- 技術 💻
Markdownの書き方一覧|記法早見表と環境別の対応・変換結果つき
結論
Markdown(マークダウン)は、# や * などの記号で見出し・太字・リストを表す書き方です。ファイルの拡張子は .md です。
この記事でわかること
- 6つの変換ライブラリで確かめた記法一覧と変換結果
- 「表示されない」19症状の原因と直し方
- README.md・AGENTS.md のテンプレート2種
書いた記号は変換ライブラリで HTML になり、表示される場所ごとに使える記法が少しずつ違います。
flowchart TD
A[書く記号<br># 見出し・** 太字・- リスト] --> B[変換ライブラリ<br>Markdown を HTML に]
B --> C[GitHub]
B --> D[Zenn・Qiita]
B --> E[VS Code]
C --> F[使える記法と表示が<br>環境ごとに少しずつ違う]
D --> F
E --> F
Markdown はテキストのまま読みやすく、HTML に変換して表示できます。README、技術ブログ、社内Wiki、チャット、AI への指示ファイル(AGENTS.md・CLAUDE.md)まで、エンジニアが文章を書く場面の多くで使われています。
まず、よく使う記法だけを1つの表にまとめます。
| やりたいこと | 書き方 | 表示 |
|---|---|---|
| 見出し | # 見出し1 ## 見出し2 |
大きな見出し |
| 改行 | 行末に半角スペース2つ、または \ |
段落内で改行 |
| 太字 | **太字** |
太字 |
| 箇条書き | - 項目 |
・項目 |
| 表 | | A | B | + |---|---| |
表 |
| コード | ``` +言語名で囲む |
等幅の枠 |
| 取り消し線 | ~~取り消し~~ |
~~取り消し~~ |
| チェックリスト | - [ ] 未完了 - [x] 完了 |
チェックボックス |
| リンク | [文字](https://example.com) |
リンク |
| 番号付きリスト | 1. 手順 |
1. 手順 |
| 引用 | > 引用文 |
左に線のついた枠 |
ただし、Markdown は環境によって使える記法が少しずつ違います。 「改行されない」「太字にならない」「表にならない」の多くは、この違いと日本語特有のルールが原因です。この記事では、記法の一覧に加えて、6つの変換ライブラリで実際に HTML へ変換した結果、GitHub・Zenn・Qiita・VS Code などの違い、README.md・AGENTS.md のコピペ用テンプレートを載せました。
確認環境:Node.js 22.22.2 で commonmark.js 0.31.2(CommonMark の参照実装)、markdown-it 15.0.2、marked 18.1.1、remark-parse 11.0.0 + remark-gfm 4.0.1、Python 3.11 で cmarkgfm 2025.10.22(GitHub の変換エンジン cmark-gfm のバインディング)と Python-Markdown 3.11 を使い、変換結果の HTML を確かめました。GitHub・GitLab・Zenn・Qiita・Obsidian・VS Code の独自記法と表示は、各公式ドキュメントで確かめた内容です(確認日 2026年10月14日)。
本記事の内容は、ご自由にお使いください。
ご利用の際は、出典として本ページへのリンクを記載いただけますようお願いします。
(記載例)出典:株式会社RJC「Markdown記法一覧|マークダウンの書き方早見表と表示されない原因」
Markdown記法の一覧(書き方早見表)
どの環境でも使える基本の記法と、環境によって使えない拡張の記法を1つの表にしました。 「対応」の列は、6つの変換ライブラリの結果と公式ドキュメントにもとづきます。
| 表現したいこと | 書き方 | 変換後の HTML | 対応 |
|---|---|---|---|
| 見出し(1〜6) | # 見出し1 〜 ###### 見出し6 |
<h1> 〜 <h6> |
共通 |
| 見出し(下線式) | 文字の次の行に === / --- |
<h1> / <h2> |
共通 |
| 段落 | 空行で区切る | <p> |
共通 |
| 段落内の改行 | 行末に半角スペース2つ、または \ |
<br> |
\ は一部非対応 |
| 太字 | **太字**(__太字__ も可) |
<strong> |
共通 |
| 斜体 | *斜体*(_斜体_ も可) |
<em> |
共通 |
| 太字+斜体 | ***太字斜体*** |
<em><strong> |
共通 |
| 取り消し線 | ~~取り消し~~ |
<del> / <s> |
GFM などの拡張 |
| 下線・上付き・下付き | <ins> <sup> <sub> |
HTML のまま | HTML が使える環境 |
| キーボードのキー | <kbd>Ctrl</kbd> |
HTML のまま | HTML が使える環境 |
| 箇条書き | - 項目(* + も可) |
<ul><li> |
共通 |
| 番号付きリスト | 1. 項目 |
<ol><li> |
共通 |
| 入れ子 | 親の本文の開始位置まで字下げ | 入れ子の <ul> |
共通(字下げ幅に差) |
| チェックリスト | - [ ] 未完了 / - [x] 完了 |
<input type="checkbox"> |
GFM などの拡張 |
| 引用 | > 引用文 |
<blockquote> |
共通 |
| アラート(囲み枠) | > [!NOTE] の次行から > 本文 |
GitHub で色付きの枠 | GitHub・GitLab |
| インラインコード | `code` |
<code> |
共通 |
| コードブロック | ``` +言語名で囲む |
<pre><code class="language-xxx"> |
共通 |
| 表 | | 見出し | 見出し | + |---|---| |
<table> |
GFM などの拡張 |
| 表の寄せ | :--- 左 / :---: 中央 / ---: 右 |
align / text-align |
GFM などの拡張 |
| リンク | [文字](https://example.com) |
<a href> |
共通 |
| URL をそのままリンク | <https://example.com> |
<a href> |
共通 |
| ページ内リンク | [手順へ](#手順) |
<a href="#手順"> |
見出しの ID は環境しだい |
| 画像 |  |
<img> |
共通 |
| 画像の大きさ | <img src="a.png" width="200"> |
HTML のまま | HTML が使える環境 |
| 画像にリンク | [](https://example.com) |
<a><img></a> |
共通 |
| 脚注 | 本文[^1] + [^1]: 注釈 |
番号付きの注釈 | GFM などの拡張 |
| 折りたたみ | <details><summary>見出し</summary> … </details> |
HTML のまま | HTML が使える環境 |
| 水平線 | ---(前に空行) |
<hr> |
共通 |
| 字下げ(段落下げ) | 行頭に全角スペース、または   |
空白の文字 | ほぼ共通 |
| 数式 | $E=mc^2$ / $$ … $$ |
環境が描画 | GitHub・Zenn など |
| 図 | ```mermaid のコードブロック |
環境が描画 | GitHub・Zenn など |
| 絵文字 | :smile: |
絵文字 | GitHub・Qiita など |
| 記号をそのまま出す | \* \# \_ のように \ を前に |
記号の文字 | 共通 |
| コメント(非表示) | <!-- メモ --> |
表示されない | HTML が使える環境 |
「共通」は、今回の6つの変換ライブラリすべてで同じ結果になったものです。迷ったら「CommonMark + GFM(GitHub Flavored Markdown)」の範囲で書くと、多くの環境でそのまま表示されます。 CommonMark は Markdown の共通仕様、GFM は CommonMark に表・取り消し線・チェックリスト・URL の自動リンク・脚注などを加えた GitHub の仕様です。
Markdown(マークダウン)とは|.mdファイル・README.mdとの関係
Markdown は、2004年に John Gruber 氏が公開した記法です。 「書きやすく読みやすいプレーンテキストを、HTML に変換できる形式」として作られました。その後、各サービスが独自に拡張したため書き方の違い(方言)が増え、共通の仕様として CommonMark がまとめられています。CommonMark 仕様の最新版は 0.31.2(2024年1月28日)です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| Markdown | 記号で見出しや強調を表す書き方。2004年公開 |
| CommonMark | あいまいだった書き方を厳密に決めた共通仕様 |
| GFM | GitHub の仕様。CommonMark +表・取り消し線・チェックリストなど |
.md / .markdown |
Markdown ファイルの拡張子(RFC 7763) |
text/markdown |
Markdown の MIME タイプ(RFC 7763、2016年) |
.md ファイルの作り方・開き方
.md ファイルは、拡張子が .md のテキストファイルです。 特別なソフトは要らず、メモ帳でも書けます。文字コードは UTF-8 にしておくと、GitHub などでも文字化けしません。
- VS Code などのエディタで新しいファイルを作り、
memo.mdのように.mdで保存する # 見出しや- 箇条書きを書く- VS Code なら
Ctrl+Shift+V(Mac はCmd+Shift+V)でプレビュー、Ctrl+K V(Mac はCmd+K V)で横に並べて表示
VS Code のドキュメントでは、プレビューは CommonMark を対象にしており、数式(KaTeX)と Mermaid の図も描画できると説明されています。
README.md とは
README.md は、リポジトリの最初に読む説明書を Markdown で書いたファイルです。 GitHub は .github・ルート・docs のいずれかに置いた README を、リポジトリのトップに表示します。複数あるときは .github、ルート、docs の順に探します。GitHub の表示では 500 KiB を超えた部分は切り捨てられます。書き方は後半の「コピペで使えるテンプレート」に載せました。
AGENTS.md・CLAUDE.md も Markdown
AGENTS.md は、AI のコーディングエージェント向けの README です。 公式サイト agents.md では「ふつうの Markdown」で、決まった項目はないと説明されています。ビルドやテストのコマンド、コードの書き方の約束を見出しと箇条書きで書きます。モノレポでは、編集するファイルにいちばん近い AGENTS.md が優先されます。Claude Code が読む CLAUDE.md も Markdown です。
環境別の対応表(CommonMark・GitHub・Zenn・Qiita・VS Code)
基本の記法はどこでも同じですが、表・チェックリスト・脚注・アラート・数式・図は拡張機能のため、環境によって対応が分かれます。 次の表は、各サービスの公式ドキュメントと、この記事での変換結果で確かめた内容です。
| 記法 | CommonMark(仕様) | GitHub | Zenn | VS Code プレビュー |
|---|---|---|---|---|
| 見出し・強調・リスト・引用・コード・リンク・画像 | ○ | ○ | ○ | ○ |
行末スペース2つ / \ で改行 |
○ | ○ | ○ | ○ |
| Enter だけで改行 | ×(同じ段落として連結) | ×(.md ファイル)/○(Issue・PR) |
○ | × |
取り消し線 ~~ |
× | ○(~ 1つも可) |
○ | ○ |
| 表 | × | ○ | ○ | ○ |
チェックリスト - [ ] |
× | ○ | ― | ― |
脚注 [^1] |
× | ○(Wiki は除く) | ○(^[…] も可) |
― |
アラート > [!NOTE] |
×(ただの引用) | ○ | ×(:::message を使う) |
― |
| 折りたたみ | <details>(HTML) |
<details> |
:::details タイトル |
― |
| 数式 | × | ○($ $$ ```math) |
○($ $$) |
○(KaTeX) |
| Mermaid | × | ○ | ○ | ○ |
| HTML タグ | ○ | ○(一部のタグ・属性は除去) | <br> のみ(コメントは可) |
― |
○:公式ドキュメントに記載あり/×:非対応(または別の記法)/―:公式ドキュメントに記載がないもの(拡張機能で対応できる場合があります)。
Qiita・GitLab・Obsidian の独自記法も、公式ドキュメントで確かめた範囲でまとめます。
| 記法 | Qiita | GitLab | Obsidian |
|---|---|---|---|
| 囲み枠(注意書き) | :::note info / warn / alert |
> [!note] など5種 |
> [!info] など13種 |
| コードにファイル名 | ```ruby:qiita.rb |
― | ― |
| チェックリスト | - [ ] / - [x] |
[ ] [x] + [~](対象外) |
○ |
| 数式 | ```math、$`…`$ |
○ | ○ |
| 図 | mermaid / plantuml |
mermaid / plantuml |
mermaid |
見出しの書き方
# の数が見出しのレベルで、# の後ろには半角スペースが必要です。
# 見出し1
## 見出し2
### 見出し3
見出し1(下線式)
===
見出し2(下線式)
---
▼ 表示結果(GitHub と同じ cmark-gfm で変換)
見出し1
見出し2
見出し3
見出し1(下線式)
見出し2(下線式)
| 入力 | CommonMark 系4種・cmark-gfm | Python-Markdown |
|---|---|---|
#見出し(スペースなし) |
<p>#見出し</p>(見出しにならない) |
<h1>見出し</h1> |
# 見出し |
<h1>見出し</h1> |
<h1>見出し</h1> |
見出し1 ↵ === |
<h1>見出し1</h1> |
<h1>見出し1</h1> |
CommonMark 系4種は commonmark.js・markdown-it・marked・remark+gfm のことです(以下同じ)。CommonMark 準拠の環境では # の後ろのスペースを忘れると見出しになりません。 環境をまたいで使うなら、常にスペースを入れておくと安心です。
ページ内リンク(目次のリンク)
見出しへのリンクは [文字](#見出しのID) と書きます。 見出しの ID の作り方は環境が決めます。GitHub のドキュメントでは、英字は小文字にし、スペースは - に、そのほかの記号は削除し、同じ ID が続くと -1 -2 を付けると説明されています。
[インストールへ](#インストール)
## インストール
今回の6種の変換ライブラリは、どれも見出しに ID を付けませんでした(リンク側は href="#%E6%89%8B%E9%A0%86" のように変換されます)。自分のサイトで使うなら、見出しに ID を付けるプラグインを足します。
段落と改行・段落下げの書き方
Markdown では、Enter で改行しただけでは同じ段落として続けて表示されます。段落を分けるなら空行、段落内で改行するなら行末に半角スペース2つか \ を置きます。
1行目(行末に半角スペース2つ)
2行目
1行目(行末に \ )\
2行目
ここから新しい段落(前に空行)
▼ 表示結果(GitHub と同じ cmark-gfm で変換)
1行目(行末に半角スペース2つ)
2行目
1行目(行末に \ )
2行目
ここから新しい段落(前に空行)
| 入力(↵ は改行) | commonmark.js | marked | Python-Markdown |
|---|---|---|---|
1行目↵2行目 |
<p>1行目↵2行目</p>(改行なしで表示) |
同左 | 同左 |
1行目␣␣↵2行目(␣ はスペース) |
1行目<br />2行目 |
1行目<br>2行目 |
1行目<br />2行目 |
1行目\↵2行目 |
1行目<br />2行目 |
1行目<br>2行目 |
1行目\↵2行目(改行されない) |
1行目<br>↵2行目 |
1行目<br> |
1行目<br> |
1行目<br> |
- HTML の中の改行(↵)はブラウザでは空白として表示されるため、
<br>がない限り画面上は1行につながります - 行末スペースは見えないため、エディタの「末尾の空白を削除」設定で消えることがあります。VS Code のドキュメントでも、Markdown では
files.trimTrailingWhitespaceを切ることが勧められています。見える形で残したいなら\が便利です(Python-Markdown は非対応) - Zenn は Enter だけで改行されます。markdown-it で
breaks: trueにすると1行目<br>↵2行目になることを確かめました - GitHub は、Issue・PR・Discussions のコメントでは Enter で改行され、
.mdファイルでは改行されません
段落下げ(字下げ)のやり方
行頭の半角スペースは消えるため、字下げには全角スペースか   を使います。 半角スペースを4つ以上入れると、コードブロックになります(後述)。
| 入力 | commonmark.js | markdown-it・remark・cmark-gfm | marked | Python-Markdown |
|---|---|---|---|---|
␣␣2スペース字下げ |
字下げが消える | 字下げが消える | <p>␣␣2スペース… |
字下げが消える |
字下げした段落(全角) |
全角スペースが消える | 全角スペースが残る | 残る | 消える |
  emspで字下げ |
全角幅の空白2つ | 全角幅の空白2つ |   のまま出力 |
  のまま出力 |
marked と Python-Markdown は   を文字のまま HTML に出しますが、ブラウザはこれを全角幅の空白として表示します。どの環境でも字下げしたいなら   がいちばん安定していました。 marked は行頭の半角スペースを HTML に残しますが、ブラウザでは空白がまとめられるため、画面上は字下げになりません。
強調(太字・斜体・取り消し線・下線)の書き方
**太字** *斜体* ~~取り消し~~ ***太字斜体*** `code`
▼ 表示結果(GitHub と同じ cmark-gfm で変換)
太字 斜体 取り消し 太字斜体 code
| 変換ライブラリ | 出力 |
|---|---|
| commonmark.js | <strong>太字</strong> <em>斜体</em> ~~取り消し~~ <em><strong>太字斜体</strong></em> <code>code</code> |
| marked / remark+gfm / cmark-gfm | <strong>太字</strong> <em>斜体</em> <del>取り消し</del> <em><strong>太字斜体</strong></em> <code>code</code> |
| markdown-it | 取り消し線が <s>取り消し</s>、それ以外は同じ |
Markdown の ** は太字、* は斜体の記号です。 __太字__ や _斜体_ も同じ意味ですが、日本語の文中では _ が強調になりません(次の節)。
日本語で太字にならない原因(「」や()の直後)
** の内側の端が「」():。などの記号で、外側に文字が続くと、CommonMark 準拠の環境では太字になりません。 CommonMark は「** の前後が空白か記号か」で強調の開始・終了を判定しており、日本語は単語の間に空白がないためです。
| 入力 | CommonMark 系4種・cmark-gfm(GitHub) | Python-Markdown |
|---|---|---|
これは**重要**です。 |
これは<strong>重要</strong>です。 |
太字になる |
これは**「重要」**です。 |
これは**「重要」**です。(太字にならない) |
太字になる |
**注意:**次の手順 |
**注意:**次の手順(太字にならない) |
太字になる |
価格は**1,200円(税込)**です |
価格は**1,200円(税込)**です(太字にならない) |
太字になる |
これは__太字__です |
これは__太字__です(太字にならない) |
太字にならない |
直し方は3つあります。 どれも6種すべてで太字になりました。
| 直し方 | 入力 | 出力 |
|---|---|---|
記号を ** の外に出す |
これは「**重要**」です。 |
これは「<strong>重要</strong>」です。 |
記号を ** の外に出す |
**注意**:次の手順 |
<strong>注意</strong>:次の手順 |
** の外側に半角スペース |
これは **「重要」** です。 |
これは <strong>「重要」</strong> です。 |
| HTML で書く | これは<strong>「重要」</strong>です。 |
そのまま太字 |
**太字 **です のように、閉じる ** の内側にスペースがあるときも、Python-Markdown 以外の5種では太字になりませんでした。
取り消し線の書き方(~~ と ~)
取り消し線は ~~取り消したい文字~~ と書きます。 GFM の拡張なので、CommonMark だけの環境では ~~ がそのまま表示されます。
| 入力 | marked・remark+gfm・cmark-gfm | markdown-it | commonmark.js・Python-Markdown |
|---|---|---|---|
~~2本~~ |
<del>2本</del> |
<s>2本</s> |
文字のまま |
~1本~ |
<del>1本</del> |
文字のまま | 文字のまま |
価格は~~1,000円~~800円です |
<del>1,000円</del> |
<s>1,000円</s> |
文字のまま |
これは~~「旧仕様」~~です |
文字のまま | 文字のまま | 文字のまま |
~~も**と同じ判定で、内側の端が「」などの記号だと取り消し線になりません。直し方も太字と同じで、記号を外に出すか、外側に半角スペースを入れます- GitHub のドキュメントでは
~1つの取り消し線も載っています。環境をまたぐなら~~の2つが確実です - HTML が使える環境なら
<del>取り消し</del>や<s>取り消し</s>でも書けます
下線・上付き・下付き・キーボードのキー
Markdown には下線の記法がないため、HTML タグで書きます。 GitHub のドキュメントでは、下線に <ins>、上付きに <sup>、下付きに <sub> が載っています。
<ins>下線</ins> H<sub>2</sub>O x<sup>2</sup> <kbd>Ctrl</kbd>+<kbd>C</kbd>
▼ 表示結果(GitHub と同じ cmark-gfm で変換)
下線 H2O x2 Ctrl+C
commonmark.js・marked・remark+gfm・cmark-gfm・Python-Markdown では、これらのタグがそのまま HTML に出力されました。markdown-it は既定(html: false)だと <ins> のように文字として表示します。
箇条書き・番号付きリスト・チェックリスト
- 項目A
- 項目B
- 入れ子(4スペースならどの環境でも入れ子になる)
1. 手順1
1. 手順2(すべて 1. でも自動で連番になる)
▼ 表示結果(GitHub と同じ cmark-gfm で変換)
- 項目A
- 項目B
- 入れ子(4スペースならどの環境でも入れ子になる)
- 手順1
- 手順2(すべて 1. でも自動で連番になる)
入れ子にするときは、親の文字(- の後ろの本文)の位置までインデントします。 - なら2スペース、1. なら3スペースで入れ子になりますが、Python-Markdown(MkDocs などで使用)は4スペースが必要です。
| 入力 | CommonMark 系4種・cmark-gfm | Python-Markdown |
|---|---|---|
- 親 ↵ ␣␣- 子 |
入れ子になる | <li>親</li><li>子</li>(同じ階層) |
1. 手順A ↵ ␣␣␣- 補足 ↵ 2. 手順B |
手順A の中に補足が入れ子 | 3項目が同じ階層に並ぶ |
1. A ↵ 1. B ↵ 1. C |
<ol> の連番(1, 2, 3 と表示) |
同左 |
リストの前の空行
| 入力 | CommonMark 系4種・cmark-gfm | Python-Markdown |
|---|---|---|
買うもの ↵ - ペン ↵ - ノート |
段落+箇条書き | <p>買うもの - ペン - ノート</p>(リストにならない) |
手順 ↵ 1. 開く ↵ 2. 保存 |
段落+番号付きリスト | リストにならない |
手順 ↵ 2. 開く ↵ 3. 保存 |
リストにならない(段落のまま) | リストにならない |
CommonMark では、段落の直後に番号付きリストを続けるとき、1. 以外の番号から始めるとリストになりません。 リストの前に空行を1行入れておくと、どの環境でもリストになります。
チェックリスト(チェックボックス)の書き方
チェックリストは - [ ] やること と書き、完了は [x] にします。 [ と ] の間は半角スペース1つ、] の後ろにも半角スペースが要ります。
- [ ] 親タスク
- [x] 子タスク(入れ子もできる)
- [X] 大文字の X でも完了になる
▼ 表示結果(GitHub と同じ cmark-gfm で変換)
- 親タスク
- 子タスク(入れ子もできる)
- 大文字の X でも完了になる
| 入力 | marked・remark+gfm・cmark-gfm | 残り3種(下記) |
|---|---|---|
- [ ] 未完了 |
<input type="checkbox" disabled> + 未完了 |
[ ] 未完了 の文字のまま |
- [x] 完了 / - [X] 完了 |
checked 付きのチェックボックス |
文字のまま |
- [ ]未完了(] の後にスペースなし) |
チェックボックスにならない | 文字のまま |
␣␣- [x] 子タスク(入れ子) |
入れ子のチェックボックス | 文字のまま |
残り3種は commonmark.js・markdown-it(既定)・Python-Markdown です。チェックリストは GFM の拡張なので、CommonMark だけの環境では [ ] が文字として表示されます。 GitHub の Issue や PR 本文では、表示されたチェックボックスをクリックして切り替えられます。GitLab では [~](対象外)も使えます。
引用とアラート(> [!NOTE])
> 引用文です。
> > 二重の引用
> [!NOTE]
> 補足情報です。
> [!WARNING]
> 注意が必要な内容です。
▼ 表示結果(GitHub と同じ cmark-gfm で変換)
引用文です。
二重の引用
ℹ Note
補足情報です。
⚠ Warning
注意が必要な内容です。
GitHub のアラートは > [!NOTE] > [!TIP] > [!IMPORTANT] > [!WARNING] > [!CAUTION] の5種類です。 GitHub では色とアイコンのついた枠で表示されます。GitHub のドキュメントでは、それぞれ次の用途とされています。
| 種類 | 用途(GitHub ドキュメントの説明) |
|---|---|
[!NOTE] |
流し読みでも知っておいてほしい情報 |
[!TIP] |
よりよく、より楽に進めるための助言 |
[!IMPORTANT] |
目的を果たすために欠かせない情報 |
[!WARNING] |
問題を避けるためにすぐ注意を向けてほしい情報 |
[!CAUTION] |
操作の危険や悪い結果についての注意 |
同じドキュメントでは、アラートは1記事に1〜2個までにし、続けて置かず、入れ子にもできないとされています。
| 変換ライブラリ | > [!NOTE] ↵ > 補足です。 の出力 |
|---|---|
| 6種すべて(cmark-gfm を含む) | <blockquote><p>[!NOTE]↵補足です。</p></blockquote> |
アラートは変換エンジンではなく GitHub の表示側で処理されるため、GitHub 以外では [!NOTE] という文字を含むただの引用として表示されます。 GitLab も 17.10 から同じ形のアラート(> [!note] など5種)に対応しています。
マークダウンで吹き出し(気泡)・囲み枠・テキストボックスを作る
Markdown の標準の記法には、吹き出し(気泡)やテキストボックスはありません。 「気泡」「吹き出し」「テキストボックス」で探している書き方は、多くの場合「文章を枠で囲んで目立たせる」ことです。環境ごとの書き方は次のとおりです。
| 環境 | 書き方 | 表示 |
|---|---|---|
| どこでも | > 文章(引用) |
左に線のついた枠 |
| GitHub・GitLab | > [!NOTE] ↵ > 文章 |
色とアイコンつきの枠 |
| Obsidian | > [!info] タイトル ↵ > 文章 |
コールアウト(色つきの枠) |
| Zenn | :::message 〜 ::: |
黄色の枠(alert は赤) |
| Qiita | :::note info 〜 ::: |
枠(warn alert もある) |
| HTML が使える自分のサイト | <div class="bubble"> + CSS |
自由な形の吹き出し |
<!-- Zenn -->
:::message
ここが枠で囲まれます
:::
<!-- Qiita -->
:::note warn
注意書き
:::
<!-- Obsidian(- を付けると最初は閉じた状態) -->
> [!tip]- 折りたたみのコールアウト
> 中身
これらの独自記法は、対応していない環境ではそのまま文字で表示されます。 6種の変換ライブラリでは、:::note info は段落の文字のまま、> [!tip]- … はただの引用になりました。
吹き出しを HTML と CSS で作る(自分のサイト向け)
HTML が使える環境なら、<div> で囲んで CSS で吹き出しの形にできます。 <div> の直後と </div> の直前に空行を入れると、中の Markdown も変換されます。
<div class="bubble">
**吹き出し**の中身
</div>
.bubble {
position: relative;
display: inline-block;
padding: 12px 16px;
border-radius: 12px;
background: #eef4ff;
}
.bubble::before {
content: "";
position: absolute;
left: -16px;
top: 16px;
border: 8px solid transparent;
border-right-color: #eef4ff;
}
上の Markdown は、commonmark.js・markdown-it(html: true)・marked・remark+gfm・cmark-gfm で <div class="bubble"><p><strong>吹き出し</strong>の中身</p></div> に変換されました。Python-Markdown は <div> の中の **吹き出し** を変換しませんでした(md_in_html 拡張を有効にし、<div markdown="1"> と書くと変換されました)。GitHub では CSS を読み込めず、style 属性も取り除かれるため、この方法は使えません。
テキストボックスの代わりに使える書き方
| 方法 | 書き方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 引用 | > 文章 |
どこでも使える囲み |
| コードブロック | ```text 〜 ``` |
等幅でそのまま見せたい文章 |
| 1マスの表 | | 文章 | ↵ |---| |
表が使える環境で枠線を付けたいとき |
| アラート・独自記法 | > [!NOTE]、:::message など |
対応する環境で目立たせたいとき |
1マスの表は、markdown-it・marked・remark+gfm・cmark-gfm で <table> になり、commonmark.js と Python-Markdown(拡張なし)では文字のままでした。
コード(インラインコード・コードブロック)の書き方
文中のコードは `npm install` のように囲みます。
`` `バッククォート` を含むコード `` は2つで囲みます。
```python
print("hi")
```
| 変換ライブラリ | ```python ブロックの出力 |
|---|---|
| commonmark.js / markdown-it / marked | <pre><code class="language-python">print("hi")</code></pre> |
| remark+gfm | <pre><code class="language-python">print("hi")</code></pre> |
| cmark-gfm | <pre lang="python"><code>…</code></pre> |
| Python-Markdown(拡張なし) | <p><code>python print("hi")</code></p>(コードブロックにならない) |
言語名は class="language-python" などとして出力され、これを目印に色分け(シンタックスハイライト)されます。 Python-Markdown では fenced_code 拡張(extra に含まれる)を有効にするとコードブロックになります。
コードブロックの中に ``` を書きたいときは、外側を4つの ```` か ~~~ で囲みます。 この記事でも、Markdown の例は ```` で囲んでいます。
| 環境 | ファイル名をつける | 差分(diff)を色分け |
|---|---|---|
| Qiita | ```ruby:qiita.rb |
言語名を diff_ruby のようにする |
| Zenn | ```js:ファイル名 |
```diff js |
| GitHub | ― | ```diff |
段落から空行を空けて4スペース字下げした行も、コードブロックとして扱われます。 文章を字下げしたつもりが、等幅の枠で表示されるのはこのためです。
| 入力 | 出力(6種共通) |
|---|---|
本文 ↵(空行)↵ ␣␣␣␣これはコード扱い |
<p>本文</p><pre><code>これはコード扱い</code></pre> |
表の書き方(寄せ・| のエスケープ・セル内改行)
在庫一覧
| 品名 | 数 |
|:---|---:|
| ペン | 3 |
| 付箋 `a|b` | 10 |
▼ 表示結果(GitHub と同じ cmark-gfm で変換)
在庫一覧
| 品名 | 数 |
|---|---|
| ペン | 3 |
付箋 a|b |
10 |
2行目の区切り行でコロンの位置を変えると寄せを指定できます。:--- は左、:---: は中央、---: は右寄せです。 セルの中で | を使うときは | とエスケープします。
| 変換ライブラリ | 出力(抜粋) |
|---|---|
| markdown-it | <th style="text-align:left">品名</th> <th style="text-align:right">数</th> … <code>a|b</code> |
| marked / remark+gfm / cmark-gfm | <th align="left">品名</th> <th align="right">数</th> … <code>a|b</code> |
| commonmark.js | <p>| 品名 | 数 | …</p>(表にならない) |
| Python-Markdown(拡張なし) | 表にならない(tables 拡張で対応) |
表の前に空行がないとき・セル内で改行したいとき
| 入力 | 結果 |
|---|---|
在庫一覧 ↵ | 品名 | 数 | ↵ |---|---:| ↵ | ペン | 3 | |
markdown-it・marked・remark+gfm・cmark-gfm:段落+表/Python-Markdown:すべて段落の文字 |
| 1行目<br>2行目 | x | |
marked・remark+gfm・cmark-gfm・markdown-it(html: true):セル内で改行/markdown-it(既定):<br> の文字 |
今回試した GFM 対応の4種は空行なしでも表になりましたが、表にならない環境もあります。 表の前後には空行を入れておくと、環境が変わっても表になります。Qiita では 3x2 のように入力すると表のひな形が作られます。
リンク・画像の書き方
[リンク文字](https://example.com "マウスを乗せたときのタイトル")

<https://example.com>
[公式サイト][site]
[site]: https://example.com
[](https://example.com)
<img src="image.png" width="200" alt="幅を指定した画像">
| 入力 | 出力(marked) |
|---|---|
[RJC](https://example.com "タイトル") |
<a href="https://example.com" title="タイトル">RJC</a> |
 |
<img src="image.png" alt="代替テキスト"> |
[公式サイト][site] + [site]: https://example.com |
<a href="https://example.com">公式サイト</a> |
[](https://example.com) |
<a href="https://example.com"><img src="logo.png" alt="ロゴ"></a>(6種共通) |
https://example.com(URL だけ) |
marked・remark+gfm・cmark-gfm:リンクになる/commonmark.js・markdown-it(既定)・Python-Markdown:文字のまま |
<https://example.com> |
6種すべてでリンクになる |
- URL をそのまま書いてリンクになるのは GFM の拡張(自動リンク)です。
<>で囲めば、CommonMark の範囲でもリンクになります - 画像の大きさは Markdown では指定できないため、
<img width="200">を使います。Zenn ではで幅を指定できます - 画像の代替テキストは、画像が表示できないときや読み上げで使われるので、内容がわかる言葉を入れます
- GitHub のドキュメントでは、リポジトリ内のファイルへは相対リンク(
docs/setup.mdや../images/a.png)が勧められています
脚注の書き方
本文に注釈をつけます[^1]。
[^1]: 注釈の内容です。
| 変換ライブラリ | 出力 |
|---|---|
| cmark-gfm(footnotes 有効、GitHub と同じ) | 本文<sup class="footnote-ref"><a href="#fn-1" …>1</a></sup> + 末尾に <section class="footnotes"> |
| remark+gfm | <sup><a href="#user-content-fn-1" …>1</a></sup> + 末尾に注釈 |
| markdown-it + markdown-it-footnote | <sup class="footnote-ref"><a href="#fn1" …>[1]</a></sup> + 末尾に注釈 |
Python-Markdown(footnotes または extra 拡張) |
<sup id="fnref:1"><a class="footnote-ref" href="#fn:1">1</a></sup> + 末尾に注釈 |
| commonmark.js / marked / Python-Markdown(拡張なし) | 本文<a href="注釈です。">^1</a>(リンクとして誤変換) |
脚注は GFM の拡張で、非対応の環境では [^1] が「参照リンク」と解釈され、意図しないリンクになります。 注釈は書いた位置に関係なく文書の末尾にまとめて表示されます。Zenn では 本文^[注釈] のインライン脚注も使えます。
折りたたみ(details)の書き方
<details>
<summary>クリックで開く</summary>
**ここに Markdown を書く**(summary の後と閉じタグの前に空行)
</details>
▼ 表示結果(GitHub と同じ cmark-gfm で変換)
クリックで開く
ここに Markdown を書く(summary の後と閉じタグの前に空行)
| 入力 | 出力(commonmark.js) |
|---|---|
<summary>詳細</summary> の直後の行に **太字** |
**太字**(Markdown として変換されない) |
<summary>詳細</summary> の後に空行を入れてから **太字** |
<p><strong>太字</strong></p> |
HTML ブロックの中は、空行を入れないと Markdown として解釈されません。 markdown-it(html: true)、marked、remark+gfm、cmark-gfm も同じ結果でした。markdown-it は既定(html: false)だと <details> と文字として表示されます。Zenn では :::details タイトル 〜 ::: を使い、Qiita のドキュメントでは <details open> で最初から開いた状態にする方法が紹介されています。
数式・Mermaid の書き方
インライン数式:$E = mc^2$
$$
\sum_{i=1}^{n} i = \frac{n(n+1)}{2}
$$
```mermaid
graph LR
A[注文] --> B[在庫確認] --> C[発送]
```
数式と Mermaid は、変換ライブラリではなく表示する環境(GitHub、Zenn、VS Code など)が描画します。 今回の6種の変換ライブラリでは、$E = mc^2$ は <p>$E = mc^2$</p> のまま、Mermaid は language-mermaid のコードブロックとして出力されました。自分のサイトで表示するなら、KaTeX や MathJax、mermaid.js を別に読み込みます。
| 環境 | 数式 | Mermaid |
|---|---|---|
| GitHub | $…$、$`…`$、$$、```math(MathJax で描画) |
```mermaid |
| Zenn | $…$、$$(前後に空行、KaTeX で描画) |
```mermaid(1ブロック2000文字まで) |
| Qiita | ```math、$`…`$ |
```mermaid / ```plantuml |
| VS Code | $…$、$$(KaTeX で描画) |
```mermaid |
Mermaid の図の種類と書き方は、関連記事「Mermaid記法一覧|全図種のコピペ用コードと描画結果まとめ」で扱っています。
水平線・エスケープ・HTMLタグ
水平線が見出しになる
| 入力 | 出力(6種共通) |
|---|---|
本文です ↵ --- |
<h2>本文です</h2> |
本文です ↵(空行)↵ --- |
<p>本文です</p><hr> |
文字の行のすぐ下に --- を書くと、その行が見出し2(下線式の見出し)になります。 水平線にしたいときは前に空行を入れるか、*** や ___ を使います。
記号をそのまま表示する(エスケープ)
| 入力 | 出力(6種共通) |
|---|---|
計算は 2*3*4 です |
計算は 2<em>3</em>4 です(3 が斜体になる) |
\*注意\* と *注意* |
*注意* と <em>注意</em> |
* _ # [ ] ` | などを記号として表示したいときは、前に \ をつけます。 掛け算などはインラインコード(`2*3*4`)にするのも読みやすい方法です。
Markdown で使える HTML タグ
Markdown の中には HTML タグをそのまま書けます。 ただし、使えるかどうかは環境の設定しだいです。
| 環境・設定 | <br> <details> <sup> など |
<script>・style 属性 |
|---|---|---|
| commonmark.js・marked・remark(rehype-raw) | そのまま出力 | そのまま出力 |
markdown-it(既定 html: false) |
<br> の文字になる |
文字になる |
| cmarkgfm(既定の安全モード) | <!-- raw HTML omitted --> に置き換え |
置き換え |
| GitHub | 使える | 取り除かれる |
| Zenn | <br> とコメントのみ |
使えない |
自分のサイトでユーザーが書いた Markdown を表示するなら、HTML をそのまま通さず、DOMPurify などで不要なタグを取り除く設計にします。文字の色を変える <span style="color:red"> は、GitHub では style が取り除かれるため色が付きません。
コピペで使えるテンプレート(README.md・AGENTS.md)
よく書く Markdown ファイルのひな形です。 どちらも cmark-gfm(GitHub と同じ変換)で、見出し・コードブロック・表・チェックリストが意図どおりに変換されることを確かめました。
README.md のテンプレート
# プロジェクト名
1〜2文で「何をするものか」を書きます。
## 必要なもの
- Node.js 22 以上
- PostgreSQL 16
## インストール
```bash
git clone https://github.com/example/project.git
cd project
npm install
```
## 使い方
```bash
npm start
```
## 設定
| 環境変数 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|
| `PORT` | 待ち受けるポート | `3000` |
| `DATABASE_URL` | 接続先 | なし |
## ライセンス
MIT
用途別(ライブラリ・Web アプリ・社内ツールなど)のひな形は、関連記事「README.mdの書き方|コピペで使える用途別テンプレート4種」で扱っています。
AGENTS.md のテンプレート
# AGENTS.md
## プロジェクトの概要
- TypeScript の Web API。ソースは `src/`、テストは `test/`
## セットアップとコマンド
- 依存の導入:`npm ci`
- テスト:`npm test`
- 型チェック:`npm run typecheck`
## コードの書き方
- 関数は小さく、名前は英語の動詞から始める
- 新しい依存を追加する前に理由を PR に書く
## PR を出す前に
- [ ] `npm test` が通る
- [ ] `npm run typecheck` が通る
AI 向けの指示ファイルは、見出しで区切り、1行に1つの約束を箇条書きで書くと読み取られやすくなります。 コマンドはインラインコードで囲むと、そのまま実行する文字列だと伝わります。AGENTS.md と GitHub Copilot の指示ファイルの違いは関連記事「AGENTS.mdの書き方テンプレ|copilot-instructions比較」で、Claude Code 向けは関連記事「CLAUDE.mdの書き方|何を書くか・置き場所・育て方【テンプレートつき】」で扱っています。
「表示されない」ときのチェックリスト
| 症状 | 主な原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 改行されない | Enter だけでは同じ段落 | 行末に半角スペース2つか \、段落なら空行 |
| 行末スペースの改行が消えた | エディタが末尾の空白を削除 | \ か <br> にする |
| 見出しにならない | # の後ろにスペースがない |
# 見出し |
| 太字にならない | ** の内側が「」():などの記号 |
記号を外に出す / 外側に半角スペース / <strong> |
| 取り消し線にならない | 非対応の環境、または ~~ の内側が記号 |
~~ の外に記号を出す / <del> |
__太字__ が効かない |
日本語の文中では _ の強調が効かない |
**太字** を使う |
| リストにならない | 前に空行がない、2. から始めた |
リストの前に空行 |
| 入れ子にならない | インデント不足(Python-Markdown は4スペース) | 4スペースで字下げ |
| チェックボックスにならない | ] の後にスペースがない、非対応の環境 |
- [ ] の形にする |
| 表にならない | GFM 非対応、前に空行がない、区切り行がない | 前後に空行、|---| の行を入れる |
| 表の列がずれる | セル内の | |
| とエスケープ |
| 急に大きな見出しになった | 文字の直下の --- |
前に空行を入れる |
| 字下げした文章が枠で囲まれた | 4スペース字下げはコードブロック | 字下げは   か全角スペース |
| 字下げが消える | 行頭の半角スペースは削除される |   を使う |
| 一部だけ斜体になった | 本文中の * や _ |
\* とエスケープ、またはインラインコード |
[!NOTE] がそのまま出る |
アラート非対応の環境 | 引用や太字の「注意:」で代用 |
:::message がそのまま出る |
Zenn・Qiita 以外の環境 | 引用やアラートで代用 |
| HTML タグが文字で出る | markdown-it の html: false など |
html: true にする、または記法で書く |
| details の中が変換されない | <summary> の後に空行がない |
空行を入れる |
変換結果を自分で確かめるコード
表示に迷ったら、実際に HTML へ変換して確かめるのがいちばん早い方法です。 次のコードは、この記事の検証で使ったものを最小限にしたもので、そのまま実行できます。
mkdir md-check && cd md-check
npm init -y
npm install commonmark markdown-it marked
// check.mjs
import * as commonmark from 'commonmark';
import MarkdownIt from 'markdown-it';
import { marked } from 'marked';
const src = 'これは**「重要」**です。\n\n手順\n2. 開く\n3. 保存\n\n- [ ] 未完了\n';
const cm = new commonmark.HtmlRenderer().render(new commonmark.Parser().parse(src));
console.log('--- commonmark.js\n' + cm);
console.log('--- markdown-it\n' + new MarkdownIt().render(src));
console.log('--- marked\n' + marked.parse(src));
node check.mjs
--- commonmark.js
<p>これは**「重要」**です。</p>
<p>手順
2. 開く
3. 保存</p>
<ul>
<li>[ ] 未完了</li>
</ul>
--- markdown-it
<p>これは**「重要」**です。</p>
<p>手順
2. 開く
3. 保存</p>
<ul>
<li>[ ] 未完了</li>
</ul>
--- marked
<p>これは**「重要」**です。</p>
<p>手順
2. 開く
3. 保存</p>
<ul>
<li><input disabled="" type="checkbox"> 未完了</li>
</ul>
3つとも太字にならず、2. から始めた手順もリストになりません。チェックリストは GFM に対応した marked だけがチェックボックスにしました。CommonMark 公式サイトの「dingus」(ブラウザ上で変換結果を確かめられるページ)や、VS Code のプレビューでも確かめられます。
よくある質問
Q. Markdown(マークダウン)とは何ですか?
A. 記号で見出しや強調を表し、テキストのまま読みやすく書ける記法です。2004年に John Gruber 氏が公開しました。.md ファイルに書き、GitHub やブログ、VS Code などが HTML に変換して表示します。
Q. マークダウン記法はどれから覚えればよいですか?
A. 見出し(#)、太字(**)、箇条書き(-)、リンク([]())、コード(```)の5つで、日常の文章の多くを書けます。次に GFM の表・取り消し線・チェックリストを押さえ、Zenn の :::message や GitHub のアラートのような独自記法は、使う環境に合わせて足します。
Q. Markdown の ** は何の意味ですか?
A. 囲んだ文字を太字(<strong>)にする記号です。* 1つで囲むと斜体、*** で囲むと太字の斜体になります。日本語では「」や()の直前・直後に ** を置くと太字にならないことがあります。
Q. マークダウンで取り消し線はどう書きますか?
A. ~~取り消し~~ です。GFM の拡張なので、GitHub・Zenn・Qiita・VS Code などでは取り消し線になり、CommonMark だけの環境では ~~ がそのまま出ます。~~「旧」~~新 のように内側の端が記号だと線が引かれないため、記号を外に出します。
Q. マークダウンでチェックリストはどう書きますか?
A. - [ ] やること と書き、完了は - [x] やること にします。] の後ろの半角スペースを忘れるとチェックボックスになりません。GitHub の Issue や PR では、表示されたチェックボックスをクリックして切り替えられます。
Q. マークダウンで気泡(吹き出し)やテキストボックスは作れますか?
A. 標準の記法にはありません。どこでも使えるのは引用(>)で、GitHub・GitLab ではアラート(> [!NOTE])、Obsidian ではコールアウト、Zenn では :::message、Qiita では :::note で囲み枠を作れます。吹き出しの形にしたいときは、HTML が使える環境で <div> と CSS を使います。
Q. マークダウンで段落を下げる(字下げする)には?
A. 行頭の半角スペースは消えるため、  か全角スペースを使います。今回の6種では、  は全角幅の空白の文字か   のまま出力され、どちらもブラウザでは全角幅の空白になります。行頭に半角スペースを4つ以上入れるとコードブロックになります。
Q. md ファイルはどう書けばよいですか?
A. 拡張子 .md のテキストファイルを作り、Markdown 記法で書きます。文字コードは UTF-8 にします。VS Code なら Ctrl+Shift+V でプレビューしながら書けます。
Q. README.md とは何ですか? A. リポジトリの説明書を Markdown で書いたファイルです。GitHub はルートなどに置いた README.md をリポジトリのトップに表示します。プロジェクトの目的、インストール、使い方、設定、ライセンスをこの順で書くと、初めての人が迷いません。
Q. AGENTS.md はどう書きますか? A. ふつうの Markdown で、決まった項目はありません。プロジェクトの概要、ビルド・テストのコマンド、コードの書き方の約束、PR の前に確かめることを、見出しと箇条書きで書きます。この記事のテンプレートがそのまま使えます。
Q. 文字の色や大きさは変えられますか?
A. Markdown の記法には色や大きさの指定はありません。HTML が使える環境なら <span style="…"> などで指定できますが、GitHub では style 属性が取り除かれます。強調は太字、補足は引用やアラートで表すと、どの環境でも伝わります。
Q. 表の中で改行やリストは使えますか?
A. 表のセルは1行で書く決まりで、Markdown のリストは使えません。HTML が使える環境なら <br> でセル内改行ができます。長い内容は表の外に書くか、見出しと箇条書きで表すと読みやすくなります。
Q. Markdown とテキスト(.txt)の違いは?
A. 中身はどちらもただのテキストです。.md にすると、GitHub や VS Code が Markdown として認識し、見出しや表を整えて表示します。.txt のままでは記号がそのまま表示されます。
まとめ
- Markdown は記号で見出しや強調を書く記法。基本は CommonMark、表・取り消し線・チェックリスト・脚注は GFM の拡張
- Enter だけでは改行されない。段落内の改行は行末スペース2つか
\、段落は空行で分ける **「重要」**ですや~~「旧」~~は CommonMark 準拠の環境で効かない。記号を外に出すか、外側に半角スペースを入れる- リスト・表・水平線の前には空行を入れると、どの環境でも意図どおりに表示される
- 吹き出し(気泡)・テキストボックスは標準の記法にない。引用、GitHub のアラート、Zenn・Qiita の独自記法、HTML と CSS で代用する
- 字下げは
 、4スペース字下げはコードブロックになる - アラート・数式・Mermaid は表示する環境が描画する。非対応の環境では文字やコードのまま出る
- 迷ったら実際に HTML へ変換して確かめる
参考・出典
確認日はいずれも 2026年10月14日です。
- CommonMark Spec(0.31.2):https://spec.commonmark.org/
- GitHub Flavored Markdown Spec:https://github.github.com/gfm/
- GitHub Docs「基本的な書き方とフォーマットの構文」:https://docs.github.com/ja/get-started/writing-on-github/getting-started-with-writing-and-formatting-on-github/basic-writing-and-formatting-syntax
- GitHub Docs「README について」:https://docs.github.com/ja/repositories/managing-your-repositorys-settings-and-features/customizing-your-repository/about-readmes
- GitLab Docs「GitLab Flavored Markdown」:https://docs.gitlab.com/user/markdown/
- Zenn「ZennのMarkdown記法一覧」:https://zenn.dev/zenn/articles/markdown-guide
- Qiita「Markdown記法 チートシート」:https://qiita.com/Qiita/items/c686397e4a0f4f11683d
- Obsidian Help「Callouts」:https://obsidian.md/help/callouts
- Visual Studio Code「Markdown and Visual Studio Code」:https://code.visualstudio.com/docs/languages/markdown
- AGENTS.md:https://agents.md/
- RFC 7763「The text/markdown Media Type」:https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc7763.html
- Wikipedia「Markdown」:https://ja.wikipedia.org/wiki/Markdown
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(記載例)出典:株式会社RJC「Markdown記法一覧|マークダウンの書き方早見表と表示されない原因」
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