-left: 12px; border-left: 6px solid #06c; }
.h-under  { padding-bottom: 6px; border-bottom: 2px solid #06c; }
.h-double { padding-block: 8px; border-block: 3px double #333; }  /* 上下に二重線 */

リストの区切り線(最後の線を出さない)

<ul class="list">
  <li>備品A</li>
  <li>備品B</li>
  <li>備品C</li>
</ul>
.list { list-style: none; margin: 0; padding: 0; }
.list > li { padding: 8px 0; }
.list > li + li { border-top: 1px solid #ddd; }  /* 2つ目以降の上にだけ線 */

各 li の上辺の太さを読み取ると 0px, 1px, 1px でした。「隣り合う要素の間だけ」に線が入るので、先頭や末尾に余分な線が残りません。 border-bottom を全部に引いてから最後だけ消す書き方より短くなります。

グラデーションの枠線を角丸にする

枠線をグラデーションにする方法は2つあり、角丸と両立できるかどうかが違います。200×100pxの箱に4pxの線と border-radius: 16px を指定し、左上の角の画素を調べました。

/* 方法A:border-image(角丸にはならない) */
.a {
  border: 4px solid;
  border-image: linear-gradient(90deg, #f00, #00f) 1;
  border-radius: 16px;
}

/* 方法B:背景を2枚重ねる(角丸になる) */
.b {
  border: 4px solid transparent;
  border-radius: 16px;
  background:
    linear-gradient(#fff, #fff) padding-box,              /* 内側を白で塗る */
    linear-gradient(90deg, #f00, #00f) border-box;        /* 枠線の下までグラデーション */
}
方法 左上の角(1px, 1px)の色 左辺の色 / 右辺の色 結果
A:border-image 赤(線が角まで描かれている) 赤 / 青 四角いまま。border-radius は線に反映されない
B:背景の2枚重ね 白(角が丸く抜けている) 赤 / 青 角丸のグラデーション枠線になる

方法Bは、透明な枠線の下に広がる背景(border-box)を線として見せ、内側(padding-box)を単色で塗りつぶす仕組みです。内側を透過させたい場合には使えない点だけ気を付けます。

つまずきやすい点を再現して直す

線を足すと幅がずれる(box-sizing)

<div style="width: 200px; padding: 10px; border: 5px solid">content-box</div>
<div style="width: 200px; padding: 10px; border: 5px solid; box-sizing: border-box">border-box</div>
box-sizing 実際の幅(offsetWidth) 計算
content-box(初期値) 230px 200 + padding 10×2 + border 5×2
border-box 200px width の中に padding と border を含める

初期値の content-box では、width は中身の幅だけを指します。線や padding を足すとその分だけ外側に大きくなり、横並びが崩れたり、親からはみ出したりします。全要素を border-box にしておくと、width に書いた値がそのまま見た目の幅になります。

*, *::before, *::after { box-sizing: border-box; }

ホバーで線を太くすると周りが動く

/* 直す前:1px → 3px で高さが変わる */
.item       { border: 1px solid #ccc; }
.item:hover { border: 3px solid #06c; }
方法 要素の高さ 下の要素の移動
border を 1px → 3px に変える 32px → 36px 4px下へ動く
border は 1px のまま、outline: 2px solid を足す 32px のまま 0px(動かない)

直し方は3つあります。

/* 方法1:最初から同じ太さの透明な線を引いておく */
.item       { border: 3px solid transparent; }
.item:hover { border-color: #06c; }

/* 方法2:outline を使う(大きさに影響しない) */
.item:hover { outline: 2px solid #06c; outline-offset: -1px; }

/* 方法3:内側の影で線を描く */
.item:hover { box-shadow: inset 0 0 0 2px #06c; }

borderとoutlineの違い

比べる点 border outline
要素の大きさに含まれるか 含まれる 含まれない(周りを動かさない)
辺ごとの指定 できる できない(四辺まとめて)
要素からの距離 調整できない outline-offset で調整できる(マイナスも可)
角丸 border-radius で丸まる 新しめの各ブラウザでは border-radius に沿う
主な用途 枠線、区切り線 フォーカスの表示、確認用の一時的な線

幅200px・高さ30pxの要素に outline: 5px solid red; outline-offset: 3px; を指定しても、offsetWidth は200、offsetHeight は30のままで、次の要素との間隔も0pxのままでした。

outline はキーボード操作でフォーカスの位置を示す役割を持っています。outline: none で消す場合は、:focus-visible で代わりの見た目を用意します。

button:focus-visible { outline: 2px solid #06c; outline-offset: 2px; }

角丸から画像がはみ出す

親に border-radius を付けただけでは、中の画像は四角いまま角からはみ出します。200×200pxの親(border-radius: 40px)に同じ大きさの赤い画像を入れ、左上の角の画素を調べました。

指定 左上の角(3px, 3px)の色 結果
親に border-radius のみ 赤(画像の色) 画像の角がはみ出している
親に overflow: hidden を追加 白(ページの背景) 角丸で切り抜かれる
親に overflow: clip を追加 白 角丸で切り抜かれる
画像に border-radius: inherit を追加 白 画像自体が丸くなる

border-radius は「その要素の背景と枠線」を丸めるもので、子要素は切り抜きません。親に overflow: hidden(または clip)を足すのが基本の直し方です。

.card { border-radius: 12px; overflow: hidden; }
.card img { display: block; width: 100%; }

カードの上側にだけ画像がある場合は、画像に border-radius: 12px 12px 0 0; と書く方法もあります。親に枠線があるときは、内側の角は「角丸の値 − 線の太さ」になる点も覚えておくと、すき間のない仕上がりになります。

tableの線が二重になる

table と td の両方に border: 1px solid を指定し、幅50pxのセルを2つ並べて測りました。

指定 表の大きさ(offsetWidth×offsetHeight) 見え方
指定なし(border-collapse: separate) 112×32 セルの間に2pxのすき間があり、線が二重に見える
border-spacing: 0 106×28 すき間はなくなるが、隣り合う線が並んで2pxの太さになる
border-collapse: collapse 103×26 隣り合う線が1本にまとまる
table  { border-collapse: collapse; }
th, td { border: 1px solid #333; padding: 8px; }

collapse にすると、隣り合うセルの線が1本にまとめられます。このとき線どうしが競合するので、冒頭の表で触れた優先度が働きます。hidden は最優先で線を消し、none は最も優先度が低く、隣のセルの線があればそちらが表示されます。

/* 表の外枠だけ消したいとき */
table { border-collapse: collapse; border-style: hidden; }

また、collapse にした table では、td の border-radius は働きません。表の角を丸めたいときは、border-collapse: separate; border-spacing: 0; にしたうえで四隅のセルに角丸を付けるか、表を包む div に border-radius と overflow: hidden を指定します。

そのほかのチェックリスト

症状 原因 直し方
線が出ない border-style が抜けている solid などを足す
線の色が思った色にならない 色を省略していて文字色になっている border-color を指定
一辺だけ消したのに戻る 後ろに border を書いている 全体 → 例外の順に書く
double が1本に見える 太さが3px未満 3px以上にする
角丸が効かない table が collapse、または値の単位抜け separate にする、8px のように単位を付ける
円にならず楕円になる 幅と高さが違う aspect-ratio: 1 で正方形にする
0.5px の線が出ない・太さがそろわない 画面の画素密度によって丸められる 1px を使う

角の形を変える corner-shape(参考)

角の形そのものを変える corner-shape プロパティ(squircle、bevel、scoop など)は、Chromium 141 で CSS.supports('corner-shape', 'squircle') が true を返しました。ほかのブラウザでの対応は未実行のため、現時点では対応していない環境で通常の角丸に戻る「追加の飾り」として使うのがよさそうです。

.squircle {
  border-radius: 24px;
  corner-shape: squircle;  /* 対応していないブラウザでは 24px の通常の角丸になる */
}

よくある質問

Q. border と outline はどちらを使えばよいですか? A. デザインとして常に表示する枠線や区切り線は border、フォーカスの表示やホバー時の強調のように「周りを動かさずに一時的に線を出したい」ときは outline が向いています。outline は要素の大きさに含まれないので、表示・非表示を切り替えてもレイアウトが変わりません。

Q. border-radius: 50% と 9999px の違いは何ですか? A. 50% は幅と高さそれぞれの半分を半径にするので、正方形なら正円、長方形なら楕円になります。9999px は大きすぎる値が自動で縮められて「短い辺の半分」が半径になるため、長方形ではカプセル形になります。

Q. 線の内側だけ・下線だけに色を変えられますか? A. 辺ごとの色は border-bottom-color などで変えられます。1辺の中で色を変えたい場合は、border-image にグラデーションを指定するか、背景や疑似要素で線を描く方法を使います。なお border-image を使うと border-radius は線に反映されません。

Q. 点線の間隔は変えられますか? A. dotted や dashed の間隔は CSS では指定できず、ブラウザが決めます。間隔まで決めたいときは、repeating-linear-gradient を背景として細く敷く方法が使えます。

まとめ

  • border は「太さ・種類・色」の3つ。省略できないのは種類(border-style)で、抜けると線が出ない
  • 線の種類は10種。none と hidden は幅を取らず、double は3px以上で二重に見える
  • 値を1〜4個書いたときは「上・右・下・左」の時計回り。全体を先に、例外の辺を後に書く
  • border-radius は左上から時計回り。スラッシュの前が横、後ろが縦の半径
  • 正方形に 50% で円、9999px でカプセル形。吹き出しの三角形は透明な border で作る
  • 線で幅がずれるなら box-sizing: border-box、ホバーで動くなら outline か透明な線
  • 角丸から画像がはみ出すなら親に overflow: hidden、table の二重線は border-collapse: collapse

本記事の内容は、ご自由にお使いください。
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(記載例)出典:株式会社RJC「CSS borderの書き方一覧|線の種類10種と角丸border-radius」

株式会社RJCでは、CSSの枠線や角丸の指定方法を仲間と学び合っています。こうした知識を共有しながら、日々技術を磨いています。

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